JPH05112012A - インクジエツトプリンタヘツドの製作方法 - Google Patents

インクジエツトプリンタヘツドの製作方法

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JPH05112012A
JPH05112012A JP27373791A JP27373791A JPH05112012A JP H05112012 A JPH05112012 A JP H05112012A JP 27373791 A JP27373791 A JP 27373791A JP 27373791 A JP27373791 A JP 27373791A JP H05112012 A JPH05112012 A JP H05112012A
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JP
Japan
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piezoelectric member
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printer head
electrode
ink jet
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JP27373791A
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English (en)
Inventor
Masashi Shimozato
正志 下里
Osamu Tsutsumida
治 堤田
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Tokyo Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 生産性が良好なインクジェットプリンタヘッ
ドの製作方法を実現する。 【構成】 絶縁基板12上に一様に形成した電極層13
を後縁部でパターニングして個々に分断された端子部1
4を形成し、この端子部14より前方の電極層13上に
圧電性部材16を形成し、この圧電性部材16と電極層
13とを共に分断する複数の凹溝17を端子部14間に
形成し、圧電性部材16と共に分断する電極層13を個
別電極として圧電性部材16上に形成する共通電極のパ
ターニングを不要にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オンデマンド方式のイ
ンクジェットプリンタヘッドの製作方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】現在、静粛で高密度印刷が可能なインク
ジェットプリンタヘッドとして、オリフィスからインク
滴を吐出させて印刷用紙に定着させるインクジェットプ
リンタヘッドなどが実用化されている。
【0003】例えば、オンデマンド方式のインクジェッ
トプリンタヘッドでは、アレイ状に連設されたオリフィ
スの各々に連通した圧力室に少なくとも表面が変位自在
な圧力発生手段を設けた構造などとなっている。そし
て、このようなインクジェットプリンタヘッドでは、印
刷画像に対応した駆動電力で圧力発生手段を振動させて
圧力室内のインクをオリフィスからインク滴として吐出
させるようになっている。
【0004】そして、現在では上述のようなインクジェ
ットプリンタヘッドの圧力発生手段として予め分極した
圧電性部材を使用することが特開平2-208050号公報や特
開昭59-159358号公報等に提案されている。そこで、こ
のようなインクジェットプリンタヘッドの従来例として
特開平2-208050号公報に開示された装置を図9に基づい
て説明する。まず、このインクジェットプリンタヘッド
1は、上部・下部電極層2,3が上下面に形成された圧
電性部材4からなる隔壁5を非圧電性部材からなる絶縁
基板6上に連設した本体プレート7を設け、二個の本体
プレート7を一体に接合して一方の前記隔壁5間の凹部
を他方の隔壁5の頂面で密閉することで圧力室8を形成
し、これらの圧力室8と連通する位置にオリフィス9が
形成されたオリフィス板10を二個の前記本体プレート
7の端面に一体に接合した構造となっている。なお、こ
のインクジェットプリンタヘッド1では、各本体プレー
ト7の圧電性部材4は上部電極層2から下部電極層3に
向かって分極されている。また、このインクジェットプ
リンタヘッド1では、配置的に接触する前記上部電極層
2は二個の前記本体プレート7の表面に絶縁保護膜(図
示せず)が形成されることで互いに絶縁されている。
【0005】このような構成において、このインクジェ
ットプリンタヘッド1では、通電方向の選択的な切替え
で一つの圧力室8を囲む三個の圧電性部材4を同時に駆
動することで、所定のオリフィス9からインク滴を吐出
させるようになっている。
【0006】そこで、上記公報に記載されているインク
ジェットプリンタヘッド1の製作方法を以下に説明す
る。まず、絶縁基板6上に下部電極層3と圧電性部材4
と上部電極層2とを順次一様に形成し、この上部電極層
2から圧電性部材4と下部電極層3とを介して絶縁基板
6まで到達する凹溝をダイヤモンドソー等で形成する。
このようにすることで絶縁基板6上に隔壁5が連設され
た本体プレート7を得ることができるので、一方の隔壁
5が他方の隔壁5間の凹溝を密閉するように二個の本体
プレート7を一体接合することでインクジェットプリン
タヘッド1が製作される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示された
インクジェットプリンタヘッド1では、ダイヤモンドソ
ー等の切削加工で圧電性部材4と上部・下部電極層2,
3とを共に分断することで生産性を向上させている。こ
こで、上述のような構造のインクジェットプリンタヘッ
ド1では、一般的に上部・下部電極層2,3の一方を共
通電極にすると共に他方を個別電極とし、共通電極に高
電圧電力を常時印加した状態で個別電極に低電圧電力を
選択的に印加するようになっている。
【0008】そして、このようなインクジェットプリン
タヘッド1では、一般的に共通電極の端子部は絶縁基板
6の後縁部などで一体に連結された構造として個別電極
の端子部は個々に分断された構造とするようになってい
るが、上記公報には上部・下部電極層2,3に関して共
通電極と個別電極との区別が記載されていない。例え
ば、下部電極層3の後縁部を分断しないようにして共通
電極を形成し、上部電極層2を個別電極とすることが考
えられるが、これでは圧電性部材4上に形成した上部電
極層2の端子部をパターニングする必要が生じるために
生産性が著しく低下することになる。
【0009】例えば、上記公報にはインクジェットプリ
ンタヘッド1の各電極層2,3に駆動回路を接続する手
段として、絶縁基板6の後縁部を斜めに切断して露出し
た電極層2,3を端子部としてワイヤボンディングを行
なうことが開示されている。しかし、これでは露出する
電極層2,3からなる端子部は前後幅が極めて微小であ
ると共に傾斜面上に位置するためにワイヤボンディング
の歩留りが低下することになり、この露出する電極層
2,3の前後幅を拡大するためには電極層2,3の層厚
を拡大する必要があるので生産性が低下することにな
る。
【0010】本発明は、生産性が良好なインクジェット
プリンタヘッドの製作方法を実現するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】オリフィスとインク供給
路とが各々連通した圧力室上に予め分極された圧電性部
材を設け、前記インク供給路から供給されて前記圧力室
内に保持されたインクを印加電力に従って変形する前記
圧電性部材で加圧して前記オリフィスから吐出するよう
にしたインクジェットプリンタヘッドにおいて、主走査
方向に細長い略矩形の絶縁基板上に電極層を一様に形成
し、この電極層を前記絶縁基板の後縁部の近傍でパター
ニングして個々に分断された端子部を形成し、この端子
部より前方の前記電極層上に圧電性部材を形成し、この
圧電性部材から前記絶縁基板まで到達して前記圧電性部
材と前記電極層とを共に分断する複数の凹溝を前記端子
部間に形成するようにした。
【0012】
【作用】圧電性部材と共に分断する電極層を個別電極と
して圧電性部材上に形成する共通電極のパターニングを
不要にすることができ、さらに、絶縁基板上にパターニ
ングで形成する端子部に駆動回路を簡易に接続すること
ができるので、生産性が良好なインクジェットプリンタ
ヘッドの製作方法を実現することができる。
【0013】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1及び図2に基づ
いて説明する。まず、本実施例のインクジェットプリン
タヘッド11の製作方法では、板厚0.5〜5.0(mm)程度の
アルミナ等のセラミックやポリサルフォン等の樹脂及び
ガラスなどの非圧電性部材からなる主走査方向に細長い
略矩形の絶縁基板12上に電極層13を一様に形成し、
図1(a)に例示するように、この電極層13を前記絶縁
基板12の後縁部の近傍でフォトエッチング等のパター
ニングを行なって個々に分断された端子部14を形成す
る。そして、同図(b)に例示するように、この端子部1
4より前方の前記電極層13上に接着層15を介して板
厚0.05〜1.0(mm)で前後長さ1.0〜30(mm)程度のPZT
(Lead Zirco Titanate)からなる圧電性部材16を
形成し、同図(c)に例示するように、この圧電性部材1
6から前記電極層13を介して前記絶縁基板12まで到
達して前記圧電性部材16と前記電極層13とを共に分
断する複数の凹溝17をダイシング加工等で前記端子部
14間に形成する。なお、圧電性部材16の板厚は0.1
〜0.5(mm)が望ましく、その前後長さは要求される吐出
特性や圧力室の容積等に基づいて規定されており、ここ
では図中で上下方向に分極されている。
【0014】このようにすることで、絶縁基板12上に
個別電極となる電極層13を介して複数の圧電性部材1
6が連設された駆動プレート18を得ることができるの
で、ここでは、このような駆動プレート18に本体プレ
ート19やオリフィスプレート(図示せず)等を接合する
ことでインクジェットプリンタヘッド11を形成するよ
うになっている。ここで、この本体プレート19は、図
2に例示するように、板厚0.5〜5.0(mm)程度のセラミッ
クや樹脂及びガラスなどの非圧電性部材からなる絶縁基
板20の下面に連設された複数の凹部を電極板21で被
って圧力室22を形成した構造となっており、これらの
圧力室22下の位置で電極板21に駆動プレート18の
圧電性部材16を接合して両方の絶縁基板12,20を
固定するようになっている。そこで、このようにして一
体接合した駆動プレート18と本体プレート19との前
面に前記圧力室22毎に直径0.02〜0.08(mm)程度のオリ
フィスが形成されたオリフィスプレートを一体接合する
ことで、このインクジェットプリンタヘッド11の製作
は完了する。
【0015】なお、本体プレート19の絶縁基板20に
連設された圧力室22は、上下深さが0.02〜0.2(mm)程
度で前後長さと左右幅とが圧電性部材16より微少に長
い形状に形成されている。さらに、本体プレート19の
圧力室22の一面を形成した電極板21は、ガラスやセ
ラミック及び樹脂等の薄板に電極層を形成したものや、
SUS等の金属板などで形成されており、その板厚は振
動板として機能するように0.02〜0.5(mm)程度となって
いる。
【0016】このような構成において、このインクジェ
ットプリンタヘッド11では、一つの電極板21と多数
の電極層13の端子部14とに接続した駆動回路(図示
せず)が、共通電極となる電極板21に高電圧を常時印
加した状態で個別電極となる電極層13に選択的に低電
圧を印加して所定の圧電性部材16を駆動する。する
と、この圧電性部材16が伸縮して電極板21が上下方
向に振動するので、この電極板21上の圧力室22内の
インクに正負の圧力が加わってオリフィスからインク滴
が吐出されることになる。
【0017】ここで、このインクジェットプリンタヘッ
ド11では、上述のように個別電極となる電極層13の
端子部14をパターニングしてから圧電性部材16と共
に分断しているので生産性が良好である。つまり、この
ような構造のインクジェットプリンタヘッド11では、
一般的に複数の圧電性部材16に共通に導通した共通電
極と個々に導通した個別電極とを設けるようになってい
るので、上述のように圧電性部材16と共に分断する電
極層13も共通電極と個別電極との一方に形成する必要
がある。例えば、この電極層13の端子部14をパター
ニングすることなく共通電極として形成した場合は他方
の電極板21を個別電極として形成することになるの
で、この場合は電極板21を圧電性部材16毎に分割さ
れた形状に形成しておく必要がある。しかし、このよう
に圧力室22を密閉する構造の電極板21をパターニン
グすることや個々に分割された電極板21に圧電性部材
16を接合することはインクジェットプリンタヘッド1
1の生産性を著しく低下させることになる。一方、絶縁
基板12上に形成した電極層13をパターニングして端
子部14を形成することや、この端子部14間で圧電性
部材16と電極層13とを分断することは既存の加工技
術で極めて容易に行なえる。そこで、本発明のインクジ
ェットプリンタヘッド11では、圧電性部材16と共に
分断する電極層13を個別電極として他方の電極板21
のパターニングを不要とすることで生産性を向上させて
いる。また、このインクジェットプリンタヘッド11で
は、絶縁基板12上に端子部14が形成されるので、こ
こに駆動回路(図示せず)を容易に接続することがで
き、例えば、このような端子部14上に駆動回路のチッ
プ部品を実装するようなことも実施可能である。さら
に、このインクジェットプリンタヘッド11では、電極
層13の端子部14をパターニングで形成しているの
で、例えば、これらの端子部14の配列ピッチをパター
ンで拡大して駆動回路の接続を簡略化するようなことも
実施可能である。
【0018】なお、本実施例のインクジェットプリンタ
ヘッド11では、圧電性部材16と電極層13との間に
も薄膜状の接着層15が設けられているが、この場合は
接着層15を導電性接着剤で形成して通電特性を向上さ
せることが実施可能である。
【0019】つぎに、本発明の第二の実施例を図3ない
し図5に基づいて説明する。このインクジェットプリン
タヘッド23の製作方法では、前述したインクジェット
プリンタヘッド11と同様に、非圧電性部材からなる絶
縁基板12上に電極層13を一様に形成し、この電極層
13を前記絶縁基板12の後縁部の近傍でフォトエッチ
ング等のパターニングを行なって個々に分断された端子
部14を形成する。そして、この端子部14より前方の
前記電極層13上に接着層15を介してPZT等の圧電
性部材16を形成し、電極層13の端子部14をマスキ
ングしてから圧電性部材16上に絶縁層24と電極層2
5を一様に塗布形成する。つぎに、この電極層25から
絶縁基板12まで到達して圧電性部材16と電極層13
とを共に分断すると共に前記電極層25の端子部26は
分断しない複数の凹溝17を端子部14間に形成するこ
とで、図4に例示するように、圧電性部材16の上下面
に電極層25,13が形成された駆動プレート27を得
ることができる。そこで、このインクジェットプリンタ
ヘッド23では、図3に例示するように、上述のような
構造の駆動プレート27に本体プレート28やオリフィ
スプレート(図示せず)等を接合した構造となっており、
この本体プレート28は、非圧電性部材からなる絶縁基
板29の下面に複数の凹部が連設された構造となってい
る。そして、このインクジェットプリンタヘッド23で
は、前記本体プレート28の凹部内に駆動プレート18
の圧電性部材16が位置するように絶縁基板12,29
を一体接合することで本体プレート28の凹部を密閉し
て圧力室30を形成している。
【0020】このような構成において、このインクジェ
ットプリンタヘッド23では、一つの電極層13,25
の端子部14,26に接続した駆動回路(図示せず)が、
共通電極となる電極層25に高電圧を常時印加した状態
で個別電極となる電極層13に選択的に低電圧を印加し
て所定の圧電性部材16を駆動すると、この圧電性部材
16の伸縮で圧力室30内のインクに正負の圧力が加わ
ってオリフィスからインク滴が吐出されることになる。
【0021】ここで、このインクジェットプリンタヘッ
ド23では、絶縁層24を介して二つの電極層13,2
5の端子部14,26を並設することを例示したが、図
5に例示するように、絶縁層24を省略して通電特性を
向上させることも実施可能である。このインクジェット
プリンタヘッドの駆動プレート31では、非圧電性部材
からなる絶縁基板12上に電極層13を一様に形成し、
この電極層13を前記絶縁基板12の後縁部の近傍でパ
ターニングして個々に分断された端子部14を形成す
る。そして、この端子部14の前端部と電極層13との
上に接着層15を介して圧電性部材32を形成し、この
圧電性部材32から絶縁基板12まで到達して圧電性部
材32の前半部と電極層13とを共に分断する複数の凹
溝17を端子部14間に形成する。つぎに、圧電性部材
32上に電極層33を塗布等で形成することで、この電
極層33の後縁部は共通に連続した端子部34となる。
そこで、このような駆動プレート31に前述のような本
体プレート19,28やオリフィスプレート等を組合わ
せることで、インクジェットプリンタヘッドを得ること
ができる。
【0022】このようにすることで、このインクジェッ
トプリンタヘッドでは、圧電性部材32上に形成する電
極層33をパターニングする必要がないので生産性が良
好である。なお、この駆動プレート31は、構造的に圧
電性部材32の分断が不完全であるためにクロストーク
が発生する懸念があるが、この場合は圧電性部材32の
後半部を材料的に非圧電性部材とすることが実施可能で
ある。
【0023】さらに、本発明の第三の実施例を図6に基
づいて説明する。このインクジェットプリンタヘッド3
5では、前述のような駆動プレート27の圧電性部材1
6間をシリコンゴム等の弾性材36で充填し、この圧電
性部材16上の位置に凹部を形成した絶縁基板37から
なる本体プレート38を前記弾性材36上に一体接合し
て圧力室39を形成した構造となっている。
【0024】このような構成において、このインクジェ
ットプリンタヘッド35では、圧電性部材16の横方向
の収縮による圧力室39の拡大を弾性材36で防止する
ようになっており、この弾性材36の弾発力に抗して圧
電性部材16が圧力室39内のインクを加圧するように
なっている。
【0025】さらに、本発明の第四の実施例を図7に基
づいて説明する。このインクジェットプリンタヘッド4
0では、前述のような駆動プレート18の圧電性部材1
6に替えて圧電性部材41が図中で横方向に分極された
駆動プレート42を設け、この圧電性部材41上に導電
性を有する弾性板43を一体接合して凹溝17内を圧力
室44とした構造となっている。
【0026】このような構成において、このインクジェ
ットプリンタヘッド40では、弾性板43を共通電極と
して電極層13との間で所定の圧力室44の両側の圧電
性部材41に選択的な通電を行なうことで、これらの圧
電性部材41を内方に変形させて両側から圧力室44内
のインクを加圧する。この時、このインクジェットプリ
ンタヘッド40では、変形する一対の圧電性部材41は
内方の圧力室44内のインクを加圧すると共に外方に隣
接する圧力室44内のインクを減圧するので、これらの
圧力室44にクロストークが発生する懸念がある。そこ
で、このような場合は、印刷に使用する圧力室44と使
用しない圧力室44とを交互に設けることや、圧電性部
材41の変形速度を高く設定すると共に復元速度を低く
設定することなどでクロストークを防止することができ
る。
【0027】つぎに、本発明の第五の実施例を図8に基
づいて説明する。このインクジェットプリンタヘッド4
5では、前述のような二個の駆動プレート42を圧電性
部材41で一体接合して圧力室46を形成した構造とな
っている。
【0028】このような構成において、このインクジェ
ットプリンタヘッド45では、所定の圧力室44の両側
の圧電性部材41に選択的な通電を行なうことで、これ
らの圧電性部材41を内方に変形させて両側から圧力室
44内のインクを加圧する。
【0029】なお、このインクジェットプリンタヘッド
45では、二個の駆動プレート42の圧電性部材41が
接合状態で逆方向に分極されている場合は、各電極層1
3の一方を共通電極としたり両方を個別電極とすること
ができ、二個の駆動プレート42の圧電性部材41が接
合状態で同方向に分極されている場合は、これらの圧電
性部材41間に共通電極となる電極層(図示せず)を設け
て各電極層13は個別電極とすることになる。
【0030】
【発明の効果】本発明は上述のように、オリフィスとイ
ンク供給路とが各々連通した圧力室上に予め分極された
圧電性部材を設け、前記インク供給路から供給されて前
記圧力室内に保持されたインクを印加電力に従って変形
する前記圧電性部材で加圧して前記オリフィスから吐出
するようにしたインクジェットプリンタヘッドにおい
て、主走査方向に細長い略矩形の絶縁基板上に電極層を
一様に形成し、この電極層を前記絶縁基板の後縁部の近
傍でパターニングして個々に分断された端子部を形成
し、この端子部より前方の前記電極層上に圧電性部材を
形成し、この圧電性部材から前記絶縁基板まで到達して
前記圧電性部材と前記電極層とを共に分断する複数の凹
溝を前記端子部間に形成するようにしたことにより、圧
電性部材と共に分断する電極層を個別電極として圧電性
部材上に形成する共通電極のパターニングを不要にする
ことができ、さらに、絶縁基板上にパターニングで形成
する端子部に駆動回路を簡易に接続することができるの
で、生産性が良好なインクジェットプリンタヘッドの製
作方法を実現することができる等の効果を有するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す工程図である。
【図2】縦断正面図である。
【図3】第二の実施例を示す縦断正面図である。
【図4】要部を示す縦断側面図である。
【図5】変形例を示す縦断側面図である。
【図6】第三の実施例を示す縦断正面図である。
【図7】第四の実施例を示す縦断正面図である。
【図8】第五の実施例を示す縦断正面図である。
【図9】従来例を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
11,23,35,40,45 インクジェットプリ
ンタヘッド 12 絶縁基板 13 電極層 14 端子部 16,41 圧電性部材 17 凹溝 22,30,39,44,46 圧力室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オリフィスとインク供給路とが各々連通
    した圧力室上に予め分極された圧電性部材を設け、前記
    インク供給路から供給されて前記圧力室内に保持された
    インクを印加電力に従って変形する前記圧電性部材で加
    圧して前記オリフィスから吐出するようにしたインクジ
    ェットプリンタヘッドにおいて、主走査方向に細長い略
    矩形の絶縁基板上に電極層を一様に形成し、この電極層
    を前記絶縁基板の後縁部の近傍でパターニングして個々
    に分断された端子部を形成し、この端子部より前方の前
    記電極層上に圧電性部材を形成し、この圧電性部材から
    前記絶縁基板まで到達して前記圧電性部材と前記電極層
    とを共に分断する複数の凹溝を前記端子部間に形成する
    ようにしたことを特徴とするインクジェットプリンタヘ
    ッドの製作方法。
JP27373791A 1991-10-22 1991-10-22 インクジエツトプリンタヘツドの製作方法 Pending JPH05112012A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7370415B2 (en) 2000-12-18 2008-05-13 Konica Minolta Holdings, Inc. Manufacturing method of ink-jet head
JP2011062897A (ja) * 2009-09-16 2011-03-31 Toshiba Tec Corp インクジェットヘッド及びインクジェットヘッド用アクチュエータ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7370415B2 (en) 2000-12-18 2008-05-13 Konica Minolta Holdings, Inc. Manufacturing method of ink-jet head
JP2011062897A (ja) * 2009-09-16 2011-03-31 Toshiba Tec Corp インクジェットヘッド及びインクジェットヘッド用アクチュエータ

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