JPH048769Y2 - - Google Patents

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JPH048769Y2
JPH048769Y2 JP1985012186U JP1218685U JPH048769Y2 JP H048769 Y2 JPH048769 Y2 JP H048769Y2 JP 1985012186 U JP1985012186 U JP 1985012186U JP 1218685 U JP1218685 U JP 1218685U JP H048769 Y2 JPH048769 Y2 JP H048769Y2
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nonwoven fabric
light transmittance
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fibers
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JP1985012186U
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Landscapes

  • Protection Of Plants (AREA)
  • Greenhouses (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は不織布からなる農業被覆材に関し、と
くに露地栽培、トンネル栽培、ハウス栽培におけ
るベタ掛け(直掛け)用途に好適な農業被覆材に
関する。
〔従来の技術〕
不織布は、保温性と通気性を兼ね備えた素材と
して、ハウス内カーテン用あるいはトンネル栽培
や露地栽培のベタ掛け用などの各種農業用被覆材
として用いられている。ところで、従来この種の
用途で使用されている不織布は、主にハウス内カ
ーテン用途を想定しているので、保温性、強度お
よび柔軟性を高めるために比較的細い繊維によつ
て作られた目付量の大きい不織布が主体である。
ところが、これら従来から市販されている農業用
の不織布を使用して露地栽培やハウス栽培等にお
けるベタ掛け用途に用いると、無使用の場合に比
べて相対的に成育促進効果はあるものの、ある時
期においては寧ろ徒長などの成育不良、奇型化を
生じる可能性が高い。このような現象が現われる
理由としては、従来使用されている不織布の多く
が強度と柔軟性および見ばえを良くするため細繊
維による目付量の大なるものであり、故に布目の
密度が密であり、そのために光線透過率(透光
性)が低いことによるものと推定される。すなわ
ち1〜2月のような厳冬期においては、日照時間
が短くかつ光線強度も弱いためにベタ掛けに用い
られた不織布によつて太陽光照射不足となり、地
温確保や植物の代謝作用が阻害されるものと考え
られる。したがつて、1〜2月のような厳冬期で
は、日中のベタ掛けをやめ夜間だけにベタ掛けを
行う必要がある。しかし、広い栽培面積を小人数
の作業者で作業している農家では、毎日前述した
ような作業を行うことは不可能である。
また不織布の変形体ではあるが、ポリビニルア
ルコールのような吸水性ポリマーのフイルムを延
伸、割繊、熱処理、拡幅して得られる網状体を経
緯に積層接着した網状不織布をベタ掛けに使用す
ることも提案されている。しかし、このような不
織布は乾燥時−吸水時の伸縮が大きく、したがつ
て展張敷設時には伸縮度合を考え、余欲しろを持
たして設置しないと、網状不織布自体が破損した
り、作物を傷つけたりするトラブルがしばしば発
生する。ところがどの程度の余欲を持たして敷設
するかは経験によつて知るものであり、実用にお
いてはうまく敷設できない。伸縮度合の大きい点
は、また保管において困難を持たらす。すなわ
ち、近年のように省資源、経済性の追求が大きな
問題になつてくると、従来使いすてを行つていた
この種の資材も2年ないし3年の繰り返し使用が
求められ、したがつて夏の未使用期間中は使用し
た不織布を保管しておくことが多くなつた。保管
の形状は、収納性および次の展張敷設時の作業性
の面から円筒状に巻いて保管する場合が多い。し
かし、一度使用したこの網状不織布は吸水によつ
て伸びていることが多く、保管時に乾燥による収
縮が起こり、その結果円筒状に巻かれた網状不織
布は収縮による逃げが無いので内部でしばしば破
断するトラブルが生じる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案者らは、かかる現状に鑑み、厳冬期に敷
設したままでも成育阻害を起こさず、また展張敷
設作業性が良好で保管中に破断などのトラブルを
生じない不織布からなる農業被覆材について研究
を重ね、本考案に到達した。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本考案は6デニール以上の疎水性繊
維よりなりかつ目付量10〜30g/m2および光線透
過率85%以上の不織布からなることを特徴とする
ベタ掛け用農業被覆材に関する。
〔作用〕
本考案に用いる不織布は疎水性繊維から成る。
疎水性繊維は実質的に水を吸収しないので、吸収
乾燥による収縮率がないかあつたとしても極小さ
く、故に展張敷設時に余欲しろを考える必要がな
く作業が簡単で初心者でも綺麗に設置できる。さ
らに使用後ロール状に巻いて保管しても破断する
というトラブルも生じない。不織布を構成する繊
維が疎水性であるかどうかは、たとえば吸水率で
判断することができる。すなわち、一定長の繊維
または一定重量の繊維塊あるいは一定面積の不織
布を用いて、JIS K7209に準じて吸水率を測定
し、吸水率が0.01%以下であれば疎水性である。
本考案においては、このように0.01%以下の吸水
率を示す繊維であれば制限はない。しかし、生産
性、経済性、強度などの観点からはポリオレフイ
ン繊維とくにポリプロピレン繊維が好ましい。
繊維は6デニール以上の太い繊維を用いる。6
デニール未満では不織布とした場合目の詰まつた
透過性の悪いものとなり、成育阻害を発生する虞
がある。本考案においてはとくに8デニール以上
の太い繊維が、後述する不織布の目付量と相俟つ
て透過性が90%以上と著しく高くなり好ましい。
不織布の目付量は10〜30g/m2とくに15〜25
g/m2の範囲内にある。30g/m2を越えると急激
に透光性が低下し、また10g/m2未満では不織布
としての形態がとれないか、不織布として使用に
耐えるだけの強度や保温性がなくなる。不織布の
透光性は、光線透過率で85%以上、とくに90%以
上が好ましい。85%を下回ると冬期において植物
の成育障害を生み、徒長などの商品価値のないも
のとなる。85%以上とくに90%以上の光線透過率
を示すと、ベタ掛けとして敷設したままであつて
も、厳冬期の日照量の小さい時期においても成育
障害を起こさず、したがつて日中に取り去つたり
する必要がない。尚、光線透過率の測定方法は後
述する。
本考案においては、とくに8デニール以上の疎
水性繊維を使用した目付15〜25g/m2の不織布
が、多くは90%以上の光線透過率を示すので好ま
しい。しかもこのような透光性を示すのにもかか
わらず十分なる保温性を示すのである。
不織布の形成としてはとくに制限はなく、接着
剤を用いて不織布としたもの、熱融着によつて不
織布としたもの、機械的に繊維を絡み合せた不織
布などがある。これらの中では製造のし易さの面
で熱融着によるものがよい。また疎水性繊維は必
要に応じ着色されていてもよい。
〔実施例〕
実施例で使用した不織布の光線透過率は次のよ
うにして測定した。すなわち、財団法人日本化学
繊維検査協会の透光率試験法により、具体的には
サークルライン白色20W灯の下方に縦32cm、横32
cm、高さ45cmの箱を設置する。箱の天井部には測
定対象の不織布を取付けてあり、光源との距離は
25cmに保たれ、また箱の内側で天井の不織布面か
ら30cm下方には照度計が設置してある。暗室内で
試料の不織布を取付けずに照度L1を測定し、次
に不織布を取り付けて照度L2を測定する。光線
透過率は次式によつて定まる。
光線透過率(%)=L2/L1×100 実施例および比較例 8デニールのポリプロピレン繊維からなり、目
付20g/m2および光線透過率90%の不織布および
3デニールのポリエステル繊維からなり目付20
g/m2および光線透過率70%の不織布を用いて、
各4条×35m×うね幅90cmのビタミン菜栽培地区
にベタ掛けを行つた。播種してから前者は45日で
収穫でき47日で収穫を終了した。一方後者は50日
で収穫でき52日で収穫を終了した。前者の収穫量
は94.5Kg、後者は87.0Kgであり、とくに後者では
徒長のものが見られた。このように本考案の農業
被覆材は、従来のものに比べ収穫時期の早期化す
なわち成育期間の短縮化も計れる。
また別の例として、12デニール、目付量25g/
m2、光線透過率91%のポリプロピレン不織布をビ
ニールハウス内のレタス栽培区にベタ掛けした。
生産されたレタスの量は10アール当り2590Kgであ
り、ベタ掛けをしなかつた対照区の2400Kgに比べ
て約20%増の収量となつた。また収穫初めは対照
区より約10日早かつた。
さらに別の例として8デニールのポリプロピレ
ン繊維からなり、目付20g/m2および光線透過率
90%の不織布を用いてベタ掛けを行い、ホウレン
草を栽培した。また、同一面積のベタ掛けなしの
栽培地区を対照区とした。前者は播種してから40
日で収穫でき、最終的に860束(1束=ホウレン
草10本)のホウレン草が収穫できた。後者は収穫
できる大きさに育つまで65日かかり、また霜によ
る寒害で葉が赤くなり実質的に収穫できなかつ
た。このように本考案の農業被覆材の別の効果と
して防霜効果がある。
〔考案の効果〕
以上述べて来た如く、本考案のベタ掛け用農業
被覆材は、 作物の収穫時期を早くする、 収穫量を大幅に増加する、 防霜効果により作物を寒害から守る、 徒長などの不良成育をなくす、 軽量で運搬が楽である、 敷設作業が楽である、 使用後の保管時における切断や亀裂トラブル
がない、 厳冬期のような太陽光線が弱い時期でもベタ
掛けしたままでよく、使用可能期間が長くな
る、 といつた優れた効果を示す。
なお本考案の被覆材はこのほかハウス内の仕切
りカーテンや内張りに使用してもよいことは勿論
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の農業被覆材を示す図である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 6デニール以上の疎水性繊維よりなり、かつ
    目付量10〜30g/m2及び光線透過率85%以上の
    不織布からなることを特徴とするベタ掛け用農
    業被覆材。 (2) 疎水性繊維がポリオレフイン繊維である実用
    新案登録請求の範囲第1項に記載の農業被覆
    材。 (3) 疎水性繊維の太さは8デニール以上であり、
    目付量は15〜25g/m2である実用新案登録請求
    の範囲第1項に記載の農業被覆材。
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