JPH0510659A - 扉の開閉装置 - Google Patents

扉の開閉装置

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JPH0510659A
JPH0510659A JP16158291A JP16158291A JPH0510659A JP H0510659 A JPH0510659 A JP H0510659A JP 16158291 A JP16158291 A JP 16158291A JP 16158291 A JP16158291 A JP 16158291A JP H0510659 A JPH0510659 A JP H0510659A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 両開き可能な扉の開閉装置において、扉の不
用意な脱落を防止しかつ扉の内面の仕上げを向上させる
ことである。 【構成】 この発明にかかる扉の開閉装置は右方向およ
び左方向のいずれの方向にも開閉可能な扉の開閉装置で
あって、各々は係合溝に対してヒンジピンの棒体が係合
するにつれて回転する係合部を有し、係合溝に完全に係
合した位置では、ヒンジピンの棒体の係合溝を介しての
係合の解除を阻止する形状である1対のラッチ板と、固
定板に取付けられたリンク部材の各々の間に掛渡され、
ラッチ板の一方がヒンジピンの係合を解除する方向に回
転したとき、ラッチ板の他方がヒンジピンの係合を拘束
する方向に回転するように移動する連結部材と、各々は
固定板に設けられた軸を中心に回動自在であり、ラッチ
板の各々がヒンジピンの係合を解除する位置にあると
き、その位置を保持するようにラッチ板に係合し、ヒン
ジピンが固定板の係合溝に係合するにつれてヒンジピン
の先端部によってラッチ板との係合が解除される1対の
拘束部材とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は扉開閉装置に関し、特
に冷蔵庫等の被取付体に取付けられる左右方向のいずれ
にも開く、いわゆる両開き可能な扉の開閉装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、冷蔵庫等の被取付体に取付けられ
る扉としては、一般に片開きのものが市場に提供されて
きたが、近年台所のレイアウトの変化に伴なう使用者の
多様なニーズに応えるべく、左右両開き可能な扉が市場
に提供されるようになってきている。
【0003】図20〜図24は従来のこの種の両開き可
能な扉の開閉装置の構造を示した図である。
【0004】以下図を参照してこの扉の開閉装置につい
て説明する。図20は従来の両開き扉が左側に開けられ
た状態を示す概略斜視図である。
【0005】左右両開き可能な扉1が取付けられる冷蔵
庫等の被取付体2の全面であって左右両端部でかつ上下
端にヒンジピン3a,3b,3cおよび3dが取付けら
れている。図において、扉1の4隅に設けられた係合溝
41a〜41dのうち、溝41bおよび41d(図示せ
ず)がヒンジピン3bおよび3dに係合している。
【0006】図21は図10に示した扉1の内部に組込
まれたヒンジピンを係合する部分の具体的構造を示す分
解斜視図であり、図22および図23は扉の開閉に伴な
う係合部分の状態の変化を示す図であり、図24は図2
0で示したヒンジピンの構造図である。
【0007】固定板4aおよび4bの左右両端部の間に
取付けられた枢軸52aおよび52bを中心に回転自在
に取付けられているラッチ板5aおよび5bには、ヒン
ジピン3aおよび3bが着脱自在に係合することによ
り、このヒンジピン3aおよび3bを固定板4aおよび
4bの間に設けられる係合溝41aおよび41b内に拘
束するラッチ溝51aおよび51bが形成されている。
【0008】これらの両ラッチ板5aおよび5bの間に
は、一方のラッチ板5a(5b)のヒンジピンの拘束解
除方向の回転に連動して他方のラッチ板5b(5a)の
回転を阻止する連結機構6が設けられている。この連結
機構6は左右各ラッチ板5aおよび5bの近傍でかつ固
定板4aおよび4bの間に取付けられた枢軸55aおよ
び55bを中心に回動自在の1対の揺動リンク61aお
よび61bと、揺動リンク61aおよび61bの端部を
回動自在に結合する連結リンク62とで構成されてい
る。
【0009】さらに各揺動リンク61aおよび61bに
は、スライド案内部71aおよび71bとストッパ部7
2aおよび72bとからなるほぼL字形状を有するロッ
ク溝7aおよび7bが形成されているとともに、各ラッ
チ板5aおよび5bに突設されたロックピン8aおよび
8bがこのロック溝7aおよび7bに係合してラッチ板
5aおよび5bの回転が規制される。
【0010】さらに、扉位置が開放状態にあるときに、
解放側のラッチ板5b(5a)の回転を規制する安全装
置9a(9b)が、固定板4aおよび4bの間に取付け
られた軸911aおよび911bを中心に回動自在に取
付けられる。安全装置9a(9b)は、左右各ラッチ板
5aおよび5bの近傍に設けられた安全板91a(91
b)とこの安全板91a(91b)を被取付体2側に突
出させるように付勢する軸911aおよび911bに取
付けられたスプリング10a(10b)とで構成されて
いる。
【0011】安全板91a(91b)には、スライド案
内部201a(201b)とストッパ部202a(20
2b)とを有するほぼL字形状の安全溝20a(20
b)が形成されているとともに、揺動リンク61a(6
1b)に突設された安全ピン30a(30b)がこの安
全溝20a(20b)に係合して揺動リンク61aおよ
び61bの揺動が規制される。
【0012】上記のように構成されることによって、扉
1の開放時に開放側のラッチ板5b(5a)を拘束解除
方向とは逆方向に回転させることによって、扉1が外れ
ることが防止される。すなわち、開放側と反対側の安全
板91a(91b)の安全溝20a(20b)のストッ
パ部202a(202b)に安全板91a(91b)の
枢軸911a(911b)を中心とする回転によって安
全ピン30a(30b)が係合するので、連結機構6が
揺動できなくされ、結果として開放側のラッチ板5b
(5a)の回転が防止される。
【0013】なお、このとき開放側の安全ピン30b
(30a)は、安全溝20b(20a)のスライド案内
部201b(201a)に位置している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の扉
の開閉装置では、扉開放時に子供達のいたずらによっ
て、安全板91a(91b)を扉外側から扉1側に押込
んでラッチ板5a(5b)を回転させることができる。
この場合、開放側のラッチ板5b(5a)はヒンジピン
を取込む方向に回動するが、もはやそこにはヒンジピン
が存在しない。したがって、容易に扉1を冷蔵庫等の被
取付体から取外すことができ安全上問題となる。また、
安全板91aおよび91bの一部が外部から見えるの
で、デザイン上好ましくないという問題点もあった。
【0015】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、不用意な扉の脱落を防止し、かつ
扉の内面の外観形状を向上させる扉の開閉装置を提供す
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
扉の開閉装置は、右方向および左方向のいずれの方向に
も開閉可能な扉の開閉装置であって、各々は扉本体およ
び扉取付部のいずれか一方の左右両端部に取付けられた
棒体であって、その先端部の径が棒体の径より大である
1対のヒンジピンと、扉本体および扉取付部のいずれか
他方に取付けられ、ヒンジピンに対応した位置にヒンジ
ピンが係合自在の1対の係合溝を有する固定板と、各々
は係合溝の近傍に設けられ、固定板に設けられた軸を中
心に回動自在であり、その一部は係合溝に対してヒンジ
ピンの棒体が係合するにつれて軸を中心に回転する係合
部を有し、係合部はヒンジピンが係合溝に完全に係合し
た位置では、ヒンジピンの棒体の係合溝を介しての係合
解除を阻止する形状である1対のラッチ板と、各々はラ
ッチ板の回動に応じて固定板に設けられた軸を中心に回
動する1対のリンク部材と、リンク部材の各々に間に掛
渡され、ラッチ板の一方がヒンジピンの係合を解除する
方向に回転したとき、ラッチ板の他方がヒンジピンの係
合を拘束する方向に回転するように移動する連結部材
と、各々は係合溝の近傍に設けられ、固定板に設けられ
た軸を中心に回動自在であり、ラッチ板の各々がヒンジ
ピンの係合を解除する位置にあるときその位置を保持す
るようにラッチ板に係合し、ヒンジピンが固定板の係合
溝に係合するにつれてヒンジピンの先端部によってラッ
チ板との係合が解除される1対の拘束部材とを備えたも
のである。
【0017】請求項2の発明にかかる扉の開閉装置は、
請求項1に記載のヒンジピンの各々が、扉本体または扉
取付部に固定される棒状の固定部と、固定部に挿通自在
の筒状の移動部と、移動部の端部に固定され、その径が
移動部の径より大である円板状の先端部と、固定部と移
動部との間に設けられ、先端部の位置を固定部に対して
移動可能とする弾性部材とからなるものである。
【0018】
【作用】請求項1の発明にかかる扉の開閉装置は、ラッ
チ板の各々がヒンジピンの係合を解除する位置にあると
き、拘束部材がその位置を保持するようにラッチ板に係
合し、ヒンジピンが固定板の係合溝に係合するにつれて
ヒンジピンの先端部によってラッチ板との係合が解除さ
れるものである。
【0019】請求項2の発明にかかる扉の開閉装置は、
ヒンジピンの先端部が固定部から移動自在とされるもの
である。
【0020】
【実施例】以下、この発明の一実施例による左右に両開
き可能な扉の開閉装置について図面に基づいて説明す
る。
【0021】図1は両開き扉が左側に開けられた状態を
示す概略斜視図である。図を参照して、左右両開き可能
な扉1が取付けられる被取付体2の左右両端部でかつ上
下端部に、図16でその詳細を示すようにその先端部が
太くなった部分(以下異径部と呼ぶ)31bと、後に説
明するラッチ溝が係合する部分(以下ラッチ係合部と呼
ぶ)32bとからなるヒンジピン3b(3a,3c,3
d)が突設されている。扉1にはこのヒンジピン3a〜
3dが着脱自在に係合される係合溝41a〜41dが設
けられており、図においては左側のヒンジピン3bおよ
び3dと係合溝41bおよび41dとが係合している状
態が示されている。
【0022】図2は図1に示した扉1の内部に組込まれ
たヒンジピンを係合する部分の具体的構成を示す分解斜
視図であり、図3〜図7は扉の開閉に伴なう係合部分の
状態の変化を示す図であり、図8〜図12は図3から図
7に対応した係合部分の拡大図である。
【0023】固定板4aおよび4bの左右両端部の間に
取付けられた枢軸52aおよび52bを中心に回転自在
に取付けられているラッチ板5aおよび5bには、ヒン
ジピン3aおよび3bのラッチ係合部32aおよび32
bに着脱自在に係合することにより、このヒンジピンの
3aおよび3bのラッチ係合部32aおよび32bを、
固定板4aおよび4bの間に設けられる係合溝41aお
よび41b内に拘束するラッチ溝51aおよび51bが
形成される。
【0024】これらの両ラッチ板5aおよび5bの間に
は、一方のラッチ板5a(5b)のヒンジピンの拘束解
除方向の回転に連動して、他方のラッチ板5b(5a)
の回転を阻止する連結機構6が設けられている。
【0025】この連結機構6は、左右各ラッチ板5aお
よび5bの近傍でかつ固定板4aおよび4bの間に取付
けられた枢軸55aおよび5bを中心に回転自在の1対
の揺動リンク61aおよび61bと、揺動リンク61a
および61bの端部を回動自在に結合する連結リンク6
2とで構成されている。
【0026】さらに各揺動リンク61aおよび61bに
は、スライド案内部71aおよび71bとストッパ部7
2aおよび72bとからなるほぼL字形状を有するロッ
ク溝7aおよび7bが形成されているとともに、各ラッ
チ板5aおよび5bに突設されたロックピン8aおよび
8bがこのロック溝7aおよび7bに各々係合してラッ
チ板5aおよび5bの回転が規制される。
【0027】さらに、扉1が開放状態にあるときに開放
側のラッチ板5b(5a)の回転を規制する安全装置9
b(9a)が、固定板4aおよび4bの間に取付けられ
た軸911aおよび911bを中心に回動自在に取付け
られる。安全装置9b(9a)は左右各ラッチ板5bお
よび5aの近傍に設けられた安全レバー92b(92
a)と、この安全レバー92b(92a)をヒンジピン
の係合溝の出入口方向に付勢する枢軸911aおよび9
11bの各々に取付けられたスプリング10b(10
a)とで構成されている。
【0028】安全レバー92b(92a)には、ラッチ
板5b(5a)の回転を規制するストッパ部921b
(921a)を設けるとともに、左右ラッチ板5b(5
a)には、このストッパ部921b(921a)により
ラッチ板5b(5a)の回転が規制される突起部53b
(53a)が設けられている。
【0029】上記のように構成されることによって、扉
1の開放時に解放側のラッチ板5b(5a)を拘束解除
方向とは逆方向に回転させることで、扉1が被取付体か
ら外されることが防止される。すなわち、解放側のラッ
チ板5b(5a)の突起部53b(53a)に解放側の
安全レバー92b(92a)のストッパ部921b(9
21a)が、安全レバー92b(92a)の枢軸911
b(911a)を中心とする回転によって係合するの
で、連結機構6が固定されることになり、解放側のラッ
チ5b(5a)の回転が防止される。
【0030】図3から図7は扉が開いた状態から閉じる
方向に移動したときの開閉機構の変化状態を示した図で
あり、図8から図10にはそれらの図に対応した解放側
の内部機構の拡大図である。
【0031】図を参照して、扉1を閉じていくときは、
解放側のヒンジピン3bの異径部31bが安全装置9b
の安全レバー92bに接触してそれを押圧する。押圧さ
れた安全レバー92bが反時計方向回りに回転すること
により、安全レバー92bのストッパ部921bがラッ
チ板5bの突起部53bより外れ、ラッチ板5bが回転
可能となる。続いて係合溝41bに侵入してきたヒンジ
ピン3bのラッチ係合部32bによりラッチ板5bのラ
ッチ溝51bが押され、扉1が閉止状態となる。この扉
1の閉じていく過程において、ヒンジピン3bの異径部
31bが安全レバー92bを押圧しなくなる時点があ
る。この時点以降はラッチ板5bの突起部53bが安全
レバー92bのストッパ部921bを押して、安全レバ
ー92bが固定板4のヒンジピン係合溝41bの出入口
側に、すなわち時計方向回りに回転することを規制す
る。
【0032】以上扉の開放状態から閉じている過程につ
いて説明したが、閉止状態から開いていく場合は上記の
過程と反対の過程が行なわれるのみであるので、ここで
の説明は省略する。
【0033】上記の実施例によれば、子供等がいたずら
により扉を外そうと試みても従来のように安全装置が外
部に出ておらず、その安全装置9bおよび9aに外部か
ら触れることが非常に困難であるので、扉を外すのは容
易でなくなる。また扉1の上部あるいは扉の下部とどち
らか一方の開閉装置の解放側の安全レバー92b(92
a)をたとえば細い棒等で押してラッチ板5b(5a)
を回転させたとしても、扉1の上部あるいは扉1の下部
は扉の被取付体から外れるが、扉1の下部あるいは扉の
上部の開閉装置の支点側のヒンジピン3a(3b)が、
固定板4のヒンジピン係合溝41a(41b)およびラ
ッチ板5a(5b)のラッチ溝51a(51b)から外
れることがないので、扉1が被取付体2から落下するこ
とはない。また安全上のみならず、従来のように安全装
置9bおよび9aの一部が外部に突出していないので外
観上も好ましいものとなる。
【0034】なお、上記実施例では、ヒンジピン3aお
よび3bが被取付体2側に設けられ係合溝41aおよび
41bが扉1側に設けられたものについて説明を行なっ
たが、これらに限らず、ヒンジピン3aおよび3bを扉
1側に設け係合溝41aおよび41bを被取付体2側に
設けてもよい。
【0035】図13〜図15はこの発明の第2の実施例
による扉開閉装置の内部構造を示した図である。
【0036】図13は扉が開放した状態の開閉装置の構
造を示すものであり、図14および図15は図13の開
閉状態から徐々にヒンジピンに係合する状態、すなわち
閉鎖状態へと変化した場合の扉開閉装置の内部構造の変
化を示している。
【0037】図13において、ラッチ板5aは先の第1
の実施例と同様に、枢軸52aを中心として回動自在で
あり、その上に、突起部8aおよび53aが形成されて
いる。突起部8aは枢軸55aを中心に回動自在である
揺動リンク61aに設けられたほぼL字形状の係合溝7
aに係合し、揺動リンク61aの回動を規制する。揺動
リンク61aは先の実施例と同様に、他方の開閉装置側
に掛け渡される連結リンク62によって回動自在に接続
されている。
【0038】この実施例においては、安全装置9aはほ
ぼL字形状をしており、枢軸911aを中心にスプリン
グ10aによって、反時計方向回りに付勢されている。
安全装置9aに設けられた凹部912aは、ラッチ板5
aに設けられた突起部53aと係合し、スプリング10
aの付勢力によって、突起部53aを右側すなわちラッ
チ板5aを反時計方向回りに常時付勢している。このよ
うな状態では、ラッチ板5aに設けられた他方の突起部
8aは揺動リンク61aの係合溝7aのスライド案内部
71aの端部に係合し、リンク61aの回動が規制され
る。したがって、連結リンク62の位置が規制されるこ
とになり、図13の状態では図示しない他方側のラッチ
板5bの回動を規制し、ラッチ板5bに係合しているヒ
ンジピンの拘束解除を阻止している。
【0039】次に図13の状態から、扉1が閉鎖される
方向に移動してきたとき、すなわち固定板4に設けられ
た係合溝41aにヒンジピン3aが侵入してきた場合の
内部機構の変化について説明する。
【0040】図14に示すように、ヒンジピン3aが係
合溝41aに侵入すると、まずその先端部の異径部31
aが安全装置9aに接触する。この接触によって、安全
装置9aは反時計方向回りに回動し、その結果、凹部9
12aとラッチ板5aに設けられた突起部53aとの係
合が解除される。これによって、ラッチ板5aの回動の
規制が解除される。この状態で図15に示すように、ヒ
ンジピン3aが係合溝41aにさらに侵入した状態にな
ると、ヒンジピンの棒体32aがラッチ板5aのラッチ
溝51aに完全に係合し、ラッチ板5aをさらに反時計
方向回りに回動させる。このラッチ板5aの回動に伴な
い、突起部8aは揺動リンク61aに形成されている係
合溝7aをスライドする。すなわち突起部8aは係合溝
7aのスライド案内部71aの位置からストッパ部72
aの位置に移動し、これに伴ない、連結リンク62の位
置を変化させる。連結部材62が図15に示すように位
置になると、扉の左右いずれの開閉装置の内部構造も、
図示したように、ラッチ板5aの回動を阻止しない状態
に保たれている。このようにして、この第2の実施例に
おいては、ヒンジピン3b(3a)の異径部31b(3
1a)のみで、安全装置の動作を規制することができ
る。
【0041】また、この実施例では、ラッチ板5aに突
起部を設け、ラッチ板の回転を規制したが、揺動リンク
の方に突起部を設けて、ラッチ板の回転を規制すること
も可能である。
【0042】図17は図3のX−X断面図である。図を
参照して、ヒンジピン3b(3a)の異径部31b(3
1a)の厚さTの上下幅が、ラッチ板5b(5a)と固
定板4bとの間に形成されたスペースの厚みW内に治ま
ることが上記の実施例の扉の開閉装置においては必要で
ある。すなわち、上下のヒンジピンの取付寸法や、扉の
上下間寸法等が少し狂うと、ヒンジピン3b(3a)の
異径部31b(31a)が両開き装置の固定板4bや、
ラッチ板5b(5a)に当たり、扉の開閉が行なえなく
なる。そのため、上下のヒンジピンの取付寸法や、扉の
上下間寸法等の製作寸法には高い精度が要求され、結局
歩留まりが低下してコスト高の要因ともなる。
【0043】図18はこのような背景に基づいてなされ
たこの発明の第3の実施例によるヒンジピンの構造を示
した図であり、図19は図17に対応した、図3のX−
X断面図である。
【0044】図において、ヒンジピン3a(3b)は芯
棒35と異径部31a(31b)ラッチ溝係合部32a
(32b)とからなる外殻部33および芯棒35と外殻
部33と接続するヒンジピン用スプリング34とからな
り、異径部31a(31b)の上下動を可能とする。開
閉装置のヒンジピン係合部の固定板4bには、ヒンジピ
ン異径部31a(31b)に対するテーパ面よりなる案
内面42が設けられ、ラッチ板5b(5a)にも同じく
テーパ面よりなる案内面54が形成されている。これら
の案内面によって異径部の厚さTに対応する幅は従来の
1 からW2 に拡大する。したがって、異径部31a
(31b)のスプリング34による上下移動とあいまっ
て上下ヒンジピンの取付寸法または扉の上下寸法の製作
寸法が多少設計値よりばらついたとしても、扉を閉じて
いく過程でヒンジピンの異径部31a(31b)は案内
面42および54によって正しい位置に移動して係合溝
に侵入して確実に安全装置92a(92b)を押圧する
ことが可能となり、扉の開閉動作の信頼性が向上する。
【0045】
【発明の効果】請求項1の発明は以上説明したとおり、
ラッチ板の各々がヒンジピンの係合を解除する位置にあ
るとき、拘束部材がその位置を保持するようにラッチ板
に係合し、ヒンジピンが固定板の係合溝に係合するにつ
れてヒンジピンの先端部によってラッチ板との係合が解
除されるので、不用意な扉の脱落が防止されかつ扉の内
面の外観が向上する。
【0046】請求項2の発明は以上説明したとおり、ヒ
ンジピンの先端部が固定部から移動自在とされるので、
係合溝とヒンジピンとの係合許容幅が拡大して装置の製
作許容誤差の範囲が拡大し歩留まりが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による両開き扉が左側
に開けられた状態を示す概略斜視図である。
【図2】図1に示した扉1の内部に組込まれたヒンジピ
ンと係合する部分の具体的構造を示す分解斜視図であ
る。
【図3】この発明の第1の実施例による扉の開閉状態の
ある状態における内部機構を示す図である。
【図4】この発明の第1の実施例による扉の開閉状態の
他の状態における内部機構を示す図である。
【図5】この発明の第1の実施例による扉の開閉状態の
さらに他の状態における内部機構を示す図である。
【図6】この発明の第1の実施例による扉の開閉状態の
さらに他の状態における内部機構を示した図である。
【図7】この発明の第1の実施例による扉の開閉状態の
さらに他の状態における内部機構を示した図である。
【図8】図3の開閉状態に対応した扉の開閉機構の拡大
図である。
【図9】図4の開閉状態に対応した扉の開閉機構の拡大
図である。
【図10】図5の開閉状態に対応した扉の開閉機構の拡
大図である。
【図11】図6の開閉状態に対応した扉の開閉機構の拡
大図である。
【図12】図7の開閉状態に対応した扉の開閉機構の拡
大図である。
【図13】この発明の第2の実施例による扉の開閉装置
の拡大図であって、開閉状態のある状態を示した図であ
る。
【図14】この発明の第2の実施例による扉の開閉装置
の拡大図であって、開閉状態の他の状態を示したもので
ある。
【図15】この発明の第2の実施例による扉の開閉装置
の拡大図であって、開閉状態のさらに他の状態を示した
ものである。
【図16】この発明の第1の実施例によるヒンジピンの
構造を示す図である。
【図17】図3のX−X断面図である。
【図18】この発明の第3の実施例によるヒンジピンの
構造を示す図である。
【図19】この発明の第3の実施例によるものであっ
て、図3に示したX−X断面に相当する部分の断面図で
ある。
【図20】従来の両開き扉が左側に開けられた状態を示
す概略斜視図である。
【図21】図20に示した扉1の内部に組込まれたヒン
ジピンと係合する部分の具体的構造を示す分解斜視図で
ある。
【図22】従来の両開き扉の内部構造であって、開閉状
態のある状態における構造を示した図である。
【図23】従来の両開き扉の内部構造であって、開閉状
態の他の状態における構造を示した図である。
【図24】従来の両開き扉の装置に用いられるヒンジピ
ンの構造を示した図である。
【符号の説明】
1 扉 2 被取付体 3a〜3d ヒンジピン 4a、4b 固定板 5a、5b ラッチ板 6 連結機構 7a、7b ロック溝 8a、8b ロックピン 9a、9b 安全装置 10a、10b スプリング 20a、20b 安全溝 31a、31b 異径部 32a、32b ラッチ係合部 33 外殻部 35 芯棒 41a〜41d 係合溝 51a、51b ラッチ溝 52a、52b 枢軸 53a、53b 突起部 61a、61b 揺動リンク 62 連結リンク 92a、92b 安全レバー 911a、911b 枢軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 右方向および左方向のいずれの方向にも
    開閉可能な扉の開閉装置であって、 各々は扉本体および扉取付部のいずれか一方の左右両端
    部に取付けられた棒体であって、その先端部の径が前記
    棒体の径より大である1対のヒンジピンと、 扉本体および扉取付部のいずれか他方に取付けられ、前
    記ヒンジピンに対応した位置に前記ヒンジピンが係合自
    在の1対の係合溝を有する固定板と、 各々は前記係合溝の近傍に設けられ、前記固定板に設け
    られた軸を中心に回動自在であり、その一部は前記係合
    溝に対して前記ヒンジピンの棒体が係合するにつれて前
    記軸を中心に回転する係合部を有し、前記係合部は前記
    ヒンジピンが前記係合溝に完全に係合した位置では、前
    記ヒンジピンの棒体の前記係合溝を介しての係合解除を
    阻止する形状である1対のラッチ板と、 各々は、前記ラッチ板の回動に応じて前記固定板に設け
    られた軸を中心に回動する1対のリンク部材と、 前記リンク部材の各々の間に掛渡され、前記ラッチ板の
    一方が前記ヒンジピンの係合を解除する方向に回転した
    とき、前記ラッチ板の他方が前記ヒンジピンの係合を拘
    束する方向に回転するように移動する連結部材と、 各々は、前記係合溝の近傍に設けられ、前記固定板に設
    けられた軸を中心に回動自在であり、前記ラッチ板の各
    々が前記ヒンジピンの係合を解除する位置にあるとき、
    その位置を保持するように前記ラッチ板に係合し、前記
    ヒンジピンが前記固定板の係合溝に係合するにつれて前
    記ヒンジピンの先端部によって前記ラッチ板との係合が
    解除される1対の拘束部材とを備えた、扉の開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記ヒンジピンの各々は、 前記扉本体または前記扉取付部に固定される棒状の固定
    部と、 前記固定部に挿通自在の筒状の移動部と、 前記移動部の端部に固定され、その径が前記移動部の径
    より大である円板状の先端部と、 前記固定部と前記移動部との間に設けられ、前記先端部
    の位置を前記固定部に対して移動可能とする弾性部材と
    からなる、請求項1記載の扉の開閉装置。
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CN104329878A (zh) * 2013-11-29 2015-02-04 海尔集团公司 一种双向开关门装置以及具有该装置的冰箱
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