JPH05113393A - 液体の比重を測定するための方法及び装置 - Google Patents

液体の比重を測定するための方法及び装置

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JPH05113393A JP4100303A JP10030392A JPH05113393A JP H05113393 A JPH05113393 A JP H05113393A JP 4100303 A JP4100303 A JP 4100303A JP 10030392 A JP10030392 A JP 10030392A JP H05113393 A JPH05113393 A JP H05113393A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液体、特に尿の比重を測定するための装置及
び方法を提供する。 【構成】 測定対象液体を移し取るための分配器(ピペ
ット)8と、分配された測定対象液体を収容するための
容器4と、液体の屈折率を測定するため容器内に配置さ
れたセンサ2と、上記容器で測定された測定対象液体の
屈折率及び水の屈折率に基づいて測定対象液体の比重を
算出する手段とを含む。センサ2は光ファイバ製で、複
数回屈曲してオメガ(Ω)形の形状を有し、測定対象液
体中に浸漬して使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体、特に、尿の比重
を測定するためのシステムに関するものである。より詳
しくは、本発明は、分配器(ディスペンサ)、その中へ
液体が計量分配され洗い流し(フラッシング)される試
料容器、及び液体の屈折率を記録するための光ファイバ
センサシステム(光ファイバ屈折計)よりなる尿検査の
ための自動化システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
A.比重計 比重測定は、多種多様な目的のために行われる。様々な
体液、特に尿で測定されるこの変数は、ほとんど全ての
日常的臨床診断業務の一部になっている。比重は、無次
元数であり、溶液の場合は、ある容積の溶液の重量(密
度)と同じ温度における同じ容積の標準物質(例えば
水)の重量との比をいう。尿のような溶液の場合は、比
重は、溶解した溶質の様々な種(スペイシス)の数、密
度、イオン電荷及び重量に関係する。
【0003】比重は、異常状態の関数として変化するの
で、比重測定は臨床上大いに役に立つ。例えば、電解質
障害が発生すると、尿の比重が変化する。このような障
害は、様々な疾患、例えば糖尿病に付随して発生する。
従って、比重値は、疾患の1つの指標して用いることが
できる。
【0004】B.尿の臨床分析 現在行われている尿検査には、下記の3つの基礎的調査
領域が含まれる:グルコース、蛋白質、潜血、ケトン等
のような物質の有無の確認;比重の測定;及び尿沈滓の
顕微鏡検査。第1の調査領域には、通常、測定対象の尿
成分に反応する試薬パッドよりなる試験紙または指示薬
ストリップによる尿検体の試験が含まれる。通常測定対
象の尿の異なる成分に反応する複数の試薬パッドを有す
るシングルストリップの形をなす指示薬ストリップは、
尿検体に瞬間的に浸し、その結果生じる色反応をカラー
チャートと比較する。現在の技術では、尿の比重測定及
び尿沈滓の顕微鏡検査には別個の分析ステップを行う必
要がある。
【0005】C.尿の比重 尿は、水(溶剤)中に溶解した様々な溶質から成る。尿
の大部分の溶質は非液体である。尿の比重は、試験する
試料の全容積に対する溶解固形成分の相対的比率を示
し、従って検体の相対濃度または希釈度を反映する。液
体摂取制限または摂取増の標準化された適切な条件下で
は、尿検体の比重は、腎臓の濃縮及び希釈能力の目安と
なる。
【0006】尿においては、溶質は溶解した固形物質の
みから成るので、尿の屈折率(真空中の光の位相速度と
指定媒体中の光の位相速度との比率)は比重と密接な関
連がある。
【0007】正常な人間の尿の比重は、1.003から
1.035の範囲であり、普通は1.010及至1.0
25の間にある。1.010以下の比重は、抗利尿ホル
モンの正常機能の欠如またはこの機能に対する障害に起
因する疾患である尿崩症の兆候をなす場合がある。尿の
低比重は、糸球体腎炎、腎盂腎炎、及び様々な腎臓異常
を持つ患者にも起こり得る。真性糖尿病、副腎機能不
全、肝臓病、及びうっ血性心不全を持つ患者において
は、尿比重が高くなる。従って、尿の比重測定は、通常
の尿検査において、潜在的に異常な臨床状況を検出する
ためのスクリーニング手順として有用である。獣医学の
分野においては、比重値は、最高で約1.08に及ぶ。
【0008】D.尿比重の測定方法 尿比重の測定は、電解質障害の把握及び臨床管理上、相
当の臨床的価値を有する。従って、尿検査は、完全であ
るためには比重測定を含めるべきであり、通常は比重測
定を含めて行われる。この測定は、直接的方法でも、間
接的方法でもよい。
【0009】比重は、直接測定することもできれば、関
連の物性、例えば容量オスモル濃度またはイオン強度の
測定から計算によって求めることもできる。比重測定の
ための従来の方法としては、比重計、尿比重計、比重
瓶、重力計、屈折計等を使用するものがある。
【0010】尿比重を測定するためには、下記の3種類
の基本的間接測定法が用いられて来た: a)較正目盛りを有する重り付きフロートから成る比重
計によって測定可能な相対密度による方法; b)尿においては屈折率が、水に対する相対的屈折率を
測定することによって測定可能な溶解固形成分の量との
相関を有することを利用した屈折率による方法; c)水の凝固点(凍結点)を降下させる溶質の能力に基
づいて、試料が凝固する温度を測定することにより、尿
の溶解固形成分含有量を求める容量オスモル濃度による
方法。
【0011】これ以外には、室温において尿比重を測定
するのに適合する比重計である尿比重計によるものがあ
る。1つの方法について説明すると、較正目盛りを有す
る重り付きフロートを少なくとも15ミリリットルの尿
中に浸漬する。重りが静止したならば、尿比重計のメニ
スカスを記録する。室温、及び試料中のグルコースまた
は蛋白質の有無についての調整が必要である。尿比重計
は、一般に試料の比重に相当する試料の相対密度を示
す。
【0012】試料の容量オスモル濃度/比重は、試料が
凝固する温度を測定することによって測定することがで
きる。例えば、1オスモルまたは1000mosm/k
g水を含む溶液は、凝固点を1.86°C降下させる。
測定凝固点を既知の容量オスモル濃度と比較するための
標準表が作成されている。これによって求めた容量オス
モル濃度から比重を推測することができる。
【0013】試験に少量の試料しか利用できないとき
は、試料の屈折率を用いて比重を推測することができ
る。屈折計はこの推測を行うために用いられる実験機器
である。屈折計は試料の屈折率を測定する。試料の屈折
率は、溶解した固形成分含有量に関係する。試料の屈折
率を既知の比重と相関付けるために作成された標準表が
ある。
【0014】また、尿滴が既知組成の不混和性媒体を通
って移動する速度を測定することによって尿密度を測定
する「落滴(falling drop)」法を用いた
機器利用型の方法も幾つかある。
【0015】「落滴」法においては、例えばベンゼン、
クロロホルム等の試料液滴を有機溶剤中に入れ、試料液
滴が降下する速度を測定する。溶剤を通る試料液滴の速
度を試料の比重と相関付ける標準表が作成されている。
この方法は、精度は高くなく、臨床業務で日常的に行わ
れているような大規模スクリーニングあるいは非常に少
量の試料による試験には不向きである。
【0016】マイルズ社(Miles Labs)製の
試薬ストリップ(Ito他,1983年)は、尿につい
ての屈折計指示値との相関を示すものである。
【0017】E.関連技術の問題点 流体の屈折率を検出するために用いられる大方の光学的
方法は、光‐液体界面の臨界角近辺で起こる反射と屈折
の現象の利用に基づいている。これらの光学的方法は、
基本的に、液媒に浸された透明な光伝導性組織を通し
て、光が組織の壁で繰り返し内部反射を行うようにして
光を透過させることから成る。このように繰り返し反射
によって透過される光の強度及び臨界角近くにおけるこ
の強度の急激な変化を測定することによって、液体の屈
折率を測定することができる。これらに用いられる機器
には、多くの短所がある。その多くは、脆くてかさ張る
器具であり、またその感度と信頼性を維持するために絶
えず掃除や手入れ、及び較正が必要である。中には、メ
ニスカスを見なければならないために、指示値を読み取
るのが困難なものがある。一部の尿比重計においては、
液体サンプルを保持する容器の側面に試料が付着する。
例えば光を伝達するためのプリズム等は、濁り液体に対
しては正確でない。
【0018】正確な読取りを確保するためのもう一つの
問題は、臨床試料で得られる尿の量が様々な測定器の使
用にとって不十分な場合があるということである。その
ため、例えば1μl、好ましくは約250μlというよ
うな少量の液体の分析のための方法及び装置が必要であ
る。
【0019】大部分の装置は、非常に狭いSG(比重)
範囲内でしか正確に作動せず、例えばSG=1.00及
至せいぜい1.09というような比較器広い範囲では問
題がある。
【0020】F.比重を測定するための手段に関する特
許 ハーマー(Harmer)氏は、光ファイバ屈折計を何
種類か発表している。同氏は、「光ファイバは、手の届
かない場所に使用することができるという点において特
に有用である..」(光ファイバセンサに関する第1回
国際会議(ロンドン、電気工学協会(1983年4
月))会報の106ページ、「クラッドモードの減衰を
利用した光ファイバ屈折計」、Harmer,A.L.
Battelle Research Institu
te、スイス、ジュネーブ)と指摘し、この著者は、応
用例として、「屈折率変化の監視による鉛蓄電池の充電
状態の測定」を用いている。この引用文献には、最高感
度を達成するためのプローブ‐液体界面の光の入射角の
重要性が指摘されている。その屈折計の新規性は、マル
チモードファイバに交番する曲率を導入することによっ
て、プローブ‐液体界面を変化させ、制御することがで
きるという確信をハーマー氏が表明している。
【0021】感度は、ファイバの屈折率が液体の屈折率
に近付くに従って増大するが、一般にはこれに応じて効
率が低下する。米国特許第4,187,025号には、
液媒の屈折率に応じた光信号を発生する装置が開示され
ている。この装置においては、装置の湾曲部が測定対象
の液体中に浸漬される。このセンサの目的は、液体の状
態変化を改善された感度でもって検出することにある。
この装置は、臨床上日常的に捕集されるような少量の液
体の単独測定より、多量の液体の連続監視用に最適であ
ろうと思われる。感度を増すために多重の曲率が用いら
れる。
【0022】米国特許第4,015,462号には、キ
ャリアマトリックスに浸透圧的に脆弱なマイクロカプセ
ルとを組み込み、カプセルが溶液に接触している時、容
量オスモル濃度の比色測定を行うようにしたシステムが
開示されている。これは、比重の間接測定の例である。
【0023】水性試料のイオン強度または比重を測定す
るためのもう一つの試験手段、装置及び方法として、重
合体塩と試料の間のイオン交換に対する検出可能な応答
を生じることができる重合体塩及び指示薬手段を利用す
るものがある(米国特許第4,473,650号、米国
特許第4,376,827号、第4,532,216号
も参照のこと)。
【0024】米国特許第4,433,913号には、液
体、特に鉛蓄電池の液体の屈折率を光ファイバセンサを
用いて測定する装置が開示されている。
【0025】試料媒体及び参照媒体の両方の屈折率を測
定して感度を改善しようというある技法においては、2
つのセンサが、光源、光検出器、試験データプロセッサ
及び指示薬を収容するハウジングユニットにフレキシブ
ルケーブルによって接続された、単一のポータブル測定
プローブ中にまとめられている。この装置の利点は、同
じ環境条件下における試料及び参照媒体についての測定
値の同時読取りが可能なことである。
【0026】米国特許第4,427,293号に開示さ
れている発明は、液体の屈折率を測定するための二重光
学プローブよりなる。二重プローブの利点は、逐次型読
取りに影響する可能性のある環境変動による読取りにお
いて人為誤差を回避するために、試験対象液体及び参照
液体を同時に測定することである。参照液体は、被験液
体の屈折率を正しく推定するために、測定値を同じ条件
下で読み取らなければならない。
【0027】米国特許第4,240,747号には、液
媒の屈折率を測定するために複雑な交番曲率を持つ光フ
ァイバセンサが開示されている。また、この装置は、懸
濁液培養に起因する汚染の危険性を小さくするための改
良された濾過システムを有する。この装置による測定感
度の改善は、測定対象液体に浸漬されるセンサの各部の
曲線が様々な幾何学的形状を有することによるものであ
る。
【0028】ハーマー氏の発明になる大部分の装置(上
に特許として引用した装置)には、光路生成及び検出シ
ステム用のデバイスの様々な形状が開示されている。こ
れらの形状は、光検出器、光源、及び光検出器と光源を
接続する光伝達構造よりなる初期の基本的な形態の屈折
計を改良したものとして記載されている。
【0029】米国特許第4,076,052号には、比
重の関数である化学的及び物理的測定指示値によって液
体の比重を測定するための方法、塑性物及び装置が開示
されている。
【0030】米国特許第4,318,709号には、液
体試料のイオン強度または比重を測定するための手段及
び方法が開示されている。
【0031】米国特許第4,376,827には、pH
指示薬を用いて溶液のイオン強度に比例した測定値を得
ることが記載されている。このイオン強度は、比重の概
値を得るために用いられる。
【0032】米国特許第4,318,709号には、水
性試料のイオン強度または比重を測定するのに試験スト
リップ(複数?)を用いることが記載されている。
【0033】米国特許第4,639,594号には、参
照液体をプローブの中に引き込むことによって試料及び
参照液体の温度標準化の問題を解決しようとした液面、
濃度及び/または位相変化を本来的に検出するための光
ファイバプローブが記載されている。
【0034】米国特許第4,564,292号には、従
来別個に設けられた試料媒体センサと参照媒体センサを
単一の測定プローブにまとめた従来技術に対する改良よ
りなる屈折計が記載されている。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】尿検査に基づいて患者
を治療するかどうかの判断は外来ベースで行われること
がしばしばあり、液体試料がほんの少量しかない場合も
あるので、患者が病院に居る間に処置を始めるには、少
量の検体についての迅速かつ正確な結果が必要である。
【0036】前節で述べたように、液体の比重は、水に
対するその液体の相対的密度で表す。さらに、液体の屈
折率(光学的性質)は液体の密度によって左右される。
従って、屈折率の大きさは液体の密度(すなわち比重)
を推測するために用いられてきた。光ファイバセンシン
グの概念が、比重測定のために提案されているが、少量
の液体試料用、特に臨床環境における多重テスト用のも
のとしては、完成されたシステムは提案されてもいない
し、開発が成功してもいない。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明の広義の特徴は、
液体の比重を測定するための改善されたシステムにあ
る。本発明のシステムは、少量の臨床試料、中でも人間
または動物の尿検査のために採取された臨床試料用とし
て特に有用である。このシステムは、単一の自蔵式ポー
タブル装置として実施することも可能であるが、完結し
た尿検査のための自動化システムに特に適用可能であ
る。
【0038】本発明は、尿検査への応用において、セン
サが試料の屈折率を測定している間分析対象試料を保持
するために、容器、リザーバまたは容器(ウェル)を使
用する。試料の屈折率を測定するための光ファイバセン
サまたはプローブが、試料に完全に浸漬されるように容
器内に位置づけされる。容器とセンサまたはプローブの
アセンブリは、容器中の液体を完全かつ容易に洗い流す
ことができるようなものであることが重要である。その
点に関しては、容器は、壁面または側面を液体が容器か
ら通常放出される向きに垂直から傾斜させることが好ま
しい。反対側の壁面または側面は、垂直からさらにより
大きく傾斜させることが好ましい。このように、本発明
を実施するにおいては、円錐形状容器が非常に効果的で
あり、特に、円錐の軸線を垂直から液体の放出方向に傾
斜させると効果的であるということが確認されている。
円錐の先端部は少量の液体試料を保持し、同時に、セン
サを浸漬するのに十分な深さを与えるのに好適である。
【0039】センサは、隣合う曲率の向きが互いに反対
の一連の多重曲率を有する光ファイバ型のものが望まし
い。さらに、曲率半径は、センサ自体の断面の直径の約
2倍及至4倍の間とすることが好ましい。一実施例にお
いては、センサ横断面の直径は0.250ミリメートル
であり、曲率(ベンド)半径は0.8ミリメートルであ
る。
【0040】センサの材料の屈折率は、検査中の液体の
屈折率より大きく、しかも液体の屈折率に近くするべき
である。このように、尿検査のためには、屈折率は少な
くとも約1.495、好ましくは約1.40及至1.5
0の間とすべきである。センサの感度は、逆曲率部の
数、及び曲率半径と繊維の断面半径の比に応じて増加す
る。
【0041】上記の値の屈折率を有する光ファイバセン
サは、多くの供給元から容易に入手可能である。これら
のファイバに第2の材料を薄層状にクラッドした例もい
くつかある。クラッドするかどうかは任意であるが、本
発明の実施に際してはクラッドファイバセンサが非常に
効果的であるということが確認されている。クラッド
は、液体による光ファイバコアの完全な状態への侵食を
弱める作用がある。
【0042】また、センサは、液体注入によるセンサの
洗浄を促進するために、本発明の容器における水平に対
して角度をつけるべきであるということも明らかになっ
ている。このように、センサは、好ましくは、水平に対
して約30〜60度の、より明確には約45度の角度を
付すべきである。センサは、上方を液体が容器から放出
されるその壁面に沿って配置すると好都合である。
【0043】容器の壁面の高さまたは長さも重要な考察
事項である。一般に、壁面の高さは、センサを浸漬する
のに十分で、かつ分析のために十分な試料が得られる高
さ(最低約0.5mm)にするべきである。その点に関
しては、直径3〜5mm、高さ1〜3mmで、約30及
至50μlの尿を保持することが可能な容器(またはウ
ェル)の円錐形状の外側部分が設計として効果的である
ということが明らかになっている。この円錐形は、好ま
しくは頂角が約30及至60度で、その軸線が垂直から
約30及至60°の角をなすようにすることが望まし
い。
【0044】光ファイバエレメントは、好ましくはギリ
シャ文字のオメガ(Ω)形とする。それは、このような
設計はコンパクトで、感度が良く、検出が容易な十分な
信号を伝送することができるということが確かめられて
いるためである。
【0045】本発明の試料容器(またはウェル)は、ド
レインカップとして用いられるより大きな容器中に取り
付けることが好ましい。試料容器へ液体を放出するため
に、ピペットまたは他の適切な計量分配装置が具備され
ている。この計量分配装置は、試料容器に保持されてい
る試料の容積の少なくとも約6倍、好ましくは、試料の
容積の約6及至8倍の液体を排出する寸法を有する。こ
のように、水を約40μl容量の試料容器から排除する
とき、容器を洗いかつ代表試料を供給するために少なく
とも約250μlの尿を加えるべきである。容器からの
尿を洗い流す場合は、通常幾分多量の水、すなわち少な
くとも約350μlの水が用いられる。
【0046】約1ミリメートルの容器高さが、ピペット
操作において容器中に気泡を形成する作用を持つキャビ
テーションに対する抵抗をもたらすということが明らか
になった。計量分配装置、好ましくはピペットが液体を
試料容器に供給している以外の時は、センサが多目的装
置の一部である場合、ピペットはドレインカップ内の退
避位置へ移動させることも可能である。
【0047】本発明を実施する際に、試料容器が水で満
たされているとすると、容器からの水を排除し、容器を
十分な試料で満たすには、十分な試料または尿を容器に
流入させる。LEDエミッタ、ソリッドステート光検出
器及びこれらに関連する標準的電子ハードウェアから成
る光電子リードアウトシステムを用いて、光ファイバを
介してセンサに状態をリモート方式により照会する。光
ファイバセンサ回路を介して伝達される光の量を監視す
ることによって、光ファイバを取囲む容器中の液体の密
度を直接的に表す屈折率が測定される。光、好ましくは
コントロールボックス中のLEDから放出された光を容
器内の光ファイバセンサに通し、そこから光検出器に供
給する。センサから試料へ漏れる光の量は、試料の屈折
率によって左右される。試料へ漏れる以外の光は、光検
出器へ伝達される。従って、入力と検出器へ戻って来る
光の間の損失は、液体の屈折率の関数である。さらに、
試料の屈折率は試料の密度と相関があるため、検出器に
よって発生する信号も試料の密度と比重の関数である。
【0048】上記のような試料の観察に続いて、計量分
配装置は試料容器の上方の位置に移動し、容器からの尿
試料を洗い流し、信頼度の高い水試料に置換するに十分
な量の水を容器中に排出する。次に、光を光ファイバセ
ンサに通し、その結果検出器より発生する信号が、前述
の試料から得られた信号と比較するための参照信号とし
て用いられる。試料の比重はこれによって容易に確認す
ることができる。
【0049】本発明のセンサの感度は、測定対象液体の
屈折率の所与の変化に対して、検出器に伝達される光の
強度がどれだけ変化するかによって測定することができ
る。光検出器は、光路に沿って検出器に到達する光にの
み反応し、臨界角のために液体中に入り込む光には反応
しない。光の強度は、検出器によって、値が測定された
屈折率を表す出力信号に変換される。このようなプロー
ブによって測定される屈折率は、真の屈折率であり、次
の2つのパラメータ即ち:1)液体の光屈曲特性;及び
2)温度の関数である。
【0050】ファイバの表面に接する材料の屈折率をコ
ントロールし易くするために、ファイバコア周りにクラ
ッドを施してもよい。
【0051】
【実施例】
1.装置の構造 液体の比重を測定するための基本的な装置を、図1のブ
ロック図に示す。センサ2及びこの実施例ではウェル形
の試料容器4は、測定器のドレインポート6に設けられ
ている。この小さい容器4の上方には、容器4に流体を
移し取るためのピペット8が置かれている。この装置が
多目的試験装置の一部である場合、ピペットの先端は、
非使用時または清掃中、ウェットパークに9に保持する
ことも可能である。容器4中には、その中を通って光を
循環させるセンサ2が浸漬される。センサ2は、多数の
屈曲部(ベンド部)を持つ小さな光ファイバデバイスで
ある。図2は、屈折率の差を利用した様々な化学プロセ
スにおける液面のレベルを測定するために用いられるセ
ンサ[GEM(商標)センサ、DivisionofD
ivisionIMO Delaval Inc.]の
一形態を示す。望ましい逆屈曲の数は、本発明において
用いられる液体試料のサイズ的制約を考慮して、3〜4
である(図3の実施例を参照)。センサ2は、センサホ
ルダー10によって支持され、光ファイバ11によって
透過率を得るための光リターンに関する情報を伝えるオ
プトエレクトロニクス(発光器‐検出器)モジュール1
2に接続されている。この情報は、コントロールボック
ス14によって容器中の液体の屈折率を計算するために
用いられ、このコントールボックスは、多目的自動化シ
ステムの一部とすることもできる。
【0052】具体的に説明すると、ピペット8によっ
て、少量の液体試料(尿)が容器4中に移し取られ、そ
れまで入っていた液体(水)を流し去った後、屈折率測
定ために次の試料が用意される。ピペット8は、尿比重
データを得た後、次の試料を入れるために準備すると共
に水による基準データを得るために、水をピペット8か
ら容器4に移し入れる洗浄‐測定サイクルに基づいて使
用される。
【0053】ウェルの形で示す容器4は、典型的には、
尿及び水についての屈折率測定の間、尿検査用の少量の
試料(≒30〜50μl)を保持する。
【0054】センサ2は、広い比重範囲にわたり、かつ
試料明澄度の変動による影響を最小限に抑えつつ優れた
精度でもって容器4中の試料の屈折率を測定することが
できる。
【0055】光は、円筒導波管(すなわち光ファイバセ
ンサ2)に沿って伝播する。水が存在する(SG=1.
0である)と、光は導波管の屈曲部を通過し、検出器及
びデータ変換コントロールボックスよりなるコントロー
ルボックス14に接続されたオプトエレクトロニクスモ
ジュール12へ戻る。周囲の媒体の屈折率(密度)が増
大するにつれて、より多くの光が失われ、出力信号は小
さくなる。
【0056】オプトエレクトロニクス(発光器‐検出
器)モジュール12は、試料(例えば、尿及び水)デー
タを得て、コントロールボックス14はその試料データ
から基準としての水の測定結果に基づいて、尿の比重を
正確に計算する。
【0057】ドレインポート6は、試料容器4から過剰
な試料及び洗浄液を流し去る。排出された液体は、ドレ
インボトル16または他の適切な廃液口へ逃げる。
【0058】2.使用方法 マルチテスト自動化システムを用いた尿検査の場合、通
常、比重測定のに先立ち他の試験のための試薬パッド接
種が行われる。その後、ピペット8が容器4の上方にお
かれる。始めから試料容器4中にあった水は、250μ
lの尿によって洗い流し、容器内に30〜50μlの尿
を残す。数秒後、尿についての測定を行ってから、約3
50μlの水をピペット8の先端から容器4中に流し込
む。この注水によって、容器4中の尿を洗い流すと共
に、ピペット8の内部の表面を掃除する。
【0059】注水後、水の屈折率をセンサ2によって測
定する。この水についての測定結果は、最後の比重測定
サイクル以後発生した可能性のあるセンサドリフトを補
正するために用いられる。尿比重の測定結果を常に水の
比重(すなわち1.0)の測定結果を参照しつつ補正す
ることによって、比重(SG)測定精度が向上する。
【0060】この装置が多目的試験装置の一部である場
合は、注水後、ピペット8をウェットパークステーショ
ン9へ移動させ、ピペット先端の外側部分をさらに水洗
して、次の新しいサイクルに備えて待機させるようにす
ることも可能である。これ以外のピペット先端の掃除方
法及び保管方法も、本発明の範囲内に包括される。
【0061】3.装置固有の構成部分 A.試料容器 一実施例の尿検査用試料容器4は、ウェル(底面径4.
5mm×長さ2mmの特定寸法を有する)よりなり、こ
のウェルは固有の少量の尿(約40μl)を入れること
ができ、かつ汚れの繰越し(前回までの試料による汚
染)ができるだけ少なくなるように、水(少量)によっ
て容易に洗い流すことができる。容器4は、火口状縁部
を有する円錐形の外表面、及び30〜50μl、好まし
くは40μlの試料容積が得られるような上記固有寸法
を有することが望ましい。センサ2は、好ましくは、ピ
ペット8による洗い流しを容易にするために、水平面に
対して30゜〜60゜の角度をつける。図示実施例にお
いては、この角度は45゜である。ピペット8は、最善
の洗浄(汚れの繰越しの最少化)条件が確保されるよ
う、容器の上流側端部に極く近接させて配置する。
【0062】B.センササイズと容器の容積 センサ設計のもう一つの重要な要素に、センササイズが
ある。この寸法要素は、センサ2は容器4の底に嵌合し
なければならないので重要であり、また容器寸法は、尿
試料の通常の規模に見合った小さなもので、しかも多重
試験分析のこの部分(比重測定)に好適な大きさ、すな
わち約100〜300μlでなければならない。センサ
と試料容器の設計において好ましい、あるいは重要であ
ると考えられるその他の要素としては、下記のものがあ
る。
【0063】 洗い流し体積(水): 300〜500μl 比重(SG)範囲: 1.00〜1.087 屈折率範囲: 1.333〜1.370 精度: ±0.001SG単位(±0.0004屈折率単位) 測定時間: 1〜2秒 温度範囲: 10〜35゜C 汚れの繰越し効果: ±0.001SG単位より小さい 試料明澄度: 透明から着色及び高汚濁まで、SGの誤差が±0.00 1を越えないこと タンパク質付着: この効果ができるだけ小さいこと
【0064】オメガ形センサを用いた一実施例の設計に
おいては、センササイズの選択に光ファイバの直径をd
を基準として取り上げたところ、容器の直径としておお
よそ18dという小さい値が得られた。この容器直径
(18d)は、センサ内径を6d(R=3d、光線軌跡
モデルを用いてオメガセンサからの出力を他のモデルと
比較した結果得られた)とし、これにセンサの光ファイ
バ直径2dと、容器底面の間隙10d(片側各5d)を
加えることにより算出された。次に、容器中の液体に対
する表面張力の影響及び次式で表される容器の全容器容
積Vwに基づいて容器高さが選択された: Vw=255d2 h(μl) (1)
【0065】ただし、hは容器高さである。光ファイバ
直径0.25mm、高さh=2.25mmの場合、容器
容積は36μlと計算され、この明細書中随所で言及す
る250μlの尿試料規模及び350μl水洗容積と適
合する。
【0066】センササイズを小さくする(すなわちファ
イバ直径を小さくする)には、それだけ光検出器の入力
信号Isを大きくしなければならない。従って、d(後
出の方程式3参照)は、十分な信号電力を確保するのに
足る大きさでなければならない。前に述べた実際の設計
においては、入力信号のIsの最小電力は2μWが選択
された。この選択に基づいて、ε=0.1及びd=0.
25mmの実設計においては、1mwのLED発光強度
が必要であった。このようなLEDは、いくつかのメー
カー(例えばモトローラ、ハネウェル、ヒューレットパ
ッカード)から入手可能である。この実設計におけるL
EDの波長は、820nmであったが、他の波長(例え
ば660nm)も使用可能である。
【0067】要するに、尿検査に用いられるセンサ及び
これに付随する容器の設計は、下記の必要によって左右
される:
【0068】1)十分な感度(SG=1.0〜SG=
1.05の範囲で約40パーセントの変化); 2)良好なセンサ透過性(≒10パーセント)及び十分
な検出器信号(Is≒2μW); 3)汚れ繰越し効果を最小限にするための小さい容器容
積サイズ(≒30〜50μl)に見合った小さなセンサ
サイズ(すなわち小さいファイバ径)。上記の特定の設
計においては、これらの要素がいずれもまかなわれてい
る。
【0069】C.尿検査用のセンサシステム設計 センサと液体容器の設計は、下記の主要パラメータを相
互に連携させて処理しなければならないので、互いに相
関関係がある: 1)センサの幾何学的形状 2)容器の幾何学的形状 3)センサと容器のサイズ
【0070】これらのパラメータは、さらに下記のよう
な他のいくつかのパラメータによって影響される。: 1)センサに用いられる光ファイバの寸法 2)検出器の最小信号強度 3)入力LED(発光ダイオード)の発光強度。
【0071】1mlより小さい、典型的には約40μl
程度の小さい試料規模の尿検査において所要の精度を確
保するためには、特殊な設計が必要である。少量の試
料、及び所望の感度と精度という制約を考慮して、この
実施例においては、TRACEというコンピュータプロ
グラム(Battelle社より入手可能)による支援
の下に適切なセンサの形状構成が導出された。
【0072】導波管(センサ)は湾曲した形状が好適で
あり、また光ファイバ中の屈曲の数と光損失との相関関
係が検討された。センサの屈曲が多くなるほど、感度が
高くなる。しかしながら、屈曲を多くして感度を高める
と効率が低下するという点で、釣り合いを考慮しなけれ
ばならない。試料体積及び容器サイズが比較的小さい
(<1mlである)本発明の目的のためには、屈曲は3
つ及至4つが好ましい。
【0073】図2に例示するようなU字形の屈曲は、か
ろうじて適用可能であるが、好ましくはない。図2に示
すセンサは、GEM(商標)社製造のもので、ガラスで
形成されている。光線28は、光源20からセンサに入
り、クラッド24を有するコア22から成るガラスエレ
メントを循環する。光線28の一部は、屈折して、セン
サの屈曲部から液体30中へ出る。
【0074】屈曲32の2つのの領域は、”U”字形を
なし、検出器34へ戻る光の量を測定することによって
屈折率の大きさを決定する。
【0075】3つの屈曲を持つ好ましい形状としては、
オメガ(Ω)形がある(図3)。光源42からの光は、
ファイバ40を循環し、光44としてコントロールボッ
クス及び検出器14へ放出される。この形状を作るに
は、ポリマー光ファイバ40(三菱製ESKA)を約9
0°Cに加熱し、ジグ(図4)に宛てがった。図3の3
つのアステリスク41A、B及びCは、加熱した光ファ
イバをその回りに置いて成形した際の3本のピン位置を
示す。これらは、図4におけるピン41A、B及びCの
位置と対応する。これらのピンは、一般に直径1/16
インチ(0.159mm)である。
【0076】ジグは、100°Cに設定された熱板に載
置される。所望の形に形成した後、成形されたファイバ
が硬化し、取り外せるようになるまで、ジグを25°C
の水浴槽中で冷却する。符号48で示す光ファイバ直径
は、dを図1の容器4の直径として、18d程度とする
ことが望ましい。
【0077】本発明による尿検査で使用する試料規模に
とって好ましいセンサ直径は、0.25mmであった。
光ファイバの材料は、ガラスより広範囲の屈折率を測定
するのに使用することができることから、プラスチック
(アクリル)ファイバが望ましい。屈折率(h)は、空
気が1、H2 Oが1.33である。尿の屈折率は、約
1.37に達し得る。従って、本発明のセンサの屈折率
は、約1.37以上とすべきである。この明細書中の数
箇所でより詳細に述べるように、センサの屈折率は、
1.40〜1.50の範囲内とすることが好ましい。
【0078】上記のESKA光ファイバは、コアの屈折
率が1.492で、コアの周りにクラッド43が形成さ
れている。クラッドは、必須の構成要素ではないが、こ
の種の市販の光ファイバ上に形成されており、光ファイ
バを浸漬する液体からファイバコアを保護する役割を果
す。クラッドの厚さは小さくすべきである。
【0079】より複雑なマルチコイル型センサの構成も
本発明の範囲内に入るが、そのようなセンサには、所望
の容器サイズ及び試料規模の面から来る制約がいくつか
ある。多重屈曲センサとは対照的に、ペンシル形(すな
わち単一屈曲)センサを用いて光を循環させることもで
きるが、その場合は一般に感度を犠牲にすることにな
る。ペンシル形センサは、例えばコントロールボックス
を組み込んだポータブル装置のような単独型の単一目的
装置用として好適な可能性がある。
【0080】図5(A)、(B)、及び(C)は、本発
明の実施例の平面図を示す。図5(A)は、センサホル
ダー10(図1参照)に収納された容器4を囲むドレイ
ンカップ(ドレンポート)6のリムを示し、光ファイバ
はオプトエレクトロニクスモジュール12からオプショ
ンのコネクタを通って主コントロールボックス61へ接
続されている。
【0081】図5(B)は、容器4の底に置かれたオメ
ガセンサ2(図1)、40(図3)の平面図である。光
は、光源及び検出器(図示省略)に接続された入出力光
ファイバウィング56、58を通って循環する。図示の
実施例においては、LEDへの相互接続するケーブルに
500μmのプラスチック光ファイバ(ESKA N
o.20)が用いられ、センサ自体には250μmプラ
スチック光ファイバ(ESKA No.10)が用いら
れている。この2対1の直径差によって、バルクヘッド
コネクタでのミスアラインメント(不整合)効果が最小
となり、また全体的に光強度が最大となる。一実施例に
おいては、500μm―200μm界面での光損失をな
くすために、1本の光ファイバを使用する。その場合、
コネクタは不要である。1本の長い250μmファイバ
を用い、その両端部をコネクタとし中央部分をオメガセ
ンサとすることによって、バルクヘッドコネクタを省く
ことも可能である。
【0082】光源(LED)の波長は、通常約660n
m及至1300nmの範囲とすべきである。しかしなが
ら、この範囲の上限は必ずしもプラスチック光ファイバ
全般に適用されるものではない。プラスチックセンサに
は、約820nm近赤外光の(LED)波長が好適であ
る。660nmの波長は、透過性の点で優れているが、
光ファイバコア材料は、820nmより660nmの方
が僅かに高い屈折率を示す。約850ミクロン以下の波
長のレーザ光源も使用可能である。一般に、有効範囲内
の波長の変化は、感度及び効率に影響を及ぼす傾向があ
る。
【0083】本発明における光源としては、普通の光源
装置を使用することができ、例えばモトローラ、ハネウ
ェル、ヒューレットパッカード社等より市販されている
ものを用いることができる。1mw光源を用いると、光
の250〜300μm径の光線がセンサ中を循環する。
一般に、光の5〜10%は検出器へ戻る。
【0084】図5(C)は、この実施例の屈折計システ
ムの断面図である。ドレインカップ(ドレンポート)6
は、センサホルダー10に取り付けられた容器(試料ウ
ェル)4を取り囲んでいる。容器4の底部59の上には
カバー57が設けられている。試料容器4は、容器中の
液体の水平面とオメガセンサ2との間に角度が形成され
るように配置されている。この角度の範囲は約30°〜
60°で、好ましくは45°にする。センサ2は、オプ
トエレクトロニクスモジュール12(図1)及び光源及
び検出器61に接続されている。一部の実施例において
は、レーザを光源として用いることもできる。符号55
はドレン口である。一実施例においては、光の接続はオ
プションのバルクヘッドコネクタ(AMP部品番号22
8045−1)、及び光ファイバをLED及び光検出器
と結合する適宜のコネクタ(AMP部品番号53095
4−4及び861403−7)を介して行われ、次い
で、例えばMiles Diagnostic Div
isionにより製造に向けて開発中のATLASのよ
うな比重計算用の大きな自動化システムへ接続される。
図6は、火口状リムを有するウェル4よりなる容器の実
施例から翼状に外方に延びるESKAファイバ56、5
8を示す実物平面写真である。容器は、プレキシガラス
にデュポンリストン[Dupont Riston(商
標)]のシートを貼りつけ、適切なフォトマスクにさら
す写真平板プロセスを用いて形成されたリストンリング
65によってベース63にセットされる。他の実施例に
おいては、装置は成形部品で構成される。
【0085】4.センサの精度及びサイズ 比重の測定精度は、検出器の感度S及び最小信号Isに
関連する。比重の変化に対する感度は次式で表される: S=Δ信号/Δ比重(%/比重単位) (2)
【0086】液体が純水の場合、検出器に伝達される絶
対センサ信号Isは次式で表すことができる: Is
=CI0 ε12 (mw) (3) Io=入力LEDの発光強度(mw) Ε1 =比重が1.0(水)の場合のセンサの光透過度 d=センサ光ファイバの直径(mm) C=比例定数
【0087】いくつかのモデル化の試みの結果、センサ
の出力感度Sは下記のパラメータの関数であるというこ
とが明らかとなった: S=S(nc ,R/d,Nb ) (4) ただし、nc =導波管コアの屈折率、R/d=図2に示
すようなセンサの屈曲部の半径(R)とファイバ直径
(d)の比、 Nb=屈曲部の数。
【0088】上記方程式は、センサ感度がセンサの設計
に従属であるということを示している。方程式(4)に
は限定された形の解は見い出されなかった。このことは
一般解が存在しないということを意味しており、そこで
経験による解が求められた。そこで、コンピュータベー
スの光線追跡プログラムを用いることによって特殊なセ
ンサ設計が決定された。
【0089】一般に、感度とは、与所のパラメータ、例
えば屈折率の変化に対する信号の変化を示す線の傾きを
言う。比較的平らな傾きは、非常に感度の高い分析を必
要とする。精度とは、測定値がどれだけ真の値に近いか
ということを意味する。感度が良好であれば、それだけ
良い精度を得ることが容易である。
【0090】センサとしては、感度が改善されるようい
くつかの屈曲部を有しており、また入/出力光ファイバ
が全体として同じ方向を向いていることから、オメガセ
ンサ(図2参照)が選択された。4つ以上の屈曲部も本
発明の範囲内にあるが、屈曲部の数が増大すると、信号
強度が低下するので、感度‐検出のバランスを考慮する
必要がある。前に説明したように、このセンサは、3本
のピンを加熱し、普通の光ファイバをピンの周に沿って
曲げることによって容易に成形することができる。
【0091】光線軌跡モデルを用いて、オメガセンサか
らの出力が計算された。このモデルを用いて、方程式4
におけるパラメータが次のように選択された: R/d=3 nc =1.49 (5) Nb=3
【0092】これらの入力パラメータに対して計算され
た感度は40パーセント(すなわち、0.05の比重変
化に対する信号変化が40%)であった。この感度は、
比重(SG)測定において0.001の精度を達成する
ために必要な最低値と考えられた感度の4倍であった。
【0093】上に述べたように、液体の屈折率nl=
1.333(すなわち水媒体)に対するセンサの全透過
度ε1 も重要である。透過度が低過ぎると、十分な信号
が検出器に到達しない。光線軌跡計算に基づいて、比重
=1におけるセンサ透過度(すなわちΕ1 )は、ε1
f(1/SN )で表すことができる。ただし、Sは感度
であり、Nは1より大きい整数である。ε1 は〜0.1
に保つべきである。方程式(4)における上記のパラメ
ータの組み合わせによって、ε1 は光線軌跡モデルによ
り約0.08であると計算された。従って、方程式
(4)において与えられるパラメータに基づくセンサ
は、この実施例の設計条件に関する限り、ほぼ最適であ
ると考えられる。この実施例の設計においては、d=
0.25mmが選択された(一般の光ファイバサイ
ズ)。従って、R=0.75mm(≒1/32インチ)
となる。
【0094】5.パラメータの範囲 一般に、何らかの所与のセンサのパラメータは、試料、
及び正確な分析を確保するために汚れ繰越しを十分に減
少させるのに必要な洗い流し液体積に基づいて導出され
る。例えば、尿検査における試料容器の高さが約2mm
のとき、容器を洗い流して測定上信頼できる試料を確保
するのに必要な水または尿の量は、試料容器の容積の少
なくとも5〜6倍である。従って、約250μlの尿試
料容器及び洗浄水利用可能な場合、試料容器(ウェル)
容積は、50μlとすべきである。この容積と容器の高
さ2mmから、ウェル直径Dは約4.5mmと計算され
た。
【0095】センサの光ファイバの直径は、オメガセン
サが4.5mm径の容器の底部に嵌合し、かつ正確な値
を確保することができるように選択される。試料容積の
限度を変える場合は、それに応じてセンサのサイズも調
整しなければならない。
【0096】高さhは、2mmを越えてあまり大きくす
ることはできない。2mmを越えると、試料を完全に洗
い流すことが困難になる。しかしながら、ファイバセン
サが試料中に浸漬される限り、hは2mmより小さくて
もよい。従って、 2mm>h>2d (6)
【0097】hが約1mmの場合、試料または洗浄水の
注入時に、容器中に気泡が容易には発生しないというこ
とが確認されている。センサ表面上に気泡が存在する
と、SG測定に僅かな誤差が生じ得る。
【0098】符号8の角度は、約30°及至約60°の
範囲内で変えることができる。この範囲外では、容器を
洗い流したり、あるいは試料を導入するのが困難にな
る。
【0099】感度をより良好にするためには、光ファイ
バコアの屈折率(nc)は小さくしてもよい。しかしな
がら、nc は高比重尿の屈折率(約1.37)より大き
くなければならない。従って、nc は、1.37より大
きくすいべきであるが、精度及び感度を低下させるほど
大きくすべきではない。これによって、nc 値の好まし
い範囲は約1.4及至1.5である。
【0100】目下のところ、本発明を実施するには、P
MMA(nc =1.49)で形成されたプラスチック光
ファイバが好適である。これより低いnc を持つ光ファ
イバが開発されれば、より好適である。
【0101】いったん、尿試料体積(すなわちウェルの
直径及び高さ)が選択されれれば、他の全てのパラメー
タ(Nb=3、R、d)は固定値である。これらのパラ
メータは、試料体積に関する制約に応じて増減すること
ができる。しかしながら、センサ透過度が高く(ε1
5%)、しかも感度が良好となるように(S≧30
%)、R/d≧3の条件を用いるべきである。これらの
S及びε1 値は、良い測定精度を維持するために必要で
ある。
【0102】この装置を用いることによって、屈折率に
関連のあるものならばどのような特性でも計算すること
ができる。この装置は比重測定に限定されるものではな
い。
【0103】実験例 以下、比重を測定する装置に使用されるオメガセンサの
実施例の固有の性能を実験例によって説明する。このオ
メガ形センサの比重測定範囲は、1.00及至少なくと
も1.09であった。この範囲には、臨床及び獣医学用
に測定される尿について予測される値が包括される。
【0104】例1:感度 センサの感度、範囲及び精度を試験するために、既知の
比重の溶液を比重測定容器の中に入れ、出力光の強度を
1.0の比重と対比して記録した。センサの予行版に対
して行われたこの比重較正の例を図7に示す。A1及び
A2は、それぞれこれらの試験結果をもたらした2つの
センサを示す。線の傾きの変化は、約1.02比重単位
で起こっている。この線の傾きは感度を示す。
【0105】表1は、上記予行版の後用いられた6つの
センサについての試験結果を示す。この表において、S
1.05は、比重の0.05変化、すなわち1.00から
1.05への変化に対するセンサの相対的出力の変化率
である。
【0106】 表1 センサの特性 センサの番号 ε1(Slope)1.05(%) ─────────────────────────────── A0 .16 7.14 36 A1 .14 6.00 30 A2 .11 8.90 45 A1 .08 8.83 44 A2 .11 7.50 38 A3 .10 6.92 35
【0107】 平均結果S1.05=S×(0.05)×100 ε1 =0.12+0.03 S=7.55±1.13 S1.05=38+5.7%
【0108】例2:温度誤差 試料温度と洗浄溶液温度(すなわち室温)の間に差があ
ることが時々ある。そのような状況下では、比重誤差が
生じ得る。温度による測定誤差には、下記の2つの原因
がある:1.温度変化による液体の密度変化(センサ誤
差ではない) 2.センサ誘発性の温度誤差(密度は一定に保たれると
仮定する)。
【0109】上記の第1の原因は、液体の密度が温度に
よって変化するという物理的事実によるものである。従
って、試料密度測定値を、室温条件を参照して補正しな
いと誤差が生じる。洗浄水が尿試料と同じ温度(すなわ
ち室温変化のみ)であれば、密度変化による誤差は最小
限となるはずである。しかしながら、尿が洗浄水と異な
る温度であると、小さな測定誤差が生じる。
【0110】誤差の第2の原因はセンサ自体から生じる
ものである。例えば、ファイバ材料に若干の温度変化が
あると、導波管の屈折率が変化し、従ってセンサ出力が
変化することがある。
【0111】これらの誤差の原因を両方とも同時に試験
するために設計された実験を行った。水(比重=1.0
0)と比重1.043溶液を6°から48°Cまでの範
囲にわたって加熱、冷却し、標準較正曲線(すなわち室
温較正)を用いてセンサ比重値を得た。これらの測定結
果をプロットしたグラフを図8に示す。
【0112】図から明らかなように、この場合の比重値
は、密度が小さくなる効果によって、温度上昇と共に減
少している(予測通り)。この比重測定値対温度変化の
傾きは、水の場合が−1.5×10-4(°C)-1、比重
=1.043の溶液が、−1.1×10-4(°C)-1
あった。従って、水試料の場合の(洗浄溶液温度から
の)±7°Cの変化、及び比重=1.043の試料の±
9°Cの変化は±0.001の比重誤差を生じることに
なる。言い換えると、10°C〜35°Cの温度差があ
ると、水試料測定では、比重の指示値が0.9978〜
1.0015の範囲で変化することになる。これは、1
0°Cでは0.0023、35°Cでは0.0115の
誤差となる。18°Cから32°Cまでの範囲上におい
てのみ、水試料の誤差は±0.001の比重誤差範囲内
に保たれる。従って、試料温度は、洗浄溶液温度に対し
てこの温度差以内に保たなければならない。そうでない
と、水試料において±0.001より大きい誤差が生じ
る。
【0113】比重が高い溶液において誤差が小さいの
は、おそらく熱伝導率の効果に起因するものと考えられ
る。図8においては、比重=1.043の溶液の傾きは
より小さいため、±.001の誤差範囲に対する温度範
囲は、より大きく取ることができる(すなわち15〜3
5°C)。従って、10〜15°Cの間でのみ、誤差が
指定されたレベルを越える。10°Cにおいては、比重
=1.043の溶液の指示値は1.0414で、誤差=
−0.0017が生じる。
【0114】また、図8には、水の密度が温度の関数と
してプロットされている。10〜25°Cの範囲では、
この曲線の傾きの変化は、オメガセンサの測定比重値対
温度曲線の傾きの変化とほぼ同じである。このことは、
センサの測定誤差は試料の密度変化のみに起因し、セン
サ自体とは何ら関係がないということを示している。実
際、センサは、試料の密度変化のみから推測されるより
誤差が小さくなっており、事実上25°C以上の温度に
よる誤差を補償する作用をもつ。このセンサ温度補償効
果を説明する根拠としては、温度による光ファイバコア
の屈折率変化が最も妥当であろう。
【0115】要するに、試料と洗浄溶液は同じ温度であ
るから、室温変動は、無視し得る程度の誤差しか生じな
いと考えられる。しかし、試料と洗浄溶液の温度差は、
試料密度の影響によって誤差を引き起こし得る。オメガ
センサ自体は、試料温度変化による温度誤差を小さくす
る傾向がある。しかしながら、試料−洗浄水の温度差異
が±7°C以内に保たれていないと、±0.001を僅
かに越える比重誤差が生じる。
【0116】例3.濁り度効果 まず、透明な水及び既知量の3μmシリカ粒子を加えた
高比重溶液を用いて、試料溶液を調製した。これらの試
料溶液は、見掛け上乳白色であり、粒状物添加量は、1
リットル当たり0.07及至10グラム(g/l)であ
った。これらの濁った試料を粒子が沈澱するまで静置し
たあと、以下のようにして比重濁り度試験を行った:
【0117】1.まず、透明な上澄み液の比重をオメガ
センサを用いて測定した。 2.次に、試料を撹拌して粒子を懸濁させ、濁った試料
についてオメガセンサにより比重値を測定した。
【0118】比重センサからの濁った試料に対する出力
信号は、最初は透明な液体に対するセンサ出力を越えて
いたが、その後は、粒子が容器内に沈澱するにつれて、
信号は時間と共に指数関数的に小さくなった。試料注入
開始に続く2秒後に指示値を読み、それらのセンサ指示
値を用いて濁り度原因性(濁り度に起因する)誤差が計
算された。この2秒という時間間隔は、マルチテストの
尿検査用の自動化システムにおいて、実際に尿比重測定
を行うために利用可能であると予測される時間を反映さ
せるように選択されたものである。
【0119】上記の標準試験溶液(中実記号で示す)及
びRiverside MethodistHospi
tal(コロンバス、オハイオ州)で採取された9件の
濁った尿試料についての比重試験の結果が図9に示され
ている。実際の濁った尿試料は、3日の期間にわたって
採取された全ての試料(約300試料)中で最も濁った
9つの尿であると考えられるものであった。図9から明
らかなように、誤差は常にマイナス(透明溶液の場合よ
り比重値が低い)になっており、誤差は、粒状物添加量
が増加するにつれて総じて大きくなる。
【0120】約4g/l以下の粒状物添加量の場合、比
重測定誤差は±0.001範囲内にあるということが分
かる。しかしながら、9つの尿試料のうち2つの試料に
おいては、誤差が±0.001より僅かに大きくなって
いる(すなわち、誤差±0.0015)。従って、約2
/300(0.7パーセント)の割合で、許容値を最
大.0005単位上回る比重誤差が濁り度効果のために
発生し得る。これらのデータは、概して、オメガセンサ
は、尿試料の濁りの存在によって極めて小さい影響しか
受けないということを示している。
【0121】例4:洗い流しの汚れ繰越し効果 容器を洗浄することの有効性は、下記の要因によって変
化する: 1.洗浄容液(水)の体積 2.洗い流す試料の比重レベル 3.センサシステムの設計(主に容器及びホルダーの設
計) 4.洗浄時における容器中のピペットの位置
【0122】比重誤差のデータを2の異なる水洗体積
(200、300μl)の場合について、液体の比重の
関数として得た。それらのデータをプロットしたグラフ
を図10に示す。溶液の比重レベルが増大するにつれ
て、水洗後のプラスの測定誤差も増加する。これは、比
重を測定する溶液が少量容器に残存して、その溶液(比
重〉1.0)と水(比重=1.0)が混合される結果実
際の容器の比重レベルが高くなることによるものであ
る。また、比重誤差を±0.001以内に保つには、約
300μlの水洗体積が必要なことも図10から明らか
である。200μlだけしか水洗しないと、比重が1.
02を越える試料の場合、比重誤差が±0.001のレ
ベルを越えることがある。
【0123】図10のデータに基づき、最も悪いケース
(人間の尿)の比重の溶液(比重=1.043)の1つ
を用いて、試料比重と水洗体積との関係をより明確にす
るために、さらに実験を行った。それらの実験データを
図11に示す。この実験においては、容器をまず比重=
1.043の溶液で満たし、水の量を段階的に増やすこ
とによって、容器を洗浄した(ピペットを用いて)。図
11のデータは、誤差±0.001以内という要求を満
たすためには少なくとも250μlの水が必要であると
いうことを示している。
【0124】さらに、水を容器に入れた後、比重試験に
先立って、比重=1.043の溶液をピペットで容器に
注入し、水を洗い流す実験を行った。この場合、測定誤
差を±0.001のレベル以下に保つには、比重=1.
043の試料(疑似尿)約225μlが必要である。
【0125】例5:ピペットの汚れ繰越し誤差 比重測定におけるもう一つの誤差の原因は、少量の水が
試料をピペットで移す際水/尿界面の尿試料と混じるた
め起こるピペットの汚れ繰越しである。この逆もまた真
であって、尿の一部が洗浄液と混じる。この結果とし
て、試料及び洗浄液(較正のために用いられる)が汚染
されてしまうため、ピペット原因性の汚れ繰越し誤差が
生じる。この問題をできるだけ小さく抑えるための方法
が図12に示されている。
【0126】この図に示すように、気泡80(従来エア
ピグとも呼ばれている)は、洗浄水82と尿試料84を
分離するために用いられる。このエアピグの存在は、2
つの溶液の混合、従ってピペット汚染による誤差を最小
限に抑える効果がある。誤差をさらに小さくするために
は、エアピグの両側の少量の液体を「無駄溶液」86、
88として扱うことができる。この場合は、若干量の試
料(図12おいては50μl)がピペット中に残る(ピ
ペットから測定容器に排出されない。おそらく、この無
駄試料中には、大半の水汚染物質が含まれており、これ
を残すことによって試料の比重測定誤差を小さくするこ
とができる。
【0127】さらに、水較正誤差を改善するために全洗
浄体積が300μl(基本的に必要な250+無駄溶液
50)となるよう、さらにある量の水(図12において
は50μl)を追加する。
【0128】例6:応答時間 センサの応答時間は、約0.2秒以内である。水洗には
約1秒を要する。電子的な読取り時間は、約1秒以下約
50×10-6secまでの範囲である。従って、液体試
料についての比重の全読取り時間は約2.2秒である。
【0129】例7:タンパク質付着の影響 センサをタンパク質溶液に連続的にさらして、センサ較
正の長期変化を測定することにより、センサに対するタ
ンパク質付着の影響の有無を評価した。タンパク質試料
は、Checkstix(商標)溶液(比重=1.00
7)を用い、これに牛の血清アルブミンを1030mg
/dl添加することにより調製した。実験は、以下の手
順で実施した:
【0130】1.センサを製作後、様々な比重の溶液を
用いて較正した。 2.次に、このセンサを、タンパク質を添加した溶液中
に一定暴露期間浸漬したた。 3.様々な既知比重の溶液を用いて測定を繰り返し、測
定誤差を求めた(最初の較正データを用いて暴露後の比
重を計算した)。 4.さらに合計110時間まで時間を追加して暴露及び
測定を継続した。 2つの暴露試験における誤差データを図13に示す。図
から明らかなように、測定比重値は、誤差が最初は24
時間の暴露期間中に±0.001の最大誤差まで増加
し、その後タンパク質溶液に100時間暴露したとこ
ろ、―0.001に近い誤差値まで指数関数的に減少し
た。これらのデータは、センサ誤差が、高レベルのタン
パク質暴露を行って100時間以上にわたり約±0.0
01であるということを示している。
【0131】図13におけるデータは、比重センサの長
期性能を推定するために用いることができる。これらの
データは、110時間の間に、センサの相対出力による
比重をプロットした曲線(図7参照)の傾きが僅かしか
変化していない(3パーセントの減少)ということを示
している。従って、この110時間を臨床的条件に外挿
することによって、センサの総寿命を知ることができる
ことが考えられる。これと同じ推論によって、尿20%
と水80%の溶液にセンサを暴露した実験に鑑みて、こ
の3パーセントの変化は、高タンパク尿に暴露した場合
にのみ、550時間で発生する。幸いなことには、タン
パク質レベルは、病院で採取される4つの尿試料毎に1
つしか30mg/dlを越えないので、実際のセンサ寿
命はおそらく少なくとも2200時間であると考えられ
る。
【0132】タンパク質溶液に暴露したセンサは、暴露
と同じ時間だけ蒸留水中に放置することによって未暴露
状態に容易に戻すことができた。従って、センサは、尿
と水に交互に暴露することにより、暴露時間がどれだけ
長くとも、タンパク質層の付着、形成を防止することが
できる。
【0133】
【発明の効果】本発明の屈折率測定システムは、小量の
生物学的試料の測定を行うために特に有利な下記の特性
を有する。
【0134】上に述べたように、試験に必要な試料容積
がほんの小量で足りる。一般に多重テスト用の尿検体に
使われる試料の量は、例えば100〜300μlの範
囲、好ましくは約250μlである。この量で、試料容
器を洗い流すばかりではなく、十分な試料をまかなうこ
とができる。
【0135】次に、参照液体について同じ条件の下で逐
次測定が行われる。参照標準物質は、通常水であり、好
ましくは蒸留水を使用する。試料容器を洗い流すには、
ほんの小量の水で足りる。一般に尿試料に使われる洗い
流し液量は、300〜500μl、好ましくは350μ
lである。
【0136】本発明の測定精度は、±0.001比重単
位装置(これは±0.0004屈折率単位相当する)
と、非常に優れていることが確認されている。容器の洗
浄が不十分なことによる汚れの繰越し効果は、±0.0
01比重単位以下のオーダーの誤差しか生じない。
【0137】この比重センサによれば、1.00及至最
低約1.09(最大比重約2)の広い範囲の比重をカバ
ーすることができる。
【0138】このセンサは、試料の明澄度または色に比
較的不感であり、このことは本発明が対象とする生物学
的物質の1つである尿の明澄度及び色カラーの周知の変
動性を考慮するとき、大きな利点となる。測定は、透明
から着色懸濁液に至るまで高度に濁った試料について行
うことができ、誤差は±0.001比重単位以下であ
る。
【0139】測定を行うのに必要な時間は、1〜2秒の
オーダーで、極めて短い。この長所は、答えが迅速に得
られ、短時間で多くの試料を処理することができるとい
うことを意味する。これらの利点は、臨床環境において
は特に重要であり、良好なコスト‐効果比が確保され
る。
【0140】この測定システムに対する温度の影響はほ
んの僅かである。システムの動作温度範囲は、約10〜
35°Cである。試験のための好ましい温度は約23°
Cである。
【0141】このシステムのコストは、非常に僅かであ
る。使い捨て材料は不要であり、これもコスト削減に貢
献する要素である。センサエレメントは、製作し易く、
またセンサ付着物による影響も僅かである。蛋白質の付
着も何ら問題要因になるとは思われない。
【図面の簡単な説明】
以下、本発明を実施例により添付図面を参照しつつ詳細
に説明する。
【図1】 ブレッドボード型比重センサシステムのブロ
ック図であり、例えば現在マイルズ社(Miles D
iagnostic Division)により製造に
向けて開発が行われている商品名ATLASのような完
結した自動化尿検査用のより大きなシステムとの関係を
模式的に示す。
【図2】 光源から比重を測定する液体中のU字形屈曲
検出素子を通って検出器へ達する屈折光の流れを示す説
明図である。
【図3】 液体の屈折率測定用のセンサの一実施例(す
なわちオメガ形センサまたはオメガセンサ)の形状を示
す説明図である。
【図4】 図3のセンサの製作に使用するジグの説明図
である。
【図5】 オメガセンサに基づく屈折計システムの寸法
を一定比率で示し、5(A)は、容器を取り囲むドレイ
ンカップリム及び光学―電気系統へのオプションのコネ
クタの平面図であり、5(B)は、容器中のオメガセン
サの位置を示す平面図であり、5(C)は、システム全
体の断面図である。
【図6】 オメガ形光ファイバ比重センサのコンポーネ
ントの平面図の写真である。
【図7】 センサの特性を示すグラフであり、X軸は比
重、Y軸は相対的センサ出力を示す。
【図8】 温度対比重の関係を示すグラフであり、温度
変化に対する液体の密度変化、及びセンサで生じる温度
誤差を示す。
【図9】 比重測定における様々な尿試料の濁り度と誤
差との関係を示すグラフである。
【図10】 比重(X軸)と洗浄体積が200μl及び
300μlの場合のウェルキャリオーバ(Y軸)による
センサ誤差との関係を示すグラフである。
【図11】 センサのウェルキャリオーバ誤差に対する
洗浄液量の影響を水洗の場合と高比重液体(〜1.04
3)の場合について示すグラフである。
【図12】 キャリオーバ誤差をできるだけ小さくする
ためのエアピグを示すピペットの部分の説明図である。
【図13】 A2と命名されたセンサのタンパク質暴露
試験の結果を示すグラフで、2回の実験(試験)におけ
る比重を暴露時間に対してプロットしたものである。
【符号の説明】
2 センサ 4 容器(ウェル) 6 ドレインポート 8 ピペット 9 ウェットパーク 10 センサホルダー 11 光ファイバ 12 オプトエレクトロニクスモジュール 14 コントロールボックス 16 ドレインボトル 20 光源 22 コア 24 クラッド 28 光線 30 液体 32 屈曲 34 検出器 40 光ファイバ 41A、41B、41C ジグのピン 42 光源 44 光 48 光ファイバの直径 56、58 光ファイバウィング 57 カバー 59 ベース 63 ベース 65 リストンリング 80 気泡 85、86 無駄溶液
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】 オメガ形光ファイバ比重センサのコンポーネ
ントの平面図である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少量の液体の比重を測定するための装置
    であって、 (a)液体用の分配器と、 (b)計量分配される液体を収容するため上記分配器の
    下方に配置された容器と、 (c)液体の屈折率を測定するため容器内に配置された
    センサと、 (d)液体の屈折率及び上記容器中で測定された水の屈
    折率に基づいて上記液体の比重を算出する手段と、を含
    む装置。
  2. 【請求項2】 上記センサが多重屈曲した光ファイバを
    有する光ファイバ系よりなることを特徴とする請求項1
    記載の装置。
  3. 【請求項3】 上記センサが容器の水平面に対して30
    °乃至60°の角度で配設されていることを特徴とする
    請求項2記載の装置。
  4. 【請求項4】 自動化された多重化試験システムの構成
    要素として含まれる、液体の比重を測定するための装置
    であって、 (a)測定されるべき液体に対して容器に近接させ且つ
    僅かにその上流に配置された可動液体分配器と、 (b)測定されるべき液体用の容器またはリザーバから
    成る第1の容器であって、排出手段を有する円筒状チュ
    ーブの開いた口の中に突出して埋設された第1の容器
    と、 (c)上記液体分配器を囲んだ開いた口、液体分配器に
    対して一部分が下位に配設されたコネクタ、装置の液体
    排出口としての漏斗状のチューブ、より成るドレインポ
    ートと、 (d)ドレインポートの壁を貫通して突出しており、セ
    ンサ保持具に包まれたセンサと、 (e)センサの遠端を回路板と相互接続するオプトエレ
    クトロニクスモジュールと、を含む装置。
  5. 【請求項5】 液体の比重を測定するための方法であっ
    て、 (a)第1の量の水を容器中に入れることと、 (b)比重を測定すべき液体を第1の量だけ容器中に導
    入することにより、その中の第1の量の水を洗い流すこ
    とと、 (c)センサにより第1の量の液体の屈折率信号を記録
    することと、 (d)第2の量の水を容器中に導入することにより、容
    器中の第1の量の液体を洗い流すことと、 (e)センサにより第2の量の水の屈折率信号を記録す
    ることと、 (f)第1の量の液体の屈折率信号及び第2の量の水の
    屈折率信号を用いて液体の比重を算出することと、を含
    む方法。
  6. 【請求項6】 液体の比重を測定するためのセンサであ
    って、 (a)上記センサが、直径0.125mm乃至0.5mm、
    望ましくは直径0.25mmの光ファイバであることと、 (b)上記センサの屈曲の半径が、0.38mm乃至1.
    5mm、望ましくは0.79mmであることと、 (c)上記センサの屈曲の回数が、2乃至4回、望まし
    くは3回であることと、 (d)上記センサの光ファイバのコア屈折率が、1.4
    0乃至1.50、望ましくは1.49であることと、を
    特徴とするセンサ。
  7. 【請求項7】 少なくとも40%の感度、10%の透過
    度、センサへの入力信号が2μwである時の、適切な検
    出信号により、液体の屈折率を測定することが可能な請
    求項6記載のセンサ。
  8. 【請求項8】 液体の比重を測定するためのセンサであ
    って、 (a)複数回の屈曲を有し、入力ファイバ及び出力ファ
    イバが同一方向に指向されたギリシャ文字オメガ形状を
    有するセンサであることと、 (b) 測定すべき液体を保持する容器の直径18dに
    対して、光ファイバの直径がdであることと、 (c)コアの屈折率(nc)が1.4乃至1.5である
    ことと、を特徴とするセンサ。
  9. 【請求項9】 液体の比重を測定するための装置であっ
    て、 (a)下端にドレインを有し垂直に配置された第1の容
    器と、 (b)水平面に対して30°〜60°の角度だけ底面を
    傾斜させて上記第1の容器内に配置された第2の容器
    と、 (c)液体を上記の第2の容器内に分配するために配設
    された液体分配器と、 (d)上記の第2の容器が液体で満たされているときそ
    の中に浸漬されるように第2の容器内に配置される1つ
    の湾曲した中央部分、上記の湾曲した部分の両端から夫
    々伸びている2つの翼状部、を有するオメガ形状の光学
    的導波器と、 (e)上記第2の容器中に貫入し、上記第1及び第2の
    容器に対して光及び液体を遮断する関係で、上記翼状部
    に接続する光ファイバコネクタと、 (f)上記のコネクタを介してオメガ形状のセンサ中に
    光を循環させるのに適した光源と、 (g)上記の光源からオメガ形状のセンサを透過した後
    の光を検出するのに適した電気光学的検出器と、を含む
    ことを特徴とする装置。
  10. 【請求項10】 尿の比重を測定する方法であって、 (a)センサを浸漬するのに十分な量の尿を容器に満た
    すことと、 (b)光源からセンサへ一定量の光を送ることと、 (c)センサを透過する光の総量を検出することと、 (d)センサを洗うのに十分な量の水で容器を洗い流す
    ことと、 (e)再度、光源からセンサへ一定量の光を送ること
    と、 (f)再度、センサを透過する光の総量を検出すること
    と、 (g)尿及び水の光透過量を尿の比重を示す値に変換す
    ることと、を含むことを特徴とする方法。
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