JPH05108827A - 画像相関演算装置 - Google Patents

画像相関演算装置

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JPH05108827A
JPH05108827A JP3271010A JP27101091A JPH05108827A JP H05108827 A JPH05108827 A JP H05108827A JP 3271010 A JP3271010 A JP 3271010A JP 27101091 A JP27101091 A JP 27101091A JP H05108827 A JPH05108827 A JP H05108827A
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image
correlation calculation
correlation
correlation arithmetic
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JP3271010A
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Susumu Kikuchi
奨 菊地
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】計算量をさほど増加させることなく検出精度を
高め、実用的で容易に構成できる画像相関演算装置を提
供すること。 【構成】相関演算回路14は、電荷変調素子(CMD)
カメラ10に撮像記録され、CPU18により設定され
た任意の読み出しアドレスに従って読出された第1の画
像と、アドレス発生回路20による任意の読み出しアド
レスによりメモリ16から読出された第2の画像として
の前フレームの画像との間の相関演算を行なう。この場
合、相関演算回路14は、相関演算の精度を上げるため
に、相関演算を行なう領域のサイズを最初大きくとって
対応点を求め、次に、この求めた対応点を中心に領域サ
イズを小さく設定し再び相関演算を行なうという操作を
繰り返す。その際に、領域サイズを変更しても間引きサ
ンプリングをすることにより、相関演算を行なう画像の
画素数は一定にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像間の相関演算を行
なう画像相関演算装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像の相関演算は画像を扱う様々な用途
に於いて重要な処理である。例えば、パターン認識及び
パターン分類に於いて相関演算は基本的処理となるが、
これは工業や農林水産業等に於ける自動工程、医療に於
ける診断支援、OA機器に於ける文書入力や図面入力、
さらには軍事産業に於ける自動照準、等、多方面にわた
って応用が考えられる。また、航空写真からの等高線作
成等に利用されるステレオ画像計測や、手持ち型ムービ
ーカメラの像ブレ補正あるいは動画像データ圧縮のため
の動き検出、等の画像処理に対しても重要な技術となっ
ている。
【0003】画像の相関演算は、基本的に2画像間の類
似度を評価する演算処理であり、次の(1)式で表わさ
れる。つまり、2画像をf(r)=f(x,y)および
g(r)=g(x,y)とおくと、f(r)とg(r)
の相互相関Rfg(r)は
【0004】
【数1】 と表わせる。ここで
【0005】
【数2】 とおくと、即ちg(r)はf(r)をS0 だけシフトさ
せた画像だとすると、このとき、上記(1)式は次の
(3)式のように表現できる。
【0006】
【数3】 但し、Rff(S)はf(r)の自己相関であり、上記
(3)式は、自己相関のピークがS=S0 の点に現れる
と考えられる。
【0007】従って、2画像の相互相関Rfg(S)は、
ピークの高さにより2画像の相関の強さを判定すること
ができ、またピークの位置により2画像の相対的位置関
係を知ることができる。相関演算を実行する際は、次の
(4)式に示すように、フーリエ変換の相関処理を利用
することができる。
【0008】
【数4】
【0009】ただし、F[・]:フーリエ変換のオペレ
ータとするまた、画像間の相対的位置関係を調べること
を目的とした場合で、相関演算を装置化するにあたって
は、上記(1)式の代わりに、次の(5)式に示すよう
な画像間の差の絶対値の和を計算する方法が用いられる
ことがある。
【0010】
【数5】 上記(5)式を用いる場合、2画像の相対的シフト量S
をいろいろ変えながら差の絶対値和を計算し、最も値が
小さくなったSを求めることになる。
【0011】画像の相関演算による相対的位置関係の検
出精度を高める方法として、例えば、特開昭62−14
5991号公報に記載されている方法がある。即ち、画
像の位置ずれを検出する際に、相関演算を行うウインド
ウの大きさを64×64画素から8×8画素まで小さく
しながら対応点を求めていくことにより、検出精度を高
めていくものである。この方法を用いることにより、対
応点を求める画像間で時間経過による変化が生じている
場合でも、その影響をあまり受けずに精度を高めること
ができる。
【0012】ところが、アルゴリズムが複雑で、ハード
化が難しい上に、計算量はかなり大きくなり、動画像で
のリアルタイムの処理が要求される分野に応用するに
は、大規模な装置構成が必要となる。
【0013】なるべく少ない計算量で画像間の相対的位
置関係を検出する方法としては、例えば、特開昭54−
124927号公報に記載されている方法がある。これ
は、動画像に於けるフレーム間の相対的位置関係を求め
る際に、上記(5)式に示される計算式を用いるが、前
フレームに於ける動きベクトルを参照しながら現フレー
ムに於ける動きベクトルを予測し、シフト量Sを探す範
囲を狭くすることにより、計算量を減らすというもので
ある。この方法では、確かに計算量を減らすことができ
るが、画像内の対応点の動きの量や方向が急に変化する
ような場合には適応できない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は、
相関演算による画像間の相対的位置関係の検出精度を高
めようとすると、計算量が多くなり、実用化が難しかっ
た。一方、相関演算の計算量を減らす方法では、特定の
条件にしか適応できない等、検出精度を上げるのには適
さなかった。そこで本発明は、計算量をさほど増加させ
ることなく検出精度を高め、しかも実用的で構成上容易
な画像相関演算装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の画像相関演算装置は、任意の画素値が読
み出し可能な第1の画像を記録する第1画像記録手段
と、任意の画素値が読み出し可能な第2の画像を記録す
る第2画像記録手段と、第1及び第2の画像の任意の画
素値を読み出すために前記第1及び第2画像記録手段へ
の読み出しアドレスを設定するアドレス設定手段と、前
記第1及び第2画像記録手段より読み出された画像信号
間の相関演算を行なう相関演算手段とを備え、前記相関
演算手段は、前記第1の画像内に設定された検出点を中
心としたNi ×Mi (但し、i=1,2,…,R)画素
のサイズの第1の相関演算領域と、前記第2の画像内に
於ける前記第1の画像内に設定された検出点との対応点
を中心としたNi ×Mi 画素のサイズの第2の相関演算
領域とで相関演算を行なうと共に、前記第2の画像内に
於いて新たな対応点を検出する際に、前記第1及び第2
の相関演算領域を共に所定の画素数間引いて読出すこと
により、所定のAx×Ay画素の画像間で相関演算を行
ない、この処理を所定のR回繰り返し、この繰り返しの
際に前記第1及び第2の相関演算領域を縮小することを
特徴としている。
【0016】
【作用】即ち、本発明による画像相関演算装置では、相
関演算手段が、第1画像記録手段例えば電荷変調素子
(CMD)撮像素子から読出された第1の画像内に設定
された検出点を中心としたNi ×Mi 画素のサイズの第
1の相関演算領域と、メモリ等の第2画像記録手段から
読出された第2の画像内に於ける前記第1の画像内に設
定された検出点との対応点を中心としたNi ×Mi 画素
のサイズの第2の相関演算領域とで相関演算を行なうと
共に、前記第2の画像内に於いて新たな対応点を検出す
る際に、前記第1及び第2の相関演算領域を共に所定の
画素数間引いて読出すことにより、所定のAx×Ay画
素、例えば8×8画素の画像間で相関演算を行ない、こ
の処理を所定のR回繰り返し、この繰り返しの際に前記
第1及び第2の相関演算領域を縮小するようにしてい
る。
【0017】
【実施例】本発明の実施例を説明する前に、本発明の理
解を助けるために、先ず本発明の原理を説明する。
【0018】即ち、本発明では、相関演算の精度を上げ
るために、相関演算を行なう領域のサイズを最初大きく
とって対応点を求め、次に、この求めた対応点を中心に
領域サイズを小さく設定し再び相関演算を行なうという
操作を繰り返す方法を用いる。その際に、領域サイズを
変更しても間引きサンプリングをすることにより、相関
演算を行なう画像の画素数は一定にする。
【0019】詳細を図2の処理のフローチャートと、図
3及び図4の概念図を用いて説明する。図2及び図3の
例に示すように、相関演算の対象となる領域サイズを6
4×64から8×8まで、1サイクル毎にサイズを縦,
横とも半分づつに変化させながら処理を繰り返すが、相
関演算は常に8×8の画素数で行なう。つまり、(8×
n )×(8×2n )(但し、n=3,2,1,0)の
領域サイズに於いて相関演算を行う際は、縦,横ともに
n 画素毎に再サンプリングした画像を用いることによ
り、いつも8×8画素数同志の相関演算を行なう。この
ような方法を用いることにより、演算量をさほど増加さ
せることなく、しかも対応点の検出精度を高めることが
できる。
【0020】このような処理により、前記目的を達成で
きる理由を図4により説明する。一般に、異なる条件で
入力した2画像、例えば時間を経過して入力した画像間
では、画像円に於ける対象物体の像が微妙に変化してい
る場合がある。その場合、相関演算を行なう領域のサイ
ズを大きくとりすぎると、画像の変化により相関演算ピ
ークがなまり、対応点の検出精度が低くなる。逆に、領
域を小さくしすぎると、真の対応点を検出できないおそ
れがある。そこで、まず領域サイズをある程度大きくと
っておき、だんだんに対応点を探す範囲をせばめていく
ことにより、精度を高めていくことができる。この処理
に於いて、領域サイズが大きい段階では対応点を粗く求
めておけば良いので、フルサイズの画素数を全部使って
相関演算を行う必要はない。そこで、間引きサンプリン
グにより低空間周波数領域のみ抽出して計算する。
【0021】さらに、本発明を実現する構成として、非
破壊でランダム読み出し可能な撮像素子、例えば電荷変
調素子(CMD)を用いたTVカメラを使用することに
より、メモリを節約し、よりコンパクトな装置を実現す
ることができる。
【0022】以下、図面を参照して、本発明の実施例を
説明する。先ず、第1実施例として、ムービーカメラ等
に於いて、手ぶれ等が原因となっておこる像ブレを補正
する回路に応用した場合につき説明する。像ブレ補正
は、基本的に、動きベクトル検出と出力画像のアドレス
補正との2ステップの処理で構成されるが、本発明の相
関演算は、最初の動きベクトル検出のステップに応用さ
れる。つまり、動きベクトルの検出は、連続する2フレ
ーム画像(フィールドでも良い)間の対象物の像の相対
的位置関係を調べることにより行なわれるが、その際に
相関演算が応用される。
【0023】図1は、本第1実施例のブロック構成図で
ある。光学結像系(図示せず)により入力された光学像
は、CMDカメラ10により電気信号に変換され、アナ
ログ/ディジタル(A/D)変換器12によってディジ
タル画像信号に変換されて、相関演算回路14に入力さ
れる。即ち、CMDカメラ10の受光部に設けられてい
るCMD撮像素子では、入力光強度に応じて電荷が蓄積
されるが、同時に所定の画素値が非破壊読み出しされ、
A/D変換器12を介して相関演算回路14に入力され
る。CMD撮像素子に対する画素値読み出し法について
は後述する。
【0024】一方、相関演算のリファレンス画像となる
現入力時よりも1フレーム前の画像は、メモリ16に記
録されており、CPU18からの指令信号により制御さ
れる第1アドレス発生回路20から出力されるアドレス
値により所定の画素値が読み出され、相関演算器14に
入力される。相関演算回路14では、再入力画像の相関
演算が実行され、その結果はCPU18に転送される。
以上の構成により、本発明に基づく相関演算が実行さ
れ、連続する2フレーム画像の相対的位置ずれ量、つま
り動きベクトルが検出される。
【0025】次に、検出された動きベクトルを基に補正
アドレスを発生すべく、CPU18からの制御信号が第
2アドレス発生回路22に送られる。第2アドレス発生
回路22では、画像のブレを補正するようなアドレスが
発生されて、第1フレームメモリ241 に送られる。第
1フレームメモリ241 では、CMDカメラ10から読
み出されA/D変換器12及び第1セレクタ26を介し
て転送されてきた画像信号が、第2アドレス発生回路2
2により発生された補正アドレスに基づいて記録され
る。
【0026】ここで、第1フレームメモリ241 に画像
信号の書き込みが行われている間は、第2フレームメモ
リ242 に記録されてある画像信号が、第2セレクタ2
8を介して映像出力され、不図示のTVモニタへの表示
やビデオレコーダでの録画が行われる。そして、次のフ
レーム時間では、書き込みと読み出しの領域が交替され
る。
【0027】以上の動作のタイミングチャートを図5に
示す。同図に示すように、CMDカメラ10では、設定
された露光時間内に蓄積された画像信号が読み出し時間
に読み出されるという動作が1フレーム時間内に行われ
る。また、露光時間中には同時に、CMDカメラ10及
びメモリ16から相関演算に用いられる所定の画素値が
読み出され、動きベクトルの検出が行われる。次に、C
MDカメラ10から画像信号が読み出され、補正アドレ
スに基づいて第1フレームメモリ241 に書き込まれる
と同時に、次の2フレーム間の相関演算に必要な領域の
画像信号がメモリ16に記録される。以上の動作が行わ
れる1フレーム時間中は、第2フレームメモリ242
記録されている画像信号が出力される。
【0028】図6は、上記CMDカメラ10の撮像部に
設置されるCMD撮像素子30の構成を示す図である。
受光部は、縦m個×横n個の受光画素3211〜32mn
構成される。相関演算の際に、特定の画素の値を読み出
す動作は、次のような構成で行われる。まず、CPU1
8から送られてきたアドレス信号は、垂直デコーダ34
のアドレス端子DV 及び水平デコーダ36のアドレス端
子DH に入力される。垂直デコーダ34では、指定画素
(K,L)の縦方向アドレスに相当するK(K=1〜
m)行の電圧を“ON”にし、同時に水平デコーダ36
ではやはり指定画素の横方向アドレスに相当するL(L
=1〜n)列のスイッチ38L を“ON”にすることに
より、画素(K,L)の電流値を読み出し、アンプ40
で増幅して出力端42より出力する。このような構成に
より、所定の画素値を続々と読み出すことが可能とな
り、本発明の方法に基づく相関演算が実行される。
【0029】次に、1フレーム(あるいはフィールド)
画像を読み出す構成について述べる。垂直シフトレジス
タ44は、スタートクロック端子46にスタートパルス
φVst が入力されると、K(K=1〜m)行の電圧をK
=1から順番にK=mまで順次“ON”にする。各列が
選択される毎に、水平シフトレジスタ48は、スタート
クロック端子50にスタートパルスφHst が入力され、
列のスイッチ52L (L=1〜n)がL=1から順番に
L=nまで順次“ON”となり、読み出された画素信号
はアンプ54により増幅されて出力端56より出力され
る。スタートパルスφHst 及びクロック信号φVst は、
出力される信号列がラスタースキャンに適合するように
設定される。このようにして、1フレーム画像が読み出
し期間内に読み出される。
【0030】図7の(A)乃至(C)はそれぞれ相関演
算回路14の構成例を示す図である。図7の(A)は、
上記(5)式に基づく画像間の差の絶対値の和を計算す
る場合の構成である。2つの入力画像信号は、減算器5
8に入力され、画素毎に差が計算され、絶対値変換器6
0によりその差の絶対値がとられる。絶対値変換器60
からの出力は、加算器62とメモリ64を同図のように
構成した回路により、所定の画素数分累積加算され、そ
の結果が上記CPU18に転送される。CPU18で
は、異なる設定アドレスについての相関演算回路14の
結果を比較することにより、値が最も小さい画像領域の
組を検出し、画像間の相対的位置関係を判定する。
【0031】図7の(B)は、上記(1)式に基づく積
和演算による画像間の相関演算を行なう回路の構成例を
示している。即ち、2つの入力画像信号は、乗算器66
で乗算された後に、加算器68とメモリ70により累積
加算される。上記(1)式による相関演算は、2つの画
像の相対的シフトベクトルSを1画素づつ変えながら積
和演算を行なうものであるので、出力はシフトベクトル
Sを変化させる範囲の大きさの相関画像となる。従っ
て、メモリ70は相関画像が記録できる容量が必要とな
る。メモリ70に記録された相関画像は、最大値検出器
72に転送され、値が最大であるアドレスが検出され
て、結果がCPU18に転送される。
【0032】図7の(C)は、上記(4)式に基づく高
速フーリエ変換(FFT)を用いた相関演算を行なう場
合の構成例を示す図である。2つの入力画像信号は、メ
モリ741 ,742 にそれぞれ記録される。メモリ74
1 ,742 に記録された画像信号はそれぞれにセレクタ
76を介してFFT演算器78に入力され、2次元FF
Tが実行されて、結果がセレクタ80を介して再びメモ
リ741 ,742 に記録される。次に、これらフーリエ
画像のうち、メモリ742 に記録された画像は、複素共
役変換器82により複素共役信号にされ、直接転送され
てきたメモリ741 に記録された画像と複素数乗算器8
4により複素数どうしの乗算が行われ、その結果がセレ
クタ80を介してメモリ741 に記録される。この画像
信号は、FFT演算器78により2次元逆FFTが実行
された後に再びメモリ741 に記録され、さらに最大値
検出器86により最大ピークのアドレスが検出されて、
結果がCPU18に送られる。
【0033】以上のように、本発明による相関演算装置
を像ブレ補正処理装置に応用することにより、少ない演
算量で精度の高い相対的位置関係の検出が可能となるた
め、より正確な像ブレ補正を動画に対応した速度で行な
うことが可能となり、装置構成も簡便にすることができ
る。また、撮像素子としてCMD素子を用いることによ
り、露光時間中に任意のアドレスの画素値を高速に非破
壊読み出しすることが可能になり、装置構成上メモリを
節約することができ、またアドレスを補正した画像を少
ないディレイで出力することが可能となる。
【0034】次に、第2実施例として、本発明による画
像相関演算装置をステレオ画像解析装置へ応用した場合
につき説明する。ステレオ画像解析とは、視差を有する
2つの画像入力装置により入力された画像間で対応点の
検出を行うことにより、画像入力装置と対象物との距離
を局所的に計測するものである。画像間で対応点の検出
を行なう際に、本発明による相関演算を適応することが
できる。
【0035】図8の(A)はその構成を示すブロック図
である。このステレオ画像解析装置の構成は大きくTV
カメラ881 ,882 、ステレオ画像解析プロセッサ9
0、3次元表示プロセッサ92、TVモニタ94に分け
られる。
【0036】TVカメラ881 とTVカメラ882 は所
定の距離をおいて設置され、それぞれにより撮像入力さ
れた画像は、ステレオ画像解析プロセッサ90内のA/
D変換器961 ,962 によりディジタル信号に変換さ
れ、フレームメモリ981 ,982 に記録される。
【0037】フレームメモリ981 ,982 に記録され
た画像は、CPU100による指令信号を基にアドレス
発生器1021 ,1022 により発生されたアドレス信
号に従って読み出され、相関演算回路104により相関
演算が行われて、結果がCPU100に送られる。
【0038】以上述べたフレームメモリ981 ,9
2 、アドレス発生回路1021 ,1022 、相関演算
回路104、及びCPU100の構成により、本発明の
原理に基づく相関演算が実行され、対応点の検出が行な
われる。
【0039】この対応点の検出法の概念図を図8の
(B)に示す。左右の入力画像の一方をリファレンス画
像106、もう一方を相関演算対象画像108とし、リ
ファレンス画像106中に設定した各検出点110との
対応点112を相関演算対象画像108中から検出す
る。対応点112が求まると、TVカメラ881 ,88
2 間の距離及び光学系の焦点距離等の情報よりTVカメ
ラ881 又は882 から各検出点110までの絶対距離
がCPU100に於いて算出される。
【0040】検出点110はリファレンス画像106の
全画素にしても良いが、通常はある一定の間隔をおいて
設定し、検出点110の間の任意の点は補間により距離
を求めるようにする。
【0041】このようにして求められた距離情報は距離
情報メモリ114に記録される。次に、リファレンス画
像106として用いたフレームメモリ981に記録され
ている画像と距離情報メモリ114に記録されているデ
ータとが3次元表示プロセッサ92に送られる。
【0042】3次元表示プロセッサ92は、特に図示は
しないが、フレームメモリ,CPU,メモリ,演算アク
セラレータ,ビデオD/Aコンバータ,等で構成され、
必要に応じて画像に等高線をオーバーレイ表示したり、
距離情報を濃淡表示したり、あるいは俯瞰図として3次
元的グラフィック表示するように画像を加工して、TV
モニタ94に表示する。
【0043】以上のようにして、ステレオ画像解析に於
いて最も重要となる左右像間の対応点の検出を少ない演
算量で高精度に行なうことが可能になり、従って装置構
成を簡便にすることができる。あるいは、短い処理時間
でより多くの検出点に対して対応点の検出を行なうこと
が可能になり、より高密度な距離情報を出力する装置を
構成することが容易になる。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
計算量をさほど増加させることなく検出精度を高め、実
用的で容易に構成できる画像相関演算装置を提供できる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のブロック構成図である。
【図2】本発明の原理を説明するための処理フローチャ
ートである。
【図3】本発明の原理を説明するための各相関演算に於
ける対象画像領域サイズを示す図である。
【図4】本発明の原理を説明するための各相関演算に於
ける対象画像領域サイズと対応点とを示す図である。
【図5】第1実施例の動作を説明するためのタイミング
チャートである。
【図6】図1中のCMDカメラの撮像部に設置されるC
MD撮像素子の構成を示す図である。
【図7】(A)乃至(C)はそれぞれ図1中の相関演算
回路の構成例を示すブロック図である。
【図8】(A)は本発明の第2実施例のブロック構成図
であり、(B)は対応点の検出法を説明するために供さ
れるリファレンス画像と相関演算対象画像とを示す図で
ある。
【符号の説明】
10…電荷変調素子(CMD)カメラ、14,104…
相関演算回路、16…メモリ、18,100…CPU、
20,1021 ,1022 …アドレス発生回路、9
1 ,982 …フレームメモリ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の画素値が読み出し可能な第1の画
    像を記録する第1画像記録手段と、 任意の画素値が読み出し可能な第2の画像を記録する第
    2画像記録手段と、 第1及び第2の画像の任意の画素値を読み出すために前
    記第1及び第2画像記録手段への読み出しアドレスを設
    定するアドレス設定手段と、 前記第1及び第2画像記録手段より読み出された画像信
    号間の相関演算を行なう相関演算手段と、 を具備し、前記相関演算手段は、 前記第1の画像内に設定された検出点を中心としたNi
    ×Mi (但し、i=1,2,…,R)画素のサイズの第
    1の相関演算領域と、前記第2の画像内に於ける前記第
    1の画像内に設定された検出点との対応点を中心とした
    i ×Mi 画素のサイズの第2の相関演算領域とで相関
    演算を行なうと共に、前記第2の画像内に於いて新たな
    対応点を検出する際に、前記第1及び第2の相関演算領
    域を共に所定の画素数間引いて読出すことにより、所定
    のAx×Ay画素の画像間で相関演算を行ない、 この処理を所定のR回繰り返し、この繰り返しの際に前
    記第1及び第2の相関演算領域を縮小することを特徴と
    する画像相関演算装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の相関演算領域は、
    (Ax×BxR-i )×(Ay×ByR-i )画素のサイズ
    であり、 前記第1及び第2の相関演算領域を読出す際の間引き間
    隔は横方向にBxR-i 画素、縦方向にByR-i 画素であ
    り、 前記繰り返しの際に前記第1及び第2の相関演算領域
    を、横方向について1/Bxに、縦方向について1/B
    yに縮小することを特徴とする請求項1に記載の画像相
    関演算装置。
  3. 【請求項3】 前記第1画像記録手段が非破壊読み出し
    可能な撮像素子であることを特徴とする請求項1に記載
    の画像相関演算装置。
  4. 【請求項4】 前記第1画像記録手段が電荷変調素子
    (CMD)撮像素子であることを特徴とする請求項3に
    記載の画像相関演算装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11259688A (ja) * 1998-01-16 1999-09-24 Xerox Corp 画像記録装置並びにその位置及び向きの決定方法
JP2010250771A (ja) * 2009-04-20 2010-11-04 Glory Ltd 対応点探索方法、対応点探索装置および対応点探索プログラム
JP2012015698A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Meidensha Corp パンタグラフ検出装置及びその方法

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