JP2001268431A - 補正画像生成装置,補正画像生成方法,補正画像生成用プログラム記録媒体および補正画像生成用プログラム - Google Patents

補正画像生成装置,補正画像生成方法,補正画像生成用プログラム記録媒体および補正画像生成用プログラム

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JP2001268431A
JP2001268431A JP2001003268A JP2001003268A JP2001268431A JP 2001268431 A JP2001268431 A JP 2001268431A JP 2001003268 A JP2001003268 A JP 2001003268A JP 2001003268 A JP2001003268 A JP 2001003268A JP 2001268431 A JP2001268431 A JP 2001268431A
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JP2001003268A
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Katsutoshi Shimizu
勝敏 清水
Keiju Okabayashi
桂樹 岡林
Kentaro Nakamura
中村  健太郎
Shinji Miyazaki
伸司 宮崎
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一次元撮像素子走査型カメラで撮像した二次
元画像を補正する補正画像生成装置に関し,カメラの振
動等による映像のブレを補正して鮮明な画像を取得する
ことを目的とする。 【解決手段】 パターンマッチング手段11によって,一
次元撮像素子走査型カメラ2で撮像した二次元画像をブ
ロックに分割し,時間的に前後する二つの画像のブロッ
クのパターンマッチングを行い,その結果から,ブレ量
検出手段12によって画像のブレ量を検出する。検出した
ブレ量にもとづき,補正画像生成手段13によって二次元
画像を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,一次元撮像素子を
走査して取得した二次元画像の補正画像を生成する装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図14に,一次元撮像素子走査型カメラ
の構成例を示す。一次元撮像素子走査型カメラ90は,
例えば赤外線等を検出する一次元撮像素子92を持ち,
内部のミラー91を所定の角速度で回転させながら,タ
ーゲットを一次元撮像素子92により撮像し,その撮像
したターゲットの画像を画像メモリ93に順次格納して
いく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】二次元撮像素子を用い
たカメラでは,一般に画面ごとにブレが生じることはあ
っても,同一画面内の領域間でブレが生じることはな
い。しかし,一次元撮像素子走査型カメラでは,一画面
分の画像(二次元画像)を取得するのに時間がかかるこ
とから,例えばこのようなカメラを航空機等に搭載して
撮像する場合に,1回の走査で撮像する画像列ごとに航
空機等の振動によるブレが生じてしまい,鮮明な映像を
得ることができないことがあるという問題がある。
【0004】従来技術では,カメラの振動を抑制し,こ
のブレの問題を解決するために,ダンパ機構を設けるこ
となどが行われていた。このため撮像装置が大型化し,
例えば模型ヘリコプタのような小型機に搭載することが
困難であった。
【0005】以上のように,一次元撮像素子の走査によ
り二次元画像を取得している場合に,同一画面内で生じ
たブレは,従来の一般的な二次元画像のブレ補正方法で
は対応することができなかった。
【0006】本発明は上記問題点の解決を図り,カメラ
が振動したような場合でも,ブレのない鮮明な画像を得
ることができるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】一次元撮像素子走査型カ
メラで取得した各縦1ラインの画像については,瞬時に
取得されるためブレは生じない。また,横幅が数画素程
度の縦長の短冊状の画像であれば,短冊内での画像のブ
レは無視することができる。したがって,各列(短冊)
ごとにブレ量を求めて補正すれば,鮮明な画像を生成す
ることができる。本発明は,この点に着目してなされた
ものである。
【0008】図1は,本発明の構成例を示す。補正画像
生成装置1は,一次元撮像素子走査型カメラ2から入力
された画像のブレを検出し,そのブレを補正した画像を
生成する装置である。メモリ21は,カメラ2から入力
された現在の画像(探査画像)を格納するメモリであ
り,メモリ22は,探査画像とのパターンマッチングに
用いる参照画像が格納されるメモリである。
【0009】パターンマッチング手段11は,メモリ2
2に格納された参照画像をブロック分割手段14によっ
て小ブロックに分割し,ブロック単位でメモリ21に格
納された探索画像とのパターンマッチングを行う。ブレ
量検出手段12は,パターンマッチング手段11の処理
結果から画像のブレ量を検出する。また,補正画像生成
手段13は,ブレ量検出手段12によって検出したブレ
量に従って探査画像を補正する。補正された結果は,メ
モリ23に格納され,モニタ3への出力または外部装置
への転送もしくは外部記憶装置への保存が行われる。
【0010】また,パターンマッチング手段11は,パ
ターンマッチングを行う小ブロック内に特徴点がない場
合に,ブロックサイズを自動的に変更してパターンマッ
チングを行うブロックサイズ変更手段15を持つ。ま
た,ブレ量検出手段12は,パターンマッチングによる
パターンマッチング結果に応じて,その処理結果に重み
付けをする重み付け処理手段16を持つ。また,補正画
像生成手段13は,パターンマッチングから求めた動き
ベクトルをもとに,ターゲットの変形量を算出し,画像
補正時にターゲットサイズを補正する画像補完処理手段
17を持つ。
【0011】本発明の作用を説明する。図2に示すよう
に,原画像のフレームf(またはフィールド)の時の各
短冊画像を参照テンプレート(参照画像)として,次の
フレームf+1の画像(探査画像)とパターンマッチン
グを行う。このとき,例えば縦長の短冊画像をさらに縦
方向に細かく分割した小ブロック単位でパターンマッチ
ングを行う。
【0012】このパターンマッチングでは,例えば図3
に示すように,一般的な動画像の符号化において動きベ
クトルを求める際に行われているような探査方法を用い
ることができる。すなわち,図3のパターンマッチング
の例のように,図3(A)の参照画像の参照テンプレー
トをもとに,図3(B)の探査画像を,例えば上側に8
画素,左側に8画素,下側に7画素,右側に7画素の範
囲で探査し,その範囲で参照画像の小ブロック(参照テ
ンプレート)にもっとも類似するパターンの位置を探査
結果位置とする。この結果から各短冊画像の平行移動量
と回転量を求める。これらの値をもとに,探査画像の矩
形の領域の画像を移動・回転させて別のメモリ23上に
コピーし,補正画像を生成する。
【0013】このような処理を1画面のフィールドまた
はフレームについて行うことにより,画面全体にわたっ
て,鮮明な画像を取得することができる。
【0014】以上の各処理手段をコンピュータによって
実現するためのプログラムは,コンピュータが読み取り
可能な可搬媒体メモリ,半導体メモリ,ハードディスク
などの適当な記録媒体に格納することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に,本発明の実施の形態を説
明する。本例では,一次元撮像素子走査型カメラにより
撮像したインターレース画像について補正画像を生成す
る場合を説明する。このような場合,原画像フィールド
間にブレが生ずるため,補正処理をフィールド間で行
う。具体的には,図4に示すように,原画像フレームf
1,f2の原画像フィールドにおける奇数(odd)フ
ィールドと偶数(even)フィールドについて,それ
ぞれを交互に参照フィールド(ref),探査フィール
ド(ser)としてパターンマッチングの相関演算を行
う。相関演算の結果から,各短冊状領域の移動量と回転
量とを求め,対応する画素情報を座標変換して別の画像
メモリに書き込むことにより,補正フィールド(odd
/even)を生成し,これらの補正フィールドから補
正後フレームF0,F1を生成する。
【0016】なお,原画像フィールドを参照フィールド
とするのではなく,補正後の補正フィールドを参照フィ
ールドとして,パターンマッチングを行うようにしても
よい。
【0017】図1に示す構成例による本発明による処理
を具体的に説明する。
【0018】(1)ブロック分割 ブロック分割手段14は,メモリ22に格納された原画
像の参照フィールドをn×m個の参照ブロックに分割す
る。ブロックサイズは,例えば8×8画素,16×16
画素等の単位とする。図5(A)にn×m個のブロック
に分割された参照フィールドの例を示す。
【0019】(2)パターンマッチング パターンマッチング手段11は,ブロック分割手段14
により分割された参照ブロックのうち,縦1列分の各参
照ブロック((1,1),(1,2),(1,3),
…,(1,m))を用いて,メモリ21に格納された探
査フィールドとのパターンマッチングを行う。パターン
マッチングは,図3で説明したように,例えば探査フィ
ールドにおける参照ブロックの位置に対応する位置から
上下左右に−8画素から+7画素だけずらした範囲で行
うが,この探査範囲は,カメラ2による撮像状況によっ
て任意に変えてもよい。
【0020】パターンマッチングの結果,マッチングす
る領域(探査結果),マッチングする領域の位置(探査
結果位置)とマッチング率(ディストーション値),輝
度の差,動きベクトル等を得る。図5(B)にパターン
マッチングした探査フィールドの例を示す。図5(B)
の探査基準線は,参照フィールドの短冊画像における各
参照ブロックの始点座標位置を結んだ線を示し,近似直
線は,後述の処理により求める探査結果位置の近似直線
を示す。
【0021】(3)ブレ量検出 図6に,ブレ量検出のための近似直線算出の例を示す。
ブレ量検出手段12では,まず図6(A)に示すよう
に,探査結果のうち信頼性の低いものは採用しないよう
にして,それ以外の探査結果について最小自乗法で近似
直線L1を求める。信頼性は,マッチング率,平均マッ
チング率と最小マッチング率との差,平均輝度と最大輝
度の差などにもとづいて評価する。
【0022】さらに,この近似曲線L1の近傍にある信
頼性の高い探査結果のみを最終的に採用して,再度最小
自乗法により近似直線L2を求める。すなわち,図6
(B)に示すように,既に求めた近似直線L1から距離
が離れている探査結果は不採用として,再度,近似直線
L2を求める。
【0023】次に,図6(B)に示すように,探査基準
線と近似直線L2との交点座標cと,探査基準線と近似
直線L2とのなす角θ(回転量)を求める。また,最終
的に採用した探査結果について,「交点と探査基準位置
との距離ai」と「交点cと探査結果位置との距離b
i」との差di(i=1,2,…,m)を求め,それら
の平均を平行移動量とする。この回転角θと平行移動量
を補正画像生成手段13へ渡す。
【0024】(4)補正フィールド作成 補正画像生成手段13では,ブレ量検出手段12から得
た平行移動量と回転角にもとづいて,図7(A)に示す
ような探査フィールドの近似直線L2に沿う短冊状の矩
形領域の画像を移動・回転させ,補正フィールドの探査
基準線の位置にコピーする。この結果をメモリ23に格
納する。
【0025】以上の(1)〜(4)の処理を参照フィー
ルドの全列(1〜n)について繰り返し,1画面分の補
正フィールドを生成する。
【0026】上記の実施の形態に対して,さらに次のよ
うな機能を設けることにより,特に輝度変化が少ないよ
うな画像についても効果的に補正画像を生成することが
できる。
【0027】ブロック分割手段14により,参照フィー
ルドを分割する場合に,図8に示すように,分割したブ
ロック内に特徴点がない(マッチング率が一様である)
ときには,ブロックサイズ変更手段15により,ブロッ
ク内に特徴点が含まれるまで,徐々にブロックサイズを
変更して,特徴点が含まれるような最適なブロックサイ
ズにする。
【0028】具体的には,次のようにする。所定のサイ
ズ(例えば16×16画素)でパターンマッチングを行
い,その結果,「マッチング率の最高値」と「それ以
外のマッチング率の平均」との差が十分大きく,かつ,
「最高輝度」と「それ以外の輝度の平均」との差が十
分大きい場合には,パターンマッチング手段11は,そ
のまま相関演算の処理を続行する。しかし,前記,
の条件が満足されない場合には,ブロックサイズ変更手
段15によりブロックサイズを拡大して再度相関演算を
行う。例えば,基準となる16×16画素で明瞭な結果
が得られない場合,16×24画素,さらに16×32
画素,…と徐々にブロックサイズを変更して処理を行
い,32×32画素までブロックサイズを広げても,前
記,の条件が満足されない場合には,この領域の演
算結果を採用しないようにする。
【0029】さらに,上記の実施の形態に対して,次の
ような機能を設けることにより,補正のための近似直線
の精度をさらに上げることができる。
【0030】近似直線の精度を上げるために,ブレ量検
出処理において,マッチング率または信頼性の高さによ
りパターンマッチング手段11の処理結果に重み付けを
して,近似直線を求めるようにする。具体的には,例え
ば図9に示すように,重み付け処理手段16により探査
結果ごとに重み付けを行って近似直線を求めるようにす
る。重み付けは,本来はw=1とし,探査結果のマッチ
ング率に応じて定数倍(w=2,3,…)とし,度数の
数だけ近似式を求めてその平均を真の近似式とする。
【0031】図10および図11に,本発明の実施の形
態による処理フローチャートを示す。まず,偶数フィー
ルドを参照フィールドとするか奇数フィールドを参照フ
ィールドとするかのスイッチ変数SWを判定し(ステッ
プS1),スイッチ変数SWが0であれば,偶数フィー
ルドを参照フィールドとし,奇数フィールドを探査フィ
ールドとする(ステップS2)。スイッチ変数SWが1
であれば,奇数フィールドを参照フィールドとし,偶数
フィールドを探査フィールドとする(ステップS2
8)。
【0032】次に,処理した列数が所定の列数に達した
かどうか,すなわち1画面の全フィールドについて処理
したかどうかを判定し(ステップS3),未処理の列に
ついて以下の処理を行う。全フィールドについて処理し
たならば,ステップS25へ進む。
【0033】まず,処理対象列(短冊状の領域)におい
て,処理行数が所定の行数(1列内のブロック数)に達
するまで,ステップS5〜S9を繰り返す(ステップS
4)。参照ブロックの左上座標を指定し(ステップS
5),探査フィールドの探査基準位置で参照ブロックと
の相関演算を行い,マッチングする位置(探査結果位
置)とマッチング率を求める(ステップS6)。次に,
マッチング率の最高値とそれ以外のマッチング率の平均
との差を求め(ステップS7),さらに,最大輝度とそ
れ以外の部分の平均輝度との差を求める(ステップS
8)。その後,処理行数に1を加算して(ステップS
9),ステップS4へ戻り,同様に各行について処理を
繰り返し,処理行数が所定行数に達したならば,ステッ
プS10(図11)へ進む。
【0034】ステップS10〜S13では,各処理対象
行(ブロック)について,ステップS7で算出したマッ
チング率の差が所定の閾値より大きく,かつ,ステップ
S8で算出した輝度の差が所定の閾値より大きいかどう
かをチェックする。これにより,信頼性評価を行い(ス
テップS11),その行が信頼性を満たさない場合に
は,該当ブロックの探査結果位置を無効とする(ステッ
プS12)。その後,処理行数に1を加算して次の行へ
処理を移し(ステップS13),ステップS10に戻っ
て,処理行数が所定の行数に達するまでステップS10
〜ステップS13の処理を繰り返す。
【0035】処理行数が所定の行数に達したら(ステッ
プS10),有効(信頼性を満たす)とした探査結果の
探査結果位置に相関値と信頼性で重み付けをし,最小自
乗近似直線を求める(ステップS14)。
【0036】次に,ステップS15〜S18では,以下
の処理を行う。各処理対象行(ブロック)について,近
似直線と探査結果位置との距離が所定の閾値より小さい
かどうかを調べ(ステップS16),距離が閾値より小
さくない場合には,該当ブロックの探査結果位置を無効
とする(ステップS17)。その後,処理行数に1を加
算して次の行(ブロック)に処理を移し(ステップS1
8),ステップS15に戻って,処理行数が所定行数に
達するまでステップS15〜ステップS18の処理を行
う。
【0037】処理行数が所定行数に達したら(ステップ
S15),ステップS17で無効としたブロックを除い
たブロックの探索結果位置を用いて,再度,最小自乗近
似直線を求め(ステップS19),探査基準線と近似直
線との交点座標とそれらのなす回転角θを求め(ステッ
プS20),交点と探査基準位置との距離aiと交点と
探査結果位置との距離biとの差diを求め,それらの
平均を平行移動量とする(ステップS21)。
【0038】回転角と平行移動量とを求めたならば,探
査フィールドの近似直線に沿った短冊状の画像を,平行
移動量と回転角とに従って移動・回転させて,補正フィ
ールドにコピーする(ステップS22)。次に探査基準
位置を平行移動量と回転角θに従って座標変換し,次フ
ィールドの参照ブロックの位置とする(ステップS2
3)。
【0039】その後,処理列数に1を加算して処理を次
の列(短冊状の領域)に移し(ステップS24),ステ
ップS3へ戻って同様に処理を繰り返す。処理列数が所
定の列数に達したならば(ステップS3),スイッチ変
数SWの値を調べ(ステップS25),スイッチ変数S
Wの値が0であれば,SW=1にして(ステップS2
6),次に,奇数フィールドを参照フィールド,偶数フ
ィールドを探査フィールドとした処理(ステップS2
8)に切り換える。
【0040】スイッチ変数SWの値が1であれば,SW
=0にして,処理フレーム数に1を加算し(ステップS
27),ステップS1へ戻って,次の新しいフレームの
フィールドに対する処理に移る。
【0041】上記の処理において,ブロックサイズ変更
手段15を用いる場合には,ステップS8の後で,ステ
ップS11の信頼性評価を行い,その探査結果位置の信
頼性をチェックし,信頼性が低いときにブロックサイズ
を拡張して,再度,ステップS6の処理を実行する。
【0042】(5)撮像のターゲットサイズの調整 図12は,カメラ移動時のターゲット像および補完例を
示す。カメラ2が移動もしくは振動しない場合には,図
12(A)に示すように,原画像におけるターゲット像
は,実像に近い形で撮像される。画面取得中にカメラ2
が右方向へ動くと,図12(B)に示すように,ターゲ
ットは間引きに似た状態で撮像されるため,実際の大き
さより小さく映る。相関演算結果により,例えば「5画
素/フレーム」というように移動スピードがわかるの
で,画像補完処理手段17では,この値分だけ適当に画
素間を補完し,ターゲットサイズを補正する。
【0043】また,図12(C)に示すように,カメラ
2が左方向へ動くと,ターゲットは重複して撮像される
ため,逆に,適当に画素を間引くことによってターゲッ
トサイズを補正する。なお,画像補完処理手段17によ
る補完処理を行う場合には,図10および図11に示す
処理フローのステップS26またはS27の処理の後,
1フィールドの処理の終了時に行えばよい。
【0044】図13に,本発明を実施するための装置の
構成例を示す。
【0045】図13(A)の補正画像生成装置60は,
ソフトウェアプログラムを動作させるための通常のCP
Uおよびメモリを備えるとともに,相関演算ボード61
とDSPボード62とを搭載する。相関演算ボード61
は,1フレーム前の画像を格納する画像メモリ#1,カ
メラ2から取り込んだ現在のフレーム画像を格納する画
像メモリ#2と,画像メモリ#1および#2の画像デー
タの相関演算を行う相関演算プロセッサ63を備える。
なお,画像メモリはフィールド間隔で格納することも可
能である。
【0046】DSPボード62は,現在のフレーム画像
を格納する画像メモリ#3と,相関演算ボード61の処
理結果から算出された座標変換データにもとづき画像メ
モリ#3の画像の補正を行うDSP(Digital Signal P
rocessor)64と,DSP64で補正した補正画像を格
納する画像メモリ#4を備える。画像メモリ#4に格納
された補正画像がモニタ3等に出力される。
【0047】補正画像生成装置60は,相関演算ボード
61を用いて相関演算を行い,座標変換データを求め,
DSPボード62に転送する。
【0048】図13(A)に示す構成の場合には,DS
Pボード62の画像メモリ#3には,カメラ2から現在
のフレーム画像が直接格納される。一方,図13(B)
に示す構成例は,図13(A)に示す構成例と基本的に
同じであるが,相関演算ボード61’のメモリに格納さ
れた画像情報が,ビデオ端子VideOUTを介してD
SPボード62’上の画像メモリ#3へ送られるように
なっている。
【0049】もちろん,本発明は,図13に示すような
相関演算ボード61,61’やDSPボード62,6
2’を用いなくても実施可能であるが,これらを用いる
ことにより実時間で高速に処理することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
一次元撮像素子走査型カメラにより撮像した画面をブロ
ック分割し,矩形画像ごとのブレ量を算出して補正画像
を生成することにより,鮮明な画像を得ることができる
ようになる。したがって,従来のダンパ機構のように機
械的な振動防止機構を必要としないため,装置の小型化
を実現することができ,模型ヘリコプタのようなものに
も搭載可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成例を示す図である。
【図2】補正画像生成の例を示す図である。
【図3】一般的なパターンマッチングの例を示す図であ
る。
【図4】実施の形態における処理の概要説明図である。
【図5】パターンマッチングの例を示す図である。
【図6】ブレ量検出のための近似直線算出の例を示す図
である。
【図7】補正フィールドの生成の例を示す図である。
【図8】ブロックサイズの変更の例を示す図である。
【図9】重み付き近似直線の例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態による処理フローチャー
トである。
【図11】本発明の実施の形態による処理フローチャー
トである。
【図12】カメラ移動時のターゲット像および補完処理
の例を示す図である。
【図13】本発明を実施するための装置の構成例を示す
図である。
【図14】一次元撮像素子走査型カメラの構成例を示す
図である。
【符号の説明】
1 補正画像生成装置 2 一次元撮像素子走査型カメラ(カメラ) 3 モニタ 11 パターンマッチング手段 12 ブレ量検出手段 13 補正画像生成手段 14 ブロック分割手段 15 ブロックサイズ変更手段 16 重み付け処理手段 17 画像補完処理手段 21,22,23 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 健太郎 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 宮崎 伸司 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次元撮像素子を走査して取得した二次
    元画像の補正画像を生成する装置において,前記二次元
    画像をブロックに分割し,時間的に前後する二つの画像
    のブロックのパターンマッチングを行うパターンマッチ
    ング手段と,前記パターンマッチング手段の処理結果か
    ら画像のブレ量を検出するブレ量検出手段と,前記ブレ
    量にしたがって前記二次元画像を補正する補正画像生成
    手段とを備えることを特徴とする補正画像生成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の補正画像生成装置にお
    いて,前記パターンマッチング手段は,パターンマッチ
    ングを行うブロック内に特徴点がない場合に,ブロック
    サイズを自動的に変更してパターンマッチングを行い,
    前記ブレ量検出手段は,パターンマッチングによるパタ
    ーンマッチング結果に応じて,当該処理結果に重み付け
    をしてブレ量を求め,前記補正画像生成手段は,パター
    ンマッチングから求めた動きベクトルをもとにターゲッ
    トの変形量を算出し,画像補正時にターゲットサイズを
    補正することを特徴とする補正画像生成装置。
  3. 【請求項3】 一次元撮像素子を走査して取得した二次
    元画像の補正画像を生成する方法において,前記二次元
    画像をブロックに分割し,時間的に前後する二つの画像
    のブロックのパターンマッチングを行う処理過程と,前
    記パターンマッチングによる処理結果から画像のブレ量
    を検出する処理過程と,前記ブレ量に従って前記二次元
    画像を補正する処理過程とを有することを特徴とする補
    正画像生成方法。
  4. 【請求項4】 コンピュータによって,一次元撮像素子
    を走査して取得した二次元画像の補正画像を生成するた
    めのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体であって,前記二次元画像をブロックに分割
    し,時間的に前後する二つの画像のブロックのパターン
    マッチングを行う処理と,前記パターンマッチングの処
    理結果から画像のブレ量を検出する処理と,前記ブレ量
    にしたがって前記二次元画像を補正する処理とを,コン
    ピュータに実行させるプログラムを記録したことを特徴
    とする補正画像生成用プログラム記録媒体。
  5. 【請求項5】 コンピュータによって,一次元撮像素子
    を走査して取得した二次元画像の補正画像を生成するた
    めのプログラムであって,前記二次元画像をブロックに
    分割し,時間的に前後する二つの画像のブロックのパタ
    ーンマッチングを行う処理と,前記パターンマッチング
    の処理結果から画像のブレ量を検出する処理と,前記ブ
    レ量にしたがって前記二次元画像を補正する処理とを,
    コンピュータに実行させるための補正画像生成用プログ
    ラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7333132B2 (en) 2001-10-26 2008-02-19 Fujitsu Limited Corrected image generating apparatus and corrected image generating program storage medium
US7509038B2 (en) 2005-09-29 2009-03-24 Seiko Epson Corporation Determining maximum exposure time to limit motion blur during image capture
JP2009205553A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Kanazawa Inst Of Technology 画像生成装置およびその方法
JP2012134619A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Samsung Electronics Co Ltd ステレオ画像処理方法、ステレオ画像処理装置及び表示装置

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