JPH0510929Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、血液や生物試料を分離する遠心分離
機用ロータに関するものである。

〔考案の背景〕

従来技術としては、実公昭57−13180などがあ
る。しかし、従来方法では、ロータ内で血液バツ
クが破損したり、危険な試料が洩れたりした場
合、ウインドシールドとロータカバのスキマより
血液や危険な試料が飛散し、病気感染などの危険
性がある。

〔考案の目的〕

本考案の目的は、上記した従来技術の欠点をな
くし、この種のロータの安全性を増し、併せてロ
ータカバの開閉操作を簡便にすることである。

〔考案の概要〕

本考案は、試料の飛散を防ぐためロータのウイ
ンドシールドとロータカバの間にパツキンを設
け、このパツキンにリツプ部を設け、このリツプ
がロータ回転時に遠心力により広がり、ロータカ
バとウインドシールドのシールを充分に行なうと
同時に、ロータカバーの固定を行うことに着目
し、パツキンの形状について工夫したものであ
る。

〔考案の実施例〕

第１図は本考案ロータ実施例の側断面図を示
す。２は遠心分離しようとする血液バツク等の試
料を装填するバケツトで、ロータ１に連結されて
いる。３は回転時の空気抵抗を少なくするための
ウインドシールド、５はロータカバで、回転時の
空気抵抗を少なくするとともに、使用をセツトす
るために取はずし可能になつている。４はロータ
の中央に設けられたカバーガイドで、ハンドル６
をこれに合わせてセツトする。第２図はこの部分
を拡大した図で、７はＯリングでロータカバ５と
ハンド６のスキマをシールする。９はロータカバ
５の縁に接着固定されたパツキンで、ロータカバ
５とウインドシールド３のスキマをシールする。
第３図は前記パツキンの部分の拡大した図であ
る。パツキン９は、ロータカバ５との接着の為の
座１２とロータカバ５とウインドシールド３をシ
ールする鍔状シール部１１と、環状リツプ部１０
を有しており、ウレタンゴム等の強度の高い弾性
体から成る。ロータ停止時にはリツプ部１０は下
方に伸びており、ロータカバ５は簡単に取付取は
ずし出来る。第４図は、ロータが回転した状態を
示す。リツプ部１０は遠心力により外側に広き、
ウインドシールド３を固定すると同時に、ロータ
カバ５とウインドシールド３とのスキマのシール
を行なう。

本実施例ではカバーガイド４にロータカバ５の
ハンドル６をセツトする構造であるが、カバーガ
イド１５は削除してもよい。

〔考案の効果〕

本考案によれば、ロータカバとウインドシール
ドとのシールおよび固定を簡単な方法により行な
うことが出来、操作が簡便で、かつ安全性が向上
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による遠心分離機用ロータの停
止状態を示す側断面図、第２図、第３図は夫々第
１図の部分拡大図である。第４図は本考案におけ
るロータ回転時部分拡大図である。 １はロータボデイ、２はバケツト、３はウイン
ドシールド、４はカバーガイド、５はロータカ
バ、６はハンドル、７はＯリング、８は止め輪、
９はパツキン、１０はパツキンのリツプ部、１１
はパツキンのシール部、１２はパツキンをロータ
カバに固定するための座部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ロータに回転時の空気抵抗を減らすためのウイ
   ンドシールドが、取付けられている遠心分離用ロ
   ータに於て、前記ウインドシールドは、ロータの
   周囲を覆い、その上部にはサンプル取出しの為の
   開孔部を有し、その開孔部には空気抵抗を減らす
   ためのロータカバを載せ、前記ロータカバとウイ
   ンドシールドのスキマにはサンプルの飛散を防ぐ
   ためのパツキンを設け、このパツキンのリツプ
   が、遠心力により開くことを利用して、ロータカ
   バを固定する遠心分離用ロータ。