JPH05104509A - セラミツクスの鋳込成形方法 - Google Patents
セラミツクスの鋳込成形方法Info
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- JPH05104509A JPH05104509A JP3269397A JP26939791A JPH05104509A JP H05104509 A JPH05104509 A JP H05104509A JP 3269397 A JP3269397 A JP 3269397A JP 26939791 A JP26939791 A JP 26939791A JP H05104509 A JPH05104509 A JP H05104509A
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- ceramic
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 セラミックスの鋳込成形方法に関し、高い強
度を備えるとともに着肉速度、離型性に優れるセラミッ
クス素地を得ることのできるセラミックスの鋳込成形方
法を提供することを目的とする。 【構成】 ジルコニア質セラミックススラリー中のジル
コニア質原料100重量部に対し、実質0.5〜2重量
部のエマルジョン化したアクリル樹脂を、該ジルコニア
質セラミックススラリーに添加した後、鋳込成形を行う
構成とし、さらに上記エマルジョン化したアクリル樹脂
を添加したジルコニア質セラミックススラリーのジルコ
ニア質原料100重量部に対し、実質0.2〜0.4重
量部のエマルジョン化したワックスを、該ジルコニア質
セラミックススラリーに添加する構成とする。
度を備えるとともに着肉速度、離型性に優れるセラミッ
クス素地を得ることのできるセラミックスの鋳込成形方
法を提供することを目的とする。 【構成】 ジルコニア質セラミックススラリー中のジル
コニア質原料100重量部に対し、実質0.5〜2重量
部のエマルジョン化したアクリル樹脂を、該ジルコニア
質セラミックススラリーに添加した後、鋳込成形を行う
構成とし、さらに上記エマルジョン化したアクリル樹脂
を添加したジルコニア質セラミックススラリーのジルコ
ニア質原料100重量部に対し、実質0.2〜0.4重
量部のエマルジョン化したワックスを、該ジルコニア質
セラミックススラリーに添加する構成とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセラミックスの鋳込成形
方法に関するものである。
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セラミックス製品の成形方法として、
水、あるいはエタノール等を分散媒とするセラミックス
スラリーを、例えば石膏等よりなる成形型に注入し、上
記分散媒を毛細管現象によって該成形型に吸収させ、型
内表面に着肉層を付着させる鋳込成形方法が従来より採
用されている。
水、あるいはエタノール等を分散媒とするセラミックス
スラリーを、例えば石膏等よりなる成形型に注入し、上
記分散媒を毛細管現象によって該成形型に吸収させ、型
内表面に着肉層を付着させる鋳込成形方法が従来より採
用されている。
【0003】この鋳込成形方法は、複雑な形状の成形が
比較的容易で、成形設備費が安価なことに加え、原料払
出率が低減できる等の多くの利点があり、例えば、従来
の金属材料に代えて、強度、靱性に優れるジルコニアセ
ラミックスで機械部品や切削刃等の薄肉製品を成形する
場合に適用される等、近年ではファインセラミックスの
成形にも窮されている。
比較的容易で、成形設備費が安価なことに加え、原料払
出率が低減できる等の多くの利点があり、例えば、従来
の金属材料に代えて、強度、靱性に優れるジルコニアセ
ラミックスで機械部品や切削刃等の薄肉製品を成形する
場合に適用される等、近年ではファインセラミックスの
成形にも窮されている。
【0004】この場合、上記鋳込成形方法による脱型直
後のジルコニアセラミックス成形品(素地)は、非常に
脆くハンドリングが困難であるところから、通常PVA
(ポリビニルアルコール)又は一般樹脂系バインダーを
セラミックススラリーに添加して素地の強度を増加する
ようにしている。
後のジルコニアセラミックス成形品(素地)は、非常に
脆くハンドリングが困難であるところから、通常PVA
(ポリビニルアルコール)又は一般樹脂系バインダーを
セラミックススラリーに添加して素地の強度を増加する
ようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、所要の強度
を上記脱型直後のジルコニアセラミックス素地に付与た
めには、上記PVA又は一般樹脂系バインダーの該セラ
ミックススラリーへの添加量を一定量以上としなければ
ならない。その結果、セラミックススラリーの粘度は高
くなり、セラミックススラリーの分散媒は成形型に吸収
されがたくなって、着肉速度、離型性の低下を招くとと
もに、余剰のセラミックススラリーを真空脱気する際に
気泡を形成したり、該セラミックススラリーが経時変化
を起こして鋳込み不能となることが少なくなかった。
を上記脱型直後のジルコニアセラミックス素地に付与た
めには、上記PVA又は一般樹脂系バインダーの該セラ
ミックススラリーへの添加量を一定量以上としなければ
ならない。その結果、セラミックススラリーの粘度は高
くなり、セラミックススラリーの分散媒は成形型に吸収
されがたくなって、着肉速度、離型性の低下を招くとと
もに、余剰のセラミックススラリーを真空脱気する際に
気泡を形成したり、該セラミックススラリーが経時変化
を起こして鋳込み不能となることが少なくなかった。
【0006】本発明は上記従来の事情に鑑みて提案され
たものであって、高い強度を備えるとともに着肉速度、
離型性に優れるセラミックス素地を得ることのできるセ
ラミックスの鋳込成形方法を提供することを目的とする
ものである。
たものであって、高い強度を備えるとともに着肉速度、
離型性に優れるセラミックス素地を得ることのできるセ
ラミックスの鋳込成形方法を提供することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は以下の手段を採用する。すなわち、ジルコ
ニア質セラミックススラリー中のジルコニア質原料10
0重量部に対し、実質0.5〜2重量部のエマルジョン
化したアクリル樹脂を、該ジルコニア質セラミックスス
ラリーに添加した後、鋳込成形を行うようにしたセラミ
ックスの成形鋳込方法である。またさらに上記エマルジ
ョン化したアクリル樹脂を添加したジルコニア質セラミ
ックススラリーのジルコニア質原料100重量部に対
し、実質0.2〜0.4重量部のエマルジョン化したワ
ックスを、該ジルコニア質セラミックススラリーに添加
するようにすることも望ましい。
めに本発明は以下の手段を採用する。すなわち、ジルコ
ニア質セラミックススラリー中のジルコニア質原料10
0重量部に対し、実質0.5〜2重量部のエマルジョン
化したアクリル樹脂を、該ジルコニア質セラミックスス
ラリーに添加した後、鋳込成形を行うようにしたセラミ
ックスの成形鋳込方法である。またさらに上記エマルジ
ョン化したアクリル樹脂を添加したジルコニア質セラミ
ックススラリーのジルコニア質原料100重量部に対
し、実質0.2〜0.4重量部のエマルジョン化したワ
ックスを、該ジルコニア質セラミックススラリーに添加
するようにすることも望ましい。
【0008】
【作用】上記エマルジョン化したアクリル樹脂は、従来
のPVA又は一般樹脂系バインダーに代えてジルコニア
質原料よりなるセラミックススラリーに添加するもの
で、該セラミックススラリーの粘度調製が容易で、比較
的低粘度でも所要の素地強度を付与することができ、着
肉速度の低下、経時変化及びスラリーの発泡性を抑え
る。
のPVA又は一般樹脂系バインダーに代えてジルコニア
質原料よりなるセラミックススラリーに添加するもの
で、該セラミックススラリーの粘度調製が容易で、比較
的低粘度でも所要の素地強度を付与することができ、着
肉速度の低下、経時変化及びスラリーの発泡性を抑え
る。
【0009】また上記エマルジョン化したワックスも、
上記従来のバインダーに代わるものであり、素地の曲げ
強度を向上させることに加えて、可塑性を付与し、以て
離型性を向上させることができる。
上記従来のバインダーに代わるものであり、素地の曲げ
強度を向上させることに加えて、可塑性を付与し、以て
離型性を向上させることができる。
【0010】上記エマルジョン化したアクリル樹脂の添
加量としては、上記ジルコニア質セラミックススラリー
の分散媒を除いたジルコニア質原料100重量部とした
とき、アクリル樹脂が実質0.5〜2重量部の範囲とな
るようにすればよい。このアクリル樹脂が実質0.5重
量部未満であると所期の効果を得ることはできず、2重
量部を超える場合には、着肉速度の低下、経時変化及び
スラリーの発泡性が高まる等の不都合が生じるので好ま
しくない。尚、本発明では、このアクリル樹脂によるエ
マルジョンの濃度は使用する乳化剤の特性に応じて調製
すればよいが、例えばアニオン系の乳化剤を使用する場
合には、アクリル樹脂濃度を50重量%としている。
加量としては、上記ジルコニア質セラミックススラリー
の分散媒を除いたジルコニア質原料100重量部とした
とき、アクリル樹脂が実質0.5〜2重量部の範囲とな
るようにすればよい。このアクリル樹脂が実質0.5重
量部未満であると所期の効果を得ることはできず、2重
量部を超える場合には、着肉速度の低下、経時変化及び
スラリーの発泡性が高まる等の不都合が生じるので好ま
しくない。尚、本発明では、このアクリル樹脂によるエ
マルジョンの濃度は使用する乳化剤の特性に応じて調製
すればよいが、例えばアニオン系の乳化剤を使用する場
合には、アクリル樹脂濃度を50重量%としている。
【0011】また、エマルジョン化したアクリル樹脂に
おいても、上記ジルコニア質セラミックススラリーの分
散媒を除いたジルコニア質原料100重量部としたと
き、ワックスが実質0.2〜0.4重量部の範囲となる
ような添加量とすればよい。このワックスが実質0.2
重量部未満であると所期の効果を得ることはできず、
0.4重量部を超える場合には、着肉速度の低下、経時
変化及びスラリーの発泡性が高まる等の不都合が生じる
ので好ましくない。尚、このワックスによるエマルジョ
ンの濃度も使用する乳化剤の特性に応じて調製すればよ
いが、例えばマイクロクリタリンワックスをアニオン系
の乳化剤でエマルジョン化させた場合には、ワックス濃
度を40重量%としている。
おいても、上記ジルコニア質セラミックススラリーの分
散媒を除いたジルコニア質原料100重量部としたと
き、ワックスが実質0.2〜0.4重量部の範囲となる
ような添加量とすればよい。このワックスが実質0.2
重量部未満であると所期の効果を得ることはできず、
0.4重量部を超える場合には、着肉速度の低下、経時
変化及びスラリーの発泡性が高まる等の不都合が生じる
ので好ましくない。尚、このワックスによるエマルジョ
ンの濃度も使用する乳化剤の特性に応じて調製すればよ
いが、例えばマイクロクリタリンワックスをアニオン系
の乳化剤でエマルジョン化させた場合には、ワックス濃
度を40重量%としている。
【0012】
【実施例】以下、本発明に関し、実施例を従来技術に基
づく比較例との比較しながら説明する。
づく比較例との比較しながら説明する。
【0013】本発明に係る実施例として、ジルコニア質
原料(粉末)100重量部に、分散媒として水を40重
量部、分散剤としてポリカルホン酸を0.2重量部を混
合したジルコニアセラミックススラリーに、表1に示す
ように、バインダーとしてエマルジョン化したアクリル
樹脂、及びマイクロクリスタリンワックスの添加量を変
えた実施例a〜eを作成するとともに、バインダーを添
加しない従来例a及びバインダーをアクリル系水溶性ポ
リマーとした従来例bの7種の配合のセラミックススラ
リーを作成した。
原料(粉末)100重量部に、分散媒として水を40重
量部、分散剤としてポリカルホン酸を0.2重量部を混
合したジルコニアセラミックススラリーに、表1に示す
ように、バインダーとしてエマルジョン化したアクリル
樹脂、及びマイクロクリスタリンワックスの添加量を変
えた実施例a〜eを作成するとともに、バインダーを添
加しない従来例a及びバインダーをアクリル系水溶性ポ
リマーとした従来例bの7種の配合のセラミックススラ
リーを作成した。
【0014】表1に示すアクリル系エマルジョンとは、
アクリル樹脂を水とアニオン系乳化剤でエマルジョン化
した実質アクリル樹脂含有量50重量%であり、ワック
ス系エマルジョンとは、マイクロクリスタリンワックス
を水とアニオン系乳化剤でエマルジョン化した実質ワッ
クス含有量40重量%である。
アクリル樹脂を水とアニオン系乳化剤でエマルジョン化
した実質アクリル樹脂含有量50重量%であり、ワック
ス系エマルジョンとは、マイクロクリスタリンワックス
を水とアニオン系乳化剤でエマルジョン化した実質ワッ
クス含有量40重量%である。
【0015】尚、この実施例、従来例では上記基本配合
を24時間ポットミルにて混合して作製したセラミック
ススラリーに上記アクリル系、ワックス系の両エマルジ
ョンを添加した後、さらに1時間ポットミルを運転して
混合した。
を24時間ポットミルにて混合して作製したセラミック
ススラリーに上記アクリル系、ワックス系の両エマルジ
ョンを添加した後、さらに1時間ポットミルを運転して
混合した。
【0016】まず、上記基本配合に全くバインダー(エ
マルジョン)を添加しない比較例aと、実施例aとによ
る素地の曲げ強度を測定したところ、図1に示す通り、
実施例aは比較例aよりも曲げ強度がかなり増加するの
が認められた。
マルジョン)を添加しない比較例aと、実施例aとによ
る素地の曲げ強度を測定したところ、図1に示す通り、
実施例aは比較例aよりも曲げ強度がかなり増加するの
が認められた。
【0017】また、実施例cによる素地の測定結果によ
れば、曲げ強度はあまり変わらなかったものの(図1参
照)、図2に示すように、応力−歪曲線が直線からはず
れ、たわみ変形量が大きくなり、可塑性が大きくなった
のが確認された。このことにより、アクリル系エマルジ
ョンを添加剤として用いた場合、素地の強度の上昇に効
果があり、ワックス系エマルジョンは可塑性の付与に効
果があることがわかり、この2種の添加剤を用いれば強
度、可塑性の両方が上昇することになる。
れば、曲げ強度はあまり変わらなかったものの(図1参
照)、図2に示すように、応力−歪曲線が直線からはず
れ、たわみ変形量が大きくなり、可塑性が大きくなった
のが確認された。このことにより、アクリル系エマルジ
ョンを添加剤として用いた場合、素地の強度の上昇に効
果があり、ワックス系エマルジョンは可塑性の付与に効
果があることがわかり、この2種の添加剤を用いれば強
度、可塑性の両方が上昇することになる。
【0018】次に、バインダーとして従来より使用され
ているアクリル系水溶性ポリマーを表記の添加量で添加
した比較例bと、アクリル系エマルジョンの添加量を変
えるとともに、ワックス系エマルジョンを上記ジルコニ
ア質原料100重量部に対し、実質ワックス量として
0.2重量部添加した実施例b,c,d,eの、温度2
5℃における粘度を対比してみたところ、図3のように
アクリル系水溶性ポリマーは、僅かの添加量で急激に粘
度が上昇したのに対し、アクリル系エマルジョンとワッ
クス系エマルジョンの両方を添加した配合の粘度は安定
しており、2つのエマルジョンの組合わせに問題はな
く、素地に所要の強度を付与することが可能であること
が確認できる。
ているアクリル系水溶性ポリマーを表記の添加量で添加
した比較例bと、アクリル系エマルジョンの添加量を変
えるとともに、ワックス系エマルジョンを上記ジルコニ
ア質原料100重量部に対し、実質ワックス量として
0.2重量部添加した実施例b,c,d,eの、温度2
5℃における粘度を対比してみたところ、図3のように
アクリル系水溶性ポリマーは、僅かの添加量で急激に粘
度が上昇したのに対し、アクリル系エマルジョンとワッ
クス系エマルジョンの両方を添加した配合の粘度は安定
しており、2つのエマルジョンの組合わせに問題はな
く、素地に所要の強度を付与することが可能であること
が確認できる。
【0019】また、図4のように、比較例a,b及び実
施例cを鋳込み成形して、着肉速度を調べたところ、比
較例bは比較例aに比べ、着肉速度が急激に低下してし
まうが、実施例cは着肉速度の低下が少ないことが確認
できる。
施例cを鋳込み成形して、着肉速度を調べたところ、比
較例bは比較例aに比べ、着肉速度が急激に低下してし
まうが、実施例cは着肉速度の低下が少ないことが確認
できる。
【0020】次に、成形型にガラス繊維で編んだパイプ
を挿入した2つ割りの石膏型を用い、20×230×5
mm厚の長尺の薄物のジルコニア成形体を常厚鋳込み成形
にて比較例a、実施例a,cの3種の配合にて作製した
ところ、実施例aは、素地強度の上昇により素地自体の
ハンドリング性は改善されるが、石膏型への付着力がや
や大きく、離型性が比較例aよりも悪くなり、大気圧の
圧搾空気をエアー吹き込み口より吹き込んでも、容易に
脱型できず、脱型時に素地に亀裂が生じやすくなった。
しかし、実施例cでは、離型性が改善され、容易に脱型
できた。
を挿入した2つ割りの石膏型を用い、20×230×5
mm厚の長尺の薄物のジルコニア成形体を常厚鋳込み成形
にて比較例a、実施例a,cの3種の配合にて作製した
ところ、実施例aは、素地強度の上昇により素地自体の
ハンドリング性は改善されるが、石膏型への付着力がや
や大きく、離型性が比較例aよりも悪くなり、大気圧の
圧搾空気をエアー吹き込み口より吹き込んでも、容易に
脱型できず、脱型時に素地に亀裂が生じやすくなった。
しかし、実施例cでは、離型性が改善され、容易に脱型
できた。
【0021】尚、図1、図3では、アクリル樹脂、ワッ
クスの実質添加量でなく、上記濃度のアクリル系エマル
ジョン、ワックス系エマルジョンの添加量に対応する曲
げ強度、スラリー粘度の値を示したものである。
クスの実質添加量でなく、上記濃度のアクリル系エマル
ジョン、ワックス系エマルジョンの添加量に対応する曲
げ強度、スラリー粘度の値を示したものである。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明では従来の樹脂系
バインダーに代えて、エマルジョン化したアクリル樹脂
を添加することにより、素地に所要の強度を付与せしめ
る一方、着肉速度の低下防止、スラリー粘度の上昇を押
さえることができる。
バインダーに代えて、エマルジョン化したアクリル樹脂
を添加することにより、素地に所要の強度を付与せしめ
る一方、着肉速度の低下防止、スラリー粘度の上昇を押
さえることができる。
【0024】また、さらにエマルジョン化したワックス
を添加することにより、素地に可塑性を付与することが
できて、離型性も改善することとなり、ジルコニアセラ
ミックス製品の薄物鋳込み成形時における脱型時及び一
般の取り扱い時のハンドリング性が改善できる。
を添加することにより、素地に可塑性を付与することが
できて、離型性も改善することとなり、ジルコニアセラ
ミックス製品の薄物鋳込み成形時における脱型時及び一
般の取り扱い時のハンドリング性が改善できる。
【図1】各配合のセラミックススラリーによる素地曲げ
強度を示す図である。
強度を示す図である。
【図2】各配合のセラミックススラリーによる素地の変
形挙動を示す図である。
形挙動を示す図である。
【図3】各配合のセラミックススラリーの粘度を示す図
である。
である。
【図4】各配合のセラミックススラリーによる着肉速度
を示す図である。
を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ジルコニア質セラミックススラリー中の
ジルコニア質原料100重量部に対し、実質0.5〜2
重量部のエマルジョン化したアクリル樹脂を、該ジルコ
ニア質セラミックススラリーに添加した後、鋳込成形を
行うことを特徴とするセラミックスの成形鋳込方法。 - 【請求項2】 上記エマルジョン化したアクリル樹脂を
添加したジルコニア質セラミックススラリーのジルコニ
ア質原料100重量部に対し、実質0.2〜0.4重量
部のエマルジョン化したワックスを、該ジルコニア質セ
ラミックススラリーに添加する請求項1に記載のセラミ
ックスの成形鋳込方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3269397A JPH05104509A (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | セラミツクスの鋳込成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3269397A JPH05104509A (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | セラミツクスの鋳込成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05104509A true JPH05104509A (ja) | 1993-04-27 |
Family
ID=17471842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3269397A Pending JPH05104509A (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | セラミツクスの鋳込成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05104509A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5573982A (en) * | 1994-03-05 | 1996-11-12 | Mitsubishi Chemical Basf Company Limited | Slurry composition, shaping method using the same, and fired body |
EP0758630A1 (en) | 1995-08-16 | 1997-02-19 | Basf Aktiengesellschaft | Slurry compositions for plastic molding purposes and products obtained thereof |
-
1991
- 1991-10-17 JP JP3269397A patent/JPH05104509A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5573982A (en) * | 1994-03-05 | 1996-11-12 | Mitsubishi Chemical Basf Company Limited | Slurry composition, shaping method using the same, and fired body |
EP0758630A1 (en) | 1995-08-16 | 1997-02-19 | Basf Aktiengesellschaft | Slurry compositions for plastic molding purposes and products obtained thereof |
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