JPH049770Y2 - - Google Patents

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JPH049770Y2
JPH049770Y2 JP16865886U JP16865886U JPH049770Y2 JP H049770 Y2 JPH049770 Y2 JP H049770Y2 JP 16865886 U JP16865886 U JP 16865886U JP 16865886 U JP16865886 U JP 16865886U JP H049770 Y2 JPH049770 Y2 JP H049770Y2
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eaves
straw
roof
tile
base
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  • Building Awnings And Sunshades (AREA)
  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、軒先がわらを屋根の横方向に重な
るようにして葺設する際に、屋根の軒先側に取付
けて軒先がわらを保持させる瓦保持材に関するも
のである。
[従来技術とその問題点] 従来、軒先がわらを屋根の横方向に重なるよう
にして葺く場合には、軒先がわらの下に葺土を盛
り、軒先がわらをこの葺土の上に押え付けると共
に、屋根に設けられた横瓦桟より銅線を延出さ
せ、この銅線で軒先がわらを引張るようにして吊
り、軒先がわらを屋根の軒先に保持させるように
していた。
しかし、このようにして軒先がわらを屋根の軒
先に葺く場合、瓦相互の重なりを調整しながら正
確な位置に葺設することが困難であると共に、葺
土の量や、瓦を押え付ける力の調整等も困難であ
り、軒先がわらをうまく葺くのには熟練を要する
という問題があつた。
また、上記のように軒先がわらを、横瓦桟に銅
線で引張るようにして吊つて保持させただけで
は、軒先側に瓦がずれ落ちるのを防止することが
できても、瓦のがたつきや、屋根の横方向へのず
れおよび斜め方向へのひねり等を防止することが
できなかつた。
このため、従来においては、地震や強風等によ
つて、軒先がわらががたつき、屋根の横方向にず
れて屋根から落ちたり、軒先がわらが屋根から吹
飛ばされたりするおそれがあつた。
さらに、上記のようにして軒先がわらを葺いた
だけでは、軒先がわら間の下に雀口が残り、この
雀口から蛇や鼠が屋根裏に侵入したり、この雀口
に雀等が巣を作るという問題があり、また、強風
の際には、この雀口に風が吹込み、瓦が下から持
上げられて吹飛ばされるという問題もあつた。
また、このような雀口をなくすため、従来は軒
先がわらを葺設した後で、この雀口を漆喰等で塗
りつぶすことも行なわれたが、このような作業は
非常に面倒であり、またコストも高くつくという
問題があつた。
[問題点を解決するための手段] この考案は、軒先がわらを屋根の横方向に重な
るようにして葺く場合における上記のような問題
を解決せんとしてなされたものであり、以下に示
すような瓦保持材を用いて、軒先がわらを屋根の
軒先側において保持するようにしたのである。
この考案に係る瓦保持材は、軒先がわら10を
屋根20の横方向に重なるようにして葺設する際
に、屋根20の軒先側の適当な位置に取付けられ
て軒先がわら10を保持するようになつており、
その基部31は、軒先がわら10間の下に生じる
雀口に対応した形状に形成されている。
そして、この基部31には、下に位置する軒先
がわら10の重なり側の縁部が嵌入される係止凹
部32が設けられている。
なお、この瓦保持材の基部31は、軒先がわら
10間の下に生じる雀口の形状に対応して形成さ
れるため、軒先がわら10の種類に応じてその形
状が異なつている。
[作用] このように構成された瓦保持材を、上記のよう
に屋根20の軒先側の適当な位置に取付けて軒先
がわら10を保持させるようにすると、この瓦保
持材の基部31により、軒先がわら10間の下に
生じる雀口が閉塞されると共に、この基部31に
設けられた係止凹部32に、下に位置する軒先が
わら10の重なり側の縁部が嵌入されて軒先がわ
ら10が係止され、軒先がわら10のがたつきや
浮上り等が抑制されるようになる。
[実施例] 以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳述
する。
第1図〜第6図においては、屋根20の横方向
に重なるようにして葺設する軒先がわら10が、
第7図に示すような軒先桟がわら10aである場
合に使用する瓦保持材30aの例を示している。
この場合に使用する瓦保持材30aは、その基
部31aが、軒先桟がわら10間の下に生じる雀
口の形状に対応した略山形状に形成され、その上
端部からは、下に位置する軒先桟がわら10aの
上面を係止させる係止片33aが延出されて、下
に位置する軒先桟がわら10aの重なり側の縁部
を嵌入させる係止凹部32aが形成されている。
そして、このような瓦保持材30aは、屋根2
0の軒先側の適当な位置において、その基部31
aが屋根20の勾配方向と直角に立設されるよう
にして、軒先に沿つて野地板21等に設けられた
瓦座や広小舞い等の軒先横桟22に取付けられる
ようになつている。
このように、瓦保持材30aを屋根20の軒先
側の適当な位置に取付けるにあたり、第2図〜第
5図に示す例では、その基部31aの下縁から取
付部34aを適当な角度で延出させ、この取付部
34aを上記軒先横桟22の適当な位置に取付け
るようになつている。
ここで、取付部34aを基部31aより延出さ
せる角度は、基部31aを屋根20の勾配方向と
直角に立設させるようにするため、軒先横桟22
の状態によつて異なり、第2図および第3図に示
すように、軒先横桟22の縦断面が台形状で、そ
の上面の角度が屋根20の勾配と異なる場合に
は、軒先横桟22の上面の角度に対応した角度で
取付部34aを延出させている。また、第4図お
よび第5図に示すように、軒先横桟22の縦断面
が長方形状で、その上面の角度が屋根20の勾配
と同じである場合には、取付部34aを基部31
aと直角に延出させている。そして、このように
延設させたそれぞれの取付部34aには、上記軒
先横桟22に取付けるための釘孔35aが設けら
れると共に、その適当な位置に切込み36aが設
けられ、この切込み36aを軒先横桟22に予め
付された割付け位置の目印23に合わせ、上記釘
孔35aから釘24を打込み、基部31aが屋根
20の勾配方向と直角に立設されるようにして、
瓦保持材30aを軒先横桟22の適当な位置に取
付けるようになつている。
また、第6図に示す例では、瓦保持材30aを
適当な厚みの木材で形成すると共に、軒先横桟2
2に取付けるその底面を、基部31aが屋根20
の勾配方向と直角に立設するような角度に調整
し、軒先横桟22において予め定められた割付け
位置に、この瓦保持材30aを釘24で打付ける
ようになつている。
上記のようにして、瓦保持材30aを予め割付
けされた屋根20の軒先側の適当な位置に順々に
取付けた後は、第1図に示すように、軒先桟がわ
ら10aを軒先横桟22に取付けられた一対の瓦
保持材30a間に挟み込むようにして順々に屋根
20の横方向に重ねるようにして葺設するのであ
る。
このように軒先桟がわら10aを葺設するにあ
たつては、軒先桟がわら10aの瓦当側を、先に
葺設された軒先桟がわら10a上に載置させるよ
うにし、先の軒先桟がわら10aの重なり側の縁
部が既に係止凹部32aに嵌入されている一側の
瓦保持材30上に沿わせると共に、この軒先桟が
わら10aの瓦当側と反対側の縁部を、他方の瓦
保持材30aの係止凹部32aに嵌入させ、軒先
桟がわら10aを一対の瓦保持材30a間に保持
させながら、屋根20の横方向に重ねるようにし
て順々に葺設するのである。
また、この実施例では、軒先桟がわら10aを
葺設するにあたり、第7図に示すように軒先桟が
わら10aの底面後端において下方に突設された
係止突起11aを、野地板21の適当な位置に取
付けられた横瓦桟25に係止させると共に、この
軒先桟がわら10aの後部に設けられた釘孔12
aから上記横瓦桟25に釘打ちを行ない、軒先桟
がわら10aの後部を、横瓦桟25に固定するよ
うにし、軒先桟がわら10aが屋根20の勾配方
向や横方向にずれたり、がたついたりするのをよ
り一層抑制するようにしている。
次に、第8図においては、軒先がわら10が第
9図に示すような平がわら部11bと丸がわら部
12bとが一体になつた軒先がわら10bである
場合に使用する瓦保持材30bの例を示してい
る。
ここで、上記のような軒先がわら10bを、屋
根20の横方向に重なるようにして葺設した場
合、この軒先がわら10b間の下に生じる雀口
は、丸がわら部12bの下で膨出した形状となる
ため、この瓦保持材30bの基部31bは、この
雀口の形状に対応した膨出部33bを有する形状
に形成されている。
そして、この基部31bの膨出部33bに係止
凹部32bが切込み形成されており、この係止凹
部32bに、下に位置する上記軒先がわら10b
の平がわら部11bの縁部が嵌入され、軒先がわ
ら10bがこの瓦保持材30bに係止されるよう
になつている。
また、この瓦保持材30bを屋根20の軒先側
の適当な位置において、その基部31bが屋根2
0の勾配方向と直角に立設されるように軒先横桟
22に取付けるため、その基部31bの下縁から
適当な角度で取付部34bを延出させ、この取付
部34bに、軒先桟材22に釘打ちするための釘
孔35bを設けると共に、その適当な位置に軒先
桟材22に割付けした目印23と位置合わせする
ための切込み36bを設けている。
また図示していないが、このような瓦保持材3
0bにおいても、前記の軒先桟がわら1aを保持
する瓦保持材30aの場合と同様に、瓦保持材全
体を適当な厚みの木材で形成し、その底面を適当
な角度に調整し、基部が屋根の勾配方向と直角に
立設されるようにして軒先横桟に取付けるように
することも可能である。
[考案の効果] 以上詳述したように、この考案に係る瓦保持材
においては、軒先がわら間の下に生じる雀口に対
応した形状に形成された基部に、係止凹部を設
け、この係止凹部に下に位置する軒先がわらの縁
部を嵌入させて、軒先がわらを係止させるように
なつているため、軒先がわらのがたつきや浮上
り、また屋根の横方向へのずれおよび斜め方向へ
のひねり等も抑制され、従来のように、地震や強
風等によつて、軒先がわらががたついたり、屋根
の横方向にずれて屋根から落ちたり、吹飛ばされ
たりするということがないようになる。
また、この瓦保持材の基部は、上記のように軒
先がわら間の下に生じる雀口に対応した形状に形
成されているため、この瓦保持材によつて軒先が
わらを保持させるようにすると、その基部によつ
て雀口が閉塞され、従来のように、雀口を漆喰等
で塗りつぶすという面倒な作業を行なわずとも、
雀口から蛇や鼠が屋根裏に侵入したり、雀口に雀
等が巣を作つたりするのを防止でき、また、雀口
から吹込んだ風によつて瓦が下から持上げられて
吹飛ばされるということもないようになる。
さらに、この瓦保持材を、予め割付けした軒先
の適当な位置に取付けておき、軒先がわらをこの
瓦保持材に保持されるように葺設すると、この瓦
保持材によつて軒先がわらの葺設位置や向きが定
まり、従来のように、瓦相互の重なりを調整しな
がら適当な位置に葺設したり、葺土の量や瓦を押
え付ける力を調整する等の困難な作業を必要とせ
ず、熟練を要さずとも簡単に、軒先がわらを正確
な位置および向きに葺設できるようになる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例を示し、第1図〜第6
図は軒先桟がわらを保持する瓦保持材の例を示し
ており、第1図は瓦保持材の使用状態を示す部分
切截斜視図、第2図〜第5図は瓦保持材の基部よ
り軒先横桟に取付ける取付部が延出された瓦保持
材の例を示し、第2図および第3図は縦断面台形
状の軒先横桟に取付ける状態を示す部分欠截斜視
図および縦断面図、第4図および第5図は縦断面
長方形状の軒先横桟に取付ける状態を示す部分欠
截斜視図および縦断面図、第6図は適当な厚みに
形成された瓦保持材を軒先横桟に取付ける状態を
示す部分欠截斜視図、第7図は軒先桟がわらの背
面側の斜視図、第8図は平がわら部と丸がわら部
とが一体になつた軒先がわらを保持する瓦保持材
の斜視図、第9図は平がわら部と丸がわら部とが
一体になつた軒先がわらの斜視図である。 符号の説明、10……軒先がわら、20……屋
根、31……基部、32……係止凹部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軒先がわら10を屋根20の横方向に重なるよ
    うにして葺設する際に、屋根20の軒先側に取付
    けられて軒先がわら10を保持する瓦保持材であ
    り、その基部31が軒先がわら10間の下に生じ
    る雀口に対応した形状に形成されると共に、この
    基部31に、下に位置する軒先がわら10の重な
    り側の縁部を嵌入させる係止凹部32が設けられ
    てなることを特徴とする瓦保持材。
JP16865886U 1986-10-31 1986-10-31 Expired JPH049770Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16865886U JPH049770Y2 (ja) 1986-10-31 1986-10-31

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16865886U JPH049770Y2 (ja) 1986-10-31 1986-10-31

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Publication Number Publication Date
JPS6373422U JPS6373422U (ja) 1988-05-16
JPH049770Y2 true JPH049770Y2 (ja) 1992-03-11

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ID=31101734

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JP16865886U Expired JPH049770Y2 (ja) 1986-10-31 1986-10-31

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006090059A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Sekisui House Ltd 軒先面戸および屋根の軒先構造

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JPS6373422U (ja) 1988-05-16

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