JPH0482592A - 脱水兼用洗濯機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、制動装置の制動力を洗濯時と脱水制動時とで
異ならすようにした脱水兼用洗濯機に関する。

（従来の技術） 従来より、脱水兼用洗濯機においては、洗濯・脱水兼用
の槽を洗濯時と脱水制動時とにそれぞれ制動する制動装
置が具えられている。このように洗濯・脱水兼用の槽を
脱水制動時だけでなく洗濯時にも制動するのは、その洗
濯時に槽が槽内で回転される撹拌体と共に回動するいわ
ゆる共回りを起こすようであると、洗濯性能が充分に得
られず、又、洗濯物の絡まりも大きくなって、脱水時の
振動まで大きくなるからである。

しかして、近年の脱水兼用洗濯機にあっては、洗濯容量
が増大化する傾向にあり、このものでは槽が大形化する
から、該槽の共回りを上述のように制する制動装置の制
動力もそれ相応に増さなければならない。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、単純に制動装置の制動力を増すと、特に
洗濯物を少なく入れた槽を脱水制動するときに、数種が
急停止されることによって大きく振れ、外箱や蓋に衝突
してこれらに損傷を与えてしまうことになる。又、それ
は停電時にも同様で、すなわち、停電時には一般に制動
装置が制動力を発揮するようになっているため、その制
動力が大であると、上述同様のことが起きてしまうので
ある。

本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従っ
てその目的は、洗濯時での槽の共回りを確実に制し得る
と共に、脱水制動時での槽の外箱や蓋への衝突も防止で
き、併せて、停電時でのその槽の外箱や蓋への衝突も防
止できて、更に節電等にも効果を奏する優れた脱水兼用
洗濯機を提供するにある。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明の脱水兼用洗濯機に
おいては、洗濯・脱水兼用の槽と、この槽内に位置する
撹拌体、並びに洗濯時に撹拌体を回転駆動し脱水時に槽
を回転駆動する駆動装置を具えると共に、洗濯時と脱水
制動時とにそれぞれ槽を制動する制動装置を具えたもの
にあって、更にその制動装置を洗濯時の制動力が脱水制
動時のそれより大となるように制御する制御装置を具え
たことを特徴とするものである。

この場合、制御装置は、停電時には制動装置の制動力を
大にする制御を解除するようになっていると好ましい。

更に、制御装置は、制動装置の制動力を大にする制御を
、槽内水位が設定水位に達したことの検知に基づいて実
行するようになっていると良い。

（作用） 上記手段によれば、洗濯時には、大なる制動力によって
槽の共回りを制し、そして、脱水制動時には、洗濯時よ
り小で必要なだけの制動力により槽の回転を止める。

又、停電時に、制動装置の制動力を大にする制御を解除
するものでは、該停電時にも必要なだけの制動力により
槽の回転を止める。

更に、制動装置の制動力を大にする制御を、槽内水位が
設定水位に達したことの検知に基づいて実行するもので
は、制動装置の制動力を大にする制御を、より必要なと
きにのみ行なうことになる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例につき、第１図ないし第４図を
参照して説明する。

まず、第２図には脱水兼用洗濯機全体の外箱１を示して
おり、これの内部に桶２を配設している。

桶２の内部には周側部に脱水孔３を多数有する槽４を回
転可能に配設しており、桶２の外下部に駆動装置５と制
動装置６並びに排水弁７．排水ホース８を配設している
。

駆動装置５は、詳細にはモータ９を主に構成したもので
、ほかに、モータ９の駆動力を第３図に示す洗濯軸１０
に減速して伝達するベルト伝動機構１１と、洗濯軸１０
に伝達されたモータ９の駆動力を洗濯軸１０を下部に内
槽した中空の脱水軸１２に選択的に伝達するクラッチ機
構１３、洗濯軸１０に伝達されたモータ９の駆動力を減
速する減速機構１４を具えており、その減速機構１４の
出力軸１５上端部に前記槽４内に配設した撹拌体１６（
第２図参照）を取付け、脱水軸１２の上端部に槽４を取
付けている。

一方、制動装置６は、上記脱水軸１２の中間部に拡径形
成されて減速機構１４を収容したブレーキドラム１７を
主に構成したもので、ほかに、ブレーキドラム１７に巻
装したブレーキバンド１８、ブレーキドラム１７及びブ
レーキバンド１８を収容すると共に該ブレーキバンド１
８の第１図に示す一端部１８ａを取付けそして第３図に
示す脱水軸１２を軸受１９，２０を介して支承したハウ
ジング２１、ハウジング２１に軸２２によって前記クラ
ッチ機構１３のコントロールレバー２３と共に中央部を
枢支され該中央部近くにブレーキバンド１８の第１図に
示す他端部１８ｂを取付けたコントロールレバー２４、
コン・トロールレバー２４の他端部を連結すると共に前
記排水弁７の弁棒２５を連結した連結具２６、連結具２
６をプランジャ２７に連結した電磁石２８、コントロー
ルレバー２４の他端部寄りの部位に一端部を連結したコ
イルスプリング２つ、コイルスプリング２９の他端部を
連結したワイヤ３０．ワイヤ３０をコイルスプリング２
９を普通に引き伸ばした状態で周側部の一箇所に取付け
た小ドラム３１、小ドラム３１を回転軸に取付けたモー
タ３２を具えている。

しかして、前記外箱１の上部には第２図に示すトップカ
バー３３を装着しており、このトップカバー３３には、
後部に給水弁３４と水位センサ３５とを内設し、前部に
この場合マイクロコンピュータから成る制御装置３６を
内設していて、この制御装置３６により、上記給水弁３
４と前記駆動装置５のモータ９．制動装置６の電磁石２
８及びモータ３２を運転全般について例えば第４図に示
すごとく制御するようにしている。なお、第４図では運
転の後段を省略しており、又、図示した部分では、斜線
部分が通電状態を表わしており、そのほかの空白部分は
断電状態を表わしている。

そこで、以下には上記構成のものの作用について説明す
る。

まず運転開始前、給水弁３４と駆動装置５のモータ９．
制動装置６の電磁石２８及びモータ３２はいずれも断電
され、この状態で、制動装置６にあっては、第１図に示
すように、コントロールレバー２４が、コイルスプリン
グ２９により他端部寄りの部位を引張られて軸２２を中
心に時計回りに回動付勢され、それによってブレーキバ
ンド１８の他端部１８ｂを引き該ブレーキバンド１８を
ブレーキドラム１７周りに巻き締めて、該ブレーキドラ
ム１７に、ひいては脱水軸１２を介して槽４に、必要な
だけの制動力を及ぼしている。

こうした状態で、次に運転が開始されると、最初に給水
弁３４が通電されて開放することにより、該給水弁３４
を通じて槽４内に給水する「給水」が行なわれる。

次いで、駆動装置５のモータ９が通電されて起動するこ
とにより、その駆動力がベルト伝動機構１１を介して洗
濯軸１０に伝達され、更に減速機構４４を経て該減速機
構４４の出力軸１５に取付けられた撹拌体１６に伝達さ
れることにより、該撹拌体１６が回転駆動されて洗濯物
の撹拌をする「洗い」が行なわれる。しかして又、この
「洗い」時には、制動装置６のモータ３２も通電され起
動するもので、起動したモータ３２は小ドラム３１を回
転駆動してワイヤ３０を巻き、コイルスプリング２９を
引き伸ばす。従って、それにより前記コントロールレバ
ー２４の他端部寄りの部位に及ぼしたコイルスプリング
２９の引張力が強められ、コントロールレバー２４の時
計回りの回動付勢が一段と促進されるから、ブレーキド
ラム１７に対するブレーキバンド１８の巻締力が増され
て、該ブレーキドラム１７、ひいては槽４に及ぼす制動
力が増大化される。

この後、上記モータ９と共にモータ３２が断電され、従
ってコイルスプリング２９の引張りが解除されると共に
、制動装置６の電磁石２８が通電されてプランジャ２７
を引くことにより、連結具２６に連結された排水弁７の
弁棒２５が引かれ、該排水弁７を開放させて桶２及び槽
４内の水を排水ホース８を通じて機外に排出する「排水
」が行なわれる。又、このときには、上記排水弁７の弁
棒２５と共に連結具２６に連結された制動装置ｆ６のコ
ントロールレバー２４もコイルスプリング２９の引張力
に抗して他端部を引がれるもので、それにより、そのコ
ントロールレバー２４は軸２２を中心にこの場合反時計
回りに回動されるがら、それによって前記ブレーキバン
ド１８の他端部１８ｂの引き締めが解除され、ブレーキ
ドラム１７、ひいては槽４に及ぼした制動力が解除され
る。更に、このときの上記コントロールレバー２４の反
時計回りの回動に伴って、クラッチ機構１３のコントロ
ールレバー２３も同方向に回動され、これによって、ク
ラッチ機構１３が前記モータ９がら洗濯軸１０に伝達さ
れる駆動力を脱水軸１２にも伝達する状態になす。

従って次に、上記状態のままで、モータ９が通電されて
起動することにより、その駆動力が洗濯軸１０と共に脱
水軸１２に伝達され、更に前記撹拌体１６と槽４とに伝
達されることにより、該槽４が撹拌体１６と共に回転駆
動されて、その遠心力により洗濯物の水分を脱水孔３か
ら振切る「脱水」が行なわれる。

そして、この「脱水」の終了後（脱水制動時）には、モ
ータ９と共に電磁石２８が断電されることにより、コン
トロールレバー２４がコイルスプリング２９により他端
部寄りの部位を引張られて軸２２を中心に時計回りに戻
し回動され、それによってブレーキバンド１８の他端部
１８ｂを引き該ブレーキバンド１８をブレーキドラム１
７周りに巻き締めて、該ブレーキドラム１７、ひいては
槽４に制動力を及ぼす。又、このときには、クラッチ機
構１３のコントロールレバー２３も戻し回動され、これ
によって、クラッチ機［１３が前記モータ９の駆動力を
洗濯軸１０にのみ伝達する状態に戻される。更にこのと
き、排水弁７も弁棒２５の引張りを解除されて、閉塞状
態に戻される。

この後、「給水」が前述の「給水」同様に行なわれ、そ
の後、「すすぎ」が「洗い」同様に、すなわち、モータ
９に通電すると共に、モータ３２にも通電して行なわれ
る。従って、この「すすぎ」時にも、モータ３２により
コイルスプリング２９が引き伸ばされ、槽４に及ぼす制
動力を増大化した状態で、モータ９により撹拌体１６が
回転駆動され、洗濯物の撹拌をする。なお、更にこの後
の「排水」、「脱水」・・・もそれぞれ前述のものと同
様に行なわれる。

このように、本構成のものによれば、「洗い」及び「す
すぎ」の洗濯時に、制動装置６の制動力を脱水制動時の
それより増して槽４の共回りを制するもので、その制動
力を増した分、近年の洗濯容量が増大化して槽４が大形
化した脱水兼用洗濯機にあっても、その槽４の共回りを
確実に制することができ、よって洗濯性能も充分に得る
ことができると共に、洗濯物の絡まりも少なくでき、脱
水時の振動を小さくすることができる。又、それでいて
、脱水制動時には、洗濯時より小さな必要なだけの制動
力により槽４の回転を止めるように留めているから、洗
濯物を少なく入れた槽４を脱水制動するときにも、数種
４が急停止されて太きく振れるというようなことがなく
、具合良く制止させることができ、もって数種４の外箱
１や蓋への衝突も防止でき、それらの損傷を防ぐことが
できる。

なお、以上に加えて、特に上記構成のものにあっては、
制動装置６の制動力を増すモータ３２が、停電時にはそ
の通電を断たれるものであり、それによって、その停電
時（電磁石２８断電時）に槽４に及ぶ制動力を普通に留
め、前記槽４の外箱１や蓋への衝突による損傷をより確
実に防止できるという一層の効果が得られる。

これに対し、第５図は本発明の異なる実施例を示したも
のであり、このものの場合、制御装置３６が、運転を開
始させて給水をした（ステップＳ１）その後に、水位セ
ンサ３５がら得られる槽４内の貯留水位についての信号
をもとに設定水位に達したか否かの判断をしくステップ
ｓ２）、ここで設定水位に達したと判断されて初めて、
制動装Ｗ６のモータ３２に通電することにより槽４に及
ぼす制動力を増大化させ（ステップｓ３）、この状態で
次に駆動装置５のモータ９に通電して「洗い」を行なう
ようにしている（ステップＳ４）。

従って、このものにあっては、槽４内で実際に洗濯が行
なわれる状況になって初めて、制動装置６の制動力を増
大化させることを行なうもので、槽４の外箱１や蓋への
衝突による損傷をより確実に防止できると共に、節電等
にも一層寄与できるようになっている。

なお、このものの場合、上記「洗い」の後には、それを
終了する時期に至ったが否がの判断をしくステップＳ５
）、終了する時期に至ったと判断され次第、モータ９と
モータ３２との通電を断って（ステップＳ６）、電磁石
２８に通電することによる排水を行ない（ステップｓ７
）、更にその後、水位センサ３５から得られる槽４内の
貯留（残り）水位についての信号をもとに排水が完了し
たか否かの判断をしくステップｓ８）、ここで排水が完
了したと判断され次第、モータ９に通電して「脱水」を
行なうようにしている。

このほか、本発明は上記し且つ図面に示した実絶倒にの
み限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で
適宜変更して実施し得る。

［発明の効果コ 本発明の脱水兼用洗濯機は、以上説明したとおりのもの
で、下記の効果を奏する。

洗濯・脱水兼用の槽内に位置する撹拌体を回転駆動する
洗濯時と、槽を回転駆動する脱水の終了後の脱水制動時
とにそれぞれ槽を制動する制動装置を、制御装置により
、洗濯時の制動力が脱水制動時のそれより大となるよう
に制御するようにしたことによって、洗濯時での槽の共
回りを確実に制し得ると共に、脱水制動時での槽の外箱
や蓋への衝突も防止できる。

又、この場合、制御装置を、停電時に制動装置の制動力
を大にする制御を解除するようにしたものでは、停電時
での槽の外箱や蓋への衝突も防止できる。

更に、制御装置を、制動装置の制動力を大にする制御を
、槽内水位が設定水位に達したことの検知に基づいて実
行するようにしたものでは、槽の外箱や蓋への衝突によ
る損傷をより確実に防止できると共に、節電等にも一層
寄与することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明の一実施例を示したもので
、第１図は主要部分の破断平面図、第２図は全体の縦断
側面図、第３図は主要部分の縦断側面図、第４図は運転
制御内容のタイムチャートである。又、第５図は本発明
の異なる実施例を示した第４図相当内容のフローチャー
トである。 図面中、４は槽、５は駆動装置、６は制動装置、１７は
ブレーキドラム、１８はブレーキバンド、２４はコント
ロールレバー　２９はコイルスプリング、３２はモータ
、３６は制御装置を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、洗濯・脱水兼用の槽と、この槽内に位置する撹拌体
   とを具えると共に、洗濯時に撹拌体を回転駆動し脱水時
   に槽を回転駆動する駆動装置、並びに洗濯時と脱水制動
   時とにそれぞれ槽を制動する制動装置を具えたものであ
   って、その制動装置を洗濯時の制動力が脱水制動時のそ
   れより大となるように制御する制御装置を具えたことを
   特徴とする脱水兼用洗濯機。 ２、制御装置は、停電時には制動装置の制動力を大にす
   る制御を解除するようになっていることを特徴とする請
   求項１記載の脱水兼用洗濯機。 ３、制御装置は、制動装置の制動力を大にする制御を、
   槽内水位が設定水位に達したことの検知に基づいて実行
   するようになっていることを特徴とする請求項１記載の
   脱水兼用洗濯機。