JPH0491770A - 殺菌処理方法 - Google Patents

殺菌処理方法

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JPH0491770A
JPH0491770A JP2207073A JP20707390A JPH0491770A JP H0491770 A JPH0491770 A JP H0491770A JP 2207073 A JP2207073 A JP 2207073A JP 20707390 A JP20707390 A JP 20707390A JP H0491770 A JPH0491770 A JP H0491770A
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JP
Japan
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pressure
sterilization method
sterilization
food
foods
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JP2207073A
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English (en)
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Yoshihiro Nakagawa
善博 中川
Shinya Ochiai
信哉 落合
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は殺菌処理方法に関する。特に、100℃以下の
加熱殺菌方法と7,000気圧以下の加圧殺菌方法とを
組み合わせて、中性の食品類や医薬品類に含まれる細菌
・細菌胞子等の微生物類を殺菌することができる殺菌処
理方法に関する。
[従来の技術〕 食品類を汚染している微生物類によってその食品類を構
成するタンパク質・炭水化物・脂肪等が分解されて、食
品類が食中毒や腐敗を起こすことを防止し、食品類を長
期間保存するために、その食品類を汚染している微生物
類を殺菌することが必要である。また、点滴液・ドリン
ク剤等の医薬品や医薬部外品(以下医薬品類と云う。)
においては、これらの医薬品類中に侵入した病原性微生
物類による汚染を防止するために、上記の医薬品類中の
微生物類を殺菌することが必要である。
上記した食品類または医薬品類を汚染している微生物類
を殺菌する方法として、古(から加熱殺菌法が一般に使
用されてきた。食品類を加熱殺菌する場合、その食品類
が酸性食品類(PH4,5以下〕である場合は、細菌類
はその中では増殖できないので、その中で増殖すること
ができるカビや酵母のみを殺菌することができればよい
。ところで、これらのカビや酵母は高温に弱いので、殺
菌するための加熱温度を通常100 ’C以上にする必
要はない。そのため、酸性食品類に対しては、従来から
使用されている加熱殺菌法のみでも、お\むね問題はな
い。
しかし、加熱殺菌すべき食品類が中性食品類(PH4,
5以上)である場合は、カビや酵母のみならず細菌類も
その中で増殖することができるので、全ての微生物類を
殺菌する必要がある。ところが、細菌類中の殺菌胞子は
特に耐熱性が高く、これを殺菌するためには100℃以
上の高温加熱が必要であるから、中性食品類を加熱殺菌
法を使用して殺菌するためには、加熱殺菌温度を100
℃以上にしなければならない。
食品類を100’C以上に加熱すれば、食品類に含まれ
る香気成分等が気化して、その風味は損なわれることに
なり、商品価値を低下させることになる。
また、上記の医薬品類においては、全ての微生物類を殺
菌する必要があり、加熱殺菌法を使用するときはi o
 o ’c以上で行わなければならない。
そのため、100 ’C以上の高温加熱をすることによ
って変性するおそれのある成分は、上記の医薬品類には
使用しないことが望ましいと云う制限を生ずる。
加熱殺菌法におけるこのような問題点を解決する手法の
一つとして、近年、食品類に1.000気圧以上の高圧
を加えて殺菌する加圧殺菌法が開発された。この加圧殺
菌法は、100 ’C以上の加熱をせずに高圧を加えて
なす殺菌法であるから、上記のような高温加熱に起因す
る食品類の商品価値の低下等が発生するおそれはない。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、従来技術に係る加圧殺菌法は、細菌類中の栄
養細胞(細菌)を殺菌するには橿めて存効な手段である
が、細菌胞子を殺菌することは困難であると云う欠点を
有する。しかも、その多くが食中毒や腐敗の原因となる
細菌類であるバチルス属とクロストリデイウム属はいず
れも細菌胞子を形成する細菌類であるため、従来技術に
係る加圧殺菌法は、上記の中性食品類の食中毒や腐敗の
原因になる細菌類に対して十分な殺菌効果を挙げること
ができない。
本発明の目的は、この欠点を解消することにあり、中性
の食品類や医薬品類を汚染している細菌・細菌胞子等の
微生物類を、少なくとも100℃を超える高温加熱を使
用することなく、殺菌することができる殺菌処理方法を
提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的は、下記のいずれの手段によっても達成され
る。
第1の手段は、食品類または医薬品類を2,000〜7
,000気圧に加圧し、その後、100℃以下に加熱す
る殺菌処理方法である。
第2の手段は、食品類または医薬品類を100゛C以下
に加熱し、その後、2,000〜7,000気圧に加圧
する殺菌処理方法である。
上記の第1の手段と第2の手段とのいづれにおいても、
加圧工程を、40〜70゛Cにおいてなすと、特に効果
が顕著である。
■記の手段の加圧工程に使用する加圧処理装置と、上記
の加熱工程と、上記の殺菌処理方法が有効である食品類
または医薬品類と、これらの食品類または医薬品類を充
填する容器とについて、以下に補足説明する。
無圧処理装置 第1図参照 図において、■は2,000〜7.000気圧の高圧を
もって被加圧体を加圧しうる加圧処理装置である。11
は円筒状をなす耐圧容器であり、16は耐圧蓋である。
10は上記の耐圧容器11の中央部にある加圧室であり
、加圧媒体である液体が充満している。12はピストン
であり、その先端は上記の加圧室】Oの下部に挿入され
ている。このピストン12の断面積は、上記の加圧室1
0側では比較的小さく、下部の油圧室13側では比較的
大きくされているので、上記の加圧室10内の液体には
、油圧室13の油圧の数倍〜数十倍の圧力を加えること
が可能である。14は上記の耐圧容器11を加熱・冷却
するための加熱・冷却流体流路である。15は上記のピ
ストン12を駆動する油圧を供給する油圧管路である。
加圧すべき食品類または医薬品類は、容器中に充填され
て上記の被加圧体2とされる。
なお、液状またはペースト状の食品類または医薬品類を
容器中に充填せず、直接、上記の加圧室10(加圧媒体
である液体は排除されている。)内に収納して加圧を行
う場合には、上記の加圧室10に連通するバルブ付き食
品管路(図示せず。)を設けて、上記の食品類または医
薬品類の加圧室lOへの供給・排出を連続的に行うこと
が好ましい。
加愁工■ 加熱工程は100℃以下の温度で5〜30分間行えばよ
く、食品類の商品価値の低下等を極力少なくするために
は80〜90℃程度で行うことが好ましい。
食品類または医薬品類を容器中に充填した場合には、上
記の加熱はボイル殺菌に使用されているボイル槽で行え
ばよく、食品類または医薬品類を容器中に充填しない場
合には、プレート式または掻取り弐の熱交換器等を使用
して直接加熱を行えばよい。
文茹皿1人葺医J恭羞 本発明に係る殺菌処理方法を使用して殺菌される食品類
等は、液状、ペースト状、固体状、ゲル状等の食品類で
も、これらの食品類の混合物でもよい。液状食品類とし
ては、ジュース、牛乳、豆乳、コーヒー、ココア、日本
酒、しょうゆ、ソース等が例示できる。ペースト状食品
類としては、マヨネーズ、ケチャツプ、ポテトサラダ等
が例示できる。ゲル状食品類としては、ゼリー、カンテ
ン、ヨウカン等が例示できる。固体状食品類としては、
牛肉等の畜肉、まぐろ等の魚肉等が例示できる。液状食
品類と固体状食品類との混合物としては、野菜等の漬物
用原料とその調味液との混合物、果物とその調味液との
混合物等の調合食品等が例示できる。
本発明に係る殺菌処理方法を使用して殺菌される医薬品
類としては、血液製剤・食塩水・ブドー糖液等の点滴液
及びドリンク剤等が例示できる。
容器 本発明に係る殺菌処理方法を実施するとき、上記の食品
類または医薬品類を充填する容器には、軟質の樹脂フィ
ルム製容器(袋)や保形性のあるプラス千ツク製容器(
カップ)にプラスチック製等の蓋を加熱接着した容器等
が好適である。この容器に食品類または医薬品類を充填
して容器の中の気体を排除して完全密封すればよい。
〔作用〕
本発明者らは、従来の加圧殺菌法と100℃以下の加熱
殺菌法とのいづれによっても殺菌できない細菌胞子が、
加圧工程によってその耐熱性を著しく弱め、加圧工程に
つ−けて加熱工程をなせば、100℃以下の加熱工程を
もって殺菌しうる事実を発見した。本発明の第1の手段
は、本発明者らによって発見されたこの性質を活用した
ものであり、食品類または医薬品類を2,000〜70
00気圧に加圧して、細菌胞子の熱に対する抵抗ノJを
低下させた後に、I OO’C以下に加熱して、従来の
加〒殺菌法と100℃以下の加熱殺菌法とのいづれを使
用しても殺菌できない細菌胞子を、100℃以上の高温
加熱を使用することなく、殺菌するものである。
また、細菌胞子を加熱すると、成長等に類似すると思わ
れる生体的変化(細菌胞子が栄養細胞(細菌)に移行す
る変化)が発生するので、圧力に対する抵抗力が低下す
る性質がある。本発明の第2の手段はこの性質を活用し
たものであり、食品類または医薬品類を100 ’C以
下に加熱して、細菌胞子の圧力に対する抵抗力を低下さ
せた後に、2.000〜7.000気圧に加圧して、従
来の加圧殺菌法と100℃以下の加熱殺菌法とのいづれ
を使用しても殺菌できない細菌胞子を、100 ’C以
上の高温加熱を使用することなく、殺菌するものである
さらに、後述する実施例の結果から明らかなように、第
1の手段において、細菌胞子の熱に対する抵抗力を低下
させるための2,000〜7.000気圧の加圧工程を
、40〜70℃においてなすと、細菌胞子の熱抵抗力を
弱める効果がさらに顕著になり、つ\いてなされるl 
00 ’C以下の加熱工程の効果が顕著になる。また、
同様に、後述する実施例の結果から明らかなように、第
2の手段において、100℃以下の加熱工程で圧力に対
する抵抗力が低下している細菌胞子を、2.000〜7
.000気圧の加圧工程を40〜70℃においてなすと
、加圧工程の効果がさらに顕著である。請求項3に記載
された手段はこの性質を活用したものである。
〔実施例] 以下、明細書の末尾に添付した表を参照して、本発明の
四つの実施例に係る殺菌処理方法について説明する。
第I実施例は、その多くが好気性食中毒菌であるバチル
ス属(但し、バチルス・ズブチリスは腐敗菌であり食中
毒菌ではない。)の細菌胞子と中性緩衝液との混合液に
、本発明の各請求項に係る殺菌処理方法と従来技術に係
る加圧殺菌法及び加熱殺菌法とを実施して、その殺菌処
理実施直後の生残菌数を比較したものである。
第2実施例は、第1実施例と同一の細菌胞子と液体培地
との混合液に、本発明の各請求項(但し請求項2とこれ
に従属する請求項3を除く。)に係る殺菌処理方法と従
来技術に係る加圧殺菌法及び加熱殺菌法とを実施して、
一定期間保存した後の細菌濃度を比較したものである。
第3実施例は、その多くが搬気性食中毒菌であるクロス
トリデイウム属の細菌胞子と莫留水との混合液に、本発
明の請求項3に係る殺菌処理方法と従来技術に係る加圧
殺菌法及び加熱殺菌法とを実施して、その殺菌処理実施
直後の生残菌の有無を比較したものである。
第4実施例は、通常の食品類に、本発明の各請求項に係
る殺菌処理方法と従来技術に係る加圧殺菌法及び加熱殺
菌法とを実施して、一定期間保存した後の生残菌と腐敗
の有無を比較したものであ第」J01桝 本実施例は、その多くが好気性食中毒菌であるバチルス
属(但し、バチルス・ズブチリスは腐敗菌であり食中毒
菌ではない。)の細菌胞子と中性緩衝液との混合液に、
本発明の各請求項に係る殺菌処理方法と従来技術に係る
加圧殺菌法及び加熱殺菌法とを実施して、その殺菌処理
実施直後の生残菌数を比較したものである。
本来的には納豆菌であるか、腐敗菌の1種であるバチル
ス・ズブチリス(Bacillus 5ubtilis
var、 niger)と、食中毒菌の1種であるバチ
ルス・ビュミルス(Bacillus pumilus
)  と、同しく食中毒菌の1種であるバチルス・セレ
ウス(Bacillus cerevs)のバチルス属
3種の細菌胞子をP H7,0のリン酸緩衝液にそれぞ
れ約lXl0’胞子/dとなるように懸濁した各緩衝液
を内容量45蔽のポリプロピレン製カップに充填し、延
伸ナイロン/無延伸ポリプロピレンの積層フィルム類の
蓋で覆った後、上記カップと上北蓋とを加熱接着して密
封した。この容器(カップ)に充填されている細菌胞子
と中性緩衝液との混合液を、明細書の末尾に添付した第
1a表に記載された処理条件をもって殺菌処理方法を実
行した。この殺菌処理方法に使用した加圧処理装置は、
手段の項に上述した装置である。
明細書の末尾に添付した第1a表に示す処理条件をもっ
て、上記バチルス属3種の細菌胞子と中性緩衝液との混
合液の5カンブづ\を細菌処理し、細菌処理完了後直ち
に、それぞれの力、ブ中に生残している細菌胞子数を測
定し、その結果(5カツプの平均+i)を、明細書の末
尾に添付した第ib表に示した。
第1b表に示す結果から明らかなように、殺菌処理実施
直後においては、請求項3の結果(処理条件3・4)が
顕著にすぐれており、いくらが(40〜70℃)加熱し
ながら加圧した後に、80〜90℃程度に加熱する殺菌
処理方法と、80〜90℃程度に加熱した後に、いくら
が(40〜70℃)加熱しながら加圧する殺菌処理方法
の効果が顕著である。
また、請求項1・2の結果(処理条件1・2)も、従来
技術の結果(処理条件5〜8)と比較すれば、2桁程度
すくれており、常温において加圧した後に、80〜90
“C程度に加熱する殺菌処理方法と、80〜90℃程度
に加熱した後に、常温において加圧する殺菌処理方法も
十分有効である。
】JJO虻医 本実施例は、その多くが好気性食中毒菌であるバチルス
属(但し、バチルス・ズブチリスは腐敗菌であり食中毒
菌ではない。)の第1実施例と同一の細菌胞子と液体培
地との混合液に、本発明の各請求項(但し第2項とこれ
に従属する第3項を除く。)に係る殺菌処理方法と従来
技術に係る加圧殺菌法及び加熱殺菌法とを実施して、相
当の期間保存し、細菌胞子が増殖してその数が食品類を
腐敗させる数に達したと推定されるまでに要した日数を
比較したものである。
本来的には納豆菌であるが、腐敗菌の1種であるバチル
ス・ズブチリス(Bacillus 5ubtilis
var、旧ger)と、食中毒菌の1種であるバチルス
・ビュミルス(Bacillus pumilus) 
 と、同しく食中毒菌の1種であるバチルス・セレウス
(Bacillus cerevs)のバチルス属3種
の細菌胞子をそれぞれ約lXIO3胞子/−となるよう
に、普通ブイヨン培地の中に懸濁し、懸濁した各培地1
0−を延伸ナイロン/無延伸ポリプロピレンの袋に充填
密封し、明細書の末尾に添付した第2a表に記載された
処理条件をもって殺菌処理方法を実行した。この殺菌処
理方法に使用した加圧処理装置は、第1実施例の実施に
使用した加圧処理装置と同一である。
第2a表に示す処理条件で、上記のバチルス属3種のそ
れぞれの懸濁培地について6袋を殺菌処理し、殺菌処理
完了後、この6袋を3袋ずつの2組に分け、一方の組を
8℃において、他方の組を30℃において、いづれも3
0日間保存した。この保存中に、袋に充填されている懸
濁培地に濁りが発生する始期を観測した。3袋のうちの
いずれか1袋に濁りが発生した日までの経過日数を明細
書の末尾に添付した第2b表に示した。
食品類の腐敗が認められる細菌濃度は約106〜107
個/dであり、懸濁培地に濁りが認められる細菌濃度(
約107個/d)とお−むね一致するので、濁りの発生
をもって食品類の腐敗とみなすことが可能である。よっ
て、第2b表の数値は各処理条件における食品類の保存
日数の目安とすることができる。
第2b表に示す結果から明らかなように、請求項3の結
果(処理条件10・11)が顕著にすくれており、いく
らか(40〜70℃)加熱しながら加圧した後に、80
〜90℃程度に加熱する殺菌処理方法の効果が顕著であ
る。
また、請求項1の結果(処理条件9)も、従来技術の結
果(処理条件12〜16)と比較すれば、すぐれている
と認めることができ、常温において加圧した後に、80
〜90℃程度に加熱する殺菌処理方法も十分有効である
第m桝 本実施例は、その多くが嫌気性食中毒菌であるクロスト
リデイウム属の細菌胞子とBy水との混合液に、本発明
の請求項3に係る殺菌処理方法と従来技術に係る加圧殺
菌法及び加熱殺菌法とを実施して、その殺菌処理実施直
後の生残菌の有無を比較したものである。
クロストリデイウム・バーフリンゲンス(C1ostr
idiu+m perfringens)及びクロスト
リデイウム゛スポロゲネス(Clostridium 
sporogenes)のクロストリデイウム属2種の
細菌胞子を蒸留水にそれぞれ約lXIO3胞子/dとな
るように懸濁し、懸濁した各蒸留水を内容量45I11
のポリプロピレン/ポリ塩化ビニリデン/ポリプロピレ
ンの積層シートより成形したカップに充填し、変性ポリ
プロピレンをコーティングしたアルミニウム箔製の蓋を
もって上記カップを覆い、窒素ガス雰囲気中で加熱接着
して密封した後、明細書の末尾に添付した第3表に記載
した処理条件で殺菌処理方法を実行した。使用した加圧
処理装置は第1実施例の場合と同一である。
その結果、請求項3に係る殺菌処理方法(処理条件17
・18)を実施した直後においては、生残菌数は皆無で
あり、80〜90℃程度に加熱した後に、いくらか(4
0〜70℃)加熱しながら加圧する殺菌処理方法と、い
くらか(40〜70 ’C)加熱しながら加圧した後に
、80〜90℃程度に加熱する殺菌処理方法とが、クロ
ストリデイウム属の細菌胞子を殺菌するに有効である。
一方、従来技術(処理条件19・20)においてはいず
れも生残菌が認められた。
1m医 本実施例は、通常の食品類に、本発明の各請求項に係る
殺菌処理方法と従来技術に係る加圧殺菌法及び加熱殺菌
法とを実施して、一定期間保存した後の生残菌の有無と
、この食品類の腐敗の有無とを比較したものである。
通常の食品として供試された食品類は、クリームシチュ
ー、ポテトサラダ、米飯、銀タラのすり身、鶏肉のミン
チである。これらを、第1実施例と同一の容器に充填し
、第1実施例と同一の蓋を加熱接着して密封した後、明
細書の末尾に添付した第4a表に記載された処理条件を
もって、上記の各食品類のそれぞれについて4力ンブを
殺菌処理し、殺菌処理完了後、この4カツプを2力、ブ
ずつの2組に分け、一方の組を8℃で、他方の組を30
℃で、いづれも7日間保存した後に、生残菌の有無と、
この食品類の腐敗の有無を確認した。
その結果を明細書の末尾に添付した第4b表に示した。
上記の組をなした2カンプはいづれも同一の結果であっ
た。
第4b表に示す結果から明らかなように、請求項3記載
の殺菌処理方法(処理条件23・24)を実施した試料
については、いづれも生残微生物類は皆無であり、いく
らか(40〜70 ′C)加熱した状態で加圧した後に
、100℃以下に加熱する殺菌処理方法と、i o o
 ’c以下に加熱した後に、いくらか(40〜70℃)
加熱した状態で加圧する殺菌処理方法の効果が顕著であ
る。
また、請求項1または2記載の殺菌処理方法(処理条件
21・22)を実施した試料についても、特に米飯と銀
タラのすり身についてはいづれも生残微生物類は皆無で
あり、従来技術(処理条件25〜28)に比較し顕著な
効果が認められ、クリームシチュー・ポテトサラダ・鶏
肉のミンチについても、8℃で7日間保存した組には生
残微生物類は検出されたが腐敗臭はなく、従来技術に比
較して有無差が認められず、常温において加圧した後に
、100℃以下に加熱する殺菌処理方法と、100℃以
下に加熱した後に、常温において加圧する殺菌処理方法
も有効であることは明らかである。
なお、未処理サンプルを除去し、検出された菌は同定の
結果、全てバチルス属であり、バチルスズブチリス、バ
チルス・セレウス、バチルス・コアギユランス(Bac
illus coagulans)であった。
(発明の効果〕 以上説明せるとおり、本発明に係る殺菌処理方法は、食
品類または医薬品類に2,000〜7000気圧の加圧
工程と100℃以下の加熱工程とを順次実行するか、ま
たは、食品類または医薬品類に100℃以下の加熱工程
と2,000〜7.000気圧の加圧工程とを順次実行
する殺菌処理方法であり、前者にあっては、加圧工程に
よって細菌胞子の耐熱性を低下させた後に、比較的低温
の加熱工程によって殺菌する殺菌処理方法であり、後者
にあっては、比較的低温の加熱工程によって細菌胞子に
生体的変化を与えて耐圧性を低下させた後に、細菌胞子
加圧工程によって殺菌する殺菌処理方法であるので、従
来技術に係る単なる加圧処理法または単なる100℃以
下の加熱処理法では殺菌できない細菌胞子を殺菌するこ
とが可能である。
したがって、本発明に係る殺菌処理方法を食品類に適用
すれば、100℃以下の低温の加熱をもって微生物類を
全て殺菌することができるので、100℃以上の高温加
熱の必要はなく、食品類に含まれる香気成分等の気化を
防止して、風味を保つことができて、商品価埴を低下さ
せることがない。
また、本発明に係る殺菌処理方法を医薬品類に適用すれ
ば、100 ’C以下の低温の加熱をもって、微生物類
を全て殺菌することができるので、医薬品類の成分とし
て、100℃以上の高温加熱で変性するおそれのある成
分も使用可能となる。
なお、上記いづれの殺菌処理方法(加圧をなしてから加
熱する殺菌処理方法と加熱をなしてから加圧する殺菌処
理方法)においても、加圧工程をいくらか(40〜70
℃)加熱した状態で加圧すると、実施例に示すとおり顕
著な効果が認められた。
添付した表は下記のとおりである。
第1a表  第1実施例の処理条件 第1b表  第1実施例の生残細菌胞子数第2a表  
第2実施例の処理条件 第2b表  第2実施例の濁り発生までの経過日数 第3表   第3実施例の処理条件 第4a表  第4実施例の処理条件 第4b表  第4実施例の生残菌と腐敗の有無第1b表 第1実施例の殺菌処理直後の生残細菌胞子数第2b表 第2実施例の濁り発生までの経過日数 蝋 緩 濁無;30日経過後も濁りが発生せず 第4a表 第4実施例の処理条件 対し1求1   前処理 125℃・7.000気圧・10分加圧290℃・15
分加熱 1に従属する3 60℃・5,000気圧・10分加圧
2に従属する380℃・15分加熱 従来技術   60℃・5,000気圧・10分加圧従
来技術   25℃・7,000気圧・10分加圧従来
技術   80℃・15分加熱 従来技術   90℃−15分加熱 IIAJ里 90゛C・15分加熱 25℃・7.000気圧 80゛C・15分加熱 60℃・s、ooo気圧 ・10分加圧 ・10分加圧
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例に係る加圧工程に使用する加
圧処理装置の断面図である。 加圧処理装置、 加圧室、 耐圧容器、 ピストン、 油圧室、 加熱・冷却流体流路、 油圧管路、 耐圧蓋、 被加工体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [1]食品類または医薬品類を2,000〜7,000
    気圧に加圧した後に、 100℃以下に加熱する 工程を有することを特徴とする殺菌処理方法。 [2]食品類または医薬品類を100℃以下に加熱した
    後に、 2,000〜7,000気圧に加圧する 工程を有することを特徴とする殺菌処理方法。 [3]前記加圧工程を、40〜70℃においてなすこと
    を特徴とする請求項[1]または[2]記載の殺菌処理
    方法。
JP2207073A 1990-08-04 1990-08-04 殺菌処理方法 Pending JPH0491770A (ja)

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