JPH04905Y2 - - Google Patents

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JPH04905Y2
JPH04905Y2 JP1987036856U JP3685687U JPH04905Y2 JP H04905 Y2 JPH04905 Y2 JP H04905Y2 JP 1987036856 U JP1987036856 U JP 1987036856U JP 3685687 U JP3685687 U JP 3685687U JP H04905 Y2 JPH04905 Y2 JP H04905Y2
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crushing
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本願考案は駆動をうける垂直軸を中心として回
転する粉砕テーブルと、該粉砕テーブルの粉砕面
に対し押圧付勢される回動自在の粉砕ローラとよ
りなるローラミルに関する新規な技術である。
[従来の技術] 現在セメントクリンカー用や高炉スラグの粉砕
用などに比較的広く使用されているローラミルの
通常の型式を第7図に示す。このミルの特徴は図
のように堅型であつて、ボールミル等のドラム型
に比べると粉砕効率の高さを謳つている。
図に基いて概略を説明すると堅向けの円筒であ
るケーシング1a内で粉砕室2aが形成され、粉
砕室の直下に駆動室3aを設けている。駆動室に
は室外の駆動モータ(図示せず)からうけた駆動
力を伝える減速機5aが据えられ、ここで減速さ
れた垂直方向の駆動力は垂直軸(図示せず)を介
して粉砕テーブル6aを回転する。この従来例で
は粉砕テーブルのコーナ部にテーブルライナ7a
を嵌装しその粉砕面は円弧状の断面の頂面で形成
している。
この粉砕室に対向するのが粉砕ローラ8aであ
つて、耐摩耗性材料で製造し、その外周面は太鼓
胴状に膨出してテーブルライナとの間に粉砕部を
形成する。2つの粉砕ローラは図のように水平面
に対し「ハ」字状のハウジング20に回動自在に
傾いて軸支され、このハウジングはハウジング軸
21によつて揺動自在に軸支されると共に、ロツ
ド22を介して基盤上に装着した油圧シリンダ2
3によつてその軸に沿つて下方へ付勢されてい
る。
したがつて粉砕ローラは、下方への引張力と自
重の垂直分力とによつて常に粉砕テーブルの粉砕
面に対する押圧力を保持できるので、作業のはじ
めに粉砕ローラの摩耗程度を見て油圧シリンダを
調整し粉砕部13a(テーブルライナと粉砕ロー
ラの間〓)を所望の寸法に形成する。
被砕物は粉砕室2aの上部より一定割合でチヤ
ージされ、粉砕テーブルの中央からテーブルの回
転による遠心力によつて外周方向へ寄せられて粉
砕部13a内側へ導入され、テーブルライナと粉
砕タイヤの間で圧下摺動されつつ粉化して粉砕部
外側へ押し出される。粉砕室の仕切板24には圧
縮空気が供給され(図示せず)、噴出口25から
上方へ向けて粉砕の終つた材料を噴き上げる。こ
の材料は粉砕室中央上部の選別装置(図示せず)
で一定サイズ以下の粉体のみ選んで室外で回収さ
れ、一定サイズ以上の粉体は室内中央へ戻つて再
粉砕の作用を受ける。
[考案が解決しようとする問題点] 第8図A,B,C,Dは従来のローラミルの使
用中における粉砕部の経時的変化を図式的に示し
た正面断面図である。図Aはテーブルライナ7a
と粉砕ローラ8aの新品をセツトして所望の間〓
Cを設定したところである。セツト間〓は供給さ
れる被粉砕物の物性、粒度などと、粉砕後の製品
の希望する粒度、粒度分布などから実験的に最高
の粉砕効率の点が求められ設定される。この点か
ら離れる程(+にも−にも)粉砕効率は下つてく
る。この例では粉砕タイヤの斜めの中心線でCを
形成しているがテーブルライナの曲率半径の中心
線と粉砕ローラの中心線を必ずしも一致させる必
要はないから、Cが粉砕部13aの入口側13aI
又は出口側13aOの何れかに偏よることも公知で
ある。
図Bは粉砕作業が進行した結果、粉砕部を構成
する両部材の摩耗により表面が後退した状態を示
す。このときは粗粒が入口側から遠心力で押し込
まれ、細粉が出口側から押し出されるため、圧下
力とそれによる摩耗作用は常に入口側の方に偏在
し入口側の開口部分のみ集中的に拡張する。その
都度粉砕ローラの圧下付勢力はローラの自重によ
る揺動がバランスして粉砕効率上望ましい粉砕部
を構成し続けようとするが、摩耗が進行すると限
度に達するので図Cのように粉砕ローラの入口側
と出口側とを入れ替えて反転使用する。
図Dはこの反転後の使用によつて再び入口側の
摩耗が限度に達し、両側からの摩耗により最も損
耗の少なかつた中心部が、図Aの状態に比べると
異常に尖鋭的な突出を呈している時点を示す。こ
の尖頭部26のため、開口部と最小空〓Cとの差
が大きくなりすぎて被砕物の供給と圧下粉砕力と
のバランスが崩れ粉砕効率は一挙に劣化する。す
なわち尖頭部23があたかも流れに堰を設けたよ
うに、円滑な被砕物の流れを妨げるようになる。
すなわち最早圧下付勢力調整の限度を超えるので
如何ともし難く、この段階で粉砕ローラの耐用期
間が終了し粉砕ローラ全体を廃却置換しなければ
ならない。
本願考案は以上の問題点を解決するためにより
耐用期間を延長し長期に亘り本来の高い粉砕効率
を享受できる新規なローラミルの提供を目的とす
る。
[問題点を解決するための手段] 本願考案に係るローラミルは、粉砕ローラが筒
状体の基体と、該基体の外周上に添着した円周方
向2列の耐摩耗性ライナよりなり、かつ前記耐摩
耗性ライナの列と列との間に所望の空〓帯を円周
方向に形成したことにより前記の問題点を解決し
た。
さらに実施上の具体例としては、この円周方向
2列の耐摩耗性ライナがそれぞれ粉砕ローラの軸
方向に多数分割しその個々のライナをそれぞれ基
体に螺着する例や、前記耐摩耗ライナが一体の環
状体である例を薦めたい。
[作用] 第1図は本願考案の実施例を示す正面図であ
り、基本的には従来技術を示す第7図と比べて粉
砕ローラ1以外には変りはなくケーシング1内に
粉砕室2と駆動室3とが仕切板4によつて上下に
区切つて立設され、駆動室3内の減速機5を介し
て回転力が粉砕テーブル6に伝えられ、テーブル
の円周コーナーに嵌着したテーブルライナ7も共
回りする。
粉砕ローラ8は筒状体の基体9と、この基体の
外周曲面上に円周方向に2列の列線を構成する耐
摩耗性ライナ10,11を並べ、かつ両列線の間
に空〓帯12を形成してテーブルライナと対向し
粉砕部13を形成する。第2図A,B,C,Dは
従来技術を示した第8図と同様に新品の粉砕テー
ブルと粉砕ローラとを装着し所定の粉砕部13を
形成してから(図A)、摩耗進行(図B)、両面反
転(図C)、両面摩耗(図D)の経時的変化を図
式化した説明図である。
第2図と第8図とを比較すれば歴然と理解でき
るように本願は中央部に空〓帯12を設けている
から、耐摩耗性ライナ10,11を摩耗の進行に
伴なつて入口側、出口側交互に反転しつつ粉砕テ
ーブル6自体を基体ごと下方へ元の曲率半径の中
心線に沿つて降下して行けば、常に最良(又はそ
れに近い)粉砕効率を失うことなく初期条件を保
持することができる。
[実施例] 第3図は耐摩耗性ライナの好ましい実施例であ
り第4図はその平面図である。この実施例は耐摩
耗性材料として4%Cr鋳鉄(ニハード鋳鉄)を
採用して耐摩耗性ライナ10および11を製作す
る。その他、27%Cr鋳鉄(商品名CIX−2)など
も好ましい。なお基体9は加工性のよい軟鋼材を
採用すれば経済的にも有利である。ライナは第4
図のように平面的に俯観すると扇子状に分割して
基体9の上に被冠して個々にボルト孔14,15
を共通して挿通する螺子(図示せず)によつて基
体に固着される。もちろん左右独立した螺子によ
つて装着することも実務上有利である。
第5図は耐摩耗性ライナの別の好ましい実施例
であり、2列の耐摩耗性ライナはそれぞれが一体
の環状体よりなつており、その平面図は第6図の
ようになる。同図の右半分は基体9、左半分は基
体の上に耐摩耗性ライナ10,11を冠せた状態
を示す。この例の場合には第5図における基体と
ライナの当り面16,17を平滑に旋削加工し、
ボルト孔18,19に共通するボルトとナツト
(図示せず)とで円周の数カ所から螺合する。
寸法上の実施例として耐摩耗性ライナの最大幅
(粉砕部の両端間)は直線距離で890mm、肉厚410
mm、外周面の曲率半径1335mmのニハード鋳鉄で製
作し、2列のライナ間に形成する空〓帯12は
328mmの幅で基体上を一周している。
分割タイプ(第一実施例)の場合、円周方向に
12等分され、個々のライナの重量は500Kg程度に
留まる。
[考案の効果] 本願考案は以上に述べたようにローラミル稼動
時の粉砕ローラの摩耗が進行した場合でも、従来
の一体方のローラとは異なり、粉砕効率は常に高
率を維持でき初期条件と殆ど変りなく生産性を享
受できる。
また入口側、出口側の両ライナをバランスよく
反転し、これをバランスよく繰返せば従来のよう
に尖頭部が発生せず、長期の耐用が記録されてい
る。さらに両者の摩耗が限度に達すれば、ライナ
のみを新品に取り換えれば初期条件に戻り、従来
のように粉砕ローラ全体を取り外して組み替える
必要はなく、作業性、経済性、安全性の何れの視
点から判断しても従来を凌ぐ。
実施例特有の効果として第一例では個々のライ
ナが小片であるから反転や取替え時のハンドリン
グが容易であり、また鋳造寸法上の誤差の絶対量
が小さいから鋳放しでも基体上への取付け可能で
ある。ライナは耐摩耗材であるため材質硬度が高
く難削性なので加工を省くメリツトは大きい。さ
らに小分割されているため全体としての応力が小
さく拘束力が小さいから、粉砕稼動中に避けられ
ない粉砕面への振動や偏つた圧下に伴なう偏つた
反力にも容易になじんで吸収することができる。
第2例ではこれに反し加工を必要とする代り、
全体としての密着性がよく、玉掛け用の装置があ
れば一度の昇降で事足りるから、前者とは別の意
味で反転、取替が容易で、かつ短時間で終了でき
るメリツトがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願考案の実施例を示す正面一部断面
図、第2図A,B,C,Dは実施例の作用を示す
粉砕テーブルと粉砕ローラの正面断面図、第3図
は耐摩耗性ライナ実施例の正面断面図、第4図は
その平面図、第5図は別の耐摩耗性ライナ実施例
の平面図、第6図はその平面図、第7図は従来技
術の正面一部断面図、第8図A,B,C,Dは従
来技術の作用を示す粉砕ローラと粉砕テーブルの
正面断面図。 1……ケーシング、2……粉砕室、3……駆動
室、6……粉砕テーブル、7……テーブルライ
ナ、8……粉砕ローラ、9……基体、10,11
……耐摩耗性ライナ、12……空〓帯、13……
粉砕部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 駆動をうける垂直軸を中心として回転する粉
    砕テーブルと、該粉砕テーブルの粉砕面に対し
    押圧付勢される回動自在の粉砕ローラとよりな
    るローラミルにおいて、粉砕ローラは筒状体の
    基体と、該基体の外周上に添着した円周方向2
    列の耐摩耗性ライナよりなり、かつ前記耐摩耗
    ライナの列と列との間に所望の空〓帯を円周方
    向に形成したことを特徴とするローラミル。 (2) 円周方向2列の耐摩耗性ライナがそれぞれ粉
    砕ローラの軸方向に多数分割し、個々の耐摩耗
    性ライナはそれぞれ基体と螺着する実用新案登
    録請求の範囲第1項記載のローラミル。 (3) 円周方向2列の耐摩耗性ライナがそれぞれ一
    体の環状体である実用新案登録請求の範囲第1
    項記載のローラミル。
JP1987036856U 1987-03-13 1987-03-13 Expired JPH04905Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1987036856U JPH04905Y2 (ja) 1987-03-13 1987-03-13

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987036856U JPH04905Y2 (ja) 1987-03-13 1987-03-13

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63144845U JPS63144845U (ja) 1988-09-22
JPH04905Y2 true JPH04905Y2 (ja) 1992-01-13

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ID=30847651

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JP1987036856U Expired JPH04905Y2 (ja) 1987-03-13 1987-03-13

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Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
WORLD CEMENT=1986 *
ZEMEMT KALK GIPS=1977 *
ZEMENT KALK GIPS=1977 *

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63144845U (ja) 1988-09-22

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