JPH05105864A - 静的破壊剤 - Google Patents
静的破壊剤Info
- Publication number
- JPH05105864A JPH05105864A JP26776291A JP26776291A JPH05105864A JP H05105864 A JPH05105864 A JP H05105864A JP 26776291 A JP26776291 A JP 26776291A JP 26776291 A JP26776291 A JP 26776291A JP H05105864 A JPH05105864 A JP H05105864A
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- JP
- Japan
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- quicklime
- carbon dioxide
- quick lime
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 塊状物を短時間で破砕でき、高膨張圧で破砕
の効率が高く、かつ安全性を確保する。 【構成】 生石灰を炭酸ガス雰囲気中に放置して炭酸ガ
ス処理した後、副成分と共に成形造粒した静的破壊剤。
の効率が高く、かつ安全性を確保する。 【構成】 生石灰を炭酸ガス雰囲気中に放置して炭酸ガ
ス処理した後、副成分と共に成形造粒した静的破壊剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリート塊や、岩石
等の塊状の被破砕物を静的に破砕する破壊剤に関する。
等の塊状の被破砕物を静的に破砕する破壊剤に関する。
【0002】
【従来の技術】生石灰を主成分とする静的破壊剤を塊状
物に穿設した充填孔に充填し、これに水を加え、その水
和反応のエネルギーを利用して塊状物を破砕する手段が
実用化されているが、水和反応時間を正確にコントロー
ルして破砕時間を短縮することはむずかしかった。ま
た、充填孔に充填した破壊剤は初期反応が早いために、
しばしば上部のみが反応し、孔尻まで反応しなかった
り、局部的に反応して噴出を起して安全性を損なう事態
を招いた。
物に穿設した充填孔に充填し、これに水を加え、その水
和反応のエネルギーを利用して塊状物を破砕する手段が
実用化されているが、水和反応時間を正確にコントロー
ルして破砕時間を短縮することはむずかしかった。ま
た、充填孔に充填した破壊剤は初期反応が早いために、
しばしば上部のみが反応し、孔尻まで反応しなかった
り、局部的に反応して噴出を起して安全性を損なう事態
を招いた。
【0003】これまでに生石灰を主成分とする静的破壊
剤の生石灰と水との反応をコントロールする技術とし
て、減水剤等の第3成分の添加、シリカ等の鉱石を生石
灰に加えた共焼生成物によるもの、或いは生石灰自体の
性状として、焼成度の変化、粒度調整等の方法がとられ
ている。
剤の生石灰と水との反応をコントロールする技術とし
て、減水剤等の第3成分の添加、シリカ等の鉱石を生石
灰に加えた共焼生成物によるもの、或いは生石灰自体の
性状として、焼成度の変化、粒度調整等の方法がとられ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの手段のうち、
第3成分を添加する手段は、添加成分の種類や量により
生石灰と水との反応速度がかわり、しかも主成分の生石
灰との混合度合や粒形状等の影響を大きく受けるため
に、正確に反応をコントロールすることはむずかしかっ
た。また、生石灰の焼成度および粒度を調整する方法
は、製造段階で手間がかかる割合に、水との反応をコン
トロールすることが難しく、特に短時間破砕を目的とす
る破壊剤においては特に著しい効果は認められなかっ
た。
第3成分を添加する手段は、添加成分の種類や量により
生石灰と水との反応速度がかわり、しかも主成分の生石
灰との混合度合や粒形状等の影響を大きく受けるため
に、正確に反応をコントロールすることはむずかしかっ
た。また、生石灰の焼成度および粒度を調整する方法
は、製造段階で手間がかかる割合に、水との反応をコン
トロールすることが難しく、特に短時間破砕を目的とす
る破壊剤においては特に著しい効果は認められなかっ
た。
【0005】また原料生石灰を水、或いは水蒸気等で風
化処理する方法も提案されているが、顆粒状に成形され
た破壊剤と水の反応によって、その速度を調整すること
はできなかった。
化処理する方法も提案されているが、顆粒状に成形され
た破壊剤と水の反応によって、その速度を調整すること
はできなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる欠点を克
服すべく、鋭意研究を行った結果得られたものであり、
その要旨は生石灰を50重量%以上含有する静的破壊剤
において、該静的破壊剤は、原料生石灰粉体に炭酸ガス
を接触させて、炭酸ガス処理した生石灰を用いてなるこ
とを特徴とする静的破壊剤にある。
服すべく、鋭意研究を行った結果得られたものであり、
その要旨は生石灰を50重量%以上含有する静的破壊剤
において、該静的破壊剤は、原料生石灰粉体に炭酸ガス
を接触させて、炭酸ガス処理した生石灰を用いてなるこ
とを特徴とする静的破壊剤にある。
【0007】原料生石灰粉体としては、通常硬焼き生石
灰が用いられる。炭酸ガス吹込みによる炭酸ガス処理は
生石灰粉体を炭酸ガス雰囲気中に1〜30分程度放置し
て行なわれる。粉体を雰囲気中で撹拌混合したり、温度
を高くする等の手段で炭酸ガス処理を促進することもで
きる。雰囲気は炭酸ガス100%が好ましい。さらに加
圧して炭酸ガス処理を一層促進したり、処理時間の短縮
を図ることもできる。
灰が用いられる。炭酸ガス吹込みによる炭酸ガス処理は
生石灰粉体を炭酸ガス雰囲気中に1〜30分程度放置し
て行なわれる。粉体を雰囲気中で撹拌混合したり、温度
を高くする等の手段で炭酸ガス処理を促進することもで
きる。雰囲気は炭酸ガス100%が好ましい。さらに加
圧して炭酸ガス処理を一層促進したり、処理時間の短縮
を図ることもできる。
【0008】また処理条件を変えることにより、水との
初期反応が異なる生石灰を得ることができる。
初期反応が異なる生石灰を得ることができる。
【0009】原料生石灰の水分含有率が1.5重量%以下
のものを炭酸ガス処理した破砕剤は、特に初期反応速度
のコントロールが容易であり、短時間破砕タイプとして
有効に用いることができる。
のものを炭酸ガス処理した破砕剤は、特に初期反応速度
のコントロールが容易であり、短時間破砕タイプとして
有効に用いることができる。
【0010】このように炭酸ガス処理した原料生石灰粉
体は通常、ポルトランドセメント、アルミナセメント、
あるいは硼酸塩等の副成分と共に、加圧成形し、生石灰
を50%以上含有する粒状物となし、破壊剤とする。
体は通常、ポルトランドセメント、アルミナセメント、
あるいは硼酸塩等の副成分と共に、加圧成形し、生石灰
を50%以上含有する粒状物となし、破壊剤とする。
【0011】
【作用】この静的破壊剤は炭酸ガス処理の条件により、
水との反応速度をコントロールすることが容易となり、
初期過程の反応の遅延化を図り、反応開始時の正確な設
定が可能となった。このために、30〜60分以下の短
時間破砕を目的とする破壊剤となし用いることができ、
同時に噴出等の恐れがなく安全性を確保できる。
水との反応速度をコントロールすることが容易となり、
初期過程の反応の遅延化を図り、反応開始時の正確な設
定が可能となった。このために、30〜60分以下の短
時間破砕を目的とする破壊剤となし用いることができ、
同時に噴出等の恐れがなく安全性を確保できる。
【0012】また反応速度のコントロールが容易となっ
たため、水分率が低く、有効CaO成分が多い破壊剤と
なし、高膨張圧を発揮することができる。
たため、水分率が低く、有効CaO成分が多い破壊剤と
なし、高膨張圧を発揮することができる。
【0013】
【実施例】水分含有率の異なる硬焼生石灰粉体(Ca
O)を各々100%炭酸ガス雰囲気中にて撹拌しながら
5〜30分放置した。放置処理後、CaOにアルミナセ
メント、硼酸カルシウムを添加混合し、ブリケッティン
グマシンにて加圧成形し得られた成形粒を1〜10mm程
度に粉砕し、破壊剤とした。
O)を各々100%炭酸ガス雰囲気中にて撹拌しながら
5〜30分放置した。放置処理後、CaOにアルミナセ
メント、硼酸カルシウムを添加混合し、ブリケッティン
グマシンにて加圧成形し得られた成形粒を1〜10mm程
度に粉砕し、破壊剤とした。
【0014】得られた破壊剤をコンクリート供試体(6
00mm角)の中央に40mmφ×500mm長の穿孔を施こ
し、破壊剤400gを充填後、150gの水を注入し
た。尚比較例として、炭酸ガス未処理のCaOを用いた
ものも合わせて評価した。
00mm角)の中央に40mmφ×500mm長の穿孔を施こ
し、破壊剤400gを充填後、150gの水を注入し
た。尚比較例として、炭酸ガス未処理のCaOを用いた
ものも合わせて評価した。
【0015】結果を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】この静的破壊剤は次の効果を奏する。
【0018】 30〜60分以下の短時間破砕を目的
とする破壊剤となし、塊状物の短時間破砕が可能となっ
た。
とする破壊剤となし、塊状物の短時間破砕が可能となっ
た。
【0019】 高膨張圧となし破砕効率の向上を達成
できる。
できる。
【0020】 充填孔近傍における作業の安全性が高
まり、破壊剤を充填した孔の上から直接注水が可能とな
り、破砕作業の能率化を図ることができる。
まり、破壊剤を充填した孔の上から直接注水が可能とな
り、破砕作業の能率化を図ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 生石灰を50重量%以上含有する静的破
壊剤において、該静的破壊剤は、原料生石灰粉体に炭酸
ガスを接触させて炭酸ガス処理した生石灰を用いてなる
ことを特徴とする静的破壊剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03267762A JP3104036B2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | 静的破壊剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03267762A JP3104036B2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | 静的破壊剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05105864A true JPH05105864A (ja) | 1993-04-27 |
JP3104036B2 JP3104036B2 (ja) | 2000-10-30 |
Family
ID=17449240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03267762A Expired - Fee Related JP3104036B2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | 静的破壊剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3104036B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110218071A (zh) * | 2019-05-05 | 2019-09-10 | 广西柳钢环保股份有限公司 | 大块钢渣的破碎方法 |
-
1991
- 1991-10-16 JP JP03267762A patent/JP3104036B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110218071A (zh) * | 2019-05-05 | 2019-09-10 | 广西柳钢环保股份有限公司 | 大块钢渣的破碎方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3104036B2 (ja) | 2000-10-30 |
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Legal Events
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