JPH049571B2 - - Google Patents

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JPH049571B2
JPH049571B2 JP59021874A JP2187484A JPH049571B2 JP H049571 B2 JPH049571 B2 JP H049571B2 JP 59021874 A JP59021874 A JP 59021874A JP 2187484 A JP2187484 A JP 2187484A JP H049571 B2 JPH049571 B2 JP H049571B2
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solvent
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  • Treating Waste Gases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、溶剤含有ガスの処理方法に関し、特
に回収メリツトの少ない低濃度もしくは高濃度溶
剤含有ガスからの溶剤を、吸着により回収後、燃
焼処理する新規な溶剤含有ガス処理方法に関す
る。
従来一般に、低濃度の溶剤含有ガスから溶剤等
を効率よく回収する方法としては、分子間引力を
捕集手段とする吸着法が多用されており、吸着剤
としては活性炭がよく知られている。そして活性
炭吸着法は、排ガスからほぼ常温で溶剤を活性炭
に吸着させる工程と、蒸気、または加熱ガスなど
によつての脱着回収工程とからなつている。
最近は溶剤の組成が複雑となり、回収しても再
利用できないケースが増大しつつあり、この場合
一般的には、溶剤含有ガスを直接燃焼炉、または
触媒燃焼炉へ導く、燃焼方式が用いられ、必要に
応じ廃熱利用が行われている。しかし低濃度の溶
剤含有ガスの処理の場合、助燃剤が多量に必要と
なるため、改良案として、溶剤含有ガスを一旦活
性炭に吸着させた後、高温ガスで脱着し、濃縮さ
れたガスを燃焼するシステムが提案されている。
従来の溶剤回収は一般に第1図に示すフローで
行われている。第1図において、原ガス(溶剤含
有ガス)1はフイルタ2によつて、クーラ3の熱
交換器表面に付着して伝熱防害となるダスト・ミ
スト等をあらかじめ除去し、ついでクーラ3に送
り、一般に乾燥機等から排出された高温ガスを安
全に処理し、かつ吸着剤の吸着能力を十分に発揮
できる温度にまで冷却し、その後ブロア4により
吸着剤を充填した吸着槽5に入り、該吸着槽5に
て回収すべき例えばアノン等の溶剤成分を吸着捕
集し、排空気6は大気へ放出する。この吸着捕集
の操作が終了した後、高温ガス7を吸着槽5へ送
り、吸着剤に吸着されていた上記溶剤成分を脱着
し、濃縮ガスとして燃焼炉8へ送る。
しかし、上記の従来法では、次のような重大な
欠点があつた。すなわち、ガス脱着で濃縮率を高
くするには、ガス量を少なく温度を上げる必要が
ある。このように高温ガスで脱着する場合に酸素
があれば活性炭の燃焼が生じるので、酸素が入る
と温度をあまり上げられず(例えばmax.150℃程
度)さらにガス量も多くする必要があつて脱着効
率が悪くなり溶剤の高濃度濃縮がはかりにくい。
また、活性炭中に原ガス中の不純物や重合物が
蓄積されて、吸着能力が低下する速さが急であ
り、活性炭寿命が比較的短くなると共に、高温ガ
スのため活性炭が乾燥しすぎて、ケトン等の反応
性溶剤の処理が危険となる等の欠点である。
本発明は上述のような従来法の欠点を解消する
ことを目的としてなされたものであつて、高温ガ
ス脱着に代えて助燃剤を必要とせず、溶剤回収に
おいて最も一般的方法である水蒸気脱着によつて
安全に溶剤回収を行うと共に、燃焼炉の廃熱を利
用し、脱着蒸気として再利用できる新規な方法を
提供するものである。
すなわち、本発明は溶剤含有ガス中の溶剤を活
性炭吸脱着工程を経て燃焼炉に送り燃焼処理する
方法において、該溶剤含有ガスを活性炭層に下方
より供給して溶剤を吸着させ、脱溶剤ガスを該活
性炭層の上方から大気に放出し、溶剤で飽和した
活性炭層は上方より脱着用水蒸気で脱着再生し、
脱着により得られた水蒸気溶剤混合ベーパをその
まゝ、又は要すれば分縮器により濃縮後、燃焼す
ることを特徴とする溶剤含有ガス中の溶剤処理方
法である。
本発明方法における新規な点とその特徴は、下
記のとおりである。
水蒸気脱着後の溶剤混合蒸気をそのまま燃焼
させる。
低濃度溶剤含有ガスの場合、分縮器を燃焼炉
の前に設け水蒸気の分縮を行つてから燃焼炉に
導く。
燃焼した溶剤の廃熱を回収して蒸気を発生さ
せ脱着用として再利用する。
固定式吸着槽でも移動式吸着槽でもいずれに
も採用できる。
蒸気脱着、特に上方から下方への脱着は、活
性炭への洗浄効果が働いて、活性炭の劣化が抑
えられる。
以下、本発明の方法を、図面に基き更に詳細に
説明する。
第2図は本発明方法の固定式吸着槽における一
実施例を示すフローシート図で低濃度溶剤含有ガ
スを吸着槽に吸着後蒸気脱着し、吸着後の蒸気溶
剤混合ベーパを燃焼させ、かつ廃熱を回収するシ
ステムを示す。
第2図において溶剤含有ガス1は、図では示さ
れていないフイルタ、クーラを経てブロアによ
り、下部から固定式吸着槽5に入り、該吸着槽5
内で吸着剤により溶剤が捕集され、排空気6は吸
着槽5の上部から排出される。一定時間の吸着の
後、該固定式吸着槽5に吸着槽5の上部から脱着
蒸気9を送り、先に捕集された溶剤は、蒸気と溶
剤の混合ベーパとなつて分縮器10に送り込まれ
る。低濃度溶媒含有ガスの場合、混合ベーパの脱
着蒸気/溶剤比はかなり大きくなるが、これを燃
焼炉11に導く前に蒸気の分縮を行うことでさら
に溶剤の濃縮を行うことができる。例えば蒸気/
溶剤=10/1以上であつてもこのベーパを約95゜に
冷却すると蒸気はほとんど凝縮し溶剤のみ凝縮せ
ずに残り、残つたベーパは1/1程度に濃縮される。
次に濃縮された混合ベーパを燃焼炉11に送
り、さらに空気12と混合して燃焼させ、燃焼時
に発生する廃熱を利用して、廃熱ボイラ13で蒸
気を発生させ、アキユームレータ16に送り脱着
蒸気ラインと、暖房プロセスラインBに流す。一
方分縮器10の廃熱を回収して蒸気発生器15で
も蒸気を発生させ、アキユームレータ16に送り
出す。すなわち燃焼炉11と分縮器10の廃熱を
回収して廃熱ボイラ13と蒸気発生器15により
蒸気を発生させ、脱着用として再利用できる。廃
熱ボイラ13からの排ガスは、煙突14より排出
される。なお、Aは排水ドレン、Cは廃熱ボイラ
13への給水管である。
さらに、本発明の方法の移動式吸着槽における
実施態様例のフローを第3図に示す。溶剤含有ガ
ス1は下部から移動式吸着槽Lに導かれるところ
で溶剤が捕集され、また排空気6は排出され、第
2図で説明した順序に従つて廃熱が利用され、蒸
気を発生させ再利用を行うが、移動式吸着槽Lの
内部は活性炭a,b,cが、それぞれ層をなして
おり、下側の活性炭cから溶剤含有ガス1を吸着
していき吸着がすむとラインKを通つて活性炭脱
着槽Hに送り出され脱着蒸気9により脱着が行わ
れる。活性炭Cが送り出されると活性炭bが図示
しない送り装置により活性炭Cの位置へ下降し、
吸着が行える状態となる。また活性炭aも活性炭
bの位置へ下降し新たに活性炭脱着槽Hで脱着さ
れた活性炭がラインJを通つて活性炭aの位置に
送り込まれる。なお図中の番号の意味するところ
は第2図と同じである。
以上低濃度溶剤含有ガスの場合に、分縮器10
により濃縮してから溶剤混合ベーパを燃焼炉へ送
る方法を説明したが、溶剤含有ガス1の処理方法
については、すなわち廃熱を回収して再利用を行
うシステムは、固定式吸着槽5でも移動式吸着槽
Lでも同一である。
さらに本発明の方法は、高濃度溶剤含有ガスな
どの処理の場合には、分縮器10を介さずに直接
燃焼炉11へ溶剤ベーパを導き燃焼させてよく、
分縮器10での排水ドレンAを場合によつては蒸
気として再利用し、クローズド化することも可能
であり、また燃焼炉11に廃熱ボイラ13を内設
してもよいことはいうまでもない。
以下に本発明方法により溶剤含有ガスを処理し
た例を具体的に説明する。
例 第2図に示したフローに従つて処理した。溶剤
500ppmを含有する原ガスを10000Nm3/hで吸着
槽に導入した。この時溶剤量は約20Kg/hであ
る。一定時間吸着後該吸着槽に脱着蒸気を1000
Kg/hで導入し、吸着槽内に捕集された溶剤を脱
着する。蒸気・溶剤混合ベーパは脱着蒸気1000
Kg/hに溶剤20Kg/hの割合のものとなつた。該
混合ベーパを分縮器に導き、蒸気を凝縮して水
900Kg/hを排出し、得られた濃縮混合ベーパは
蒸気100Kg/h、溶剤20Kg/hと10倍に濃縮され
ていた。この濃縮混合ベーパに空気を1000Nm3
h混合し、溶剤濃度5000ppmとして燃焼炉にて燃
焼した。
また上記の蒸気・溶剤混合ベーパ(脱着蒸気
1000Kg/h:溶剤20Kg/h)を分縮器に送らず、
そのまま空気2000Nm3/hを混合し、溶剤濃度
2500ppmとして触媒燃焼炉にて燃焼処理を行つ
た。
以上詳述した本発明方法の効果は、下記のとお
りである。
(1) 溶剤含有ガス処理法における蒸気脱着と燃焼
方式との組合せは、ガス脱着濃縮に比べ濃縮率
が高く、かつ助燃剤が不要、又は著しい低減が
はかれ、効率的、経済的である。
(2) ガス脱着の場合酸素があれば活性炭の燃焼を
生じることがあり、脱着効率に影響するが、蒸
気脱着にすることによつて酸素存在による脱着
効率への影響がなくなる。
(3) 活性炭寿命がガス脱着と燃焼方式の組合せの
場合に比べ長く、またガス脱着では活性炭が乾
燥しすぎて反応性溶剤の処理が危険となるが、
蒸気の場合安全性が向上する。
(4) 溶剤の燃焼廃熱を回収して蒸気を発生させ脱
着用に再利用し経済的である。
(5) 蒸気脱着を上方から下方へ行うことによつ
て、活性炭の洗浄効果が奏され、活性炭の劣化
が抑制される。
すなわち、本発明の方法は広く溶剤回収装置一
般に用いて、利点が多く産業上有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来法による溶剤回収、燃焼方法のフ
ローであり、第2図は本発明の方法の固定式吸着
槽における一実施例のフローであり、そして第3
図は本発明の方法の移動式吸着槽における別の一
実施例のフローである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 溶剤含有ガス中の溶剤を活性炭吸脱着工程を
    経て燃焼炉に送り燃焼処理する方法において、該
    溶剤含有ガスを活性炭層に下方より供給して溶剤
    を吸着させ、脱溶剤ガスを該活性炭層の上方から
    大気に放出し、溶剤で飽和した活性炭層は上方よ
    り脱着用水蒸気で脱着再生し、脱着により得られ
    た水蒸気溶剤混合ベーパをそのまゝ、又は要すれ
    ば分縮器により濃縮後、燃焼することを特徴とす
    る溶剤含有ガス中の溶剤処理方法。
JP59021874A 1984-02-10 1984-02-10 溶剤含有ガス処理法 Granted JPS60168514A (ja)

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