JPH0485146A - 車両の音響装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、車両の運転状況を示す信号を電気的に信号処
理してスピーカから運転状況に対応した音を出力させる
車両の音響装置に関するものである。

（発明の背景） 自動車を運転する際には、運転者はエンジンの運転状況
やブレーキの具合などの運転状況を主として計器盤の計
器や警告灯などにより認識することができる。しかし車
の性能を最大限に発揮させるためには運転者は無意識の
うちにエンジン音やタイヤノイズなどの音や振動などか
ら種々の情報を体で感じ取ることが必要である。

一方近年車両、特に乗用車では振動・騒音が非常に小さ
くなってきている。このためエンジン音やタイヤノイズ
の微妙な変化などの運転状況の変化を示す情報が室内に
極端に伝わりにくくなり、音による運転状況の把握が非
常にしに（くなるという問題が生じてきた。

また特にスポーツタイプの乗用車においては、好ましい
音質のエンジン音やタイヤノイズあるいは振動はかえっ
て運転感を向上にし、運転を楽しくする重要な要素とも
なっている。

（発明の目的） 本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、車
両の運転状況を示す信号を電気的に処理しスピーカから
運転者が聴けるようにして、エンジンの調子や走行状況
などの変化を音の変化によって認識し易くすると共に、
心地よい走行音を付加することにより、運転を楽しくす
ることができるようにした車両の音響装置を提供するこ
とを目的とする。

（発明の構成） 本発明によればこの目的は、車両の運転状況を示す信号
を求める検出部と、この検出部で検出した前記信号を電
気的に信号処理する信号処理部と、この信号処理部で処
理された信号を増幅してスピーカに音として出力させる
増幅部とを備えることを特徴とする車両の音響装置によ
り達成される。

ここに信号処理部は運転状況を示す信号によって信号処
理を行うように、例えば異常を検出して特定の周波数の
出力を強調することにより運転者に異常を認識し易くす
ることができる。複数の信号を用いていずれかあるいは
複数の信号を選択あるいは合成して信号処理してもよい
。

（実施例） 第１図は本発明の概念図、第２図はその一実施例のブロ
ック図である。

第１図において符合１０は四輪乗用車であり、乗員室内
には４個のスピーカ１２（１２ａ＝ｄ）が取付けられて
いる。１４はエンジンであり、このエンジン１４にはエ
ンジン運転状況を検出するセンサ（図示せず）が取付け
られ、このセンサの出力が検出部１６に人力される。

このエンジン運転状況を示す信号としては、（１）第２
図に示す燃焼室内圧ｐｃの変動、（２）排気中のｏ２　
（酸素ガス）濃度ｄ　（Ｏ□）の変化、 （３）ノックセンサによるノックの発生を示す電圧変動
υｉ、 （４）スロットル弁開度θ、 （５）吸気管負圧Ｑ、 などが使用可能である。また点火パルスυ２を用いても
よい。

１８（１８ａ−ｄ）は車輪であり、これらの車８１８の
懸架装置付近からはタイヤの接地状況などを示す情報が
検出され、検出部１６に入力される。この接地状況等を
示す情報としては、（１）各車輪１８のサスペンション
ユニットの変位、 （２）サスペンション・アームに加わる荷重、（３）各
ホイールのスリップ率、 （４）ブレーキ力、 （５）ブレーキ油温度、 等が使用可能である。

これらエンジン１４の運転状況やタイヤ接地状況等を示
す信号は、切換部２０において選別され、その一部が信
号処理部２２において電気的に処理され、また一部は増
幅部２４に送られて増幅率を変化させるために用いられ
る。

信号処理部２２は例えば第２図に示すように、フィルタ
２２ａと特定周波数強調回路２２ｂとで構成される。こ
の信号処理部２２には例えばエンジン１４の周期性を持
った燃焼室内圧ｐｃが人力され、この内圧ｐｃを示す信
号はフィルタ２２ａにおいてそこに含まれた雑音や高周
波成分が除去されて心地よい音程とされる。そして特定
周波数強調回路２２ｂに入る。この回路２２ｂでは例え
ば０２濃度ｄ（Ｏ□）の変化やノックセンサによるノッ
ク検出等によって特定の周波数成分を強調する。この結
果回路２２ｂが出力する信号は０□濃度ｄ（Ｏ□）の変
動やノックの有無に対応して特定周波数成分が強調され
た情報、すなわち空燃比（Ａ、／Ｆ）を示す情報を含む
ことになる。

増幅部２４はスロットル開度θの増大あるいは吸気管負
圧ｐ５の減少に伴って音量を増大する。

すなわち加減速等の負荷の増減に対応して音量を増減す
る。この増幅部２４の出力によりスピーカ１２から運転
状況に応じて変化する音響が出力される。この実施例に
よれば、燃焼室内圧ｐｃの変化する周期すなわちエンジ
ン１４の回転速度に比例した周期を持ち、ノック発生時
や０２濃度が過濃になったときに特定周波数が強調され
るように変化する音がスピーカから出力され、この音の
大きさがエンジン負荷の増減により増減することになる
。

第３図は他の実施例を示すブロック図である。

この実施例の信号処理部２２ＡはＦ／Ｖ変換部２２ｃと
シンセサイザ２２ｄとを有する。信号処理部２２Ａは、
検出部１６Ａからエンジンの点火パルスυ９を入力し、
これをＦ／Ｖ変換部２２ｃにおいてパルス周波数に対応
した電圧信号に変換する。そしてこの電圧信号を用いて
シンセサイザ２２ｄにおいて新たな音を創作する。例え
ばノックが発生しノック信号υ。が出力されると、この
シンセサイザ２２ｄは音質や音程等を変化させたり新た
な音例えば人間の悲鳴に似せた音などを合成して追加す
る。

この実施例はエンジン１４の運転状況を示す情報だけを
用いて音を変化させたものであるが、前記した車輪の接
地状況を示す信号等、他の信号を用いてもよい。例えば
一部の車輪１８のスリップ等の異常を示す信号を異常検
出部１６Ａ（第１図）において検出し、この信号に基づ
いてスリップ時のタイヤ音をシンセサイザ２２ｄで音声
合成してもよい。

第４図はさらに他の実施例のブロック図である。この実
施例は、使用する情報とその合成割合を多数のスライド
抵抗器を持つ抵抗器箱２６によって任意に変更可能にし
たものである。すなわち抵抗器箱２６は、信号処理部２
２に入力させる燃焼室内圧ｐｃや、点火パルスυ２、吸
気負圧Ｑ等の各種の情報の入力レベルをそれぞれ独立に
変化することができ、信号処理部２２は各情報の人力レ
ベルに応じた情報を込み合わせて音信号を合成するもの
である。

（発明の効果） 本発明は以上のように、車両の運転状況を示す信号を電
気的に信号処理することによりスピーカから音として出
力させるものであるから、運転者はエンジンの調子や走
行状況等を音の変化によっ４゜ て容易に認識することができる。また心地よい運転音を
聴きながら走行することができ楽しい運転が可能になる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の概念図、第２図はその一実施例のブロ
ック図、第３図と第４図はそれぞれ他の実施例を示すブ
ロック図である。 １０・・・車両、 １２・・・スピーカ、 １４・・・エンジン、 １６．１６Ａ・・・検出部、 １８・・・車輪、 ２２．２２Ａ・・・信号処理部、 ２４．２４Ａ・・・増幅部。 特許出願人　ヤマハ発動機株式会社

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）車両の運転状況を示す信号を求める検出部と、こ
   の検出部で検出した前記信号を電気的に信号処理する信
   号処理部と、この信号処理部で処理された信号を増幅し
   てスピーカに音として出力させる増幅部とを備えること
   を特徴とする車両の音響装置。
2. （２）信号処理部は検出部から入力した信号を他の運転
   状況を示す信号を用いて信号処理する請求項（１）の車
   両の音響装置。
3. （３）前記検出部では複数の運転状況を示す信号が検出
   され、信号処理部はそのいずれかあるいは複数の信号を
   選択してあるいは合成して処理する請求項（１）の車両
   の音響装置。