JPH0483149A - 蛍光像画像化装置 - Google Patents

蛍光像画像化装置

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JPH0483149A
JPH0483149A JP19875990A JP19875990A JPH0483149A JP H0483149 A JPH0483149 A JP H0483149A JP 19875990 A JP19875990 A JP 19875990A JP 19875990 A JP19875990 A JP 19875990A JP H0483149 A JPH0483149 A JP H0483149A
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JP
Japan
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fluorescent
optical system
image
highly directional
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JP19875990A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Ichimura
市村 勉
Fumio Inaba
稲場 文男
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Japan Science and Technology Agency
Original Assignee
Research Development Corp of Japan
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特定波長の励起光を例えば生体試料に当てた
ときに生じる蛍光分布を画像化する装置に関し、試料が
散乱体中にあってもその蛍光像を画像化できる蛍光像画
像化装置に関する。
〔従来の技術〕
X線の発見以来、生体(人体)内部を外部より損傷を与
えずに観察する技術(非観血的、あるいは無侵襲的計測
法)は、生物学、特に医学の分野で強く求められ発達し
てきた。この技術は電磁波として見ると最も波長の短い
ガンマ線やX線と、最も波長の長いラジオ波が使用され
ている。前者はX!ICTとして、後者はNMR−CT
 (Magnetic  Re5onance  Im
aging、MRI)として実用化されている。
一方、物理や化学の分野で広く用いられている紫外−可
視一近赤外一赤外の領域の分光学を“丸ごと”生体(i
n  vivo)へ応用する試みは比較的少ない。これ
は光を用いた生体計測、特に吸収や発光の過程を利用す
るものにおいて、もつとも基本的な“定量性”に関し多
くの問題が解決されずに残されているからである。現在
、固体素子を用いた反射スペクトルの測定装置や高感度
TVカメラ等による計測が試みられているが、再現性や
得られた絶対値に対し信頼性が少ないのはこの理由によ
る。
生体組織のような散乱体に光を照射した際、180°向
かい合わせで受光すればある程度直進光を取り出すこと
ができるが、今のところ、その空間分解能はあまり良い
とはいえない。
X線と光とでの空間分離能の差は今のところ埋めること
はできない。しかしながら光、特に近赤外光を用いると
、血液中のヘモグロビンから組織酸素濃度のイメージン
グができるはずである。これらは他のNMR−CTやX
1lCTと異なった情報を与えてくれるであろう。
3〜5cmの厚さの組織ならば、われわれは透過してき
た光を検出することができる。このことは“光−レント
ゲン写真”を診断に使えることを意味する。女性の乳房
は組織が比較的均一であり光が透過しやすく、またその
形状から透過光の検出(厚さ:〜3cm程度)が容易で
あり、古くから乳ガンの診断に、D iaphanog
raphy (L ightscann i ng)と
いう名で用いられてきた。
このような状況の下で、本発明者は、特願平1−628
98号、特願平1−250034号、特願平2−776
89号、特願平2−77690号等において、散乱光に
混入している平面波を分離して取り出し、観察するには
、平面波のフランフォーファ回折像(エアリ−ディスク
)の0次スペクトル(エアリ−ディスクの第1暗輪内の
部分が対応する。)のみを観察するようにすればよく、
このようにすることによって散乱成分を殆ど除くことが
できることを示した。そして、このような観察を実現す
る高指向性光学系の1つとして、第15図のように相互
に離れた2つのピンホールP1、P、からなる光学系を
提案した。この光学系は、ピンホールP2を通して0次
光を検出器23で検出するものである。また、第16図
に示すように、直線状の細長い中空のガラス繊維35か
らなっており、その内壁面には光吸収材、例えばカーボ
ン等の吸収材35が塗布されている高指向性光学系を提
案した。さらに、第17図から第24図に示すような、
対物レンズObとその焦点面に配置した対物レンズOb
によるフランフォーファ回折の0次の回折像のみを通過
させるピンホールPとからなる高指向性光学系(第17
図)、屈折率分布レンズGLとその一端の焦点面に配置
した同様なピンホールPとからなる高指向性光学系(第
18図)、ピンホールPの代わりにそれと同様な作用を
する光ファイバーSMを配置した高指向性光学系(第1
9図、第20図)、これらの高指向性光学系のピンホー
ルP又は光ファイバーSMの出射側に、入射側の対物レ
ンズOblと同様の対物レンズOb2を配置した高指向
性光学系(第21図、第23図))、入射側の屈折率分
布レンズGLIと同様の屈折率分布レンズGL2を配置
した高指向性光学系(第22図、第24図)等を提案し
た。さらに、上記のような高指向性光学系を多数本束ね
で構成した多光束高指向性光学系と1次元又は2次元光
検出器と組み合わせることにより、生体等の散乱体内の
吸収分布を検出できることも提案した。
ところで、従来より、生体組織に存在する低分子化合物
であるビリジンヌクレチオド(NADH)の瓜元型が、
紫外レーザー光照射により、450〜550nmの蛍光
を発し、酸素濃度に依存した強さを出すことが知られて
おり、この蛍光の強さの分布を検知することにより、生
体試料中の酸素濃度分布を検知することができることが
知られている。さらに、例えば活性物質であるヘマトポ
ルフェリンプリパテイブは腫瘍組織に正常組織より多量
に取り込まれ、長時間滞留し、波長0゜405μmの紫
外光を照射すると、取り込まれたヘマトポルフェリンプ
リパテイブは励起されて、0.63μmと0.69μm
のピークを有する赤色蛍光を発するので、腫瘍の発生位
置、その形状、大きさを探知する診断法に使用できるこ
とが知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、実際上、生体試料は散乱体であり、しか
も蛍光は微弱であるので、蛍光に分布があってもその分
布を精度良く検出することは不可能であった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、
その目的は、懸濁液、生体組織等の散乱物体に特定の励
起光を照射したときに生じる蛍光分布を精度良く画像化
できる装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成する本発明の蛍光像画像化装置は、試料
に励起光を照射して、試料の照射範囲の中の微小な領域
から特定方向に発した蛍光成分のみの強度を高指向性光
学系を介して検出し、試料の前記検出領域を相対的に走
査することにより、試料の蛍光像を画像化することを特
徴とするものである。すなわち、レントゲン写真の蛍光
像写真版とも言えるものである。
この場合、試料に励起光を集光して照射し、その集光領
域の特定の点に焦点を合わせた対物レンズにより前記特
定の点から発した蛍光を平面波に変換し、前記高指向性
光学系によりこの平面波のみを選択的に分離して検出す
るようにすると、試料が散乱性で厚みのあるものであっ
ても、蛍光像を高分解能で画像化できる。
また、本発明の別の蛍光像画像化装置は、試料に励起光
を照射して、試料の照射範囲の各点から特定方向に発し
た蛍光成分のみの強度分布を多光束高指向性光学系を介
して1次元又は2次元光検出器により検出することによ
り、試料の蛍光像を画像化することを特徴とするもので
ある。
これらの場合、前記高指向性光学系又は多光束高指向性
光学系の試料に対する検出角を相対的に変化させながら
試料の蛍光像を画像化するようにすると、試料の奥行き
方向の蛍光強度分布像も得ることができる。
なお、前記高指向性検出系又は多光束高指向性光学系に
より蛍光の強度を検出する特定の方向が、試料に励起光
を照射する側とは反対の側に位置していても、同じ側に
位置していてもよい。
なお、試料から特定方向に出る蛍光光の平面波光束をビ
ーム拡大器により拡大して画像化するか、ビーム縮小器
により縮小して画像化することにより、微小な試料でも
、大きな試料でも対応できる。
〔作用〕
本発明の何れの発明においても、試料から特定方向に発
した蛍光成分のみの強度又はその分布を高指向性光学系
又は多光束高指向性光学系を介して検出するので、試料
が散乱性であっても、高分解能で試料の蛍光像を画像化
でき、生体の診断等に適用できる。
〔実施例〕
本発明においては、高指向性光学系として第15図から
!24図に例示した光学系を用いる。このような高指向
性光学系は、特定の方向から入射してくる平面波のみを
選択的に通過させる作用をするもので、散乱光の中に埋
もれている特定の平面波を取り出すのに適しているもの
である。さらに、本発明においては、このような高指向
性光学系の同じものを多数本束ねて構成した多光束高指
向性光学系も用いる。上記のような高指向性光学系を平
行に多数本束ねて光学系を構成すると、2次元の強度分
布を有する平面波を散乱成分から分離して検出すること
ができる。これらの詳細については、特願平2−776
90号参照。なお、高指向性光学系を構成する対物レン
ズobとして正のフレネルレンズを用いることもできる
さて、本発明の蛍光像画像化装置の基本形の構成を第1
図に示す。この装置は、レーザー1からの特定波長の励
起光をビーム変換器2により適当な径のビームに変換し
て試料Sに照射する。試料Sからの透過光と蛍光光は、
励起光カットフィルター3により蛍光光のみが分離され
、第15図から第24図に示したような高指向性光学系
4により、試料Sの特定の微小領域から特定方向にのみ
出る蛍光が選択され、光検出器5により電気信号に変換
される。したがって、走査機構6により試料Sを高指向
性光学系4の光軸を横断する方向にX−Y走査しながら
蛍光光の強度を検出することにより、試料Sの蛍光像を
画像化することができる。なお、この場合、試料Sの蛍
光が検出される微小領域の大きさは、高指向性光学系4
の開口の径で決まり、その領域の平均的な蛍光光強度が
検出されることになる。そのため、画像化の分解能は高
指向性光学系4の開口の径で決まることになる。
ところで、蛍光像の分解能は、試料Sに照射する励起光
のビーム径を細くすればするほど向上するはずであるが
、蛍光像をみる試料は通常散乱性であるため、厚みが大
きい試料中の特定の微小領域を選択的に照射し、この領
域からの蛍光のみを検出しようとしてもこれは不可能で
ある。したがって、このように厚みのある試料Sの蛍光
像を得る場合には、第2図に示したような光学配置をと
るのが望ましい。すなわち、励起光を出すレーザー1か
らの光を集光レンズ7により検出すべき試料S中の特定
領域に集光する。しかしながら、上記したように試料S
は散乱性であるため、その特定領域のみでなくその周囲
も照射されることになる。そのため、検出系においては
、検出すべき微小な特定領域に焦点を合わせて対物レン
ズ8を配置し、その微小領域から発せられた蛍光を平面
波に変換し、励起光カットフィルター3を介して高指向
性光学系4によりこの平面波のみを選択して検出するよ
うにする。この場合、上記したように、検出すべき微小
領域以外の部分も励起光で照射され蛍光を発しているが
、そのような蛍光は対物レンズ8により高指向性光学系
4によってカットされる方向の光束に変換され、光検出
器5には達しないため、試料Sが散乱性で厚みが大きく
とも、第1図と同様に、走査機構6により試料Sを高指
向性光学系4の光軸を横断する方向にX−Y走査しなが
ら蛍光光の強度を検出することにより、正確に試料Sの
蛍光像を画像化することができる。
なお、この場合の分解能は、第1図の場合と異なり、対
物レンズ8の焦点の回折像の大きさで決まり、極めて高
くすることが可能である。
さて、以上の第1図、第2図は、透過試料Sの蛍光像の
画像化のための配置であったが、反射性の試料について
も蛍光像画像化が可能である。そのための配置を第3図
と第4図に示す。第3図は第1図に対応するもので、レ
ーザー1からの励起光をビーム変換器2により適当な径
のビームに変換して、励起光を透過し蛍光光を反射する
ダイクロイックミラー9を透過させ、試料Sの周囲の散
乱物体10を介して、試料Sを照射するようにする。試
料Sからの反射光と蛍光光は、再び散乱物体10を透過
してダイクロイックミラー9に達し、蛍光光のみが反射
され、高指向性光学系4により、試料Sの特定の微小領
域から特定方向にのみ出る蛍光が選択され、光検出器5
により電気信号に変換される。走査機構6により試料S
を光軸を横断する方向にX−Y走査しながら蛍光光の強
度を検出することにより、反射性試料Sの蛍光像を画像
化することができる。試料Sの特定の微小領域から特定
方向に出る光の一部は、散乱物体10により散乱されて
方向が変わり、高指向性光学系4によりカットされるが
、直進部分も残るので、第1図と同様にして蛍光像を画
像化することが可能となる。この場合も、画像化の分解
能は高指向性光学系4の開口の径で決まることになる。
また、第4図は第2図に対応するもので、第3図の配置
と異なる点は、集光レンズ7により励起光を検出すべき
試料S中の特定領域に集光し、その点から発する蛍光を
同じ集光レンズ7により平面波に変換し、ダイクロイッ
クミラー9を介して高指向性光学系4によりこの平面波
のみを選択して検出するようにした点であり、この場合
も、分解能は集光レンズ7の焦点の回折像の大きさで決
まり、極めて高くすることが可能である。
ところで、以上の蛍光像画像化装置においては、特定の
時間において試料Sの特定の1領域からの蛍光を単一の
高指向性光学系4と光検出器5により検出し、走査機構
6により試料Sを相対的に移動じて順次検出を繰り返す
ことにより、最終的に蛍光像を画像化するものであった
が、試料S全体に同時に励起光を当て、試#JSの各領
域からの蛍光を、多光束高指向性光学系と1次元又は2
次元光検出器を組み合わせて同時に検出して画像化する
こともできる。第5図は透過性の試料Sについての配置
であり、第6図は反射性の試料Sについての配置である
。両図において、多光束高指向性光学系40は、例えば
第21図に示された単一の高指向性光学系を多数本束ね
て構成したものであり、1次元又は2次元光検出器50
は、公知の光の1次元又は2次元的な強度分布を電気的
な画像信号に変換するものであれば何れでも使用可能で
あり、大別して固体イメージセンサ−と光電変換イメー
ジセンサ−がある。固体イメージセンサ−の例としては
、並列独立処理フォトダイオードアレイ、電荷結合デバ
イス(CCD)型イメージセンサ−1さらに、電界効果
トランジスタ(MOS)型イメージセンサ−があげられ
、光電変換イメージセンサ−の例としては、マイクロチ
ャンネルブレー) (MCP)とダイオードアレイを組
み合わせた静電集束型MCPダイオードアレイや近接型
MCPダイオードアレイ、また、イメージ・オルシコン
、ビジコン、MCPとビジコンを組み合わせたフォトニ
ックマイクロスコープシステム(VIMシステム)、さ
らに、MCPと半導体装置検出素子を組み合わせたフォ
ト力ウンティングイメージアクイジョンシステム(PI
ASシステム)があげられる。なお、これらの詳細につ
いては、特願平2−77689号参照。ところで、第5
図の場合は、レーザー1からの励起光をビーム拡大器1
1により、試料Sの像を検出すべき領域全体を同時に照
射可能な径のビームに拡大して、試料Sを照明する。そ
こからの光の中から励起光カットフィルター3により蛍
光光のみが分離され、多光束高指向性光学系40により
、試料Sの蛍光分布を表す所定方向に進む平面波のみが
他の方向に進む蛍光、散乱成分等から分離され、その蛍
光光強度分布が1次元又は2次元光検出器50により検
出され画像化される。多光束高指向性光学系40を用い
る場合は、画像化された蛍光像の分解能は、多光束高指
向性光学系40を構成する単一の高指向性光学系の開口
の径で決まる。また、第6図の場合は、蛍光波長のみを
反射するダ不クロイックミラ−9により、励起光と蛍光
を分離する点で第5図の場合と異なるが、他は略同じで
ある。
ところで、以上の何れの実施例においても、蛍光像をそ
のままの大きさで画像化していた。しかしながら、試料
Sが微小な場合、又は、試料が巨大な場合、そのままの
形で画像化するのではなく、拡大したり縮小したりして
画像化する方が取り扱いやすい。このようにするために
は、試料からの蛍光光の平面波を拡大するビーム拡大器
や縮小するビーム縮小器を用いればよい。多光束高指向
性光学系40と2次元光検出器50を用いる装置に適用
する場合を例にとって説明する。第7図と第8図は透過
性の試料Sについての配置であり、第9図と第10図は
反射性の試料についての配置であり、また、第7図と第
10図は試料が微小な場合に拡大して画像化する場合で
あり、第8図と第9図は試料が大きく、縮小して画像化
する場合である。第7図の場合、試料Sからの所定方向
に向かう蛍光光の平行光束は、ビーム拡大器11により
ビーム径が拡大され、励起光カットフィルター3により
蛍光光以外の成分がカットされ、多光束高指向性光学系
40と2次元光検出器50とにより、試料Sの拡大蛍光
像が得られる。第8図の場合は、逆に、試料Sからの所
定方向に向かう蛍光光の平行光束は、ビーム縮小器12
によりビーム径が縮小され、励起光カットフィルター3
により蛍光光以外の成分がカットされ、多光束高指向性
光学系40と2次元光検出器50とにより、試料Sの縮
小蛍光像が得られる。また、第9図の場合は、レーザー
1からの励起光はダイクロイックミラー9を透過し、ビ
ーム拡大器11によりビーム径が拡大され、散乱物体1
0を介して試料Sを照射する。試料Sからの逆方向に向
かう蛍光光の平行光束は、今度はビーム縮小器として作
用するビーム拡大器11を通ってビーム径が縮小され、
ダイクロイックミラー9により反射され、多光束高指向
性光学系40と2次元光検出器50とにより、試料Sの
縮小蛍光像が得られる。さらに、第10図の場合は、レ
ーザー1からの励起光はダイクロイックミラー9を透過
し、ビーム縮小器12によりビーム径が縮小され、散乱
物体10を介して試料Sを照射する。試料Sからの逆方
向に向かう蛍光光の平行光束は、今度はビーム拡大器と
して作用するビーム縮小器12を通ってビーム径が拡大
され、ダイクロイックミラー9により反射され、多光束
高指向性光学系40と2次元光検出器50とにより、試
料Sの拡大蛍光像が得られることになる。
さて、試料Sが厚く、例えばその厚み方向に蛍光点が分
布している場合、所定の方向のみから蛍光像を見ている
と、その方向に複数の蛍光点が重なって存在していても
、その重なりを検出することはできない。そこで、試料
Sに対して蛍光像の検出方向を相対的に変化させること
が有効である。
そのだめの配置を第11図と第12図に示す。第11図
の場合は、透過性試料Sに対する多光束高指向性光学系
40及び2次元光検出器50の検出角θを可変に構成し
て、この角度θを変化させながら蛍光像をとることによ
り、試料Sの奥行き方向の蛍光分布を検出するものであ
る。このような3次元の蛍光像を画像化するためには、
各角度θに対応する2次元光検出器50からの像をコン
ピューター60に取り込み、演算によって3次元像に合
成する必要がある。第12図は反射性試料Sの場合の配
置であり、原理は第11図の場合と同様であるが、この
場合、励起光を出すレーザー1からの光は、ミラーM1
を介して試料Sの斜め前方から照射し、その正反射光は
ミラーM2を経てビームトラップ13により吸収させて
いる。試料Sに対する多光束高指向性光学系40及び2
次元光検出器50の検出角θは可変に構成して、第11
図の場合と同様にして、3次元の蛍光像を画像化する。
次に、以上のような蛍光像画像化装置の適用例について
説明する。第13図と第14図は、生体レーザー・セン
シング・トモグラフィー(レーザー光撮影法)に適用し
た場合の概念図を示すものである。第13図の場合、レ
ーザー1からの光を例えば光ファイバー14により生体
30内に導入しく第13図の場合は口から導入している
が、これに限られるものではなく、例えば肛門等から導
入してもよい。)、体内より励起光を生体の一部に照射
する。その中の生体における蛍光分布を表す平面波を、
生体30外において、励起光カットフィルター3を介し
て、多光束高指向性光学系40と2次元光検出器50と
からなるカメラ70によって検出して生体30の蛍光像
を得る。その像を例えばモニター80に表示する。第1
4図の場合は、第13図の場合とは逆に、生体外から励
起光を照射し、体内で検出する例である。すなわち、レ
ーザー1からの光をビーム拡大器11にて拡大して外側
から生体30に照射する。体内には励起光カットフィル
ター3を前面に取り付けた多光束高指向性光学系40が
挿入され、その出射端に2次元光検出器50が取り付け
られている。2次元光検出器50から得られた蛍光像は
例えばモニタ−80に表示される。
以上、本発明の蛍光像画像化装置について種々の実施例
について説明してきたが、本発明はこれらに限定される
ことなく種々の変形が可能である。
なお、前記したように多光束高指向性光学系の分解能は
各高指向性光学素子の径で決まってしまうので、可能な
限り細い素子を用いるようにすれば、より高い分解能で
2次元的に強度分布している蛍光像を画像化することが
できる。
〔発明の効果〕
本発明の蛍光像画像化装置の何れのものにおいても、試
料から特定方向に発した蛍光成分のみの強度又はその分
布を高指向性光学系又は多光束高指向性光学系を介して
検出するので、試料が散乱性であっても、高分解能で試
料の蛍光像を画像化でき、生体の診断等に適用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の蛍光像画像化装置の基本形の構成を示
す図、第2図から第12図は本発明の他の実施例の蛍光
像画像化装置の構成を示す図、第13図と第14図は本
発明の蛍光像画像化装置の適用例を説明するための図、
第15図から第24図は先に提案した高指向性光学系の
構成を示す図である。 S・・・試料、1・・・レーザー、2・・・ビーム変換
器、3・・・励起光カットフィルター、4・・・高指向
性光学系、5・・・光検出器、6・・・走査機構、7・
・・集光レンズ、訃・・対物レンズ、9・・・ダイクロ
イックミラー、10・・・散乱物体、11・・・ビーム
拡大器、12・・・ビーム縮小器、13・・・ビームト
ラップ、14・・・光ファイバー、30・・・生体、4
0・・・多光束高指向性光学系、50・・・1次元又は
2次元光検出器、60・・・コンピューター、70・・
・カメラ、80・・・モニターM1、M2・・・ミラー 出  願  人 新技術事業団(外2名)代理人 弁理
士 蛭 川 昌 信 第1図 第3図 第4図 第5図 第6図 第9図 第10図 第7区 第8図 第11図 第12図 第15図 り1 第16図 第17図 ob対物レしズ′ 第18図 L 莞19図 N、A≠0.1 N、A井O1 第20図 L 第21図 Pピンホール 第22図

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)試料に励起光を照射して、試料の照射範囲の中の
    微小な領域から特定方向に発した蛍光成分のみの強度を
    高指向性光学系を介して検出し、試料の前記検出領域を
    相対的に走査することにより、試料の蛍光像を画像化す
    ることを特徴とする蛍光像画像化装置。
  2. (2)試料に励起光を集光して照射し、その集光領域の
    特定の点に焦点を合わせた対物レンズにより前記特定の
    点から発した蛍光を平面波に変換し、前記高指向性光学
    系によりこの平面波のみを選択的に分離して検出するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載の蛍光像画像化
    装置。
  3. (3)試料に励起光を照射して、試料の照射範囲の各点
    から特定方向に発した蛍光成分のみの強度分布を多光束
    高指向性光学系を介して1次元又は2次元光検出器によ
    り検出することにより、試料の蛍光像を画像化すること
    を特徴とする蛍光像画像化装置。
  4. (4)前記高指向性光学系又は多光束高指向性光学系の
    試料に対する検出角を相対的に変化させながら試料の蛍
    光像を画像化することを特徴とする請求項1から3の何
    れか1項記載の蛍光像画像化装置。
  5. (5)前記高指向性検出系又は多光束高指向性光学系に
    より蛍光の強度を検出する特定の方向が、試料に励起光
    を照射する側とは反対の側に位置することを特徴とする
    請求項1から4の何れか1項記載の蛍光像画像化装置。
  6. (6)前記高指向性検出系又は多光束高指向性光学系に
    より蛍光の強度を検出する特定の方向が、試料に励起光
    を照射する側と同じ側に位置することを特徴とする請求
    項1から4の何れか1項記載の蛍光像画像化装置。
  7. (7)試料から特定方向に出る蛍光光の平面波光束をビ
    ーム拡大器により拡大して画像化することを特徴とする
    請求項1から6の何れか1項記載の蛍光像画像化装置。
  8. (8)試料から特定方向に出る蛍光光の平面波光束をビ
    ーム縮小器により縮小して画像化することを特徴とする
    請求項1から6の何れか1項記載の蛍光像画像化装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002357549A (ja) * 2001-05-30 2002-12-13 Olympus Optical Co Ltd 蛍光読み取り装置
JP2008149154A (ja) * 2000-11-27 2008-07-03 General Hospital Corp 蛍光媒介式分子断層撮影法
WO2010061471A1 (ja) * 2008-11-28 2010-06-03 オリンパス株式会社 生体観察装置
US8190241B2 (en) 2000-11-27 2012-05-29 The General Hospital Corporation Fluorescence-mediated molecular tomography

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