JPH05110885A - 高圧安定化回路 - Google Patents
高圧安定化回路Info
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- JPH05110885A JPH05110885A JP26444691A JP26444691A JPH05110885A JP H05110885 A JPH05110885 A JP H05110885A JP 26444691 A JP26444691 A JP 26444691A JP 26444691 A JP26444691 A JP 26444691A JP H05110885 A JPH05110885 A JP H05110885A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 テレビジョン受像機,陰極線管ディスプレイ
などの水平・高圧安定化回路において、過渡応答時に発
生するオーバーシュートを除去し、受像画面の過渡応答
特性を改善し画質を向上できる高圧安定化回路を提供す
ることを目的とする。 【構成】 陰極線管13に加える高圧を検出し、基準電
圧源15の電圧と比較し差電圧を増幅する差働増幅器4
08とその差働増幅器の出力に生じる過渡応答時のオー
バーシュートをクリップするダイナミッククリップ回路
41と、水平偏向出力回路2の共振周波数を変化させ高
圧を制御する、高圧制御出力増幅器4より構成し、高圧
の安定度を向上し、かつ、ビーム電流急変時の過渡応答
特性を改善するようにしたものである。
などの水平・高圧安定化回路において、過渡応答時に発
生するオーバーシュートを除去し、受像画面の過渡応答
特性を改善し画質を向上できる高圧安定化回路を提供す
ることを目的とする。 【構成】 陰極線管13に加える高圧を検出し、基準電
圧源15の電圧と比較し差電圧を増幅する差働増幅器4
08とその差働増幅器の出力に生じる過渡応答時のオー
バーシュートをクリップするダイナミッククリップ回路
41と、水平偏向出力回路2の共振周波数を変化させ高
圧を制御する、高圧制御出力増幅器4より構成し、高圧
の安定度を向上し、かつ、ビーム電流急変時の過渡応答
特性を改善するようにしたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機,
陰極線管ディスプレイなどにおける、過渡応答特性を改
善した高圧安定化回路に関する。
陰極線管ディスプレイなどにおける、過渡応答特性を改
善した高圧安定化回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーテレビジョン受像機の性能
向上が進む中で特に陰極線管に加える高圧安定化回路の
重要性が増加している。
向上が進む中で特に陰極線管に加える高圧安定化回路の
重要性が増加している。
【0003】以下に水平偏向出力回路と一体化された、
従来の高圧安定化回路の一例について図面を参照しなが
ら説明する。
従来の高圧安定化回路の一例について図面を参照しなが
ら説明する。
【0004】図4において、水平発振・ドライブ回路1
に続く水平偏向出力回路2には、水平出力トランジスタ
201、第1のダンパーダイオード202、第2のダン
パーダイオード203、第1の共振コンデンサ204、
第2の共振コンデンサ205、偏向コイル206、直線
性補正コイル207、第1の走査コンデンサ208、変
調コイル209、第2の走査コンデンサ210などを含
んでいる。ここで、コンデンサ204と偏向コイル20
6,直線性補正コイル207などで第1の共振回路を形
成する。また、糸巻き歪み補正および振幅制御回路3を
設けてある。高圧安定化用増幅回路4には抵抗器40
1,402,403,404,405,406,407
と、コンデンサ417を設け、演算増幅器(差働増幅
器)408、トランジスタ409、ダイオード410,
411、コンデンサ412,413、トランジスタ41
4、抵抗器415,416を含む高圧制御増幅器40を
示す。フライバックトランス5と、高圧整流ダイオード
6とで高圧発生回路を構成する、高圧検出用抵抗器7,
8、コンデンサ9,10、ダイオード11、コンデンサ
12、陰極線管13、高圧設定用の基準電圧源15を設
けている。
に続く水平偏向出力回路2には、水平出力トランジスタ
201、第1のダンパーダイオード202、第2のダン
パーダイオード203、第1の共振コンデンサ204、
第2の共振コンデンサ205、偏向コイル206、直線
性補正コイル207、第1の走査コンデンサ208、変
調コイル209、第2の走査コンデンサ210などを含
んでいる。ここで、コンデンサ204と偏向コイル20
6,直線性補正コイル207などで第1の共振回路を形
成する。また、糸巻き歪み補正および振幅制御回路3を
設けてある。高圧安定化用増幅回路4には抵抗器40
1,402,403,404,405,406,407
と、コンデンサ417を設け、演算増幅器(差働増幅
器)408、トランジスタ409、ダイオード410,
411、コンデンサ412,413、トランジスタ41
4、抵抗器415,416を含む高圧制御増幅器40を
示す。フライバックトランス5と、高圧整流ダイオード
6とで高圧発生回路を構成する、高圧検出用抵抗器7,
8、コンデンサ9,10、ダイオード11、コンデンサ
12、陰極線管13、高圧設定用の基準電圧源15を設
けている。
【0005】以上のように構成された従来の高圧安定化
回路について、以下その動作を説明する。水平偏向回路
2はダイオードモジュレータ回路と呼ばれる公知の回路
である。高圧安定化用増幅・制御回路4は水平偏向回路
2の第1の共振回路の共振容量を変化させて高圧を制御
する方式の安定化回路であり、フライバックトランス5
の二次側に発生した高電圧のパルスを高圧整流ダイオー
ド6で整流し、得られた高圧を陰極線管13のアノード
に供給する。他方高圧出力端子14とアース間に挿入さ
れた高圧検出用抵抗器7と8で分圧し高圧検出電圧を得
ている。なお、これらの高圧検出用抵抗器のうち高圧側
の抵抗器7は高圧ブリーダ抵抗、あるいは、フォーカス
電圧発生用の高抵抗を兼用するのが一般的である。抵抗
器8の両端に発生した高圧検出電圧は、さらに、抵抗器
401と402とで適当なレベルに分圧されたのち、増
幅用演算増幅器408の正入力端子に加えられる。ま
た、抵抗器403,404,405で構成のバイアス回
路を通し高圧設定用の基準電圧源15からの電圧を演算
増幅器408の負入力端子に加える。演算増幅器408
は正負両入力の差電圧に応じて出力電圧を発生し、その
出力電圧をトランジスタ409で電流増幅ののち、高圧
制御増幅器4を構成するトランジスタ414のベースに
印加して、トランジスタ414のコレクタ・エミッタ間
の導通量を変え、高圧制御用コンデンサ413の出力ト
ランジスタ201のコレクタとアース間にはいる実効容
量値を変化させ、高圧を制御するものである。
回路について、以下その動作を説明する。水平偏向回路
2はダイオードモジュレータ回路と呼ばれる公知の回路
である。高圧安定化用増幅・制御回路4は水平偏向回路
2の第1の共振回路の共振容量を変化させて高圧を制御
する方式の安定化回路であり、フライバックトランス5
の二次側に発生した高電圧のパルスを高圧整流ダイオー
ド6で整流し、得られた高圧を陰極線管13のアノード
に供給する。他方高圧出力端子14とアース間に挿入さ
れた高圧検出用抵抗器7と8で分圧し高圧検出電圧を得
ている。なお、これらの高圧検出用抵抗器のうち高圧側
の抵抗器7は高圧ブリーダ抵抗、あるいは、フォーカス
電圧発生用の高抵抗を兼用するのが一般的である。抵抗
器8の両端に発生した高圧検出電圧は、さらに、抵抗器
401と402とで適当なレベルに分圧されたのち、増
幅用演算増幅器408の正入力端子に加えられる。ま
た、抵抗器403,404,405で構成のバイアス回
路を通し高圧設定用の基準電圧源15からの電圧を演算
増幅器408の負入力端子に加える。演算増幅器408
は正負両入力の差電圧に応じて出力電圧を発生し、その
出力電圧をトランジスタ409で電流増幅ののち、高圧
制御増幅器4を構成するトランジスタ414のベースに
印加して、トランジスタ414のコレクタ・エミッタ間
の導通量を変え、高圧制御用コンデンサ413の出力ト
ランジスタ201のコレクタとアース間にはいる実効容
量値を変化させ、高圧を制御するものである。
【0006】今、高圧負荷が増大して高圧が下がった場
合を考えると、このとき高圧検出電圧も下がり、したが
って演算増幅器408の正入力が減少することになり、
演算増幅器408の出力電圧も、また、下がることにな
り、トランジスタ409のエミッタ電圧、したがって、
トランジスタ414のベース電圧も同様に下がり、トラ
ンジスタ414の導通量が下がり、トランジスタの逆回
復時間に起因するベース・コレクタ間の接合容量が減少
し、コンデンサ413の、第1の共振回路に加わる実効
的容量の減少をもたらし、共振周波数を高くし、水平出
力のフライバックパルス電圧の振幅を増大するように作
用し、その結果電圧を上昇させるように動作する。逆
に、電圧が上がった場合には、上記と全く逆の動作をし
て高圧を下げるように作用をし、結果として高圧の安定
化を図るものである。なお、コンデンサ412は、コン
デンサ413に比し十分に大きな値のものである。ま
た、演算増幅器408の帰還抵抗器407,コンデンサ
417,抵抗器406はフィルター回路を構成し、高圧
安定化回路ループの発振を防ぐために、演算増幅器40
8のカットオフ周波数と利得を制限するためのものであ
る。
合を考えると、このとき高圧検出電圧も下がり、したが
って演算増幅器408の正入力が減少することになり、
演算増幅器408の出力電圧も、また、下がることにな
り、トランジスタ409のエミッタ電圧、したがって、
トランジスタ414のベース電圧も同様に下がり、トラ
ンジスタ414の導通量が下がり、トランジスタの逆回
復時間に起因するベース・コレクタ間の接合容量が減少
し、コンデンサ413の、第1の共振回路に加わる実効
的容量の減少をもたらし、共振周波数を高くし、水平出
力のフライバックパルス電圧の振幅を増大するように作
用し、その結果電圧を上昇させるように動作する。逆
に、電圧が上がった場合には、上記と全く逆の動作をし
て高圧を下げるように作用をし、結果として高圧の安定
化を図るものである。なお、コンデンサ412は、コン
デンサ413に比し十分に大きな値のものである。ま
た、演算増幅器408の帰還抵抗器407,コンデンサ
417,抵抗器406はフィルター回路を構成し、高圧
安定化回路ループの発振を防ぐために、演算増幅器40
8のカットオフ周波数と利得を制限するためのものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、高圧変動に起因する受像画面振幅の変動を
非常に少なくするためには、高圧の安定度を高める必要
があり、一般的に演算増幅器408のフィードバック抵
抗器407を大きくし、増幅度を極めて高くして(たと
えば数百倍)使用する。しかし、単純に増幅度を高くし
たのでは、安定化回路ループの発振がおこり使用できな
いため、コンデンサ417,抵抗器406のフィルター
回路の時定数を十分に大きくして、カットオフ周波数を
低く、交流利得を小さくした上直流増幅度を上げて使用
するが、このような場合受像画面が非常に暗く、受像管
に流れる高圧ビーム電流の零に近いような画面から、急
に受像画面の明るい、高圧ビーム電流の多い画面に変化
したとき、発生する高圧の急激な変動に対して前記演算
増幅器408の応答速度が遅く、その増幅出力電圧はス
ムーズに変化せず、大きなオーバーシュートを生じる欠
点があり、このオーバーシュートのため、高圧制御増幅
器40の動作が乱れ、結果として画面の応答が悪く、安
定までに時間がかかり、見苦しくなったり、さらに極端
な場合には、ダイオードモジュレータ方式水平出力回路
の動作が乱れ、受像画面に縦線上の妨害が現れるなどの
問題点を有していた。
の構成では、高圧変動に起因する受像画面振幅の変動を
非常に少なくするためには、高圧の安定度を高める必要
があり、一般的に演算増幅器408のフィードバック抵
抗器407を大きくし、増幅度を極めて高くして(たと
えば数百倍)使用する。しかし、単純に増幅度を高くし
たのでは、安定化回路ループの発振がおこり使用できな
いため、コンデンサ417,抵抗器406のフィルター
回路の時定数を十分に大きくして、カットオフ周波数を
低く、交流利得を小さくした上直流増幅度を上げて使用
するが、このような場合受像画面が非常に暗く、受像管
に流れる高圧ビーム電流の零に近いような画面から、急
に受像画面の明るい、高圧ビーム電流の多い画面に変化
したとき、発生する高圧の急激な変動に対して前記演算
増幅器408の応答速度が遅く、その増幅出力電圧はス
ムーズに変化せず、大きなオーバーシュートを生じる欠
点があり、このオーバーシュートのため、高圧制御増幅
器40の動作が乱れ、結果として画面の応答が悪く、安
定までに時間がかかり、見苦しくなったり、さらに極端
な場合には、ダイオードモジュレータ方式水平出力回路
の動作が乱れ、受像画面に縦線上の妨害が現れるなどの
問題点を有していた。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、高圧安定化出力電圧に生じるオーバーシュートをお
さえて安定な画像を得るための高圧安定化回路を提供す
ることを目的とする。
で、高圧安定化出力電圧に生じるオーバーシュートをお
さえて安定な画像を得るための高圧安定化回路を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の高圧安定化回路は、高圧安定化出力電圧に発
生するオーバーシュート分のみを直流電圧レベルの如何
によらず、クリップして除去するように、高圧安定化用
増幅回路にダイナミッククリップ回路を付加するような
構成を有している。
に本発明の高圧安定化回路は、高圧安定化出力電圧に発
生するオーバーシュート分のみを直流電圧レベルの如何
によらず、クリップして除去するように、高圧安定化用
増幅回路にダイナミッククリップ回路を付加するような
構成を有している。
【0010】
【作用】本発明は上記した構成によって、ダイナミック
クリップ回路の働きにより、高圧ビーム電流の急変時に
高圧安定化回路の増幅器で生じるオーバーシュートを除
去できるため、受像画面の過渡応答特性を改善すること
ができる。
クリップ回路の働きにより、高圧ビーム電流の急変時に
高圧安定化回路の増幅器で生じるオーバーシュートを除
去できるため、受像画面の過渡応答特性を改善すること
ができる。
【0011】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【0012】図1において、図4の従来例で示したもの
と同一構成部品には同じ符号を付し、その説明は省略す
る。水平発振・ドライブ回路1、水平偏向出力回路2、
糸巻き歪み補正および振幅制御回路3、高圧安定化用増
幅・制御回路4、フライバックトランス5、高圧整流ダ
イオード6、高圧検出用抵抗器7,8、陰極線管13、
高圧設定用基準電圧源15、高圧制御増幅器40などで
構成される。なお、この増幅器中のコンデンサ412,
抵抗器416の各アース側端子はアースへではなく、共
振コンデンサ204と205の交点211に接続しても
同様の制御動作は可能である。
と同一構成部品には同じ符号を付し、その説明は省略す
る。水平発振・ドライブ回路1、水平偏向出力回路2、
糸巻き歪み補正および振幅制御回路3、高圧安定化用増
幅・制御回路4、フライバックトランス5、高圧整流ダ
イオード6、高圧検出用抵抗器7,8、陰極線管13、
高圧設定用基準電圧源15、高圧制御増幅器40などで
構成される。なお、この増幅器中のコンデンサ412,
抵抗器416の各アース側端子はアースへではなく、共
振コンデンサ204と205の交点211に接続しても
同様の制御動作は可能である。
【0013】つぎに、本実施例で新しく設けたものはダ
イナミッククリップ回路41であり、抵抗器417,演
算増幅器418を含み、フィードバック抵抗器420を
短絡した所謂ボルテージホロア回路を構成している。
イナミッククリップ回路41であり、抵抗器417,演
算増幅器418を含み、フィードバック抵抗器420を
短絡した所謂ボルテージホロア回路を構成している。
【0014】以上のように構成された高圧安定化回路に
ついて、その動作を説明する。演算増幅器408の出力
を演算増幅器418の正入力端子に加え、得られた入力
電圧にほぼ等しい出力電圧を抵抗器419の一端に加
え、他端には積分用コンデンサ421をアース間に接続
する。ここで、抵抗器419の値は演算増幅器418の
出力インピーダンスより十分大きな値に選び(たとえば
1kΩ)程度、また、コンデンサ421の値は演算増幅
器418の出力に生じる高い周波数成分からなるオーバ
ーシュート成分を平滑するのに十分な大きさの値を選ぶ
(たとえば数百μF)と、コンデンサ421の陽極側に
は、オーバーシュートのような高周波成分のみ除去さ
れ、その部分を除くとあとの部分は演算増幅器408の
出力にほぼ等しい出力電圧波形が得られ、この電圧をク
リップ電圧とする。また、演算増幅器408の出力は抵
抗器420を通し電流増幅用のトランジスタ409のベ
ースに印加されるが、ここで、クリップ用のダイオード
422がトランジスタ409のベースとコンデンサ42
1間に接続されているため、高圧安定化用演算増幅器4
08の出力に負のオーバーシュートが発生したときクリ
ップ用ダイオード422がその部分で導通し、オーバー
シュートをクリップする。クリップ電圧は上述のよう
に、上記出力電圧から作成しているため、演算増幅器4
08の動作レベルによらず、常に不要なオーバーシュー
ト部分のみをクリップすることができる。
ついて、その動作を説明する。演算増幅器408の出力
を演算増幅器418の正入力端子に加え、得られた入力
電圧にほぼ等しい出力電圧を抵抗器419の一端に加
え、他端には積分用コンデンサ421をアース間に接続
する。ここで、抵抗器419の値は演算増幅器418の
出力インピーダンスより十分大きな値に選び(たとえば
1kΩ)程度、また、コンデンサ421の値は演算増幅
器418の出力に生じる高い周波数成分からなるオーバ
ーシュート成分を平滑するのに十分な大きさの値を選ぶ
(たとえば数百μF)と、コンデンサ421の陽極側に
は、オーバーシュートのような高周波成分のみ除去さ
れ、その部分を除くとあとの部分は演算増幅器408の
出力にほぼ等しい出力電圧波形が得られ、この電圧をク
リップ電圧とする。また、演算増幅器408の出力は抵
抗器420を通し電流増幅用のトランジスタ409のベ
ースに印加されるが、ここで、クリップ用のダイオード
422がトランジスタ409のベースとコンデンサ42
1間に接続されているため、高圧安定化用演算増幅器4
08の出力に負のオーバーシュートが発生したときクリ
ップ用ダイオード422がその部分で導通し、オーバー
シュートをクリップする。クリップ電圧は上述のよう
に、上記出力電圧から作成しているため、演算増幅器4
08の動作レベルによらず、常に不要なオーバーシュー
ト部分のみをクリップすることができる。
【0015】つぎに、図2に陰極線管の高圧ビーム電流
が急に増加したときの動作波形を示すが、図中aは上記
演算増幅器408の正入力端子の入力電圧で、bは大き
なオーバーシュートを伴った出力電圧を示す。cはクリ
ップ電圧を示し、上記コンデンサ421の陽極の電圧波
形で、オーバーシュート部分は積分され除去されてい
る。dは上記トランジスタ409のベースの入力電圧
で、上記クリップダイオード422の作用でオーバーシ
ュート部分は除去されている。
が急に増加したときの動作波形を示すが、図中aは上記
演算増幅器408の正入力端子の入力電圧で、bは大き
なオーバーシュートを伴った出力電圧を示す。cはクリ
ップ電圧を示し、上記コンデンサ421の陽極の電圧波
形で、オーバーシュート部分は積分され除去されてい
る。dは上記トランジスタ409のベースの入力電圧
で、上記クリップダイオード422の作用でオーバーシ
ュート部分は除去されている。
【0016】図3はダイナミッククリップ回路41の別
の実施例で、簡易的に高圧安定化用の上記演算増幅器4
08のみでクリップ回路を構成したものである。
の実施例で、簡易的に高圧安定化用の上記演算増幅器4
08のみでクリップ回路を構成したものである。
【0017】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
は、高圧安定化用増幅回路に、動作中に発生する過渡応
答のオーバーシュートをクリップ除去する回路を付加す
ることにより、極めて簡単な回路構成で受像画面の過渡
応答特性の改善ができ、著しく画質の改善ができ、その
ために高圧安定化増幅器の利得を非常に高めることが可
能になり、高圧のレギュレーションのよい優れた高圧安
定化回路を実現できるものである。
は、高圧安定化用増幅回路に、動作中に発生する過渡応
答のオーバーシュートをクリップ除去する回路を付加す
ることにより、極めて簡単な回路構成で受像画面の過渡
応答特性の改善ができ、著しく画質の改善ができ、その
ために高圧安定化増幅器の利得を非常に高めることが可
能になり、高圧のレギュレーションのよい優れた高圧安
定化回路を実現できるものである。
【図1】本発明の一実施例の高圧安定化回路図
【図2】同回路の動作波形図
【図3】本発明の他の実施例のダイナミッククリップ回
路図
路図
【図4】従来の高圧安定化回路図
1 水平発振・ドライブ回路 2 水平偏向出力回路 4 高圧安定化用増幅・制御回路 5 フライバックトランス 7,8 高圧検出用抵抗器 13 陰極線管 15 高圧設定用基準電圧源 40 高圧制御増幅器 41 ダイナミッククリップ回路
Claims (1)
- 【請求項1】発生した高圧を陰極線管のアノードに供給
する高圧発生回路と、前記高圧発生回路で発生した高圧
を検出し、それに応じた検出電圧を出力する高圧検出回
路と、高圧設定用基準電圧を発生する基準電圧源と、前
記高圧検出回路の出力した検出電圧と前記基準電圧源の
発生した基準電圧とを比較し、その誤差電圧を増幅して
出力する誤差増幅器と、ダイオードモジュレータ回路方
式の水平偏向出力回路の共振回路の共振周波数を変化さ
せて高圧を制御する高圧制御増幅器とを具備し、前記誤
差増幅器の出力した誤差電圧に応じて前記高圧発生回路
における高圧の発生を制御して、発生する高圧を安定化
させるとともに前記誤差増幅器に、前記誤差増幅器の過
渡応答によりその出力に生じるオーバーシュート部分を
ダイナミッククリップするクリップ回路を付加してなる
高圧安定化回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26444691A JPH05110885A (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | 高圧安定化回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26444691A JPH05110885A (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | 高圧安定化回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05110885A true JPH05110885A (ja) | 1993-04-30 |
Family
ID=17403312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26444691A Pending JPH05110885A (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | 高圧安定化回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05110885A (ja) |
-
1991
- 1991-10-14 JP JP26444691A patent/JPH05110885A/ja active Pending
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