JPH05104071A - 高周波洗浄方法 - Google Patents
高周波洗浄方法Info
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- JPH05104071A JPH05104071A JP14026891A JP14026891A JPH05104071A JP H05104071 A JPH05104071 A JP H05104071A JP 14026891 A JP14026891 A JP 14026891A JP 14026891 A JP14026891 A JP 14026891A JP H05104071 A JPH05104071 A JP H05104071A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、被洗浄物に対して高い洗浄力を有
し、かつ洗浄後の純水リンス工程が不要で、さらに残存
洗浄液による二次汚染を解消した高周波洗浄方法を提供
しようとするものである。 【構成】一端に洗浄液の吐出口を有し、かつ前記吐出口
に向けてテーパ状に絞った形状をなすノズル本体17
と、この本体の他端に設けられ、振動子が取着された高
周波振動板と、この振動板より前記吐出口側に位置する
前記本体部分に開口された洗浄液供給口と、前記振動子
を駆動するための高周波発振器とを具備した高周波振動
ノズル16を用いて被洗浄物27を洗浄するに際し、オ
ゾン水溶液を前記ノズル16の供給口を通して前記本体
17内に供給すると共に、前記振動板を振動させて0.
7MHz以上の高周波の音波エネルギーに乗ったオゾン
水溶液を前記吐出口から前記被洗浄物27に向けて噴射
すること特徴としている。
し、かつ洗浄後の純水リンス工程が不要で、さらに残存
洗浄液による二次汚染を解消した高周波洗浄方法を提供
しようとするものである。 【構成】一端に洗浄液の吐出口を有し、かつ前記吐出口
に向けてテーパ状に絞った形状をなすノズル本体17
と、この本体の他端に設けられ、振動子が取着された高
周波振動板と、この振動板より前記吐出口側に位置する
前記本体部分に開口された洗浄液供給口と、前記振動子
を駆動するための高周波発振器とを具備した高周波振動
ノズル16を用いて被洗浄物27を洗浄するに際し、オ
ゾン水溶液を前記ノズル16の供給口を通して前記本体
17内に供給すると共に、前記振動板を振動させて0.
7MHz以上の高周波の音波エネルギーに乗ったオゾン
水溶液を前記吐出口から前記被洗浄物27に向けて噴射
すること特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコンウェハ、ガラ
ス基板、磁気ディスク、光学レンズ等の被洗浄物を高周
波洗浄する方法に関する。
ス基板、磁気ディスク、光学レンズ等の被洗浄物を高周
波洗浄する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】従来、シリコンウェハ等の被洗
浄物の洗浄においては、純水や有機溶剤、有機アルカリ
液、酸液を洗浄液として収容した洗浄槽の底面に振動板
を配置した構造の高周波洗浄装置を用い、前記洗浄槽に
ウェハ等を配置して前記洗浄液に高周波を加えながら洗
浄する方法、或いは高周波振動ノズルを用いて前記洗浄
液をウェハ等に噴射して洗浄する方法が知られている。
しかしながら、従来の純水や有機溶剤、有機アルカリ
液、酸液を洗浄液として用いて洗浄する方法は次のよう
な欠点があった。 (1)洗浄液として純水を用いた場合には、その洗浄力
が乏しい。
浄物の洗浄においては、純水や有機溶剤、有機アルカリ
液、酸液を洗浄液として収容した洗浄槽の底面に振動板
を配置した構造の高周波洗浄装置を用い、前記洗浄槽に
ウェハ等を配置して前記洗浄液に高周波を加えながら洗
浄する方法、或いは高周波振動ノズルを用いて前記洗浄
液をウェハ等に噴射して洗浄する方法が知られている。
しかしながら、従来の純水や有機溶剤、有機アルカリ
液、酸液を洗浄液として用いて洗浄する方法は次のよう
な欠点があった。 (1)洗浄液として純水を用いた場合には、その洗浄力
が乏しい。
【0003】(2)有機溶剤、有機アルカリ液、酸液を
洗浄液として用いた場合には、その残存洗浄液の除去の
ために洗浄工程後に多数の純水リンス工程を必要とし、
装置が大型化する。また、シリコンウェハ等の被洗浄物
が残存洗浄液により二次汚染を生じる恐れがある。
洗浄液として用いた場合には、その残存洗浄液の除去の
ために洗浄工程後に多数の純水リンス工程を必要とし、
装置が大型化する。また、シリコンウェハ等の被洗浄物
が残存洗浄液により二次汚染を生じる恐れがある。
【0004】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、被洗浄物に対して高い洗浄力を有
し、かつ洗浄後の純水リンス工程が不要で、さらに残存
洗浄液による二次汚染を解消した高周波洗浄方法を提供
しようとするものである。
めになされたもので、被洗浄物に対して高い洗浄力を有
し、かつ洗浄後の純水リンス工程が不要で、さらに残存
洗浄液による二次汚染を解消した高周波洗浄方法を提供
しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる高周波洗
浄方法は、一端に洗浄液の吐出口を有し、かつ前記吐出
口に向けてテーパ状に絞った形状をなすノズル本体と、
この本体の他端に設けられ、振動子が取着された高周波
振動板と、この振動板より前記吐出口側に位置する前記
本体部分に開口された洗浄液供給口と、前記振動子を駆
動するための高周波発振器とを具備した高周波振動ノズ
ルを用いて被洗浄物を洗浄するに際し、オゾン水溶液を
前記高周波ノズルの供給口を通して前記本体内に供給す
ると共に、前記振動板を振動させて0.7MHz以上の
高周波の音波エネルギーに乗ったオゾン水溶液を前記吐
出口から前記被洗浄物に向けて噴射することを特徴とす
るものである。
浄方法は、一端に洗浄液の吐出口を有し、かつ前記吐出
口に向けてテーパ状に絞った形状をなすノズル本体と、
この本体の他端に設けられ、振動子が取着された高周波
振動板と、この振動板より前記吐出口側に位置する前記
本体部分に開口された洗浄液供給口と、前記振動子を駆
動するための高周波発振器とを具備した高周波振動ノズ
ルを用いて被洗浄物を洗浄するに際し、オゾン水溶液を
前記高周波ノズルの供給口を通して前記本体内に供給す
ると共に、前記振動板を振動させて0.7MHz以上の
高周波の音波エネルギーに乗ったオゾン水溶液を前記吐
出口から前記被洗浄物に向けて噴射することを特徴とす
るものである。
【0006】前記高周波振動ノズルとしては、ノズル本
体が円筒型のもの、ノズル本体が矩形状でその先端の吐
出口が細長状である、いわゆるバー型のものを用いるこ
とができる。
体が円筒型のもの、ノズル本体が矩形状でその先端の吐
出口が細長状である、いわゆるバー型のものを用いるこ
とができる。
【0007】前記高周波振動ノズルのノズル本体は、オ
ゾンに対して耐性を有する材料、例えば石英、ポリテト
ラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂により形成するこ
とが望ましい。
ゾンに対して耐性を有する材料、例えば石英、ポリテト
ラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂により形成するこ
とが望ましい。
【0008】前記オゾン水溶液の調製は、水に対するオ
ゾンの溶解性が高いために、例えば純水にオゾンをバブ
リングする等の方法が採用される。かかるオゾン水溶液
のオゾン濃度は、1〜20ppmの範囲とすることが望
ましい。前記被洗浄物としては、例えばシリコンウェ
ハ、化合物半導体ウェハ、ガラス基板、磁気ディスク、
光学レンズ等を挙げることができる。
ゾンの溶解性が高いために、例えば純水にオゾンをバブ
リングする等の方法が採用される。かかるオゾン水溶液
のオゾン濃度は、1〜20ppmの範囲とすることが望
ましい。前記被洗浄物としては、例えばシリコンウェ
ハ、化合物半導体ウェハ、ガラス基板、磁気ディスク、
光学レンズ等を挙げることができる。
【0009】前記高周波の音波エネルギーを0.7MH
z以上に限定したのは、次のような理由によるものであ
る。すなわち、一般に多く使用されている超音波洗浄で
は10〜100kHzの超音波を利用するが、キャビテ
ーション効果による水中圧力変化が起こり、水中溶存オ
ゾン分子が分解されるため、洗浄効果が十分に得られな
い。これに対し、0.7MHz以上の高周波の音波エネ
ルギーを利用する洗浄においては、キャビテーションに
よらない作用、例えば粒子振幅、粒子加速度による作用
であるため、オゾン水溶液を利用した洗浄に適してい
る。より好ましい高周波の音波エネルギーは、1MHz
〜4MHzの範囲である。
z以上に限定したのは、次のような理由によるものであ
る。すなわち、一般に多く使用されている超音波洗浄で
は10〜100kHzの超音波を利用するが、キャビテ
ーション効果による水中圧力変化が起こり、水中溶存オ
ゾン分子が分解されるため、洗浄効果が十分に得られな
い。これに対し、0.7MHz以上の高周波の音波エネ
ルギーを利用する洗浄においては、キャビテーションに
よらない作用、例えば粒子振幅、粒子加速度による作用
であるため、オゾン水溶液を利用した洗浄に適してい
る。より好ましい高周波の音波エネルギーは、1MHz
〜4MHzの範囲である。
【0010】
【作用】本発明によれば、オゾン水溶液を前記高周波ノ
ズルの供給口を通して前記本体内に供給すると共に、前
記振動板を振動させて、0.7MHz以上の高周波の音
波エネルギーに乗ったオゾン水溶液を前記吐出口からシ
リコンウェハ等の被洗浄物に向けて噴射することによっ
て、高周波の音波エネルギーとオゾン水溶液による高い
酸化力との相乗作用により前記シリコンウェハ等を高い
洗浄力で処理できる。しかも、前記高周波の音波エネル
ギーとオゾン水溶液による高い酸化力との相乗作用によ
り前記シリコンウェハの表面に付着した有機質、無機質
の汚染物および微粒子を一度に除去することができる。
ズルの供給口を通して前記本体内に供給すると共に、前
記振動板を振動させて、0.7MHz以上の高周波の音
波エネルギーに乗ったオゾン水溶液を前記吐出口からシ
リコンウェハ等の被洗浄物に向けて噴射することによっ
て、高周波の音波エネルギーとオゾン水溶液による高い
酸化力との相乗作用により前記シリコンウェハ等を高い
洗浄力で処理できる。しかも、前記高周波の音波エネル
ギーとオゾン水溶液による高い酸化力との相乗作用によ
り前記シリコンウェハの表面に付着した有機質、無機質
の汚染物および微粒子を一度に除去することができる。
【0011】また、オゾン水溶液は溶解されたオゾンの
半減期が20〜30分間と比較的短い時間で分解される
ため、常温に放置すると徐々に分解して純水と酸素にな
る。その結果、かかるオゾン水溶液を洗浄液として用い
ることによって、従来のアルカリ液等を洗浄液として用
いる場合のような洗浄後のリンス工程が不要となり、し
かも残存洗浄液によるシリコンウェハ等の被洗浄物の二
次汚染を回避できる。従って、装置の簡略化、コンパク
ト化を図ることができると共に、極めて簡便な洗浄を実
行できる。
半減期が20〜30分間と比較的短い時間で分解される
ため、常温に放置すると徐々に分解して純水と酸素にな
る。その結果、かかるオゾン水溶液を洗浄液として用い
ることによって、従来のアルカリ液等を洗浄液として用
いる場合のような洗浄後のリンス工程が不要となり、し
かも残存洗浄液によるシリコンウェハ等の被洗浄物の二
次汚染を回避できる。従って、装置の簡略化、コンパク
ト化を図ることができると共に、極めて簡便な洗浄を実
行できる。
【0012】さらに、洗浄工程中で発生したオゾンガス
は例えばマンガン系の還元触媒等を通すことにより容易
に酸素に分解でき、極めて簡単な装置で排ガス処理に対
応することができる。しかも、繰り返しの洗浄により汚
れたオゾン水溶液(廃水)も同様な還元触媒で通すこと
により容易に酸素に分解でき、極めて簡単な装置で廃水
処理に対応することができる。
は例えばマンガン系の還元触媒等を通すことにより容易
に酸素に分解でき、極めて簡単な装置で排ガス処理に対
応することができる。しかも、繰り返しの洗浄により汚
れたオゾン水溶液(廃水)も同様な還元触媒で通すこと
により容易に酸素に分解でき、極めて簡単な装置で廃水
処理に対応することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
に説明する。
【0014】図1は、本実施例の高周波洗浄方法に用い
られる洗浄装置を示す概略図である。図中の1は、気密
構造を有する円筒型容器である。前記容器1の底部に
は、円筒状隔壁2が固定されている。前記容器1内面と
前記隔壁2間の環状空間には、純水3が収容されてい
る。前記純水3中には、オゾンをバブリングするための
多孔管4が配置されている。前記多孔管4の上部には、
オゾン導入管5の一端が連結され、かつ前記導入管5の
他端は前記容器1の側壁上部を貫通してオゾン発生器6
に連結されている。なお、前記導入管5が貫通する前記
容器1の側壁上部にはシール材7が設けられている。
られる洗浄装置を示す概略図である。図中の1は、気密
構造を有する円筒型容器である。前記容器1の底部に
は、円筒状隔壁2が固定されている。前記容器1内面と
前記隔壁2間の環状空間には、純水3が収容されてい
る。前記純水3中には、オゾンをバブリングするための
多孔管4が配置されている。前記多孔管4の上部には、
オゾン導入管5の一端が連結され、かつ前記導入管5の
他端は前記容器1の側壁上部を貫通してオゾン発生器6
に連結されている。なお、前記導入管5が貫通する前記
容器1の側壁上部にはシール材7が設けられている。
【0015】前記円筒状隔壁2内の前記容器1底部に
は、基台8が固定されている。前記基台8上には、上部
側に駆動軸9を有するモータ10が固定されている。前
記隔壁2の上端には、前記モータ10を保護するための
円形カバー11が設けられている。なお、前記カバー1
1の前記駆動軸9に対応する中心付近には穴が開口され
ている。前記駆動軸9の上端には、ターンテーブル12
が取付けられている。前記ターンテーブル12は、前記
駆動軸9の上端に取着された円板13と、前記円板13
に植設され、被洗浄物が載置される例えば4本のピン1
4と、前記ピン14の外周に位置する前記円板13部分
に植設され、被洗浄物の水平方向へのずれを防止するた
めの例えば6本のガイドピン15とから構成されてい
る。
は、基台8が固定されている。前記基台8上には、上部
側に駆動軸9を有するモータ10が固定されている。前
記隔壁2の上端には、前記モータ10を保護するための
円形カバー11が設けられている。なお、前記カバー1
1の前記駆動軸9に対応する中心付近には穴が開口され
ている。前記駆動軸9の上端には、ターンテーブル12
が取付けられている。前記ターンテーブル12は、前記
駆動軸9の上端に取着された円板13と、前記円板13
に植設され、被洗浄物が載置される例えば4本のピン1
4と、前記ピン14の外周に位置する前記円板13部分
に植設され、被洗浄物の水平方向へのずれを防止するた
めの例えば6本のガイドピン15とから構成されてい
る。
【0016】前記容器1内の前記ターンテーブル12の
上方には、前記ターンテーブル12上に載置される被洗
浄物に洗浄液を斜め方向から噴射するための円筒型高周
波振動ノズル16が配置されている。前記ノズル16
は、一端に円形状をなす洗浄液の吐出口を有し、かつ前
記吐出口に向けてテーパ状に絞った形状をなすノズル本
体17と、この本体17の他端に設けられ、振動子が取
着された高周波振動板(図示せず)と、この振動板より
前記吐出口側に位置する前記本体17部分の側面に開口
された洗浄液供給口(図示せず)とから構成されてい
る。前記ノズル16は、図示しないスウィング機構によ
り前記被洗浄物上を横切るように往復動作される。前記
ノズル16の洗浄液供給口には、洗浄液供給管18の一
端が挿着されている。前記供給管18の他端は、前記容
器1の側壁上部を貫通して前記容器1の側壁下部に連結
されている。なお、前記供給管18が貫通する前記容器
1の側壁上部にはシール材19が設けられている。前記
供給管18には、オゾン水溶液(洗浄液)を前記ノズル
16に供給するためのポンプ20および前記水溶液中の
微粒子等を除去するためのフィルタ21が前記容器1の
側壁下部の連結側から順次介装されている。また、前記
ノズル16の振動板に取着された振動子には高周波発振
器22がケーブル23を介して接続されている。
上方には、前記ターンテーブル12上に載置される被洗
浄物に洗浄液を斜め方向から噴射するための円筒型高周
波振動ノズル16が配置されている。前記ノズル16
は、一端に円形状をなす洗浄液の吐出口を有し、かつ前
記吐出口に向けてテーパ状に絞った形状をなすノズル本
体17と、この本体17の他端に設けられ、振動子が取
着された高周波振動板(図示せず)と、この振動板より
前記吐出口側に位置する前記本体17部分の側面に開口
された洗浄液供給口(図示せず)とから構成されてい
る。前記ノズル16は、図示しないスウィング機構によ
り前記被洗浄物上を横切るように往復動作される。前記
ノズル16の洗浄液供給口には、洗浄液供給管18の一
端が挿着されている。前記供給管18の他端は、前記容
器1の側壁上部を貫通して前記容器1の側壁下部に連結
されている。なお、前記供給管18が貫通する前記容器
1の側壁上部にはシール材19が設けられている。前記
供給管18には、オゾン水溶液(洗浄液)を前記ノズル
16に供給するためのポンプ20および前記水溶液中の
微粒子等を除去するためのフィルタ21が前記容器1の
側壁下部の連結側から順次介装されている。また、前記
ノズル16の振動板に取着された振動子には高周波発振
器22がケーブル23を介して接続されている。
【0017】前記容器1の上壁には、被洗浄物を出入れ
するためのゲートバルブ24が設けられている。前記前
記容器1の上壁には、排気管25が取付けられており、
かつ前記排気管25には還元触媒を充填した排ガス処理
部材26が介装されている。次に、前述した洗浄装置を
用いて被洗浄物であるシリコンウェハを洗浄する方法を
説明する。
するためのゲートバルブ24が設けられている。前記前
記容器1の上壁には、排気管25が取付けられており、
かつ前記排気管25には還元触媒を充填した排ガス処理
部材26が介装されている。次に、前述した洗浄装置を
用いて被洗浄物であるシリコンウェハを洗浄する方法を
説明する。
【0018】まず、ゲートバルブ24を開き、シリコン
ウェハ27を容器1内に搬送し、ターンテーブル12の
ガイドピン15の内側に植設したピン14上に載置した
後、前記ゲートバルブ24を閉じる。つづいて、オゾン
発生器6よりオゾンを導入管5を通して純水3中に配置
された多孔管4に導入し、前記多孔管4からオゾンを前
記純水3にバブリングする。この工程により、純水をオ
ゾン水溶液とする。オゾン水溶液のオゾン濃度が一定濃
度(例えば4〜5ppm)になった時点で、ポンプ20
を作動して前記容器1内のオゾン水溶液をフィルタ21
を通して高周波振動ノズル16のノズル本体17に供給
すると共に、前記ノズルの振動子に高周波発振器22か
らケーブル23を通して高周波電力を供給する。これに
より前記振動子に取着された振動板が1.5MHzの高
周波を発生する。このような高周波振動ノズル16への
オゾン水溶液の供給、振動板による1.5MHzの高周
波を発生により前記振動ノズル16の吐出口から高周波
の音波エネルギーに乗ったオゾン水溶液を前記ターテー
ブル12上のシリコンウェハ27に向けて噴射する。こ
の時、モータ10の駆動によりターテーブル12を回転
させると共に、図示しないスウィング機構により前記振
動ノズル16を前記ウェハ27上を横切るように往復動
作させることにより前記ウェハ27の表面全体を洗浄す
る。
ウェハ27を容器1内に搬送し、ターンテーブル12の
ガイドピン15の内側に植設したピン14上に載置した
後、前記ゲートバルブ24を閉じる。つづいて、オゾン
発生器6よりオゾンを導入管5を通して純水3中に配置
された多孔管4に導入し、前記多孔管4からオゾンを前
記純水3にバブリングする。この工程により、純水をオ
ゾン水溶液とする。オゾン水溶液のオゾン濃度が一定濃
度(例えば4〜5ppm)になった時点で、ポンプ20
を作動して前記容器1内のオゾン水溶液をフィルタ21
を通して高周波振動ノズル16のノズル本体17に供給
すると共に、前記ノズルの振動子に高周波発振器22か
らケーブル23を通して高周波電力を供給する。これに
より前記振動子に取着された振動板が1.5MHzの高
周波を発生する。このような高周波振動ノズル16への
オゾン水溶液の供給、振動板による1.5MHzの高周
波を発生により前記振動ノズル16の吐出口から高周波
の音波エネルギーに乗ったオゾン水溶液を前記ターテー
ブル12上のシリコンウェハ27に向けて噴射する。こ
の時、モータ10の駆動によりターテーブル12を回転
させると共に、図示しないスウィング機構により前記振
動ノズル16を前記ウェハ27上を横切るように往復動
作させることにより前記ウェハ27の表面全体を洗浄す
る。
【0019】前記洗浄工程において前記容器1内に発生
したオゾンは排気管25の還元触媒を充填した排ガス処
理部材26を通過させることにより毒性の全くない無害
の酸素として排出される。
したオゾンは排気管25の還元触媒を充填した排ガス処
理部材26を通過させることにより毒性の全くない無害
の酸素として排出される。
【0020】このような本実施例の洗浄方法によれば、
高周波の音波エネルギーとオゾン水溶液による高い酸化
力との相乗作用によりシリコンウェハ27を高い洗浄力
で処理できた。
高周波の音波エネルギーとオゾン水溶液による高い酸化
力との相乗作用によりシリコンウェハ27を高い洗浄力
で処理できた。
【0021】事実、指紋を付着させたシリコンウェハを
実施例の方法により洗浄したところ、98%の除去性能
を示した。これに対し、洗浄液として純水を用いた以
外、実施例と同様な方法で前記指紋を付着させたシリコ
ンウェハを洗浄した場合、および振動ノズルの吐出口か
ら40kHzの音波エネルギーに乗ったオゾン水溶液を
指紋を付着させたシリコンウェハに向けて噴射して洗浄
した場合には、いずれも70%の除去性能であった。ま
た、オゾン水溶液に前記指紋を付着させたシリコンウェ
ハを浸漬して洗浄した場合は、60%の除去性能であっ
た。従って、本発明の洗浄方法は極めて高い洗浄力を有
することがわかる。また、前記洗浄工程後に前記ターン
テーブル12を高速回転することにより乾燥工程まで行
うことが可能であった。
実施例の方法により洗浄したところ、98%の除去性能
を示した。これに対し、洗浄液として純水を用いた以
外、実施例と同様な方法で前記指紋を付着させたシリコ
ンウェハを洗浄した場合、および振動ノズルの吐出口か
ら40kHzの音波エネルギーに乗ったオゾン水溶液を
指紋を付着させたシリコンウェハに向けて噴射して洗浄
した場合には、いずれも70%の除去性能であった。ま
た、オゾン水溶液に前記指紋を付着させたシリコンウェ
ハを浸漬して洗浄した場合は、60%の除去性能であっ
た。従って、本発明の洗浄方法は極めて高い洗浄力を有
することがわかる。また、前記洗浄工程後に前記ターン
テーブル12を高速回転することにより乾燥工程まで行
うことが可能であった。
【0022】なお、槽内にオゾン水溶液を収容し、前記
槽の下面より高周波の音波エネルギーを加えながら前記
オゾン水溶液内に配置した被洗浄物を洗浄する方法にお
いても良好な洗浄効果が得られる。ただし、この場合に
はオゾン水溶液を前記槽の上部からオーバフローさせな
がらリサイクスル方式を採用することが望ましい。
槽の下面より高周波の音波エネルギーを加えながら前記
オゾン水溶液内に配置した被洗浄物を洗浄する方法にお
いても良好な洗浄効果が得られる。ただし、この場合に
はオゾン水溶液を前記槽の上部からオーバフローさせな
がらリサイクスル方式を採用することが望ましい。
【0023】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によればシリ
コンウェハを始めとする各種の被洗浄物に対して高い洗
浄力を有し、かつ洗浄後の純水リンス工程が不要で、さ
らに残存洗浄液による二次汚染を回避できる極めて簡便
かつ処理能力の高い高周波洗浄方法を提供できる。
コンウェハを始めとする各種の被洗浄物に対して高い洗
浄力を有し、かつ洗浄後の純水リンス工程が不要で、さ
らに残存洗浄液による二次汚染を回避できる極めて簡便
かつ処理能力の高い高周波洗浄方法を提供できる。
【図1】本発明の実施例に用いられる洗浄装置を示す概
略図。
略図。
1…容器、6…オゾン発生器、12…ターンテーブル、
16…高周波振動ノズル、17…ノズル本体、20…ポ
ンプ、22…高周波発振器、24…ゲートバルブ、26
…排ガス処理部材、27…シリコンウェハ(被洗浄
物)。
16…高周波振動ノズル、17…ノズル本体、20…ポ
ンプ、22…高周波発振器、24…ゲートバルブ、26
…排ガス処理部材、27…シリコンウェハ(被洗浄
物)。
Claims (1)
- 【請求項1】 一端に洗浄液の吐出口を有し、かつ前記
吐出口に向けてテーパ状に絞った形状をなすノズル本体
と、この本体の他端に設けられ、振動子が取着された高
周波振動板と、この振動板より前記吐出口側に位置する
前記本体部分に開口された洗浄液供給口と、前記振動子
を駆動するための高周波発振器とを具備した高周波振動
ノズルを用いて被洗浄物を洗浄するに際し、オゾン水溶
液を前記ノズルの供給口を通して前記本体内に供給する
と共に、前記振動板を振動させて0.7MHz以上の高
周波の音波エネルギーに乗ったオゾン水溶液を前記吐出
口から前記被洗浄物に向けて噴射することを特徴とする
高周波洗浄方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14026891A JPH05104071A (ja) | 1991-06-12 | 1991-06-12 | 高周波洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14026891A JPH05104071A (ja) | 1991-06-12 | 1991-06-12 | 高周波洗浄方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05104071A true JPH05104071A (ja) | 1993-04-27 |
Family
ID=15264825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14026891A Pending JPH05104071A (ja) | 1991-06-12 | 1991-06-12 | 高周波洗浄方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05104071A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02246115A (ja) * | 1989-03-17 | 1990-10-01 | Hitachi Ltd | 精密洗浄方法およびそれに用いる洗浄液ならびに乾燥方法 |
-
1991
- 1991-06-12 JP JP14026891A patent/JPH05104071A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02246115A (ja) * | 1989-03-17 | 1990-10-01 | Hitachi Ltd | 精密洗浄方法およびそれに用いる洗浄液ならびに乾燥方法 |
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