JPH05112452A - シクロヘプテノピリジン誘導体又はその塩を含有する医薬組成物 - Google Patents
シクロヘプテノピリジン誘導体又はその塩を含有する医薬組成物Info
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- JPH05112452A JPH05112452A JP14273491A JP14273491A JPH05112452A JP H05112452 A JPH05112452 A JP H05112452A JP 14273491 A JP14273491 A JP 14273491A JP 14273491 A JP14273491 A JP 14273491A JP H05112452 A JPH05112452 A JP H05112452A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 一般式(I)で表されるシクロヘプテノピリ
ジン誘導体又はその塩に、常温で液体又はアルコール系
溶媒に可溶なアミンを配合してなる医薬組成物。 〔式中、Rは水素原子又は低級アルキル基、R1は水素
原子、低級アルコキシ基又は置換低級アルコキシ基、R
2は水素原子又はハロゲン原子を示す〕 【効果】 モノエタノールアミン、ジエタノールアミン
等のアルコール系溶媒に可溶なアミンを配合することに
より一般式(I)のベンズイミダゾール系抗消化性潰瘍
化合物の安定性が顕著に改善され、安定な投与形態の医
薬組成物が得られる。
ジン誘導体又はその塩に、常温で液体又はアルコール系
溶媒に可溶なアミンを配合してなる医薬組成物。 〔式中、Rは水素原子又は低級アルキル基、R1は水素
原子、低級アルコキシ基又は置換低級アルコキシ基、R
2は水素原子又はハロゲン原子を示す〕 【効果】 モノエタノールアミン、ジエタノールアミン
等のアルコール系溶媒に可溶なアミンを配合することに
より一般式(I)のベンズイミダゾール系抗消化性潰瘍
化合物の安定性が顕著に改善され、安定な投与形態の医
薬組成物が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗潰瘍剤として有用な
下記一般式Iで示されるベンズイミダゾール系化合物で
あるシクロヘプテノピリジン誘導体又はその塩(以下化
合物Iと呼ぶ)に、常温で液体又はアルコール系溶媒に
可溶なアミンを配合してなる安定化された医薬組成物に
関する。
下記一般式Iで示されるベンズイミダゾール系化合物で
あるシクロヘプテノピリジン誘導体又はその塩(以下化
合物Iと呼ぶ)に、常温で液体又はアルコール系溶媒に
可溶なアミンを配合してなる安定化された医薬組成物に
関する。
【化2】 〔式中Rは水素原子又は低級アルキル基、R1 は水素原
子、低級アルコキシ基又は置換低級アルコキシ基、R2
は水素原子又はハロゲン原子を示す〕
子、低級アルコキシ基又は置換低級アルコキシ基、R2
は水素原子又はハロゲン原子を示す〕
【0002】
【従来の技術】最近開発されつつあるH+ −K+ ATPase
(プロトンポンプ)阻害作用を有するベンズイミダゾー
ル系化合物は、強力かつ持続的に胃酸分泌を仰制し、ま
た、胃粘膜防御作用も併せ持っているため、シメチジ
ン、ラニチジンなどのヒスタミンH2 受容体拮抗剤に変
わる次世代の消化性潰瘍治療剤として注目されている。
特に、化合物Iの胃酸分泌仰制作用は強力であり、臨床
上の有用性が期待されている(特願平2−314381
号)。しかしながら、化合物Iを初めとするベンズイミ
ダゾール系化合物は極めて不安定であり、特に加温条件
下及び酸性〜中性域の水溶液中で速やかに分解する。
(プロトンポンプ)阻害作用を有するベンズイミダゾー
ル系化合物は、強力かつ持続的に胃酸分泌を仰制し、ま
た、胃粘膜防御作用も併せ持っているため、シメチジ
ン、ラニチジンなどのヒスタミンH2 受容体拮抗剤に変
わる次世代の消化性潰瘍治療剤として注目されている。
特に、化合物Iの胃酸分泌仰制作用は強力であり、臨床
上の有用性が期待されている(特願平2−314381
号)。しかしながら、化合物Iを初めとするベンズイミ
ダゾール系化合物は極めて不安定であり、特に加温条件
下及び酸性〜中性域の水溶液中で速やかに分解する。
【0003】従って、これらの化合物を投与形態にする
ことは極めて困難であった。これらの化合物の不安定性
を解消するために、従来、ベンズイミダゾール系化合物
をナトリウム、マグネシウムなどの塩にすること(特開
昭59−167587号公報)、酸化マグネシウムなど
の塩基性無機塩を配合すること(特開昭62−2583
20号公報、特開昭62−277322号公報、特開昭
62−283964号公報)、酸化マグネシウムとマン
ニトールを併用して配合すること(特開平2−2222
5号公報)、各種塩基性有機物質を配合すること(特開
昭62−283965号公報)、非晶質状態にすること
又は非晶質状態にして有機高分子化合物中に分散させる
こと(特開昭63−14773号公報)などが開示され
ている。
ことは極めて困難であった。これらの化合物の不安定性
を解消するために、従来、ベンズイミダゾール系化合物
をナトリウム、マグネシウムなどの塩にすること(特開
昭59−167587号公報)、酸化マグネシウムなど
の塩基性無機塩を配合すること(特開昭62−2583
20号公報、特開昭62−277322号公報、特開昭
62−283964号公報)、酸化マグネシウムとマン
ニトールを併用して配合すること(特開平2−2222
5号公報)、各種塩基性有機物質を配合すること(特開
昭62−283965号公報)、非晶質状態にすること
又は非晶質状態にして有機高分子化合物中に分散させる
こと(特開昭63−14773号公報)などが開示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、化合物Iは極
めて不安定で、塩にしても安定性は向上しなかった。ま
た、塩基性無機塩などの配合、又は有機高分子中への分
散も効果が認められなかった。
めて不安定で、塩にしても安定性は向上しなかった。ま
た、塩基性無機塩などの配合、又は有機高分子中への分
散も効果が認められなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この様な
事情に鑑み、化合物Iの安定化について検討した結果、
特定のアミンを配合することによって上記の問題点を解
決できることを見出し、本発明を完成するに至った。本
発明は、化合物Iに常温で液体又はアルコール系溶媒に
可溶なアミンを配合してなることを特徴とする安定化さ
れた医薬組成物を提供するものである。
事情に鑑み、化合物Iの安定化について検討した結果、
特定のアミンを配合することによって上記の問題点を解
決できることを見出し、本発明を完成するに至った。本
発明は、化合物Iに常温で液体又はアルコール系溶媒に
可溶なアミンを配合してなることを特徴とする安定化さ
れた医薬組成物を提供するものである。
【0006】本発明で配合されるアミンが常温で液体又
はアルコール系溶媒に可溶なアミンであると特定される
理由について説明する。安定化のためには化合物Iとア
ミンとが密接に混和されなければならず、アミンが液体
状態のときのみ密接な混和状態が達成される。このた
め、常温で液体である必要がある。しかし、アミンが常
温で固体であっても、化合物Iの安定性に影響を及ぼさ
ないアルコール系溶媒に可溶であれば、アルコール溶液
として添加することによって密接な混和状態を達成する
ことができる。化合物Iは、クロロホルム、ジクロルメ
タンなどの溶媒中では極めて不安定でかつ著しく着色す
るが、エタノール、メタノールなどのアルコール系溶媒
中では比較的安定である。したがって、アルコール系溶
媒に可溶なアミンも本発明に含まれる。
はアルコール系溶媒に可溶なアミンであると特定される
理由について説明する。安定化のためには化合物Iとア
ミンとが密接に混和されなければならず、アミンが液体
状態のときのみ密接な混和状態が達成される。このた
め、常温で液体である必要がある。しかし、アミンが常
温で固体であっても、化合物Iの安定性に影響を及ぼさ
ないアルコール系溶媒に可溶であれば、アルコール溶液
として添加することによって密接な混和状態を達成する
ことができる。化合物Iは、クロロホルム、ジクロルメ
タンなどの溶媒中では極めて不安定でかつ著しく着色す
るが、エタノール、メタノールなどのアルコール系溶媒
中では比較的安定である。したがって、アルコール系溶
媒に可溶なアミンも本発明に含まれる。
【0007】本発明で配合される常温で液体であるアミ
ンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、エチレンジアミンなどが挙
げられる。また、常温で固体でアルコール系溶媒に可溶
なアミンとしては、ジイソプロパノールアミンなどが挙
げられる。該アミンの配合は1種又は2種以上の組合せ
でもよく、その配合量は化合物I1重量部に対し、好ま
しくは0.0001〜1重量部、より好ましくは0.0
01〜0.1重量部である。
ンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、エチレンジアミンなどが挙
げられる。また、常温で固体でアルコール系溶媒に可溶
なアミンとしては、ジイソプロパノールアミンなどが挙
げられる。該アミンの配合は1種又は2種以上の組合せ
でもよく、その配合量は化合物I1重量部に対し、好ま
しくは0.0001〜1重量部、より好ましくは0.0
01〜0.1重量部である。
【0008】式Iの化合物の置換基R1 のための低級ア
ルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポ
キシ基、ブトキシ基、アリルオキシ基などが挙げられ、
置換低級アルコキシ基としては、トリフルオロエトキシ
基、テトラフルオロプロポキシ基、シクロプロピルメト
キシ基、メトキシエトキシ基、フェノキシエトキシ基、
ベンジルオキシ基などが挙げられる。
ルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポ
キシ基、ブトキシ基、アリルオキシ基などが挙げられ、
置換低級アルコキシ基としては、トリフルオロエトキシ
基、テトラフルオロプロポキシ基、シクロプロピルメト
キシ基、メトキシエトキシ基、フェノキシエトキシ基、
ベンジルオキシ基などが挙げられる。
【0009】本発明の医薬組成物は、化合物Iに常温で
液体のアミンをそのまま又はアルコール系溶媒を希釈液
として添加し、均一に練合又は溶解させた後、常圧乾
燥、減圧乾燥、噴霧乾燥又は凍結乾燥することによって
得られる。常温で固体であり、アルコール系溶媒に可溶
なアミンは、アルコール系溶媒を希釈液として添加し、
同様に操作して医薬組成物が得られる。
液体のアミンをそのまま又はアルコール系溶媒を希釈液
として添加し、均一に練合又は溶解させた後、常圧乾
燥、減圧乾燥、噴霧乾燥又は凍結乾燥することによって
得られる。常温で固体であり、アルコール系溶媒に可溶
なアミンは、アルコール系溶媒を希釈液として添加し、
同様に操作して医薬組成物が得られる。
【0010】本発明の医薬組成物は、医学的に許容され
る添加剤を配合して、従来の製剤の製造法で錠剤、顆粒
剤、散剤などの経口投与製剤、又は凍結乾燥注射剤など
の用時溶解型の注射剤とすることができる。添加剤とし
ては、経口投与製剤の場合、賦形剤(例えば、乳糖、コ
ーンスターチ、結晶セルロース、マンニトールなど)、
崩壊剤(例えば、部分アルファー化デンプン、クロスカ
ルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナト
リウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースな
ど)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タ
ルクなど)などが挙げられる。用時溶解型注射剤の場
合、賦形剤(例えばマンニトール、ブドウ糖など)、緩
衝剤(例えばリン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナ
トリウム)、無痛化剤(例えばクロロブタノール、塩酸
キシロカインなど)などが挙げられる。
る添加剤を配合して、従来の製剤の製造法で錠剤、顆粒
剤、散剤などの経口投与製剤、又は凍結乾燥注射剤など
の用時溶解型の注射剤とすることができる。添加剤とし
ては、経口投与製剤の場合、賦形剤(例えば、乳糖、コ
ーンスターチ、結晶セルロース、マンニトールなど)、
崩壊剤(例えば、部分アルファー化デンプン、クロスカ
ルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナト
リウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースな
ど)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タ
ルクなど)などが挙げられる。用時溶解型注射剤の場
合、賦形剤(例えばマンニトール、ブドウ糖など)、緩
衝剤(例えばリン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナ
トリウム)、無痛化剤(例えばクロロブタノール、塩酸
キシロカインなど)などが挙げられる。
【0011】以下、本発明を実施例で詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
実施例1〜5 一般式IにおいてR=H、R1 =OCH3 、R2=Hで
表される9−(ベンズイミダゾール−2−イル)スルフ
ィニル−4−メトキシ−2,3−シクロヘプテノピリジ
ンナトリウム塩(以下化合物IIと呼ぶ)10gに、下記
のアミンの2(w/v)%エタノール溶液10ml(ア
ミンとして0.2g)を加えて練合し、40℃で2時間
乾燥した。その後、乳鉢中で粉砕し、組成物(実施例1
〜5)を得た。 実施例1 : モノエタノールアミン 実施例2 : ジエタノールアミン 実施例3 : トリエタノールアミン 実施例4 : エチレンジアミン 実施例5 : ジイソプロパノールアミン
表される9−(ベンズイミダゾール−2−イル)スルフ
ィニル−4−メトキシ−2,3−シクロヘプテノピリジ
ンナトリウム塩(以下化合物IIと呼ぶ)10gに、下記
のアミンの2(w/v)%エタノール溶液10ml(ア
ミンとして0.2g)を加えて練合し、40℃で2時間
乾燥した。その後、乳鉢中で粉砕し、組成物(実施例1
〜5)を得た。 実施例1 : モノエタノールアミン 実施例2 : ジエタノールアミン 実施例3 : トリエタノールアミン 実施例4 : エチレンジアミン 実施例5 : ジイソプロパノールアミン
【0012】実施例6〜8 化合物IIの10gにジエタノールアミンを表1に記載の
重量比になるように0.4(w/v)%エタノール溶液
として10ml(ジエタノールアミンとして0.04
g)、10(w/v)%エタノール溶液として10ml
(ジエタノールアミンとして1g)又はそのまま10g
を加えて練合し、40℃で2時間乾燥した。その後、乳
鉢中で粉砕し、組成物(実施例6〜8)を得た。
重量比になるように0.4(w/v)%エタノール溶液
として10ml(ジエタノールアミンとして0.04
g)、10(w/v)%エタノール溶液として10ml
(ジエタノールアミンとして1g)又はそのまま10g
を加えて練合し、40℃で2時間乾燥した。その後、乳
鉢中で粉砕し、組成物(実施例6〜8)を得た。
【0013】
【0014】対照例1 化合物IIをそのまま対照例1とした。 対照例2〜8 実施例1においてアミンのエタノール溶液の代わりに下
記の塩基性物質をそれぞれそのまま10g加えて乳鉢中
で混合し、組成物(対照例2〜8)を得た。 対照例2 : 酸化マグネシウム 対照例3 : 水酸化マグネシウム 対照例4 : 水酸化アルミナ・マグネシウム 対照例5 : 沈降炭酸カルシウム 対照例6 : 炭酸マグネシウム 対照例7 : ステアリン酸マグネシウム 対照例8 : トリスヒドロキシアミノメタン
記の塩基性物質をそれぞれそのまま10g加えて乳鉢中
で混合し、組成物(対照例2〜8)を得た。 対照例2 : 酸化マグネシウム 対照例3 : 水酸化マグネシウム 対照例4 : 水酸化アルミナ・マグネシウム 対照例5 : 沈降炭酸カルシウム 対照例6 : 炭酸マグネシウム 対照例7 : ステアリン酸マグネシウム 対照例8 : トリスヒドロキシアミノメタン
【0015】実施例9及び対照例9 実施例2において化合物IIの代わりに、一般式Iにおい
てR=H、R1 =OCH3 、R2 =5−Fで表される9
−(5−フルオロベンズイミダゾール−2−イル)スル
フィニル−4−メトキシ−2,3−シクロヘプテノピリ
ジン(以下化合物III と呼ぶ)を用いた以外は、実施例
2と同様に操作して組成物(実施例9)を得た。化合物
III をそのまま対照例9とした。
てR=H、R1 =OCH3 、R2 =5−Fで表される9
−(5−フルオロベンズイミダゾール−2−イル)スル
フィニル−4−メトキシ−2,3−シクロヘプテノピリ
ジン(以下化合物III と呼ぶ)を用いた以外は、実施例
2と同様に操作して組成物(実施例9)を得た。化合物
III をそのまま対照例9とした。
【0016】実施例10及び対照例10 実施例2において化合物IIの代わりに、一般式Iにおい
てR=H、R1 =OCH2 CH2 OCH3 、R2 =Hで
表される9−(ベンズイミダゾール−2−イル)スルフ
ィニル−4−(2−メトキシエトキシ−2,3−シクロ
ヘプテノピリジン(以下化合物IVと呼ぶ)を用いた以外
は、実施例2と同様に操作して組成物(実施例10)を
得た。化合物IVをそのまま対照例10とした。
てR=H、R1 =OCH2 CH2 OCH3 、R2 =Hで
表される9−(ベンズイミダゾール−2−イル)スルフ
ィニル−4−(2−メトキシエトキシ−2,3−シクロ
ヘプテノピリジン(以下化合物IVと呼ぶ)を用いた以外
は、実施例2と同様に操作して組成物(実施例10)を
得た。化合物IVをそのまま対照例10とした。
【0017】実施例11及び対照例11 実施例2において化合物IIの代わりに、一般式Iにおい
てR=3−CH3 、R1 =OCH3 、R2 =Hで表され
る9−(ベンズイミダゾール−2−イル)スルフィニル
−4−メトキシ−3−メチル−2,3−シクロヘプテノ
ピリジン(以下化合物Vと呼ぶ)を用いた以外は、同様
に操作して組成物(実施例11)を得た。化合物Vをそ
のまま対照例11とした。
てR=3−CH3 、R1 =OCH3 、R2 =Hで表され
る9−(ベンズイミダゾール−2−イル)スルフィニル
−4−メトキシ−3−メチル−2,3−シクロヘプテノ
ピリジン(以下化合物Vと呼ぶ)を用いた以外は、同様
に操作して組成物(実施例11)を得た。化合物Vをそ
のまま対照例11とした。
【0018】実施例12及び対照例12 実施例2において化合物IIの代わりに、一般式Iにおい
てR=H、R1 =OCH2 ph、R2 =Hで表される9
−(ベンズイミダゾール−2−イル)スルフィニル−4
−ベンジルオキシ−2,3−シクロヘプテノピリジン
(以下化合物VIと呼ぶ)を用いた以外は、同様に操作し
て組成物(実施例12)を得た。化合物VIをそのまま対
照例12とした。
てR=H、R1 =OCH2 ph、R2 =Hで表される9
−(ベンズイミダゾール−2−イル)スルフィニル−4
−ベンジルオキシ−2,3−シクロヘプテノピリジン
(以下化合物VIと呼ぶ)を用いた以外は、同様に操作し
て組成物(実施例12)を得た。化合物VIをそのまま対
照例12とした。
【0019】試験例1 実施例1〜8及び対照例1〜8で得た組成物をガラス瓶
に入れ、40℃、75%RHの条件下に開放して保存し
た。1カ月後に化合物IIの含量(残存率%)を下記液体
クロマトグラフ(HPLC)法で測定した。その結果を
表2に示す。HPLC法の測定条件: カラム : YMC A−302(ワイエムシー社製) 移動相 : トリエチルアミン(1→100)にリン酸
を加えてpHを5.5に調製した液450mlに、メタノ
ール550mlを加える。 検出法 : UV(280nm) 注入量 : 化合物IIとして約5μg
に入れ、40℃、75%RHの条件下に開放して保存し
た。1カ月後に化合物IIの含量(残存率%)を下記液体
クロマトグラフ(HPLC)法で測定した。その結果を
表2に示す。HPLC法の測定条件: カラム : YMC A−302(ワイエムシー社製) 移動相 : トリエチルアミン(1→100)にリン酸
を加えてpHを5.5に調製した液450mlに、メタノ
ール550mlを加える。 検出法 : UV(280nm) 注入量 : 化合物IIとして約5μg
【0020】 表2に示したように、本発明の組成物は顕著に安定化さ
れていた。
れていた。
【0021】試験例2 実施例9〜12及び対照例9〜12で得た組成物につい
て試験例1と同様に試験した。それぞれ化合物III 、化
合物IV、化合物V及び化合物VIの残存率を第3表に示
す。
て試験例1と同様に試験した。それぞれ化合物III 、化
合物IV、化合物V及び化合物VIの残存率を第3表に示
す。
【0022】
【0023】表3に示すように、本発明の組成物はいず
れの化合物においても安定性が向上していた。
れの化合物においても安定性が向上していた。
【発明の効果】本発明の医薬組成物は、加湿下において
も極めて安定である。
も極めて安定である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 221:00 235:00)
Claims (3)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中、Rは水素原子又は低級アルキル基、R1 は水素
原子、低級アルコキシ基又は置換低級アルコキシ基、R
2 は水素原子又はハロゲン原子を示す〕で表されるシク
ロヘプテノピリジン誘導体又はその塩に、常温で液体又
はアルコール系溶媒に可溶なアミンを配合してなること
を特徴とする医薬組成物。 - 【請求項2】 常温で液体又はアルコール系溶媒に可溶
なアミンがモノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン及びジイ
ソプロパノールアミンより選ばれる1種又は2種以上で
ある請求項1に記載の医薬組成物。 - 【請求項3】 常温で液体又はアルコール系溶媒に可溶
なアミンの配合量が、シクロヘプテノピリジン誘導体又
はその塩1重量部に対して0.0001〜1重量部であ
る請求項1又は請求項2に記載の医薬組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14273491A JPH05112452A (ja) | 1991-05-20 | 1991-05-20 | シクロヘプテノピリジン誘導体又はその塩を含有する医薬組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14273491A JPH05112452A (ja) | 1991-05-20 | 1991-05-20 | シクロヘプテノピリジン誘導体又はその塩を含有する医薬組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05112452A true JPH05112452A (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=15322339
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14273491A Pending JPH05112452A (ja) | 1991-05-20 | 1991-05-20 | シクロヘプテノピリジン誘導体又はその塩を含有する医薬組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05112452A (ja) |
-
1991
- 1991-05-20 JP JP14273491A patent/JPH05112452A/ja active Pending
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