JPH05100405A - 抽象柄製版システム及び印刷物 - Google Patents
抽象柄製版システム及び印刷物Info
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- JPH05100405A JPH05100405A JP25763091A JP25763091A JPH05100405A JP H05100405 A JPH05100405 A JP H05100405A JP 25763091 A JP25763091 A JP 25763091A JP 25763091 A JP25763091 A JP 25763091A JP H05100405 A JPH05100405 A JP H05100405A
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- Japan
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- endless
- patterns
- data
- mode
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- Pending
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- Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
- Printing Methods (AREA)
- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 抽象柄建材印刷の製版工程において、エンド
レス柄の全体に対してピクセルコピー方式による柄くせ
除去の処理を施す。 【構成】 作成されたエンドレス柄の柄くせ除去を行う
際には、オペレータは柄くせ除去処理部11を起動し、
エンドレス柄の指定された位置の柄データに基づいてマ
スクデータを作成し、更に該マスクデータに基づいて第
1の所望の位置の画素データを他の異なる第2の所望の
位置にコピーする動作を繰り返すことによって、柄くせ
を除去する。その際、エンドレス柄の上下または左右に
分割されている柄に対して柄くせ除去の処理を施す場合
には、柄再配置処理部10を起動し、エンドレス柄のモ
ードを変更し、柄くせ除去の処理が終了した後に再度柄
再配置処理部10によりエンドレス柄のモードを元の状
態に戻す。
レス柄の全体に対してピクセルコピー方式による柄くせ
除去の処理を施す。 【構成】 作成されたエンドレス柄の柄くせ除去を行う
際には、オペレータは柄くせ除去処理部11を起動し、
エンドレス柄の指定された位置の柄データに基づいてマ
スクデータを作成し、更に該マスクデータに基づいて第
1の所望の位置の画素データを他の異なる第2の所望の
位置にコピーする動作を繰り返すことによって、柄くせ
を除去する。その際、エンドレス柄の上下または左右に
分割されている柄に対して柄くせ除去の処理を施す場合
には、柄再配置処理部10を起動し、エンドレス柄のモ
ードを変更し、柄くせ除去の処理が終了した後に再度柄
再配置処理部10によりエンドレス柄のモードを元の状
態に戻す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抽象柄を有する建材を
印刷するための製版システムに係り、特に抽象柄の柄く
せを除去する処理を行うに好適な抽象柄製版システムに
関する。
印刷するための製版システムに係り、特に抽象柄の柄く
せを除去する処理を行うに好適な抽象柄製版システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、木材等の天然資材の不足が叫ば
れ、それに代わるものとして合板、石膏ボード等の種々
の建築素材が開発されており、その建築素材の表面を化
粧すると共に表面を保護するものとして建材印刷の果た
す役割が重要なものとなってきている。建材印刷の柄に
は、木目あるいは石目等の天然物の柄を模した木目柄
と、幾何学模様、砂目模様、地紋、花柄模様等の人間の
創作に係る抽象柄とが知られているが、本発明は後者の
抽象柄に関するものであるので、以下抽象柄の製版につ
いて説明する。
れ、それに代わるものとして合板、石膏ボード等の種々
の建築素材が開発されており、その建築素材の表面を化
粧すると共に表面を保護するものとして建材印刷の果た
す役割が重要なものとなってきている。建材印刷の柄に
は、木目あるいは石目等の天然物の柄を模した木目柄
と、幾何学模様、砂目模様、地紋、花柄模様等の人間の
創作に係る抽象柄とが知られているが、本発明は後者の
抽象柄に関するものであるので、以下抽象柄の製版につ
いて説明する。
【0003】従来の抽象柄の製版工程の概略を図14に
示す。図14Aに示すように、まず、デザイン画、写真
等からなる抽象柄の素材サンプルが入稿されると、当該
素材サンプルを製版カメラで撮影して分版フィルムを作
成し、これを隣接する素材サンプルの段差を解消するた
めに適当なマスクを掛けながらフィルム合成により次々
と殖版してリピートし、校正刷りのための版(以下、こ
の版をベビー版と称す)を作成する。素材サンプルを撮
影したフィルムは通常3〜5cm四方程度の大きさである
が、図14Bに示すようにフィルム101を縦横にそれ
ぞれ9回リピートすることによって、1m四方程度の大
きさの版102を作成することができる。これが通常ベ
ビー版と称される版である。次に、ベビー版に基づいて
グラビア彫刻を行ってグラビア印刷のための刷版を作成
して校正刷りを行い、所望の抽象柄が得られた場合には
ベビー版をリピートして本版用の版を作成し、それに基
づいて刷版を作成して、再度校正刷りを行い、所望の抽
象柄が得られた場合には本機で印刷を行う。
示す。図14Aに示すように、まず、デザイン画、写真
等からなる抽象柄の素材サンプルが入稿されると、当該
素材サンプルを製版カメラで撮影して分版フィルムを作
成し、これを隣接する素材サンプルの段差を解消するた
めに適当なマスクを掛けながらフィルム合成により次々
と殖版してリピートし、校正刷りのための版(以下、こ
の版をベビー版と称す)を作成する。素材サンプルを撮
影したフィルムは通常3〜5cm四方程度の大きさである
が、図14Bに示すようにフィルム101を縦横にそれ
ぞれ9回リピートすることによって、1m四方程度の大
きさの版102を作成することができる。これが通常ベ
ビー版と称される版である。次に、ベビー版に基づいて
グラビア彫刻を行ってグラビア印刷のための刷版を作成
して校正刷りを行い、所望の抽象柄が得られた場合には
ベビー版をリピートして本版用の版を作成し、それに基
づいて刷版を作成して、再度校正刷りを行い、所望の抽
象柄が得られた場合には本機で印刷を行う。
【0004】以上はフィルム合成によってベビー版を作
成する場合の工程であり、その工程の全てが作業者の手
作業によって行われるが、近年ではレイアウトスキャナ
を用いることによって、例えば素材サンプルを撮影した
フィルムの読み込み、当該画像データをリピートしてフ
ィルム出力し、ベビー版を作成する工程までをレイアウ
トスキャナで行うことによって、上記工程の一部を電子
化する試みも行われている。しかし、この場合にもベビ
ー版をリピートして本版を作成する工程は手作業により
ベビー版を写真的に合成することにより行われている。
成する場合の工程であり、その工程の全てが作業者の手
作業によって行われるが、近年ではレイアウトスキャナ
を用いることによって、例えば素材サンプルを撮影した
フィルムの読み込み、当該画像データをリピートしてフ
ィルム出力し、ベビー版を作成する工程までをレイアウ
トスキャナで行うことによって、上記工程の一部を電子
化する試みも行われている。しかし、この場合にもベビ
ー版をリピートして本版を作成する工程は手作業により
ベビー版を写真的に合成することにより行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、従来では抽象柄の建材印刷の製版工程は手作
業で行われるのが殆どであり、非常にコストが高いとい
う問題があるばかりでなく、次のような問題もあった。
即ち、素材サンプルには濃度のむらが生じていたり、柄
が偏っている場合がある。これらの濃度むら、柄の偏り
は、素材サンプル自体では問題となることはないが、リ
ピートが行われてベビー版が作成されたときには、これ
らの濃度むらあるいは柄の偏り等が強調されて、創作者
あるいはデザイナーの意図しない繰り返しパターンとし
て現れ、当該繰り返しパターンの方が本来の抽象柄より
も目立ってしまい、大きな問題となっている(以下、こ
の創作者あるいはデザイナーの意図しない繰り返しパタ
ーンを柄くせと称す)。例えば、いま、図15Aに示す
ように、細かな模様(図示せず)からなる素材サンプル
103中に104で示すような濃度むらが生じていたと
し、同図Bに示すように横方向に7回、縦方向に4回リ
ピートしてベビー版105を作成したとすると、このベ
ビー版105に基づいて刷版を作成し、グラビア印刷を
行った場合には同図Cに示すように濃度むらの繰り返し
パターンが強調されて柄くせが発生することになる。こ
れに対して、同図Dに示すように目地を加えた場合に
は、目地の格子状パターンが目立つために柄くせは相対
的に目立たなくなるため、柄くせが発生していることに
は変わりはないが問題にはならない。
たように、従来では抽象柄の建材印刷の製版工程は手作
業で行われるのが殆どであり、非常にコストが高いとい
う問題があるばかりでなく、次のような問題もあった。
即ち、素材サンプルには濃度のむらが生じていたり、柄
が偏っている場合がある。これらの濃度むら、柄の偏り
は、素材サンプル自体では問題となることはないが、リ
ピートが行われてベビー版が作成されたときには、これ
らの濃度むらあるいは柄の偏り等が強調されて、創作者
あるいはデザイナーの意図しない繰り返しパターンとし
て現れ、当該繰り返しパターンの方が本来の抽象柄より
も目立ってしまい、大きな問題となっている(以下、こ
の創作者あるいはデザイナーの意図しない繰り返しパタ
ーンを柄くせと称す)。例えば、いま、図15Aに示す
ように、細かな模様(図示せず)からなる素材サンプル
103中に104で示すような濃度むらが生じていたと
し、同図Bに示すように横方向に7回、縦方向に4回リ
ピートしてベビー版105を作成したとすると、このベ
ビー版105に基づいて刷版を作成し、グラビア印刷を
行った場合には同図Cに示すように濃度むらの繰り返し
パターンが強調されて柄くせが発生することになる。こ
れに対して、同図Dに示すように目地を加えた場合に
は、目地の格子状パターンが目立つために柄くせは相対
的に目立たなくなるため、柄くせが発生していることに
は変わりはないが問題にはならない。
【0006】このように柄くせの発生は抽象柄建材にと
って致命的な欠陥となるので、本版の印刷に至る工程の
途中で柄くせの有無を確認する作業が行われるが、その
手段として、従来では校正刷りで確認する手段が採用さ
れていた。勿論、製版用フィルムで柄くせを確認するこ
とも考えられるが、柄くせは色によって発生の状況が変
化するので、白黒フィルムである製版用のフィルムで柄
くせの有無を確実に把握することは非常に困難であり、
結局、コストは高くなるもののベビー版を用いた校正刷
りで確認せざるを得ないものであった。
って致命的な欠陥となるので、本版の印刷に至る工程の
途中で柄くせの有無を確認する作業が行われるが、その
手段として、従来では校正刷りで確認する手段が採用さ
れていた。勿論、製版用フィルムで柄くせを確認するこ
とも考えられるが、柄くせは色によって発生の状況が変
化するので、白黒フィルムである製版用のフィルムで柄
くせの有無を確実に把握することは非常に困難であり、
結局、コストは高くなるもののベビー版を用いた校正刷
りで確認せざるを得ないものであった。
【0007】また、柄くせを除去する作業はレタッチ作
業と呼ばれ、マスクを作成し直し、柄の配置替えを行っ
たり、あるいは柄を回転させたりしてフィルム合成して
リピートを行い、ベビー版を作成し直す作業が行われる
が、レタッチ作業を行うには非常な熟練を要するばかり
でなく作業負荷が大きく、全て手作業で行われていたの
で時間もかかり、その結果納期まで長時間を要するもの
となり、製版コストが高いものとなっていた。しかも、
手作業によるレタッチ作業では除去不可能な柄くせも少
なくなく、このような場合には企画自体が中止となり、
製版が無駄に終ってしまう場合も生じていた。
業と呼ばれ、マスクを作成し直し、柄の配置替えを行っ
たり、あるいは柄を回転させたりしてフィルム合成して
リピートを行い、ベビー版を作成し直す作業が行われる
が、レタッチ作業を行うには非常な熟練を要するばかり
でなく作業負荷が大きく、全て手作業で行われていたの
で時間もかかり、その結果納期まで長時間を要するもの
となり、製版コストが高いものとなっていた。しかも、
手作業によるレタッチ作業では除去不可能な柄くせも少
なくなく、このような場合には企画自体が中止となり、
製版が無駄に終ってしまう場合も生じていた。
【0008】このような事情はレイアウトスキャナを用
いた場合も同様であって、ベビー版のパターンの作成ま
では自動化されているが、レタッチ作業は依然として手
作業に頼っているので、上記の問題点は何等解決されて
いないものである。勿論、入力スキャナで読み取った素
材サンプルのパターンをモニタ画面上に表示して、回転
を行ったり、適当なマスクパターンを用いてリピートを
行うことはできるが、その作業は基本的に手作業による
レタッチ作業と同じであり、フィルムを用いた光学的な
作業に代えて、マウスあるいはスタイラスペン等のポイ
ンティングデバイスを用いてモニタ上で操作するように
したに過ぎず、その手間は全く同じであった。それに加
えて、上述したように1m四方程度のサイズを有するベ
ビー版のパターン全体を画面上に表示することはできな
いので、レタッチ作業を表示画面上で行ったとしても柄
くせを除去できたか否かを確認することはできないもの
であった。つまり、素材サンプルのパターンからだけで
は柄くせが発生するか否かを知ることはできず、素材サ
ンプルをリピートし、ベビー版を作成してはじめて柄く
せの発生を確認することができるのであり、従って、柄
くせの有無を確認できるためにはモニタ画面上にベビー
版のパターンの全体を表示できる必要があるが、従来の
レイアウトスキャナのモニタはそれを表示することがで
きなかったのである。
いた場合も同様であって、ベビー版のパターンの作成ま
では自動化されているが、レタッチ作業は依然として手
作業に頼っているので、上記の問題点は何等解決されて
いないものである。勿論、入力スキャナで読み取った素
材サンプルのパターンをモニタ画面上に表示して、回転
を行ったり、適当なマスクパターンを用いてリピートを
行うことはできるが、その作業は基本的に手作業による
レタッチ作業と同じであり、フィルムを用いた光学的な
作業に代えて、マウスあるいはスタイラスペン等のポイ
ンティングデバイスを用いてモニタ上で操作するように
したに過ぎず、その手間は全く同じであった。それに加
えて、上述したように1m四方程度のサイズを有するベ
ビー版のパターン全体を画面上に表示することはできな
いので、レタッチ作業を表示画面上で行ったとしても柄
くせを除去できたか否かを確認することはできないもの
であった。つまり、素材サンプルのパターンからだけで
は柄くせが発生するか否かを知ることはできず、素材サ
ンプルをリピートし、ベビー版を作成してはじめて柄く
せの発生を確認することができるのであり、従って、柄
くせの有無を確認できるためにはモニタ画面上にベビー
版のパターンの全体を表示できる必要があるが、従来の
レイアウトスキャナのモニタはそれを表示することがで
きなかったのである。
【0009】更に、もし仮にベビー版のパターン全体を
表示できたとしても、ベビー版では柄くせが確認できな
かったにも拘らず、ベビー版をリピートして本版を作成
したときに柄くせが発生することもあり、従来のレイア
ウトスキャナを用いた抽象柄製版システムではこのよう
な事態に対応することはできないものであった。
表示できたとしても、ベビー版では柄くせが確認できな
かったにも拘らず、ベビー版をリピートして本版を作成
したときに柄くせが発生することもあり、従来のレイア
ウトスキャナを用いた抽象柄製版システムではこのよう
な事態に対応することはできないものであった。
【0010】本発明は、上記の課題を解決するものであ
って、抽象柄における柄くせを除去することができる抽
象柄製版システム及びその印刷物を提供することを目的
とするものである。
って、抽象柄における柄くせを除去することができる抽
象柄製版システム及びその印刷物を提供することを目的
とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の抽象柄製版システムは、エンドレス柄デ
ータの所定の位置の柄データに基づいてマスクデータを
作成し、該マスクデータに基づいて所定の位置の画素デ
ータを他の異なる所定の位置にコピーする第1の手段
と、前記エンドレス柄データを所定数のブロックに分割
し、分割されたブロックを再配置する第2の手段を備え
ることを特徴とし、また、本発明の印刷物は、エンドレ
ス柄データの所定の位置の柄データに基づいてマスクデ
ータを作成し、該マスクデータに基づいて所定の位置の
画素データを他の異なる所定の位置にコピーする第1の
手段と、前記エンドレス柄データを所定数のブロックに
分割し、分割されたブロックを再配置する第2の手段を
備える抽象柄製版システムにより所定の画像処理を施し
て得たエンドレス柄を縦方向及び横方向に所定の回数リ
ピートして得たパターンに基づいて刷版を作成し、当該
刷版を用いて印刷してなることを特徴とする。
めに、本発明の抽象柄製版システムは、エンドレス柄デ
ータの所定の位置の柄データに基づいてマスクデータを
作成し、該マスクデータに基づいて所定の位置の画素デ
ータを他の異なる所定の位置にコピーする第1の手段
と、前記エンドレス柄データを所定数のブロックに分割
し、分割されたブロックを再配置する第2の手段を備え
ることを特徴とし、また、本発明の印刷物は、エンドレ
ス柄データの所定の位置の柄データに基づいてマスクデ
ータを作成し、該マスクデータに基づいて所定の位置の
画素データを他の異なる所定の位置にコピーする第1の
手段と、前記エンドレス柄データを所定数のブロックに
分割し、分割されたブロックを再配置する第2の手段を
備える抽象柄製版システムにより所定の画像処理を施し
て得たエンドレス柄を縦方向及び横方向に所定の回数リ
ピートして得たパターンに基づいて刷版を作成し、当該
刷版を用いて印刷してなることを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明の抽象柄製版システムは第1の手段と、
第2の手段を備える。第1の手段は、エンドレス柄に対
して所定の画像処理、例えば柄くせ除去処理を施すもの
であり、オペレータの指示によりエンドレス柄データの
指示された所定の位置の柄データに基づいてマスクデー
タを作成し、該マスクデータに基づいて前記指示された
所定の位置の画素データを他の異なる指示された所定の
位置にコピーする処理を行う。また第2の手段は、エン
ドレス柄の境界部に分割されている柄のパターンに対し
て前記画像処理を施す場合に起動されるものであり、エ
ンドレス柄の画像を所定数のブロックに分割し、分割さ
れたブロックを交互に置換して再配置する処理を行う。
第2の手段を備える。第1の手段は、エンドレス柄に対
して所定の画像処理、例えば柄くせ除去処理を施すもの
であり、オペレータの指示によりエンドレス柄データの
指示された所定の位置の柄データに基づいてマスクデー
タを作成し、該マスクデータに基づいて前記指示された
所定の位置の画素データを他の異なる指示された所定の
位置にコピーする処理を行う。また第2の手段は、エン
ドレス柄の境界部に分割されている柄のパターンに対し
て前記画像処理を施す場合に起動されるものであり、エ
ンドレス柄の画像を所定数のブロックに分割し、分割さ
れたブロックを交互に置換して再配置する処理を行う。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。
図1は本発明に係る抽象柄製版システムの一実施例の構
成を示す図であり、図中、1は入力スキャナ、2は出力
スキャナ、3は制御手段、4は入力手段、5は記憶手
段、6はグラビア彫刻機、7はカラープリンタ、8は抽
象柄製版処理手段、9はエンドレス化処理部、10は柄
再配置処理部、11は柄くせ除去処理部、12はリピー
ト処理部、13は表示処理手段、14はカラーモニタを
示す。
図1は本発明に係る抽象柄製版システムの一実施例の構
成を示す図であり、図中、1は入力スキャナ、2は出力
スキャナ、3は制御手段、4は入力手段、5は記憶手
段、6はグラビア彫刻機、7はカラープリンタ、8は抽
象柄製版処理手段、9はエンドレス化処理部、10は柄
再配置処理部、11は柄くせ除去処理部、12はリピー
ト処理部、13は表示処理手段、14はカラーモニタを
示す。
【0014】まず図1に示す各部の構成について概略説
明すると次のようである。入力スキャナ1は素材サンプ
ルを撮影して得られるカラーフィルムをスキャンして各
画素をシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)、ブラック(K)の4色に分解し、所定のビット
数、例えば8ビットのデジタル画像データとして出力す
るものであり、従来のレイアウトスキャナで用いられて
いる入力スキャナと同様の構成である。出力スキャナ2
は、C,M,Y,Kの分色版をフィルム出力するもので
あり、従来のレイアウトスキャナに用いられている出力
スキャナと同様の構成である。制御手段3は、当該抽象
柄製版システムの動作を統括して管理するものであり、
マイクロコンピュータ及びその周辺装置で構成されてい
る。入力手段4はキーボード、ポインティングデバイス
等の入力装置で構成されている。記憶手段5は、RAM
および/またはハードディスク等の記憶装置で構成され
ている。グラビア彫刻機6は、ベビー版の彫刻及び本版
の彫刻を行うものである。カラープリンタ7は、昇華転
写プリンタ、インクジェットプリンタ等で構成され、少
なくともベビー版のサイズのカラーハードコピーを出力
可能なものが使用され、より望ましくは本版サイズのカ
ラーハードコピーを出力可能なものがよい。
明すると次のようである。入力スキャナ1は素材サンプ
ルを撮影して得られるカラーフィルムをスキャンして各
画素をシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)、ブラック(K)の4色に分解し、所定のビット
数、例えば8ビットのデジタル画像データとして出力す
るものであり、従来のレイアウトスキャナで用いられて
いる入力スキャナと同様の構成である。出力スキャナ2
は、C,M,Y,Kの分色版をフィルム出力するもので
あり、従来のレイアウトスキャナに用いられている出力
スキャナと同様の構成である。制御手段3は、当該抽象
柄製版システムの動作を統括して管理するものであり、
マイクロコンピュータ及びその周辺装置で構成されてい
る。入力手段4はキーボード、ポインティングデバイス
等の入力装置で構成されている。記憶手段5は、RAM
および/またはハードディスク等の記憶装置で構成され
ている。グラビア彫刻機6は、ベビー版の彫刻及び本版
の彫刻を行うものである。カラープリンタ7は、昇華転
写プリンタ、インクジェットプリンタ等で構成され、少
なくともベビー版のサイズのカラーハードコピーを出力
可能なものが使用され、より望ましくは本版サイズのカ
ラーハードコピーを出力可能なものがよい。
【0015】抽象柄製版処理手段8は、エンドレス化処
理部9、柄再配置処理部10、柄くせ除去処理部11及
びリピート処理部12を含む。これら各部の動作につい
ては後述する。表示処理手段12はカラーモニタ14の
表示制御を行うものであり、カラーモニタ14の画素数
に応じた所定の容量のビデオRAMを備えている。カラ
ーモニタ14は、カラーCRT等の表示装置で構成され
るが、高精細度に表示できるものが望ましい。
理部9、柄再配置処理部10、柄くせ除去処理部11及
びリピート処理部12を含む。これら各部の動作につい
ては後述する。表示処理手段12はカラーモニタ14の
表示制御を行うものであり、カラーモニタ14の画素数
に応じた所定の容量のビデオRAMを備えている。カラ
ーモニタ14は、カラーCRT等の表示装置で構成され
るが、高精細度に表示できるものが望ましい。
【0016】次に、図1の構成の動作を図2を参照しつ
つ説明する。図2は図1に示す構成の抽象柄製版システ
ムを使用した場合の製版及び印刷の工程の例を示すフロ
ーチャートである。まず、抽象柄の繰り返しの最小単位
となる単位素材が入稿されると、当該単位素材を入力ス
キャナ1にセットして、読み込みを行う(ステップS
1)。なお、単位素材がフィルムである場合にはそのま
ま入力スキャナ1にセットすることができるが、フィル
ム以外のデザイン画等の場合には一旦カラーフィルムで
撮影して読み込みを行ったり、必要に応じて製版カメラ
で撮影して分版フィルムを作成して読み込みを行う。こ
のようにして読み込まれた単位素材の画像データは記憶
手段5に保存される。
つ説明する。図2は図1に示す構成の抽象柄製版システ
ムを使用した場合の製版及び印刷の工程の例を示すフロ
ーチャートである。まず、抽象柄の繰り返しの最小単位
となる単位素材が入稿されると、当該単位素材を入力ス
キャナ1にセットして、読み込みを行う(ステップS
1)。なお、単位素材がフィルムである場合にはそのま
ま入力スキャナ1にセットすることができるが、フィル
ム以外のデザイン画等の場合には一旦カラーフィルムで
撮影して読み込みを行ったり、必要に応じて製版カメラ
で撮影して分版フィルムを作成して読み込みを行う。こ
のようにして読み込まれた単位素材の画像データは記憶
手段5に保存される。
【0017】次に、入力手段4からエンドレス化処理が
指示されると、制御手段3は、抽象柄製版処理手段8の
エンドレス化処理部9を起動し、エンドレス化処理を実
行させる(ステップS2)。ここでいうエンドレス化処
理とは、単位素材にマスク処理を施しながら上下に隣接
する単位素材を透かし合成して面積的に4倍あるいは9
倍程度の大きさの柄データ(以下、エンドレス化処理に
よって得られた柄をエンドレス柄と称す)を作成する処
理をいい、ベビー版のための画像データはエンドレス柄
データを所定回数単純に繰り返しリピートされて作成さ
れる。即ち、エンドレス柄は単位素材とベビー版の中間
段階に位置するものであり、これによってオペレータの
作業負荷を大幅に軽減することができる。つまり、従来
は、単位素材にマスク処理を施しながらリピートするこ
とによって直接ベビー版を作成していたのであるが、上
述したように、単位素材は3〜5cm四方程度、ベビー
版は1m四方程度の大きさであるからベビー版の作成に
は非常な手間を要するのに対して、エンドレス柄は、マ
スク処理は施すものの単位素材を高々9回程度合成する
だけでよく、しかも合成は自動的に行われるのであり、
ベビー版はこのようにして作成されたエンドレス柄をマ
スク処理は施さずに単純にリピートするだけであるの
で、その作業負荷は従来に比較して大幅に軽減されるの
である。
指示されると、制御手段3は、抽象柄製版処理手段8の
エンドレス化処理部9を起動し、エンドレス化処理を実
行させる(ステップS2)。ここでいうエンドレス化処
理とは、単位素材にマスク処理を施しながら上下に隣接
する単位素材を透かし合成して面積的に4倍あるいは9
倍程度の大きさの柄データ(以下、エンドレス化処理に
よって得られた柄をエンドレス柄と称す)を作成する処
理をいい、ベビー版のための画像データはエンドレス柄
データを所定回数単純に繰り返しリピートされて作成さ
れる。即ち、エンドレス柄は単位素材とベビー版の中間
段階に位置するものであり、これによってオペレータの
作業負荷を大幅に軽減することができる。つまり、従来
は、単位素材にマスク処理を施しながらリピートするこ
とによって直接ベビー版を作成していたのであるが、上
述したように、単位素材は3〜5cm四方程度、ベビー
版は1m四方程度の大きさであるからベビー版の作成に
は非常な手間を要するのに対して、エンドレス柄は、マ
スク処理は施すものの単位素材を高々9回程度合成する
だけでよく、しかも合成は自動的に行われるのであり、
ベビー版はこのようにして作成されたエンドレス柄をマ
スク処理は施さずに単純にリピートするだけであるの
で、その作業負荷は従来に比較して大幅に軽減されるの
である。
【0018】以下、図3を参照してエンドレス化処理の
詳細について説明する。いま、単位素材を横方向、縦方
向共に3回合成してエンドレス柄を作成する指示がなさ
れたとすると、エンドレス化処理部9は、単位素材を横
方向に3回、縦方向にも3回合成するが、このとき図3
Aに示すように、横方向の合成を行う場合にはWY の幅
で重ね合わせを行い、縦方向の合成を行う場合にはWT
の幅で重ね合わせを行い、且つ2段目の列は横方向にW
O だけずらすようにする。そして、横方向の重なり領域
及び縦方向の重なり領域では図3B中の領域R2 で示す
割合で透かし合成を行う。例えば、単位素材151 と単
位素材152 の合成を例にとれば、図3Bの領域R1 で
は単位素材151 の柄が100%であるが、領域R2 で
は単位素材151 の柄は0%まで直線的に減少する一
方、単位素材152 の柄は0%から100%に直線的に
増加し、領域R3 では単位素材152 の柄が100%に
なる。縦方向の合成についても同様である。
詳細について説明する。いま、単位素材を横方向、縦方
向共に3回合成してエンドレス柄を作成する指示がなさ
れたとすると、エンドレス化処理部9は、単位素材を横
方向に3回、縦方向にも3回合成するが、このとき図3
Aに示すように、横方向の合成を行う場合にはWY の幅
で重ね合わせを行い、縦方向の合成を行う場合にはWT
の幅で重ね合わせを行い、且つ2段目の列は横方向にW
O だけずらすようにする。そして、横方向の重なり領域
及び縦方向の重なり領域では図3B中の領域R2 で示す
割合で透かし合成を行う。例えば、単位素材151 と単
位素材152 の合成を例にとれば、図3Bの領域R1 で
は単位素材151 の柄が100%であるが、領域R2 で
は単位素材151 の柄は0%まで直線的に減少する一
方、単位素材152 の柄は0%から100%に直線的に
増加し、領域R3 では単位素材152 の柄が100%に
なる。縦方向の合成についても同様である。
【0019】以上のようにして自動的に単位素材の合成
を行うことができるが、単位素材の重なり部分に段差が
生じることが予測される場合、あるいは重なり部分に比
較的面積の大きい柄が存在して合成により当該柄が破壊
されることが予測される場合等には、上記の自動合成は
適当ではない。そこで、エンドレス化処理部9は、上記
の自動合成を行うモードの外に、合成のためのマスクを
任意に設定できるモードも備えており、当該モードで
は、例えば図3Cに示すように、横方向の重なり部分に
二つのマスクM1 ,M2 を設定し、これらの二つのマス
クで挟まれた領域で、図3Bの領域R2 で示す割合で透
かし合成を行うことができる。縦方向についても同様で
ある。但し、縦方向の合成の際には別個にマスクが設定
されることは当然である。
を行うことができるが、単位素材の重なり部分に段差が
生じることが予測される場合、あるいは重なり部分に比
較的面積の大きい柄が存在して合成により当該柄が破壊
されることが予測される場合等には、上記の自動合成は
適当ではない。そこで、エンドレス化処理部9は、上記
の自動合成を行うモードの外に、合成のためのマスクを
任意に設定できるモードも備えており、当該モードで
は、例えば図3Cに示すように、横方向の重なり部分に
二つのマスクM1 ,M2 を設定し、これらの二つのマス
クで挟まれた領域で、図3Bの領域R2 で示す割合で透
かし合成を行うことができる。縦方向についても同様で
ある。但し、縦方向の合成の際には別個にマスクが設定
されることは当然である。
【0020】なお、横方向の重なり幅WY 、縦方向の重
なり幅WT 及び2段目のずらし量WO は、予めエンドレ
ス化処理部9に固定値として定められていてもよいし、
オペレータが入力手段4によりその都度設定できるよう
にしてもよい。また、二つのマスクパターンの設定は、
例えば、横方向の重なり部分の柄、及び縦方向の重なり
部分の柄をカラーモニタ14に表示し、その画面上でマ
ウスあるいはスタイラスペンでマスクの線をトレース
し、当該トレースされたパターンデータをマスクパター
ンデータとして取り込むようにすればよい。そして、横
方向の合成のために設定されたマスクは、横方向の合成
の際に共通して使用され、縦方向の合成のために設定さ
れたマスクは、縦方向の合成の際に共通して使用され
る。
なり幅WT 及び2段目のずらし量WO は、予めエンドレ
ス化処理部9に固定値として定められていてもよいし、
オペレータが入力手段4によりその都度設定できるよう
にしてもよい。また、二つのマスクパターンの設定は、
例えば、横方向の重なり部分の柄、及び縦方向の重なり
部分の柄をカラーモニタ14に表示し、その画面上でマ
ウスあるいはスタイラスペンでマスクの線をトレース
し、当該トレースされたパターンデータをマスクパター
ンデータとして取り込むようにすればよい。そして、横
方向の合成のために設定されたマスクは、横方向の合成
の際に共通して使用され、縦方向の合成のために設定さ
れたマスクは、縦方向の合成の際に共通して使用され
る。
【0021】以上のようにして単位素材の合成が終了す
ると、エンドレス化処理部9は合成結果をカラーモニタ
14の画面上に表示する。そこで、例えば左上隅に位置
する単位素材151 上の任意の1点P1 (図3A)が指
示されたとすると、エンドレス化処理部9は、合成柄の
右上隅に位置する単位素材153 、左下隅に位置する単
位素材157 、右下隅に位置する単位素材159 につい
て、それぞれの単位素材上で指示点P1 と同一アドレス
を有する点P2,P3,P4 の合成柄上における座標値を求
め、これら4点P1,P2,P3,P4 で定まる矩形を切り出
して、エンドレス柄として登録され、記憶手段5の所定
の領域に格納される。
ると、エンドレス化処理部9は合成結果をカラーモニタ
14の画面上に表示する。そこで、例えば左上隅に位置
する単位素材151 上の任意の1点P1 (図3A)が指
示されたとすると、エンドレス化処理部9は、合成柄の
右上隅に位置する単位素材153 、左下隅に位置する単
位素材157 、右下隅に位置する単位素材159 につい
て、それぞれの単位素材上で指示点P1 と同一アドレス
を有する点P2,P3,P4 の合成柄上における座標値を求
め、これら4点P1,P2,P3,P4 で定まる矩形を切り出
して、エンドレス柄として登録され、記憶手段5の所定
の領域に格納される。
【0022】このような切り出し方をする理由はベビー
版を作成したときに段差が生じないようにするためであ
る。即ち、後述するようにベビー版はエンドレス柄を単
純にリピートすることによって作成されるが、上記のよ
うな切り出しを行えば、図3Aの2点P1 とP2 を結ぶ
直線の両側の柄は、2点P3 とP4 を結ぶ直線の両側の
柄と全く同じであるから、エンドレス柄を縦方向にリピ
ートしても段差が生じることはないのである。横方向に
ついても同様である。これがエンドレス柄と称す所以で
ある。
版を作成したときに段差が生じないようにするためであ
る。即ち、後述するようにベビー版はエンドレス柄を単
純にリピートすることによって作成されるが、上記のよ
うな切り出しを行えば、図3Aの2点P1 とP2 を結ぶ
直線の両側の柄は、2点P3 とP4 を結ぶ直線の両側の
柄と全く同じであるから、エンドレス柄を縦方向にリピ
ートしても段差が生じることはないのである。横方向に
ついても同様である。これがエンドレス柄と称す所以で
ある。
【0023】以上が図2のステップS2の処理であり、
このようにエンドレス柄という単位素材とベビー版の中
間段階に位置する柄を作成することによって、作業負荷
を従来に比較して大幅に軽減することができる。
このようにエンドレス柄という単位素材とベビー版の中
間段階に位置する柄を作成することによって、作業負荷
を従来に比較して大幅に軽減することができる。
【0024】エンドレス化処理が終了すると、次にはエ
ンドレス柄に柄くせが発生しているか否かを判断する
(ステップS3)。この判断は、例えば上記のようにし
て作成されたエンドレス柄データを縦方向及び横方向に
所定回数リピートし、その柄データをカラープリンタ7
で出力し、そのカラーハードコピーを観察することで行
うことができる。
ンドレス柄に柄くせが発生しているか否かを判断する
(ステップS3)。この判断は、例えば上記のようにし
て作成されたエンドレス柄データを縦方向及び横方向に
所定回数リピートし、その柄データをカラープリンタ7
で出力し、そのカラーハードコピーを観察することで行
うことができる。
【0025】柄くせの発生が確認されなかった場合に
は、ベビー版のデータの作成(ステップS5)を行う
が、柄くせの発生が確認された場合には柄くせの除去を
行う。そのために図1に示す抽象柄製版システムは、所
定のマスクパターンに基づいて所定の柄のパターンを他
の所望の位置に任意に移動させたり、回転させたりする
ことにより柄くせを除去する方式(以下、これをピクセ
ルコピー方式と称す)により柄くせを除去する柄くせ除
去処理部11を備えている。
は、ベビー版のデータの作成(ステップS5)を行う
が、柄くせの発生が確認された場合には柄くせの除去を
行う。そのために図1に示す抽象柄製版システムは、所
定のマスクパターンに基づいて所定の柄のパターンを他
の所望の位置に任意に移動させたり、回転させたりする
ことにより柄くせを除去する方式(以下、これをピクセ
ルコピー方式と称す)により柄くせを除去する柄くせ除
去処理部11を備えている。
【0026】以下、ピクセルコピー方式による柄くせ除
去について説明する。ピクセルコピー方式は、石目等の
比較的サイズの大きい特徴的なパターンを有する抽象柄
の柄くせ除去に適した方式である。即ち、図4に示すよ
うに単位素材25の中に、比較的サイズの大きいパター
ン261 〜264 が列島状に並んでいる場合には、この
ような列島状パターンが柄くせの発生原因になることが
あるが、このような特徴的なパターンを有する抽象柄の
柄くせ除去のためにピクセルコピー方式による柄くせ除
去が用意されているのである。
去について説明する。ピクセルコピー方式は、石目等の
比較的サイズの大きい特徴的なパターンを有する抽象柄
の柄くせ除去に適した方式である。即ち、図4に示すよ
うに単位素材25の中に、比較的サイズの大きいパター
ン261 〜264 が列島状に並んでいる場合には、この
ような列島状パターンが柄くせの発生原因になることが
あるが、このような特徴的なパターンを有する抽象柄の
柄くせ除去のためにピクセルコピー方式による柄くせ除
去が用意されているのである。
【0027】ピクセルコピー方式は図5に示す構成で行
われ、カラーモニタ14の画面上で対話式でピクセルコ
ピーのシミュレーションを行う対話型モードと、対話型
モードで行ったと同じ処理を自動的に行うバッチモード
とが用意されている。
われ、カラーモニタ14の画面上で対話式でピクセルコ
ピーのシミュレーションを行う対話型モードと、対話型
モードで行ったと同じ処理を自動的に行うバッチモード
とが用意されている。
【0028】さて、ピクセルコピー方式による柄くせ除
去が指示されると対話型モードが起動される。これによ
りエンドレス柄の画像データは画素数が2K画素×2K
画素程度以下になるように間引かれ、イメージメモリ3
0に展開される。イメージメモリ30上の画像データは
表示処理手段13にも送られ、カラーモニタ14に表示
される。
去が指示されると対話型モードが起動される。これによ
りエンドレス柄の画像データは画素数が2K画素×2K
画素程度以下になるように間引かれ、イメージメモリ3
0に展開される。イメージメモリ30上の画像データは
表示処理手段13にも送られ、カラーモニタ14に表示
される。
【0029】オペレータはモード14の画面を観察して
移動すべきパターン(以下、このパターンをソースパタ
ーンと称する)を指定する。ソースパターンの指定はマ
ウス等によりソースパターンを取り囲む領域の対角の頂
点を指示することで行うが、このときのマウスの動きは
コマンド制御部35に送られ、カーソル発生部36でカ
ーソルのパターンが発生されてイメージメモリ30上の
マウスの位置に書き込まれ、その結果カラーモニタ14
の画面上には図6に示すようなカーソル381〜384
が表示されると共に、カーソルのアドレスはコマンド記
録部37に記録される。なお、図6中39はソースパタ
ーンを示す。
移動すべきパターン(以下、このパターンをソースパタ
ーンと称する)を指定する。ソースパターンの指定はマ
ウス等によりソースパターンを取り囲む領域の対角の頂
点を指示することで行うが、このときのマウスの動きは
コマンド制御部35に送られ、カーソル発生部36でカ
ーソルのパターンが発生されてイメージメモリ30上の
マウスの位置に書き込まれ、その結果カラーモニタ14
の画面上には図6に示すようなカーソル381〜384
が表示されると共に、カーソルのアドレスはコマンド記
録部37に記録される。なお、図6中39はソースパタ
ーンを示す。
【0030】このようにして矩形領域が指示されると、
画素ブロック転送部31は当該矩形領域内の画素データ
をソースバッファ部32に転送する。ソースバッファ部
32の内容は更にマスク自動生成部34に転送され、下
記の処理によりソースパターンのマスクが生成される。
即ち、まずマスク自動生成部34は、ソースバッファ部
32から転送されてくるR,G,Bの3原色の画像デー
タに 0.3R+0.59G+0.11Bの演算を施し、画像をモノ
クロ化する。次いでモノクロ化した画像データに平滑フ
ィルタ処理を所定回数、例えば20回程度施す。これに
より細かいパターンは消去され、面積的に大きなパター
ンだけが残ることになる。なお、平滑フィルタ処理は近
傍の9画素の平均値を採るなど周知の方法を採用するこ
とができる。
画素ブロック転送部31は当該矩形領域内の画素データ
をソースバッファ部32に転送する。ソースバッファ部
32の内容は更にマスク自動生成部34に転送され、下
記の処理によりソースパターンのマスクが生成される。
即ち、まずマスク自動生成部34は、ソースバッファ部
32から転送されてくるR,G,Bの3原色の画像デー
タに 0.3R+0.59G+0.11Bの演算を施し、画像をモノ
クロ化する。次いでモノクロ化した画像データに平滑フ
ィルタ処理を所定回数、例えば20回程度施す。これに
より細かいパターンは消去され、面積的に大きなパター
ンだけが残ることになる。なお、平滑フィルタ処理は近
傍の9画素の平均値を採るなど周知の方法を採用するこ
とができる。
【0031】平滑フィルタ処理の後、マスク自動生成部
34は画素の濃度値のヒストグラムを算出し、その濃度
0からの累計頻度が50%程度で頻度が極小となる濃度
値を閾値として算出し、矩形領域の周辺部と中心部の代
表値から2値化方向を決定して2値化処理を行い、ソー
スパターンのマスクを生成する。具体的には、例えばい
ま各画素のレベル値の頻度及び累計頻度がそれぞれ図7
の40、41で示すようであるとすると、累計頻度が5
0%程度で頻度が極小となる濃度値としてND0 が算出
され、これが閾値として決定される。そして、当該閾値
により図8の42で示す輪郭が得られたとすると、輪郭
42の内部を「1」、周辺部を「0」として2値化して
ソースパターンのマスクを生成する。これにより輪郭4
2の周辺が常にマスクされることになる。なお、閾値は
入力手段4により任意に設定できるようにしてもよいも
のである。
34は画素の濃度値のヒストグラムを算出し、その濃度
0からの累計頻度が50%程度で頻度が極小となる濃度
値を閾値として算出し、矩形領域の周辺部と中心部の代
表値から2値化方向を決定して2値化処理を行い、ソー
スパターンのマスクを生成する。具体的には、例えばい
ま各画素のレベル値の頻度及び累計頻度がそれぞれ図7
の40、41で示すようであるとすると、累計頻度が5
0%程度で頻度が極小となる濃度値としてND0 が算出
され、これが閾値として決定される。そして、当該閾値
により図8の42で示す輪郭が得られたとすると、輪郭
42の内部を「1」、周辺部を「0」として2値化して
ソースパターンのマスクを生成する。これにより輪郭4
2の周辺が常にマスクされることになる。なお、閾値は
入力手段4により任意に設定できるようにしてもよいも
のである。
【0032】以上のようにして生成されたマスクを用い
て柄くせの除去を行うのであるが、その操作は、基本的
にはソースパターンを他の位置にコピーすることによっ
て行われ、そのために少なくとも次のようなコマンドが
用意されている。
て柄くせの除去を行うのであるが、その操作は、基本的
にはソースパターンを他の位置にコピーすることによっ
て行われ、そのために少なくとも次のようなコマンドが
用意されている。
【0033】ドラッギングコマンド ピクセルコピー方式ではソースパターンを他の位置に移
動してコピーする方式であるが、その際に当該ソースパ
ターンを引きずりながら所望の位置へ移動させる操作を
行うのがドラッギングコマンドである。ドラッギングコ
マンドが指示され、カーソルでソースパターンの移動先
が指示されると、画素ブロック転送部31は、指示され
た位置をターゲット位置として、該ターゲット位置の画
素ブロックをターゲットバッファ部33に転送し、ソー
スバッファ部32の内容をマスク自動生成部34で作成
したマスクパターンを参照しながらターゲット位置にコ
ピーする動作を行う。なお、ターゲットバッファ部33
に転送される画素ブロックは、次のカーソル指示でター
ゲット位置が変わったときに、旧ターゲット位置を元の
状態に戻すのに用いられる。
動してコピーする方式であるが、その際に当該ソースパ
ターンを引きずりながら所望の位置へ移動させる操作を
行うのがドラッギングコマンドである。ドラッギングコ
マンドが指示され、カーソルでソースパターンの移動先
が指示されると、画素ブロック転送部31は、指示され
た位置をターゲット位置として、該ターゲット位置の画
素ブロックをターゲットバッファ部33に転送し、ソー
スバッファ部32の内容をマスク自動生成部34で作成
したマスクパターンを参照しながらターゲット位置にコ
ピーする動作を行う。なお、ターゲットバッファ部33
に転送される画素ブロックは、次のカーソル指示でター
ゲット位置が変わったときに、旧ターゲット位置を元の
状態に戻すのに用いられる。
【0034】具体的には、いま、例えば図9において、
ソースパターンSをターゲット位置T1 に移動するもの
とすると、オペレータはマウスによりソースパターンS
をピックし、その状態でT1 の位置までソースパターン
を移動する。このことにより画素ブロック転送部31は
ターゲットT1 の位置において、ソースパターンSが指
定されたときの矩形領域と同じサイズの矩形領域で画素
を取り込み、ターゲットバッファ部33に書き込む。次
ぎに、画素ブロック転送部31は、マスク自動生成部3
4で生成されたマスクパターンを参照して、ソースバッ
ファ部32の内容のうち、マスクパターンが「1」であ
る領域の画素をターゲット位置T1 に書き込む。これに
より図9においてSで示す位置にあったソースパターン
はターゲット位置T1 にコピーされたことになり、この
結果は表示処理手段13に送られ、カラーモニタ14に
表示される。次に、ターゲット位置がT1 よりT2 に変
わった場合、ターゲットバッファ部33の内容をT1 に
戻し、T2 を新たなターゲット位置として上記と同様の
処理をする。
ソースパターンSをターゲット位置T1 に移動するもの
とすると、オペレータはマウスによりソースパターンS
をピックし、その状態でT1 の位置までソースパターン
を移動する。このことにより画素ブロック転送部31は
ターゲットT1 の位置において、ソースパターンSが指
定されたときの矩形領域と同じサイズの矩形領域で画素
を取り込み、ターゲットバッファ部33に書き込む。次
ぎに、画素ブロック転送部31は、マスク自動生成部3
4で生成されたマスクパターンを参照して、ソースバッ
ファ部32の内容のうち、マスクパターンが「1」であ
る領域の画素をターゲット位置T1 に書き込む。これに
より図9においてSで示す位置にあったソースパターン
はターゲット位置T1 にコピーされたことになり、この
結果は表示処理手段13に送られ、カラーモニタ14に
表示される。次に、ターゲット位置がT1 よりT2 に変
わった場合、ターゲットバッファ部33の内容をT1 に
戻し、T2 を新たなターゲット位置として上記と同様の
処理をする。
【0035】回転コマンド ピクセルコピー方式においては、ソースパターンをその
ままの角度で移動することは勿論、ソースパターンを所
定の単位角度、例えば90°ずつ時計方向あるいは反時
計方向に360°まで回転してコピーすることができる
ようになされている。この操作を行うのが回転コマンド
であり、回転コマンドで回転角度が指示されると、画素
ブロック転送部31は、ターゲットバッファ部33の内
容をマスクデータを参照しながらターゲットパターンの
元の位置にコピーし、次いでソースバッファ部32の内
容と、マスク自動生成部34で作成されたマスクデータ
を指示された角度だけ回転処理し、回転がかかった状態
でターゲット位置内容をターゲットバッファ部33へコ
ピーし、ソースバッファ部32の内容をマスクデータを
参照しながらターゲット位置にコピーする。
ままの角度で移動することは勿論、ソースパターンを所
定の単位角度、例えば90°ずつ時計方向あるいは反時
計方向に360°まで回転してコピーすることができる
ようになされている。この操作を行うのが回転コマンド
であり、回転コマンドで回転角度が指示されると、画素
ブロック転送部31は、ターゲットバッファ部33の内
容をマスクデータを参照しながらターゲットパターンの
元の位置にコピーし、次いでソースバッファ部32の内
容と、マスク自動生成部34で作成されたマスクデータ
を指示された角度だけ回転処理し、回転がかかった状態
でターゲット位置内容をターゲットバッファ部33へコ
ピーし、ソースバッファ部32の内容をマスクデータを
参照しながらターゲット位置にコピーする。
【0036】例えばいま、図9のターゲット位置T2 に
ある点線で示すパターンを時計方向に90°回転するも
のとすると、画素ブロック転送部31はまずターゲット
位置T2 において、ソースパターンSが指定されたとき
の矩形領域と同じサイズの矩形領域で画素をターゲット
バッファ部33より書き込む。次ぎに、ソースバッファ
部32の内容、及びマスク自動生成部34内部のマスク
データを時計方向に90°回転し、回転された状態でタ
ーゲット位置T2 の内容をターゲットバッファ部33に
取り込み、ソースバッファ部32の内容のうち、マスク
データが「1」である領域の画素をターゲット位置T2
に書き込む。これにより図9においてT2 の位置で点線
で示す位置にあったパターンは、同位置に実線で示す位
置に回転されたことになり、この結果は表示処理手段1
3に送られ、カラーモニタ14に表示される。
ある点線で示すパターンを時計方向に90°回転するも
のとすると、画素ブロック転送部31はまずターゲット
位置T2 において、ソースパターンSが指定されたとき
の矩形領域と同じサイズの矩形領域で画素をターゲット
バッファ部33より書き込む。次ぎに、ソースバッファ
部32の内容、及びマスク自動生成部34内部のマスク
データを時計方向に90°回転し、回転された状態でタ
ーゲット位置T2 の内容をターゲットバッファ部33に
取り込み、ソースバッファ部32の内容のうち、マスク
データが「1」である領域の画素をターゲット位置T2
に書き込む。これにより図9においてT2 の位置で点線
で示す位置にあったパターンは、同位置に実線で示す位
置に回転されたことになり、この結果は表示処理手段1
3に送られ、カラーモニタ14に表示される。
【0037】ソースパターン消去コマンド ピクセルコピー方式において柄くせを除去するに際して
は、ソースパターンを別の位置に移動するにあたり、元
の位置のパターンを消去する必要がある。その操作を行
うのがソースパターン消去コマンドであり、このコマン
ドが指示され、ターゲット位置が指示されると、画素ブ
ロック転送部31は、ターゲットバッファ部32の内容
をマスクデータを参照しながらソースパターンの位置に
コピーする。例えばいま、図9のソースパターンSを消
去して、その位置にターゲット位置T3 にあるパターン
をコピーするものとすると、画素ブロック転送部31は
ターゲット位置T3 において、T3 までのドラッギング
操作によりソースパターンSが指定されたときの矩形領
域と同じサイズの矩形領域で画素を取り込んでターゲッ
トバッファ部33に書き込まれている内容のうち、マス
クデータが「1」である領域の画素をソースパターンS
の位置に書き込む。これにより図9においてソースパタ
ーンSは消去され、その位置にはターゲット位置T3 に
あるパターンがコピーされることになり、この結果はカ
ラーモニタ14に表示される。
は、ソースパターンを別の位置に移動するにあたり、元
の位置のパターンを消去する必要がある。その操作を行
うのがソースパターン消去コマンドであり、このコマン
ドが指示され、ターゲット位置が指示されると、画素ブ
ロック転送部31は、ターゲットバッファ部32の内容
をマスクデータを参照しながらソースパターンの位置に
コピーする。例えばいま、図9のソースパターンSを消
去して、その位置にターゲット位置T3 にあるパターン
をコピーするものとすると、画素ブロック転送部31は
ターゲット位置T3 において、T3 までのドラッギング
操作によりソースパターンSが指定されたときの矩形領
域と同じサイズの矩形領域で画素を取り込んでターゲッ
トバッファ部33に書き込まれている内容のうち、マス
クデータが「1」である領域の画素をソースパターンS
の位置に書き込む。これにより図9においてソースパタ
ーンSは消去され、その位置にはターゲット位置T3 に
あるパターンがコピーされることになり、この結果はカ
ラーモニタ14に表示される。
【0038】パターン入れ替えコマンド このコマンドは、ソースパターンのマスクデータを使用
して、ある第1のターゲット位置の画素を他の第2のタ
ーゲット位置にコピーするためのコマンドであり、第1
ターゲット及び当該コマンドが指示されると、画素ブロ
ック転送部31は、ターゲットバッファ部33の内容を
第1ターゲット位置に戻し、コピーする画素を含む第1
のターゲット位置の画素ブロックをソースバッファ部3
2にコピーする。次に第2ターゲット位置が指示される
と、コピーされるべき第2のターゲット位置の画素ブロ
ックをターゲットバッファ部33に転送して、ソースバ
ッファ部32の内容をマスクデータを参照して第2のタ
ーゲット位置にコピーする。
して、ある第1のターゲット位置の画素を他の第2のタ
ーゲット位置にコピーするためのコマンドであり、第1
ターゲット及び当該コマンドが指示されると、画素ブロ
ック転送部31は、ターゲットバッファ部33の内容を
第1ターゲット位置に戻し、コピーする画素を含む第1
のターゲット位置の画素ブロックをソースバッファ部3
2にコピーする。次に第2ターゲット位置が指示される
と、コピーされるべき第2のターゲット位置の画素ブロ
ックをターゲットバッファ部33に転送して、ソースバ
ッファ部32の内容をマスクデータを参照して第2のタ
ーゲット位置にコピーする。
【0039】例えばいま、図9においてターゲットT1
位置にある画素を拾い、ターゲットT3 の位置にコピー
することが指示されたとすると、画素ブロック転送部3
1は、ターゲットバッファ部33の内容をターゲット位
置T1 に戻し、ターゲット位置T1 にある画素ブロック
をソースバッファ部32に、またターゲット位置T3に
ある画素ブロックをターゲットバッファ部33にそれぞ
れ書き込み、次にソースバッファ部32の内容のうち、
マスクデータが「1」である領域の画素をターゲットT
3 の位置に書き込む。これにより図9においてターゲッ
トT1 の画素がターゲットT3 の位置にコピーされるこ
とになり、この結果はカラーモニタ14に表示される。
なお、コピーされるべきターゲットの位置にある画素ブ
ロックを一旦ターゲットバッファ部33に転送するの
は、コピーの結果が望ましくない場合に即座に元の状態
に戻せるようにするためである。
位置にある画素を拾い、ターゲットT3 の位置にコピー
することが指示されたとすると、画素ブロック転送部3
1は、ターゲットバッファ部33の内容をターゲット位
置T1 に戻し、ターゲット位置T1 にある画素ブロック
をソースバッファ部32に、またターゲット位置T3に
ある画素ブロックをターゲットバッファ部33にそれぞ
れ書き込み、次にソースバッファ部32の内容のうち、
マスクデータが「1」である領域の画素をターゲットT
3 の位置に書き込む。これにより図9においてターゲッ
トT1 の画素がターゲットT3 の位置にコピーされるこ
とになり、この結果はカラーモニタ14に表示される。
なお、コピーされるべきターゲットの位置にある画素ブ
ロックを一旦ターゲットバッファ部33に転送するの
は、コピーの結果が望ましくない場合に即座に元の状態
に戻せるようにするためである。
【0040】以上4種類のコマンドについて詳細に説明
したが、この外に、旧ターゲット位置データ及びターゲ
ットバッファ部33の内容をクリアし、初期状態に戻
し、ピクセルコピーを実行するためのコマンド、及びタ
ーゲットバッファ部33の内容をマスクデータを参照し
ながら元のターゲット位置にコピーして画像を元に戻
し、ピクセルコピーから抜け出るエグジットコマンド等
が用意されており、これらのコマンドを種々に組み合わ
せて使用することにより、柄くせを除去することができ
る。以上が対話型モードにおける動作であり、対話型モ
ードで指示されたコマンド及びカーソルの座標等は、入
力手段4で操作された順番にコマンド記録部37に記録
される。
したが、この外に、旧ターゲット位置データ及びターゲ
ットバッファ部33の内容をクリアし、初期状態に戻
し、ピクセルコピーを実行するためのコマンド、及びタ
ーゲットバッファ部33の内容をマスクデータを参照し
ながら元のターゲット位置にコピーして画像を元に戻
し、ピクセルコピーから抜け出るエグジットコマンド等
が用意されており、これらのコマンドを種々に組み合わ
せて使用することにより、柄くせを除去することができ
る。以上が対話型モードにおける動作であり、対話型モ
ードで指示されたコマンド及びカーソルの座標等は、入
力手段4で操作された順番にコマンド記録部37に記録
される。
【0041】対話型モードが終了すると、次にバッチモ
ードが起動される。バッチモード時にはイメージメモリ
30にはオリジナルのエンドレス柄の画像データが書き
込まれると共に、コマンド記録部37に記録されている
コマンドあるいはカーソルの座標値等が順番に読み出さ
れ、コマンド制御部35に入力され、実行される。その
結果、オペレータが対話型モードで行ったと同じ処理が
オリジナルのエンドレス柄データに対して行われ、柄く
せが除去される。
ードが起動される。バッチモード時にはイメージメモリ
30にはオリジナルのエンドレス柄の画像データが書き
込まれると共に、コマンド記録部37に記録されている
コマンドあるいはカーソルの座標値等が順番に読み出さ
れ、コマンド制御部35に入力され、実行される。その
結果、オペレータが対話型モードで行ったと同じ処理が
オリジナルのエンドレス柄データに対して行われ、柄く
せが除去される。
【0042】以上のようにピクセルコピー方式において
は、比較的大きな柄を有する抽象柄において発生してい
る柄くせをも簡単な操作で容易に除去することができ
る。
は、比較的大きな柄を有する抽象柄において発生してい
る柄くせをも簡単な操作で容易に除去することができ
る。
【0043】ところで、図4において261 〜264 で
示すような、パターン全体がエンドレス柄の内部に含ま
れるパターンに対しては上述した処理を施すことができ
るのであるが、上述したエンドレス柄の作成の際に図1
0のP1,P2 のようにエンドレス柄の境界部により分割
されるパターンに対しては、図10に示す状態のままで
上記の柄くせ除去の処理を行うことは非常に困難であ
る。なぜなら、図10のP1,P2 のようにエンドレス柄
の境界部にあるパターンは、後述するようにエンドレス
柄をリピートしてベビー版を作成する際に隣接するエン
ドレス柄との間で柄の連続性を保つために重要なもので
あるからである。例えば、図10においてパターンP1
のみをピクセルコピーにより他の位置に移動させ、その
結果柄くせが除去できたとしても、当該エンドレス柄を
リピートした場合には隣接するエンドレス柄との間で柄
の連続性が失われることは明きらかであり、そればかり
ではなく更にそれに加えて、柄の不連続性のパターンが
顕在化し、これまでにはなかった新たな柄くせが発生し
てしまう可能性もあるものである。
示すような、パターン全体がエンドレス柄の内部に含ま
れるパターンに対しては上述した処理を施すことができ
るのであるが、上述したエンドレス柄の作成の際に図1
0のP1,P2 のようにエンドレス柄の境界部により分割
されるパターンに対しては、図10に示す状態のままで
上記の柄くせ除去の処理を行うことは非常に困難であ
る。なぜなら、図10のP1,P2 のようにエンドレス柄
の境界部にあるパターンは、後述するようにエンドレス
柄をリピートしてベビー版を作成する際に隣接するエン
ドレス柄との間で柄の連続性を保つために重要なもので
あるからである。例えば、図10においてパターンP1
のみをピクセルコピーにより他の位置に移動させ、その
結果柄くせが除去できたとしても、当該エンドレス柄を
リピートした場合には隣接するエンドレス柄との間で柄
の連続性が失われることは明きらかであり、そればかり
ではなく更にそれに加えて、柄の不連続性のパターンが
顕在化し、これまでにはなかった新たな柄くせが発生し
てしまう可能性もあるものである。
【0044】そこで、図1に示す抽象柄製版システムに
は、エンドレス柄の境界部で分割されているパターンに
対してもピクセルコピー方式による柄くせ除去の処理を
容易に施すことができるばかりでなく、リピート時に柄
の連続性を保つことができるようにするために、図11
に示す構成を備える柄再配置処理部10が設けられてい
る。
は、エンドレス柄の境界部で分割されているパターンに
対してもピクセルコピー方式による柄くせ除去の処理を
容易に施すことができるばかりでなく、リピート時に柄
の連続性を保つことができるようにするために、図11
に示す構成を備える柄再配置処理部10が設けられてい
る。
【0045】以下、柄再配置処理部10の動作について
説明するが、それに先立ってまずエンドレス柄のモード
について説明する。エンドレス柄は上下左右に均等に4
分割され、それらの各ブロックの相互の配置によって図
12A〜Fに示す6種類のモードが設けられている。な
お、エンドレス柄の縦または横の画素が奇数である場合
には1行または1列の画素が切り捨てるものとする。
説明するが、それに先立ってまずエンドレス柄のモード
について説明する。エンドレス柄は上下左右に均等に4
分割され、それらの各ブロックの相互の配置によって図
12A〜Fに示す6種類のモードが設けられている。な
お、エンドレス柄の縦または横の画素が奇数である場合
には1行または1列の画素が切り捨てるものとする。
【0046】図12Aに示すモード0はエンドレス柄そ
のものの状態を示すモードであり、モード0における左
上、右上、左下、右下のブロックをそれぞれR1,R2,R
3,R4 とするとき、モード1〜モード5はこれらのブロ
ックが同図B〜Fに示すような配置にあることを言うも
のであり、次のような意味を有する。即ち、いまモード
0の状態において、図10のパターンP1,P2 のよう
に、ブロックR1 の左端とブロックR2 の右端に分割さ
れている柄のパターンがあるとすると、当該エンドレス
柄のモードをモード0からモード1あるいはモード3ま
たはモード4の状態に変更することによって当該パター
ンを一つのパターンにすることができ、モードを変更し
た状態で上述したピクセルコピーの処理を行うことによ
って、モード0においてエンドレス柄の境界部にある柄
のパターンに対しても柄くせ除去の処理を行うことがで
きることが分かる。同様にして、例えばブロックR1 の
左上端部、ブロックR2 の右上端部、ブロックR3 の左
下端部及びブロックR4 の右下端部の4箇所に分割され
ている柄のパターンについては、モードをモード0から
モード3に変更することによって当該パターンを一つに
纏めることができ、その後ピクセルコピーの処理を行う
ことによって柄くせ除去を行うことができる。他のモー
ドについても同様である。
のものの状態を示すモードであり、モード0における左
上、右上、左下、右下のブロックをそれぞれR1,R2,R
3,R4 とするとき、モード1〜モード5はこれらのブロ
ックが同図B〜Fに示すような配置にあることを言うも
のであり、次のような意味を有する。即ち、いまモード
0の状態において、図10のパターンP1,P2 のよう
に、ブロックR1 の左端とブロックR2 の右端に分割さ
れている柄のパターンがあるとすると、当該エンドレス
柄のモードをモード0からモード1あるいはモード3ま
たはモード4の状態に変更することによって当該パター
ンを一つのパターンにすることができ、モードを変更し
た状態で上述したピクセルコピーの処理を行うことによ
って、モード0においてエンドレス柄の境界部にある柄
のパターンに対しても柄くせ除去の処理を行うことがで
きることが分かる。同様にして、例えばブロックR1 の
左上端部、ブロックR2 の右上端部、ブロックR3 の左
下端部及びブロックR4 の右下端部の4箇所に分割され
ている柄のパターンについては、モードをモード0から
モード3に変更することによって当該パターンを一つに
纏めることができ、その後ピクセルコピーの処理を行う
ことによって柄くせ除去を行うことができる。他のモー
ドについても同様である。
【0047】さて、柄再配置処理部10は、オペレータ
により入力手段4からモード変更が指示されると起動さ
れ、指示されたモードの値が画素ブロック転送部50に
送られる。モードレジスタ51には柄くせ除去処理部1
1のイメージメモリ30に展開されているエンドレス柄
のモードの値が書き込まれている。そして、画素ブロッ
ク転送部50は、モードレジスタ51に書き込まれてい
るモード値と指示されたモード値とを比較し、同じ場合
には何等変更する必要はないから、何等処理は行われな
い。しかし、モードレジスタ51に書き込まれているモ
ード値と指示されたモード値とが異なる場合には、画素
ブロック転送部50は、モードレジスタ51に書き込ま
れているモード値を参照してイメージメモリ30からバ
ッファメモリ53にモード0になるように配置を変更し
て転送する。ここで、バッファメモリ53はイメージメ
モリ30と同じメモリ容量を有しているものである。例
えば、いまモードレジスタ51のモード値が1であると
すると、画素ブロック転送部50はモード1のブロック
の配置を認識しているから、イメージメモリ30の左上
のブロックの画像データをバッファメモリ53の右上の
ブロックに転送し、同様にイメージメモリ30の右上、
左下及び右下のブロックの画像データをそれぞれバッフ
ァメモリ53の左上、右下及び左下のブロックに転送す
る。これによってバッファメモリ53にはモード0のエ
ンドレス柄が書き込まれる。しかしこの際、モードレジ
スタ51に書き込まれているモード値が0である場合に
はエンドレス柄の各ブロックR1,R2,R3,R4 の配置を
変更する必要はないから、画素ブロック転送部50はイ
メージメモリ30の内容をそのままバッファメモリ53
にコピーする。
により入力手段4からモード変更が指示されると起動さ
れ、指示されたモードの値が画素ブロック転送部50に
送られる。モードレジスタ51には柄くせ除去処理部1
1のイメージメモリ30に展開されているエンドレス柄
のモードの値が書き込まれている。そして、画素ブロッ
ク転送部50は、モードレジスタ51に書き込まれてい
るモード値と指示されたモード値とを比較し、同じ場合
には何等変更する必要はないから、何等処理は行われな
い。しかし、モードレジスタ51に書き込まれているモ
ード値と指示されたモード値とが異なる場合には、画素
ブロック転送部50は、モードレジスタ51に書き込ま
れているモード値を参照してイメージメモリ30からバ
ッファメモリ53にモード0になるように配置を変更し
て転送する。ここで、バッファメモリ53はイメージメ
モリ30と同じメモリ容量を有しているものである。例
えば、いまモードレジスタ51のモード値が1であると
すると、画素ブロック転送部50はモード1のブロック
の配置を認識しているから、イメージメモリ30の左上
のブロックの画像データをバッファメモリ53の右上の
ブロックに転送し、同様にイメージメモリ30の右上、
左下及び右下のブロックの画像データをそれぞれバッフ
ァメモリ53の左上、右下及び左下のブロックに転送す
る。これによってバッファメモリ53にはモード0のエ
ンドレス柄が書き込まれる。しかしこの際、モードレジ
スタ51に書き込まれているモード値が0である場合に
はエンドレス柄の各ブロックR1,R2,R3,R4 の配置を
変更する必要はないから、画素ブロック転送部50はイ
メージメモリ30の内容をそのままバッファメモリ53
にコピーする。
【0048】次に、画素ブロック転送部50は、送られ
てきたモード指示に従って、バッファメモリ53から画
像データを読み込み、指示されたモードになるようにイ
メージメモリ30に展開する。例えばモード5が指示さ
れたとすると、画素ブロック転送部50は、バッファメ
モリ53の左上のブロックの画像データをイメージメモ
リ30の左下のブロックに転送し、同様にバッファメモ
リ53の右上、左下、右下の画像データをそれぞれイメ
ージメモリ30の右下、右上、左上のブロックに転送す
る。これによってイメージメモリ30にはモード5のエ
ンドレス柄が書き込まれる。しかしこの際、モード0が
指示されている場合には、画素ブロック転送部50はバ
ッファメモリ53の内容をそのままイメージメモリ30
にコピーする。そして、バッファメモリ53からイメー
ジメモリ30への画像データの転送が完了すると、画素
ブロック転送部50はモードレジスタ51の内容を指示
されたモード値に書き換え、柄再配置の処理を完了す
る。
てきたモード指示に従って、バッファメモリ53から画
像データを読み込み、指示されたモードになるようにイ
メージメモリ30に展開する。例えばモード5が指示さ
れたとすると、画素ブロック転送部50は、バッファメ
モリ53の左上のブロックの画像データをイメージメモ
リ30の左下のブロックに転送し、同様にバッファメモ
リ53の右上、左下、右下の画像データをそれぞれイメ
ージメモリ30の右下、右上、左上のブロックに転送す
る。これによってイメージメモリ30にはモード5のエ
ンドレス柄が書き込まれる。しかしこの際、モード0が
指示されている場合には、画素ブロック転送部50はバ
ッファメモリ53の内容をそのままイメージメモリ30
にコピーする。そして、バッファメモリ53からイメー
ジメモリ30への画像データの転送が完了すると、画素
ブロック転送部50はモードレジスタ51の内容を指示
されたモード値に書き換え、柄再配置の処理を完了す
る。
【0049】以上のようであるから、オペレータは最初
のエンドレス柄、即ちモード0のエンドレス柄を観察
し、モード変更の必要があると判断した場合には、入力
手段4からモード変更を指示し、上記の柄再配置の処理
が終了した後に上述したピクセルコピーによる柄くせ除
去の処理を行い、柄くせ除去の処理が終了すると再度モ
ード変更を指示してエンドレス柄のモードをモード0に
自動的に戻すようにしておく。ここで、モード変更の指
示は図12の6つのモードの全てを指示できるわけでは
なく、処理対象のエンドレス柄が図13Aの場合、モー
ド0、モード1、モード2、モード3を、図13Bの場
合、モード0、モード1、モード4、モード5のそれぞ
れ4つのモードだけが選択できるようにしておく。
のエンドレス柄、即ちモード0のエンドレス柄を観察
し、モード変更の必要があると判断した場合には、入力
手段4からモード変更を指示し、上記の柄再配置の処理
が終了した後に上述したピクセルコピーによる柄くせ除
去の処理を行い、柄くせ除去の処理が終了すると再度モ
ード変更を指示してエンドレス柄のモードをモード0に
自動的に戻すようにしておく。ここで、モード変更の指
示は図12の6つのモードの全てを指示できるわけでは
なく、処理対象のエンドレス柄が図13Aの場合、モー
ド0、モード1、モード2、モード3を、図13Bの場
合、モード0、モード1、モード4、モード5のそれぞ
れ4つのモードだけが選択できるようにしておく。
【0050】以上が図2のステップS4の工程であり、
エンドレス柄の段階で柄くせが除去されたらベビー版デ
ータの作成を行う(ステップS5)。ベビー版は図14
Bに示すようにエンドレス柄を単純に縦横に繰り返すこ
とにより作成されるが、そのためにリピート処理部12
が用意されている。即ち、入力手段4によりベビー版の
作成が指示された場合にはリピート処理部12が起動さ
れ、エンドレス柄の画像データを縦方向及び横方向に所
定回数リピートする。このときのエンドレス柄のリピー
トの仕方として図13Aに示すようにエンドレス柄を縦
方向及び横方向に規則正しくリピートするモードと、同
図Bに示すようにエンドレス柄の1行毎に、エンドレス
周期の1/2だけずらしてリピートするモードが用意さ
れており、いずれのモードでリピートするかはオペレー
タにより入力手段4から指示されるようになされてい
る。なお、図13Bにおいて右端のエンドレス柄E1 の
右半分の画像は図中E2 で示すように反対側に送られて
いるものである。
エンドレス柄の段階で柄くせが除去されたらベビー版デ
ータの作成を行う(ステップS5)。ベビー版は図14
Bに示すようにエンドレス柄を単純に縦横に繰り返すこ
とにより作成されるが、そのためにリピート処理部12
が用意されている。即ち、入力手段4によりベビー版の
作成が指示された場合にはリピート処理部12が起動さ
れ、エンドレス柄の画像データを縦方向及び横方向に所
定回数リピートする。このときのエンドレス柄のリピー
トの仕方として図13Aに示すようにエンドレス柄を縦
方向及び横方向に規則正しくリピートするモードと、同
図Bに示すようにエンドレス柄の1行毎に、エンドレス
周期の1/2だけずらしてリピートするモードが用意さ
れており、いずれのモードでリピートするかはオペレー
タにより入力手段4から指示されるようになされてい
る。なお、図13Bにおいて右端のエンドレス柄E1 の
右半分の画像は図中E2 で示すように反対側に送られて
いるものである。
【0051】このようにして作成されたベビー版データ
は記憶手段5に登録される。
は記憶手段5に登録される。
【0052】ベビー版の作成が終了すると、再度ベビー
版の段階で柄くせが発生しているか否かを確認する(ス
テップS6)。この場合の柄くせの有無の確認は、ベビ
ー版データを間引きしてカラーモニタ14上に表示して
確認するようにしてもよいが、ベビー版のサイズは大き
く、しかもユーザに対してプレゼンテーションを行うも
のであるから、記憶手段5からベビー版データをカラー
ハードコピー7に供給してハードコピーすることにより
行うようにする。
版の段階で柄くせが発生しているか否かを確認する(ス
テップS6)。この場合の柄くせの有無の確認は、ベビ
ー版データを間引きしてカラーモニタ14上に表示して
確認するようにしてもよいが、ベビー版のサイズは大き
く、しかもユーザに対してプレゼンテーションを行うも
のであるから、記憶手段5からベビー版データをカラー
ハードコピー7に供給してハードコピーすることにより
行うようにする。
【0053】ステップS6で柄くせの発生が確認された
場合には、再度ステップS4に戻って上述した柄くせ除
去を行うが、柄くせの発生が認められない場合にはベビ
ー版データを出力する(ステップS7)。このベビー版
の出力には二つの方法がある。一つはベビー版データを
ダイレクトにグラビア彫刻機6に供給して直接刷版を作
成する方法であり、もう一つはベビー版データを出力ス
キャナ2でフィルム出力して、フィルムを介して刷版を
作成する方法である。いずれの方法を採用するかは任意
である。
場合には、再度ステップS4に戻って上述した柄くせ除
去を行うが、柄くせの発生が認められない場合にはベビ
ー版データを出力する(ステップS7)。このベビー版
の出力には二つの方法がある。一つはベビー版データを
ダイレクトにグラビア彫刻機6に供給して直接刷版を作
成する方法であり、もう一つはベビー版データを出力ス
キャナ2でフィルム出力して、フィルムを介して刷版を
作成する方法である。いずれの方法を採用するかは任意
である。
【0054】以上のようにしてベビー版の刷版を作成し
たら、次に当該版を使用して校正刷りを行い、そこで再
度柄くせが発生しているか否かを確認する(ステップS
8)。柄くせが発生している場合には、ステップS1に
戻って新たな単位素材の読み込みからやり直すか、ある
いはステップS4に戻ってエンドレス柄の段階での柄く
せ除去を行う。ステップS1に戻る場合には、それまで
の工程が全く無駄にはなるが、従来に比較すると工程が
自動化されているだけコストが安価で且つ作業負荷も軽
減されているので、無駄を最小限に留めることができ
る。
たら、次に当該版を使用して校正刷りを行い、そこで再
度柄くせが発生しているか否かを確認する(ステップS
8)。柄くせが発生している場合には、ステップS1に
戻って新たな単位素材の読み込みからやり直すか、ある
いはステップS4に戻ってエンドレス柄の段階での柄く
せ除去を行う。ステップS1に戻る場合には、それまで
の工程が全く無駄にはなるが、従来に比較すると工程が
自動化されているだけコストが安価で且つ作業負荷も軽
減されているので、無駄を最小限に留めることができ
る。
【0055】ベビー版を用いた校正刷りで柄くせの発生
がない場合には本版データの出力を行う(ステップS
9)。これはベビー版データをリピート処理部12によ
り縦横に所定回数だけ並べて配置することにより行わ
れ、作成された本版データは記憶手段5に登録されると
共に、出力される。本版データの出力は、ベビー版デー
タの出力と同様に、グラビア彫刻機6に供給して直接本
版を作成してもよいし、出力スキャナ2でフィルム出力
して、フィルムを介して刷版を作成してもよい。
がない場合には本版データの出力を行う(ステップS
9)。これはベビー版データをリピート処理部12によ
り縦横に所定回数だけ並べて配置することにより行わ
れ、作成された本版データは記憶手段5に登録されると
共に、出力される。本版データの出力は、ベビー版デー
タの出力と同様に、グラビア彫刻機6に供給して直接本
版を作成してもよいし、出力スキャナ2でフィルム出力
して、フィルムを介して刷版を作成してもよい。
【0056】以上のようにして本版データを出力した後
は、再度校正刷り(ステップS10)を行い、最終チェ
ックを受けてそれでよろしければ、本版を用いて本機刷
りを行い(ステップS11)、工程は終了となる。な
お、本版校正刷りの結果柄くせの発生が確認された場合
にはステップS1またはステップS4に戻ってやり直
す。
は、再度校正刷り(ステップS10)を行い、最終チェ
ックを受けてそれでよろしければ、本版を用いて本機刷
りを行い(ステップS11)、工程は終了となる。な
お、本版校正刷りの結果柄くせの発生が確認された場合
にはステップS1またはステップS4に戻ってやり直
す。
【0057】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものでなく、種々
の変形が可能である。例えば、上記実施例では柄再配置
処理部10は抽象柄製版処理手段8に含まれるものとし
たが、柄再配置処理部のみを別体のユニットとして構成
し、制御手段3と高速バスあるいは通信回線で接続する
ようにしてもよいものである。また、柄再配置のための
画像データの処理は種々考えられるところであり、上記
実施例に限定されるものではないものである。また更に
上記実施例では画素ブロック転送部50は図5の画素ブ
ロック転送部31と別ユニットとして構成するようにし
たが、画素ブロック転送部31を共用してもよいもので
ある。
が、本発明は上記実施例に限定されるものでなく、種々
の変形が可能である。例えば、上記実施例では柄再配置
処理部10は抽象柄製版処理手段8に含まれるものとし
たが、柄再配置処理部のみを別体のユニットとして構成
し、制御手段3と高速バスあるいは通信回線で接続する
ようにしてもよいものである。また、柄再配置のための
画像データの処理は種々考えられるところであり、上記
実施例に限定されるものではないものである。また更に
上記実施例では画素ブロック転送部50は図5の画素ブ
ロック転送部31と別ユニットとして構成するようにし
たが、画素ブロック転送部31を共用してもよいもので
ある。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、従来非常に手間がかかり、長時間を要してい
たレタッチ作業を自動化できるので、短時間で柄くせを
除去することができるばかりでなく、エンドレス柄の全
体に対してピクセルコピー方式による柄くせ除去を行う
ことができるので、柄くせ除去の効果は非常に大きいも
のである。
によれば、従来非常に手間がかかり、長時間を要してい
たレタッチ作業を自動化できるので、短時間で柄くせを
除去することができるばかりでなく、エンドレス柄の全
体に対してピクセルコピー方式による柄くせ除去を行う
ことができるので、柄くせ除去の効果は非常に大きいも
のである。
【図1】 本発明に係る抽象柄製版システムの一実施例
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図2】 本発明に係る抽象柄製版システムを用いた場
合の製版工程の例を示すフローチャートである。
合の製版工程の例を示すフローチャートである。
【図3】 エンドレス柄を作成する際の透かし合成を説
明するための図である。
明するための図である。
【図4】 ピクセルコピー方式の有効性を説明するため
の図である。
の図である。
【図5】 柄くせ除去処理部の構成例を示す図である。
【図6】 ソースパターンを選択する際の表示画面の例
を示す図である。
を示す図である。
【図7】 ピクセルコピー方式におけるマスクデータを
作成するための閾値の求め方を説明するための図であ
る。
作成するための閾値の求め方を説明するための図であ
る。
【図8】 マスクデータを作成するための2値化処理を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図9】 ピクセルコピー方式の動作を説明するための
図である。
図である。
【図10】 柄再配置の必要性を説明するための図であ
る。
る。
【図11】 柄再配置処理部の構成例を示す図である。
【図12】 エンドレス柄のモードを示す図である。
【図13】 ベビー版を作成する際のエンドレス柄のリ
ピートのモードを示す図である。
ピートのモードを示す図である。
【図14】 従来の建材印刷用抽象柄の製版工程の例を
示す図である。
示す図である。
【図15】 柄くせを説明するための図である。
1…入力スキャナ、2…出力スキャナ、3…制御手段、
4…入力手段、5…記憶手段、6…グラビア彫刻機、7
…カラープリンタ、8…抽象柄製版処理手段、9…エン
ドレス化処理部、10…柄再配置処理部、11…柄くせ
除去処理部、12…リピート処理部、13…表示処理手
段、14…カラーモニタ。
4…入力手段、5…記憶手段、6…グラビア彫刻機、7
…カラープリンタ、8…抽象柄製版処理手段、9…エン
ドレス化処理部、10…柄再配置処理部、11…柄くせ
除去処理部、12…リピート処理部、13…表示処理手
段、14…カラーモニタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 榮助 埼玉県入間郡三芳町竹間沢311 株式会社 大日本トータルプロセス建材内
Claims (2)
- 【請求項1】 エンドレス柄データの所定の位置の柄デ
ータに基づいてマスクデータを作成し、該マスクデータ
に基づいて所定の位置の画素データを他の異なる所定の
位置にコピーする第1の手段と、前記エンドレス柄デー
タを所定数のブロックに分割し、分割されたブロックを
再配置する第2の手段を備えることを特徴とする抽象柄
製版システム。 - 【請求項2】 エンドレス柄データの所定の位置の柄デ
ータに基づいてマスクデータを作成し、該マスクデータ
に基づいて所定の位置の画素データを他の異なる所定の
位置にコピーする第1の手段と、前記エンドレス柄デー
タを所定数のブロックに分割し、分割されたブロックを
再配置する第2の手段を備える抽象柄製版システムによ
り所定の画像処理を施して得たエンドレス柄を縦方向及
び横方向に所定の回数リピートして得たパターンに基づ
いて刷版を作成し、当該刷版を用いて印刷してなること
を特徴とする印刷物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25763091A JPH05100405A (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 抽象柄製版システム及び印刷物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25763091A JPH05100405A (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 抽象柄製版システム及び印刷物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05100405A true JPH05100405A (ja) | 1993-04-23 |
Family
ID=17308916
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25763091A Pending JPH05100405A (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 抽象柄製版システム及び印刷物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05100405A (ja) |
-
1991
- 1991-10-04 JP JP25763091A patent/JPH05100405A/ja active Pending
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