JPH0511292B2 - - Google Patents

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JPH0511292B2
JPH0511292B2 JP13945784A JP13945784A JPH0511292B2 JP H0511292 B2 JPH0511292 B2 JP H0511292B2 JP 13945784 A JP13945784 A JP 13945784A JP 13945784 A JP13945784 A JP 13945784A JP H0511292 B2 JPH0511292 B2 JP H0511292B2
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temperature
semiconductor laser
beam position
characteristic line
set temperature
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Satoru Tomita
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Priority to DE19853590327 priority patent/DE3590327T1/de
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) この発明は、光走査装置における半導体レーザ
ーの温度制御方法に関する。
(従来技術) レーザービームにより走査を行つて、画像を記
録したり、画像を読み取つたりする光走査装置が
知られている。このような光走査装置の1種とし
て、光源として半導体レーザーを用い、この半導
体レーザーからの光を、ホロスキヤナーで偏向さ
せる方式の装置が提案されいてる。(例えば、特
願昭59−28066号)。
以下、第2図を参照して、上記方式の光走査装
置のあらましにつき簡単に説明し、あわせて、本
発明により解決しようとする問題点につきのべ
る。
第2図は、半導体レーザーからの光をホロスキ
ヤナーで偏向させる方式の光走査装置を用いた画
像記録装置を示している。
第2図において、符号10は半導体レーザー、
符号12はコリメートレンズ、符号14はシリン
ドリカルレンズ、符号16,18,22は平面
鏡、符号20はホロスキヤナー、符号24はθレ
ンズ、符号26,28は平面鏡、符号30はシリ
ンドリカルレンズ、符号32は光導電性の感光
体、符号34は、ビーム位置検出素子符号36は
受光素子を、それぞれ示している。
ホロスキヤナー20は、ホロデイスク20Aと
モーター20Bとにより構成されている。ホロデ
イスク20Aは、円板状であつて、モーター20
Bの軸に固装されて、矢印方向へ、モーター20
Bによつて回転駆動されるようになつている。
ホロデイスク20Aの透明な円形基板の片面に
は、同一形状の複数の回折格子200が、円環状
に配列形成されている。
回折格子200は、直線状回折格子であつて、
相互に光学的に等価であり、ホログラムとして形
成されている。ホロデイスク、ホロスキヤナーと
しう名称は、回折格子200がホログラムとして
形成されていることに由来する。
さて、半導体レーザー10から放射されるレー
ザー光は、コリメートレンズ12により平行光束
化され、トリンドリカルレンズ14、平面鏡1
6,18を介して、ホロデイスク20Aの回折格
子200に入射する。これによつて、回折ビーム
が発生する。ホロデイスク20Aが回転すると、
回折ビームは偏向する。入射レーザー光に対する
回折格子200の、格子方向が変化するためであ
る。このように偏向される回折ビームを、偏向レ
ーザービームと称する。
回折ビームは、平面鏡22、θレンズ24、平
面鏡26,28、シリンドリカルレンズ30を介
して、ベルト状の感光体32上に到り、θレンズ
24、シリンドリカルレンズ14,30の結像作
用により、感光体32上にスポツト状に集束す
る。ホロデイスク20Aの回転に伴い偏向レーザ
ービームによる感光体上のスポツトは、感光体3
2上を直線的に変位し、レーザー光の入射する回
折格子が切換るたびに、同一の変位、すなわち光
走査が繰返される。第2図において、直線38
は、光走査における上記スポツトの軌跡を示し、
この直線38を、主走査線という。また、感光体
32上で、主走査線38と直交する方向を副走査
方向と称する。
感光体32は回動する。感光体32の周面は均
一に帯電されたのちに、光走査部に到り、偏向レ
ーザービームにより光走査される。このとき、記
録すべき画像に対応する画像信号で、半導体レー
ザー10の発光強度を変調すれば、感光体32に
は、上記画像に応ずる静電潜像が形成される。従
つて、この静電潜像を現像し、得られる可視像を
紙等の記録シートに転写・定着すれば、所望の記
録画像を得ることができる。
以上が、光走査のあらましである。なお、ビー
ム位置検出素子34と受光素子36とは、本発明
の特徴の一端をなすものであるので、これについ
ては後ほど詳述する。
さて、周知の如く、半導体レーザーから放射さ
れるレーザー光は、半導体レーザーの温度が変化
すると、それに伴つて変化する。
半導体レーザーからの光をホロスキヤナーで偏
向する方式の光走査装置においては、半導体レー
ザーからのレーザー光の波長が変化すると、回折
格子による回折ビームの回折角が変化し、それに
伴つて、光走査部すなわち主走査線の位置が副走
査方向へ変動し、適正な光走査ができなくなる。
半導体レーザーの温度は、光走査装置の、半導
体レーザー近傍の雰囲気温度や、半導体レーザー
に通ぜられる電流によるジユール熱等によつて変
化するので、レーザー光の波長を安定させるため
には、半導体レーザーの温度を制御する必要があ
るが、半導体レーザー自体は極めて微小であるの
で、これを直接に温度制御することが困難である
ところから、半導体レーザーを保持とする保持体
を温度制御することにより半導体レーザーの温度
を間接的に制御することが行なわれている。
さて、半導体レーザーは一般に20〜50℃くらい
の温度範囲で使用されるが、この程度の温度範囲
内では、温度とレーザー光の波長との関係は、第
3図に示す如く、一般に階段状の線であらわされ
る。このような階段状の線3−1を、温度と波長
の関係をあらわす特性線と呼ぶことにする。特性
線の形状自体は、個々の半導体レーザーに応じて
定まり、半導体レーザーごとに異なるが、特性線
における階段状の形状は一般的である。第3図に
おいて、かかる特性線における、領域A,B,C
等、温度変化に応じて波長がゆるやかに変化する
領域を、棚状部、棚状部間の、波長がジヤンプす
る部分を段差部と呼ぶことにする。現実には、棚
状部にも、多少の凹凸はあるが、それらは、実際
上光走査に支障をきたすような問題とならないの
で、第3図では無視されている。棚状部の幅すな
わち、ひとつの段差部と、これにとなる段差部と
の間は、通常数度の温度幅である。そこで、仮
に、棚状部Bの温度幅、すなわち、温度差(TU
−TL)が5度あつたとすると、その中間の温度
T0を設定温度とし、半導体レーザーを保持とす
る保持体の温度を、設定温度T0の近傍、例えば
T0±1℃の範囲に制御すれば、実際上、半導体
レーザーからのレーザーの光の波長は一定に制御
される。
なお、半導体レーザーの温度がTLからTUまで
変化したとしても、レーザー光の波長の変化は
λU−λLであつて、この変化は小さく、換言すれ
ば、半導体レーザーの温度が同じ棚状部上で変動
している限りは、前述の主走査線の変動は実用上
時題とならない。
しかし、半導体レーザーの温度がTUまたはTL
を越えると、レーザー光の波長は、(λ2−λU)あ
るいは(λL−λ1)だけ不連続に大きく変化し、こ
のような大きな波長変化が生ずると、適正な光走
査は困難となる。
さて、本発明により解決しようとする問題点と
は、以下の如きものである。
上述しの例でいえば、半導体レーザーを保持す
る保持体の温度を、設定温度T0の近傍に制御し
ていれば、実際上、半導体レーザーの温度変化に
よる光走査上の不都合は生じない。しかしなが
ら、これは、特性線が時間的に不変であることを
前提としている。
ところで、特性線は、実際には、時間的に不変
ではなく、半導体レーザーの疲労とともに経時的
に変化する。この経時的な変化には2つのパター
ンがある。すなわち、その第1は、第4図に示
すように、棚状部上をすべるようにして、特性線
全体が、破線で示すように低温度側へずれる場合
であり、第2は、第4図に示すように、棚状部
上をすべるようにして、特性線全体が、破線で示
すように、高温度側へずれる場合である。
特性線の経時的変化は個々の半導体レーザーご
とになる。すなわち、特性線が一方的に高温度側
または低温度側へずれるものもあるし、特性線の
ずれる方向が時間的に変化するものもある。
すると、例えば、第4図において、温度制御
上の設定温度がT0である場合、半導体レーザー
に疲労がなく、特性線が実線3−1であるときは
問題ないが、特性線が経時的に変化して、破線4
−1の如きものとなると、半導体レーザーの温度
はT0であつても、放射されるレーザー光の波長
は大きく変化してしまう。第4図において、特
性線の経時的変化にともない、特性線が破線4−
2の如きものとなつた場合も同様である。
このような特性線の経時的変化が生ずると、従
来行なわれている温度制御は、もはや役に立たな
くなつてしまう。
(目的) 本発明は、上述の如き問題に着目してなされた
ものであつて、半導体レーザーの温度と、放射レ
ーザー光との間の特性線の経時変化をも考慮した
新規な、温度制御の提供を目的としている。
(構成) 以下、本発明を説明する。
本発明においても、半導体レーザーは、これを
保持する保持体を介して間接的に温度制御され
る。
すなわち、保持体の温度は感温素子により検出
され、この感温素子の出力に応じて、ペルチエ素
子が、保持体を加熱あるいは冷却して、保持体の
温度を所定の設定温度にもとづいて、設定温度近
傍に制御する。
一方、偏向レーザービームによる走査領域外
に、ビーム位置検出素子と受光素子とが配備され
る。ここに走査領域外とは、偏向レーザービーム
を受光できて、なおかつ、光走査の妨げとならな
いような位置をいう。
上記ビーム位置検出素子により、偏向レーザー
ビームの位置、すなわち、ビーム位置検出素子の
受光面を通過する位置が検出される。
またビーム位置検出素子と受光素子とは、偏向
レーザービームを順次受光しうるように配備され
る。
非本走査時、すなわち、半導体レーザーが発光
し、ホロスキヤナーが作動し、なおかつ、画像記
録用の、または画像読取用の光走査(本走査とい
う)が行なわれていないとき、具体的には、本走
査と本走査との間、あるいは、本走査開始前の待
期時等に、ビーム位置検出素子により偏向レーザ
ービームのビーム位置と、ビーム位置検出素子、
受光素子両者の出力の時間差とが検出される。
これらビーム位置と時間差については、それぞ
れに対して、予め適正領域が定められている。
そして、上記の如く検出されたビーム位置、時
間差のうちの、少くとも一方が、適正領域の限界
値を越えたとき、温度制御のための、設定温度
を、それまでの温度から所定温度ずらして再設定
し、このように再設定された設定温度に応じて、
上記適正領域の限界値が再設定される。具体的に
は、上記のように検出されたビーム位置および時
間差の一方が、これらビーム位置および時間差の
それぞれに対して予め設定された適正領域の一方
の限界値を超えたとき、上記保持体の設定温度T
を T=T0+ΔT ここに、 ΔT=(TU−TL)/2 TU:半導体レーザーの発光波長が温度により
変化する様子を表す特性線において、T0
りも高い段差部の温度のうちでT0に最も近
い温度 TL:上記特性線において、T0よりも低い段差
部の温度のうちでT0に最も近い温度 に再設定し、 上記ビーム位置が上記適正領域の他方の限界値
を超えたとき上記保持体の設定温度Tを T=T0−ΔT に再設定し、 このように再設定された設定温度に応じて、上
記適正領域の限界値を再設定するのである。
次に、本発明の作用を説明する。
ビーム位置検出素子であるが、このビーム位置
検出素子としては、従来、半導体位置検出素子と
して知られているものを用いることができる。半
導体位置検出素子は種々のものが知られ、例えば
第5図に示す如く、単一の受光面5−1を有す
るものや、第5図に示す如く、2つの受光面5
−2,5−3を有するものや、第5図に示す如
く、4つの受光面5−4,5−5,5−6,5−
7を有するもの等がある。本発明の実施上、ビー
ム位置検出素子としては、上記種々の半導体位置
検出素子の適宜もちいることができる。以下で
は、第5図に示す、単一の受光面5−1を有す
るものを例として用いる。
さて、第6図において、受光面5−1が受光す
る偏向レーザービームのスポツトを、スポツト
SPとすると、このスポツトSPの強度は、第6
図左方の図の如く、つり鐘型の分布を有し、この
スポツトSPがX方向へ、受光面5−1を横切る
と、ビーム位置検出素子の出力は、スポツトSP
の中心部がY軸を横切る位置に応じて異なる。従
つて、ビーム位置検出素子の出力により、スポツ
トが横切るY軸上の位置を知ることができる。
前述したように、半導体レーザーの発光波長が
変化すると、回折ビームの回折角が変化する。こ
の回折角の変化により、偏向レーザービームは、
副走査方向に対応する方向へビーム位置が変化す
る。
そこで、ビーム位置検出素子の受光面5−1の
Y方向を、上記副走査方向に対応させれば、ビー
ム位置検出素子の出力により、半導体レーザーの
発光波長の変動を知ることができる。
説明を具体的にするため、半導体レーザーの特
性線が、疲労のない状態で特性線3−1(第3
図、第4図)の如くであり、当初、温度制御のた
めの設定温度をT0であるとする(このときの発
光波長をλ0とする)。すると、保持体の温度制御
を通じて、半導体レーザーの温度も、温度T0
近傍に制御される。
そこで今、このように温度制御を行つている状
態において、特性線が経時的に変化してきて、第
4図の特性線4−1の如くなつたとき、ビーム位
置が、第6図でY1より上になり、特性線が、第
4図の特性線4−2の如くなつたときに、ビー
ム位置が、第6図でY2より下になるものとする。
すると、このY1とY2の間を、適正領域とし、
Y1,Y2を、適正領域の限界値とすれば、ビーム
位置が、限界値Y1を越えたか、Y2を越えたかに
よつて、そのときの特性線を、特性線4−1又は
4−2として特定できる。このように特性線が4
−1、又は4−2の如くなつた場合、半導体レー
ザーの温度をT0に制御しても、発光波長は、当
初のλ0から、(λ2−λU)または(λL−λ1)だけ、
大きくずれて、適正な光走査はできなくなる。そ
のときは、特性線が、特性線4−1の如くになつ
ているか、特性線4−2のごとくになつているか
に応じて、温度制御のための設定温度を、T0
ら、低温側又は高温側へ、所定温度ΔT=1/2 (TU−TL)だけずらしたT10またはT20に設定し
なおせば、半導体レーザーの波光波長は、再び当
初のλ0に近いλ10またはλ20に安定し、再び良好な
光走査が可能となる。ひきつづき、同様の制御の
繰返しを行うために新たに設定される設定温度に
応じて、適正領域の限界値を再設定し、新たな設
定温度T10又はT20で、特性線の使用棚状部の段
差部を検知しうるようにする。
ところで、半導体レーザーの発光波長が変化す
ると、回折ビームの回折角が変化し、これに伴
い、偏向レーザービームの偏向速度が変化する。
従つて、ビーム位置検出素子と受光素子とで偏向
レーザービームを順次受光し、両者の出力の時間
差τを検出すると、この時間差τもまた、発光波
長の変動に応じて変動する。そこで、時間差τに
ついても、適正領域を設定できることになる。す
なわち、発光波長がλ0のときの時間差がτ0である
とし、温度T0で、特性線が、特性線4−1の如
くなるとき、時間差τが、適正領域の限界値τ1
越えて小さくなり、特性線4−2の如くなるとき
は、時間差τが限界値τ2を越えて大きくなるもの
とすれば、τが、τ1,τ2のいずれを越えたかによ
つて、特性線の特定ができるので、やはり、前述
の如くして、温度制御のための設定温度を、T6
からT0+ΔTまたはT0−ΔTへと再設定できる。
このようにしたら、時間差τに関する適正領域の
限界値τ1,τ2も、新しい値に再設定することによ
り、同様の制御の繰返しが可能となる。
本発明では、特性線の経時的変化を、ビーム位
置と、時間差という2つのパラメーターで同時に
検出し、少くとも一方のパラメーターが、適正領
域の限界値を越えるときは、設定温度の再設定
と、各パラメーターの適正領域の限界値を再設定
とを行う。
以下、実施例として、本発明を第2図の装置例
に適用した場合の例を説明する。
最前来の説明との関連性をもたせるため、半導
体レーザー10の特性線は、疲労のない状態にお
いて、特性線3−1(第3図、第4図)であり、
温度制御のための設定温度は当初T0で、そのと
きの発光波長をλ0であるとする。
また、ビーム位置検出素子34の受光面は、単
一であつて第6図の如きものとし、ビーム位置を
Yであらわすこととする。さらに、ビーム位置検
出素子34と受光素子36の出力の時間差をτと
する。ビーム位置Y、時間差τに対する当初の適
正領域の限界値を、Y1,Y2,τ1,τ2とする。限
界値Y1,τ1は、波長λ0+(λ2−λU)で走査すると
きの値とし、限界値Y2,τ2はλ0−(λL−λ1)の波
長で走査するときの値であるとする。また、従前
どおり、ΔT=1/2(TU−TL)とする。
さて、第1図において、符号40は半導体レ
ーザー10を保持する保持体、符号42は感温素
子としてのサーミスタ、符号44はペルチエ素子
を、それぞれ示している。
まず、本走査時における温度制御について説明
すると、比較器48には、マイクロコンピユータ
ー46から設定温度が電気的に設定されている。
保持体40の温度はサーミスタ42で検知され、
比較器48に送られて設定温度と比較される。比
較器48からは、保持体40の温度と設定温度と
の差にと応じた信号が出力される。この出力は制
御回路50とマイクロコンピユーター46とにお
くられる。
制御回路50は、上記出力を印加されると、ペ
ルチエ素子44への通電を制御し、保持体40の
温度が設定温度に近づくように、保持体40を加
熱し、又は冷却する。
次に、本発明の温度制御を、第1図を参照し
て説明する。
非本走査時に、温度制御方法をスタートさせる
と、ビーム位置検出素子34、受光素子36から
の出力が、マイクロコンピユーター46に送られ
る。マイクロコンピユーター46は、入力される
これら信号を処理して、ビーム位置Y、時間差τ
を検出する。このとき、比較器48へは設定温度
TAが設定されている。設定温度TAは当初におい
てT0である。ここでも、まずTA=T0の場合から
説明を開始する。
検出されたY,τは、適正領域の限界値Y1
Y2,τ1,τ2と比較される。その結果、Y1>Y>
Y2,τ2>τ>τ1であるときは、発光波長は、λ0
近傍にあり、設定温度は変更の必要がない。そこ
で、設定温度TA、限界値τ1,τ2,Y1,Y2は、従
前通りの値として、制御は終了する。
しかるに、τ<τ1,Y>Y1の一方もしくは双
方が検出されたときは、特性線は、第4図()
の特性線4−1となつている。そこで、このとき
は、まず、設定温度TAを、それ以前の値から低
温側へΔTだけずらして、再設定し、それに応じ
て、τ1,τ2,Y1,Y2の値を、それぞれτ10,τ20
Y10,Y20へ変更する。この結果、設定温度Tは
第4図()のT10となる。この場合、τ10,Y10
は、波長λ10+(λ2−λU)で走査を行う場合の値と
し、τ20,Y20は波長λ10−(λL−λ1)で走査を行う
場合の値に設定する。
これにより、保持体40の温度は、新たな設定
温度T10で制御されることになり、マイクロコン
ピユーター46は、この制御が実行されて保持体
40の温度が、設定温度T10に十分近づいたか否
かを、比較器48の出力により検知し、その結果
が肯定的であるときは、今一度、ビーム位置Y、
時間差τを検出する。制御が正しければ、今度検
出される、Y1,τは、新たに設定されたτ1,τ2
Y1,Y2に対して、Y1>Y>Y2,τ2>τ>τ1とな
るので、そのときは、そのまま、制御が終了し、
次の制御時まで、設定温度TA、限界値τ1,τ2
Y1,Y2が固定される。
逆に、τ>τ2,Y<Y2の少なくとも一方が検
出されたときは、特性線は、第4図の特性線4
−2となつているので、このときは、設定温度
TAとして、そのまでのT0から温度側へΔTだけ
ずらしたT20を設定し、限界値τ1,τ2,Y1,Y2
値を、それぞれτ30,τ40Y30,Y40へと変更する。
τ30,Y30は、波長λ20+(λ2−λU)で走査するとき
の値、τ40,Y40は波長λ20−(λL−λ1)で走査する
ときの値に設定する。以下のプロセスは、直上で
のべた場合と同様である。
(効果) 以上、本発明によれば、光走査装置における半
導体レーザーの、新規な温度制御方法を提供でき
る。この方法では、半導体レーザーの特性線の経
時的変化が考慮されているので、長期間にわたつ
て、発光波長の安定を図ることができ、長時間、
良好な光走査が可能となる。
また、特性線の経時的変化を、ビーム位置と時
間差という2つのパラメーターを通じて検出する
ので、誤動作が少い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の1実施例を説明するための
図、第2図は光走査装置を説明するための図、第
3図および第4図は、特性線とその経時的変化を
説明するための図、第5図および第6図は、ビー
ム位置検出素子を説明するための図である。 10……半導体レーザー、20……ホロスキヤ
ナー、34……ビーム位置検出素子、36……受
光素子、40……保持体、42……感温素子とし
てのサーミスタ、44……ペルチエ素子。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 半導体レーザーからの光をホロスキヤナーで
    偏向させる方式の光走査装置において、 半導体レーザーを保持する保持体の温度を感温
    素子で検知し、感温素子出力に応じて上記保持体
    をペルチエ素子により加熱・冷却して、保持体の
    設定温度Tを所定の初期設定温度T0の近傍に制
    御することにより半導体レーザーの温度を間接的
    に制御するようにし、 偏向レーザービームによる走査領域外に、ビー
    ム位置検出素子と受光素子とを配備して偏向レー
    ザービームを順次受光するようにし、 非本走査時に、上記ビーム位置検出素子により
    偏向レーザービームの位置を検出するとともに、
    上記ビーム位置検出素子の出力と上記受光素子の
    出力の時間差を検出し、 このように検出されたビーム位置および時間差
    の一方が、これらビーム位置および時間差のそれ
    ぞれに対して予め設定された適正領域の一方の限
    界値を超えたとき、上記保持体の設定温度Tを T=T0+ΔT ここに、 ΔT=(TU−TL)/2 TU:半導体レーザーの発光波長が温度により
    変化する様子を表す特性線において、T0
    りも高い段差部の温度のうちでT0に最も近
    い温度 TL:上記特性線において、T0よりも低い段差
    部の温度のうちでT0に最も近い温度 に再設定し、 上記ビーム位置が上記適正領域の他方の限界値
    を超えたとき上記保持体の設定温度Tを T=T0−ΔT に再設定し、 このように再設定された設定温度に応じて、上
    記適正領域の限界値を再設定することを特徴とす
    る、光走査装置における半導体レーザーの温度制
    御方法。
JP13945784A 1984-07-05 1984-07-05 光走査装置における半導体レ−ザ−の温度制御方法 Granted JPS6118917A (ja)

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JP13945784A JPS6118917A (ja) 1984-07-05 1984-07-05 光走査装置における半導体レ−ザ−の温度制御方法
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