JPH05106717A - エンジン出力特性切換シヨツク軽減装置 - Google Patents

エンジン出力特性切換シヨツク軽減装置

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JPH05106717A
JPH05106717A JP3267704A JP26770491A JPH05106717A JP H05106717 A JPH05106717 A JP H05106717A JP 3267704 A JP3267704 A JP 3267704A JP 26770491 A JP26770491 A JP 26770491A JP H05106717 A JPH05106717 A JP H05106717A
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JP
Japan
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cam
engine
switching
command
time
Prior art date
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Application number
JP3267704A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yamaguchi
博司 山口
Masayuki Yasuoka
正之 安岡
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンの出力特性を切換えた時のショック
が自動変速機の出力軸に伝わることのないようにしてエ
ンジン出力特性切換ショックを軽減する。 【構成】 出力特性切換検知手段がエンジンの出力特性
が切換るのを検知する時、該手段からの信号に応答して
伝達容量低減手段は自動変速機の動力伝達容量を低下さ
せる。これにより、エンジン出力特性の切換えにともな
うエンジン出力の急変が自動変速機内で吸収されて変速
機出力軸に至らず、エンジン出力特性切換ショックを軽
減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンの出力特性を切
換えた時後段の自動変速機を介し車輪に伝わる切換ショ
ックを軽減するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】出力特性を切換可能な出力特性可変エン
ジンとしては、例えば特開平3−111610号公報に
記載の如く、エンジン吸排気弁を開閉するカムを1種の
みとせず、複数のカムの使い分けによりスロットル開度
に対する出力特性を運転状態に応じて切換え得るように
した所謂可変動弁型エンジンが知られている。
【0003】このエンジンは、各給排気弁用に3種のカ
ムを具え、これらカム、即ち図24に弁リフト量特性を示
すようなエンジン部分負荷時用の燃費を重視した燃費カ
ム(以下、Pカムと言う)と、低回転時に有用な低速カ
ム(以下、Lカムと言う)と、高回転時に有用な高速カ
ム(以下、Hカムと言う)をエンジン駆動負荷及びエン
ジン回転数から現在の運転状態にマッチするよう使い分
けるものである。この使い分けによりエンジンは、スロ
ットル全開時の出力トルク特性を示す図25の如くに、P
カム使用時と、Lカム使用時と、Hカム使用時とで出力
特性を切換えることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
出力特性可変エンジンにあっては、図25にEにより示す
等トルク点以外で出力特性(カム)の切換えを行う場
合、出力軸トルクの段差があって切換えショックを生ず
る。例えばPカムを使用したF点でのエンジン運転中、
Hカム又はLカムに切換えると、エンジン出力軸トルク
がG点又はH点へと急増し、逆にPカムへの切換え時は
エンジン出力軸トルクが急減する。かかるエンジンと、
例えば本願出願人が開発使用中のRE4R01A型自動
変速機(同整備要領書A261C07参照)のような通
常の自動変速機とをタンデムに結合してなるパワートレ
ーンを用いる場合、上記エンジン出力軸トルクの急増減
が自動変速機を介しそのまま駆動車輪に伝わり、ショッ
クを生じさせる。本発明は、エンジン出力軸トルクの急
増減を自動変速機内で吸収して当該ショックの問題を解
消することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的のため本発明の
エンジン出力特性切換ショック軽減装置は図1に概念を
示す如く、出力特性を切換可能な出力特性可変エンジン
と自動変速機とのタンデム結合になるパワートレーンに
おいて、前記エンジン出力特性の切換えを検知する出力
特性切換検知手段と、エンジン出力特性の切換え時該手
段からの信号に応答して前記自動変速機の動力伝達容量
を低下させる動力伝達容量低減手段とを設けて構成した
ものである。
【0006】
【作用】エンジンからの動力は自動変速機を経由して出
力される。この間、出力特性切換検知手段がエンジン出
力特性の切換えを検知すると、該手段からの信号に応答
して動力伝達容量低減手段は自動変速機の動力伝達容量
を低下させる。よって、出力特性の切換えにともなうエ
ンジン出力軸トルクの急増減が自動変速機の伝動系内で
滑りにより吸収され、変速機出力軸に至らず、エンジン
出力特性の切換えにともなうショックの発生を防止する
ことができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基き詳細に説
明する。図2は、本発明装置の一実施例で、1はエンジ
ン、2は自動変速機を示し、本例装置はこれらのタンデ
ム結合になるパワートレーンにおいてエンジン出力特性
切換時のショックを軽減するものとする。
【0008】エンジン1は、エヤクリーナ3からスロッ
トルバルブ4を経て吸入された空気により噴射燃料を燃
焼させ、これにより得られた出力を自動変速機2に入力
し、燃焼排気ガスを排気管5より放出する。ところでエ
ンジン1は、スロットルバルブ4を運転者が操作するア
クセルペダル6に機械的に連結せず、スロットルアクチ
ュエータ7を介して電子制御するものとし、又上記の吸
排気をエンジン回転に調時して行わせるための吸排気弁
を図24, 25につき前述したような特開平3−11161
0号公報に記載の如き可変動弁とし、その3種のカムの
切換えをカム切換制御弁8に応動するカム切換機構9に
より行うものとする。
【0009】自動変速機2はエンジン1からの回転動力
を選択変速段に応じたギヤ比で変速して出力軸10に伝
え、例えば車両の車輪駆動に供するもので、日産自動車
(株)発行「RE4R01A型オートマチックトランス
ミッション整備要領書」に記載の如きものとし、コント
ロールバルブ11を介し電子的に変速制御する。
【0010】そして本例では、スロットルアクチュエー
タ7を介したスロットルバルブ4の開度(スロットル開
度)TV0 の制御、制御弁8を介したカム切換制御(制御
指令CAM )、その他図示しないが点火時期制御及び燃料
噴射制御をエンジンコントローラ12により実行し、コン
トロールバルブ11を介した変速制御(制御指令S)、変
速制御の元圧であるライン圧PL の制御及びトルクコン
バータのロックアップ(スリップ)制御(制御指令L)
を夫々変速機コントローラ13により実行する。このため
に、コントローラ12にはエンジン回転数Ne 及びエンジ
ン冷却水温Ce等のエンジン状態信号や、アクセルペダ
ル6のストロークAST (運転者の要求駆動力)を検出す
るアクセルストロークセンサ14からの信号を入力し、コ
ントローラ13には変速機出力回転(車速V)や変速機作
動油温CT 等の変速機状態信号を入力し、又、両コント
ローラ12, 13間は相互に情報を通信し合えるように接続
する。
【0011】図3は変速機コントローラ13がPカムから
Lカム又はHカムへの切換え時に本発明の目的を達成す
るため一定時間毎に繰返し実行するライン圧制御プログ
ラムで、ステップ21においてエンジンコントローラ12か
らのCAM 情報に基きPカム選択中か否かをチェックす
る。Pカム選択中は、ステップ22でこのことを示すよう
にフラグFLAGを0にし、ステップ23でPカムから他カム
への切換えからの経過時間を計測するタイマTIMER をリ
セットし続け、ステップ24で以下の如くに通常通りのラ
イン圧制御を実行する。即ち変速機コントローラ13は、
エンジンコントローラ12からのスロットル開度指令TVO
に基き図4のPカム用マップMP からライン圧PL を検
索してこれをコントロールバルブ11に指令する。
【0012】ステップ21でエンジンコントローラ12のカ
ム指令CAM がPカム以外であると判別する時は、ステッ
プ25で上記のフラグFLAGからカム指令CAM が前回Pカム
だったか否かをチェックし、カム指令がPカムから他カ
ムへ切換ったか否かをチェックする。この切換えがない
場合はステップ26での判別結果に応じ、カム指令がLカ
ムならステップ27で、スロットル開度指令TVO に基き図
4のLカム用マップM L からライン圧PL を検索してこ
れをコントロールバルブ11に指令し、カム指令がHカム
ならステップ28で、スロットル開度指令TVO に基き図4
のHカム用マップMH からライン圧PL を検索してこれ
をコントロールバルブ11に指令する。
【0013】ステップ25でPカムから他カムへの切換え
指令を検知すると、前記タイマTIMER の歩進(インクリ
メント)により当該切換え指令からの経過時間を計測す
る。ステップ30でこの経過時間が設定時間tS 未満であ
ると判別する間は、ステップ31で変速段指令S(図2参
照)及びスロットル開度指令TVO に応じ図5のマップか
らライン圧PL を検索してこれをコントロールバルブ11
に指令する。なお上記設定時間tS は、PカムからL又
はHカムに切換わる時に生ずるショックの発生時間を十
分カバーし得る長さに決定する。又、図5のカム切換用
のマップは図4の通常用のマップに対しライン圧PL
低くなるよう定める。これがため、図9に示すようにカ
ム切換え指令t0 からtS 時間中、ライン圧PL が破線
の如くに実線で示す通常値より低下される。ところで、
自動変速機2はこのライン圧により締結されるクラッチ
やブレーキ等の摩擦要素を介し動力伝達を行っており、
ライン圧の低下は摩擦要素の滑りを惹起して自動変速機
の動力伝達容量を低下させる。従って、Pカムから他カ
ムへの切換えによりエンジン出力軸トルクが図24につき
前述した通り急増し、図9の実線で示す変速機出力トル
クTo の急増(ショック)を生じさせようとしても、こ
れをエンジン回転数Ne の破線で示す一瞬の上昇から明
らかな通り上記摩擦要素の滑りにより吸収することがで
き、変速機出力トルクTo を破線で示すようにフラット
なままに保って、カム切換えショックを軽減することが
できる。
【0014】図3のステップ30で、カム切換指令から設
定時間tS が経過したと判別する時は、ステップ32でこ
のことを示すようにフラグFLAGを1にセットし、以後ス
テップ25がステップ26を選択するようになすことで、通
常のライン圧制御に戻ることができる。
【0015】なお、図3のステップ24, 27, 28, 31では
ライン圧PL の決定に当りエンジン回転数Ne を考慮し
なかったが、エンジン回転数もライン圧決定因子たるエ
ンジン出力トルクに関与することから、考慮に入れた方
がライン圧制御が一層正確になる。図6はこれを実現し
た制御プログラムで、Pカム選択中のライン圧制御に当
ってはステップ24aにおいて図7(a) に示すPカム使用
時のエンジン出力トルク特性を基にエンジン回転数Ne
及びスロットル開度TVO からエンジン出力トルクTe を
検索し、次のステップ24b でこのエンジン出力トルクT
e より同図(b)のマップ検索によりエンジン出力トルク
Teに対応したライン圧PL を求めてこれを出力する。
【0016】Lカム選択中又はHカム選択中も夫々、ス
テップ27a 及び27b 、28a 及び28bの実行により同様に
してライン圧PL を求めてこれを出力する。但し、この
場合図7(a) のエンジン出力トルク特性はLカム使用時
及びHカム使用時のものに置換することは言うまでもな
い。
【0017】又、Pカムから他カムへの切換え時におけ
るライン圧制御に当っては、ステップ31a で図7(a) に
示すPカム使用時のエンジン出力トルク特性を基にエン
ジン回転数Ne 及びスロットル開度TVOに対応したエン
ジン出力トルクTe を検索し、次のステップ31b でこの
エンジン出力トルクTe 及び選択変速段指令Sから図8
に対応するマップを基にライン圧PL を検索して出力す
る。ところで、Pカム使用時のエンジン出力トルク特性
は他カム使用時の出力トルク特性より低く、従って当該
カム切換時のライン圧PL も通常時より低くされて前記
実施例と同様の作用効果を奏し得る。
【0018】なお上記2例では図9に示すように、カム
切換指令t0 から設定時間tS 中ライン圧PL を低下さ
せることとしたが、カム切換えの応答性に対しライン圧
制御の応答性は必ずしも同じでなく、両者間にタイミン
グのずれがある場合、前記のカム切換えショック軽減効
果を望めなくなる。
【0019】図10乃至図12はこの問題解決を実現するた
めの例で、図10はエンジンコントローラ12(図2参照)
の制御プログラム、図11は変速機コントローラ13(図2
参照)の制御プログラム、図12はこれら制御の動作タイ
ムチャートを夫々示す。
【0020】エンジンコントローラ12は先ずステップ41
でフラグFLAG1 が1か否かによりカム切換え指令があっ
たか否かをチェックする。無ければ、ステップ42で図示
せざる通常のカム切換えマップを検索し、ステップ43で
カム切換えの要否を判別する作動を繰返す。カムの切換
えが指令される図12の瞬時t0 で、ステップ44, 45が実
行され、上記のフラグFLAG1 を1にセットすると共に当
該カム切換指令からの経過時間を計測するタイマTIMER1
をリセットし、更に変速機コントローラ13へのカム予告
信号をONする。
【0021】以後、ステップ41がステップ46を選択する
ようになり、タイマTIMER1のインクリメント(歩進)に
よりカム切換え指令t0 からの経過時間を図12の如くに
計測する。そして、ステップ47でこの経過時間が、カム
切換え応答遅れに相当した設定時間tS1になる図12の瞬
時t1 (カム切換え開始瞬時)にステップ48でフラグFL
AG1 をリセットすると共に変速機コントローラへのカム
切換え予告信号をOFFする。
【0022】他方、変速機コントローラ13は先ず図11の
ステップ51でエンジンコントローラ12からの上記カム切
換え予告信号をチェックする。これがONの間ステップ52
でこのことを示すようにフラグFLAG2 を1にセットし、
ステップ53でライン圧PLを図12の如くに低下させる。
カム切換え予告信号がOFF になる図12のカム切換え瞬時
1 にステップ54でステップ55が1回だけ実行され、こ
こでフラグFLAG2 をリセットすると共にタイマTIMER2を
リセットする。このタイマは以後ステップ56でインクリ
メントされて図12に示す如くに瞬時t1 からの経過時間
を計測する。ステップ57でこの経過時間が、カム切換え
作動に要する時間をカバーし得る長さの設定時間tS2
なったと判断する図12の瞬時t2 までは、ステップ53の
実行によりライン圧PL を引続き通常値より低くし、瞬
時t2 以後ライン圧PLを通常値に戻す。
【0023】かくて本例では図12に示すように、カム切
換え指令t0 からカム切換え応答遅れ相当の設定時間t
S1が経過したカム切換え開始瞬時t1 に確実に、又カム
切換え作動時間相当の設定時間tS2中確実にライン圧P
L が低下されることとなり、前記カム切換えショックの
軽減効果を確実にし得る。図13乃至図15はカムの切換え
と、ライン圧の低下とを一層確実に調時させるようにし
た例を示し、この目的のため基本的にはカム切換えの応
答遅れとライン圧低下の応答遅れとの差に応じ両者の相
対的な実行タイミングを決定するようになす。
【0024】エンジンコントローラ12(図2参照)は図
13のステップ41〜43で、図10の同符号により示すステッ
プと同様の処理を行う。ステップ43でカムの切換えが必
要と判断する時、ステップ61でこのことを示すようにフ
ラグFLAG1 を1にし、ステップ62でエンジン温度Ce に
応じたカム切換えの応答遅れ時間βを検索し、ステップ
63でカム切換え予告信号をONしてこれを上記応答遅れ時
間βと共に変速機コントローラ13(図2参照)に伝送
し、ステップ64でフラグFLAG3 を1にセットしてカム切
換え予約を行う。
【0025】ステップ61〜64は、ステップ61で1にセッ
トされるフラグFLAG1 によってステップ41が以後ステッ
プ65を選択するため、1回のみ実行され、ステップ65で
はフラグFLAG3 が1か否かによりカム切換え予約がなさ
れているか否かを判別する。カム切換え予約がなされて
いればステップ66で、変速機コントローラ13から図14の
後述する実行結果に応じて送信されるカム切換え許可信
号がONか否か(変速機コントローラがカム切換えを許可
しているか否か)をチェックする。この許可がなされる
時ステップ67で変速機コントローラへのカム切換え予告
信号をOFF し、カム切換え予約フラグFLAG3 を0にリセ
ットしてカムの切換えを指令し(カム指令CAM の変更を
行い)、更にフラグFLAG1 を0に戻す。
【0026】しかして、ステップ65でカム切換え予約が
なされていないと判別したり、ステップ66でカム切換え
許可が変速機コントローラから送信されていないと判別
する時は、ステップ67をスキップしてカム切換えを指令
しない。
【0027】変速機コントローラ13は図14のステップ51
で、図11の同符号により示すステップと同様に、エンジ
ンコントローラからのカム切換え予告信号をチェックす
る。この信号がONなら、ステップ71でのフラグFLAG2 の
判別によりステップ72〜74を1回のみ実行させる。ステ
ップ72ではFLAG2 を1にセットすると共に、タイマTIME
R2をリセットし、ステップ73では自動変速機作動油温C
T に応じたライン圧低下の応答遅れ時間αを検索し、ス
テップ74ではこれと前記カム切換え応答遅れ時間との差
α−βを求めてメモリする。
【0028】いずれにしても、カム切換え予告信号がON
の間ステップ75でライン圧PL の低下を指令し、ステッ
プ76でタイマTIMER2のインクリメントによりカム切換え
予告信号がONになった時からの経過時間を計測する。こ
の経過時間が上記応答遅れ時間差α−βになる時、ステ
ップ78でカム切換え許可信号をエンジンコントローラに
伝送し、ステップ79でFLAG2 をリセットし、FLAG3 を1
にセットし、TIMER2をリセットする。
【0029】カム切換え許可信号は図13のステップ66で
ステップ67を選択させ、この瞬時にFLAG3 =0によりカ
ム指令CAM をステップ42での検索結果に応じたカムへと
切換えてカムの切換えを指令する。
【0030】この時ステップ67ではカム切換え予告信号
をOFF する処理も行われ、これを受けて図14のステップ
51はステップ80を選択するようになる。このステップで
はフラグFLAG3 をチェックするが、このフラグがステッ
プ79で1にされるため制御はステップ81, 82へと進み、
タイマTIMER2のインクリメントによりカムの切換え指令
からの経過時間を計測すると共に、この経過時間がカム
の切換えに要する作動遅れ時間をカバーする長さの設定
時間tS2に至ったか否かをチェックする。この設定時間
未満ではステップ83においてライン圧PL を引続き通常
値より低くし、設定時間tS2の経過後はステップ84でFL
AG3 をリセットすると共にステップ85でライン圧PL
通常値に戻す。以後FLAG3 =0によりステップ80はステ
ップ85を選択し、ライン圧を通常値に保つ。
【0031】図13, 14の実行による動作タイムチャート
は図15の如くである。カム切換えの応答遅れ時間βより
ライン圧低下の応答遅れ時間αの方が大きい場合、図15
(a)に示す如くカムの切換えが必要と判断する瞬時t0
にカム指令CAM の対応した切換えをなさず、両応答遅れ
時間差α−βだけ遅れた瞬時t1 に当該切換え(カム切
換え指令)を行う。しかしてライン圧PL の低下指令は
遅れを持たせず瞬時t 0 に発し、これによりカムの実際
の切換え開始と、ライン圧の実際の低下開始とを調時さ
せ、又設定時間tS2によりカムの切換え動作中ライン圧
の低下を継続させることができて、カム切換えショック
の軽減を確実なものにすることが可能となる。
【0032】α≦βの時は図14のステップ77が無条件に
ステップ78, 79を実行させることから、図15(b) に示す
如くカム切換えが必要と判断する瞬時t0 にカム切換え
指令を発し、この切換え指令が不必要に遅延されるのを
回避し得る。
【0033】なお、上記各実施例では、カム切換えショ
ックを軽減するため自動変速機の動力伝達容量を小さく
するに当り、動力伝達に関与する摩擦要素の締結を行う
ためのライン圧PL を低下させることとしたが、この代
りにトルクコンバータをスリップ量が増大するよう方向
へ制御したり、変速機を一瞬伝動不能な中立状態にする
ことでも同様の目的を達し得る。
【0034】図16は変速機コントローラ13が図2の制御
信号Lによりトルクコンバータのロックアップを禁止し
てカム切換えショックを軽減するための制御プログラム
を示す。先ずステップ91でエンジンコントローラ12から
のカム切換え予告信号をチェックし、これがONで、且つ
ステップ92において現在トルクコンバータがロックアッ
プ中と判別する時、ステップ94で制御信号Lをロックア
ップ解除指令に切換え、この状態をステップ94がエンジ
ンコントローラからのカム切換え終了信号を受信するま
で継続する。この終了信号を受けると、ステップ95で制
御信号Lをロックアップ指令に戻す。
【0035】かくて本例では、カム切換え指令からカム
切換えが終了する迄の間、トルクコンバータのロックア
ップが禁止され、そのスリップによりカム切換えショッ
クを吸収することができる。
【0036】なお、トルクコンバータは完全にロックア
ップ解除しなくても、スリップが増大すれば目的を達す
ることができる。図17はこの観点から図16のステップ93
に代えステップ96を設定し、ここで信号Lを、カム切換
えショック軽減用に必要最少限のスリップがトルクコン
バータに生ずるようなスリップ制御信号とする。
【0037】図18及び図19は自動変速機を一瞬ニュート
ラル(中立)状態にして動力伝達容量を低下させること
によりカム切換えショックを軽減するようにした例を示
す。図18はエンジンコントローラ12(図2参照)が定時
割込みにより繰返し実行する制御プログラム、図19は変
速機コントローラ13(図2参照)が定時割込みにより繰
返し実行する制御プログラムである。
【0038】エンジンコントローラ12は先ず図18のステ
ップ101, 102においてカムを切換える必要があるか否か
をチェックする。必要ならステップ103 でカム切換え予
告信号をONにしてこれを変速機コントローラ13に伝送す
る。変速機コントローラ13はこの予告信号を受けると、
図19のステップ111 で制御をステップ112 に進め、ここ
で図2における変速信号Sをニュートラル指令にして自
動変速機を中立状態にする。変速機コントローラ13はこ
の中立状態になったのをステップ113 で検知すると、ス
テップ114 でカム切換え許可信号をエンジンコントロー
ラ12に伝送する。
【0039】エンジンコントローラはこの信号をステッ
プ104 で確認すると、ステップ105でカム指令CAM をス
テップ101 での判断結果に応じたカムに切換えてカムを
切換えると共に、スロットル開度指令TVO をその時のエ
ンジン回転数でエンジン出力トルクが0近傍となる開度
TVO (1) にして中立状態にともなうエンジンの空吹けを
防止する。そして、カムの切換えが終了すると、エンジ
ンコントローラはステップ106 でこれを検知し、ステッ
プ107 でカム切換え終了信号を変速機コントローラ13に
伝送する。
【0040】変速機コントローラはこのカム切換え終了
信号を受けると、ステップ115 でこれを確認して制御を
ステップ116 に進め、ここで変速指令Sをニュートラル
解除指令に切換えて自動変速機を中立状態にする前の所
定変速段に戻す。そしてこのニュートラル解除が終了し
たのをステップ117 で検知する時、ステップ118 でニュ
ートラル解除終了信号をエンジンコントローラ12に伝送
する。
【0041】エンジンコントローラはニュートラル解除
終了信号を受けると、ステップ108でこのことを確認し
てステップ109 を実行し、スロットル開度指令TVO をア
クセルペダルストロークAST に対応した開度にして通常
走行に戻る。
【0042】かくて本例では、エンジンのカムが切換わ
る時、自動変速機が一瞬中立状態となってカム切換えシ
ョックが変速機出力軸に至るのを防止し、カム切換えシ
ョックを軽減することができる。
【0043】図20及び図21はアクセルペダル6(図2参
照)の最大踏込み、所謂キックダウン(K/D) にともなう
キックダウン変速時にカムの切換えが必要なら、これを
当該変速の過程で生ずる自動変速機の中立状態に調時し
て行わせることにより、カム切換えショックを軽減する
ようにした例を示す。図20はエンジンコントローラ12
(図2参照)が、又図21は変速機コントローラ13(図2
参照)が夫々、定時割込みにより繰返し実行する制御プ
ログラムを示す。
【0044】変速機コントローラ13は先ず図21のステッ
プ131 で自動変速機の図示せざるキックダウンスイッチ
がONか否かによりキックダウン状態か否かをチェックす
る。キックダウン時ステップ132 でキックダウン予告信
号をエンジンコントローラ12に伝送し、ステップ133 で
変速信号S(図2参照)をキックダウン変速指令として
当該変速を進行させる。ステップ134 でこの変速中自動
変速機がニュートラル状態になったのを検出すると、ス
テップ135 において変速信号Sをニュートラル保持指令
に切換え、自動変速機をニュートラル状態に保ち、次の
ステップ136 でカム切換え許可信号をエンジンコントロ
ーラ12に伝送する。
【0045】エンジンコントローラは上記キックダウン
予告信号を受信すると、図20のステップ121 でこれを確
認し、ステップ122 でカム切換えの要否を判断する。そ
の結果、ステップ123 でカムの切換えが必要と判断する
と、エンジンコントローラはステップ124 で変速機コン
トローラからの上記カム切換え許可信号の受信を確認し
た時、つまりキックダウン変速過程でニュートラル状態
になった時、ステップ125 でカム指令CAM をステップ12
2 での判断結果に応じたカムに切換えてカムを切換える
と共に、スロットル開度指令TVO をその時のエンジン回
転数でエンジン出力トルクが0近辺の値となる開度TVO
(1) にして中立状態にともなうエンジンの空吹けを防止
する。そして、カムの切換えが終了すると、エンジンコ
ントローラはステップ126 でこれを検知し、ステップ12
7 でカム切換え終了信号を変速機コントローラ13に伝送
する。
【0046】変速機コントローラはこのカム切換え終了
信号を受けると、ステップ137 でこれを確認して制御を
ステップ138 に進め、ここで変速指令Sをニュートラル
解除指令に切換えて自動変速機のその後のキックダウン
変速を完遂させる。そして、このニュートラル解除が終
了したのをステップ139 で検知する時、ステップ140で
ニュートラル解除終了信号をエンジンコントローラ12に
伝送する。
【0047】エンジンコントローラはニュートラル解除
終了信号を受けると、ステップ128でこのことを確認し
てステップ129 を実行し、スロットル開度指令TVO をア
クセルペダルストロークAST に対応した開度にして通常
走行に復帰する。
【0048】かくして本例では、キックダウン変速時の
カム切換えに当り、当該変速過程で生ずるニュートラル
状態の時にカムの切換えを行うこととなり、カム切換え
ショックを自動変速機の動力伝達容量の低下によって軽
減することができる。
【0049】図22及び図23はエンジンブレーキ走行中に
カムの切換えを行う時、エンジンブレーキ用クラッチの
解放によりエンジンブレーキが効かないようにして、つ
まりエンジンと変速機出力軸との間の連継をエンジンブ
レーキ用クラッチの解放により解いて、カム切換えショ
ックを軽減するようにした例を示す。図22はエンジンコ
ントローラ12(図2参照)が定時割込みにより繰返し実
行する制御プログラム、図23は変速機コントローラ13
(図2参照)が定時割込みにより繰返し実行する制御プ
ログラムである。
【0050】エンジンコントローラ12は先ず図22のステ
ップ141, 142においてカムを切換える必要があるか否か
をチェックする。必要ならステップ143 でカム切換え予
告信号をONしてこれを変速機コントローラ13に伝送す
る。
【0051】変速機コントローラはこの予告信号を受け
ると、図23のステップ151 で制御をステップ152 に進
め、ここでカム切換前後の駆動力Fb ,Fa を夫々演算
すると共に走行抵抗Dを求める。次のステップ153 では
b >D>Fa か否かによりエンジンブレーキ走行中か
否かを判別し、エンジンブレーキ走行中ならステップ15
4 でエンジンブレーキを生じさせるためのクラッチを解
放する指令を変速信号S(図2参照)に与え、これによ
りエンジンブレーキが効かないようにしてエンジンと変
速機出力軸との連継を断ち、カム切換ショックが変速機
出力軸に伝わらないようにし、次のステップ155 でカム
切換え許可信号をエンジンコントローラ12に伝送する。
【0052】エンジンコントローラはこの信号をステッ
プ144 で確認すると、ステップ145でカム指令CAM をス
テップ141 での判断結果に応じたカムに切換えてカムを
切換える。そして、カムの切換えが終了すると、エンジ
ンコントローラはステップ146 でこれを検知し、ステッ
プ147 でカム切換え終了信号を変速機コントローラ13に
伝送する。
【0053】変速機コントローラはこのカム切換え終了
信号を受けると、ステップ156 でこれを確認して制御を
ステップ157 に進め、ここで変速信号Sにエンジンブレ
ーキ用クラッチの締結を指令してエンジンブレーキが再
度得られるようにする。
【0054】かくて本例では、エンジンブレーキ走行中
カムが切換わる時、エンジンブレーキ用クラッチの解放
によりエンジンと変速機出力軸との連継が断たれること
となってカム切換えショックが変速機出力軸に至るのを
防止し、カム切換えショックを軽減することができる。
【0055】
【発明の効果】かくして本発明のエンジン出力特性切換
ショック軽減装置は、エンジン出力特性の切換え時(図
示例ではカムの切換え時)、自動変速機の動力伝達容量
を低下させる(図示例ではライン圧を低下させたり、ト
ルクコンバータのスリップを増大させたり、ニュートラ
ル状態にする)構成としたから、カム切換え時に生ずる
ショックが変速機出力軸に至ることがなく、当該カム切
換えショックを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明エンジン出力特性切換ショック軽減装置
の概念図である。
【図2】本発明装置のハードウェアの一例を示す略線図
である。
【図3】本発明の一実施例を示す変速機コントローラが
実行すべき制御プログラムのフローチャートである。
【図4】同例の通常時におけるライン圧特性図である。
【図5】同例のカム切換時におけるライン圧特性図であ
る。
【図6】本発明の他の例を示す変速機コントローラが実
行すべき制御プログラムのフローチャートである。
【図7】(a) は同例で用いるPカム使用時のエンジン出
力トルク線図、(b) はエンジン出力トルクに対する好適
なライン圧特性図である。
【図8】同例で用いるカム切換え時の好適なライン圧特
性図である。
【図9】図3乃至図8の例におけるカム切換え時のライ
ン圧制御動作タイムチャートである。
【図10】本発明の他の例を示すエンジンコントローラ
が実行すべき制御プログラムのフローチャートである。
【図11】同例の変速機コントローラが実行する制御プ
ログラムのフローチャートである。
【図12】同例のカム切換え時におけるライン圧制御動
作タイムチャートである。
【図13】本発明の更に他の例を示すエンジンが実行す
べき制御プログラムのフローチャートである。
【図14】同例の変速機コントローラが実行する制御プ
ログラムのフローチャートである。
【図15】同例のカム切換え時におけるライン圧制御動
作の2態様を示すタイムチャートである。
【図16】本発明の別の例を示す変速機コントローラが
実行すべき制御プログラムのフローチャートである。
【図17】本発明の更に別の例を示す変速機コントロー
ラが実行すべき制御プログラムのフローチャートであ
る。
【図18】本発明の他の例を示すエンジンコントローラ
が実行すべき制御プログラムのフローチャートである。
【図19】同例の変速機コントローラが実行する制御プ
ログラムのフローチャートである。
【図20】本発明の更に他の例を示すエンジンコントロ
ーラが実行すべき制御プログラムのフローチャートであ
る。
【図21】同例の変速機コントローラが実行する制御プ
ログラムのフローチャートである。
【図22】本発明の更に別の例を示すエンジンコントロ
ーラが実行すべき制御プログラムのフローチャートであ
る。
【図23】同例の変速機コントローラが実行する制御プ
ログラムのフローチャートである。
【図24】可変動弁カムの弁リフト特性図である。
【図25】同カムの使い分けによるスロットル全開時の
エンジン出力特性図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 自動変速機 3 エヤクリーナ 4 スロットルバルブ 5 排気管 6 アクセルペダル 7 スロットルアクチュエータ 8 カム切換制御弁 9 カム切換機構 10 変速機出力軸 11 コントロールバルブ 12 エンジンコントローラ 13 変速機コントローラ 14 アクセルストロークセンサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力特性を切換可能な出力特性可変エン
    ジンと自動変速機とのタンデム結合になるパワートレー
    ンにおいて、前記エンジン出力特性の切換えを検知する
    出力特性切換検知手段と、エンジン出力特性の切換え時
    該手段からの信号に応答して前記自動変速機の動力伝達
    容量を低下させる動力伝達容量低減手段とを具備してな
    ることを特徴とするエンジン出力特性切換ショック軽減
    装置。
JP3267704A 1991-10-16 1991-10-16 エンジン出力特性切換シヨツク軽減装置 Pending JPH05106717A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000103259A (ja) * 1998-09-30 2000-04-11 Toyota Motor Corp ハイブリッド車の駆動源切換制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000103259A (ja) * 1998-09-30 2000-04-11 Toyota Motor Corp ハイブリッド車の駆動源切換制御装置

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