JPH0486502A - 円筒状ワークの内孔の真円度測定方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、たとえば内燃機関用バルブアジャスタのボデ
ィのような円筒状のワークピース（以下ワークと略称す
る。）の内孔の真円度を迅速に測定する方法に関する。

〔従来の技術と発明が解決しようとする課題〕内燃機関
のエンジンバルブの軸端とロッカーアームの間には、各
部材の熱膨張や長期使用による摩耗により生ずる弁隙間
の変化を自動的に補正して、弁隙間を常に零としうるバ
ルブアジャスタが使用されることがある。

バルブアジャスタは、そのボディとボディに嵌合するプ
ランジャとの間に形成される高圧室に、オイルを満たし
て、プランジャが出没して全長が変化することにより、
弁隙間を常に零とし、プランジャが受ける瞬間的な強圧
に対しては、オイルが剛体として作用するようになって
いる。

従って、プランジャが嵌合するボディの嵌合孔の真円度
は、プランジャの外径とともに高精度が要求される。従
来は、製造工場においては、専用のゲージを使用して検
査していたが、熟練を要し、かつ多数のボディを検査す
ることは、甚だ面倒であった。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、測定杆（９）の上端に表示部（Ｃ）を備え、
かつ下端に一側方を向く固定子（１１）と、他側方を向
いて基端が測定杆（９）の他側面に出没自在に嵌入し、
ばねにより他側方に向けて付勢された摺動子（１２）と
、測定杆（９）の下端部の摺動子（１２）を挾む両側に
上端が枢着され、かつばねにより摺動子（１２）と同方
向に向けて付勢された前後１対の押圧板（１３）　（１
３）とよりなる測定部（Ｄ）を備える内径測定機（Ｂ）
の測定部（Ｄ）を、バルブアジャスタのボディ（１）（
ワーク）内の摺動孔（２）に挿入して、ボディ（１）（
ワーク）を軸線まわりに回転させつつ、表示部（Ｃ）の
表示値の変化を読み取ることにより、真円度を検査する
ようにして、上述の課題の解決を図ったものである。

〔作　用〕

本発明の方法は、ボディ（１）（ワーク）を回転させた
時、ボディ（１）（ワーク）の摺動孔（２）が真円に近
ければ、内径測定機（Ｂ）の表示部（Ｃ）の表示値は殆
んど変動せず、また著しく変形していれば、表示値が大
きく変化するので、容易かつ簡単に、ボディ（１）（ワ
ーク）の摺動孔（２）の真円度を検査することができる
。

〔実施例〕

第１図は、公知の内径測定装置（Ａ）により、バルブア
ジャスタのボディ（１）の内部におけるプランジャ（図
示省１Ｉ８）が摺動自在に嵌合する摺動孔（２）の真円
度を検査する要領を示すものである。

内径測定装置（Ａ）の基台（３）の上面前部には、円板
状の回転板（４）が載設され、回転板（４）の上面には
、上記ボディ（１）を載置するための小径の同軸をなす
載置板（５）が設けられている。

回転板（４）は、基台（３）の左側面に設けたハンドル
（６）の操作により昇降しうる。

基台（３）の後部に立設した支柱（７）の上端には、前
方を向くアーム（８）が固着され、アーム（８）の前部
には、載置板（５）の上方において上下方向を向く内径
測定機（Ｂ）の測定杆（９）が遊嵌され、止めねじ（１
０）により高さ調節可能に固定されている。

測定杆（９）の上端には、前方を向く表示部（ダイヤル
ゲージ）（Ｃ）が設けられている。また測定杆（９）の
下端には、右方を向く不動の固定子（１１）と、左方を
向いてばね（図示省略）により左方に向けて付勢された
、測定杆（９）内に出没可能な摺動子（］２）が設けら
れている（第２図、第３図参照）。

なお、表示部（Ｃ）の指針は、摺動子（１２）と連係さ
れ、その出没運動により振れるようになっている。

測定杆（９）の下端の前後両面における摺動子（１２）
の若干上方には、摺動子（１２）を挾むようにして左下
方に湾曲するとともに、ばね（図示省略）により下端が
左方に向かうように付勢された、前後１対の抑圧板（１
３）　（１３）の上端が枢着され、測定杆（９）の下端
部は、固定子（１１）と摺動子（１２）と押圧板（１３
）　（１３）とにより測定部（Ｄ）が形成されている。

上述の内径測定装置（Ａ）の載置板（５）に、第１図に
示すように、バルブアジャスタのボディ（１）を載置し
、ハンドル（６）の操作により、上昇させると、第２図
と第３図に示すように、ＷＩＡ定部（Ｄ）はボディ（１
）の摺動孔（２）に嵌入する。

すると、両押圧板（１３）　（１３）と摺動子（１２）
とが若干右方に押圧された状態で、それぞれの先端が摺
動孔（２）の内面に圧接するので、固定子（１１）の先
端も必然的に摺動孔（２）の内面に圧接し、固定子（１
１）と摺動子（１２）は、自動的に摺動孔（２）の直径
上に位置する。

従って、ボディ（１）を軸線まわりに回転させながら、
表示部（、Ｃ）の指針の触れを読み取るだけでよく、摺
動孔（２）が真円に近ければ、表示部（Ｃ）の指針は殆
んど振れず、摺動孔（２）が偏心していたり、変形して
いると、その程度に対応して指針が振れるので摺動孔（
２）の真円度を容易に検査することができる。

同様にして、バルブアジャスタのボディ（１）以外の円
筒状ワークの真円度も、容易に検査することができる。

〔発明の効果〕

本発明の方法によれば、上述のように、公知の内径測定
機を用いて、甚だ簡単にボディ（１）（ワーク）の摺動
孔（２）の真円度を検査することができるので、検査が
能率的となり、生産性を高めうる。

また、ボディ（１）（ワーク）は検査の際、載置板（５
）に載置されているので、回動させる際傾斜したり、測
定部（Ｄ）の一部の部材、たとえば押圧板（１３）の先
端が、摺動孔（２）より外れたり、測定誤差が生じたり
することがなく、なんらの熟練を要しないで、高い測定
精度を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の方法により、バルブアジャスタのボ
ディ内の摺動孔の真円度を測定する要領を示す斜視図、 第２図は、真円度測定時の要部の拡大縦断正面図、 （５）載置板 （７）支柱 （９）測定杆 （１１）固定子 （１３）押圧板 第３図は、第２図の■−■線横断平面図である。 （Ａ）内径測定装置 （Ｃ）表示部 （１）ボディ （３）基台 （Ｂ）内径測定機 （Ｄ）測定部 （２）摺動孔（凹孔） （４）回転板 第１図 （６）ハンドル （８）アーム （ｌＯ）止めねじ （１２）摺動子 （他１名） 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 測定杆の上端に表示部を備え、かつ下端に、一側方を向
   く固定子と、他方向を向いて基端が測定杆の他側面に出
   没自在に嵌入し、ばねにより他側方に向けて付勢された
   摺動子と、測定杆の下端部の摺動子を挾む両側に上端が
   枢着され、かつばねにより摺動子と同方向に向けて付勢
   された、１対の押圧板とよりなる測定部を備える内径測
   定機における前記測定部を、円筒状ワーク内に挿入して
   、ワークを軸線まわりに回転させつつ、表示部の表示す
   る数値の変化を読み取ることにより、ワーク内の真円度
   を検査することを特徴とする円筒状ワークの内孔の真円
   度測定方法。