JPH0490447A - 温風式電気こたつ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は室内暖房器具の温風式電気こたつに関し、特に
ファンとこれを囲繞するように配置した環状ヒータを備
えた温風式電気こたつに係る。

［従来の技術］ 従来の温風式電気こたつとして、例えば実公昭４３−１
３０３２号公報には、ヤグラ枠体の下面中央に反射板を
設け、その下面に環状ヒータを配設し、この環状ヒータ
に囲繞される空間に配設するファンを有する電動送風機
を設けた電気ヤグラコタツが開示されている。同公報に
おいては、上記の構成によりコタツ内の採暖部分にむら
なく熱風を循環させることができると共に、環状ヒータ
により囲繞される空間を有効に利用することができ機構
の大型化を避けることができるとされている。

また、実公昭４６−３１４３０号公報には、櫓に取付け
た反射板の下方に風胴を設け、この風胴内に電動機及び
遠心力翼車を装着し、その外側に同心状に環状電熱体を
配設し、暖気を強制的に槽内部で環流するようにした温
風式槽こたつが開示されている。

［発明が解決しようとする課題］ 上記何れの公報に記載の温風式電気こたつにおいても、
環状ヒータとファンが設けられており、前者による輻射
熱と後者による温風が相俟ってこたつ内が均一に暖めら
れるように企図されている。実公昭４６−３１４３０号
公報に記載の電気こたつにおいては、環状発熱体からの
輻射熱を風胴によって遮断して電動機に達しないように
構成することができると記載されているように、環状発
熱体と電動機（モータ）との間に別部材を介装して遮熱
することとしている。このように環状ヒータとモータを
同一面上で対向するように配置する場合には、遮熱板を
設ける必要が生じ、遮熱構造によっては大型となる。こ
れに対し実公昭４３−１３０３２号公報に記載の電気こ
たつのように、環状ヒータを含む面に対しモータが反射
板を介して上方に位置している場合には、輻射熱の一部
が遮られモータへ到達する輻射熱は減少する。

もっとも、実公昭４３−１３０３２号公報には反射板と
上板との間の空所にモータが固定され、モータの回転軸
が反射板を貫通してその先端にファンが配設されるよう
に記載されているが、同公報の図面及び明細書では詳細
な構成は不明である。

そこで、本発明は別途遮熱板等を設けることなく、モー
タに対する環状ヒータの輻射熱の影響を極力抑えて過熱
を防止する温風式電気こたつを提供することを目的とす
る。

［課題を解決するための手段］ 上記の目的を達成するため本発明は、やぐらの枠体に配
設した反射板と、該反射板の略中央部に固定したモータ
と、該モータの回転軸に固定したファンと、該ファンを
囲繞するように配置した環状ヒータとを備えた温風式電
気こたつにおいて、前記反射板に、上方に突出し下方に
開口する凹部を形成し、該凹部に前記モータの少くとも
一部を収容して前記反射板に固定すると共に、前記ファ
ンを前記環状ヒータと略凹−面上に配置したものである
。

上記温風式電気こたつにおいて、前記反射板に形成する
前記凹部が、前記反射板の略中央部上方に突出し下方に
開口する第１の凹部と、該第１の凹部より浅い凹部であ
って前記３４１の凹部から前記反射板の外縁に至り側方
に開口する第２の凹部とから成るように構成するとよい
。

更に、前記反射板の前記第２の凹部底面に凸部を膨出形
成し、該凸部に前記環状ヒータの取付部を固定すること
としてもよい。

［作用］ 上記の構成になる温風式電気こたつにおいては、環状ヒ
ータが発熱すると輻射熱が下方に放射されると共に反射
板によって下方に反射される。

そして、モータが回転駆動されファンが回転すると空気
流が生じ、その下方のやぐら内の空気が流入し、環状ヒ
ータによって熱せられ乍ら環状ヒータの外方に吹き出さ
れる。これにより吹出空気は温風となり、前述の輻射熱
と相俟ってやぐら内が均一に暖められる。

上記温風式電気こたつにおいて、モータの少くとも一部
は反射板の凹部に収容され、ファンが環状ヒータと略凹
−面上に配置されているので、環状ヒータによるモータ
方向への輻射熱は反射板で反射される割合が多くなり、
モータが環状ヒータと同一面上に配置される場合に比し
モータへの輻射熱の到達量が少くなる。そして、ファン
が環状ヒータと略凹−面上に配置されているので、モー
タ近傍はファンによって輻射熱の一部が遮られると共に
空気流によりて熱交換され、過熱が防止される。

更に、反射板に第１の凹部に連通し側方に開口する第２
の凹部が形成されている場合には、第２の凹部を介して
第１の凹部内空間がやぐら内の空気と熱交換されるので
、モータ近傍の過熱を防止することができる。

［実施例］ 以下、本発明の温風式電気こたつの望ましい実施例を図
面を参照して説明する。

第１図及び第２図は本発明の一実施例を示すもので、や
ぐらの外枠部材（図示せず）に接続される棧１０によっ
て平面視略正方形の枠体が構成され、その上部に断熱材
の天板１１が設けられている。この天板１１の下方に形
成される空所にヒータユニット１が収容され、棧１０に
着脱可能に支持されている。

ヒータユニット１は、天板１１に所定の空隙を以って対
向するように配置される平面視略正方形の鋼板製の反射
板２０を有する。本実施例の反射板２０の略中央部には
上方、即ち天板１１方向に突出し下方に開口する円錐台
状のＭｌの凹部２１が形成されている。また、この第１
の凹部２１に連続しこれより浅い第２の凹部２２が形成
されており、反射板２０の外縁にて側方に開口している
。更に、第１図に示すように第１及び第２の凹部２１，
２２に連続して、第１の凹部２１と同心の円錐台状で第
２の凹部２２より浅い第３の凹部２３が形成されている
。反射板２０の第１の凹部２１の底部にはモータ３０が
固定されており、モータ３０を構成するコア３２及びコ
イル３３の大部分が第１の凹部２１内に収容されている
。モータ３０の回転軸３１は下方に延出し、その先端に
ファン４０が接続されている。

ファン４０は第３図及び第４図に拡大して示したように
、アルミニウム板あるいは鋼板製の円形の皿状支持部４
１を有し、その外周の所定間隔毎に、径方向に延出する
複数の羽根部４２が折曲形成されたもので、本実施例で
は計１８枚の羽根部４２が放射状に形成されている。こ
れら羽根部４２の皿状支持部４１の軸心方向の高さｈは
皿状支持部４１の厚さｔより小の値−に設定されている
。この皿状支持部４１の中心を貫通して、軸心に孔が穿
設された支持金具４１ａが固着されており、この孔にモ
ータ３０の回転軸３１が嵌合し、支持金具４１ａの側方
から螺合するビス４１ｂによって固定される。皿状支持
部４１の凸部外周の側面４１ｓは全周に亘りその開口端
から底面に向けて軸心方向に所定角度傾斜しており、後
述する環状ヒータ５０に対し反射面が構成されている。

尚、側面４１ｓは皿状支持部４１の底面に対し傾斜させ
ることなく、底面に垂直に形成することとしてもよい。

上記ファン４０がモータ３０の回転軸３１に固定される
と、羽根部４２は第１図に示すように反射板２０の第３
の凹部２３の底面に対し所定の間隙を以って対向するよ
うに配置されるので、羽根部４２が反射板２０に接触す
ることが回避される。このように、第３の凹部２３は回
転軸３１の偏心等に起因し羽根部４２が反射板２０に接
触することを防止するために形成されるものであるが、
第３の凹部２３を形成することなく、ファン４０を反射
板２０の表面に対し所定の間隙を以って固定するように
してもよい。また、上述のようにモータ３０の回転軸３
１は皿状支持部４１の凹部に収容されているので吸入空
気に直接さらされることはない。

上記ファン４０を囲繞するように、且つ反射板２０に平
行に環状ヒータ５０が配置されている。

環状ヒータ５０としては例えば石英管ランプヒータが用
いられ、その構成は周知であるので説明は省略する。第
１図及び第２図に示すように反射板２０の第２の凹部２
２の中央部に取付座として凸部２４が膨出形成されてお
り、環状ヒータ５０は凸部２４の頂面に取付部５１が螺
着され、反射板２０に対し所定の間隙を以って支持され
ている。

この凸部２４の水平方向の幅は第２の凹部２２の幅より
狭く、従って第１の凹部２１と１Ｊ２の凹部２２との水
平方向の連通が妨げられることはない。尚、環状ヒータ
５０の取付部５１以外の部分も、必要に応じ支持片（図
示せず）を介して反射板２０に支持される。また、反射
板２０の第２の凹部２２の底面には、環状ヒータ５０及
びモータ３０に電気的に接続されるコネクタユニット６
０が固定されており、このコネクタユニット６０を介し
て電源（図示せず）から環状ヒータ５０及びモータ３０
に電力が供給される。

反射板２０の反射面、即ち第１図の下面には保護板７０
が重合され、第２図に示すように複数のビス７０ａによ
って接合されている。保護板７゜は第５図及び第６図に
示すように四負形の鋼板で形成された皿状部材であり、
底部に同心状に複数の孔７１ａ、７１ｂ、７１ｃが穿設
され、モータ３０、ファン４０及び環状ヒータ５ｏを所
定の間隙を以って囲繞し得るように円形に膨出形成され
ており、これらを衝撃から保護すると共に、環状ヒータ
５０に対し遮熱板として機能する。尚、第６図は保護板
７０が対称であるので上半分のみを示している。

保護板７０には、放射状に延在し膨出部中央が外周に比
し若干高いリブ７２が形成されると共に、周縁の折曲部
にリブ７３，７４が形成されている。また、保護板７０
の底部周縁の孔７１ａは底部の部材が内側に折曲され、
モータ３ｏの回転軸３１を中心とする環状で反射板２ｏ
に対して所定角度傾斜した風案内部７５が形成されてい
る。

即ち、風案内部７５は第１図に示すように環状ヒータ５
０に対向するように形成され、底部周縁の孔７１ａが後
述するように温風の吹出孔として機能する。孔７１ｂは
環状ヒータ５０の下方に位置し主として輻射熱を緩和す
る輻射孔として機能し、孔７１ｃはファン４０の下方に
位置し吸入孔として機能する。風案内部７５は、その先
端が反射板２０の表面に近接するように設けられるが、
反射板２０に接触しないように、反射板２０には風案内
部７５の先端に対向する位置に環状溝２５が形成されて
いる。尚、本実施例では風案内部７５は保護板７０と一
体に形成されているが、これと別体に形成し接合するこ
ととしてもよい。

上述のように保護板７０が反射板２０に重合して接合さ
れた後、保護網８０が配設されて第２図に示すように一
対の係止部材１２ａ及び図示しないビスによって側面で
固定され、ヒータユニット１が構成される。この保護網
８０は本実施例では平行に並置された複数の金属線及び
これらと交叉する複数の平行金属線が溶接にて接合され
たものであるが、例えばラス網を用いることもでき、要
は収容部品を衝撃から保護するものであればよく、本実
施例にいう保護網８ｏはこれらを総称するものである。

上記の構成になるヒータユニット１は棧１０に装着され
一側面が一対の係止部材１２ａの軸部により、そして他
の側面が一対のボルト１２ｂによフて棧１０に着脱自在
に支持される。そして、コネクタユニット６０を介して
電源（図示せず）から電力が供給されると環状ヒータ５
０が発熱する。環状ヒータ５０からの輻射熱は保護板７
０の孔７１　ｂを介して下方に放射されるほか、反射板
２０の反射面、保護板７０の風案内部７５及びファン４
０の側面４１ｓによって下方に反射される。尚、この輻
射熱は保護板７ｏによって適宜遮熱される。一方、モー
タ３ｏに電力が供給されモータ３０が駆動されると、回
転軸３１に固定されたファン４０が回転する。これに応
じ、ファン４０の羽根部４２によフて空気流が生じ、ヒ
ータユニット１の下方のやぐら内の空気が′ｓ１図に示
す吸入空気Ｗｉとなって孔７１ｃから保護板７゜内に吸
入され、環状ヒータ５０を経由し風案内部７５に案内さ
れて孔７１ａから吹出空気Ｗｏとして吹き出される。こ
の吹出空気ＷＯは環状ヒータ５０によって暖められ温風
となフており、環状ヒータ５０からのヒータユニット１
下方への輻射熱と相俟ってやぐら内が均一に暖められる
。そして、やぐら内で冷えた空気は吸入空気Ｗｉとなっ
てヒータユニット１に吸入され、上述の作動が繰り返さ
れる。このようにしてやぐら内の空気が暖められ、所定
温度になると温度調節器（図示せず）により環状ヒータ
５０への給電が制御され、やぐら内の空気が所定温度に
維持される。

上述のように、モータ３０の本体部分の殆どが第１の凹
部２１内に収容されており、この第１の凹部２１の底部
即ち第１図の上方部分はヒータユニット１の上部空間に
突出しており、またこの第１の凹部２１が３４２の凹部
２２を介してこたつ内と連通している。従フて、モータ
３０から発生する熱を含め皿状支持部４１及びＮ１の凹
部２１間で囲繞される空間の熱は第１の凹部２１の底部
を介してヒータユニット１の上部空間にて放熱されると
共に、３４２の凹部２２を介して熱交換され、この空間
の過熱が防止される。加えて、ファン４０が環状ヒータ
５０と略同一面上に配置されており、環状ヒータ５０の
輻射熱はファン４ｏの皿状支持部４１の側面４１ｓによ
って反射され、またファン４０が回転しているときには
冷却空気が側面４１ｓに沿って案内されるので、皿状支
持部４１内の空間の過熱が防止される。

［発明の効果コ 本発明は上述のように構成されているので、以下に記載
する効果を奏する。

即ち、本発明の温風式電気こたつにおいては、反射板に
形成された凹部に少くとも一部が収容されるようにモー
タが固定され、ファンが環状ヒータと略同一面上に配置
されているので、従来に比し大型とすることなく環状ヒ
ータの輻射熱の影響を抑えなからモータを支持すること
ができる。特に回転軸が反射板を貫通することなく反射
板にモータが固定されるので、貫通部のシールは不要で
あり、モータは確実に支持され安定した作動状態を維持
することができる。

前記反射板に第１の凹部とこれに連通ずる第２の凹部を
形成したものにあっては、第２の凹部を介して第１の凹
部内空間がやぐら内の空気と熱交換されるのでモータ近
傍の過熱を防止することができる。

更に、第２の凹部の底面に凸部を膨出形成したものにお
いては、上述の第２の凹部の機能を保持しつつ環状ヒー
タを反射板の反射面に対し所定間隙隔てた位置に保持す
ることができるので、組付が容易であり、例えば第２の
凹部にコネクタユニットを設けることとすれば配線も容
易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の温風式電気こたつの一実施例の要部の
縦断面図、第２図は同、ヒータユニットの一部を切欠い
た平面図、′ｓ３図は同、ファンの平面図、３ｉ８４図
は同、ファンの側面図、第５図は同、保護板の側面図、
第６図は同、保護板の一部の平面図である。 １・・・ヒータユニット、　　１ｏ・・・棧（枠体）。 １１・・・天板、　２０・・・反射板。 ２１川第１の凹部、　２２・・・第２の凹部。 ２３・・・第３の凹部、　　３０・・・モータ。 ３１・・・回転軸、　　４０・・・ファン。 ４１・・・皿状支持部、　４２・・・羽根部。 ５０−・・環状ヒータ、　　　６０・・・コネクタユニ
ット。 ７０−・・保護板、　　７１ａ、７１ｂ、７１ｃｍ孔。 ７２．７３．　フ４・・・リブ、　　７５・・・風案内
部。 ８０・・・保護網 特許出願人　トヨタカ産業株式会社

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）やぐらの枠体に配設した反射板と、該反射板の略
   中央部に固定したモータと、該モータの回転軸に固定し
   たファンと、該ファンを囲繞するように配置した環状ヒ
   ータとを備えた温風式電気こたつにおいて、前記反射板
   に、上方に突出し下方に開口する凹部を形成し、該凹部
   に前記モータの少くとも一部を収容して前記反射板に固
   定すると共に、前記ファンを前記環状ヒータと略同一面
   上に配置したことを特徴とする温風式電気こたつ。
2. （２）前記反射板に形成する前記凹部が、前記反射板の
   略中央部上方に突出し下方に開口する第１の凹部と、該
   第１の凹部より浅い凹部であって前記第１の凹部から前
   記反射板の外縁に至り側方に開口する第２の凹部とから
   成ることを特徴とする請求項１記載の温風式電気こたつ
   。
3. （３）前記反射板の前記第２の凹部底面に凸部を膨出形
   成し、該凸部に前記環状ヒータの取付部を固定したこと
   を特徴とする請求項２記載の温風式電気こたつ。