JPH049251A - クラッド板の連続鋳造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、例えば、鋼若しくは非鉄金属のような２以上
の異なる材質を接合させてなるクラッド板を連続的に鋳
造しながら成型するクラ・ノド板の連続鋳造装置に関す
る。

（従来の技術） 従来、この種の鋼若しくは非鉄金属のような２以上の異
なる材質を接合させてなるクラ・ノド板の製造手段は、
２以上の異なる材質を合せたインゴットを製造し、これ
を加熱処理した後、熱間圧延−冷間圧延などの加工工程
を経て製造されている。

一般に、上記クラッド板は、例えば、バイメタルに代表
されるように広く使用されているが、最近では、複合材
料の１つとして被覆材料に位置付けされ、耐蝕性、耐熱
性等に優れた各種のステンレス鋼に加えて、Ｃｕ、Ｎｉ
５Ｔｉ系合金の非鉄金属材料が用いられ、母材とこれに
接合する合せ材との異なる特性を利用して単一材に組込
むことにより、材料の機能向上を図りながら、用途の拡
大化を図っている。

既に提案されているこの種の２以上の異なる材質を合せ
るクラッド板の製造手段は、第３図に示されるように、
圧延圧着手段である。

即ち、第３図において、各母材ａとこれに接合する異な
る合せ材すとによる各インゴットＣを分離材（剥離材と
もいう）ｄを介装して設け、この各インゴットＣの合せ
材すの両側に各止め部材ｆを取付けて固定し、これを上
下一対をなす圧延ロールｅｌ、ｅ２によって加圧して異
なる材質を合せて所定の厚さのクラッド板を製造してい
る。

又一方、２以上の異なる材質を合せるクラ・ノド板の製
造手段は、第４図に示されるように、火薬による爆発圧
着手段である。

即ち、第４図において、母材ａとこれに接合する異なる
合せ材すとによるインゴットＣを設け、このインゴット
Ｃの合せ材すの外側に火薬ｇを添設し、これを爆発させ
ることにより、異なる材質を合せて所定の厚さのクラッ
ド板を製造している。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上述した圧延圧着手段による前者のクラ
ッド板の製造手段は、母材ａとこれに接合する異なる合
せ材すと結合させる熱間圧延工程の前に、溶接又は鋳型
等の数多くの製造工程を必要としている関係上、製造価
額が高くなるばかりでなく、量産による省力化が困難で
ある。

又一方、上述した火薬による爆発圧着手段による後者の
クラッド板の製造手段は、母材ａとこれに接合する異な
る合せ材すとを火薬ｇを爆発させて、２以上の異なる材
質を合せて所定の厚さのクラッド板を製造している関係
上、これも製造価額が高くなるばかりでなく、工場の敷
地面積の制限を受け、量産による省力化が困難である。

本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって
、溶湯状態の母材とこれに接合する異なる合せ材とを溶
湯仕切板を介して一対の圧延ローラで所定の厚さに圧延
し、短時間に高精度に効率良く製造するようにしたクラ
ッド板の連続鋳造装置を提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 本発明は、機枠に温度調整を兼ねる一対の圧延ロールを
一定の間隙を存して回転自在に軸装し、この両圧延ロー
ルの上部に湯溜り室を形成した湯溜り枠体を跨がって設
け、この湯溜り枠体の直上に異なる溶湯を仕分けして収
容するタンディツシュを設置し、上記湯溜り室内に溶湯
仕切板を昇降自在に設け、上記両圧延ロールの近傍に加
熱用レーザー装置を付設し、上記両圧延ロール内に冷却
流体による冷却手段を設けたものである。

（作　用） 本発明は、予め、溶湯状態の母材とこれに接合する異な
る合せ材とに合わせて、温度調整を兼ねる一対の圧延ロ
ールを一定の間隙を存して回転し、他方、上記タンディ
ツシュに異なる溶湯を仕分けして収容し、この異なる溶
湯を上記湯溜り室内に溶湯仕切板を介して上記一対の圧
延ロールへ供給して冷却しながら所定の厚さに圧延して
機外へ取出し、クラッド板を短時間で高精度に効率良く
製造するようにしたものである。

（実施例） 以下、本発明を図示の一実施例について説明する。

第１図及び第２図において、符号１．２は、機枠（図示
されず）に一定の間隙３を存して回転自在に軸装された
温度調整を兼ねる一対の圧延ロールであって、この両圧
延ロール１．２の上部には、湯溜り室４を形成した湯溜
り枠体５が跨がって設けられており、この湯溜り枠体５
の直上には、タンディツシュ６が異なる溶湯Ｗａ、Ｗｂ
を仕分けして収容する設置されている。又、上記湯溜り
室４内には、溶湯仕切板７が、例えば、扛上装置８の吊
りロープ８ａで昇降自在に設けられており、この溶湯仕
切板７は上記湯溜り室４内で異なる溶湯Ｗ、ａ　ＳＷｂ
を仕分けして混合しないようにしており、この溶湯仕切
板７の位置は、鋳造及び圧延条件により、凝固シェルＷ
ａｌ、Ｗａ２の厚さが薄いとき、上記両圧延ロール１．
２に近づくようにし、凝固シェルＷａｌＳＷａ２の厚さ
が厚いとき、上記両圧延ロール１．２に遠さかるように
している。さらに、上記両圧延ロール１．２の近傍には
、加熱用レーザー装置９か両圧延ロール１．２を加熱す
るようにしてそれぞれ付設されており、上記両圧延ロー
ル１．２内には、第２図に示されるように、複数の噴射
孔１０ａを有する冷却流体による冷却手段１０が両圧延
ロール１．２を冷却するようにして設けられている。

一方、上記加熱用レーザー装置９の近傍には、例えば、
サーモスタットのような各温度センサー１１ａ、ｌｌｂ
が両圧延ロール１．２の表面温度を検出できるようにし
て付設されており、この各温度センサー１１ａ、ｌｌｂ
は温度演算器１２、目標温度（設定温度）と比較する温
度比較器１３を介して目標温度制御装置１４へ接続され
ている。

又、上記冷却流体による冷却手段１０には、冷却水量調
節器１５が上記目標温度制御装置１４へ接続されており
、上記上記加熱用レーザー装置９１＝は、レーザー発振
出力演算器１６が上記目標温度制御装置１４へ接続され
ている。

以下、本発明の作用について説明する。

予め、上記タンディツシュ６内に溶湯状態の異なる母材
としての溶ｉＷａとこれに接合する合せ材としての異な
る溶湯ｗｂを仕分けして収容する。

他方、温度調整を兼ねる一対の圧延ロール１．２を一定
の間隙３を存して回転しておく。

しかして、上記タンディツシュ６に異なる溶湯ＷａＳＷ
ｂを仕分けして収容しているから、これを上記湯溜り室
４内に溶湯仕切板７を介して上記一対の圧延ロールへ供
給して冷却しながら所定の厚さに圧延して、例えば、一
対のピンチローラ１７で機外へ強制的に取出すようにな
っているがら、クラッド板を短時間で高精度に効率良く
製造することができる。

なお、上記目標温度制御装置１４は、母材としての溶湯
Ｗａとこれに接合する合せ材としての異なる溶湯Ｗｂを
上記一対の圧延ロールへ供給して冷却しながら所定の厚
さに圧延しするように、上記各温度センサー１１ａ、ｌ
ｌｂ、冷却水量調節器〕５及びレーザー発振出力演算器
１６によって自動的に制御するようになっている。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明によれば、機枠に温度調整を兼
ねる一対の圧延ロールを一定の間隙を存して回転自在に
軸装し、この両圧延ロールの上部に湯溜り室を形成した
湯溜り枠体を跨がって設け、この湯溜り枠体の直上に異
なる溶湯を仕分けして収容するタンディツシュを設置し
、上記湯溜り室内に溶湯仕切板を昇降自在に設け、上記
両圧延ロールの近傍に加熱用レーザー装置を付設し、上
記両圧延ロール内に冷却流体による冷却手段を設け、溶
湯状態の母材とこれに接合する合せ材とを溶湯仕切板を
介して一対の圧延ローラで所定の厚さに圧延しているの
で、クラッド板を短時間で高精度に効率良く製造するこ
とができるばかりでなく、量産による省力化を図ること
ができるし、安価に提供することができる等の優れた効
果ををする。

の線図、第２図は、本発明に組込まれる圧延ロールの断
面図、第３図及び第４図は、既に提案されているクラッ
ド板の各製造手段を説明するための各図である。

１．２・・・圧延ロール、３・・・間隙、４・・・湯溜
り室、５・・・湯溜り枠体、６・・・タンディツシュ、
７・・・溶湯仕切板、９・・・加熱用レーザー装置、１
０・・・冷却手段、１１ａ１１１ｂ・・・温度センサー
、１４・・・目標温度制御装置、１５・・・冷却水量調
節器、１６・・・レーサー発振出力演算器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 機枠に一定の間隙を存して回転自在に軸装された温度調
   整を兼ねる一対の圧延ロールと、この両圧延ロールの上
   部に跨がって設けられた湯溜り室を形成した湯溜り枠体
   と、この湯溜り枠体の直上に設置され異なる溶湯を仕分
   けして収容するタンデイッシュと、上記湯溜り室内に昇
   降自在に設けられた溶湯仕切板と、上記両圧延ロールの
   近傍に付設された加熱用レーザー装置と、上記両圧延ロ
   ール内に設けられた冷却流体による冷却手段とよりなる
   クラッド板の連続鋳造装置。