JPH05109056A - 記録デイスクの製造方法 - Google Patents

記録デイスクの製造方法

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JPH05109056A
JPH05109056A JP27094691A JP27094691A JPH05109056A JP H05109056 A JPH05109056 A JP H05109056A JP 27094691 A JP27094691 A JP 27094691A JP 27094691 A JP27094691 A JP 27094691A JP H05109056 A JPH05109056 A JP H05109056A
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JP
Japan
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recording
disc
recording sheet
annular
rigid base
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Withdrawn
Application number
JP27094691A
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English (en)
Inventor
Yasushi Kubo
裕史 久保
Kiyotaka Fukino
清隆 吹野
Akira Nahara
明 名原
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録ディスクの製造方法において、記録再生
特性の優れた記録ディスクを量産可能にする。 【構成】 放射状に延伸した状態の可撓性支持体4の一
表面上に記録層3を形成して記録シート2を得、これを
延伸保持したまま、その他方の表面の内周部および外周
部を円盤状剛性基盤1の内周側環状凸部6および外周側
環状凸部7に接着もしくは溶着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面に凹部を有する円盤
状剛性基盤の少なくとも一方の面に凹部が空隙となるよ
うに記録シートを接着してなる記録ディスクの製造方法
の改良に関するものであり、特に量産適性に優れた記録
ディスクの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ等において情報の記
録に用いられる記録ディスクに対して高密度化、高容量
化の要求が高まっている。
【0003】記録ディスクの代表的なものとしては、可
撓性支持体上に記録層を設けたフレキシブルシートをデ
ィスク状に打ち抜いてジャケットに挿入してなるフロッ
ピーディスクおよびアルミ等の柔軟性の少ない剛性基盤
上に記録層を形成したリジッドディスクが知られてい
る。
【0004】フロッピーディスクは可撓性支持体を用い
ているため、特にヘッドとの摺動等に対する走行耐久性
が優れており、また、記録層の表面処理等により記録面
の中心線平均粗さRaを極めて低くすることが可能であ
るため、高密度記録が可能なものである。しかしなが
ら、記録容量を増加させるためにトラック密度を増加さ
せると支持体の熱収縮によりヘッドがトラックずれを起
こしやすくなるという問題があった。
【0005】これに対して、リジッドディスクは柔軟性
の少ない剛性基盤上に記録層が形成されているために熱
収縮等によるヘッドのトラックずれが起こりにくくなっ
ており、フロッピーディスクの有する上記のような問題
点が解決されたものとなっている。
【0006】リジッドディスクの製造においては通常、
アルミニウム等の基盤表面を研磨し、その表面性を高め
て高密度記録を行えるようにしてから記録層をその上に
形成するようにしている。しかしながら、基盤表面の表
面性は中心線平均粗さRaで0.01μm以下にすることが
難しく、高密度記録化には限界があった。
【0007】また、リジッドディスクは基盤に柔軟性が
ないため、記録層が連続して形成できない等の製造上の
問題やヘッドと記録層が接触した際の大きな衝撃力によ
り記録層が破壊する等の使用上の問題を有するものであ
った。
【0008】近年、これらフロッピーディスクおよびリ
ジッドディスクの問題点に鑑みて、可撓性支持体の一方
の面に記録層を設けてなるフレキシブルディスクシート
を両面に幅広い環状凹部を設けた円盤状剛性基盤の上に
前記凹部が空隙を形成するように貼付してなる記録ディ
スクが提案されている。
【0009】このタイプの記録ディスクは、リジッドデ
ィスクと同様に剛性基盤を有しているため、熱収縮等に
よるヘッドのトラックずれが起こりにくくなっている
が、リジッドディスクとは異なり、記録面が柔軟性を有
しているため、ヘッドが記録面に接触しても、さらにヘ
ッドを記録面に摺接させながら高密度な記録再生を行っ
ても、記録層の破壊が起こりにくいものである。また、
フロッピーディスクの前述のような利点がそのまま利用
できるため、表面性が良好であり、かつ走行耐久性に優
れたものである。すなわち、このタイプの記録ディスク
はフロッピーディスクとリジッドディスクの双方の利点
を併せ持ったものであるといえる。
【0010】その製造方法は、例えば、米国特許第4,57
3,097 号に記載されている。
【0011】この製造方法は、図5にその断面の概略を
示すような円盤状剛性基盤1に図4にその断面の概略を
示すようなフレキシブルな記録シート2を接着すること
からなる。
【0012】図4に示すように、記録シート2は記録層
3を可撓性支持体4上に設けてなるものであり、円盤状
剛性基盤1に接着された後、円盤状剛性基盤1の形状に
合わせて余分な部分が切り取られている。
【0013】円盤状剛性基盤1は記録シート2を接着す
る際に両者の間に間隙5が形成されるように構成されて
いる。すなわち、図5に示すように、円盤状剛性基盤1
は内側に向かって次第に低くなるテーパ面を有する内周
側環状凸部6と外側に向かって次第に低くなるテーパ面
を有する外周側環状凸部7とを有し、これらの間には環
状凹部8が形成されている。また、円盤状剛性基盤1の
中央部には所定径の孔9が形成されている。
【0014】図6にその外周部の断面を拡大して示すよ
うに、記録シート2の記録層3を表側にし、その可撓性
支持体4を円盤状剛性基盤1の内周側環状凸部6のテー
パ面および外周側環状凸部7のテーパ面に接着剤を介し
て接着することによって、記録ディスク10が形成され
る。この際、記録シート2は円盤状剛性基盤1上でたる
むことがないように放射状に延伸される。
【0015】円盤状剛性基盤1と記録シート2との間の
間隙5は円盤状剛性基盤1の環状凹部8に対応する位置
に形成される。記録ディスク10の使用時においてヘッド
が記録層3に接触しても間隙5がクッションとなるた
め、ヘッドによる記録層3の破壊が防止される。また、
この結果、記録層とヘッドがより密着し易くなり、高密
度記録に適した摺動が可能となる。
【0016】このような記録ディスクの製造方法におい
ては、円盤状剛性基盤上に接着された記録シートに均一
で一定の張力を付与することが必要であり、そのために
は、接着工程において記録シートに適度の張力を印加す
る必要がある。
【0017】この接着工程における接着剤の種類および
接着方法については様々なものが提案されている。例え
ば、特開昭58-189838 号公報には、熱硬化性接着剤を使
用し、赤外線ランプもしくはオーブン等で熱を加えるこ
とにより接着剤を硬化させる方法が提案されている。ま
た、その実施例1には、室温硬化型エポキシ接着剤を塗
布した後、延伸状態にある記録シートに円盤状剛性基盤
を押圧して硬化させることが記載されている。
【0018】記録シートを延伸しつつ、円盤状剛性基盤
の外周側凸部および内周側凸部に貼着する方法の1つが
特開昭62-121930 号公報に記載されている。これは環状
凸部を有する押圧治具と、外周側凸部より外側および内
周側凸部よりも内側に環状溝部を有する円盤状剛性基盤
を用いる方法であり、これら治具と円盤状剛性基盤との
間に記録シートを挟み込み、押圧治具の環状凸部を円盤
状剛性基盤の環状溝部に押し込むことによって、記録シ
ートを延伸しつつ貼着することからなる。貼着後、押圧
治具は取り外されるが、円盤状剛性基盤はそのまま記録
ディスクの構成部品となる。また、別の延伸貼着の方法
が特開平3-86920号公報に記載されている。これは均一
な張力で記録シートを平面上に張設した後、記録シート
を、押し付けることなく、円盤状剛性基盤の外周凸部に
貼着することからなる。
【0019】しかしながら、このような記録ディスクを
製造する際には以下のような問題があった。
【0020】円盤状剛性基盤に接着もしくは溶着する記
録シートは記録ディスクの用途に応じた材料で構成され
る。例えば、記録シートが塗布型の磁気シートである場
合、通常、可撓性支持体をウェブ搬送し、これに磁性液
を塗布して乾燥させたものを打抜き加工して用いること
がある。しかしながら、そのための塗布工程ラインはか
なり大がかりなものとなり、設備コストも高価である。
また、面内磁気記録の場合、磁気特性および電磁変換特
性を向上するために行われる磁気粒子の円周方向への配
向処理ができないため、通常は無配向処理が行われてい
るが、その特性は円周方向への配向処理を行った場合に
比べると劣っている。
【0021】また、真空成膜、例えばスパッタリング等
による記録シート製造の場合にも、通常、ウェブ搬送し
て成膜し、後に打抜き加工しているが、この場合にも成
膜装置はかなり大がかりとなる。
【0022】これらウェブ方式によって塗布もしくはス
パッタ成膜された記録シートにおいしては、通常、長手
方向に一定の張力がかけられて搬送されるため、工程内
で熱負荷が加わった際、熱歪の異方性が記録シートに内
在する可能性がある。また、それを避けるために長手方
向の張力印加を極力低く抑えて搬送すると、熱歪が加わ
ることは回避されても、その後、円盤状剛性基盤に延伸
貼着されて記録ディスクとなった状態では常に半径方向
の張力が加わっているため、長期保存後や高温下に曝さ
れた場合、ここで初めてたるみが生じて張力の低下を招
くことになる。
【0023】また、成膜方式を問わず、ウェブ搬送時に
生じるシワや擦り傷等による欠陥発生の対策にはかなり
の困難がつきまとい、得られる記録層は幅方向の厚みが
不均一になりやすく、擦り傷等の欠陥が生じやすく、磁
気特性が不均一になりやすいという問題がある。
【0024】前記特開昭62-121930 号公報および特開平
3-86920号公報に記載されている製造方法は、いずれも
既に記録層が形成されている記録シートを治具を用いて
延伸貼着しており、前述の記録ディスク用の記録シート
製造における設備上および特性上の問題点を解決するも
のではない。
【0025】一方、特開昭61-211824 号公報には、記録
層の形成後および記録シートの剛性基盤上への接着後、
アニーリングして歪を除去する記録ディスクの製造方法
が記載されているが、治具は使用されていない。
【0026】また、特開昭61-192029 号公報にも記録シ
ートを剛性基盤上に接着した後にアニーリングすること
が記載されているが、治具は使用されていない。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点に鑑み、記録シートと円盤状剛性基盤との間
に間隙を有する記録ディスクを記録再生特性の優れた状
態で製造することのできる量産適性に優れた製造方法を
提供することを目的とするものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の記録ディスクの
製造方法は、放射状に延伸した状態の可撓性支持体の一
表面上に記録層を形成して記録シートを得る工程と、内
周側環状凸部および外周側環状凸部を有し、かつ前記記
録シートよりも外径の小さい円盤状剛性基盤を用意する
工程と、前記記録シートを放射状に延伸した状態のま
ま、前記記録シートの可撓性支持体の他方の表面の内周
部および外周部を前記円盤状剛性基盤の内周側環状凸部
および外周側環状凸部に接着もしくは溶着する固設工程
とからなることを特徴とするものである。
【0029】本発明の製造方法においては、前記記録シ
ートを得た後、前記固設工程の前における前記記録シー
トの延伸方向の張力のばらつきが10%以内となるように
延伸張力を調節することが好ましい。なお、本発明にお
いては、記録シートの中心から30°間隔で12本の半径を
引き、これら半径上の中心と外周との略中間点において
ペネトレーションスティフネスを測定し、その違いを張
力のばらつきとする。一般に、ペネトレーションスティ
フネスは中心近傍と外周部近傍を除き、半径方向におい
てほぼ一定である。
【0030】記録ディスクとして代表的なものは記録層
として磁性層を有する磁気ディスクであるが、本発明は
磁気ディスクに限定されることなく、相変化型光記録媒
体、光磁気記録媒体等、様々な記録ディスクの製造に用
いることのできるものである。
【0031】本発明の記録ディスクの製造方法の製造方
法においては、まず、円盤状可撓性支持体4を外周側に
向かって延伸する。このための治具として好ましいもの
は図1に断面図を示すような、ほぼ同じ外径と内径を有
する環状治具11,12 である。環状治具の材質はジュラル
ミン、ステンレス等の金属が望ましい。また、その熱膨
脹率は記録シートのそれよりも小さいことが望ましい。
これらの互いに向き合う面に、一方の環状治具11はその
断面形状が凸部、好ましくは楔形の環状突起13を有し、
もう一方の環状治具12は環状突起13が嵌合するような環
状溝14とそれより内周側に位置するO−リング15を有し
ている。O−リング15は環状治具11,12が記録シートを
確実に固定するようにするためのものであり、合成ゴム
等の弾性体で構成することが好ましい。これら環状治具
11,12 を用いて可撓性支持体4の外周部を挟み込み、環
状突起13と環状溝14とを噛み合わせることにより、可撓
性支持体4は平面半径方向に放射状に延伸され、さら
に、O−リング15に圧着されることによって、延伸状態
で保持される。図2は環状治具11,12 によって可撓性支
持体4が延伸保持された状態を示す。
【0032】このようにして、2つの環状治具11,12 に
よって延伸保持された状態の可撓性支持体4に記録層3
を設ける。例えば、記録層成膜装置としてスパッタ装置
を用いる場合には、環状治具11,12 に保持された可撓性
支持体4の面をターゲットに対して適正な位置に、通常
は対向させ、配置してスパッタリングを行う。この際、
可撓性支持体4は一定の張力で延伸された状態にあるた
め、ウェブ搬送によるスパッタ成膜時に比べてシワ等の
発生する危険性が少なく、したがって、欠陥や記録再生
特性の不均一性を抑制することができる。また、搬送の
ための送出し/巻取り機構や張力付与のためのローラー
機構等をスパッタ装置内に装備する必要もなく、比較的
安価な装置で極めて簡便に成膜することが可能である。
さらに、真空装置自体の大きさも比較的小さくてすむた
め、真空排気に要する時間も短くてすむ。また、最近、
ハードディスク等の記録層を量産的に成膜する際に用い
られているパレット式の通過形スパッタ装置を用い、ハ
ードディスクの生産ノウハウを流用して、記録ディスク
を効率よく量産することも可能である。
【0033】塗布によって円盤形状の記録層を設ける場
合は、スピンコーティング方式を採用すると、円周方向
での粒子配向が可能になり、記録再生特性を向上するこ
とができ、好ましい。
【0034】記録層3の形成手段としてはメッキ法もあ
る。しかしながら、円盤状剛性基盤1に延伸貼着された
可撓性支持体4に直接メッキ法によって記録層3を形成
しようとすると、メッキ浴につけた際に接着部の劣化を
招く危険性もあり、注意が必要である。
【0035】塗布型の記録層を形成する際には熱風乾燥
時に可撓性支持体4がかなりの高温に曝され、また、ス
パッタリングで記録層を形成する際にも大きな運動エネ
ルギーを有する記録層粒子が可撓性支持体4上に付着す
る際にその温度がかなり上昇することが確認されてい
る。したがって、記録層を形成する際には可撓性支持体
4の裏側からその冷却を行うことが好ましい。しかしな
がら、予め可撓性支持体4を円盤状剛性基盤1に固設し
た状態で記録層の形成を行うと、可撓性支持体4が内周
部および外周部だけで支持され、大半の部分は中空状態
にあるため、可撓性支持体4からその冷却を行うことは
困難である。したがって、この場合、固設後の記録シー
ト2が高温に曝されることにより、記録シート2の張力
が緩み、張力と大きく関わる走行性や記録再生特性の著
しい劣化を招きやすい。また、張力の弛緩はしばしば異
方性を伴うことがあり、一層の特性劣化に繋がる。よっ
て、環状治具11,12 を用いることなく、可撓性支持体4
を最終的な記録ディスク10の構成部材である円盤状剛性
基盤1に直接固設した後、記録層3を形成するようにす
ると本発明のような優れた作用効果は得られない。
【0036】記録層3を設けた後、図3に示すように、
記録シート2を環状治具11,12 で延伸保持させたまま、
内周側環状凸部6と外周側環状凸部7に接着剤が塗布さ
れた円盤状剛性基盤1に押し付ける。この際には、押圧
治具16を用いて記録シート2の円盤状剛性基盤1への押
圧を行うことが好ましい。押圧治具16は円盤状剛性基盤
1の内周側環状凸部6と外周側環状凸部7に対応する位
置に内周側環状凸部17および外周側環状凸部18を有して
いる。この押圧の過程で、成膜時に生じ得る張力のたる
みが除去される。環状治具11,12 に延伸保持された状態
で記録層3を成膜した記録シート2を2枚用意し、円盤
状剛性基盤1の両面から同時に固設することもできる。
【0037】本発明の製造方法においては、等方的に延
伸保持された状態の可撓性支持体に成膜が行われている
ため、固設工程における熱歪の除去により、ディスク完
成後の長期保存性や高温耐性が改善され、張力の異方性
や低下を抑制し、優れた耐候性を得ることができる。
【0038】円盤状剛性基盤1と記録層3成膜後の記録
シート2とを接着する前に記録シート2の可撓性支持体
4の異方性を取り除くための熱処理を施せば、熱歪の除
去はより確実となる。この熱処理の温度は、好ましくは
可撓性支持体4のガラス転移点以上120 ℃以下であり、
時間は温度に応じて24時間から3秒位の間に設定すれば
よい。熱処理後は室温まで冷却する。
【0039】なお、固設工程における接着剤は円盤状剛
性基盤1側の代わりに記録シート2側に塗布してもよ
く、また、両者に塗布してもよい。また、円盤状剛性基
盤および記録シートの材質によっては、超音波溶着、誘
電加熱、誘導加熱等の方法による溶着による固設も可能
である。
【0040】こうして、記録シート2を円盤状剛性基盤
1上に固設した後、環状治具11,12を取り外し、円盤状
剛性基盤1からはみ出た不要な記録シート2を裁断・除
去することにより、所望の記録ディスク10を得ることが
できる。
【0041】以上述べたように、環状治具11,12 により
可撓性支持体4を延伸保持する工程、その状態のまま記
録層3を形成して記録シート2とする工程、さらに、環
状治具11,12 で保持された記録シート2を押圧治具16で
円盤状剛性基盤1に押し付けて接着または溶着する固設
工程からなる本発明の製造方法は工程設備コスト、工程
簡略化、特性の向上に著しい改善をもたらすものであ
る。
【0042】なお、前述の1対の環状突起13と環状溝14
と1つのO−リング15とを有する環状治具11,12 に代え
て様々な治具を用いることが可能である。例えば、O−
リング15は環状突起13と環状溝14の内周側だけでなく、
外周側にも設けることができる。
【0043】また、円周の各角度毎に張力を調節できる
機構を備えた治具を用いることにより、異方性に優れた
記録ディスクの製造が可能となる。すなわち、前述の一
連の工程において、記録層3形成時に生じ得る張力の異
方性を再調節した後、記録シート2を円盤状剛性基盤1
に固設することができる。このような構成を採用する
と、前述の記録層3の成膜時における記録シート2の張
力の弛緩が記録シート2を環状治具11,12 によって延伸
保持したまま円盤状剛性基盤1に押し付けることによっ
て除去される効果が一層高められ、等方的な張力を得る
ことができる。
【0044】円盤状剛性基盤としては、アルミニウム、
アルミニウム合金等の金属、ガラス、合成樹脂、フィラ
ー入りの樹脂、これらの組合わせ等を用いることができ
る。
【0045】合成樹脂製の円盤状剛性基盤は射出成型で
大量に製造できるため、一般に安価である。
【0046】また、高温での保存によって変形しないた
め、結晶性ポリマーで耐熱性を有するものや、ガラス転
移点80℃以上の非晶性ポリマーは好ましい材料である。
【0047】具体的には、ポリカーボネート、ポリエー
テルイミド、ポリフェニルサルファイド、ポリイミド、
ポリサルホン、ポリアクリレート、ポリエーテルサルホ
ン、ポリエーテルエーテルケトン等が好ましい材料であ
る。
【0048】また、円盤状剛性基盤の膨脹係数の値を小
さくするためにTiO2 、SiO2 等の金属酸化物やB
aSO4 、ガラス繊維等を5〜50重量%混入させてもよ
い。
【0049】記録シートは記録ディスクの用途に応じた
材料で形成される。例えば、記録ディスクが磁気ディス
クである場合には、いわゆるフロッピーディスクで用い
られる材料を用いることができる。
【0050】記録シートの可撓性支持体としては、ポリ
エチレンテレフタレート(PET)等のプラスチックフ
ィルムが一般的に用いられ、特に2軸配向ポリエチレン
テレフタレートフィルムが好ましいが、ポリイミド(P
I)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリフェ
ニレンサルファイド(PPS)等も使用することができ
る。また、記録層(磁性層)を設ける側の面のRa(中
心粗さ)が0.01μm以下であることが、磁気ディスクの
記録密度を高める上で好ましい。
【0051】記録シートの記録層は、例えば磁性層であ
る場合、磁性酸化鉄や強磁性合金粉末をバインダー等と
共に塗布したり、真空蒸着、スパッタリング、イオンプ
レーティング等のベーパーデポジション法、メッキ法等
を用いることによって形成することができる。
【0052】円盤状剛性基盤もしくは記録シートの可撓
性支持体が硬質の熱可塑性プラスチックで構成されてい
る場合あるいは互いに相溶性がある場合には接着剤を介
さなくてもレーザー加熱等によって溶着することが可能
である。しかしながら、このような場合でも確実に接着
するためには接着剤を介して接着することが好ましい。
また、接着する円盤状剛性基盤もしくは記録シートの可
撓性支持体がポリエチレンテレフタレート(PET)、
ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)、
ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリフェニレン
サルファイド(PPS)、アラミド、ポリオレフィン
(PO)、ポリアセタール(POM)、熱硬化性プラス
チック等で構成されている場合は溶着が困難であり、接
着剤を用いることが必要である。
【0053】本発明に用いられる接着剤として代表的な
ものはホットメルト接着剤であるが、アクリル系接着剤
や熱硬化型のエポキシ系樹脂等を用いることもできる。
【0054】ホットメルト接着剤のベースポリマーとし
ては、共重合ポリエステル、ポリスチレンブタジエン共
重合体、アクリロニトリルブタジエン共重合体、ポリス
チレンイソプレン共重合体、エチレンブチレン共重合
体、ポリイソブチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム等
のゴム系樹脂、あるいはポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレンビニルアセテート共重合体、ブチルアクリ
レートビニルアセテート共重合体等のポリオレフィン系
共重合体等から1種以上を用いることができる。
【0055】これらのベースポリマーに配合する粘着付
与剤としては、ロジン、水添ロジン、ロジンエステル等
の天然樹脂およびその変成品、脂肪族、脂環族、芳香
族、石油樹脂およびテルペン樹脂、テルペン、フェノー
ル樹脂、クマロン樹脂等があり、軟化剤としては、プロ
セスオイル、パラフィンオイル、ヒマシ油、ポリブテ
ン、ポリイソプレン等が用いられる。
【0056】また、ホットメルト接着剤には、必要に応
じて、充填剤、老化防止剤、紫外線防止剤等の添加剤を
配合して、耐熱性、耐候性等を向上させることができ
る。
【0057】これらの配合比率はベースポリマー100 重
量部に対して、粘着付与剤100 〜600 重量部、軟化剤0
〜100 重量部であるが、好ましくは軟化点が140 ℃以
下、より好ましくは120 ℃以下であり、好ましくは溶融
粘度が140 ℃で1000poise以下、より好ましくは160 ℃
で1000poise 以下となるように配合する。
【0058】接着層の厚さは一般に1〜100 μm、好ま
しくは3〜20μmである。
【0059】接着効果を高めるために円盤状剛性基盤の
接着部に溝もしくは穴を設け、その中に接着剤を配して
もよい。また、接着面の一方または両方に、接着を容易
にするため、コロナ放電、グロー放電、火焔処理等の物
理的表面処理を行ってもよい。
【0060】
【実施例】
[実施例1]可撓性支持体4として、厚さ32μm、直径
160mm の円盤状ポリイミドフィルムを用意した。この可
撓性支持体4を外径140mm 、内径100mm の2個の環状治
具11、12で挟み込み、所定の張力で延伸保持した。これ
ら2個の環状治具11、12の互いに向き合う面において、
環状治具11はその断面形状が楔形の環状突起13を有し、
環状治具12は環状突起13と嵌合する環状溝14とそれより
内周側に位置するO−リング15とを有している。環状突
起13および環状溝14の形状は、張力の代替特性として後
述するペネトレーションスティフネスがこの可撓性支持
体4の延伸保持状態で半径30mmの円周上において150g/m
m となるようなものとした。
【0061】次に、この延伸保持された可撓性支持体4
を、その平面がターゲットと対向するようにスパッタ装
置内に保持し、記録層3としてCoCr垂直磁化膜(厚
さ2000オングストローム)を、次いで、その上に保護層
としてカーボン層(厚さ300オングストローム)をそれ
ぞれDCスパッタした。
【0062】こうして得た延伸状態にある記録シート2
を円盤状剛性基盤1に押し付け、接着し、その後、記録
シート2の余分な部分を裁断することにより、最終的に
半径30mmの円周上におけるペネトレーションスティフネ
スの平均値が120g/mm となるように延伸保持された記録
ディスク10を得た。なお、延伸保持された記録シート2
は2組用意し、円盤状剛性基盤1の両面に接着した。
【0063】円盤状剛性基盤1はポリエーテルイミドに
ガラス繊維、無機物フィラーを40%含有せしめた材料を
用い、射出成形により製造した。その形状は図6に示す
通りであり、外径r1 および内径r2 はそれぞれ90mmお
よび20mm、内周側環状凸部6の長さl1 および外周側環
状凸部7の長さl2 はともに1mmとした。また、円盤状
剛性基盤1の厚さdは2mm、環状凹部8の深さtは0.2m
mであった。
【0064】記録シート2と円盤状剛性基盤1との接着
は熱硬化性エポキシ接着剤(チバガイギ社製アラルダイ
ト)をディスペンサーによって円盤状剛性基盤1の内周
側環状凸部6および外周側環状凸部7に塗布し、延伸保
持された記録シート2を押し当てた後、オーブン中で熱
硬化させることによって行った。
【0065】[実施例2]環状治具11、12の周囲におい
て角度30°毎に計12個の張力調整ネジを設け、記録層3
および保護層の成膜後、張力を再調整して揃え、円盤状
剛性基盤1への延伸貼着後の可撓性支持体4のペネトレ
ーションスティフネスが半径30mmの円周上において120
±5g/mmの範囲となるようにした。それ以外について
は、実施例1と同様にした。
【0066】[比較例1]ウェブ方式のスパッタ装置を
用い、幅170mm のロール状のポリイミドフィルム上にC
oCr層およびカーボン層をDCスパッタリングで形成
した。フィルム、CoCr層、カーボン層の厚さは実施
例1と同じである。この記録シート原反から直径160mm
の円盤状の記録シート2を打ち抜き、実施例1の環状治
具11、12を用い、半径30mmの円周上におけるペネトレー
ションスティフネスの平均値が120g/mm となるように、
実施例1と同様の円盤状剛性基盤1上に延伸貼着した。
【0067】[比較例2]実施例1と同様のポリイミド
フィルムを、実施例1と同様の環状治具11、12を用いて
延伸保持した後、これを実施例1と同様の円盤状剛性基
盤1に実施例1と同様に押し付け、その内周側環状凸部
6および外周側環状凸部7において接着し、可撓性支持
体4が円盤状剛性基盤1の両面に延伸貼着されてなる記
録ディスク用基盤を得た。この時の半径30mmの円周上に
おけるペネトレーションスティフネスの平均値は150g/m
m となるようにした。次いで、これに実施例1と同様の
成膜条件で記録層3と保護層を設けた。その後、記録シ
ートの不要な部分を裁断して記録ディスク10を得た。
【0068】このようにして得たサンプルの評価結果を
表1に示す。
【0069】
【表1】
【0070】評価には、ミニスライダーサイズの溝付き
球面型スライダーヘッドをヘッド荷重9.5gのホイットニ
ー型フレクシャに搭載したものを用いた。走行回転速度
は3600rpm とした。モジュレーションはトラック一周の
再生信号振幅のP−P値の変動を示しており、{(最大
出力−最小出力)/(最大出力+最小出力)}×100
%で定義される。平均信号振幅はトラック一周の再生信
号振幅のP−P値の平均値を、比較例1を0dBとして
相対値で示した。いずれも信号周波数は3.3MHz、
測定トラック半径は30mmとした。耐候性の指標としては
高温高湿度環境保存(60℃、80%RH、72時間)後のモ
ジュレーションおよび平均信号振幅を用いた。この時の
平均信号振幅は耐候性テスト前の値に対する相対変化と
して示した。走行耐久性は半径30mmで1億パス走行させ
た時の記録表面の外観を観察して評価したものである。
【0071】ペネトレーションスティフネスは針状のプ
ローブの先端(r=3.2mm の球状)を可撓性支持体4も
しくは記録シート2に垂直に押し込んだ時に受ける力を
g/mmの単位で表したものであり、シートの貼り具合(張
力)を容易に定量化することができる接着強度の指標の
1つである。これまでに得られた知見では、記録シート
2が磁気シートである場合、ペネトレーションスティフ
ネスの測定値とヘッド/媒体間の問題とは相関してお
り、特に出力レベルは、ある範囲においてはペネトレー
ションスティフネスが高いほど高くなり、ペネトレーシ
ョンスティフネスがある範囲を超えると出力は飽和し、
さらにペネトレーションスティフネスが増大すると出力
は低下する場合もあることが知られている。本発明者の
実験結果から、ペネトレーションスティフネスの望まし
い値は30〜300g/mm 、より好ましくは100 〜200g/mm の
範囲にあることが明らかになっている。
【0072】
【発明の効果】本発明の記録ディスクの製造方法におい
ては、可撓性支持体を延伸保持した状態で記録層を成膜
し、しかる後、この可撓性支持体を延伸保持した状態の
ままで円盤状剛性基盤に接着もしくは溶着するようにし
ているため、大がかりな成膜設備を必要とせず、比較的
安価な設備で記録ディスクを量産することができる。ま
た、成膜後の記録シートを延伸保持状態のまま、円盤状
剛性基盤への固設工程に移行させるため、高効率の生産
が可能となる。
【0073】一方、品質面においては、円盤状で成膜す
ることにより、異方性の小さい良好な記録再生特性を有
する記録ディスクを得ることが可能となる。また、成膜
時における張力低下を固設工程において補償することが
できるため、張力低下に伴う記録再生特性の低下を防止
し、走行耐久性、耐候性を向上することができる。
【0074】さらに、記録層成膜後の記録シートの延伸
保持状態において、張力の異方性を再調整する工程を追
加することにより、上記量産性と品質の向上に加え、一
段と異方性の小さな優れた品質の記録ディスクの製造が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に用いられる環状治具を示す
側断面図
【図2】本発明の1実施例において図1の環状治具によ
って延伸保持された可撓性支持体を示す断面図
【図3】本発明の1実施例において図1の環状治具によ
って延伸保持された可撓性支持体を円盤状剛性基盤に貼
着する際のこれらの部材および加圧部材を示す断面図
【図4】本発明に用いられる記録シートの1例を示す断
面図
【図5】本発明により製造される記録ディスクの1例を
示す断面図
【図6】図5に示した記録ディスクの外周部の一部を拡
大して示す断面図
【符号の説明】
1 円盤状剛性基盤 2 記録シート 3 記録層 4 可撓性支持体 5 間隙 6 内周側環状凸部 7 外周側環状凸部 8 環状凹部 9 孔 10 記録ディスク 11 環状治具 12 環状治具 13 環状突起 14 環状溝 15 O−リング 16 押圧治具 17 内周側環状凸部 18 外周側環状凸部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射状に延伸した状態の可撓性支持体の
    一表面上に記録層を形成して記録シートを得る工程と、
    内周側環状凸部および外周側環状凸部を有し、かつ前記
    記録シートよりも外径の小さい円盤状剛性基盤を用意す
    る工程と、前記記録シートを放射状に延伸した状態のま
    ま、前記記録シートの可撓性支持体の他方の表面の内周
    部および外周部を前記円盤状剛性基盤の内周側環状凸部
    および外周側環状凸部に接着もしくは溶着する固設工程
    とからなることを特徴とする記録ディスクの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記記録シートを得た後、前記固設工程
    の前における前記記録シートの延伸方向の張力のばらつ
    きが10%以内となるように延伸張力を調節することを特
    徴とする請求項1記載の製造方法。
JP27094691A 1991-10-18 1991-10-18 記録デイスクの製造方法 Withdrawn JPH05109056A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007122761A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Ricoh Co Ltd シート保持方法、ディスク製造方法、シート保持装置、転写装置、スパッタ装置、スピンコート装置、2p転写装置及びディスク製造装置

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