JPH05103998A - 金属基体への担体層形成方法 - Google Patents
金属基体への担体層形成方法Info
- Publication number
- JPH05103998A JPH05103998A JP29497491A JP29497491A JPH05103998A JP H05103998 A JPH05103998 A JP H05103998A JP 29497491 A JP29497491 A JP 29497491A JP 29497491 A JP29497491 A JP 29497491A JP H05103998 A JPH05103998 A JP H05103998A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属基体上に高い強度の担体層を形成するこ
とにより触媒構成体としての耐久性を向上する。 【構成】 金属基体上に担体層、又は担体層を固定する
ための中間層及び担体層を設け、担体層に触媒を担持し
てなる触媒構成体を製造する方法に於いて、金属基体上
にプラズマ溶射により前記担体層又は中間層を形成する
ことを特徴とする金属基体への担体層形成方法。
とにより触媒構成体としての耐久性を向上する。 【構成】 金属基体上に担体層、又は担体層を固定する
ための中間層及び担体層を設け、担体層に触媒を担持し
てなる触媒構成体を製造する方法に於いて、金属基体上
にプラズマ溶射により前記担体層又は中間層を形成する
ことを特徴とする金属基体への担体層形成方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、燃焼用触媒、自動車用
触媒、特に長寿命、高温耐久性を要するガスタービンの
燃料ガス燃焼用触媒を作るのに好適な金属基体への担体
層形成方法に関する。
触媒、特に長寿命、高温耐久性を要するガスタービンの
燃料ガス燃焼用触媒を作るのに好適な金属基体への担体
層形成方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】基体上に担体層を設け、担体層に触媒を
担持してなる触媒構成体を製造するに際し、基体に金属
を使用することは、その熱伝導性、ハニカムへの加工性
が良いことから有効とされている。特にガスタービンの
燃料ガス燃焼用触媒として金属基体の熱伝導性は、触媒
後部の熱を金属基体を通して前部へ伝え、その熱を利用
して 350℃で入ってくる燃料ガスをさらに温め着火し易
くする。従って、金属基体の熱伝導性は、触媒活性を高
め、着火温度を低くするのと同様の効果を得る為の重要
な因子と言える。この金属基体上に担体層を設けるに
は、従来、スプレー、塗布、ディッピング等によって A
l2O3、 Al2O3・SiO2、ZrO2、ZrO2・SiO2、バリウムヘキ
サアルミネート等の粉を金属基体上に固定し、その後熱
処理し、ウォッシュコート層を形成していた。
担持してなる触媒構成体を製造するに際し、基体に金属
を使用することは、その熱伝導性、ハニカムへの加工性
が良いことから有効とされている。特にガスタービンの
燃料ガス燃焼用触媒として金属基体の熱伝導性は、触媒
後部の熱を金属基体を通して前部へ伝え、その熱を利用
して 350℃で入ってくる燃料ガスをさらに温め着火し易
くする。従って、金属基体の熱伝導性は、触媒活性を高
め、着火温度を低くするのと同様の効果を得る為の重要
な因子と言える。この金属基体上に担体層を設けるに
は、従来、スプレー、塗布、ディッピング等によって A
l2O3、 Al2O3・SiO2、ZrO2、ZrO2・SiO2、バリウムヘキ
サアルミネート等の粉を金属基体上に固定し、その後熱
処理し、ウォッシュコート層を形成していた。
【０００３】ところでこのような金属基体への担体層形
成方法では、担体層の強度を熱処理による粉同志の焼結
を利用して保っていた為、その強度は熱処理時間に大き
く左右され、コスト、能率の面から十分な強度を得るこ
とができなかった。従って、得られる担体層の強度には
限界があった。
成方法では、担体層の強度を熱処理による粉同志の焼結
を利用して保っていた為、その強度は熱処理時間に大き
く左右され、コスト、能率の面から十分な強度を得るこ
とができなかった。従って、得られる担体層の強度には
限界があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、従来
法よりも高い接合強度の担体層を金属基体上に形成し、
触媒構成体としての耐久性を向上することのできる金属
基体への担体層形成方法を提供しようとするものであ
る。
法よりも高い接合強度の担体層を金属基体上に形成し、
触媒構成体としての耐久性を向上することのできる金属
基体への担体層形成方法を提供しようとするものであ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の金属基体への担体層形成方法は、金属基体上
に担体層、又は担体層を固定するための中間層及び担体
層を設け、担体層に触媒を担持してなる触媒構成体を製
造するに於いて、金属基体上にプラズマ溶射により前記
担体層又は中間層を形成することを特徴とするものであ
る。
の本発明の金属基体への担体層形成方法は、金属基体上
に担体層、又は担体層を固定するための中間層及び担体
層を設け、担体層に触媒を担持してなる触媒構成体を製
造するに於いて、金属基体上にプラズマ溶射により前記
担体層又は中間層を形成することを特徴とするものであ
る。
【０００６】
【作用】上記のように本発明の金属基体への担体層形成
方法は、金属基体上にプラズマ溶射により担体層又は中
間層を形成するのであるから、担体層又は中間層に用い
られる Al2O3、 Al2O3・SiO2、ZrO2、ZrO2・SiO2、バリ
ウムヘキサアルミネートは、溶融状態で金属基体上にた
たきつけられる。この為担体層の強度は従来の焼結を利
用して形成した担体層よりも著しく高いものとなる。
方法は、金属基体上にプラズマ溶射により担体層又は中
間層を形成するのであるから、担体層又は中間層に用い
られる Al2O3、 Al2O3・SiO2、ZrO2、ZrO2・SiO2、バリ
ウムヘキサアルミネートは、溶融状態で金属基体上にた
たきつけられる。この為担体層の強度は従来の焼結を利
用して形成した担体層よりも著しく高いものとなる。
【０００７】
【実施例】本発明の金属基体への担体層形成方法の実施
例と従来例について説明する。
例と従来例について説明する。
【０００８】先ず実施例について説明すると、金属基体
用ステンレス鋼をセットし、一方平均粒径 0.3μｍの A
l2O3粉末をパウダーフィーダでプラズマ内に導入した。
このときのプラズマ条件は 135Ｖ、60Ａであった。そし
て Al2O3粉末を前記金属基体上にプラズマ溶射して、厚
さ30μｍの担体層を形成した。
用ステンレス鋼をセットし、一方平均粒径 0.3μｍの A
l2O3粉末をパウダーフィーダでプラズマ内に導入した。
このときのプラズマ条件は 135Ｖ、60Ａであった。そし
て Al2O3粉末を前記金属基体上にプラズマ溶射して、厚
さ30μｍの担体層を形成した。
【０００９】次に従来例について説明すると、金属基体
用ステンレス鋼上に有機バインダーと混合した平均粒径
0.3μｍの Al2O3粉末をスプレーにより固定し、その後
800℃で熱処理して、厚さ30μｍの担体層を形成した。
用ステンレス鋼上に有機バインダーと混合した平均粒径
0.3μｍの Al2O3粉末をスプレーにより固定し、その後
800℃で熱処理して、厚さ30μｍの担体層を形成した。
【００１０】このようにして金属基体上に形成した実施
例及び従来例の担体層の密着強度を引張り試験により測
定した処、従来例の担体層は２kg／cm2 であったのに対
し、実施例の担体層は、５kg／cm2 で著しく強度が高か
った。
例及び従来例の担体層の密着強度を引張り試験により測
定した処、従来例の担体層は２kg／cm2 であったのに対
し、実施例の担体層は、５kg／cm2 で著しく強度が高か
った。
【００１１】
【発明の効果】以上の説明で判るように本発明の金属基
体への担体層形成方法によれば、Al2O3、 Al2O3・Si
O2、ZrO2、ZrO2・SiO2、バリウムヘキサアルミネート等
の粉末を溶融状態で金属基体上にたたきつけて担体層又
は中間層を形成できるので、得られる担体層の強度は著
しく高いものとなり、触媒構成体の耐久性が向上する。
また本発明の金属基体への担体層形成方法は、前記粉末
をパウダーフィーダでプラズマ内に導入する方法を採る
こととなるので、粉末は自由な割合で混合することがで
き、しかもそれを連続的に行えるので、あらゆる組成の
担体層を多段層状に、また内部から外部へ連続的な組成
変化を持つ担体層を形成できる。
体への担体層形成方法によれば、Al2O3、 Al2O3・Si
O2、ZrO2、ZrO2・SiO2、バリウムヘキサアルミネート等
の粉末を溶融状態で金属基体上にたたきつけて担体層又
は中間層を形成できるので、得られる担体層の強度は著
しく高いものとなり、触媒構成体の耐久性が向上する。
また本発明の金属基体への担体層形成方法は、前記粉末
をパウダーフィーダでプラズマ内に導入する方法を採る
こととなるので、粉末は自由な割合で混合することがで
き、しかもそれを連続的に行えるので、あらゆる組成の
担体層を多段層状に、また内部から外部へ連続的な組成
変化を持つ担体層を形成できる。
Claims (1)
- 【請求項１】 金属基体上に担体層、又は担体層を固定
するための中間層及び担体層を設け、担体層に触媒を担
持してなる触媒構成体を製造するに於いて、金属基体上
にプラズマ溶射により担体層又は中間層を形成すること
を特徴とする金属基体への担体層形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29497491A JPH05103998A (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | 金属基体への担体層形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29497491A JPH05103998A (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | 金属基体への担体層形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05103998A true JPH05103998A (ja) | 1993-04-27 |
Family
ID=17814720
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29497491A Pending JPH05103998A (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | 金属基体への担体層形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05103998A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008200675A (ja) * | 1995-01-17 | 2008-09-04 | Basf Catalysts Llc | 触媒材料を金属基質に接着させる熱噴霧方法 |
| JP2008228884A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Toyobo Co Ltd | 脱臭フィルタ |
-
1991
- 1991-10-15 JP JP29497491A patent/JPH05103998A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008200675A (ja) * | 1995-01-17 | 2008-09-04 | Basf Catalysts Llc | 触媒材料を金属基質に接着させる熱噴霧方法 |
| JP2008228884A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Toyobo Co Ltd | 脱臭フィルタ |
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