JPH049921Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、揺れ飾り部材を有するかんざしに
関するものである。

解決しようとする技術課題 揺れ飾り部材を有する従来のかんざしは、丸環
に揺れ飾り部材を結合し、その丸環を装飾部に揺
動自在に連結してなつているが、丸環は製作コス
トが高くつき、また、丸環を装飾部に結合するに
も面倒であつて、結局、かんざしが装飾性の度合
には見合わず高価になる欠点があつた。

この考案は、上記の点に鑑み、前構成品を単純
な成形品とし、簡単に嵌合連結できる構造とし
て、製作コストの低減化を図り、しかも、揺れ飾
り部材を簡単に組付けることができるようにした
かんざしを提供しようとするものである。

この考案の実施例 次に、この考案の実施例を図面に基いて説明す
る。

この考案に係るかんざしは、各種の形状・模様
又はその結合などの装飾要素を有する装飾部材１
と、装飾部材に連結した状態で髪に差し込んで保
持される差し込み部材２と、装飾要素を有し、装
飾部材１及び差し込み部材２の間に揺動自在に保
持される揺れ飾り部材３とからなつている。

装飾部材１の背面には一対の突起４，４が所定
距離を隔てて突設してある。突起の先端の間隔は
それよりも基端側の部分における間隔よりも小と
されている。また、好ましい実施例として、両突
起の中間よりわずか上側において装飾部材の背面
に凹部５が形成してあり、さらに好ましい実施例
として、これら両突起及び凹部が装飾部材の側面
方向からなるべく見えないようにするため下方開
口コ字るの凸条６が設けてある。

差し込み部材２は、一方側に人間又は人形の頭
髪に安定した状態で差し込みうる、一例として二
又状の差し込み片７を有し、他端に一例として三
又状の連結片８を有する。中央連結片８ａは、先
端に装飾部材１の凹部５に挿入しうる係止部９
を、中央に前記一対の突起４，４の大きい間隔内
に嵌合される頭部１０を、基部に一対の突起４，
４の小間隔内に嵌合される首部１１を有する。ま
た、側部連結片８ｂ，８ｂは中央連結片８ａから
各突起４の幅にほぼ等しい距離だけ離間されてい
る。そして、装飾部材１の各突起４の側面と凸条
６との間は、各側部連結片８ｂの幅にほぼ等し
い。さらに、中央連結片８ａと各側部連結片８ｂ
との間に形成してある切欠孔１２，１２の差し込
み部材他端からの深さは、突起４の装飾部材１の
背面からの突出長さより深くされている。

また、揺れ飾り部材３は、差し込み部材２の前
記切欠孔１２に水平方向から揺動可能に挿入しう
る小径部１３を有し、その上端部に、孔１２から
抜けない程度の大径部１４を有し、小径部の下側
に任意の装飾形状を備えた垂下部１５を有してい
る。大径部は揺れ飾り部材を揺れ易くするため、
球形にすることが望ましい。

各構成要素１，２，３は上記のような構造であ
るので、合成樹脂材料から安価な成形型を用いる
成形品として製作することができる。

そして、上記のような構成であるので、まず、
各揺れ飾り部材３の小径部１３を差し込み部材２
の連結片の間、すなわち、切欠孔１２に挿入し、
連結片８の中央連結片８ａの先端の係止部９を凹
部５に、頭部１０を突起４，４の大間隔内に、首
部１１を小間隔内にそれぞれ嵌合すると同時に、
突起４，４の一部を孔１２内に嵌合して孔１２の
開口を閉塞する。また、側部連結片８ｂ，８ｂを
突起４と凸条６との間に嵌合する。こうして、差
し込み部材２の一端が装飾部材１にしつかり固定
され、かつ、揺れ飾り部材３が孔１２において揺
動自在に保持され、かんざしが完成する。

第２図及び第３図は、完成状態のかんざしを示
す。凸条６を備えたので、差し込み部材の連結片
８と突起４，４との多少複雑な嵌合構造が側面か
ら見えなくなるので、かんざしの装飾性が向上す
る。

上記実施例は、二つの揺れ飾り部材を装着する
ようにしたので、連結片８が三又状に形成された
が、揺れ部材の数に応じて、連結片の形状は二又
状その他の複数又状とされる。

この考案の効果 上述のように、この考案によれば、背面に一対
の弾性突起を備えた装飾部材と、一端に複数又状
をなし、中央部分が前記弾性突起に嵌着される連
結片を備え、他側に髪に差し込まれる差し込み片
を有する差し込み部材と、前記連結片の溝内に挿
通され、前記装飾部材と前記差し込み部材の連結
により前記弾性突起と前記連結片の間に揺動自在
に保持される揺れ飾り部材とからなるので、全構
成品が単純な成形品となり、簡単に嵌合連結でき
るから、製作コストが低減され、しかも、揺れ飾
り部材を簡単に組付けることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は、この考案の一実施例を示すものであ
り、第１図は分解斜視図、第２図は完成状態を示
す側面図、第３図は同じく平面図である。 １……装飾部材、２……差し込み部材、３……
揺れ飾り部材、４……突起、７……差し込み片、
８……連結片、１２……切欠孔、１３……小径
部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (イ) 背面に一対の弾性突起を備えた装飾部材と、 (ロ) 一端に複数又状をなして前記弾性突起に嵌着
   される連結片を備え、他側に髪に差し込まれる
   差し込み片を有する差し込み部材と、 (ハ) 前記連結片の溝内に挿通され、前記装飾部材
   と前記差し込み部材の連結により前記弾性突起
   と前記連結片の間に揺動自在に保持される揺れ
   飾り部材と、 からなるかんざし。