JPH0489376A - 施釉セメント製品の製造方法 - Google Patents

施釉セメント製品の製造方法

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JPH0489376A
JPH0489376A JP20352390A JP20352390A JPH0489376A JP H0489376 A JPH0489376 A JP H0489376A JP 20352390 A JP20352390 A JP 20352390A JP 20352390 A JP20352390 A JP 20352390A JP H0489376 A JPH0489376 A JP H0489376A
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glaze
primer layer
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繁夫 吉田
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聡 北川
Masayoshi Torii
昌良 鳥居
Takahiro Yoshizawa
吉澤 孝浩
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は施釉セメント製品の製造方法に関し、詳しく
は、建築物の壁面仕上げ用のコンクリートパネル等に利
用され、表面に釉薬によるガラス質の表面層が形成され
た施釉セメント製品を製造する方法に関するものである
〔従来の技術〕
施釉セメント製品は、表面が陶磁器やタイルのような質
感を有するので、建築物の室内壁面の仕上げ施工に用い
ると、極めて美麗で意匠性に富んだ仕上げ面が得られる
。また、釉薬を焼成して得られるガラス質の釉面ば、汚
れや傷が付き難く、耐候性や耐薬品性等にも優れている
等、機能性の点でも多くの利点を備えている。
施釉セメント製品を製造するには、セメントに骨材や水
等を加えたセメント材料を所定の形状に成形してセメン
ト成形物を製造し、このセメント成形物を充分に乾燥さ
せた後、セメント成形物の表面に釉薬をかけて釉薬層を
形成する。釉薬層が形成されたセメント成形物を適当な
焼成温度で焼成すれば、釉薬層が焼成されて出来るガラ
ス質の表面いわゆる釉面を備えた施釉セメント製品が得
られる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、従来における施釉セメント製品の製造方法で
は、釉薬層を形成する前に、セメント成形物を強制乾燥
させておく必要があった。
セメント成形物を強制乾燥させるのは、セメント成形物
が乾燥していないと、焼成した段階で釉はげが生じるた
めである。釉はげが発生する原因は、セメント成形物の
表面に水分が多いと、施釉時にセメント成形物への釉薬
の浸透が少なくなり、この状態で焼成を行うと、セメン
ト成形物と釉薬層との熱膨張率の違いで、焼成された釉
面に亀裂が発生したり、さらに、焼成温度である750
〜800℃の領域でセメント成形物中の炭酸カルシウム
が熱分解して二酸化炭素が発生することによって、釉面
の一部が剥がれたりするためである。そのため、従来は
、セメント成形物を充分に乾燥させておいて、セメント
成形物の表面と釉薬層との付着力を高めておくのである
。乾燥工程は、300℃程度の加熱温度で強制的に乾燥
させる必要がある。
そこで、この発明の課題は、前記のような施釉セメント
製品の製造方法において、釉はげを起こさず、しかも、
作業工程が簡単な施釉セメント製品の製造方法を提供す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するこの発明にかかる施釉セメント製品
の製造方法は、セメント成形物の表面に釉薬層を形成し
た後、焼成して施釉セメント製品を製造する方法におい
て、セメント成形物の表面に、釉薬層よりも屈伏温度が
100″C以内の差で低いプライマ層を介して釉薬層を
形成しておく。
セメント成形物の材料や配合は、従来の各種セメント製
品と同様に、セメント製品の使用目的や要求性能に応し
て自由に選択できる。通常、セメント成形物は、セメン
トに砂等の骨材と水を混合したものからなるが、その他
にも各種の混和材や添加剤を配合しておくことができる
。セメント成形物の形状や成形方法も、セメント製品の
用途や目的に応じて、通常の構造および手段が通用でき
る。
セメント成形物の表面に形成する釉薬層は、従来の施釉
セメント製品と同様の釉薬が用いられる。プライマ層は
、釉薬層とセメント成形物との一体性を高めるためのも
のであり、従来、陶磁器やタイル等を製造する際に、基
材と釉薬層の間に設けられていたものと同様のものが使
用できる。但し、この発明では、プライマ層の屈伏温度
を、その上に形成する釉薬層の屈伏温度よりも低く、か
つ、釉薬層とプライマ層の屈伏温度の差が100℃以内
になるように設定しておく。なお、好ましくは、プライ
マ層の屈伏温度が釉薬層の屈伏温度よりも10℃以上低
く設定する。プライマ層の屈伏温度が釉薬層の屈伏温度
と同しか高くなると、後述する焼成工程で釉薬層に通し
た焼成温度で焼成したときに、プライマ層が充分に溶け
ず、セメント成形物と釉薬層の付着性を高めるというプ
ライマ層の機能が発揮できず、釉トビ等の欠陥が生じる
。またプライマ層の屈伏温度が低すぎると、焼成工程で
プライマ層の流動性が高くなり過ぎるので、釉薬層に亀
裂が入ったときに釉薬層に引きずられてプライマ層が移
動してしまい、セメント成形物の表面が露出してしまっ
て釉はげが発生する等の問題が生じる。
プライマ層の塗布量、すなわちプライマ層の厚みは、釉
薬層とセメント成形物との接合力を充分に確保できる程
度の厚みがあれば良く、通常、プライマ層の塗布量を、
50g/rl程度にしておけば好ましいが、プライマ層
の種類その他の条件によっては、それよりも多(したり
少なくしたりすることもできる。なお、プライマ層の塗
布量が多過ぎると却って釉面の仕上がりが悪くなり、2
00、g/m以下程度にしておく必要がある。
セメント成形物は、成形後に従来のような乾燥工程を経
ずに、直ちにプライマ層および釉薬層を順次積層形成す
ればよい。その後、通常の施釉セメント製品と同様に、
加熱炉等の加熱手段で焼成する。焼成温度は、釉薬層の
焼成に適した温度で行えばよい。−船釣な焼成温度とし
ては、約700〜800℃程度で行われる。
焼成工程が完了すれば、釉薬層が焼成された釉面を備え
た施釉セメント製品が得られる。
なお、施釉セメント製品として、セメント成形物の内部
に中空部を設けて軽量化した孔あき板や、セメント成形
物の内部に補強鉄筋を挿入したもの、あるいは、予め引
張力を加えて状態の鉄筋を挿入しておき、セメント成形
物の焼成後に鉄筋に与えた引張力を解除する、いわゆる
PCコンクリート等と呼ばれるセメント製品を製造する
こともできる。
〔作  用〕
セメント成形物の表面と釉薬層の間にプライマ層を介在
させておき、このプライマ層の屈伏温度を釉薬層の屈伏
温度よりも低く、かつ、その差が100°C以内になる
ように設定しておけば、プライマ層の介在によって釉薬
層のセメント成形物に対する付着性を向上させることが
できる。特に、焼成工程において、700〜800°C
の温度領域で、セメント成形物中の炭酸カルシウムが熱
分解されて二酸化炭素ガスが発生しても、ある程度溶け
た状態になっているプライマ層が、釉薬層とセメント成
形物を強固に接合しておくことができる。また、釉薬層
に熱変形による亀裂が入ったりしても、釉薬層はプライ
マ層を介してセメント成形物に接合されているので、セ
メント成形物の表面が外部に露出することがなく、セメ
ント成形物を良好に保護しておくことができる。
〔実 施 例〕
ついで、この発明にかかる製造方法で施釉セメント製品
を製造した具体的実施例について説明する。
(a璽製造工程 まず、下記配合のセメント混練物を調製した。
普通ポルトランドセメント・・・35.8i量部パーラ
イト骨材     ・・・45.8  〃パーライト粉
末     ・・・18.2  〃減水剤      
   ・・・ 0.2〃水セメント比      ・・
・ 0.51上記で得られたセメント混練物を型枠に流
し込んでセメント成形物を得た。
セメント成形物を成形した後、乾燥工程を経ることな(
、第1図に示すように、セメント成形物10の表面にプ
ライマ層30および釉薬層20を順次形成した。プライ
マ層30の形成は層かけ法で行い、塗布量は50g/m
であった。プライマ層30および釉薬層20が形成され
たセメント成形物10を、焼成温度800〜900℃で
焼成して、施釉セメント製品を製造した。
(bl  性能評価 前記製造工程で得られた施釉セメント製品の釉面を観察
して、外観状態を評価した。屈伏温度の異なるプライマ
層30を用いた複数の施釉セメント製品について比較し
た。その結果を第1表に示している。何れの実施例およ
び比較例も、釉薬層20の材料としては、ホウ酸系フリ
ット釉(屈伏温度623℃)を使用し、釉薬層20の施
釉量は1、0 kg/ mであった。プライマ層30と
しては、有鉛系フリットおよびホウ酸系フリットを用い
た釉面の状態は、下記評価基準で判定した。
■=良好、釉はげ無し △:やや不良、釉はげ有り ×:不良、釉はげ多い 第  1 表 プライマ層30および釉薬層20の屈伏温度は、釉薬ま
たはプライマーを一旦熔かして棒状体を形成し、熱機械
分析装置にて測定した。
第1表のうち、温度差は下式で求めた値である温度差Δ
”C=T、−Tz・・・(1)T1 :釉薬層の屈伏温
度 T2 :プライマ層の屈伏温度 第1表の結果をみれば、プライマ層30として、屈伏温
度が釉薬層20よりも低く、かつ、その差が100℃以
内であるものを用いることによって、釉はげ等の欠陥が
ない優れた釉面を備えた施釉セメント製品を製造できる
ことが実証された。
〔発明の効果〕
以上に述べたこの発明にがかる施釉セメント製品の製造
方法によれば、前記したようなプライマ層をセメント成
形物と釉薬層の間に介在させておくことによって、セメ
ント成形物に対する釉薬層の付着性を高めることができ
る。そして、セメント成形物の成形後、充分に乾燥させ
ることなく、直ちにプライマ層および釉薬層を形成し、
焼成工程を行っても、釉はげ等の欠陥が生じず、良好な
釉面を備えた施釉セメント製品を提供することが可能に
なる。その結果、従来、施釉セメント製品の生産能率を
阻害する大きな要因となっていたセメント成形物の乾燥
工程を省くことができて、施釉セメント製品の生産性向
上に大きく貢献することができる。また、乾燥装置等の
設備も不要になるので、施釉セメント製品の製造コスト
を下げることにもなる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明にがかる施釉セメント製品の焼成前の
断面構造図である。 10・・・セメント成形物 20・・・釉薬層 30・
・・プライマ層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 セメント成形物の表面上に釉薬層を形成した後、焼
    成して施釉セメント製品を製造する方法において、セメ
    ント成形物の表面に、釉薬層よりも屈伏温度が100℃
    以内の差で低いプライマ層を介して釉薬層を形成してお
    くことを特徴とする施釉セメント製品の製造方法。
JP20352390A 1990-07-30 1990-07-30 施釉セメント製品の製造方法 Expired - Lifetime JP2622018B2 (ja)

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