JPH0510898Y2 - - Google Patents
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- JPH0510898Y2 JPH0510898Y2 JP13907888U JP13907888U JPH0510898Y2 JP H0510898 Y2 JPH0510898 Y2 JP H0510898Y2 JP 13907888 U JP13907888 U JP 13907888U JP 13907888 U JP13907888 U JP 13907888U JP H0510898 Y2 JPH0510898 Y2 JP H0510898Y2
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Landscapes
- Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
- Filtering Materials (AREA)
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Description
〈産業上の利用分野〉
本考案は、ビル空調やクリーンルームなどに用
いられるフイルターユニツトに関する。 〈従来の技術〉 従来のフイルターユニツトとしては、次のよう
なものがあつた。 (A) 第1従来例 上下の取付板にわたり、その幅方向両端側それ
ぞれで所定間隔を隔てて、保形用のスペーサとし
ての針金を取り付け、その針金を芯材として、フ
エルト状のフイルターをジグザグ状になるように
設け、熱融着によりフイルターの上下両端縁を取
付板に固定してフイルターユニツトを構成する。 (B) 第2従来例 保形用のスペーサとして波板を用い、その波板
を処理ガスの流れ方向に直交する方向に所定間隔
を隔てて配置し、それら波板間を通つてジグザグ
状にフエルト状のフイルターを設け、熱融着によ
りフイルターの上下両端縁を上下の取付板に固定
してフイルターユニツトを構成する。 〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、第1および第2従来例では、い
ずれにおいても次のような欠点があつた。 フエルト状のフイルターをジグザグ状に曲げる
ときに、処理ガスの流入端側の針金や波板に巻い
た部分が、処理ガスの流入方向に対して鋭角的に
なり、流入する処理ガスの流れが鋭角的部分で急
激に変化され、それに伴つて乱流を生じ、圧力損
失が大きくなる欠点があつた。 スペーサによつてフイルターを部分的にしか支
持していないために耐風圧性が低い欠点があり、
その耐風圧性を高くするために、熱融着によりフ
エルト状のフイルターを取付板に一体化してお
り、除塵能力が設定以下まで低下するとそのフイ
ルターを再生できず、いわゆる使い捨てになつて
いて高価になる欠点があつた。 本考案は、このような事情に鑑みてなされたも
のであつて、本考案に係る第1のフイルターユニ
ツトは、圧力損失を減少できるとともに耐風圧性
を向上できるようにすることを目的とし、そし
て、本考案に係る第2のフイルターユニツトは、
フイルターのみの交換を可能にして経済性を向上
できるようにすることを目的とする。 〈課題を解決するための手段〉 本考案に係る第1のフイルターユニツトは、上
述のような目的を達成するために、処理ガスの流
れ方向に直交する方向に保形用のスペーサを所定
間隔を隔てて配置し、前記スペーサ間を通つてジ
グザグ状にフエルト状の活性炭素繊維製フイルタ
ーを設けたフイルターユニツトであつて、通気用
の網目を備えた薄板材をトラツク形状に曲げて前
記スペーサを形成し、かつ、前記スペーサの処理
ガスの流入端側に、滑らかな曲率の曲がり部分を
備えるとともに、前記活性炭素繊維製フイルター
を、その全面を前記スペーサに面接触させた状態
で設けて構成する。 そして、本考案に係る第2のフイルターユニツ
トは、上述のような目的を達成するために、第1
のフイルターユニツトの構成に、処理ガスの流れ
方向およびスペーサの配置方向に直交する方向に
おいて、活性炭素繊維製フイルターの両端縁それ
ぞれを前記スペーサよりも突出させ、その突出部
分を前記スペーサの端面と取付板の板面との間に
押圧挟持する構成を加える。 〈作用〉 本考案に係る第1のフイルターユニツトの構成
によれば、流入される処理ガスを滑らかな曲率の
曲がり部分で案内してその流動方向を緩やかに変
更することができる。 また、活性炭素繊維製フイルターにかかる風圧
を、その活性炭素繊維製フイルターに面接触した
スペーサによつて受け止めることができる。 そして、本考案に係る第2のフイルターユニツ
トの構成によれば、スペーサと取付板とによる押
圧挟持を解除することにより、活性炭素繊維製フ
イルターのみを取り外し、それに代えて、新たな
活性炭素繊維製フイルターや、再生処理済みの活
性炭素繊維製フイルターを取り付けることができ
る。 〈実施例〉 次に、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。 第1図は、本考案の実施例に係るフイルターユ
ニツトの一部切欠全体斜視図、第2図は、第1図
の−線断面図、第3図は、第1図の−線
断面図である。 これらの図において、1はフエルト状の活性炭
素繊維製フイルターを示し、フエルト加工したピ
ツチ系の活性炭素繊維(A−15:大阪瓦斯株式会
社製、公称比表面積1500m2/g、目付 300g/
m2)2の、処理ガスの流入側となる表面側と流出
側となる裏面側とに電石不織布3a,3bを重ね
合わせて構成されている。 電石不織布3a,3bは、それぞれ極細ポリプ
ロピレン製で、0.05〜0.07デニールの糸から造ら
れて、かつ、該不織布の面に垂直な方向に高度に
配列した分極構造を有するように構成され、その
表面側の電石不織布3aとしては、電石不織布ト
レミクロンWR−40S(東レ株式会社製:厚さ0.43
mm、目付40g/m2、気孔容積94.4%)が、そし
て、裏面側の電石不織布3bとしては、電石不織
布トレミクロンWR−30(東レ株式会社製:厚さ
0.20mm、目付30g/m2、気孔容積83.6%)がそれ
ぞれ用いられている。 下部のアルミ製の取付板4の両端それぞれにチヤ
ンネル状のアルミ製の側板5がボルト6……とナ
ツト7……によつて取り付けられるとともに、そ
の側板5,5の上面にわたつて上部のアルミ製の
取付板8がボルト6……とナツト7……によつて
取り付けられている。 両側板5,5間に、保形用のスペーサ9……が
所定間隔を隔てて配置されるとともに、それらの
スペーサ9……間を通つてジグザグ状に前記活性
炭素繊維製フイルター1が設けられてフイルター
ユニツトが構成されている。 前記スペーサ9……それぞれは、第4図の斜視
図に示すように、通気用の網目10……を備えた
薄板材11(アルミ製ラス)をトラツク形状に曲
げて形成されている。薄板材11の長手方向両端
それぞれがチヤンネル状に屈曲されるとともに、
そのチヤンネル部分11a,11aどうしが、ス
ペーサ9の長手方向中央箇所で突き合わされ、ス
ペーサ9の幅方向の強度を高めるように構成され
ている。 処理ガスの流れ方向であるスペーサ9の長手方
向両端それぞれは、その幅方向長さrの半分の長
さ1/2rを半径とする円弧形状に屈曲されて滑ら
かな曲率の曲がり部分11bに形成されている。
この曲がり部分11bとしては、第4図は二点鎖
線で示すように、長軸長さが上述幅方向長さrの
三倍3rの楕円の半分の形状になるように曲げ形成
するものでも良い。半楕円形状に形成する場合
は、長軸長さを、幅方向長さrを越え、三倍3rま
での長さにするのが好ましい。 活性炭素繊維製フイルター1の長手方向の両端
側それぞれは、側板5とスペーサ9とにより、ス
ペーサ9に面接触する状態で挟持され、一方、そ
れ以外でかつ前記曲がり部分11b……を除いた
箇所は、隣合うスペーサ9,9により、両スペー
サ9,9それぞれに面接触する状態で挟持されて
いる。 第2図に明示するように、処理ガスの流れ方向
およびスペーサ9……の配置方向に直交する方向
である活性炭素繊維製フイルター1の幅方向の両
端縁それぞれは、スペーサ9……の上下端縁それ
ぞれよりも突出され、その突出部分1aが水平方
向に曲げられてスペーサ9……の端面と上下の取
付板4,8の板面との間に挟まれるとともに、前
記ボルト6……とナツト7……それぞれの締め付
けに伴つて押圧挟持されている。 次に、本考案に係る上記実施例のフイルターユ
ニツトとスペーサとして波板を用いた従来例のフ
イルターユニツトとを用いて行つた比較実験につ
いて説明する。 実験では、実施例および従来例それぞれのフイ
ルターユニツトに対し、フアンの回転数を変更し
て面風速(m/sec)を変更し、所定の面風速に
おけるフイルターユニツトの上流側と下流側との
圧力差に基づく圧力損失を測定した。 それらの測定値に基づき、横軸に面風速をと
り、一方、縦軸に圧力損失(mmH2O)をとつて
プロツトしたところ、第5図のグラフに示す結果
が得られた。 また、0.5μm以上の大きさの塵埃を含んだ試料
ガスを流し、横軸に面風速をとり、一方、縦軸に
捕集効率(%)をとつてプロツトしたところ、第
6図のグラフに示す結果が得られた。 また、活性炭素繊維2として、公称比表面積
1500m2/g(A−15:大阪瓦斯株式会社製)の上
記実施例に代えて、公称比表面積1000m2/g(A
−10:大阪瓦斯株式会社製)および公称比表面積
2000m2/g(A−20:大阪瓦斯株式会社製)それ
ぞれのものを用い、一方、比較例としては粒状活
性炭による脱臭フイルターを用い、各種の試料ガ
スを温度14℃で流し、24時間吸着させた後の飽和
吸着量(mg/g)を測定したところ、次表に示す
結果が得られた。 試料ガスとしては、硫化水素〔H2S〕、メチル
メルカプタン〔CH3SH〕、硫化メチル〔(CH3)2
S〕、トリメチルアミン〔(CH3)3N〕、アンモニ
ア〔NH3〕を使用した。
いられるフイルターユニツトに関する。 〈従来の技術〉 従来のフイルターユニツトとしては、次のよう
なものがあつた。 (A) 第1従来例 上下の取付板にわたり、その幅方向両端側それ
ぞれで所定間隔を隔てて、保形用のスペーサとし
ての針金を取り付け、その針金を芯材として、フ
エルト状のフイルターをジグザグ状になるように
設け、熱融着によりフイルターの上下両端縁を取
付板に固定してフイルターユニツトを構成する。 (B) 第2従来例 保形用のスペーサとして波板を用い、その波板
を処理ガスの流れ方向に直交する方向に所定間隔
を隔てて配置し、それら波板間を通つてジグザグ
状にフエルト状のフイルターを設け、熱融着によ
りフイルターの上下両端縁を上下の取付板に固定
してフイルターユニツトを構成する。 〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、第1および第2従来例では、い
ずれにおいても次のような欠点があつた。 フエルト状のフイルターをジグザグ状に曲げる
ときに、処理ガスの流入端側の針金や波板に巻い
た部分が、処理ガスの流入方向に対して鋭角的に
なり、流入する処理ガスの流れが鋭角的部分で急
激に変化され、それに伴つて乱流を生じ、圧力損
失が大きくなる欠点があつた。 スペーサによつてフイルターを部分的にしか支
持していないために耐風圧性が低い欠点があり、
その耐風圧性を高くするために、熱融着によりフ
エルト状のフイルターを取付板に一体化してお
り、除塵能力が設定以下まで低下するとそのフイ
ルターを再生できず、いわゆる使い捨てになつて
いて高価になる欠点があつた。 本考案は、このような事情に鑑みてなされたも
のであつて、本考案に係る第1のフイルターユニ
ツトは、圧力損失を減少できるとともに耐風圧性
を向上できるようにすることを目的とし、そし
て、本考案に係る第2のフイルターユニツトは、
フイルターのみの交換を可能にして経済性を向上
できるようにすることを目的とする。 〈課題を解決するための手段〉 本考案に係る第1のフイルターユニツトは、上
述のような目的を達成するために、処理ガスの流
れ方向に直交する方向に保形用のスペーサを所定
間隔を隔てて配置し、前記スペーサ間を通つてジ
グザグ状にフエルト状の活性炭素繊維製フイルタ
ーを設けたフイルターユニツトであつて、通気用
の網目を備えた薄板材をトラツク形状に曲げて前
記スペーサを形成し、かつ、前記スペーサの処理
ガスの流入端側に、滑らかな曲率の曲がり部分を
備えるとともに、前記活性炭素繊維製フイルター
を、その全面を前記スペーサに面接触させた状態
で設けて構成する。 そして、本考案に係る第2のフイルターユニツ
トは、上述のような目的を達成するために、第1
のフイルターユニツトの構成に、処理ガスの流れ
方向およびスペーサの配置方向に直交する方向に
おいて、活性炭素繊維製フイルターの両端縁それ
ぞれを前記スペーサよりも突出させ、その突出部
分を前記スペーサの端面と取付板の板面との間に
押圧挟持する構成を加える。 〈作用〉 本考案に係る第1のフイルターユニツトの構成
によれば、流入される処理ガスを滑らかな曲率の
曲がり部分で案内してその流動方向を緩やかに変
更することができる。 また、活性炭素繊維製フイルターにかかる風圧
を、その活性炭素繊維製フイルターに面接触した
スペーサによつて受け止めることができる。 そして、本考案に係る第2のフイルターユニツ
トの構成によれば、スペーサと取付板とによる押
圧挟持を解除することにより、活性炭素繊維製フ
イルターのみを取り外し、それに代えて、新たな
活性炭素繊維製フイルターや、再生処理済みの活
性炭素繊維製フイルターを取り付けることができ
る。 〈実施例〉 次に、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。 第1図は、本考案の実施例に係るフイルターユ
ニツトの一部切欠全体斜視図、第2図は、第1図
の−線断面図、第3図は、第1図の−線
断面図である。 これらの図において、1はフエルト状の活性炭
素繊維製フイルターを示し、フエルト加工したピ
ツチ系の活性炭素繊維(A−15:大阪瓦斯株式会
社製、公称比表面積1500m2/g、目付 300g/
m2)2の、処理ガスの流入側となる表面側と流出
側となる裏面側とに電石不織布3a,3bを重ね
合わせて構成されている。 電石不織布3a,3bは、それぞれ極細ポリプ
ロピレン製で、0.05〜0.07デニールの糸から造ら
れて、かつ、該不織布の面に垂直な方向に高度に
配列した分極構造を有するように構成され、その
表面側の電石不織布3aとしては、電石不織布ト
レミクロンWR−40S(東レ株式会社製:厚さ0.43
mm、目付40g/m2、気孔容積94.4%)が、そし
て、裏面側の電石不織布3bとしては、電石不織
布トレミクロンWR−30(東レ株式会社製:厚さ
0.20mm、目付30g/m2、気孔容積83.6%)がそれ
ぞれ用いられている。 下部のアルミ製の取付板4の両端それぞれにチヤ
ンネル状のアルミ製の側板5がボルト6……とナ
ツト7……によつて取り付けられるとともに、そ
の側板5,5の上面にわたつて上部のアルミ製の
取付板8がボルト6……とナツト7……によつて
取り付けられている。 両側板5,5間に、保形用のスペーサ9……が
所定間隔を隔てて配置されるとともに、それらの
スペーサ9……間を通つてジグザグ状に前記活性
炭素繊維製フイルター1が設けられてフイルター
ユニツトが構成されている。 前記スペーサ9……それぞれは、第4図の斜視
図に示すように、通気用の網目10……を備えた
薄板材11(アルミ製ラス)をトラツク形状に曲
げて形成されている。薄板材11の長手方向両端
それぞれがチヤンネル状に屈曲されるとともに、
そのチヤンネル部分11a,11aどうしが、ス
ペーサ9の長手方向中央箇所で突き合わされ、ス
ペーサ9の幅方向の強度を高めるように構成され
ている。 処理ガスの流れ方向であるスペーサ9の長手方
向両端それぞれは、その幅方向長さrの半分の長
さ1/2rを半径とする円弧形状に屈曲されて滑ら
かな曲率の曲がり部分11bに形成されている。
この曲がり部分11bとしては、第4図は二点鎖
線で示すように、長軸長さが上述幅方向長さrの
三倍3rの楕円の半分の形状になるように曲げ形成
するものでも良い。半楕円形状に形成する場合
は、長軸長さを、幅方向長さrを越え、三倍3rま
での長さにするのが好ましい。 活性炭素繊維製フイルター1の長手方向の両端
側それぞれは、側板5とスペーサ9とにより、ス
ペーサ9に面接触する状態で挟持され、一方、そ
れ以外でかつ前記曲がり部分11b……を除いた
箇所は、隣合うスペーサ9,9により、両スペー
サ9,9それぞれに面接触する状態で挟持されて
いる。 第2図に明示するように、処理ガスの流れ方向
およびスペーサ9……の配置方向に直交する方向
である活性炭素繊維製フイルター1の幅方向の両
端縁それぞれは、スペーサ9……の上下端縁それ
ぞれよりも突出され、その突出部分1aが水平方
向に曲げられてスペーサ9……の端面と上下の取
付板4,8の板面との間に挟まれるとともに、前
記ボルト6……とナツト7……それぞれの締め付
けに伴つて押圧挟持されている。 次に、本考案に係る上記実施例のフイルターユ
ニツトとスペーサとして波板を用いた従来例のフ
イルターユニツトとを用いて行つた比較実験につ
いて説明する。 実験では、実施例および従来例それぞれのフイ
ルターユニツトに対し、フアンの回転数を変更し
て面風速(m/sec)を変更し、所定の面風速に
おけるフイルターユニツトの上流側と下流側との
圧力差に基づく圧力損失を測定した。 それらの測定値に基づき、横軸に面風速をと
り、一方、縦軸に圧力損失(mmH2O)をとつて
プロツトしたところ、第5図のグラフに示す結果
が得られた。 また、0.5μm以上の大きさの塵埃を含んだ試料
ガスを流し、横軸に面風速をとり、一方、縦軸に
捕集効率(%)をとつてプロツトしたところ、第
6図のグラフに示す結果が得られた。 また、活性炭素繊維2として、公称比表面積
1500m2/g(A−15:大阪瓦斯株式会社製)の上
記実施例に代えて、公称比表面積1000m2/g(A
−10:大阪瓦斯株式会社製)および公称比表面積
2000m2/g(A−20:大阪瓦斯株式会社製)それ
ぞれのものを用い、一方、比較例としては粒状活
性炭による脱臭フイルターを用い、各種の試料ガ
スを温度14℃で流し、24時間吸着させた後の飽和
吸着量(mg/g)を測定したところ、次表に示す
結果が得られた。 試料ガスとしては、硫化水素〔H2S〕、メチル
メルカプタン〔CH3SH〕、硫化メチル〔(CH3)2
S〕、トリメチルアミン〔(CH3)3N〕、アンモニ
ア〔NH3〕を使用した。
【表】
以上の結果から、従来例のフイルターユニツト
(fで示す)では、面風速が1.0m/secになると
圧力損失が31.9mmH2Oにもなつているが、実施
例のフイルターユニツト(Fで示す)では、8.3
mmH2Oと約1/4であり、また、面風速が倍の2.0
m/secになつても圧力損失は25.0mmH2Oまでし
かならず、極めて圧力損失が低いフイルターユニ
ツトを提供できる。 また、塵埃の捕集効率の面でも、面風速が0.4
m/sec以上になると、従来例のフイルターユニ
ツト(fで示す)に比べて、実施例のフイルター
ユニツト(Fで示す)の方が10%以上高く、しか
も、面風速が倍の2.0m/secになつても、97.1%
と高い状態を維持できる。これは、活性炭素繊維
製フイルター1を、網目10を備えたスペーサ9
に面接触させているために、フイルターの有効通
過面積を増大できたことに起因するものと考えら
れる。 更に、活性炭素繊維2を用いているから、前述
の表で示すように、各種の臭気成分に対して、粒
状活性炭と同等またはそれ以上の脱臭性能を備え
させることができる。表から明らかなように、活
性炭素繊維2として公称比表面積の違いにより脱
臭性能も異なり、用途に応じたものを選択して使
用すれば良い。 上述したフイルターユニツトは、例えば、排気
ダクトや吸気ダクト内に複数個並べて使用される
ものである。 上記活性炭素繊維製フイルター1を構成する活
性炭素繊維2としては、ピツチ系の活性炭素繊維
に限らず、ポリアクリロニトリル(PAN)系、
セルロース系、フエノール系などの各種の活性炭
素繊維が適用可能である。 〈考案の効果〉 以上の説明から明らかなように、本考案に係る
第1のフイルターユニツトによれば、処理ガスを
スムーズに流入することができるから、乱流の発
生を回避できて圧力損失を減少でき、フイルター
ユニツトを通して処理ガスを流入するための吸気
フアンやブロアーなどとして必要以上に能力の高
いものを用いずに済み、経済的である。 しかも、活性炭素繊維製フイルターをスペーサ
に面接触させて、処理ガス流入による風圧をスペ
ーサに受け止めさせるから、その耐風圧性を向上
でき、能力の高い吸気フアンやブロアーなどによ
り面風速の大きい状態で用いるときにも適用で
き、その使用範囲が拡大して汎用性を向上でき
る。 また、活性炭素繊維製フイルターを用いるか
ら、除塵のみならず、脱臭をも行うことができ、
各種の空調設備を構成するときに、除塵に加えて
脱臭のための設備を別途設けずに済み、空調設備
をコンパクトにかつ安価に構成できる。 そして、本考案に係る第2のフイルターユニツ
トによれば、活性炭素繊維製フイルターのみを取
り外すことができるから、除塵効率が設定以下ま
で低下したときに、活性炭素繊維製フイルターを
取り外して加熱脱着等により再生し、繰り返して
使用することができ、極めて経済的である。
(fで示す)では、面風速が1.0m/secになると
圧力損失が31.9mmH2Oにもなつているが、実施
例のフイルターユニツト(Fで示す)では、8.3
mmH2Oと約1/4であり、また、面風速が倍の2.0
m/secになつても圧力損失は25.0mmH2Oまでし
かならず、極めて圧力損失が低いフイルターユニ
ツトを提供できる。 また、塵埃の捕集効率の面でも、面風速が0.4
m/sec以上になると、従来例のフイルターユニ
ツト(fで示す)に比べて、実施例のフイルター
ユニツト(Fで示す)の方が10%以上高く、しか
も、面風速が倍の2.0m/secになつても、97.1%
と高い状態を維持できる。これは、活性炭素繊維
製フイルター1を、網目10を備えたスペーサ9
に面接触させているために、フイルターの有効通
過面積を増大できたことに起因するものと考えら
れる。 更に、活性炭素繊維2を用いているから、前述
の表で示すように、各種の臭気成分に対して、粒
状活性炭と同等またはそれ以上の脱臭性能を備え
させることができる。表から明らかなように、活
性炭素繊維2として公称比表面積の違いにより脱
臭性能も異なり、用途に応じたものを選択して使
用すれば良い。 上述したフイルターユニツトは、例えば、排気
ダクトや吸気ダクト内に複数個並べて使用される
ものである。 上記活性炭素繊維製フイルター1を構成する活
性炭素繊維2としては、ピツチ系の活性炭素繊維
に限らず、ポリアクリロニトリル(PAN)系、
セルロース系、フエノール系などの各種の活性炭
素繊維が適用可能である。 〈考案の効果〉 以上の説明から明らかなように、本考案に係る
第1のフイルターユニツトによれば、処理ガスを
スムーズに流入することができるから、乱流の発
生を回避できて圧力損失を減少でき、フイルター
ユニツトを通して処理ガスを流入するための吸気
フアンやブロアーなどとして必要以上に能力の高
いものを用いずに済み、経済的である。 しかも、活性炭素繊維製フイルターをスペーサ
に面接触させて、処理ガス流入による風圧をスペ
ーサに受け止めさせるから、その耐風圧性を向上
でき、能力の高い吸気フアンやブロアーなどによ
り面風速の大きい状態で用いるときにも適用で
き、その使用範囲が拡大して汎用性を向上でき
る。 また、活性炭素繊維製フイルターを用いるか
ら、除塵のみならず、脱臭をも行うことができ、
各種の空調設備を構成するときに、除塵に加えて
脱臭のための設備を別途設けずに済み、空調設備
をコンパクトにかつ安価に構成できる。 そして、本考案に係る第2のフイルターユニツ
トによれば、活性炭素繊維製フイルターのみを取
り外すことができるから、除塵効率が設定以下ま
で低下したときに、活性炭素繊維製フイルターを
取り外して加熱脱着等により再生し、繰り返して
使用することができ、極めて経済的である。
図面は、本考案のフイルターユニツトの実施例
を示し、第1図は、本考案の実施例に係るフイル
ターユニツトの一部切欠全体斜視図、第2図は、
第1図の−線断面図、第3図は、第1図の
−線断面図、第4図は、スペーサの斜視図、第
5は、面風速と圧力損失との相関を示すグラフ、
第6図は、面風速と捕集効率との相関を示すグラ
フである。 1……活性炭素繊維製フイルター、4……下部
の取付板、8……上部の取付板、9……スペー
サ、10……網目、11……薄板材、11b……
曲がり部分。
を示し、第1図は、本考案の実施例に係るフイル
ターユニツトの一部切欠全体斜視図、第2図は、
第1図の−線断面図、第3図は、第1図の
−線断面図、第4図は、スペーサの斜視図、第
5は、面風速と圧力損失との相関を示すグラフ、
第6図は、面風速と捕集効率との相関を示すグラ
フである。 1……活性炭素繊維製フイルター、4……下部
の取付板、8……上部の取付板、9……スペー
サ、10……網目、11……薄板材、11b……
曲がり部分。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 処理ガスの流れ方向に直交する方向に保形用
のスペーサを所定間隔を隔てて配置し、前記ス
ペーサ間を通つてジグザグ状にフエルト状の活
性炭素繊維製フイルターを設けたフイルターユ
ニツトであつて、 通気用の網目を備えた薄板材をトラツク形状
に曲げて前記スペーサを形成し、かつ、前記ス
ペーサの処理ガスの流入端側に、滑らかな曲率
の曲がり部分を備えるとともに、前記活性炭素
繊維製フイルターを、その全面を前記スペーサ
に面接触させた状態で設けたことを特徴とする
フイルターユニツト。 (2) 処理ガスの流れ方向およびスペーサの配置方
向に直交する方向において、活性炭素繊維製フ
イルターの両端縁それぞれを前記スペーサより
も突出させ、その突出部分を前記スペーサの端
面と取付板の板面との間に押圧挟持してある請
求項第(1)項に記載のフイルターユニツト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13907888U JPH0510898Y2 (ja) | 1988-10-25 | 1988-10-25 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13907888U JPH0510898Y2 (ja) | 1988-10-25 | 1988-10-25 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0261414U JPH0261414U (ja) | 1990-05-08 |
JPH0510898Y2 true JPH0510898Y2 (ja) | 1993-03-17 |
Family
ID=31402002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13907888U Expired - Lifetime JPH0510898Y2 (ja) | 1988-10-25 | 1988-10-25 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0510898Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5841718B2 (ja) * | 2010-10-18 | 2016-01-13 | 積水樹脂株式会社 | 浄化ユニット及び浄化ユニットを用いた浄化構造体 |
CN104780990A (zh) * | 2012-11-14 | 2015-07-15 | Rt-过滤器技术有限公司 | 过滤元件和具有这样的过滤元件的液压回路 |
-
1988
- 1988-10-25 JP JP13907888U patent/JPH0510898Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0261414U (ja) | 1990-05-08 |
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