JPH05104757A - 通電転写記録装置 - Google Patents
通電転写記録装置Info
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- JPH05104757A JPH05104757A JP3294965A JP29496591A JPH05104757A JP H05104757 A JPH05104757 A JP H05104757A JP 3294965 A JP3294965 A JP 3294965A JP 29496591 A JP29496591 A JP 29496591A JP H05104757 A JPH05104757 A JP H05104757A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 インクリボンの切損の危険性を回避しなが
ら、インクリボンと帰路電極との間の接触抵抗を十分に
低下してインクリボンの発熱現象を抑え、しかも、帰路
電極のコンパクト化、設計上の自由度向上を図るように
する。 【構成】 帰路電極3の少なくとも一つを略平板状に形
成すると共に、この平板状帰路電極3に対向する部位に
はインクリボンを平板状帰路電極3に圧接させる弾性押
圧部材5を設け、更に、平板状帰路電極3に対する強制
冷却手段6を設けたり、あるいは、平板状帰路電極3の
インクリボン1との接触部にインクリボン1の移動方向
に延びる凹凸溝7を設けたり、あるいは、弾性押圧部材
5に色材層付着防止膜8を設けるようにする。
ら、インクリボンと帰路電極との間の接触抵抗を十分に
低下してインクリボンの発熱現象を抑え、しかも、帰路
電極のコンパクト化、設計上の自由度向上を図るように
する。 【構成】 帰路電極3の少なくとも一つを略平板状に形
成すると共に、この平板状帰路電極3に対向する部位に
はインクリボンを平板状帰路電極3に圧接させる弾性押
圧部材5を設け、更に、平板状帰路電極3に対する強制
冷却手段6を設けたり、あるいは、平板状帰路電極3の
インクリボン1との接触部にインクリボン1の移動方向
に延びる凹凸溝7を設けたり、あるいは、弾性押圧部材
5に色材層付着防止膜8を設けるようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、記録信号に応じてイ
ンクリボンを通電加熱し、インクリボンの色材層を記録
シートに選択的に転写する通電転写記録装置に係り、特
に、手動走査可能な小型のものを対象とし、インクリボ
ンを通電加熱するための帰路電極構造を改良した通電転
写記録装置に関する。
ンクリボンを通電加熱し、インクリボンの色材層を記録
シートに選択的に転写する通電転写記録装置に係り、特
に、手動走査可能な小型のものを対象とし、インクリボ
ンを通電加熱するための帰路電極構造を改良した通電転
写記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の手動走査型の通電転写記録
装置としては、例えば図9に示すように、供給リールか
ら巻取リールへと順次巻取られるインクリボン101を
有し、このインクリボンには記録電極102を圧接させ
ると共に、記録電極102から離間したインクリボン1
01部分には例えば搬送ロールとしても機能する帰路電
極ロール103,104を圧接させ、記録信号に応じて
記録電極102及び帰路電極103,104間に通電す
ることにより、インクリボン101の色材層を記録用紙
105側に転写するようにしたものが知られている。
装置としては、例えば図9に示すように、供給リールか
ら巻取リールへと順次巻取られるインクリボン101を
有し、このインクリボンには記録電極102を圧接させ
ると共に、記録電極102から離間したインクリボン1
01部分には例えば搬送ロールとしても機能する帰路電
極ロール103,104を圧接させ、記録信号に応じて
記録電極102及び帰路電極103,104間に通電す
ることにより、インクリボン101の色材層を記録用紙
105側に転写するようにしたものが知られている。
【0003】このようなタイプにおいて、上記インクリ
ボン101は、例えばカーボン粉末が含まれるポリカー
ボネイト等の樹脂からなる導電性樹脂シートの上にアル
ミニウム蒸着層を介して顔料や色素が含まれるワックス
樹脂層(色材層)を設けたものであり、帰路電極10
3,104との接触はインクリボン101の導電性樹脂
シートとの間で行われるが、インクリボン101と帰路
電極ロール103,104との接触部の抵抗が高いと、
この部分が発熱(例えばこの部分の接触抵抗が5Ωとす
ると、64ドットの記録電極102総てに記録電流を流
した場合には、1ドット当たり約20mAの電流が流
れ、全体として約8Wの電力に相当する発熱が起きる)
し、好ましくないことは知られていた。
ボン101は、例えばカーボン粉末が含まれるポリカー
ボネイト等の樹脂からなる導電性樹脂シートの上にアル
ミニウム蒸着層を介して顔料や色素が含まれるワックス
樹脂層(色材層)を設けたものであり、帰路電極10
3,104との接触はインクリボン101の導電性樹脂
シートとの間で行われるが、インクリボン101と帰路
電極ロール103,104との接触部の抵抗が高いと、
この部分が発熱(例えばこの部分の接触抵抗が5Ωとす
ると、64ドットの記録電極102総てに記録電流を流
した場合には、1ドット当たり約20mAの電流が流
れ、全体として約8Wの電力に相当する発熱が起きる)
し、好ましくないことは知られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような発熱現象を
抑えるために、従来にあっては、インクリボン101に
張力を与え、帰路電極ロール103,104へインクリ
ボン101を押し付けることにより両者の圧接力を高め
るようにしているが、インクリボン101に大きな張力
を与えるとインクリボン101が切損し易くなってしま
うため、インクリボン101に十分に大きな張力を与え
ることができない。
抑えるために、従来にあっては、インクリボン101に
張力を与え、帰路電極ロール103,104へインクリ
ボン101を押し付けることにより両者の圧接力を高め
るようにしているが、インクリボン101に大きな張力
を与えるとインクリボン101が切損し易くなってしま
うため、インクリボン101に十分に大きな張力を与え
ることができない。
【0005】このため、インクリボン101と帰路電極
ロール103,104との接触面積をできる限り広くし
て放熱性を上げるように設計することが必要になるが、
帰路電極ロール103,104への巻き付け角度を大き
くしたり、あるいは、帰路電極ロール103,104自
体の曲率を大きくしなければならず、必然的に、帰路電
極ロール103,104 の専有スペースが嵩み、設計
上の自由度が制限されてしまう。
ロール103,104との接触面積をできる限り広くし
て放熱性を上げるように設計することが必要になるが、
帰路電極ロール103,104への巻き付け角度を大き
くしたり、あるいは、帰路電極ロール103,104自
体の曲率を大きくしなければならず、必然的に、帰路電
極ロール103,104 の専有スペースが嵩み、設計
上の自由度が制限されてしまう。
【0006】このような事態を回避するために、従来に
あっては、帰路電極ロールを可動型のロールとし、ピン
チロールとの間でインクリボンを挟持することにより、
帰路電極ロールとインクリボンとの圧接力を高めるよう
にしたものが提供されている(特開平2−172774
号公報参照)が、このタイプにあっては、帰路電極ロー
ル自体を小型にすることはできるものの、帰路電極ロー
ルを可動にする上で駆動機構が必要不可欠になるので、
その分、帰路電極ロールの専有スペースを十分に小さく
することができず、依然として設計上の自由度が制限さ
れてしまうという技術的課題が残存する。
あっては、帰路電極ロールを可動型のロールとし、ピン
チロールとの間でインクリボンを挟持することにより、
帰路電極ロールとインクリボンとの圧接力を高めるよう
にしたものが提供されている(特開平2−172774
号公報参照)が、このタイプにあっては、帰路電極ロー
ル自体を小型にすることはできるものの、帰路電極ロー
ルを可動にする上で駆動機構が必要不可欠になるので、
その分、帰路電極ロールの専有スペースを十分に小さく
することができず、依然として設計上の自由度が制限さ
れてしまうという技術的課題が残存する。
【0007】また、従来にあっては、図10に示すよう
に、帰路電極自体を針車106で構成し、針車106の
針107でインクリボン101の導電性樹脂シートを突
き破り、直接アルミニウム蒸着層と接触させるようにし
たものも提供されているが、このタイプにあっては、針
車106とインクリボン101との接触抵抗は非常に低
く抑えられるものの、針車106でインクリボン101
を破壊することになるため、インクリボン101が切損
し易いという事態が生ずるばかりか、針車106のレイ
アウトとしては記録電極102による記録後のインクリ
ボン101部分に限られてしまい、その分、設計上の自
由度が制限されるという技術的課題がある。
に、帰路電極自体を針車106で構成し、針車106の
針107でインクリボン101の導電性樹脂シートを突
き破り、直接アルミニウム蒸着層と接触させるようにし
たものも提供されているが、このタイプにあっては、針
車106とインクリボン101との接触抵抗は非常に低
く抑えられるものの、針車106でインクリボン101
を破壊することになるため、インクリボン101が切損
し易いという事態が生ずるばかりか、針車106のレイ
アウトとしては記録電極102による記録後のインクリ
ボン101部分に限られてしまい、その分、設計上の自
由度が制限されるという技術的課題がある。
【0008】この発明は、以上の技術的課題を解決する
ためになされたものであって、インクリボンの切損の危
険性を回避しながら、インクリボンと帰路電極との間の
接触抵抗を十分に低下してインクリボンの発熱現象を抑
え、しかも、帰路電極のコンパクト化、設計上の自由度
向上を図るようにした通電転写記録装置を提供するもの
である。
ためになされたものであって、インクリボンの切損の危
険性を回避しながら、インクリボンと帰路電極との間の
接触抵抗を十分に低下してインクリボンの発熱現象を抑
え、しかも、帰路電極のコンパクト化、設計上の自由度
向上を図るようにした通電転写記録装置を提供するもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、上述した技術
的課題を解決する第一の発明は、図1(a)に示すよう
に、抵抗性支持層1aの上に導電層1bを介して熱によ
り転写可能な色剤層1cが設けられたインクリボン1
と、このインクリボン1の抵抗性支持層1aに圧接する
所定数の記録電極2と、上記インクリボン1の抵抗性支
持層1aに圧接する所定数の帰路電極3とを備え、記録
信号に応じて記録電極2及び帰路電極3間に通電するこ
とにより、抵抗性支持層1aで発生する熱により選択的
に色材層1cを記録シート4に転写する通電転写記録装
置を前提とし、上記帰路電極3の少なくとも一つを略平
板状に形成すると共に、この平板状帰路電極3に対向す
る部位にはインクリボンを平板状帰路電極3に圧接させ
る弾性押圧部材5を設け、更に、平板状帰路電極3に対
する強制冷却手段6を設けたことを特徴とするものであ
る。
的課題を解決する第一の発明は、図1(a)に示すよう
に、抵抗性支持層1aの上に導電層1bを介して熱によ
り転写可能な色剤層1cが設けられたインクリボン1
と、このインクリボン1の抵抗性支持層1aに圧接する
所定数の記録電極2と、上記インクリボン1の抵抗性支
持層1aに圧接する所定数の帰路電極3とを備え、記録
信号に応じて記録電極2及び帰路電極3間に通電するこ
とにより、抵抗性支持層1aで発生する熱により選択的
に色材層1cを記録シート4に転写する通電転写記録装
置を前提とし、上記帰路電極3の少なくとも一つを略平
板状に形成すると共に、この平板状帰路電極3に対向す
る部位にはインクリボンを平板状帰路電極3に圧接させ
る弾性押圧部材5を設け、更に、平板状帰路電極3に対
する強制冷却手段6を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0010】また、第二の発明は、図1(a)(b)に
示すように、第一の発明と同様な構成要素(インクリボ
ン1,記録電極2,平板状帰路電極3,弾性押圧部材
5)を備え、平板状帰路電極3のインクリボン1との接
触部にインクリボン1の移動方向に沿って延びる凹凸溝
7を設けたことを特徴とするものである。
示すように、第一の発明と同様な構成要素(インクリボ
ン1,記録電極2,平板状帰路電極3,弾性押圧部材
5)を備え、平板状帰路電極3のインクリボン1との接
触部にインクリボン1の移動方向に沿って延びる凹凸溝
7を設けたことを特徴とするものである。
【0011】更に、第三の発明は、図1(a)(b)に
示すように、第一の発明と同様な構成要素(インクリボ
ン1,記録電極2,平板状帰路電極3,弾性押圧部材
5)を備え、上記弾性押圧部材5には剥離した色材層1
cが混入付着する事態を阻止する色材層付着防止膜8を
設けたことを特徴とするものである。
示すように、第一の発明と同様な構成要素(インクリボ
ン1,記録電極2,平板状帰路電極3,弾性押圧部材
5)を備え、上記弾性押圧部材5には剥離した色材層1
cが混入付着する事態を阻止する色材層付着防止膜8を
設けたことを特徴とするものである。
【0012】このような技術的手段において、平板状帰
路電極3の材質、数、面積、レイアウトについては、イ
ンクリボン1のレイアウトやインクリボン1との間の接
触抵抗を考慮して適宜選定して差し支えないが、特にレ
トアウトについては、各構成部品を格納するケースの壁
に沿って平行配置するようにすることが省スペースとい
う点からして好ましい。
路電極3の材質、数、面積、レイアウトについては、イ
ンクリボン1のレイアウトやインクリボン1との間の接
触抵抗を考慮して適宜選定して差し支えないが、特にレ
トアウトについては、各構成部品を格納するケースの壁
に沿って平行配置するようにすることが省スペースとい
う点からして好ましい。
【0013】また、弾性押圧部材5としては、少なくと
もインクリボン1を平板状帰路電極3に弾性的に押し付
けるものであれば適宜選定して差し支えないが、インク
リボン1との摺接でインクリボン1の色材層1cが剥が
れた場合において、色材層1cが表面部分に堆積するこ
となく、内部を通過して排出されるような素材、例えば
フェルト材にて構成することが好ましい。
もインクリボン1を平板状帰路電極3に弾性的に押し付
けるものであれば適宜選定して差し支えないが、インク
リボン1との摺接でインクリボン1の色材層1cが剥が
れた場合において、色材層1cが表面部分に堆積するこ
となく、内部を通過して排出されるような素材、例えば
フェルト材にて構成することが好ましい。
【0014】更に、強制冷却手段6としては、平板状帰
路電極3を強制冷却するものであれば、ファン、ヒート
パイプ等適宜選択することができる。
路電極3を強制冷却するものであれば、ファン、ヒート
パイプ等適宜選択することができる。
【0015】更にまた、上記平板状帰路電極3の凹凸溝
7については、平板状帰路電極3そのものに直接的にヘ
アライン加工等を施してもよいが、加工性を考慮する
と、例えば平板状帰路電極3の表面に加工し易いメッキ
を施し、このメッキ部分にヘアライン加工等を施すこと
が好ましい。また、上記凹凸溝7については、インクリ
ボン1との接触性を確保でき、しかも、巻き込んだ空気
の空気流通路として機能できる程度のものに形成すれば
よく、大体10μm〜500μm程度の範囲であれば適
宜選定することができる。
7については、平板状帰路電極3そのものに直接的にヘ
アライン加工等を施してもよいが、加工性を考慮する
と、例えば平板状帰路電極3の表面に加工し易いメッキ
を施し、このメッキ部分にヘアライン加工等を施すこと
が好ましい。また、上記凹凸溝7については、インクリ
ボン1との接触性を確保でき、しかも、巻き込んだ空気
の空気流通路として機能できる程度のものに形成すれば
よく、大体10μm〜500μm程度の範囲であれば適
宜選定することができる。
【0016】また、色材層付着防止膜8としては、イン
クリボン1から剥がれた色材層1cか弾性押圧部材5の
素材中に絡まないものであれば、フッ素繊維で作成され
たフェルト材等適宜選定することができる。
クリボン1から剥がれた色材層1cか弾性押圧部材5の
素材中に絡まないものであれば、フッ素繊維で作成され
たフェルト材等適宜選定することができる。
【0017】
【作用】上述したような技術的手段において、第一の発
明によれば、強制冷却手段6が平板状帰路電極3を強制
冷却するので、摩擦や記録電極2からの通電によってイ
ンクリボン1内の温度が上昇したとしても、平板状帰路
電極3に接触するインクリボン1内の局部的温度が均一
化されて、インクリボン1の温度が降下する。すると、
熱膨張によって大きく凹凸していた導電層1bの変形も
小さくなり、その分、インクリボン1と平板状帰路電極
3との接触部抵抗が小さく抑えられる。また、インクリ
ボン1の色材層1cの軟化も抑えられるため、色材層1
cと弾性押圧部材5との間の接触部抵抗も小さく抑えら
れる。
明によれば、強制冷却手段6が平板状帰路電極3を強制
冷却するので、摩擦や記録電極2からの通電によってイ
ンクリボン1内の温度が上昇したとしても、平板状帰路
電極3に接触するインクリボン1内の局部的温度が均一
化されて、インクリボン1の温度が降下する。すると、
熱膨張によって大きく凹凸していた導電層1bの変形も
小さくなり、その分、インクリボン1と平板状帰路電極
3との接触部抵抗が小さく抑えられる。また、インクリ
ボン1の色材層1cの軟化も抑えられるため、色材層1
cと弾性押圧部材5との間の接触部抵抗も小さく抑えら
れる。
【0018】また、第二の発明によれば、平板状帰路電
極3に形成された凹凸溝7は、平板状帰路電極3とイン
クリボン1との接触部にインクリボン1の移動方向に沿
った空気流通路を構成し、インクリボン1移動時に巻き
込んだ空気を逃がすほか、平板状帰路電極3とインクリ
ボン1との接触部における塵埃等をもインクリボン1の
移動と共に排出する。
極3に形成された凹凸溝7は、平板状帰路電極3とイン
クリボン1との接触部にインクリボン1の移動方向に沿
った空気流通路を構成し、インクリボン1移動時に巻き
込んだ空気を逃がすほか、平板状帰路電極3とインクリ
ボン1との接触部における塵埃等をもインクリボン1の
移動と共に排出する。
【0019】更に、第三の発明によれば、色材層付着防
止膜8は、インクリボン1の色材層1cが剥がれた場合
において弾性押圧部材5の構成素材に色材層1cが付着
するのを阻止する。
止膜8は、インクリボン1の色材層1cが剥がれた場合
において弾性押圧部材5の構成素材に色材層1cが付着
するのを阻止する。
【0020】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいてこの
発明を詳細に説明する。図2はこの発明が適用された手
動走査型通電転写記録装置の一実施例を示す。同図にお
いて、符号10は移動ロール11,12によって移動自
在なユニットケース、13はインクリボン、14はイン
クリボン13を供給する供給リール、15はインクリボ
ン13を巻取る巻取リール、16は記録信号に応じてイ
ンクリボン13を通電加熱する記録ヘッド、17,18
はインクリボン13に接触する第一、第二の帰路電極で
ある。尚、符号19,20はインクリボン13の搬送ロ
ールである。
発明を詳細に説明する。図2はこの発明が適用された手
動走査型通電転写記録装置の一実施例を示す。同図にお
いて、符号10は移動ロール11,12によって移動自
在なユニットケース、13はインクリボン、14はイン
クリボン13を供給する供給リール、15はインクリボ
ン13を巻取る巻取リール、16は記録信号に応じてイ
ンクリボン13を通電加熱する記録ヘッド、17,18
はインクリボン13に接触する第一、第二の帰路電極で
ある。尚、符号19,20はインクリボン13の搬送ロ
ールである。
【0021】この実施例において、上記インクリボン1
3は、特に図3に示すように、カーボン粉末が含まれる
ポリカーボネイト等の樹脂からなる導電性樹脂シート2
1と、この導電性樹脂シート21上に積層されるアルミ
ニウム蒸着層22と、このアルミニウム蒸着層22の上
に剥離層(転写性向上を目的とする)24を介して積層
させる顔料や色素が含まれるワックス樹脂層23とで構
成されている。
3は、特に図3に示すように、カーボン粉末が含まれる
ポリカーボネイト等の樹脂からなる導電性樹脂シート2
1と、この導電性樹脂シート21上に積層されるアルミ
ニウム蒸着層22と、このアルミニウム蒸着層22の上
に剥離層(転写性向上を目的とする)24を介して積層
させる顔料や色素が含まれるワックス樹脂層23とで構
成されている。
【0022】また、この実施例では、上記巻取リール1
5が駆動されて供給リール14が追従するようになって
おり、巻取リール15の駆動系は、一方の移動ロール1
1と同軸に設けられた駆動ギア31に対して順次伝達ギ
ア32〜36を噛合させ、最終段の伝達ギア36を巻取
リール15と同軸に固着したものである。
5が駆動されて供給リール14が追従するようになって
おり、巻取リール15の駆動系は、一方の移動ロール1
1と同軸に設けられた駆動ギア31に対して順次伝達ギ
ア32〜36を噛合させ、最終段の伝達ギア36を巻取
リール15と同軸に固着したものである。
【0023】更に、上記記録ヘッド16は、図2,図3
に示すように、ケース10の一部に板バネ41を介して
弾性的に支持されており、この板バネ41にゴム材等の
弾性支持体42を固着すると共に、この弾性支持体42
の表面にポリイミド等の耐熱性樹脂43を介してニッケ
ルメッキからなる記録電極44を記録画素密度(例えば
8個/mm)毎に配列し、図4に示すように、各記録電
極44には夫々記録信号に応じてオンオフするスイッチ
ング素子45を接続すると共に、各スイッチング素子4
5と帰路電極17,18との間に駆動電源46を接続す
るようにしたものである。尚、符号47は記録電極44
とスイッチング素子45とを接続する銅製の配線電極で
ある。
に示すように、ケース10の一部に板バネ41を介して
弾性的に支持されており、この板バネ41にゴム材等の
弾性支持体42を固着すると共に、この弾性支持体42
の表面にポリイミド等の耐熱性樹脂43を介してニッケ
ルメッキからなる記録電極44を記録画素密度(例えば
8個/mm)毎に配列し、図4に示すように、各記録電
極44には夫々記録信号に応じてオンオフするスイッチ
ング素子45を接続すると共に、各スイッチング素子4
5と帰路電極17,18との間に駆動電源46を接続す
るようにしたものである。尚、符号47は記録電極44
とスイッチング素子45とを接続する銅製の配線電極で
ある。
【0024】また、この実施例において、上記第一の帰
路電極17はロール状のものであり、引き出し電極51
を介して駆動電源46に接続されており、インクリボン
13の導電性樹脂シート21側と接触している。
路電極17はロール状のものであり、引き出し電極51
を介して駆動電源46に接続されており、インクリボン
13の導電性樹脂シート21側と接触している。
【0025】一方、第二の帰路電極18は例えば銅にニ
ッケルメッキを施したもの製の平板状に構成されてお
り、同じく引き出し電極61を介して駆動電源に接続さ
れており、インクリボン13の導電性樹脂シート21側
と接触している。そして、この実施例においては、第二
の帰路電極18のインクリボン13との接触面には、図
5(a)(b)に示すように、錫を主成分とするメッキ
層62が形成され、このメッキ層62の表面には、イン
クリボン13の走行方向に延びるピッチ10μm程度の
凹凸溝63が形成されている。そして、この第二の帰路
電極18の背面側、すなわち、インクリボン13との非
接触部側には、例えばインクリボン13移動時において
作動する強制冷却用ファン70が配設されている。
ッケルメッキを施したもの製の平板状に構成されてお
り、同じく引き出し電極61を介して駆動電源に接続さ
れており、インクリボン13の導電性樹脂シート21側
と接触している。そして、この実施例においては、第二
の帰路電極18のインクリボン13との接触面には、図
5(a)(b)に示すように、錫を主成分とするメッキ
層62が形成され、このメッキ層62の表面には、イン
クリボン13の走行方向に延びるピッチ10μm程度の
凹凸溝63が形成されている。そして、この第二の帰路
電極18の背面側、すなわち、インクリボン13との非
接触部側には、例えばインクリボン13移動時において
作動する強制冷却用ファン70が配設されている。
【0026】更に、この実施例では、図2,図3に示す
ように、上記第二の帰路電極18のインクリボン13を
挟んだ対向部位には、フッ素繊維を主成分とするフェル
ト材81がフェルト支持板82を介して配設されてお
り、このフェルト材81がインクリボン13のワックス
樹脂層23に接触し、第二の帰路電極18との間でイン
クリボン13を弾性挟持するようになっている。
ように、上記第二の帰路電極18のインクリボン13を
挟んだ対向部位には、フッ素繊維を主成分とするフェル
ト材81がフェルト支持板82を介して配設されてお
り、このフェルト材81がインクリボン13のワックス
樹脂層23に接触し、第二の帰路電極18との間でイン
クリボン13を弾性挟持するようになっている。
【0027】次に、この実施例に係る手動走査型通電転
写記録装置の作動について説明する。 今、スイッチン
グ素子45が記録信号に応じて動作すると、この実施例
では、第一、第二の帰路電極17,18から供給された
電流は、図3に示すように、矢印d1の如くインクリボ
ン13の導電性樹脂シート21を流れ、アルミニウム蒸
着膜22を矢印d2,d3の如く流れ、記録密度に対応
したサイズを有する記録電極44をd4の如く流れ、配
線電極47へと流れる。このような一連の電流の流れに
応じて領域aにおいてジュール熱が発生し、ワックス樹
脂層23がインクリボン13の矢印bへの移動に伴い、
記録用紙90上に転写される。
写記録装置の作動について説明する。 今、スイッチン
グ素子45が記録信号に応じて動作すると、この実施例
では、第一、第二の帰路電極17,18から供給された
電流は、図3に示すように、矢印d1の如くインクリボ
ン13の導電性樹脂シート21を流れ、アルミニウム蒸
着膜22を矢印d2,d3の如く流れ、記録密度に対応
したサイズを有する記録電極44をd4の如く流れ、配
線電極47へと流れる。このような一連の電流の流れに
応じて領域aにおいてジュール熱が発生し、ワックス樹
脂層23がインクリボン13の矢印bへの移動に伴い、
記録用紙90上に転写される。
【0028】このとき、上記電流d1により発生する熱
の影響により、第二の平板状帰路電極18の温度が上昇
すると、図6に示すように、b方向へインクリボン13
を搬送するための張力が増加してしまう。特に、インク
層であるワックス樹脂層23の融点MPを過ぎた温度近
傍よりインクリボン13の搬送力の増加率が大きくな
る。ところが、この実施例にあっては、強制冷却用ファ
ン70が第二の平板状帰路電極18を冷却し、この平板
状帰路電極18を介してインクリボン13内の温度も降
下させ、平板状帰路電極18周辺温度をインクリボン1
3の融点MP以下の温度に安定させる。このため、図6
に示すように、インクリボン13の搬送力が十分に低減
されることが理解される。
の影響により、第二の平板状帰路電極18の温度が上昇
すると、図6に示すように、b方向へインクリボン13
を搬送するための張力が増加してしまう。特に、インク
層であるワックス樹脂層23の融点MPを過ぎた温度近
傍よりインクリボン13の搬送力の増加率が大きくな
る。ところが、この実施例にあっては、強制冷却用ファ
ン70が第二の平板状帰路電極18を冷却し、この平板
状帰路電極18を介してインクリボン13内の温度も降
下させ、平板状帰路電極18周辺温度をインクリボン1
3の融点MP以下の温度に安定させる。このため、図6
に示すように、インクリボン13の搬送力が十分に低減
されることが理解される。
【0029】また、平板状帰路電極18の凹凸溝63の
効果を確認する上で、凹凸溝63のないものを比較例と
し、平板状帰路電極18とインクリボン13との接触抵
抗を平板状帰路電極18〜フェルト材81間の押圧力を
パラメータとして調べたところ、図7に示すように、一
点鎖線で示す比較例結果に比べて、実線で示す実施例の
ものの方が接触抵抗が低減していることが理解される。
また、同じ条件下における接触抵抗の変動についても調
べたところ、実施例のものの方が比較例に比べて安定し
ていることが確認された。これは、上記凹凸溝63がイ
ンクリボン18走行時における空気の巻き込みに伴うイ
ンクリボン13と第二の平板状帰路電極18との接触状
態の変動を阻止していることを裏付けている。
効果を確認する上で、凹凸溝63のないものを比較例と
し、平板状帰路電極18とインクリボン13との接触抵
抗を平板状帰路電極18〜フェルト材81間の押圧力を
パラメータとして調べたところ、図7に示すように、一
点鎖線で示す比較例結果に比べて、実線で示す実施例の
ものの方が接触抵抗が低減していることが理解される。
また、同じ条件下における接触抵抗の変動についても調
べたところ、実施例のものの方が比較例に比べて安定し
ていることが確認された。これは、上記凹凸溝63がイ
ンクリボン18走行時における空気の巻き込みに伴うイ
ンクリボン13と第二の平板状帰路電極18との接触状
態の変動を阻止していることを裏付けている。
【0030】更に、上記フェルト材81の効果を確認す
る上で、羊毛を主成分とするフェルト材を比較例とし、
インクリボン13の搬送力を平板状帰路電極18〜フェ
ルト材81間の押圧力をパラメータとして調べたとこ
ろ、図8に示すように、一点鎖線で示す比較例結果に比
べて、実線で示す実施例のものの方がインクリボン13
の搬送力が低減していることが理解される。このとき、
比較例に係るフェルト材を調べたところ、インクリボン
13から剥がれたワックス樹脂層23が多く付着してお
り、実施例に係るフェルト材81にはほとんどワックス
樹脂層23が付着していないことが確認され、このワッ
クス樹脂層23の付着の有無が上記インクリボン13の
搬送力に影響していることを裏付けている。
る上で、羊毛を主成分とするフェルト材を比較例とし、
インクリボン13の搬送力を平板状帰路電極18〜フェ
ルト材81間の押圧力をパラメータとして調べたとこ
ろ、図8に示すように、一点鎖線で示す比較例結果に比
べて、実線で示す実施例のものの方がインクリボン13
の搬送力が低減していることが理解される。このとき、
比較例に係るフェルト材を調べたところ、インクリボン
13から剥がれたワックス樹脂層23が多く付着してお
り、実施例に係るフェルト材81にはほとんどワックス
樹脂層23が付着していないことが確認され、このワッ
クス樹脂層23の付着の有無が上記インクリボン13の
搬送力に影響していることを裏付けている。
【0031】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1記載
の発明によれば、摩擦や記録電極からの通電によってイ
ンクリボン内の温度が上昇したとしても、強制冷却手段
によって平板状帰路電極を強制冷却し、平板状帰路電極
に接触するインクリボン内の局部的温度を均一化し、イ
ンクリボンの温度を降下させるようにしたので、熱膨張
によって大きく凹凸していた導電層の変形を小さくする
ことができ、しかも、インクリボンの色材層の軟化をも
抑えることができる。このため、平板状電極部材により
広い放熱面積を確保できることは勿論、インクリボンの
張力が低い状態でも、インクリボンと平板状帰路電極と
の接触抵抗を安定的に小さく抑えることができるばかり
か、インクリボンと弾性押圧部材との間の接触部抵抗も
小さく抑えることができる。それゆえ、インクリボンの
切損の危険性を回避しながら、インクリボンと帰路電極
との間の接触抵抗を十分に低下してインクリボンの発熱
現象を抑えることができる。
の発明によれば、摩擦や記録電極からの通電によってイ
ンクリボン内の温度が上昇したとしても、強制冷却手段
によって平板状帰路電極を強制冷却し、平板状帰路電極
に接触するインクリボン内の局部的温度を均一化し、イ
ンクリボンの温度を降下させるようにしたので、熱膨張
によって大きく凹凸していた導電層の変形を小さくする
ことができ、しかも、インクリボンの色材層の軟化をも
抑えることができる。このため、平板状電極部材により
広い放熱面積を確保できることは勿論、インクリボンの
張力が低い状態でも、インクリボンと平板状帰路電極と
の接触抵抗を安定的に小さく抑えることができるばかり
か、インクリボンと弾性押圧部材との間の接触部抵抗も
小さく抑えることができる。それゆえ、インクリボンの
切損の危険性を回避しながら、インクリボンと帰路電極
との間の接触抵抗を十分に低下してインクリボンの発熱
現象を抑えることができる。
【0032】また、従来のような可動型の帰路電極ロー
ルや針車を用いる必要がなく、平板状の帰路電極を記録
電極の前後の任意の箇所に使用することができるため、
帰路電極のコンパクト化、設計上の自由度向上を図るこ
とができる。
ルや針車を用いる必要がなく、平板状の帰路電極を記録
電極の前後の任意の箇所に使用することができるため、
帰路電極のコンパクト化、設計上の自由度向上を図るこ
とができる。
【0033】また、請求項2記載の発明によれば、平板
状帰路電極のインクリボンとの接触面にインクリボンの
移動方向に沿った凹凸溝を形成したので、平板状帰路電
極とインクリボンとの間で、インクリボン移動時の空気
の巻き込み現象による接触不良を防止することができ、
しかも、平板状帰路電極とインクリボンとの接触部にお
ける塵埃等をもインクリボンの移動と共に排出すること
ができる。このため、平板状帰路電極とインクリボンと
の間の接触部抵抗を低減できると共に、経時的変化の少
ない安定したものにすることができる。
状帰路電極のインクリボンとの接触面にインクリボンの
移動方向に沿った凹凸溝を形成したので、平板状帰路電
極とインクリボンとの間で、インクリボン移動時の空気
の巻き込み現象による接触不良を防止することができ、
しかも、平板状帰路電極とインクリボンとの接触部にお
ける塵埃等をもインクリボンの移動と共に排出すること
ができる。このため、平板状帰路電極とインクリボンと
の間の接触部抵抗を低減できると共に、経時的変化の少
ない安定したものにすることができる。
【0034】更に、請求項3記載の発明によれば、色材
層付着防止膜によって、インクリボンの色材層が剥がれ
た場合において弾性押圧部材の構成素材に色材層が付着
するのを阻止するようにしたので、弾性押圧部材とイン
クリボンとの接触部抵抗をより低減させることができる
ばかりか、弾性押圧部材の色材層付着による使用不可状
態を有効に防止できる分、弾性押圧部材の寿命を延ばす
ことができる。
層付着防止膜によって、インクリボンの色材層が剥がれ
た場合において弾性押圧部材の構成素材に色材層が付着
するのを阻止するようにしたので、弾性押圧部材とイン
クリボンとの接触部抵抗をより低減させることができる
ばかりか、弾性押圧部材の色材層付着による使用不可状
態を有効に防止できる分、弾性押圧部材の寿命を延ばす
ことができる。
【図1】 (a)はこの発明に係る通電転写記録装置の
構成を示す説明図、(b)は(a)中のA−A線断面図
である。
構成を示す説明図、(b)は(a)中のA−A線断面図
である。
【図2】 この発明が適用された通電転写記録装置の一
実施例を示す説明図である。
実施例を示す説明図である。
【図3】 その要部模式図である。
【図4】 記録電極と帰路電極との関係を示す説明図で
ある。
ある。
【図5】 (a)は平板状帰路電極のインクリボン側面
を示す説明図、(b)は(a)中Q−Q線断面図であ
る。
を示す説明図、(b)は(a)中Q−Q線断面図であ
る。
【図6】 平板状帰路電極部温度とインクリボン搬送力
との関係を示すグラフ図である。
との関係を示すグラフ図である。
【図7】 平板状帰路電極〜フェルト材間の押圧力とイ
ンクリボン走行時の接触抵抗との関係を示すグラフ図で
ある。
ンクリボン走行時の接触抵抗との関係を示すグラフ図で
ある。
【図8】 平板状帰路電極〜フェルト材間の押圧力とイ
ンクリボン搬送力との関係を示すグラフ図である。
ンクリボン搬送力との関係を示すグラフ図である。
【図9】 従来の通電転写記録装置の一例を示す説明図
である。
である。
【図10】 従来の通電転写記録装置の他の例を示す説
明図である。
明図である。
1…インクリボン,1a…抵抗性支持層,1b…導電
層,1c…色材層,2…記録電極,3…平板状帰路電
極,4…記録シート,5…弾性押圧部材,6…強制冷却
手段,7…凹凸溝,8…色材層付着防止膜
層,1c…色材層,2…記録電極,3…平板状帰路電
極,4…記録シート,5…弾性押圧部材,6…強制冷却
手段,7…凹凸溝,8…色材層付着防止膜
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 8804−2C B41J 29/00 Q
Claims (3)
- 【請求項1】 抵抗性支持層(1a)の上に導電層(1
b)を介して熱により転写可能な色剤層(1c)が設け
られたインクリボン(1)と、このインクリボン(1)
の抵抗性支持層(1a)に圧接する記録電極(2)と、
上記インクリボン(1)の抵抗性支持層(1a)に圧接
する帰路電極(3)とを備え、記録信号に応じて記録電
極(2)及び帰路電極(3)間に通電することにより、
抵抗性支持層(1a)で発生する熱により選択的に色材
層(1c)を記録シート(4)に転写する通電転写記録
装置において、上記帰路電極(3)の少なくとも一つを
略平板状に形成すると共に、この平板状帰路電極(3)
に対向する部位にはインクリボンを平板状帰路電極
(3)に圧接させる弾性押圧部材(5)を設け、更に、
平板状帰路電極(3)に対する強制冷却手段(6)を設
けたことを特徴とする通電転写記録装置。 - 【請求項2】 抵抗性支持層(1a)の上に導電層(1
b)を介して熱により転写可能な色剤層(1c)が設け
られたインクリボン(1)と、このインクリボン(1)
の抵抗性支持層(1a)に圧接する記録電極(2)と、
上記インクリボン(1)の抵抗性支持層(1a)に圧接
する帰路電極(3)とを備え、記録信号に応じて記録電
極(2)及び帰路電極(3)間に通電することにより、
抵抗性支持層(1a)で発生する熱により選択的に色材
層(1c)を記録シート(4)に転写する通電転写記録
装置において、上記帰路電極(3)の少なくとも一つを
略平板状に形成すると共に、この平板状帰路電極(3)
に対向する部位にはインクリボンを平板状帰路電極
(3)に圧接させる弾性押圧部材(5)を設け、更に、
平板状帰路電極(3)のインクリボン(1)との接触部
にインクリボン(1)の移動方向に沿って延びる凹凸溝
(7)を設けたことを特徴とする通電転写記録装置。 - 【請求項3】 抵抗性支持層(1a)の上に導電層(1
b)を介して熱により転写可能な色剤層(1c)が設け
られたインクリボン(1)と、このインクリボン(1)
の抵抗性支持層(1a)に圧接する記録電極(2)と、
上記インクリボン(1)の抵抗性支持層(1a)に圧接
する帰路電極(3)とを備え、記録信号に応じて記録電
極(2)及び帰路電極(3)間に通電することにより、
抵抗性支持層(1a)で発生する熱により選択的に色材
層(1c)を記録シート(4)に転写する通電転写記録
装置において、上記帰路電極(3)の少なくとも一つを
略平板状に形成すると共に、この平板状帰路電極(3)
に対向する部位にはインクリボンを平板状帰路電極
(3)に圧接させる弾性押圧部材(5)を設け、更に、
当該弾性押圧部材(5)には剥離した色材層(1c)が
混入付着する事態を阻止する色材層付着防止膜(8)を
設けたことを特徴とする通電転写記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3294965A JPH05104757A (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | 通電転写記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3294965A JPH05104757A (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | 通電転写記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05104757A true JPH05104757A (ja) | 1993-04-27 |
Family
ID=17814598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3294965A Pending JPH05104757A (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | 通電転写記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05104757A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110978823A (zh) * | 2019-12-09 | 2020-04-10 | 杭州艾普莱标识制造有限公司 | 一种树脂碳带及热转印结构 |
-
1991
- 1991-10-15 JP JP3294965A patent/JPH05104757A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110978823A (zh) * | 2019-12-09 | 2020-04-10 | 杭州艾普莱标识制造有限公司 | 一种树脂碳带及热转印结构 |
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