JPH0494852A - 連続鋳造設備のノズル交換方法及びその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、連続鋳造設備のタンディッシュの底部に装着
されたスライディングノズル及び注入ノズル等のノズル
交換方法及びその装置に関するものである。

［従来技術］ 連続鋳造設備のタンディツシュの底部に装着されている
スライディングノズル及び壮大ノズル等は、タンディツ
シュ内の溶鋼、モールド内の溶鋼及び前記ノズル内を流
れる溶鋼等の熱によって損傷する為、頻繁に交換する必
要がある。

かかるノズル等の交換は、従来より人手により行ってお
り、そして、ノズル交換の際、タンディツシュ内からノ
ズル開［１部を介して熱風か吹出すため、タンディツシ
ュの温度が人手作業に適する温度まで低下するのを待っ
て行われていた。

［発明が解決しようとする課題］ 従って、従来ではタンディツシュが人手作業ができる温
度まで下がるのを待ってノズルの交換作業を行っていた
ので、タンディツシュの準備時間に多大の時間を使い作
業能率を悪くしていた。しかも、タンディツシュの耐火
レンガの温度が低下することによる耐火レンガの剥脱が
起きる危険も有していた。

本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、タン
ディツシュが高温状態であってもノズル交換が容易にで
きると共に、タンディツシュを高温状態に維持して準備
時間を少なくすることのできる連続鋳造設備のノズル交
換方法及びその装置を提供しようとするものである。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本発明における連続鋳造設
備のノズル交換方法及びその装置は、連続鋳造設備のタ
ンディツシュ底部に設けられたノズルを交換する際、タ
ンディツシュの底部が側方になるようにタンディツシュ
を傾転させた後、該タンディツシュのカバーに設けられ
た穴より先端に栓が取付けられ、途中に熱遮蔽板が取付
けられた栓取付棒を先端側より挿入して、前記栓をタン
ディツシュのノズル開口部に押当てノズル開口部を塞ぐ
と共に、熱遮蔽板で前記タンディツシュカバーの穴を塞
ぎ、その後、タンディツシュの底部よりノズルを交換す
るものである。

また、作業場にタンディツシュを傾転させるタンディツ
シュ傾転装置を設け、該タンディツシュ傾転装置の側方
に架台を設け、該架台に、ノズルの中心を通るように移
動可能な栓取付棒を摺動可能に支持した摺動台を設ける
と共に、前記栓取付棒を動かす駆動装置を設け、前記栓
取付棒の先端にノズル開口部を塞ぐ栓を取付け、栓取付
棒の途中にタンディツシュカバーの穴を塞ぐ熱遮蔽板を
取付けたものである。

［実施例コ 本発明の一実施例について図面を参照して説明する。

第１図は本発明のノズル交換装置の一部破断平面図、第
２図は第１図の■線に沿う一部破断正面図である。

１はタンディツシュで、一般のタンディツシュと同様に
、側壁及び底部に外装の鉄皮２とその内側に耐火レンガ
３の内張りが施されている。そして、タンディツシュ１
の底部には、タンディツシュ内の溶鋼をモールドに注入
するための注入ノズル４が装着され、その注入ノズル４
には図示しないスライディングノズルを介して浸漬ノズ
ルが接続されている。４ａはノズル開口部である。

タンディツシュ１の長辺側側壁の一方の上端部には、オ
ーバーフロー兼用の排出口５が設けられ、タンディツシ
ュ１の短辺側側壁には、タンディツシュ１を傾転させる
ための２つのトラニオン（図示せず）が装着されている
。

６はタンディツシュ傾転用台車で、タンディツシュ内の
残鋼を排出するための残鋼排出用シュートが設けられた
位置で、タンディツシュカーの走行する方向と直交する
方向に移動可能に設置されている。

タンディツシュ傾転用台車６には、タンディツシュ１を
傾転させるためのシリンダ７．８が装着されている。そ
して、第２図に示すように、タンディツシュ１を図示し
ないトラニオンを介してシリンダ７．８で支持する。（
第２図はタンディツシュ１が傾転された状態の図である
。） ９はタンディツシュ１の上面に取付けられたタンディツ
シュカバーで、該タンディツシュカバー９の注入ノズル
４の対向部には、後述する栓取付棒１３を挿入するため
の挿入穴１０が形成されている。

１１はタンディツシュ１の内側から注入ノズル４の開口
部４ａに栓１５を押し当てるための熱風防止装置で、タ
ンディツシュ１が傾転されている状態において、タンデ
ィツシュ１のタンディツシュカバー側側部に位置するよ
うに設置されている。

１２は熱風防止装ｆｉｌの架台で、該架台１２の上面に
は、タンディツシュ１が傾転された位置において、注入
ノズル４の中心を通り水平方向の移動可能な栓取付棒１
３を摺動可能に支持した摺動台］４か設けられている。

］５は熱風がタンディッシュ内よりノズル開［二１部４
ａを通ってタンディッシュ外へ出るのを防止するための
栓て、該栓１５は栓収付棒１３の先端（タンディツシュ
側）に取付けられている。

実施例では栓１５は、円筒状をしているがノズル開口部
を閉鎖できるものであればどのような形状でも良い。例
えば、円盤状７円柱状９球状、半円球状でも良い。また
、材質は耐熱性を有するので注入ノズル４と同様な材質
のものであれば良い。

１８はタンディッシュカバーの挿入穴１０より熱風か漏
洩したり、かつ、タンディツシュ１の輻射熱から摺動台
を守るための熱遮蔽板で、該熱遮蔽板１８は栓取付棒］
３の途中に該棒］３に摺動可能に取付けられている。

３１は熱遮蔽板１８をタンディツシュカバ９の挿入穴１
０に押しつける為のバネで、該バネ３１は摺動台１４と
熱遮蔽板１８の間で栓取付棒１３に挿入されている。

１６は栓取付棒１３を動がすための駆動装置（実施例は
油圧シリンダ）で、該駆動装置１６は栓取付棒１３の後
端に取付けられたブラヶッ１〜１７を介して栓取イ（棒
１３に接続されている。

１つはノズル交換装置で、タンディツシュ傾転位置を挟
んで反熱風防止装置側に設けられている。

２０はノズル交換装置１つの架台で、該架台］９の上面
にはスライドベース２］を介しで旋回軸２２が立設され
ている。旋回軸２２には、タンディツシュ１のノズル開
口部４ａと同一レベル面で旋回する旋回台２３が設けら
れ、その旋回台２３には、その周面に一定間隔をおいて
各種ノズル及びスライディングノズル等を保持するノズ
ル保持具２４が取付けられている。

なお、本実施例では、タンディツシュ内の残鋼排出位置
とノズルの交換作業場とを同一場所としたが、ノズルの
交換作業場を別の所に設けてもよい。また、駆動装置１
６は、油圧シリンダであるが、これに限定されることな
く例えばラック・ピニオン式、スクリュージヤツキ弐等
でもよい。

第３図は本発明の別の実施例図で、ノズルを人手作業に
より交換する際に使用するための補助具を示した図であ
る。なお、タンディッシュ傾転用台車６等は省略しであ
る。

２５はタンディッシュ１の内側よりノズル開口部４ａに
栓２７を押し当てるための熱風防止具である。２６は熱
風防止具２５の栓取付棒で、該栓取付棒２６の先端には
ノズル開口部４ａを閉鎖する栓２７が取付けられ、栓取
付棒２６の途中にはタンディッシュカバー９の挿入穴１
０からの熱風の漏洩を防止したり、人に輻射熱が当たる
のを防止する斧めの円盤状の熱遮蔽板２８か摺動可能に
取付、けられている。

３２は熱遮蔽板２８をタンディツシュカバ９の挿入穴１
０に押しつける為のハネで、該バネ３２は熱遮蔽板２８
の反栓２７側の栓取付棒２６に挿入されている。３３．
３４はバネ３２と熱遮蔽板２８とを規制するス１〜ツバ
である。

２９．３０は作業台で、タンディッシュ１を挟んだ両側
に設置されており、作業台２つはタンディツシュ１の注
入ノズル側に、作業台３０はタンディッシュカバー側に
配設されている。

［作用］ 次に、本願発明のノズル交換装置を用いて、ノズルを交
換する動作について説明する。

まず、鋳込位置でモールドへの溶鋼の注入が完了すると
、図示しないタンディッシュカーを走行させてタンディ
ッシュ−１を残鋼排出位置まで移動させる。タンディツ
シュカーか停止すると、タンディツシュ傾転台車６を、
タンディツシュカーの走行方向と直交する方向より移動
させて、タンディツシュ１をタンディッシュ傾転用台車
６に移載する。

即ち、タンディツシュ１に装着された図示しないトラニ
オンを介して、タンディツシュ傾転用台車６に設けられ
た傾転用のシリンダ７８て支持する。なお、タンディッ
シュ１にはタンディツシュカバー９は装着されたままで
ある。

次に、第２図に示す如く、タンディッシュ１の排出口側
を支持しているシリンタフを縮めて、タンディッシュ１
を９０°傾転させ、タンディツシュ１の底部か側方にな
るようにする。

タンディツシュ１が傾転されると、残鋼やスラグは排出
口５を介して図示しない残鋼排出台車上の桶に落される
。残鋼が排出されれば、駆動装置１６を動かすことによ
り栓１５を注入ノズル側に移動させる。

熱遮蔽板１８がタンディツシュカバー９の挿入穴】０に
接当すると共に、栓１５がタンディツシュ１のノズル開
口部４ａに接当すれば、ノズル交換装置１９のノズル保
持具２４を使って使用済みの注入ノズル４等をタンディ
ツシュ１のから取外す。その際、ノズル開口部４ａはタ
ンディツシュ１の内側より栓１５により塞がれているの
で、タンディツシュ内の熱風はノズル交換装置側に漏洩
することはない。

使用済みのノズルが取外されれば、旋回台を旋回させて
、新しいノズルが保持されたノズル保持具２４をノズル
開口部４ａ側に位置決めする。位置決めができれば、ノ
ズル保持具２４により新しいノズルをタンディツシュ１
に取付ける。

次に、熱風防止具２５を使って人手作業によりノズルを
交換する動作について説明する。

タンディツシュ１内の残鋼を残鋼排出台車上の桶に落す
までは、前記の動作と同様であるから説明は省略する。

残鋼が排出されれば、タンディツシュカバ９の挿入穴１
０より栓取付棒２６を挿入して、熱遮蔽板２８をタンデ
ィツシュカバー９の挿入穴１０に接当させると共に、栓
２７をノズル開口部４ａに押し当る。栓２７がノズル開
口部４ａに接当すれば、タンディツシュ１の底部側より
クレーン等を使って使用済みのノズルを取外す。ノズル
開口部４ａはタンディツシュ１の内側より栓２７により
塞がれているので、タンディツシュ内の熱風はノズル開
口部４ａを介して、ノズルの取外しをしている作業者の
方へは漏洩することはない。

また、栓取付棒２６を持っている作業者は、熱遮蔽板２
８によりタンディツシュカバー９の挿入穴１０が塞がれ
ているので挿入穴１０より熱風が漏れず、安全に作業を
行なうことができる。

使用済みのノズルが取外されれば、新しいノズルをクレ
ーン等を使ってタンディツシュ１に取付ける。取付作業
が終る〜と熱風防止具２５をタンディツシュカバー９の
挿入穴１０より抜出す。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、タンディツシュの
カバーに設けられた挿入穴より、先端に栓が取付けられ
、途中にタンディツシュカバーの穴を塞ぐ熱遮蔽板が取
付けられた栓取付棒を挿入してノズル開口部を栓で塞ぐ
と共に、タンディツシュカバーの穴も塞ぐようにしたの
で、高温状態のタンディツシュでもタンディツシュの底
部に近づいてノズルの交換作業を行うことができ、しか
も、タンディツシュ内の熱を漏洩させることはない。

従って、タンディツシュの整備時間を短縮することがで
きると共に、タンディツシュの熱間再使用が可能となる
ので、タンディツシュ予熱等の次回の鋳込準備も短時間
、低コストで行え、少エネルギー化も図れる。しかも、
タンディツシュの耐火レンガの温度低下を防止すること
ができるので、レンガの剥脱を減少させる等の効果も有
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のノズル交換装置の一部破断正面図、第
２図は第１図の■線に沿う一部破断正面図、第３図は本
発明の別の実施例図で、ノズルを人手作業により交際す
る際に使用するための補助具を示した図である。 １・・・タンディツシュ　　　３・・・耐火レンガ４・
・・注入ノズル　　　　４ａ・・・ノズル開口部５・・
・排出口 ６・・・タンディツシュ傾転台車 ９・・・タンディツシュカバ １０・・・挿入穴　　　　　　１１・・・熱風防止装置
１３．２６・・・栓取付棒　　１４・・・摺動台１５．
２７・・・栓　　　　　１６・・・駆動装置１８．２８
・・・熱遮蔽板 １９・・・ノズル交換装置

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）連続鋳造設備のタンディッシュ底部に設けられたノ
   ズルを交換する際、タンディッシュの底部が側方になる
   ようにタンディッシュを傾転させた後、該タンディッシ
   ュカバーに設けられた穴より先端に栓が取付けられ、途
   中に熱遮蔽板が取付けられた栓取付棒を先端側より挿入
   して、前記栓をタンディッシュのノズル開口部に押当て
   ノズル開口部を塞ぐと共に、熱遮蔽板で前記タンディッ
   シュカバーの穴を塞ぎ、その後、タンディッシュの底部
   よりノズルを交換することを特徴とする連続鋳造設備の
   ノズル交換方法。 ２）連続鋳造設備のタンディッシュ底部に設けられたノ
   ズルを交換する作業場において、該作業場にタンディッ
   シュを傾転させるタンディッシュ傾転装置を設け、該タ
   ンディッシュ傾転装置の側方に架台を設け、該架台に、
   ノズルの中心を通るように移動可能な栓取付棒を摺動可
   能に支持した摺動台を設けると共 に、前記栓取付棒を動かす駆動装置を設け、前記栓取付
   棒の先端にノズル開口部を塞ぐ栓を取付け、栓取付棒の
   途中にタンディッシュカバーの穴を塞ぐ熱遮蔽板を取付
   けたことを特徴とする連続鋳造設備のノズル交換装置。