JPH0490567A

JPH0490567A - 現像装置のトナーシール材用樹脂組成物

Info

Publication number: JPH0490567A
Application number: JP2206297A
Authority: JP
Inventors: Motoyoshi Yoshikawa; 元祥吉川; Koji Kimura; 浩二木村
Original assignee: Bando Chemical Industries Ltd
Current assignee: Bando Chemical Industries Ltd
Priority date: 1990-08-02
Filing date: 1990-08-02
Publication date: 1992-03-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は樹脂組成物に関し、特に電子複写機の現像装置
からのトナーの外部流出を防止するためのトナーシール
材用樹脂組成物に関する。

〔従来の技術〕

第１図は電子複写機の概略構成の一例を示す一部切欠透
視図であって、同図に基づいて電子複写機の現像装置の
概略構成を説明する。

第１図において、１は給紙カセットで、この給紙カセッ
トｌ内のコピー用紙２は給紙コロ３、転送コロ４．５を
経て感光体ドラム６下面に達する。一方、現像装置内の
トナー補給ロール（図示せず）によりマグネットロール
７周面にトナーが供給され、さらに、感光体ドラム６の
周面の帯電部分のみがトナーを吸引し、感光体ドラム６
下面でコピー用紙２に転写される。上記トナーによって
コピー用紙および周辺機器の汚染を防止するため、一般
に現像装置のマグネットロールにはトナーシール材が設
けられる。第１図および第２図に示すトナーシール材８
はその−例で、このトナーシール材８は円弧状部を有し
、マグネットロール７の両端部に設けられ、マグネット
ロール７の約半周を包み、現像装置のトナーが端部へ出
てくるのを防止している。

このトナーシール材としては、フェルト１のもの（以下
、従来技術Ｉという）や四フン化エチレン樹脂にガラス
繊維を充填したもの（以下、従来技術■という）が公知
である。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、従来技術Ｉに係るものは、発泡状のフェルトで
シールするものであるため、軟らかすぎて取付けが困難
で、耐摩耗性に劣るので短寿命である。

また、従来技術Ｈに係るものは、成形方法が圧縮方法で
あるため、サイクルタイムが長く生産性に劣る。また、
寸法精度が悪いので、後加工が必要でコストが高くなる
。

本発明は従来の技術の有するこのような問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的は、生産性に優れ、取付
けが容易で、寸法精度が良好で、耐摩耗性に優れた現像
装置のトナーシール材用樹脂組成物を提供することにあ
る。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明の要旨は、ポリアミ
ド樹脂が４５〜９５重量％、アラミド繊維等の有機物系
充填剤または雲母等の無機物系充填剤のいずれか一方ま
たは両方が０〜２５重量％、およびポリテトラフルオロ
エチレン（以下、ＰＴＦＥという）、黒鉛等の潤滑剤が
５〜３０重量％からなることを特徴とする現像装置のト
ナーシール材用樹脂組成物を第一の発明とし、ポリアミド樹脂が１０〜９０重量％、アラミド繊維等の
有機物系充填剤または雲母等の無機物系充填剤のいずれ
か一方または両方が０〜２５重量％、ＰＴＦＥ、黒鉛等
の潤滑剤が５〜３０重量％、および熱可塑性エラストマ
ーが５〜３５重量％からなることを特徴とする現像装置
のトナーシール材用樹脂組成物を第二の発明とする。

ポリアミド樹脂としては、６ナイロン、１２ナイロン、
４６ナイロン、６６ナイロン等を挙げることができる。

無機物系充填剤としては、チタン酸カリウム繊維、硫酸
カルシウム等を使用することもできる。

潤滑剤としては、四フッ化エチレン、ボロンナイトライ
ド、硫化モリブデン、超高分子量ポリエチレン等を使用
することもできる。

熱可塑性エラストマー（ＴＰＥともいう）としては、オ
レフィン系ＴＰＥ、ポリエステル系ＴＰＥ、ポリアミド
系ＴＰＥ、スチレン系ＴＰＥ、ウレタン系ＴＰＥ等を使
用することができる。

成形法としては、射出成形を採用することにより複雑な
形状のシール材も能率的に製造することができる。

〔作用〕

ポリアミド樹脂は、摩擦係数が小さく耐摩耗性に優れて
いるので、耐久性を向上することができる。

また、充填材を本発明の範囲内で配合することにより、
所定の強度を確保し、成形収縮量を減少させて寸法精度
を向上させることができる。

また、潤滑剤を本発明の範囲内で配合することにより、
摩擦摩耗特性がさらに向上する。

そして、熱可塑性エラストマーを本発明の範囲内で配合
することにより、樹脂組成物に適度の柔軟性を与え、シ
ール部へ取付けやすくなる。

その結果、シール部にぴったりフィツトしてシール性が
向上する。

また、潤滑材と熱可塑性エラストマーの配合量を適宜変
更することにより、硬度を調整し、シール性を一層向上
させることができる。

〔実施例〕

本発明の実施例ならびに比較例について以下に説明する
。

８頁の表１に示すように、ポリアミド樹脂に対して適正
量の充填剤、潤滑剤または熱可塑性エラストマーを配合
した本実施例に係る樹脂組酸物、Ｐ　Ｔ　Ｆ　Ｅ単体の
比較例１に係る樹脂組成物、およびＰＴＦＥにガラス繊
維を配合した比較例２に係る樹脂組成物について、所定
形状の試験片を作成し、比重（ＡＳＴＭＤ７９２）、ロ
ックウェル硬度（Ｒスケール）、引張強度（ＡＳＴＭＤ
６３８）　、曲げ強度（ＡＳＴＭＤ７９０）、曲げ弾性
率（ＡＳＴＭＤ７９０）　、熱変形温度（ＡＳＴＭＤ　
６４　Ｂ　）　、摩擦係数および摩耗量の測定ならびに
ＴＰＥとポリアミド樹脂との相溶性の調査を行った。そ
の結果を表１に併記する。なお、摩擦係数および摩耗量
の測定は鉛末式摩擦摩耗試験機で行い、その試験条件は
、荷重２ｋｇ／ｃｍ２、速度１０ｍ／ｍｉｎ、相手材５
ＵＳ３０４、走行時間４８時間、周囲温度２２±３°Ｃ
とした。

ＴＰＥとポリアミド樹脂との相溶性の調査は、表１に示
す配合のもの（実施例４．５．６）をプレート状に展開
し、均一に分散しているかどうかで判断した。

表１より以下の点が明らかである。

■本実施例１〜６に係るものは、比較例１．２に比して
強度および曲げ弾性率が高いので、成形収縮率を減少さ
せて寸法精度を向上することができる。また、熱変形温
度が高いので耐熱性に優れ、摩耗量が少ないので寿命が
向上する。さらに、熱可塑性エラストマーとの相溶性も
良好である。

■比較例１に係るものは、ＰＴＦＥ単体からなるので、
曲げ強度および曲げ弾性率が非常に低くて寸法精度が悪
い。また、摩耗量が極めて多い。従って、トナーシール
材には適用できない。

■比較例２に係るものは、ＰＴＦＨにガラス繊維が配合
されただけなので、強度が非常に低くて寸法精度が悪い
。また、摩耗量が多い。

従って、トナーシール材には適用できない。

〔発明の効果〕

（１）本発明に係る現像装置のトナーシール材用樹脂組
成物は、摩擦摩耗特性、寸法精度および耐熱性に優れて
いるので、トナーシール材として好適に用いることがで
きる。

（２）射出成形により製造することができるので、複雑
な形状のものでも能率的に安価に成形できる。

（３）熱可塑性エラストマーを配合することにより適度
の柔軟性が付与されるのでシール部へ取付けやすくなり
、その結果、シール部にぴったりフィツトしてシール性
が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は電子複写機の概略構成の一例を示す一部切欠透
視図、第２図は第１図に示したマグネットロールの断面
図である。６・・感光体ドラム、７・・マグネットロール、８・・
トナーシール材

Claims

【特許請求の範囲】１）ポリアミド樹脂が４５〜９５重量％、アラミド繊維
等の有機物系充填剤または雲母等の無機物系充填剤のい
ずれか一方または両方が０〜２５重量％、およびポリテ
トラフルオロエチレン、黒鉛等の潤滑剤が５〜３０重量
％からなることを特徴とする現像装置のトナーシール材
用樹脂組成物２）ポリアミド樹脂が１０〜９０重量％、アラミド繊維
等の有機物系充填剤または雲母等の無機物系充填剤のい
ずれか一方または両方が０〜２５重量％、ポリテトラフ
ルオロエチレン、黒鉛等の潤滑剤が５〜３０重量％、お
よび熱可塑性エラストマーが５〜３５重量％からなるこ
とを特徴とする現像装置のトナーシール材用樹脂組成物