JPH0510228A - 内燃機関点火制御装置 - Google Patents
内燃機関点火制御装置Info
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- JPH0510228A JPH0510228A JP3164493A JP16449391A JPH0510228A JP H0510228 A JPH0510228 A JP H0510228A JP 3164493 A JP3164493 A JP 3164493A JP 16449391 A JP16449391 A JP 16449391A JP H0510228 A JPH0510228 A JP H0510228A
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- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は、早期に気筒及び基準位置を識別
すると共に高精度の周期計測電子進角制御が可能な内燃
機関点火制御装置を得る。 【構成】 内燃機関の各気筒のクランク軸回転角度に対
応した第１及び第２の基準位置でパルス信号Ｐを生成す
る第１の信号発生手段６と、第１及び第２の基準位置に
対応して気筒識別信号ＳＣ′を生成する第２の信号発生
手段1Aと、パルス信号及び気筒識別信号に基づいて点火
気筒及び点火時期を演算制御する点火制御手段８及び5A
とを備え、点火制御手段が、パルス信号の発生タイミン
グの所定回数分に対する気筒識別信号の系列に基づい
て、第１及び第２の基準位置の識別並びに各気筒の識別
を行う。
すると共に高精度の周期計測電子進角制御が可能な内燃
機関点火制御装置を得る。 【構成】 内燃機関の各気筒のクランク軸回転角度に対
応した第１及び第２の基準位置でパルス信号Ｐを生成す
る第１の信号発生手段６と、第１及び第２の基準位置に
対応して気筒識別信号ＳＣ′を生成する第２の信号発生
手段1Aと、パルス信号及び気筒識別信号に基づいて点火
気筒及び点火時期を演算制御する点火制御手段８及び5A
とを備え、点火制御手段が、パルス信号の発生タイミン
グの所定回数分に対する気筒識別信号の系列に基づい
て、第１及び第２の基準位置の識別並びに各気筒の識別
を行う。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、クランク軸の回転に
同期した基準位置信号に基づいて各気筒の点火時期(点
火コイルの通電及び遮断)を制御する内燃機関点火制御
装置に関し、特に基準位置信号の高精度化を実現させた
内燃機関点火制御装置に関するものである。
同期した基準位置信号に基づいて各気筒の点火時期(点
火コイルの通電及び遮断)を制御する内燃機関点火制御
装置に関し、特に基準位置信号の高精度化を実現させた
内燃機関点火制御装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、複数の気筒によって駆動される
クランク軸及びこのクランク軸に連動するカム軸を有す
る内燃機関においては、各気筒の点火時期及び燃料噴射
等を制御するために、内燃機関の回転に同期した基準位
置信号が用いられる。基準位置信号は、クランク軸の回
転角度(以下、クランク角という)に対応した基準位置を
示しており、基準位置信号発生器は、クランク軸又はク
ランク軸に連動するカム軸に設けられている。
クランク軸及びこのクランク軸に連動するカム軸を有す
る内燃機関においては、各気筒の点火時期及び燃料噴射
等を制御するために、内燃機関の回転に同期した基準位
置信号が用いられる。基準位置信号は、クランク軸の回
転角度(以下、クランク角という)に対応した基準位置を
示しており、基準位置信号発生器は、クランク軸又はク
ランク軸に連動するカム軸に設けられている。
【０００３】図３は従来の内燃機関点火制御装置を示す
ブロック図であり、図において、１はカム軸(図示せず)
に設けられて気筒識別信号ＳＣを生成する気筒識別信号
発生器、２はカム軸に設けられて所定のクランク角に対
応した第１及び第２の基準位置を示す基準位置信号ＳＴ
を生成する基準位置信号発生器、３及び４は気筒識別信
号ＳＣ及び基準位置信号ＳＴをそれぞれ処理して送出す
るためのインタフェース、５は気筒識別信号ＳＣ及び基
準位置信号ＳＴに基づいて各気筒に対する点火時期を演
算制御するマイクロコンピュータ(以下、マイコンとい
う)である。
ブロック図であり、図において、１はカム軸(図示せず)
に設けられて気筒識別信号ＳＣを生成する気筒識別信号
発生器、２はカム軸に設けられて所定のクランク角に対
応した第１及び第２の基準位置を示す基準位置信号ＳＴ
を生成する基準位置信号発生器、３及び４は気筒識別信
号ＳＣ及び基準位置信号ＳＴをそれぞれ処理して送出す
るためのインタフェース、５は気筒識別信号ＳＣ及び基
準位置信号ＳＴに基づいて各気筒に対する点火時期を演
算制御するマイクロコンピュータ(以下、マイコンとい
う)である。
【０００４】通常、気筒識別信号発生器１及び基準位置
信号発生器２は、クランク軸の２回転に対して１回転す
るカム軸に設けられており、各気筒毎の基準位置に対応
した気筒識別信号ＳＣ及び基準位置信号ＳＴを発生する
ようになっている。例えば、カム軸と一体に回転する円
板に、所定クランク角に対応した円弧状のスリットを基
準位置として気筒数だけ設けると共に、特定気筒に対応
したスリットを別に設け、各スリットをフォトカプラ等
で検出した後に波形整形処理すればよい。
信号発生器２は、クランク軸の２回転に対して１回転す
るカム軸に設けられており、各気筒毎の基準位置に対応
した気筒識別信号ＳＣ及び基準位置信号ＳＴを発生する
ようになっている。例えば、カム軸と一体に回転する円
板に、所定クランク角に対応した円弧状のスリットを基
準位置として気筒数だけ設けると共に、特定気筒に対応
したスリットを別に設け、各スリットをフォトカプラ等
で検出した後に波形整形処理すればよい。
【０００５】図４は気筒識別信号ＳＣ及び基準位置信号
ＳＴの一例を示す波形図であり、例えば、＃１〜＃４か
らなる４気筒に対して生成された場合を示している。こ
こでは、気筒識別信号ＳＣは＃１気筒及び＃４気筒に対
応して生成されており、基準位置信号ＳＴの立ち下がり
及び立ち上がりで示される第１及び第２の基準位置は、
それぞれ、Ｂ(上死点ＴＤＣより手前)5°及びＢ75°とな
っている。
ＳＴの一例を示す波形図であり、例えば、＃１〜＃４か
らなる４気筒に対して生成された場合を示している。こ
こでは、気筒識別信号ＳＣは＃１気筒及び＃４気筒に対
応して生成されており、基準位置信号ＳＴの立ち下がり
及び立ち上がりで示される第１及び第２の基準位置は、
それぞれ、Ｂ(上死点ＴＤＣより手前)5°及びＢ75°とな
っている。
【０００６】次に、図４を参照しながら、図３に示した
従来の内燃機関点火制御装置の動作について説明する。
マイコン５は、気筒識別信号発生器１及び基準位置信号
発生器２から、各インタフェース３及び４を介して、気
筒識別信号ＳＣ及び基準位置信号ＳＴを取り込み、各気
筒毎の第１の基準位置Ｂ５°及び第２の基準位置Ｂ75°
を検出する。そして、各基準位置Ｂ5°又はＢ75°を基
準として、その時点の運転状態(内燃機関の回転数や負
荷等）に応じて最適となるように、タイマ制御により点
火時期及び燃料噴射等の制御位置を決定する。
従来の内燃機関点火制御装置の動作について説明する。
マイコン５は、気筒識別信号発生器１及び基準位置信号
発生器２から、各インタフェース３及び４を介して、気
筒識別信号ＳＣ及び基準位置信号ＳＴを取り込み、各気
筒毎の第１の基準位置Ｂ５°及び第２の基準位置Ｂ75°
を検出する。そして、各基準位置Ｂ5°又はＢ75°を基
準として、その時点の運転状態(内燃機関の回転数や負
荷等）に応じて最適となるように、タイマ制御により点
火時期及び燃料噴射等の制御位置を決定する。
【０００７】例えば、低速(低負荷)運転時には点火時期
を遅角側に制御し、高速(高負荷)運転時には、点火時期
を進角側に制御(電子進角)する。又、内燃機関の起動初
期等の制御不安定運転領域においては、各気筒に対し、
第２の基準位置Ｂ75°を強制通電開始時期とし、第１の
基準位置Ｂ５°を強制点火時期とする。これにより、気
筒内で爆発燃焼を起こすだけの放電エネルギを得るため
の通電時間が確保され、又、運転領域に応じて所定トル
クを発生させるタイミングで爆発が起こり、最小限の内
燃機関動作が保証される。
を遅角側に制御し、高速(高負荷)運転時には、点火時期
を進角側に制御(電子進角)する。又、内燃機関の起動初
期等の制御不安定運転領域においては、各気筒に対し、
第２の基準位置Ｂ75°を強制通電開始時期とし、第１の
基準位置Ｂ５°を強制点火時期とする。これにより、気
筒内で爆発燃焼を起こすだけの放電エネルギを得るため
の通電時間が確保され、又、運転領域に応じて所定トル
クを発生させるタイミングで爆発が起こり、最小限の内
燃機関動作が保証される。
【０００８】しかしながら、クランク軸及びカム軸がタ
イミングベルト等で結合しているため、各信号発生器１
及び２が設けられているカム軸がクランク軸の回転に確
実に同期しているとは限らず、基準位置信号ＳＴに誤差
が生じてしまう。
イミングベルト等で結合しているため、各信号発生器１
及び２が設けられているカム軸がクランク軸の回転に確
実に同期しているとは限らず、基準位置信号ＳＴに誤差
が生じてしまう。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関点火制
御装置は以上のように、カム軸に設けられた基準位置信
号発生器２からの基準位置信号ＳＴに基づいて第１及び
第２の基準位置B5°及びＢ75°を検出しているので、誤
差が生じてしまい高精度に制御することができないとい
う問題点があった。
御装置は以上のように、カム軸に設けられた基準位置信
号発生器２からの基準位置信号ＳＴに基づいて第１及び
第２の基準位置B5°及びＢ75°を検出しているので、誤
差が生じてしまい高精度に制御することができないとい
う問題点があった。
【００１０】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、気筒毎の正確な基準位置信号を
早期に生成して、高精度の周期計測電子進角制御が可能
な内燃機関点火制御装置を得ることを目的とする。
ためになされたもので、気筒毎の正確な基準位置信号を
早期に生成して、高精度の周期計測電子進角制御が可能
な内燃機関点火制御装置を得ることを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】この発明に係る内燃機関
点火制御装置は、カム軸に設けられて気筒識別信号を生
成する気筒識別信号発生器と、クランク軸に設けられて
所定のクランク角に対応した第１及び第２の基準位置を
示す基準位置パルスを生成する基準位置パルス発生器
と、気筒識別信号及び基準位置パルスに基づいて各気筒
に対応した基準位置信号及び気筒識別情報を生成する基
準位置信号生成回路と、基準位置信号及び気筒識別情報
に基づいて各気筒に対する点火時期を演算制御するマイ
コンとを備え、気筒識別信号が、各気筒毎の基準位置を
識別するためにパルス幅の異なる複数のパルスからなる
ものである。
点火制御装置は、カム軸に設けられて気筒識別信号を生
成する気筒識別信号発生器と、クランク軸に設けられて
所定のクランク角に対応した第１及び第２の基準位置を
示す基準位置パルスを生成する基準位置パルス発生器
と、気筒識別信号及び基準位置パルスに基づいて各気筒
に対応した基準位置信号及び気筒識別情報を生成する基
準位置信号生成回路と、基準位置信号及び気筒識別情報
に基づいて各気筒に対する点火時期を演算制御するマイ
コンとを備え、気筒識別信号が、各気筒毎の基準位置を
識別するためにパルス幅の異なる複数のパルスからなる
ものである。
【００１２】
【作用】この発明においては、カム軸の回転に関連し且
つ複数のパルス幅を有する気筒識別信号とクランク軸の
回転に関連した基準位置パルスとから高精度の基準位置
信号を早期に求め、この基準位置信号に基づいて高精度
の点火制御を行う。
つ複数のパルス幅を有する気筒識別信号とクランク軸の
回転に関連した基準位置パルスとから高精度の基準位置
信号を早期に求め、この基準位置信号に基づいて高精度
の点火制御を行う。
【００１３】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図１はこの発明の一実施例を示すブロック図であ
り、1A及び5Aは前述の気筒識別信号発生器１及びマイコ
ン５にそれぞれ対応している。６はクランク軸に設けら
れた電磁ピックアップ等の基準位置パルス発生器であ
り、所定のクランク角に対応した第１及び第２の基準位
置(Ｂ５°及びＢ75°)を示す基準位置パルスＰを生成す
る。７は基準位置パルスＰを矩形波Ｐ′にする波形整形
回路、８は気筒識別信号ＳＣ′及び基準位置パルスＰ′
に基づいて各気筒に対応した基準位置信号ＳＴ′及び気
筒識別情報Ｃを生成する基準位置信号生成回路である。
する。図１はこの発明の一実施例を示すブロック図であ
り、1A及び5Aは前述の気筒識別信号発生器１及びマイコ
ン５にそれぞれ対応している。６はクランク軸に設けら
れた電磁ピックアップ等の基準位置パルス発生器であ
り、所定のクランク角に対応した第１及び第２の基準位
置(Ｂ５°及びＢ75°)を示す基準位置パルスＰを生成す
る。７は基準位置パルスＰを矩形波Ｐ′にする波形整形
回路、８は気筒識別信号ＳＣ′及び基準位置パルスＰ′
に基づいて各気筒に対応した基準位置信号ＳＴ′及び気
筒識別情報Ｃを生成する基準位置信号生成回路である。
【００１４】気筒識別信号ＳＣ′は、各気筒毎の基準位
置を識別するためにパルス幅の異なる複数のパルスから
なっている。又、基準位置信号生成回路８は、気筒識別
信号ＳＣ′に基づいて、各気筒毎の基準位置を識別して
気筒識別情報Ｃを生成する基準位置識別部80を備えてい
る。基準位置信号生成回路８からの基準位置信号ＳＴ′
及び気筒識別情報Ｃはマイコン5Aに入力されている。
置を識別するためにパルス幅の異なる複数のパルスから
なっている。又、基準位置信号生成回路８は、気筒識別
信号ＳＣ′に基づいて、各気筒毎の基準位置を識別して
気筒識別情報Ｃを生成する基準位置識別部80を備えてい
る。基準位置信号生成回路８からの基準位置信号ＳＴ′
及び気筒識別情報Ｃはマイコン5Aに入力されている。
【００１５】次に、図２の波形図を参照しながら、図１
に示したこの発明の一実施例の動作について説明する。
まず、電磁ピックアップ等の基準位置パルス発生器６
は、クランク軸に設けられた磁性体等の基準位置指示部
材を検出して基準位置パルスＰを生成する。この基準位
置パルスＰは、正弦波形状であるため波形整形回路７に
より矩形波の基準位置パルスＰ′に整形された後、気筒
識別信号ＳＣ′と共に基準位置信号生成回路８に入力さ
れる。
に示したこの発明の一実施例の動作について説明する。
まず、電磁ピックアップ等の基準位置パルス発生器６
は、クランク軸に設けられた磁性体等の基準位置指示部
材を検出して基準位置パルスＰを生成する。この基準位
置パルスＰは、正弦波形状であるため波形整形回路７に
より矩形波の基準位置パルスＰ′に整形された後、気筒
識別信号ＳＣ′と共に基準位置信号生成回路８に入力さ
れる。
【００１６】基準位置信号生成回路８は、基準位置パル
スＰ′の生成タイミングで気筒識別信号ＳＣ′のレベル
を３回続けて検出する。そして、気筒識別信号ＳＣ′の
Ｈ(論理１)又はＬ(論理０)からなる３つのレベル系列に
基づいて、３回目の基準位置パルスＰ′の立ち下がりが
どの気筒のどの基準位置であるかを特定する。
スＰ′の生成タイミングで気筒識別信号ＳＣ′のレベル
を３回続けて検出する。そして、気筒識別信号ＳＣ′の
Ｈ(論理１)又はＬ(論理０)からなる３つのレベル系列に
基づいて、３回目の基準位置パルスＰ′の立ち下がりが
どの気筒のどの基準位置であるかを特定する。
【００１７】即ち、気筒識別信号ＳＣ′の前々回のレベ
ル、前回のレベル及び今回のレベルからなるレベル系列
に対し、今回の基準位置パルスＰ′の立ち下がりの気筒
及び基準位置は、以下のように識別される。 レベル系列 気筒及び基準位置 「１、０、１」→＃１気筒の第２の基準位置Ｂ75° 「０、１、１」→＃１気筒の第１の基準位置Ｂ５° 「１、１、１」→＃３気筒の第２の基準位置Ｂ75° 「１、１、０」→＃３気筒の第１の基準位置Ｂ５° 「１、０、０」→＃４気筒の第２の基準位置Ｂ75° 「０、０、０」→＃４気筒の第１の基準位置Ｂ５° 「０、０、１」→＃２気筒の第２の基準位置Ｂ75° 「０、１、０」→＃２気筒の第１の基準位置Ｂ５°
ル、前回のレベル及び今回のレベルからなるレベル系列
に対し、今回の基準位置パルスＰ′の立ち下がりの気筒
及び基準位置は、以下のように識別される。 レベル系列 気筒及び基準位置 「１、０、１」→＃１気筒の第２の基準位置Ｂ75° 「０、１、１」→＃１気筒の第１の基準位置Ｂ５° 「１、１、１」→＃３気筒の第２の基準位置Ｂ75° 「１、１、０」→＃３気筒の第１の基準位置Ｂ５° 「１、０、０」→＃４気筒の第２の基準位置Ｂ75° 「０、０、０」→＃４気筒の第１の基準位置Ｂ５° 「０、０、１」→＃２気筒の第２の基準位置Ｂ75° 「０、１、０」→＃２気筒の第１の基準位置Ｂ５°
【００１８】こうして識別された気筒及び基準位置は、
気筒識別情報Ｃとして例えばコード化され、基準位置信
号ＳＴ′と共にマイコン5Aに入力される。この結果、３
回の基準位置パルスＰ′の生成タイミングで、早期に気
筒及び基準位置を同時に識別することができる。
気筒識別情報Ｃとして例えばコード化され、基準位置信
号ＳＴ′と共にマイコン5Aに入力される。この結果、３
回の基準位置パルスＰ′の生成タイミングで、早期に気
筒及び基準位置を同時に識別することができる。
【００１９】尚、気筒識別情報Ｃが一旦入力されれば、
マイコン5Aは、連続的に入力される基準位置信号ＳＴ′
に基づいて気筒及び基準位置を順次識別することができ
るので、気筒識別情報Ｃは、常に生成されずに最初の１
回のみ生成されてもよい。
マイコン5Aは、連続的に入力される基準位置信号ＳＴ′
に基づいて気筒及び基準位置を順次識別することができ
るので、気筒識別情報Ｃは、常に生成されずに最初の１
回のみ生成されてもよい。
【００２０】又、基準位置信号ＳＴ′は、クランク軸の
回転と完全に同期しており、各気筒毎に第２の基準位置
Ｂ75°で立ち上がり且つ第１の基準位置Ｂ５°で立ち下
がる波形が確実に得られるので、各基準位置の検出誤差
は全く生じない。
回転と完全に同期しており、各気筒毎に第２の基準位置
Ｂ75°で立ち上がり且つ第１の基準位置Ｂ５°で立ち下
がる波形が確実に得られるので、各基準位置の検出誤差
は全く生じない。
【００２１】このように、カム軸の回転に関連し且つ複
数のパルス幅を有する気筒識別信号ＳＣ′とクランク軸
の回転に関連した基準位置パルスＰ′とから高精度の基
準位置信号ＳＴ′を求めることにより、マイコン5Aは、
基準位置信号ＳＴ′に基づいて高精度の点火時期制御を
行うことができる。
数のパルス幅を有する気筒識別信号ＳＣ′とクランク軸
の回転に関連した基準位置パルスＰ′とから高精度の基
準位置信号ＳＴ′を求めることにより、マイコン5Aは、
基準位置信号ＳＴ′に基づいて高精度の点火時期制御を
行うことができる。
【００２２】尚、上記実施例では、４気筒の場合を例に
とって説明したが、６気筒以上の任意の複数気筒に対し
て適用できることは言うまでもない。又、気筒識別信号
ＳＣ′の波形は、図２の例に限られることはなく、３つ
の基準位置パルスＰ′で気筒及び基準位置が特定できれ
ば、任意の複数のパルス波形に設定することができる。
とって説明したが、６気筒以上の任意の複数気筒に対し
て適用できることは言うまでもない。又、気筒識別信号
ＳＣ′の波形は、図２の例に限られることはなく、３つ
の基準位置パルスＰ′で気筒及び基準位置が特定できれ
ば、任意の複数のパルス波形に設定することができる。
【００２３】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、カム軸
に設けられてパルス幅の異なる複数のパルスからなる気
筒識別信号を生成する気筒識別信号発生器と、クランク
軸に設けられて所定のクランク角に対応した第１及び第
２の基準位置を示す基準位置パルスを生成する基準位置
パルス発生器と、気筒識別信号及び基準位置パルスに基
づいて各気筒に対応した基準位置信号及び気筒識別情報
を生成する基準位置信号生成回路と、基準位置信号及び
気筒識別情報に基づいて各気筒に対する点火時期を演算
制御するマイコンとを備え、気筒識別信号及び基準位置
パルスから気筒毎の基準位置信号を求めるようにしたの
で、早期に気筒及び基準位置を識別すると共に高精度の
周期計測電子進角制御が可能な内燃機関点火制御装置が
得られる効果がある。
に設けられてパルス幅の異なる複数のパルスからなる気
筒識別信号を生成する気筒識別信号発生器と、クランク
軸に設けられて所定のクランク角に対応した第１及び第
２の基準位置を示す基準位置パルスを生成する基準位置
パルス発生器と、気筒識別信号及び基準位置パルスに基
づいて各気筒に対応した基準位置信号及び気筒識別情報
を生成する基準位置信号生成回路と、基準位置信号及び
気筒識別情報に基づいて各気筒に対する点火時期を演算
制御するマイコンとを備え、気筒識別信号及び基準位置
パルスから気筒毎の基準位置信号を求めるようにしたの
で、早期に気筒及び基準位置を識別すると共に高精度の
周期計測電子進角制御が可能な内燃機関点火制御装置が
得られる効果がある。
【図１】この発明の一実施例を示すブロック図である。
【図２】図１の装置の動作を説明するための波形図であ
る。
る。
【図３】従来の内燃機関点火制御装置を示すブロック図
である。
である。
【図４】図３の装置の動作を説明するための波形図であ
る。
る。
1A 気筒識別信号発生器 5A マイコン ６ 基準位置パルス発生器 ８ 基準位置信号生成回路 Ｃ 気筒識別情報 ＳＣ′ 気筒識別信号 ＳＴ′ 基準位置信号 Ｐ、Ｐ′ 基準位置パルス Ｂ５° 第１の基準位置 Ｂ75° 第２の基準位置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成４年５月２６日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項１
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１１
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１１】
【課題を解決するための手段】この発明に係る内燃機関
点火制御装置は、内燃機関の各気筒のクランク軸回転角
度に対応した第１及び第２の基準位置でパルス信号を生
成する第１の信号発生手段と、第１及び第２の基準位置
に対応して気筒識別信号を生成する第２の信号発生手段
と、パルス信号及び気筒識別信号に基づいて点火気筒及
び点火時期を演算制御する点火制御手段とを備え、点火
制御手段が、パルス信号の発生タイミングの所定回数分
に対する気筒識別信号の系列に基づいて、第１及び第２
の基準位置の識別並びに各気筒の識別を行うものであ
る。
点火制御装置は、内燃機関の各気筒のクランク軸回転角
度に対応した第１及び第２の基準位置でパルス信号を生
成する第１の信号発生手段と、第１及び第２の基準位置
に対応して気筒識別信号を生成する第２の信号発生手段
と、パルス信号及び気筒識別信号に基づいて点火気筒及
び点火時期を演算制御する点火制御手段とを備え、点火
制御手段が、パルス信号の発生タイミングの所定回数分
に対する気筒識別信号の系列に基づいて、第１及び第２
の基準位置の識別並びに各気筒の識別を行うものであ
る。
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１２
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１２】
【作用】この発明においては、クランク軸の回転角度に
関連したパルス信号と気筒識別信号とに基づいて、基準
位置及び気筒の識別を高精度且つ早期に行い、高精度の
点火制御を行う。
関連したパルス信号と気筒識別信号とに基づいて、基準
位置及び気筒の識別を高精度且つ早期に行い、高精度の
点火制御を行う。
【手続補正４】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１３
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１３】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図１はこの発明の一実施例を示すブロック図であ
り、1A及び5Aは前述の気筒識別信号発生器１及びマイコ
ン５にそれぞれ対応している。６はクランク軸に設けら
れた電磁ピックアップ等の第１の信号発生手段即ち基準
位置パルス発生器であり、所定のクランク角に対応した
第１及び第２の基準位置(Ｂ５°及びＢ75°)を示すパル
ス信号即ち基準位置パルスＰを生成する。７は基準位置
パルスＰを矩形波Ｐ′にする波形整形回路、８は気筒識
別信号ＳＣ′及び基準位置パルスＰ′に基づいて各気筒
に対応した基準位置信号ＳＴ′及び気筒識別情報Ｃを生
成する基準位置信号生成回路である。
する。図１はこの発明の一実施例を示すブロック図であ
り、1A及び5Aは前述の気筒識別信号発生器１及びマイコ
ン５にそれぞれ対応している。６はクランク軸に設けら
れた電磁ピックアップ等の第１の信号発生手段即ち基準
位置パルス発生器であり、所定のクランク角に対応した
第１及び第２の基準位置(Ｂ５°及びＢ75°)を示すパル
ス信号即ち基準位置パルスＰを生成する。７は基準位置
パルスＰを矩形波Ｐ′にする波形整形回路、８は気筒識
別信号ＳＣ′及び基準位置パルスＰ′に基づいて各気筒
に対応した基準位置信号ＳＴ′及び気筒識別情報Ｃを生
成する基準位置信号生成回路である。
【手続補正５】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１４
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１４】気筒識別信号ＳＣ′は、各気筒毎の基準位
置を識別するためにパルス幅の異なる複数のパルスから
なっている。又、基準位置信号生成回路８は、気筒識別
信号ＳＣ′に基づいて、各気筒毎の基準位置を識別して
気筒識別情報Ｃを生成する基準位置識別部80を備えてい
る。基準位置信号生成回路８からの基準位置信号ＳＴ′
及び気筒識別情報Ｃはマイコン5Aに入力されている。気
筒識別信号発生器１Ａは、第１及び第２の基準位置に対
応して気筒識別信号ＳＣ′を生成する第２の信号発生手
段を構成しており、基準位置信号生成回路８及びマイコ
ン5Aは、基準位置パルスＰ′及び気筒識別信号ＳＣ′に
基づいて点火気筒及び点火時期を演算制御する点火制御
手段を構成している。又、点火制御手段８及び5Aは、基
準位置パルスＰ′の発生タイミングの所定回数分に対す
る気筒識別信号ＳＣ′の系列に基づいて、第１及び第２
の基準位置の識別並びに各気筒の識別を行う。
置を識別するためにパルス幅の異なる複数のパルスから
なっている。又、基準位置信号生成回路８は、気筒識別
信号ＳＣ′に基づいて、各気筒毎の基準位置を識別して
気筒識別情報Ｃを生成する基準位置識別部80を備えてい
る。基準位置信号生成回路８からの基準位置信号ＳＴ′
及び気筒識別情報Ｃはマイコン5Aに入力されている。気
筒識別信号発生器１Ａは、第１及び第２の基準位置に対
応して気筒識別信号ＳＣ′を生成する第２の信号発生手
段を構成しており、基準位置信号生成回路８及びマイコ
ン5Aは、基準位置パルスＰ′及び気筒識別信号ＳＣ′に
基づいて点火気筒及び点火時期を演算制御する点火制御
手段を構成している。又、点火制御手段８及び5Aは、基
準位置パルスＰ′の発生タイミングの所定回数分に対す
る気筒識別信号ＳＣ′の系列に基づいて、第１及び第２
の基準位置の識別並びに各気筒の識別を行う。
【手続補正６】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００２３
【補正方法】変更
【補正内容】
【００２３】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、内燃機
関の各気筒のクランク軸回転角度に対応した第１及び第
２の基準位置でパルス信号を生成する第１の信号発生手
段と、第１及び第２の基準位置に対応して気筒識別信号
を生成する第２の信号発生手段と、パルス信号及び気筒
識別信号に基づいて点火気筒及び点火時期を演算制御す
る点火制御手段とを備え、点火制御手段が、パルス信号
の発生タイミングの所定回数分に対する気筒識別信号の
系列に基づいて、第１及び第２の基準位置の識別並びに
各気筒の識別を行うようにしたので、早期に気筒及び基
準位置を識別すると共に高精度の周期計測電子進角制御
が可能な内燃機関点火制御装置が得られる効果がある。
関の各気筒のクランク軸回転角度に対応した第１及び第
２の基準位置でパルス信号を生成する第１の信号発生手
段と、第１及び第２の基準位置に対応して気筒識別信号
を生成する第２の信号発生手段と、パルス信号及び気筒
識別信号に基づいて点火気筒及び点火時期を演算制御す
る点火制御手段とを備え、点火制御手段が、パルス信号
の発生タイミングの所定回数分に対する気筒識別信号の
系列に基づいて、第１及び第２の基準位置の識別並びに
各気筒の識別を行うようにしたので、早期に気筒及び基
準位置を識別すると共に高精度の周期計測電子進角制御
が可能な内燃機関点火制御装置が得られる効果がある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 複数の気筒により駆動されるクランク軸
及びこのクランク軸に連動するカム軸を有する内燃機関
の点火制御装置であって、 前記カム軸に設けられて気筒識別信号を生成する気筒識
別信号発生器と、 前記クランク軸に設けられて所定のクランク角に対応し
た第１及び第２の基準位置を示す基準位置パルスを生成
する基準位置パルス発生器と、 前記気筒識別信号及び前記基準位置パルスに基づいて前
記各気筒に対応した基準位置信号及び気筒識別情報を生
成する基準位置信号生成回路と、 前記基準位置信号及び前記気筒識別情報に基づいて前記
各気筒に対する点火時期を演算制御するマイコンとを備
え、 前記気筒識別信号は、前記各気筒毎の基準位置を識別す
るためにパルス幅の異なる複数のパルスからなる内燃機
関点火制御装置。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3164493A JPH0510228A (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | 内燃機関点火制御装置 |
| KR92011875A KR950009972B1 (en) | 1991-07-04 | 1992-07-03 | Cylinder identifying apparatus for a multi-cylinder internal combustion engine |
| DE4244866A DE4244866C2 (de) | 1991-07-04 | 1992-07-06 | Zylinder-Identifizierungsvorrichtung für eine Mehrzylinder-Brennkraftmaschine |
| DE4222146A DE4222146C2 (de) | 1991-07-04 | 1992-07-06 | Zylinder-Identifizierungsvorrichtung für eine Mehrzylinder-Brennkraftmaschine |
| US07/908,467 US5309757A (en) | 1991-07-04 | 1992-07-06 | Cylinder identifying apparatus for a multi-cylinder internal combustion engine |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3164493A JPH0510228A (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | 内燃機関点火制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0510228A true JPH0510228A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=15794210
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3164493A Pending JPH0510228A (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | 内燃機関点火制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0510228A (ja) |
-
1991
- 1991-07-04 JP JP3164493A patent/JPH0510228A/ja active Pending
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