JPH048805A - 蒸発冷却式吸収器並びに排気吸収蒸気原動装置 - Google Patents

蒸発冷却式吸収器並びに排気吸収蒸気原動装置

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JPH048805A
JPH048805A JP10915390A JP10915390A JPH048805A JP H048805 A JPH048805 A JP H048805A JP 10915390 A JP10915390 A JP 10915390A JP 10915390 A JP10915390 A JP 10915390A JP H048805 A JPH048805 A JP H048805A
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steam
temperature
absorption
pressure
exhaust
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JP10915390A
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Masayuki Arai
新井 雅幸
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、現在実用される吸収冷凍機及び加圧蒸発式熱
ポンプ両機関に於ける原理及び技術を蒸気原動装置に応
用し、その結果に於て両機関に於ける構成を、蒸気原動
装置に於ける構成部分とする事を可能とし、両機関に於
ける特性を備えて作用するところの、排気吸収蒸気原動
装置に関するものである。
〔産業上の利用分野〕
各種機器の動力源。
〔従来の技術〕
従来の技術としては例えば(山田治夫「冷凍機および熱
ポンプ」昭33. 1. 5養賢堂p200及びp31
B)及び(柴山信三「蒸気タービン」昭22. 12.
 25  山海室p15)等の文献がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
水蒸気を作業媒体蒸気とし、排気を冷却して凝縮変化さ
せる為の復水器を備える構成の従来の蒸気原動装置に於
ては、その排温排圧は使用される冷却水温度に依って制
約され、その制約を無視して無制限に低下させる事は不
可能である。理想的の場合に於ても復水器に於ける冷却
水温度に一致する排気に於ける排温及びその排温に相当
する水蒸気の飽和圧力が従来の蒸気原動装置に於ける排
温排圧の低限界である。実際には排温に於て32°C1
排圧はその排温32°Cに相当する水蒸気の飽和圧力約
35mmHgが現在に於ける排温排圧の低限界とされる
。また復水器に排出される排気に於ける排熱は、その全
部が冷却水を通じて外部に放出され、蒸気サイクル内に
回収再生される事が無い。
以上に説明した問題点は、冷却水の冷却作用に依って排
温排圧を定める従来の蒸気原動装置に於ては、温度差を
必要とする冷却作用に必然的に附随する制約であり問題
点でもある。
〔課題を解決する為の手段〕
前述の従来の蒸気原動装置に於ける排温排圧の低限界の
制約は、冷却作用に必要な温度差を主因として生じる熱
的制約である。従ってその制約の解決を目的とする場合
に於ては、冷却以外の手段或いは方法に依り排気の凝縮
液化を実現する必要性が生じる。本発明はその必要性に
対応する目的に於て、現在実用される吸収冷凍機に於け
る原理及び技術を蒸気原動装置に応用する事とした。即
ち吸収冷凍機は、冷凍効果を実現した結果に於ける低温
状態の冷媒蒸気を、冷媒蒸気に対して親和力を有し且つ
冷媒蒸気に比較してその飽和温度及び圧力を著しく高温
低圧とする性状に於ける吸収剤に吸収溶解させる結果に
於て、吸収剤及び冷媒蒸気に於ける混合溶液の状態に於
て凝縮液化させて居る。その吸収冷凍機に於ける冷媒蒸
気の凝縮液化法は、作業媒体蒸気とする水蒸気を、吸収
冷凍機に於ける冷媒蒸気に共通させる蒸気原動装置に於
ては、関連する条件を適当に整備させる結果に於て、当
然蒸気原動装置に応用可能とする。但しその凝縮液化法
の応用実現を目的とする場合に於ては、従来の蒸気原動
装置に於ける復水器を吸収冷凍機が備える吸収器に置換
し、更にその吸収器を機能させる目的に於て水蒸気に対
して親和力を有し且つ水蒸気に比較して飽和温度及び圧
力を著しく高温低圧とする性状の吸収剤(本発明に於て
はリチウムブロマイドを水溶液の状態に於て使用する事
とし、以下吸収剤溶液と記す。)を作業物質として水蒸
気に併用する。その結果排気としての水蒸気及び吸収剤
溶液両物質を、吸収器に於て直接に接触させる結果に於
て、排気を吸収剤溶液に吸収溶解させて吸収剤溶液の状
態に於て排気を凝縮液化させる事を可能とする。従って
本発明に於ては、排気の凝縮液化を直接の目的とする冷
却は不要とされる。その結果前述の排温排圧に於ける低
限界の制約は、本発明に於ては完全に解決される事とな
る。
従来の蒸気原動装置に於ては、作業媒体蒸気とする水蒸
気に於ける蒸発熱は、その大部分が排気に於ける排熱と
して復水器に於て冷却水に捨てられて居る。その冷却水
に捨てられる排気としての水蒸気に於ける蒸発熱を、蒸
気サイクルに回収再生を可能とする場合に於ては、その
回収再生量に相当する排熱損失の減少を可能とする結果
に於て、蒸気原動装置に於ける熱効率向上を実現可能と
する。本発明は以上に説明した排熱の回収再生を目的と
して発明された蒸気原動装置であり、その目的実現の為
の手段或いは方法として、前述の排温排圧に於ける低限
界の制約を解決する目的に於て応用する吸収冷凍機に於
ける原理及び技術を、更に排熱の回収再生の目的に於て
も応用する事とするものである。
即ち吸収冷凍機に於ける原理及び技術を応用する事の結
果に於て、本発明は、従来の蒸気原動装置が不可欠とし
て備える復水器を、吸収冷凍機が備える吸・取器に置換
可能とする結果に於て、吸収剤とするリチウムブロマイ
ドを作業物質として水蒸気に併用可能とする。その本発
明が作業物質とする水蒸気及びリチウムブロマイド両物
質は、それぞれに於ける作用目的に適する性状或いは特
性を保有するが、そのそれぞれに於ける性状或いは特性
は、両物質に於ける作用目的の相違から当然作用目的と
同様に明白に相違する。即ち両物質に於ける飽和温度及
び圧力を一例として比較すると、吸収剤とするリチウム
ブロマイドに於ては著しく高温低圧であり、作業媒体蒸
気とする水蒸気に於ては低温高圧とする。その両物質に
於ける性状或いは特性を、蒸気原動装置に於ける高圧或
いは初圧側と、低圧或いは排圧側の何れかの作用目的に
適する側に於て発揮させる場合に於ては、両物質に於け
る性状の相違から排気に於ける排熱を水蒸気に於ける蒸
発熱として再生可能とする条件が生じる。即ち本発明に
於ては、前述したように排気としての水蒸気を、吸収剤
溶液に吸収溶解させる結果に於て、吸収剤溶液の状態に
於て凝縮液化させて居る。その吸収剤溶液が排気を吸収
溶解する過程に於ては、排気に於ける低温状態の排熱即
ち蒸発熱は、吸収剤溶液温度に殆んど一致する温度状態
に於ける凝縮熱に変換されて吸収剤溶液に放出される結
果に於て、吸収剤溶液に於ける飽和温度及び圧力を高温
高圧とするから、加熱コイルに於て蒸気発生器に於ける
希溶液を加熱して凝縮液化した後蒸発冷却式吸収器に送
られて来る凝縮水に依って冷却し、その吸収溶解過程の
最終に於ける吸収剤溶液の飽和温度及び圧力を、所定の
状態の温度及び圧力に保持する事とする。以上の吸収溶
解過程に於ける吸収剤溶液を冷却する凝縮水は、自らの
蒸発熱を以上の冷却作用に利用する事を実現する目的に
於て、本発明が備える蒸発冷却式吸収器に於ける蒸発管
入口に嵌入装着されるオリフィスプラグのオリフィスに
依って絞られる結果に於て、絞り作用に伴なう減圧効果
に依って凝縮水の飽和圧力に減圧される。その結果以上
の凝縮水は飽和圧力に相当する飽和温度に於て気化蒸発
し、作業媒体蒸気とする水蒸気に変換される。以上の説
明にて明らかなように、上述の吸収溶解過程の始終に於
て排気に於ける排熱としての蒸発熱は、吸収剤溶液温度
に殆んど一致する温度状態に於ける凝縮熱に変換されて
、その吸収剤溶液に放出される。その結果上述の吸収溶
解過程に並行して同時進行する吸収剤溶液を冷却する事
を目的とする凝縮水の蒸発過程に依って冷却される事が
可能となる結果に於て、作業媒体蒸気とする水蒸気に於
ける蒸発熱に再生される事となる。以上に説明したよう
な過程の結果に於て、前述の問題点とする排気の排熱の
回収再生を本発明は解決する。
更に本発明に於ては、加圧蒸発式熱ポンプに於ける原理
及び技術を応用する結果に於て、加圧蒸発式熱ポンプに
於ける構成を本発明に於ける構成部分とする事を可能と
する。その結果に於て本発明は、液体の濃縮或いは混合
液体の分離を可能とする加圧蒸発式熱ポンプに於ける特
性を保有する事となる。その加圧蒸発式熱ポンプに於け
る特性を発揮させる結果に於て本発明は、蒸気発生器に
於て希溶液からの水蒸気の分離蒸発を可能とする。
更にその希溶液から分離蒸発した水蒸気を蒸気圧縮機に
依って圧縮する結果に於て高温高圧状態の過熱蒸気とし
、更にその過熱蒸気を蒸気発生器に於ける希溶液を加熱
する為の熱源とする結果に於て、その過熱蒸気は加熱す
る希溶液に依って反対に冷却されて凝縮液化し、本発明
が「排気吸収蒸気原動装置」として連続作用をする為の
水蒸気に於ける原物質としての凝縮水を確保する。
以上に説明した作用、効果に於ける本発明の構成を、図
面に示す実施例に就いて以下に於て説明する。
〔実施例〕
抽気装置1、蒸気圧縮機2、連管3、加熱コイル4、連
管5、第一熱交換器6、蒸発冷却式吸収器7、連管8、
タービン9、排熱交換器10、連管11、溶液ポンプ1
2、第二熱交換器13、蒸気発生器14、連管15、連
管16、減圧装置17、連管18、排気管25゜ 以上の各部の組合せから本発明は構成される。
以上に示した本発明の各構成部分の内、蒸発冷却式吸収
器7に於ける構成を以下に於て説明する。
液室19、オリフィスプラグ20、オリフィス20′、
蒸発管21、蒸気室22、吸収室23、撒布槽24゜ 、以上の各部から蒸発冷却式吸収器7は構成される。
E作 用〕 以上に説明した構成に於ける本発明は、作業物質として
作業媒体蒸気には水蒸気、吸収剤にはリチウムブロマイ
ド(但し水溶液の状態に於て使用するものとし、以下吸
収剤溶液と記す。)以上の両物質を使用する。その本発
明に於ける作用を、その作用条件を最初に特定して以下
に於て説明する。
本発明に於けるタービン9の排温排圧を定める蒸発冷却
式吸収器7に於ける吸収室23の希溶液に於ける飽和条
件を最初に定める。その希溶液の水蒸気溶解濃度を50
%、その希溶液に於ける飽和温度を32°Cに特定する
。従ってその希溶液飽和圧力従っては排圧は、特定した
希溶液濃度及び温度から飽和圧力9.5 mmHgに定
まる。その排圧がら、排気に於ける排温は排圧に相当す
る水蒸気飽和温度11°Cに定まる。希溶液を冷却する
凝縮水の飽和温度を希溶液温度32°Cに3°C差の2
9°Cとすると、その凝縮水に於ける飽和圧力従っては
初圧は温度29℃に相当する水蒸気飽和圧力30mmH
gに定まる。蒸気発生器14に於ての希溶液からの水蒸
気を分離蒸発させる過程を終了した濃溶液の水蒸気溶濃
度を45%とする。以上の各特定条件に於て本発明は作
用するものとする。
以下本発明に於けるその作用を順次説明する。
抽気装W1は、連通ずる蒸発冷却式吸収器7の吸収室2
3を介して本発明内部に存在する不凝縮ガスを抽気して
外部に排出し、吸収室23内部に希溶液飽和圧力9.5
mdgの高眞空を発生させる。
その高眞空は連通ずる発明明部構成部に及び、本発明の
作用開始後に於ては、各構成部が必要とする高直空状態
を各構成部に保持するものとする。
以上に説明した状態に於て本発明は作用を開始する。
即ち蒸気圧縮機2は、蒸気発生器14に於て希溶液に於
ける飽和蒸気として希溶液から分離蒸発した水蒸気を、
蒸気発生器14の蒸気溜り部分から連管15を介して吸
入して圧縮し、高温高圧状態に於ける過熱蒸気とする。
その高温高圧状態に於ける過熱蒸気は、連管3に依って
蒸気発生器14を加熱する加熱コイル4に送られ、蒸気
発生器14に於ける希溶液を加熱する結果、希溶液に於
ける飽和蒸気としての水蒸気を希溶液から分離蒸発させ
る。と、同時に過熱蒸気は希溶液に依って反対に冷却さ
れ、凝縮液化して凝縮水になる。
以上の希溶液から水蒸気を分離蒸発させる蒸発過程に於
ては、その蒸発過程の最初に於ける希溶液は、その過程
の進行に従って水蒸気溶解濃度を減少させる結果に於て
、水蒸気溶解濃度を最小の状態とする濃溶液に至って水
蒸気の分離蒸発を終了する。以上の蒸発過程に於て希溶
液から分離蒸発した水蒸気は、連管15に依って再び蒸
気圧縮機2に吸入されて圧縮され、高温高圧の過熱蒸気
とされた後、蒸気発生器14に於ける希溶液を加熱する
為の熱源として再度加熱コイル4に送られる。
以上の水蒸気を分離蒸発させる蒸発行程を終了した蒸気
発生器14に於ける水蒸気溶解濃度が最小状態に於ける
濃溶液は、連管16に依って蒸発冷却式吸収器7の吸収
室23に送られる。前述の蒸気発生器14に於ける希溶
液を加熱した結果に於て凝縮液化した凝縮水は、加熱コ
イル4に連通する連管5に依って蒸発冷却式吸収器7の
液室19に送られる。但しその液室19に送られる途中
の凝縮水は、第一熱交換器6に於て蒸発冷却式吸収器7
の吸収室23から蒸気発生器14に送られる途中の低温
32°Cの状態に於ける希溶液と間接に対向流の接触を
して熱交換作用を行ない、希溶液を加熱するのと同時に
希溶液に依って反対に冷却され、低温の凝縮水として蒸
発冷却式吸収器7の液室19に入るものとする。液室I
9に入った凝縮水は、蒸気室22に連通ずる多数の蒸発
管21の液室19側入口に、各蒸発管毎に嵌入装着され
るオリフィスプラグ20のオリフィス20′に依って絞
られる結果に於て、絞り作用に附随する減圧効果に依っ
て凝縮水に於ける飽和圧力に減圧されて蒸発管2Iに入
る。蒸発管21に入った凝縮水は、僅かに蒸気室22方
向に傾斜する蒸発管21管内部を流動し乍ら蒸発管21
外部に接触して流下する濃溶液を冷却するのと同時に自
らは濃溶液に依って反対に加熱され、吸収室23内部に
於ける希溶液飽和温度32°Cに温度差3 ’Cの状態
の凝縮水飽和温度29°Cに於て気化蒸発し、温度29
°Cに相当する水蒸気飽和圧力30IIIIHgの状態
の作業媒体蒸気としての水蒸気になる。以上の濃溶液を
冷却する過程に於て、反対に:a溶液に依って加熱され
る結果に於て気化蒸発する飽和温度29°C1圧力30
n+mHgの状態に於ける水蒸気は、蒸気室22から連
管8に依ってタービン9に送られる。タービン9に送ら
れた水蒸気は、蒸発冷却式吸収器7の吸収室23に於け
る希溶液飽和圧力9、5 smoHに殆んど一致する排
圧との圧力差に於て膨張し、タービン仕事を発生してそ
の温度を低下させ、排圧9.5 mmHgに相当する水
蒸気飽和温度従っては排温11°Cの状態に於ける排気
として蒸発冷却式吸収器7の吸収室23に排出される事
とする。但しその吸収室23に排出される途中に於て排
温11°Cの状態の排気は、排熱交換器10に於て高温
状態に於ける外部の熱源と間接に接触をして熱交換作用
を行ない、高温状態に於ける外部の熱源に依って加熱さ
れ、タービン仕事に変換された熱エネルギーを補給され
た後蒸発冷却式吸収器7の吸収室23に排出される事と
する。
蒸発冷却式吸収器7の吸収室23に排出される排気は、
前述の蒸気発生器14に於ての水蒸気を分離蒸発する過
程を終了して吸収室23に送られて来る濃溶液と直接に
接触をして濃溶液に吸収溶解される結果に於て、水蒸気
溶解濃度が最大の状態の希溶液の状態に於て凝縮液化す
る。以上の濃溶液が排気を吸収溶解する吸収熔解過程に
於て、濃溶液に吸収溶解される排気に於ける排熱は、濃
溶液の状態を最初とする吸収剤溶液の温度に一致する状
態の凝縮熱に変換されて吸収剤溶液に放出される結果に
於て、吸収室23に於ける吸収剤溶液の飽和温度及び圧
力を高温高圧とするから、以上の吸収溶解過程に並行し
て同時進行する前述の凝縮水に依る冷却作用に依って冷
却し、その結果に於て吸収室23に於ける希溶液の飽和
温度及び圧力を、前述の特定条件とする温度32°C1
圧力9.5 a+mHgの所定の状態に保持するものと
する。以上の吸収溶解過程の結果に於ける吸収室23に
於ける所定の温度及び圧力状態の希溶液は、連管11に
依って溶液ポンプ12に吸入され蒸気発生器14に於け
る濃度液の飽和圧力以上に加圧された後蒸気発生器14
に送られる。但し蒸気発生器14に送られる途中の希溶
液は、その一部が連管18に依って蒸発冷却式吸収器7
の吸収室23にバイパスされ、蒸気発生器14から吸収
室23に送られて来る濃溶液に混合された後再び排気と
直接に接触し排気を吸収溶解する作用を行なう。残余の
大部分の希溶液は、第一熱交換器6に於てば蒸気発生器
を加熱する加熱コイル4から蒸発冷却式吸収器7の液室
19に送られる凝縮水と間接に対向流の接触をして熱交
換作用を行ない、凝縮水を冷却するのと同時に凝縮水に
依って反対に加熱され、更に第二熱交換器13に於ては
蒸気発生器14から蒸発冷却式吸収器7の吸収室23に
送られる高温の濃溶液と間接に対向流の接触をして熱交
換作用を行ない濃溶液を冷却するのと同時に濃溶液に依
って反対に加熱され、蒸気発生器14に於ける希溶液の
飽和温度に迄加熱された高温高圧状態の希溶液として蒸
気発生器14に送られる。
蒸気発生器14に送られた高温高圧状態の希溶液は、加
熱コイル4に於ける高温の過熱蒸気に依って加熱され、
その結果希溶液に於ける飽和蒸気としての水蒸気を分離
蒸発させる。その結果に於て希溶液に於ける水蒸気溶解
濃度は減少し、水蒸気溶解濃度を最小状態とする濃溶液
に至って希溶液に於ける蒸発過程は終了する。以上に説
明した蒸発過程に於て希溶液から分離蒸発した水蒸気は
、蒸気圧縮機2に吸入されて圧縮され、高温高圧の過熱
蒸気とされた後蒸気発生器14を加熱する為の熱源とし
て加熱コイル4に送られる。以上の水蒸気を分離蒸発さ
せた後の濃溶液は、連管16に依り蒸発冷却式吸収器7
の吸収室23に送られる。
その吸収室23に送られる濃溶液は、途中第二熱交換器
13に於て蒸発冷却吸収器7の吸収室23から蒸気発生
器14に送られる途中の低温状態の希溶液と間接に対向
流の接触をして熱交換作用を行ない、希溶液を蒸気発生
器14に於ての圧力下に於ける希溶液飽和温度迄加熱す
るのと同時に低温の希溶液に依って反対に冷却され、次
に減圧装置17に依って蒸発冷却式吸収器7の吸収室2
3に於ける希溶液の飽和圧力9.5 mm)fgに減圧
されて低温低圧の濃溶液としてから吸収室23に入る。
吸収室23に入ったS溶液は、撒布槽24から蒸発管2
1群上に撒布される結果に於て、蒸発管21外部表面に
接触し乍ら流下する。その流下する過程に於て濃溶液は
、タービン9より吸収室23に排出される排気と直接に
接触をして吸収溶解し、その吸収溶解過程の最終に於て
は、水蒸気溶解濃度が最大状態の希溶液に至って吸収溶
解過程は終了する。その吸収溶解過程に於て濃溶液に吸
収溶解される排気に於ける排熱は、濃溶液を最初の状態
とする吸収剤溶液温度に一致する凝縮熱に変換されて吸
収剤溶液に放出され、吸収剤溶液に於ける飽和温度及び
圧力を高めるから、蒸発管21に於ける凝縮水に依って
冷却し、吸収室23に於ける希溶液の飽和温度を前述の
32°C1圧力を9.5 mmHHの所定の状態に定め
る。以上の吸収溶解過程に並行して同時進行する凝縮水
に依る冷却過程に於ては、吸収剤溶液を冷却するのと同
時に吸収剤溶液に依って凝縮水は反対に加熱され、その
結果凝縮水は自らの飽和圧力に相当する飽和温度に於て
気化蒸発し、作業媒体蒸気とする水蒸気として蒸気室2
2から連管8に依ってタービン9に送られる。吸収室2
3に於ける希溶液は連管11に依って溶液ポンプ12に
吸入されて加圧され、高圧の希溶液として蒸気発生器1
4に送られる。但しその蒸気発生器14に送られる希溶
液は、途中第一熱交換器6に於ては加熱コイル4から蒸
発冷却式吸収器7の液室19に送られる途中の凝縮水と
、次に第二熱交換器13に於ては蒸気発生器14から蒸
発冷却式吸収器7の吸収室23に送られる途中の濃溶液
とそれぞれ間接的に対向流の接触をして熱交換作用を行
ない、凝縮水及び濃溶液を冷却するのと同時に凝縮水及
び濃溶液に依って反対に加熱され蒸気発生器14の圧力
に相当する希溶液の飽和温度に迄温度を上昇させた後蒸
気発生器14に送られる。蒸気発生器14に送られた希
溶液は、加熱コイル4に於ける高温の過熱蒸気に依って
過熱される結果に於て希溶液に於ける飽和蒸気としての
水蒸気を分離蒸発させ、その水蒸気を分離蒸発させる過
程の最終に於て水蒸気熔解濃度を最小の状態とする一a
溶液の状態に至って水蒸気を分離蒸発させる過程は終了
する。以下以上に説明した作用を繰り返してタービン仕
事を発生する。
以上に説明した構成及び作用に於ける本発明は、作業媒
体蒸気とする水蒸気及び吸収剤とするリチウムブロマイ
ド両物質に於ける性状或いは特性の相違を、蒸気原動装
置に於ける籾温初圧及び排温排圧の四状態それぞれに適
合させる状態に於て実現させる事に依り、その結果に於
て前述の排温排圧に於ける低限界の制約或いは排熱の蒸
気サイクルえの回収再生等の問題点を解決可能とする。
即ち例示すると成る特定温度に対する飽和状態の性状を
低温高圧とする水蒸気は蒸気原動装置に於ける初温初圧
倒に於て、著しく高温低圧するリチウムブロマイドの性
状を排温排圧側に於て実現する場合に於ては、その結果
に於て蒸気原動装置に於ける籾温初圧及び排温排圧は、
当然の結果として使用する両物質の飽和状態に相当する
高温高圧及び低温低圧を実現する。その籾温初圧の向上
及び排温排圧の低下実現の可能性は、その結果として蒸
気原動装置に於ける熱効率向上実現の可能性に直結する
。その熱効率向上実現の可能性に直結する主因は、前述
したように排気に於ける排熱を、作業媒体蒸気とする水
蒸気に於ける蒸発熱に再生可能とする蒸発冷却式吸収器
7の実現であり、その蒸発冷却式吸収器7を従来の復水
器に置換して備える結果に於て、本「排気吸収蒸気原動
装置」は、前述の作用効果を実現可能とする。
以上に説明した構成及び作用に於ける本発明は、作業媒
体蒸気及び吸収剤両作業物質を、それぞれ適当な性状に
於ける物質に変更する事に依り、作用温度及び圧力水準
を適当な作用水準に変更可能とする。即ち本明細書に於
ては、従来の蒸気原動装置との比較上から、作業媒体蒸
気には水蒸気を特定して本発明に於ける作用及び効果等
を説明した。しかし乍ら前述の特定条件に於ては、水蒸
気に於ける比容積が膨大であり、実用の場合に於ては作
業媒体蒸気としては不適とされる場合も生じよう。その
ような場合に於ては、飽和温度及び圧力を水蒸気以上に
低温高圧とする性状の冷媒様の物質例えばアンモニアフ
レオン12等を作業媒体蒸気とする事が蒸気質量を大と
して比容積を小とするから適当とされよう。その場合に
於ては、本発明に於ける作用温度水準が冷凍機に於ける
作用温度水準に迄低下する事が当然予測される結果、排
温をマイナス温度とする事の可能性と共に、籾温初圧を
定める高温熱源に於ける温度水準をも低下可能とする。
更に前述の本発明に於ける特定作用条件は、現在その可
能性が実証されて居る「海洋温度差発電システムJの作
用温度及び圧力水準に一致する事に注目する要がある。
その事実は、本発明の成立の可能性が「海洋温度差発電
システム」に依り間接的に証明されて居ると言えよう。
熱機関及び冷凍機両機関は、それぞれの機関に於ける作
用の方向を正反対とする本質的には同種同質の機関であ
る。その両機関に於ける同質性は、熱機関が[カルノー
サイクルJに依り、冷凍機が「逆カルノーサイクル」に
依り、それぞれの機関に於ける作用が説明される事を以
って明らかであり、既に公知の原理である。従って本発
明のように、吸収冷凍機に於ける原理及び技術を蒸気原
動装置に応用する事は、原理的には極めて合理的であり
当然とされよう。しかも作業物質の水蒸気を共通とする
蒸気原動装置及び吸収冷凍機両機関に於ては、それぞれ
の機関に於ける原理及び技術を相互に応用する事は、理
論上からは当然に成立可能である。
〔発明の効果〕
以上に説明した構成、作用に於ける本発明は、その結果
に於て従来の蒸気原動装置に於ける排温排圧の低限界以
下の低温低圧に於ける排温排圧を実現可能とする。更に
蒸発冷却式吸収器を備える事の結果に於て、排気に於け
る排熱を作業媒体蒸気とする水蒸気に於ける蒸発熱とし
て回収再生する事を実現する効果とも併せて、高い熱効
率を実現可能とする効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例を示すもので第1図は蒸発冷却式
吸収器の構成を示す縦断面図、第2図はオリフィスプラ
グを装着した状態を示す蒸発冷却式吸収器の拡大縦断面
図、第3図は排気吸収蒸気原動装置の基本的な構成を示
す系統図、第4図はリチウムブロマイド溶液濃度曲線を
示すグラフである。 1・・・抽気装置、2・・・蒸気圧縮機、3・・・連管
、4・・・加熱コイル、5・・・連管、6・・・第一熱
交換器、7・・・蒸発冷却式吸収器、8・・・連管、9
・・・タービン、10・・・排熱交換器、11・・・連
管、12・・・溶液ポンプ、13・・・第二熱交換器、
14・・・蒸気発生器、15・・・連管、16・・・連
管、17・・・減圧装置、18・・・連管、19・・・
液室、20・・・オリフィスプラグ、20′・・・オリ
フィス、21・・・蒸発管、22・・・蒸気室、23・
・・吸収室、24・・・撒布槽、25・・・排気管。 手続補正書(方式) 平成2年8月29日 平成 2年 特許願 第109153号 3 補正をする者 事件との関係

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)液室及び蒸気室を多数の蒸発管に依り連通させて
    吸収室を構成させると共に各蒸発管の液室側入口に、中
    心部にオリフィスを開孔させるプラグを嵌入装着し、更
    にその多数の蒸発管群に対して、吸収剤溶液を撒布する
    為の撒布槽を、蒸発管群上に水平に架装構成する事を特
    徴とする蒸発冷却式吸収器。
  2. (2)タービン低圧部に排熱交換器を介して連通する蒸
    発冷却式吸収器を備える排気吸収蒸気原動装置に於て、
    蒸気発生器を加熱する加熱コイルの出口を、蒸発冷却式
    吸収器の液室に第一熱交換器を介して連通させると共に
    蒸気発生器を蒸発冷却式吸収器の吸収室に第二熱交換器
    及び減圧装置を介して連通させ、更に蒸気発生器の蒸気
    溜り部分を蒸気圧縮機吸入口に、蒸気圧縮機吐出口を蒸
    気発生器を加熱する加熱コイルの入口にそれぞれ連通さ
    せると共に蒸発冷却式吸収器の吸収室に排気吸収蒸気原
    動装置の内部に存在する不凝縮ガスを外部に抽気排出す
    る目的の抽気装置を装着する事を特徴とする排気吸収蒸
    気原動装置。
JP10915390A 1990-04-25 1990-04-25 蒸発冷却式吸収器並びに排気吸収蒸気原動装置 Pending JPH048805A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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