JPH0510448A - 金属ガスケツト - Google Patents

金属ガスケツト

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JPH0510448A
JPH0510448A JP16697691A JP16697691A JPH0510448A JP H0510448 A JPH0510448 A JP H0510448A JP 16697691 A JP16697691 A JP 16697691A JP 16697691 A JP16697691 A JP 16697691A JP H0510448 A JPH0510448 A JP H0510448A
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convex bead
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convex
bead
metal
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JP16697691A
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Takeshi Kitamura
猛志 北村
Shiro Kawai
志郎 河合
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスケットのシール性を向上せしめると共に
凸状ビードの応力腐食割れを生じ難くする。 【構成】 金属ガスケットは、軟質金属板1aと硬質金
属板1bとが重ね合わされて成る。燃焼室孔2近傍には
燃焼室孔2を囲繞する円周状の第1の凸状ビード4が軟
質金属板1aに形成され、第1の凸状ビード4を囲繞す
る円周状の第2の凸状ビード5が硬質金属板1bに形成
される。第1の凸状ビード4によって、第2の凸状ビー
ド5は燃焼ガスにさらされないため、第2の凸状ビード
5の応力腐食割れは生じ難い。また第1および第2の凸
状ビード4,5によってシール性は向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属ガスケットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】燃焼室孔を囲繞する凸状ビードが形成さ
れると共に硬質金属から成る金属ガスケットでは、高い
シール性を得ることができるが、硬質金属から成る凸状
ビードが高温の腐食性ガスである燃焼ガスにさらされる
ために、凸状ビードに応力腐食割れを生じ易いという問
題がある。
【0003】一方、燃焼室孔を囲繞する凸状ビードが形
成されると共に軟質金属から成る金属ガスケットでは、
応力腐食割れが生じ難くなるが、凸状ビードのバネ定数
が低いために高いシール性を得られなくなるという問題
がある。特開昭62-88877号公報には、硬質金属であるス
テンレス鋼から成る基板の両面に軟質金属である銅また
はアルミニウムから成る被着板をクラッド法によって圧
着した金属ガスケットであって、燃焼室孔を囲繞する凸
状ビードが形成された金属ガスケットが開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この金属ガスケットで
は硬質金属の凸状ビードが燃焼ガスに直接さらされない
ために腐食割れが生じ難い。しかしながら、この金属ガ
スケットでは以下のような問題を生ずる。すなわち、燃
焼室周りのシリンダブロック上面とシリンダヘッド下面
との隙間は不均一であるために、硬質金属の凸状ビード
ではこの隙間に十分に適合しないために高いシール性が
得られないという問題が生ずる。
【0005】また、クラッド鋼はコスト的に高いという
問題もある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明によれば、軟質金属と、軟質金属より硬度の高
い硬質金属とから成る金属ガスケットにおいて、燃焼室
孔を囲繞する第1の凸状ビードを軟質金属で形成し、第
1の凸状ビードを囲繞する第2の凸状ビードを硬質金属
で形成している。
【0007】
【作用】第1の凸状ビードが軟質金属で形成されている
ために、第1の凸状ビードは、燃焼室周りのシリンダブ
ロック上面とシリンダヘッド下面との隙間に十分に適合
する。これによってシール性を高めることができ、ま
た、第1の凸状ビードを囲繞する第2の凸状ビードは燃
焼ガスに直接さらされない。
【0008】第2の凸状ビードは硬質金属で形成されて
いるために第2の凸状ビードのバネ定数は高く、このた
め高いシール性を得ることができる。
【0009】
【実施例】図2は金属ガスケット1の平面図である。図
2を参照すると、金属ガスケット1には、燃焼室孔2、
および各燃焼室孔2の周りにボルト孔3が形成されてい
る。燃焼室孔2近傍には燃焼室孔2を囲繞する円周状の
第1の凸状ビード4、および第1の凸状ビード4に隣接
して第1の凸状ビード4を囲繞する円周状の第2の凸状
ビード5が形成されている。この金属ガスケット1は、
図示しないシリンダブロック上面とシリンダヘッド下面
との間に介装される。
【0010】図1には図2のI−I線に沿ってみた第1
の実施例の金属ガスケットの拡大断面図を示す。図1を
参照すると、金属ガスケット1は上層である軟質金属板
1aと、下層である硬質金属板1bとが重ね合わされて
成る。硬質金属板1bは軟質金属板1aより硬度が高
い。軟質金属板1aは例えば圧延率の低いSUS301であ
り、硬質金属板1bは例えば圧延率の高いSUS301であ
る。
【0011】第1の凸状ビード4は、下方に凸状に、軟
質金属板1aに形成される。第1の凸状ビード4の断面
形状は円弧状であり、第1の凸状ビード4の頂点は硬質
金属板1b上面に係合する。第2の凸状ビード5は、上
方に凸状に、硬質金属板1bに形成される。第2の凸状
ビード5の断面形状は第1の凸状ビード4の断面形状と
同様であり、第2の凸状ビード5の頂点は軟質金属板1
a下面に係合する。
【0012】第1の凸状ビード4は軟質金属で形成され
ているためにバネ定数は比較的低く、このため、燃焼室
周りのシリンダブロック上面とシリンダヘッド下面との
隙間が不均一であっても、第1の凸状ビード4はシリン
ダブロック上面とシリンダヘッド下面との隙間に十分に
適合することができ、シール性を向上することができ
る。
【0013】第1の凸状ビード4は燃焼ガスにさらされ
るが、第1の凸状ビード4は軟質金属で形成されている
ために応力腐食割れが発生し難い。また、第2の凸状ビ
ード5は第1の凸状ビード4によって燃焼ガスに直接さ
らされないために、第2の凸状ビード5には応力腐食割
れが発生し難い。第2の凸状ビード5は硬質金属で形成
されているためにバネ定数は高く、このため高シール性
を得ることができる。
【0014】また、本実施例の金属ガスケットは構成が
簡単であり、低コストとすることができる。図3には第
2の実施例を示す。図3を参照すると、第1の凸状ビー
ド4は下方に凸状の軟質金属で形成され、第1の凸状ビ
ード4の底部4a,4bは軟質金属板1a下面に溶接等
で結合されている。
【0015】第2の凸状ビード5は下方に凸状に硬質金
属板1bに形成され、第2の凸状ビード5の底部5a,
5bは軟質金属板1a下面に係合する。本実施例によっ
ても第1の実施例と同様の作用効果を奏することができ
る。図4には第3の実施例を示す。図4を参照すると、
軟質金属板1aは燃焼室孔2で下方に折り返され、この
折り返し部に第1の凸状ビード4が下方に凸状に形成さ
れる。
【0016】第2の凸状ビード5は、第2の実施例と同
様に、下方に凸状に硬質金属板1bに形成される。本実
施例によっても第1の実施例と同様の作用効果を奏する
ことができる。なお以上の実施例では、軟質金属板1a
を上側に、硬質金属板1bを下側に配置しているが、こ
の配置を逆にして、軟質金属板1aを下側に、硬質金属
板1bを上側に配置してもよい。
【0017】また、シリンダブロック上面とシリンダヘ
ッド下面の隙間との適合性を高めるために、第1の凸状
ビード4の高さを第2の凸状ビード5の高さより高くし
てもよい。
【0018】
【発明の効果】第1および第2の凸状ビードによって高
いシール性を得ることができる。また、第2の凸状ビー
ドは燃焼ガスにさらされないために応力腐食割れが生じ
難くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例における凸状ビード部の拡大断面
図である。
【図2】金属ガスケットの平面図である。
【図3】第2の実施例における凸状ビード部の拡大断面
図である。
【図4】第3の実施例における凸状ビード部の拡大断面
図である。
【符号の説明】
1…金属ガスケット 1a…軟質金属板 1b…硬質金属板 2…燃焼室孔 4…第1の凸状ビード 5…第2の凸状ビード

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 軟質金属と、該軟質金属より硬度の高い
    硬質金属とから成る金属ガスケットにおいて、燃焼室孔
    を囲繞する第1の凸状ビードを前記軟質金属で形成し、
    前記第1の凸状ビードを囲繞する第2の凸状ビードを前
    記硬質金属で形成した金属ガスケット。
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JP2002031237A (ja) * 2000-07-18 2002-01-31 Japan Metal Gasket Co Ltd 金属ガスケット
US6705618B2 (en) 1998-09-18 2004-03-16 Taiho Kogyo Co., Ltd. Cylinder head gasket
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