JPH05104033A - サイクロン式集塵装置 - Google Patents

サイクロン式集塵装置

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JPH05104033A
JPH05104033A JP3298375A JP29837591A JPH05104033A JP H05104033 A JPH05104033 A JP H05104033A JP 3298375 A JP3298375 A JP 3298375A JP 29837591 A JP29837591 A JP 29837591A JP H05104033 A JPH05104033 A JP H05104033A
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俊彦 岡田
Masanobu Uchida
雅信 内田
Tatsuo Ogura
立夫 小椋
Iwao Komori
岩男 小森
Koji Fukuba
浩二 福場
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サイクロン式集塵装置に設けられた集塵フィ
ルターの全面にわたって粉塵ガス中の微細な粉塵を均一
に捕集できるようにすることである。 【構成】 粉塵ガス吸引ホース5に連なるガス導入口3
が、サイクロン筒1の接線方向に臨んで開口される一
方、吸引機に接続された導出ホース8に連なる導出口6
が、サイクロン筒1の頂部に開口され、そのサイクロン
筒1には、円筒状の集塵フィルター9が、サイクロン筒
1の内周面1dとの間に円環状空間10を形成して同心
状に配置されている。そして、集塵フィルター9の内部
空間11へ吸引される粉塵ガスの流速を略均一にするた
め、集塵フィルター9の内部空間11または外部空間1
0には、側面13aに複数のガス流通孔14が貫通され
た透過量調整筒体13が配置されている。その結果、集
塵フィルター9の集塵効率が高められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサイクロン式集塵装置に
係り、詳しくは、例えば、溶接や切断などの作業時に発
生する種々の粒度のいわゆるスパッターや煙状のヒュー
ムなどが含まれる粉塵ガスをサイクロン筒へ吸引し、サ
イクロン効果によりその粉塵ガスの中から粗い粉塵を分
離して除去するとともに、細かい粉塵をサイクロン筒内
に設置した集塵フィルターにより捕集して回収するよう
にしたサイクロン式集塵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7に示すように、従来から使用されて
いる集塵装置のある種のものには、そのサイクロン筒3
0の頂部中央および上方周部に、導出口30aとガス導
入口30bとを設け、そのサイクロン筒30内に、円筒
状に形成した集塵フィルター31が同心状に備えられて
いるものがある。その導出口30aには、下流側で吸引
機(図示せず)に連結された導出ホース32が接続され
る一方、ガス導入口30bには粉塵ガス吸引ホース33
が取り付けられている。その吸引機が作動すると集塵装
置が稼働状態に入り、サイクロン筒30内が負圧になる
と、例えば、溶接作業部位近傍に臨まされた粉塵ガス吸
引ホース33の先端側の開口部33a,33bから粉塵
ガスが吸引され、サイクロン筒30の内壁に沿った旋回
流となる。粉塵ガス中の粗い粉塵は、旋回中に作用する
遠心力によるサイクロン効果と重力によって分離沈降
し、集塵装置の下部に取り付けられたダスト回収袋34
に回収される。一方、粉塵ガス中の微細な粉塵等は、内
部空間が大きく負圧となっている集塵フィルター31の
表面で捕集され、クリーンとなった空気は導出ホース3
2側へ排出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図8は上記集塵装置を
断面表示したもので、粉塵ガス吸引ホース33から吸引
される粉塵ガスは、白矢印のような旋回流となって流れ
る間に、集塵フィルター31で順次透過される。その透
過時の粉塵ガスの吸入流速は、長さの異なる複数の矢印
35で示すように、集塵フィルター31の上部位側で速
く、下部位側で遅くなる。上部位側において粉塵ガスの
透過量が著しく多くなることから、集塵フィルター31
の上部位側周囲の旋回流が抑制され気味となってサイク
ロン効果が減殺されるとともに、下部位側における粉塵
ガスの透過量をさらに減少させるので、集塵フィルター
31で捕集される粉塵量が上部位側と下部位側で異なる
など均一な望ましい集塵が行われにくくなるとともに、
集塵フィルター31の寿命を短くする問題がある。本発
明は上述の問題に鑑みなされたもので、その目的は、集
塵フィルターの外部空間に発生する旋回流が抑制される
傾向となるのを回避して、サイクロン効果が十分に発揮
されるようにすること、それによって、集塵フィルター
の上部位側から下部位側に至る全面で粉塵ガスから微細
な粉塵を同等に捕集して、集塵フィルターの集塵効率を
向上させること、また、集塵フィルターの寿命を延ばす
こともできるようにすること、を実現するサイクロン式
集塵装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、粉塵ガス吸引
ホースに連なるガス導入口が、サイクロン筒の接線方向
に臨んで開口される一方、吸引機に接続された導出ホー
スに連なる導出口が、該サイクロン筒の頂部に開口さ
れ、そのサイクロン筒には、円筒状の集塵フィルター
が、該サイクロン筒の内周面との間に円環状空間を形成
して同心状に配置されている集塵装置に適用される。そ
の特徴とするところは、図1および図2を参照して、集
塵フィルター9の内部空間11へ吸引される粉塵ガスの
吸入流速を、その集塵フィルター9の全面で略同等にす
るため、集塵フィルター9の内部空間11または外部空
間10(図3参照)に、側面13aに複数のガス流通孔
14を備えた透過量調整筒体13が配置されていること
である。また、図2などに示すように、ガス流通孔14
は、透過量調整筒体13の周方向に穿設されて上下方向
に並ぶ複数の列N1 〜N7 を形成するとともに、上部位
側におけるガス流通孔14の開口面積和を小さくする一
方、下部位側におけるガス流通孔14の開口面積和が大
きくなるようにしておくとよい。
【0005】
【作用】導出ホース8に接続された吸引機が作動してサ
イクロン式集塵装置が稼働すると、サイクロン筒1の頂
部に開口し導出ホース8に連なる導出口6を介して、サ
イクロン筒1内の空気が吸引される。サイクロン筒1の
接線方向に臨んで開口しているガス導入口3に連なる粉
塵ガス吸引ホース5から、溶接作業現場などで発生した
粉塵ガスがサイクロン筒1内へ導入され、サイクロン筒
1内に同心状に配置されている集塵フィルター9とサイ
クロン筒1の内周面1dとの間に形成された円環状空間
10で旋回流を形成しながら流れる。粉塵ガスは内部空
間11の負圧によって吸引され、集塵フィルター9を透
過してクリーンとなったガスが、粉塵を集塵フィルター
9の表面に残して内部空間11へ導出される。集塵フィ
ルター9の内部空間11には、側面13aに複数のガス
流通孔14を備えた透過量調整筒体13が取り付けられ
ているので、集塵フィルター9の上部位側で吸入される
透過ガスは、透過量調整筒体13の開口面積の小さなガ
ス流通孔14を通って導出ホース8から吸引機側へ導出
され、下部位側で吸入される透過ガスは、透過量調整筒
体13の開口面積の大きなガス流通孔14を通って導出
される。上部位側のガス流通孔14の開口面積は、下部
位側の開口面積よりも小さいことから、集塵フィルター
9内へ透過しやすい上部位側の透過流量は抑制される一
方、透過しにくい下部位側の透過流量は多くなる。すな
わち、上部位側における透過流速が下部位側における流
速と略同等となり、集塵フィルター9の全面で均等な透
過作用が達成され、捕集効果が均等に広がることにな
る。このような集塵フィルター9の全面における粉塵の
捕集は、透過量調整筒体13が集塵フィルター9の内部
に配置された場合のみならず、図3に示す透過量調整筒
体13のように、外部に配置された場合でも同様にして
達成される。いずれにしても、粉塵ガスはガス流通孔1
4を経て集塵に適した流速で集塵フィルター9を透過
し、クリーンなガスとなって内部空間11へ導出され
る。その結果、微細な粉塵は集塵フィルター9の全面に
わたって均一に捕集される。
【0006】
【発明の効果】本発明によれば、サイクロン筒内に配置
された集塵フィルターの内部空間または外部空間には、
表面に複数のガス流通孔が貫通された透過量調整筒体が
設けられ、そのガス流通孔は透過量調整筒体の周方向に
穿設されて上下方向に並ぶ複数の列を形成して、下部位
側におけるガス流通孔の開口面積和を上部位側より大き
くしたので、集塵フィルターの全面にわたって透過する
粉塵ガスの流速は捕集に適した略均一となり、集塵フィ
ルターの全面で能率よく同等に粉塵を捕集することがで
き、集塵フィルターの耐用期間を長くすることができ
る。
【0007】
【実施例】以下に、本発明を、その実施例を示す図面に
基づいて、詳細に説明する。図1は、集塵フィルターが
サイクロン筒内に設けられ、集塵フィルターの内部空間
に透過量調整筒体を設置したサイクロン式集塵装置50
の断面図である。サイクロン筒1は筒本体1Aと蓋体1
Bとよりなり、筒本体1Aの上部側は円筒状に形成され
るとともに、下部側は逆円錐状に形成され、さらに、逆
円錐状の下端には円錐形の短管1Cが一体化されてい
る。この短管1C内にはワイヤー2aに吊持された円錐
形の弁体2が収納される一方、筒本体1Aと短管1Cと
の接続部の内周に弁座2bが形成され、ワイヤー2aの
上端を取り付けたレバー2cが外部から操作されると、
弁体2を上昇させることができ、弁座2bが閉じられる
ようになっている。なお、下降させれば弁座2bと弁体
2との間に通路が開かれ、弁体2上に堆積した粉塵をダ
スト回収器16に投入することができる。この筒本体1
Aの上方周部には、サイクロン筒1の上部側における内
周面1dの接線方向となるようにガス導入口3が開口
し、そのガス導入口3にはガス吸引管4が連なり、さら
に、そのガス吸引管4には粉塵ガス吸引ホース5が接続
される。そして、後述する吸引機が作動してサイクロン
筒1内が負圧になると、溶接や切断などの作業時に発生
する種々の粒度のいわゆるスパッターや煙状のヒューム
などを含む粉塵ガスが、粉塵ガス吸引ホース5の先端側
の開口部5a,5bから吸い込まれ、サイクロン筒1へ
吸入されるようになっている。上記の蓋体1Bの頂部中
央には導出口6が開口され、この導出口6には、サイク
ロン筒1の内部へ垂直に挿入した吸引管7が取り付けら
れる。そして、その下端部は後述する集塵フィルター9
の内部空間11へ向けられる一方、水平方向へ曲げられ
た吸引管7の上部には導出ホース8が取り付けられる。
なお、導出ホース8の下流側には吸引機(図示せず)が
接続されている。筒本体1Aにおける円筒部の最上部の
近傍には、円環状板材の支持部材1aが設けられ、その
外周部をサイクロン筒1の内周面1dに溶接して、支持
部材1aの下側の必要個所に補強用のリブ材1bが溶接
などで取り付けられる。一方、集塵フィルター9に一体
化された蓋部材9Aが支持部材1aの内周側上面に固定
され、円筒状の集塵フィルター9の外側の表面9aと筒
本体1Aの内周面1dとの間に円環状空間10を形成し
てサイクロン筒1内に吊持される。そして、蓋部材9A
に設けられた開口部9bに吸引管7の下端部が挿入さ
れ、吸引管7の内部と集塵フィルター9の内部空間11
とが連通されている。なお、集塵フィルター9は、濾紙
や微細な透孔を有する焼結金属等一般に使用されている
フィルターエレメントであって、例えば図示のような円
筒体に成形され、その表面9aは、上下に延びる多数の
ひだ9cを有し、集塵面積の増大化が図られている。こ
の集塵フィルター9は、粉塵ガス中から微細な粉塵や油
分などを捕集し、内部空間11へはガスのみが透過する
ようになっている。さらに、集塵フィルター9の下端に
は盲蓋となる板材9dが取り付けられ、旋回流を形成し
て流れる粉塵ガスを下部から侵入させないように配慮さ
れている。吸引機の作動で粉塵ガス吸引ホース5からサ
イクロン筒1内へ吸い込まれた粉塵ガスは、円環状空間
10において、白矢印のような旋回流となって下方へ流
れる。その間に、粗い粉塵が遠心力を受けて半径方向へ
飛ばされ、その後に、サイクロン筒1の内周面1dを伝
って重力で沈降する一方、微細な粉塵は集塵フィルター
9の外側の表面9aなどで捕集される。そして、集塵フ
ィルター9を透過したクリーンなガスは、内部空間11
を経て吸引機側へ導出されるようになっている。
【0008】ところで、本例の集塵装置50におけるサ
イクロン筒1内の集塵フィルター9の内部空間11に
は、側面13aを貫通した複数のガス流通孔14,14
を有する透過量調整筒体13(図2参照)が設けられ
る。これは、集塵フィルター9の外部空間10から内部
空間11へ吸引される粉塵ガスを集塵フィルター9の全
面で透過させるときの流速を略均一化させるためのもの
で、その上部および下部がそれぞれ集塵フィルター9の
蓋部材9Aおよび板材9dに当接するように取り付けら
れ、集塵フィルター9と同心状に固定される。なお、透
過量調整筒体13の上端あるいは下端にパッキン材を設
ければ、透過量調整筒体13の長軸方向の製作誤差に対
処させることが容易となる。そして、図2に示す透過量
調整筒体13を展開した図4から分かるように、ガス流
通孔14は透過量調整筒体13の周方向に並ぶ複数の上
下の列N1 〜N7 を形成して配列され、各列N1 〜N7
におけるガス流通孔14は同数とされる。例えば、上部
列N1 におけるガス流通孔14の開口面積和S1 を小さ
くするため、上部列N1 のガス流通孔径をdとすると、
下方の列N2 のガス流通孔径はd+Δd、列N3 のガス
流通孔径はd+2Δdとなるようにしている。そして、
下部列N7 におけるガス流通孔14の開口面積和S7
大きくするために、そのガス流通孔径はd+6Δdを採
用するなどの工夫が施される。また、図5に示すよう
に、ガス流通孔径dを同一にする一方、列N1 の孔数n
とすると、下方の列N2 のガス流通孔数をn+1、列N
3 のガス流通孔数をn+2とし、下部列N7 におけるガ
ス流通孔数をn+6として、上部列N1 におけるガス流
通孔14の開口面積和S1 を小さくし、下部列N7 にお
けるガス流通孔14の開口面積和S7 を大きくしてい
る。さらに、図6において、上部列N1 の流通孔14の
孔径をd,孔数をnとすると、下方の列N2 のガス流通
孔数はn+1でガス流通孔径はd、列N3 のガス流通孔
数はn+1でガス流通孔径はd+Δd、下部列N7 にお
けるガス流通孔数はn+3でガス流通孔径はd+3Δd
となるように採用する。そして、上部列N1におけるガ
ス流通孔14の開口面積和S1 を小さくし、下部列N7
におけるガス流通孔14の開口面積和S7 を大きくして
いる。このガス流通孔14の三種の配列は透過量調整筒
体13の周方向とされているが、螺線状や千鳥状など他
の種の配列としてもよい。なお、集塵装置50の稼働
中、サイクロン筒1の下部の弁体2は二点鎖線のように
上昇され、吸引を停止したとき弁体2は実線の位置に下
降され、弁体2の周囲に粗い粉塵を通過させる通路を形
成させて、短管1Cに取り付けられたダスト回収器16
に粉塵を収容することができる。
【0009】このように構成されたサイクロン式の集塵
装置50は、次のように作動して、粉塵ガス中の粉塵を
能率よく回収および捕集することができる。集塵装置5
0が溶接現場などに設置した状態で吸引機を作動させる
と、サイクロン筒1内の空気が集塵フィルター9の内部
空間11,吸引管7や導出ホース8を経て吸引され、サ
イクロン筒1内は負圧となる。そして、溶接作業部位に
臨まされた粉塵ガス吸引ホース5の先端側の開口部5
a,5bから粉塵ガスが吸引され、ガス吸引管4を通っ
てガス導入口3から筒本体1A内へ導入される。ガス導
入口3はサイクロン筒1の内周面1dの接線方向に臨ん
で開口されているため、筒本体1Aへ導入された粉塵ガ
スは円環状空間10において白矢印のように旋回流を形
成する。この粉塵ガス中には、溶接中に生じた粗い粉塵
および微細な粉塵や煙状のヒューム、さらには、粉塵ガ
スの種類によっては油分なども含まれる。粗い粉塵には
サイクロン効果によって遠心力が作用し、筒本体1Aの
内周面1dに偏せられた後、重力によって沈降する。こ
のとき、レバー2cは二点鎖線のように引き上げられて
いるので、ワイヤー2cに接続された弁体2は弁座2b
に着座して、その上に粉塵が堆積する。なお、円環状空
間10を流れる旋回流の一部は、集塵フィルター9の表
面9aを透過して上方へ吸引される。ガスが内部空間1
1側へ透過する際、粉塵ガス中の微細な粉塵はひだ9c
で捕集されるとともに、クリーンなガスが吸引機側へ排
出される。
【0010】ところで、導出後の若干の微細な粉塵を含
んだ透過ガスは、内部空間11に配置した透過量調整筒
体13のガス流通孔14を減速されながら流過し、吸引
機側へ排出される。この減速に伴って、後続の粉塵ガス
が集塵に適した流速に調整され、以後の粉塵ガス中の微
細な粉塵は、集塵フィルター9の表面9aで能率よく捕
集される。すなわち、透過量調整筒体13における上部
列N1に対する下部列N7 の開口面積和の比率を大きく
しているので、集塵フィルター9の上部側における透過
風速が確実に減速される。そして、透過位置が集塵フィ
ルター9の下部側へ移動するにつれて透過量調整筒体1
3に形成されたガス流通孔14の開口面積和を大きくし
ているので、集塵フィルター9の上下の表面9aにわた
って透過流速が集塵に適したものに調整され、ひだ9c
などで微細な粉塵が能率よく均一に捕集されるとともに
ガスをクリーンにして排出することができる。その結
果、集塵フィルター9の集塵効率が向上され、さらに、
その寿命を延ばすことができる。なお、上述のひだ9c
における集塵時、盲蓋である板材9dが設けられている
ので、集塵フィルター9の下端近傍を旋回する粉塵ガス
は内部空間11へ引き込まれることがなく、クリーンガ
スのみを吸引機側へ導出させることができる。
【0011】図3は他の例の集塵装置60であり、集塵
フィルター9を外囲する恰好で、透過量調整筒体13が
円環状空間である集塵フィルター9の外部空間10に、
同心状に設けられている。その透過量調整筒体13は集
塵装置50における透過量調整筒体と同様である。旋回
流を形成する粉塵ガスは、集塵フィルター9を透過する
直前に透過量調整筒体13によって減速されるが、集塵
装置60は集塵装置50と同様な効果を発揮することが
できる。なお、図1および図3において、弁体2が弁座
2bに対して開閉自在であれば、弁体2に堆積した粉塵
の回収時以外には、サイクロン筒1の下部を機密に維持
できるために有利である。しかし、ダスト回収器16を
変形しない一定形状物とする場合、そのダスト回収器1
6とサイクロン筒1の下部とを機密に保持することがで
きるため、弁体2を弁座2bに対して固定式とすること
ができる。
【0012】上述の説明から分かるように、ガス流通孔
を有する透過量調整筒体が集塵フィルターの内部空間ま
たは外部空間に設けられているので、集塵フィルターの
上部位側を透過する粉塵ガスの流速が抑えられる一方、
集塵フィルターの下部位側を透過する粉塵ガスの風速は
ほとんど低下しない状態となる。したがって、集塵フィ
ルターの上部位側から下部位側にわたって透過される粉
塵ガスの風速が、除塵に適した均一な風速とされ、微細
な粉塵は能率よく集塵フィルターの全表面に形成された
ひだで均一に集塵される。このような微細な粉塵の円滑
な集塵が行われるため、集塵フィルターの集塵効率が高
まるとともに、集塵フィルターの寿命を延ばすこともで
きる。加えて、集塵フィルターの上部位側を透過する粉
塵ガスの流速が抑制されているので、粉塵ガスが形成す
る旋回流の乱れやその流れの減殺が起こることなく、サ
イクロン効果によって粉塵ガス中の粗い粉塵も支障なく
回収され。その結果、集塵装置は捕集機能を十分に発揮
し、長期の稼働をも実現し、保守や点検の作業を軽減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 集塵フィルターの内部空間に透過量調整筒体
を設けた本発明のサイクロン式集塵装置の縦断面図。
【図2】 ガス流通孔を有する透過量調整筒体の斜視
図。
【図3】 集塵フィルターの外部空間に透過量調整筒体
を設けた異なる例の縦断面図。
【図4】 ガス流通孔の配列の一例を示す展開図。
【図5】 ガス流通孔の異なる配列を示す部分展開図。
【図6】 ガス流通孔のさらに異なる配列を示す部分展
開図。
【図7】 従来の集塵装置の部分破断斜視図。
【図8】 従来の集塵装置の縦断面図。
【符号の説明】
1…サイクロン筒、1d…内周面、3…ガス導入口、5
…除塵ガス吸引ホース、6…導出口、8…導出ホース、
9…集塵フィルター、10…円環状空間(外部空間)、
11…内部空間、13…透過量調整筒体、13a…側
面、14…ガス流通孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小森 岩男 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会社ダイヘン内 (72)発明者 福場 浩二 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会社ダイヘン内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉塵ガス吸引ホースに連なるガス導入口
    が、サイクロン筒の接線方向に臨んで開口される一方、
    吸引機に接続された導出ホースに連なる導出口が、該サ
    イクロン筒の頂部に開口され、そのサイクロン筒には、
    円筒状の集塵フィルターが、該サイクロン筒の内周面と
    の間に円環状空間を形成して同心状に配置されている集
    塵装置において、 上記集塵フィルターの内部空間へ吸引される粉塵ガスの
    吸入流速を、該集塵フィルターの全面で略同等にするた
    め、上記集塵フィルターの内部空間または外部空間に、
    側面に複数のガス流通孔を備えた透過量調整筒体が配置
    されていることを特徴とするサイクロン式集塵装置。
  2. 【請求項2】 前記ガス流通孔は、前記透過量調整筒体
    の周方向に穿設されて上下方向に並ぶ複数の列を形成す
    るとともに、上部位側におけるガス流通孔の開口面積和
    を小さくする一方、下部位側におけるガス流通孔の開口
    面積和が大きくなっていることを特徴とする請求項1に
    記載されたサイクロン式集塵装置。
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