JPH0481852A - 画像形成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、ベースシート上に少なくとも、顕色剤層と、
熱可塑性樹脂層とを有する顕色媒体を用いて、普通紙、
布地、プラスチックフィルム等の被画像形成体面に顕色
剤画像を形成することを可能にする画像形成方法に関す
るものである。

［従来の技術］ 従来、光硬化性物質、光重合開始剤、染料前駆体を主内
包物とするマイクロカプセルと、そのマイクロカプセル
の内包物である染料前駆体と反応して呈色する物質、い
わゆる顕色剤とが同一表面に塗布された感光感圧記録媒
体が知られている。

また、前記マイクロカプセルと顕色剤とが別々のシート
に塗布されたものもある（特開昭５８−２３０２５号公
報、特開昭５８−８８７３９号公報、特開昭５８−８８
７４０号公報等参照）。

この種の記録媒体は、光により光硬化性物質が硬化し、
マイクロカプセルが剛体となるので、通常、表面を画像
情報に応じて露光し、露光によって硬化しなかったマイ
クロカプセルを破壊することで、内部の染料前駆体を記
録媒体表面上、あるいは、別のシートに塗布された顕色
剤と反応させ画像を形成する装置に用いられている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしなから、この感光感圧記録媒体によれば特殊加工
された感光感圧記録媒体そのもの、あるいは、前述の顕
色剤層のみの塗布された顕色シートに画像を形成するこ
とは可能であるが、これと同様の画像を葉書なとの普通
紙、布、プラスッチックフィルム等の任意のものに画像
を記録形成できないという問題点があった。

この問題点を解決するために、本出願人は、特願平１−
２１３２８１号において、ベースシート上に熱可塑性樹
脂層、更にその熱可塑性樹脂層上に顕色剤層を有する顕
色媒体と、マイクロカプセルを担持する感光感圧記録媒
体とを用いて、顕色媒体の顕色剤層上に画像を形成し、
画像の形成された顕色剤層面と、普通紙、布、プラスッ
チックフィルム等の被画像形成面とを合わせて加熱し、
ベースシートのみを剥し取り被画像形成体面に顕色剤画
像を形成する方法を出願した。

しかしながら、顕色媒体のベースシートは、ベースシー
トの表面が平滑度の高い、ポリエステルフィルム、ポリ
エチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等を使用し
ていたため、画像の形成された顕色媒体の顕色剤層を転
写してベースシートを剥し取ると、顕色媒体のベースシ
ートの表面がそのまま熱可塑性樹脂の表面状態を左右す
るので、普通紙、布、プラスチックフィルム等の被画像
形成体面は、光沢のある状態になった。この状態では、
キズ、指紋等の汚れが目立ち、見栄えか悪く画質の低下
となっていた。また、光沢のある状態では熱可塑性樹脂
面と熱可塑性樹脂面、あるいは、熱可塑性樹脂面と他の
物質が接着してしまう、いわゆるブロッキングが生じる
という問題があった。

また、その問題を解決するために、本出願人は、特願平
１−２１７８１９号において、第５図に示すように、顕
色媒体のベースシート２ｂにサンドブラスト加工を施し
たフィルム、エンボス加工を施したフィルム、化学的に
表面を荒したフィルム等を用いて、顕色媒体のベースシ
ートを剥し取った後の熱可塑性樹脂層３の表面を荒す方
法を出願した。しかし、この方法では、樹脂を選択する
にあたり、 ベースシートと熱可塑性樹脂層との接着力く熱可塑性樹
脂層と顕色剤層との接着力ベースシートと熱可塑性樹脂
層との接着力く熱可塑性樹脂層及び顕色剤層のせん断力
べ一スシートと熱可塑性樹脂層との接着力〈顕色剤層と
被画像形成体面との接着力の不等式が成立するように、
熱可塑性樹脂を選定しなくてはならなかった。

従って、顕色媒体のベースシートの表面が荒いため、小
さい値であるべきベースシートと熱可塑性樹脂層との接
着力が犬となり、この結果、熱可塑性樹脂の選択範囲が
限られることとなっていた。

本発明は、上述した問題点を解決するためになされたも
のであり、その第一の目的は、普通紙、布、プラスチッ
クフィルム等に顕色画像を転写させた後、熱可塑性樹脂
層の表面を荒すことにより、傷、汚れを目立たなくし、
見栄えをよくし、画像品質を向上させ、ブロッキング温
度を下げることにある。また、第二の目的は、熱可塑性
樹脂の選択範囲を広げることにある。

［課題を解決するための手段］ この目的を達成するために、本発明の画像形成方法では
、ベースシート上に熱可塑性樹脂層、さらに熱可塑性樹
脂層上に、少なくとも染料前駆体と反応してこれを発色
させる顕色剤を有する顕色媒体を用いて、被画像形成体
面に画像を形成させた後、表面の荒れた物質で型押しを
して、画像を形成した後の熱可塑性樹脂面を荒すもので
ある。

［作用］ 上記の構成を有する本発明によれば、熱可塑性樹脂層上
に染料前駆体を発色させる顕色剤を有する顕色媒体を用
いて、普通紙、布、プラスチックフィルム等の被画像形
成体に画像を形成した後、熱可塑性樹脂面を表面の荒れ
た物質で型押しをして、熱可塑性樹脂面を荒すことが可
能になる。

［実施例コ 以下、本発明を具体化した一実施例を図面を参照して説
明する。

まず、第２図〜第４図に従って、普通紙、布、プラスチ
ックフィルム等の被画像形成体面に顕色剤画像を形成す
る方法を説明する。

第２図に示すように、光源３０からの光を原稿２０を介
して照射すると、原稿２０の透明部分２０ａに対応した
感光感圧記録媒体１０のマイクロカプセル１１ａのみが
露光される。これによって、その部分のマイクロカプセ
ルｌｌａ内の光硬化性物質が硬化する。その後、第３図
に示すように、圧力ローラ４０を用いて加圧すれば、硬
化していないマイクロカプセルｌｌｂのみが破壊され、
内部の染料前駆体が顕色剤層４と反応してその部分が発
色し、原稿２ｏの画像の同一の逆像が形成される。

尚、ここで原稿２０として透過型の原稿を用いたが、反
射型の原稿を用いても良い。また、前述の原稿２０は、
顕色剤画像を転写させるときに被画像形成体面に反転し
て転写させられることを考慮して使用しなければならな
い。

そして、上述のようにして画像の形成された顕色媒体１
の顕色剤層４面と、普通紙、布、プラスチックフィルム
等の被画像形成体５とを合わせ、加熱手段としての加熱
ローラ６で熱圧する。すると、顕色剤層中の顕色剤と結
合剤が溶融し、被画像形成体５に接着する。続いて、顕
色媒体のベースシート２ａを取り除けば、被画像形成体
５面に顕色剤画像が転写される。また、後述するが、ベ
ースシート２ａと熱可塑性樹脂層３との接着力か最も弱
くなるように、熱可塑性樹脂を選択しているので、小さ
い力で簡単に顕色画像を痛めずに、ベースシートを剥し
とることができる。

尚、ここでは、加熱手段として、ローラ温度１３０℃、
ローラの送り速度１０ｍｍ／Ｓの加熱ローラ６を用いて
いるか、加熱できるものであれば加熱ローラに限らず、
加熱プレート、加熱ベルト等の任意の加熱方法であれば
良い。

このようにして被画像形成体５面に顕色剤画像が転写さ
れる。本発明では顕色媒体１のベースシート２を剥しと
った後、第１図に示すように、表面の荒された離型シー
ト７と、画像の転写された被画像形成体面の熱可塑性樹
脂面とを合わせて型押し加熱ローラ８で熱圧する。これ
により、熱可塑性樹脂の表面は型押し加熱ローラ８によ
り加熱され、離型シート７により荒されることになる。

尚、ここでは離型シート７を用いて型押ししたが、熱可
塑性樹脂を加熱溶融させ表面を荒す方法であればどんな
手法を用いても良い。例えば、型押し加熱ローラ自身が
表面の荒れたシリコン面、または、テフロン面等離型性
の良い面を持ち、ローラ自身で型押しをしてもよい。

次に、感光感圧記録媒体の組成とその製造方法を簡単に
説明する。

第２図に示すように、感光感圧記録媒体１０は、基材シ
ート１２上にマイクロカプセル１１を担持したものであ
り、マイクロカプセル１１は主に、光硬化性樹脂、光重
合開始剤、染料前駆体を内包する。光硬化性樹脂の代表
例としては、エチレングリコールジアクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロ
パントリアクリレート、ジエチレングリコールジメタク
リレート等があげられる。また、光重合開始剤としては
、α−アルコキシフェニルケトン、多環式キノン、ベン
ゾフェノン、キサントン、チオキサントン等があげられ
る。更に、染料前駆体としては、ラクトン、ラクタム、
スピロピラン等の構造を有するもので、例えば、トリア
リールメタン化合物、ビスフェニルメタン化合物、具体
的には、クリスタルバイオレットラクトン、ベンゾイル
ロイコメチレンブルー等があげられる。

そして、感光感圧記録媒体１０のマイクロカプセル１１
を製造するには、コアセルベーション法、界面重合法等
の周知の手法にて行なうことができる。

次に、顕色媒体１の組成とその製造方法を述べる。

顕色媒体１のベースシー）２ａは、表面の比較的平滑な
フィルム、例えば、ポリエステルフィルム、ポリエチレ
ンフィルム、ポリプロピレンフィルム等、任意に使用で
きる。ベースシート２ａの厚みは５０〜２５０μｍ前後
が使用可能であり、搬送等の関係から好ましくは１００
μｍ程度である。また、顕色剤層４の顕色剤としては、
従来の感光感圧記録媒体の顕色剤として用いられるもの
はすべて使用可能である。例えば、酸性白土、活性粘土
、カオリン等の無機酸性物質、Ｐ−フェニルフェノール
、ビスフェノールＡ等のフェノール系化合物、サリチル
酸、没食子酸、プロピルタンニン酸等の芳香族カルボン
酸系化合物等があり、単独、または複合によっても使用
できる。更に、熱可塑性樹脂層３を構成する樹脂には、
加熱により軟化または溶融し、冷却により固化するよう
な物質であれば用いることができる。例えば、ビニルア
ルコール・酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、塩化
ビニル・酢酸ビニル共重合体なとのビニル樹脂、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチル、シアノアクリル酸メチ
ル等のアクリル樹脂、スチレン樹脂、アミド樹脂、ワッ
クス等かあげられる。

ただし、次の条件を満たすように樹脂を選択しなければ
ならない。

ベースシートと熱可塑性樹脂層との接着力く熱可塑性樹
脂層と顕色剤層との接着力ベースシートと熱可塑性樹脂
層との接着力〈熱塑性樹脂層及び顕色剤層のせん断力ベ
ースシートと熱可塑性樹脂層との接着力く顕色剤層と被
画像形成体面との接着力ここで、ベースシート２ａを剥
した後に熱可塑性樹脂層３の表面を表面の荒れた離型シ
ート４等の物質で型押しをするので、ベースシート２ａ
は比較的平滑度の高いシートを用いることかできる。

従って、表面の荒れたベースシートを用いるよりベース
シートと熱可塑性樹脂との接着力が小さくなり熱可塑性
樹脂の選択範囲が広くなる。つまり、ブロッキング温度
、スリップ性等のよりよい条件の樹脂を選択することが
可能となる。

［実験例１］ 本実験例では、感光感圧記録媒体１０のマイクロカプセ
ル内の液状物質の割合は、光硬化性樹脂を１００部、染
料前駆体を３部、光重合開始剤を２．５〜４部に調整し
た。尚、必要に応じて、結合剤及び可塑剤を混合するが
、それぞれ１部以下で良く、そして、光増感剤は重合開
始剤の１０重量％程度に調整することが望ましいが、こ
こでは使用していない。

また、顕色媒体１のベースシート２に、１００μｍのポ
リエチレンテレフタレートフィルムを用い、また熱可塑
性樹脂層３には、エチレン・酢酸ビニール共重合体とポ
リエチレンワックスの混合水溶液を用い、更に顕色剤層
４にはビスフェノールＡＳＰ−フェニルフェノールを用
いた。

次に、熱可塑性樹脂及び顕色剤の塗布方法を説明する。

熱可塑性樹脂層３として、エチレン・酢酸ビニル共重合
体の４０ｗｔ％水溶液、ポリエチレンワックスの４０ｗ
ｔ％水溶液を用いて７：３の割合で混合して調整後、ベ
ースシート２ａである１００μｍのポリエチレンテレフ
タレートに塗布し、１１０℃のオーブンで乾燥後の膜厚
が１５μｍになるように１分間乾燥させた。その後顕色
剤層４として、ビスフェノールＡ３０部、Ｐ−フェニル
フェノール３０部を結合剤であるポリビニールアルコー
ル水溶液に分散させる。そして、それを顕色剤分散溶液
として、乾燥後の熱可塑性樹脂上に塗布し、８０℃のオ
ーブンで１分間乾燥させた後、１５μｍの顕色剤層を得
た。

次に、被画像形成体面５に顕色画像を形成する方法を簡
単に説明する。

まず、上記の感光感圧記録媒体１０のマイクロカプセル
面を画像情報に応じて露光する。そして、上述のように
して製造された顕色媒体１の顕色剤層３と感光感圧記録
媒体１０のマイクロカプセル面とを合わせて加圧する。

その後、被画像形成体面５と、画像の形成された顕色媒
体１の顕色剤層３面とを合わせ、加熱ローラ６で加熱す
る。更にその後、顕色媒体１のベースシート２ａを剥し
とる。この方法により被画像形成体面５に顕色画像を得
ることができる。

また、本実験例では離型シート７に反射率１０％にサン
ドマット加工されたポリエステルフィルムを用い、上記
で得られた被画像形成体面５の熱可塑性樹脂面と合わせ
て型押し加熱ローラ８て加熱し熱可塑性樹脂面を荒す。

尚、ポリエステルフィルムは離型性をあげるため、サン
ドマット加工面をシリコンオイルで処理したものを使用
した。

こうして得られた被画像形成体の表面は荒れており、ブ
ロッキングしはじめる温度を、従来に比較して５℃上昇
させることができた。

［発明の効果］ 以上詳述したことから明らかなように、本発明によれば
、表面の荒れた物質で型押しをして、画像を形成した後
の熱可塑性樹脂面を荒す方法を取っているので、傷、汚
れが目立たなくなり、画像品質が向上し、ブロッキング
温度も下げることができる。また、熱可塑性樹脂の選択
範囲も広げることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図から第４図までは本発明を具体化した実施例を示
すもので、第１図は顕色剤画像を転写させた後の被画像
形成体面上の熱可塑性樹脂表面を荒す方法を示す説明図
、第２図は感光感圧記録媒体に潜像を形成する方法の説
明図、第３図は顕色媒体に可視像を形成する方法の説明
図、第４図は被画像形成体面に顕色剤画像を形成する方
法の説明図、第５図は従来技術の説明図である。 図中、１は顕色媒体、２ａはベースシート、３は顕色剤
層、４は熱可塑性樹脂層、５は被画像形成体、７は離型
シートである。 第３図 莞１図 第２図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ベースシート上に熱可塑性樹脂層を有し、更にその
   熱可塑性樹脂層上に、少なくとも染料前駆体と反応して
   これを発色させる顕色剤層を有する顕色媒体を用いて、
   被画像形成体に画像を形成する方法であって、顕色剤画
   像を被画像形成体面に転写させた後、表面の荒れた物質
   で型押しすることを特徴とする画像形成方法。