JPH0489944A

JPH0489944A - 開閉式屋根

Info

Publication number: JPH0489944A
Application number: JP20388090A
Authority: JP
Inventors: Toru Aoyanagi; 徹青柳; Hiroyuki Yamane; 弘行山根
Original assignee: Obayashi Corp
Current assignee: Obayashi Corp
Priority date: 1990-08-02
Filing date: 1990-08-02
Publication date: 1992-03-24
Anticipated expiration: 2012-02-26
Also published as: JP2586191B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は野球場、陸上競技場等の開閉式屋根に関する。

（従来の技術）最近の野球場や競技場では天候の影響に関係なく使用で
きるように、空気膜構造による屋根を具偏したものも存
在するようになった。

そしてさらに、晴天時の開放感を得るために開閉式屋根
についても種々の提案か行われている。

開閉式屋根は移動屋根部材を多段構造とし、屋根が開く
時に伴なう収納状態が積層型になって、収納スペースを
小さくし、開口率を大きくすることが一般的になってい
る。

開閉式屋根を構成する移動屋根部材の運動方向は、上下
方向、水平方向などがあり、それぞれ一長一短ではある
が、移動動力容量の小容量化を目的とする場合には、水
平方向か有利であり、これは移動屋根部材をそのまま水
平に左右方向、あるいは一方向へ運動させるものである
。

（発明が解決しようとする課題）ドーム屋根の開口率を１００％とするためには、ドーム
屋根が開いて収まる場所についてアリーナの外部へ考え
ざるを得ない。その時、移動屋根部材を左右へ開く時に
は屋根が収まる場所を左右に設けるようになる。

そのために、移動方向を左右何れかの一方とする場合に
は、屋根を移動させるための案内レールも移動方向の一
方についてのみで足りるので外観上も構造上もスッキリ
した形になるのであるが、ドーム屋根には妻壁あるいは
相当部分かあるために、これを反対側へ移動させるには
妻壁の高さ。

幅を反対側へ移動できるだけの空間が必要となる他、移
動終了位置直下に垂れ幕のように下かるので、アリーナ
天面空間を狭めるか、遮蔽することになる。

また、ドームの平面形状か楕円の場合、端部になるに従
って漸次に幅が狭くなることにより、その支持用レール
がアリーナの中央天面に垂下するなど、ドーム屋根端部
を反対方向の端部へ移動させるための支持レールについ
ても問題を残していた。

本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その
目的はアリーナの天面を１００　％開ききると同時に、
ドーム屋根を安定的に一方へ開くことのできる開閉式屋
根を提供することにある。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するために、本発明の開閉式屋根はドー
ム屋根を端部側と中央側との屋根部分に画成したとき、
上記端部側から中央側へ渡る屋根の稜線か描く曲率と同
率にて該中央側の屋根部分背面に案内レールを敷設し、
該端部側の屋根部分を該案内レールにて該中央側の屋根
部分背面内に収めるようにするとともに、この端部側の
屋根部分表面中央に車輪を設け、この車輪は該中央側の
屋根部分背面に敷設したハンガーレールにて吊持てきる
ようにしたのである。また、構造としては、ドームの任
意水準以上の高さ部分に位置する頭頂部をドーム屋根と
し、その一端はドーム中央に向って若干延びる位置にて
分割した被搬送屋根とし、該ドーム屋根の中央部分は他
端部の外方へ突出移動する軌道に乗せた搬送屋根とし、
かっ該被搬送屋根の表面中央から該搬送屋根端縁に延び
る軸線上に車輪を装着し、更にその軸線の延長軸線上に
あって、該搬送屋根背面に延びるハンガーレールを設け
るとともに、該被搬送屋根が搬送屋根に接する両端部に
走行輪を装着し、該走行輪下から上記ハンガーレールの
上下方向の曲率半径と同じ曲率にて該搬送屋根背面に該
走行輪の案内軌条を設け、該搬送屋根背面に該被搬送屋
根を収めたとき、該搬送屋根をドーム屋根の他端へ移動
させるのである。

（実　施　例）以下、本発明の好適な実施例について図面を参照にして
詳細に説明する。

第１図は陸上競技場を開閉式屋根にした場合の平面を示
し、図の如くドーム屋根１の平面は楕円形に形成しであ
る。そして、ドーム屋根１を支えている側壁２も楕円形
になっている。

すなわち、楕円形状の側壁２の上の方に楕円形のドーム
屋根１を構成している。

このドーム屋根１の左端部は半円形に画成した被搬送屋
根３とし、残余の部分を搬送屋根４としている。

また、被搬送屋根３の幅は搬送屋根４の幅よりも狭く、
かつ被搬送屋根３および搬送屋根４て山なりになったド
ーム屋根１を構成するものであり、左端部側に位置する
被搬送屋根３のレベルは搬送屋根４よりも当然のこと−
ながら低くなっている。

このために、被搬送屋根３をそのまま右方向へずらした
とき搬送屋根４の背面側に潜り込むような位置関係にな
っている。

被搬送屋根３の表面、かつドーム屋根１の長手方向中央
部分には車輪５を設けている。車輪５は被搬送屋根３表
面中央部分から搬送屋根４との隣接縁の所にかけて左右
に２個並列に配置している。

そして、そのまま被搬送屋根３表面であって車輪５か配
置しである軸線方向に沿う搬送屋根４の背面側にはハン
ガーレール６を設けている。車輪５は被搬送屋根３が搬
送屋根４の方へ移動したときにハンガーレール６内を走
行し、被搬送屋根３を吊持するような構造になっている
。

さらに、ハンガーレール６はドーム屋根１の稜線がもっ
ている曲率半径でドーム屋根１の長手方向に延びている
ものである。同様の曲率半径と軸線方向によって搬送屋
根４の背面、かつ被搬送屋根３との隣接縁両端部側に平
行に延びた案内レール７かあり、この案内レール７を被
搬送屋根３の両端部背面側に設けた走行輪８か被搬送屋
根３を支持して搬送屋根４の背面側に移動させる。

さらにまた、搬送屋根４の右端部方向、かつドーム屋根
１の長手方向に沿うようにして搬送屋根４の両端部に平
行に敷設したレール９を設けている。搬送屋根４の下部
両端側には走行台車（図示せず）が装着してあって、走
行台車は搬送屋根４を支持しながらレール９の上をドー
ム屋根１の長手方向に沿って被搬送屋根３を搬送屋根４
の背面側に収納した状態において移動させるものである
。

第２図は第１図の■−■矢視線で示す断面であるが、被
搬送屋根３のレベルおよび大きさか搬送屋根４の背面側
に収まる程度の大きさであることかわかる。また、この
被搬送屋根３は搬送屋根４の背面側に設けたハンガーレ
ール６および案内レール７で搬送屋根４の背面側に支持
していることがわかる。

第３図はドーム屋根１が閉じた状態を示す側面で、レー
ル９は搬送屋根４を水平に右端部方向へ移動させ得るよ
うに搬送屋根４の下端部を支持する高さを維持している
。

すなわち、レール９は搬送屋根４をそのまま水平に移動
させ得るレベルに構成した構造物の上に敷設している。

第４図はドーム屋根１か開ききつた状態を示している。

案内レール７は搬送屋根４の背面に沿って敷設したハン
ガーレール６と同じ曲率半径で構成しているために、緩
やかな右上かりになっており、被搬送屋根３は表面中央
部分の車輪５かハンガーレール６て支持され、その底端
部両側にある走行輪８は案内レール７で支持される安定
した３点支持になっている。それ故に、被搬送屋根３は
左から右へ搬送屋根４の背面側を移動するにしたがって
妻壁部分が上に持ち上かり、搬送屋根４は被搬送屋根３
を収納した状態においてレール９の方へ移動する。

しかし、搬送屋根４は被搬送屋根３を必ずしも収納した
状態でなければ右端部方向へ移動できないとするもので
はなく、被搬送屋根３をそのままの状態にして搬送屋根
４だけが移動してもよい。

第５図は被搬送屋根３の両端部に装着する走行輪８の概
略を示し、被搬送屋根３の端部に取付プレート１０を固
定し、この取付プレート１０には継ぎ材１１によって一
定の間隔を隔てて配置した２枚のイコライザープレート
をイコライザー軸１２て支持するように装着している。

イコライザープレートの両端には軸受１３かあり、この
軸受１３で車輪を支持している。すなわち、走行輪８は
大きな荷重を支えられるように、しかも案内レール７の
多少の上下方向へのうねりにも適応できるようにイコラ
イザー台車になっている。

第６図はハンガーレール６に車輪５か乗った状態を示し
、ハンガーレール６は倒立したＴ字状になっており、そ
の両翼表面に被搬送屋根３に装着した車輪５か走行自在
に乗っている。すなわち、車輪５の車軸は被搬送屋根３
からハンガーレール６の両翼上に水平に延びている。

また、車輪５は被搬送屋根３の表面にあるためにドーム
屋根１が閉じた状態においては風雨に晒される。そのた
めに車輪５の上を覆うように被搬送屋根３の表面には車
輪５の上を覆うように庇１４か延びている。第７図は走
行輪８を正面から被搬送屋根３と搬送屋根４の位置関係
が上下に重なるようになっていることがわかる。案内レ
ール７の道床１５が搬送屋根４の背面両側から被搬送屋
根３のそれぞれの端部に水平に突出するように設けた走
行輪８を支えるように延びているのである。

（効　果）以上詳細に説明したように本発明の開閉式屋根はドーム
屋根を端部側と中央側との屋根部分に画成した時、上記
端部側から中央側へ渡る屋根の稜線が描く曲率と同率に
て中央側の屋根部分背面にハンガーレールなどの案内レ
ールを設け、少なくともこのハンガーレールで端部側の
屋根部分を中央側の屋根部分で吊持するように支持でき
るので、端部側の屋根を中央側の屋根背面側に移動させ
るときには端部側の屋根部分妻壁か中央側の屋根部分の
背面側へ移動するに従って上に持ち上がるような挙動を
示し、中央側の屋根部分背面から端部側の屋根部分を支
持するための案内レールを吊り下げたり或いは妻壁がそ
のままの最初のレベルの状態で下へ垂れ幕のように下が
るなどの目線を妨げる部分を残さず、或いは極力目線を
妨げる部分が残らないような状態になる利点かある。特
に、ドーム屋根の端部は円を描くような曲率をもってい
るので、これを支持するときには支持軸線かドームの中
央を通るので、これを排除した場合には端部側屋根部分
の中央寄り幅方向両端部に設けた走行輪などの支持点に
鉛直荷重かテコのように働く。このような補強上の問題
点を解決することにもなる。

端部側の屋根を被搬送屋根とし、中央側の屋根部分を搬
送屋根とし、少なくともこの搬送屋根背面の中央部分に
被搬送屋根を吊持するハンガーレールを設けて被搬送屋
根を搬送屋根背面に収納した状態のまま搬送屋根をドー
ム屋根の一方、すなわち反被搬送屋根側に移動させるの
で、ドーム屋根を一方の側へ１００％開くことか可能に
なる。

このことにより、被搬送屋根を移動させるための案内レ
ール等は搬送屋根の背面側に収まり、外部に露出してい
ないので、レールを風雨から守るためにも好都合である
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のドーム屋根を示す平面図、第２図はそ
の■−■矢視線で示す断面図、第３図は第１図の側面図
、第４図は第３図のドームが開いた状態を示す側面図、
第５図は被搬送屋根の両端部を支持する走行輪を示す斜
視図、第６図は搬送屋根がハンガーレールにて被搬送屋
根を支持した状態を示す断面図、第７図は被搬送屋根お
よび搬送屋根の位置関係を示す部分断面図である。第１図１・・・・・・ドーム屋根３・・・・・・被搬送屋根５・・・・・・車輪７・・・・・・案内レール９・・・・・・レール１１・・継ぎ材１３・・・軸受１５・・・道床２・・・・・・側壁４・・・・・・搬送屋根６・・・・・・ハンガーレール８・・・・・・走行輪１０・・・取付プレート１２・・・イコライザー軸１４・・・庇第２図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ドーム屋根を端部側と中央側との屋根部分に画成
したとき、上記端部側から中央側へ渡る屋根の稜線が描
く曲率と同率にて該中央側の屋根部分背面に案内レール
を敷設し、該端部側の屋根部分を該案内レールにて該中
央側の屋根部分背面内に収めるようにするとともに、該
端部側の屋根部分表面中央に車輪を設け、この車輪は該
中央側の屋根部分背面に敷設したハンガーレールにて吊
持できるようにしたことを特徴とする開閉式屋根。
（２）ドームの任意水準以上の高さ部分に位置する頭頂
部をドーム屋根とし、その一端はドーム中央に向って若
干延びる位置にて分割した被搬送屋根とし、該ドーム屋
根の中央部分は他端部の外方へ突出移動する軌道に乗せ
た搬送屋根とし、かつ該被搬送屋根の表面中央から該搬
送屋根端縁に延びる軸線上に車輪を装着し、更にその軸
線の延長軸線上にあって、該搬送屋根背面に延びるハン
ガーレールを設けるとともに、該被搬送屋根が搬送屋根
に接する両端部に走行輪を装着し、該走行輪下から上記
ハンガーレールの上下方向の曲率半径と同じ曲率にて該
搬送屋根背面に該走行輪の案内軌条を設け、該搬送屋根
背面に該被搬送屋根を収めたとき、該搬送屋根をドーム
屋根の他端へ移動させることを特徴とする開閉式屋根。