JPH047995Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は、カクログ，パンフレツト、名刺、伝
票、ハガキ、その他の紙葉を挟込んで整理する整
理帳の改良に関する。

＜従来の技術＞ 従来，この種の整理帳は、表紙に備えた綴込具
に複数枚の台紙を綴込み、該台紙の一方向に適宜
間隔をおいて複数枚の挟込シートが反転自在に重
なり配設され、挟込口を、挟込シートにおける隣
接する二辺の取付側上側及び左右いずれか一側で
構成したものである。

しかし、この整理帳は台紙を拡げてハガキ等を
挟込シートに挟込んで整理する際、最上部に配設
された挟込シートの表シート部分がめくれ上りや
すい不安定な状態でハガキ等を挟んでいるので、
その最上部の挟込シートに挟込まれたハガキ等が
抜落ちやすくなり、また挟込シートの表シート部
分が折れやすくなつて切裂けを生じやすいという
問題がある。

＜考案が解決しようとする問題点＞ 本考案が解決しようとする問題点は、最上部の
挟込シートがめくり上がらないようにして、安定
した挟込み状態を得る。

＜問題点を解決するための手段＞ 上記、問題点を解決するために講じる技術的手
段は綴込具を備えた表紙と、その綴込具によつて
綴込まれる複数枚の台紙と、隣接する二辺で挟込
口を構成した複数枚の挟込シートからなり、該挟
込シートの挟込口に近い部位を台紙に適宜間隔を
おいて取り付けて台紙の一方向に反転自在に配設
すると共に、挟込シートを相互に重なり配設せし
め、それら各挟込シートのうち最上部の挟込シー
トを裏返しに配設したことにある。

＜作用＞ 本考案は、台紙の一方向に配設される複数枚の
挟込シートにおいて、最上部挟込シートは台紙に
取付けられた裏シートが表出し状態で反転自在に
配設されてまくれ上らない。またハガキ等を挟込
シートに挟込む際には、最上部の挟込シートを反
転することにより、最上部の挟込シートと、次の
挟込シートとの挟込口が表出し、ハガキ等の挾込
が可能となるものである。

＜実施例＞ 本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

整理帳Ａは、ハガキ、名刺、伝票等の紙葉を整
理するのに用いられるもので、綴込具１を備えた
表紙２と、その綴込具１によつて綴込まれる複数
枚の台紙３と、その台紙３の一方向に反転自在に
重なり配設される複数枚の挟込シート４とから構
成したものである。

台紙３は、取外し自在に上記表紙２の綴込具１
によつて綴込まれるもので、その表裏の両面に
夫々係合バンド５を固着する。

係合バンド５は、透明な軟質性合成樹脂シート
を用いてその大きさを台紙３よりやや小さく形成
すると共に、その表裏両面の縦方向に適宜間隔を
おいて複数のシート取付用長孔５ａを並設し、そ
れらの長孔５ａに複数枚の挟込シート４を反転自
在に重なり配設すると共に、それらのうち最上部
６の挟込シート４ａを裏返しに配設する。

挟込シート４は、軟質性合成樹脂シート、たと
えば塩化ビニール樹脂シート、その他の溶着可能
な透明資料でつくつた一枚のシートを半折して表
シート４ａ及び裏シート４ｂを二枚合せとした
後、表シート４ａにおいて隣接する二辺を裏シー
ト４ｂにおいて隣接する二辺に夫々溶着し、その
表シート４ａ及び裏シート４ｂの接着していない
他側二辺で挟込口７を構成する。

また、最上部６以外の挟込シート４は、裏シー
ト４ｂ部分の挟込口７に近い部位に取付差込片８
を形成すると共に。一方最上部６の挟込シート４
は、表シート４ａ部分の挟込口７に近い部位に取
付差込片８を形成する。

取付差込片８は、三片からなる正面Ｔ字形状に
形成し、その相対する二片を差込み突出片部８ａ
とすると共に、他の一片を取付片部８ｂとし、最
上部６の挟込シート４は、表シート４ａ部分の挟
込口７に近い部分である上側一辺に、また最上部
６以外の挟込シート４は、裏シート４ｂ部分の挟
込口７に近い部位である上側一辺に突出形成し、
上記係合バント５の長孔５ａに差し込んで着脱自
在に取り付ける。

尚、上記実施例にあつて挟込シート４は、係合
バンド５の長孔５ａに取外し自在に取り付けられ
る取付差込片８を用いて台紙、３に取り付けた
が、挟込シート４の挟込口７に近い部位を台紙３
に固着しても本考案の整理帳Ａを実現できるもの
である。

従つて、台紙３の表裏両面に固着される係合バ
ンド５の長孔５ａに配設された複数枚の挟込みシ
ート４において、最上部６の挟込みシート４は裏
シート４ｂが表出し状態で反転自在に配設されて
まくれ上がらない。

またハガキ９等を挟込シート４に挟込む際に
は、最上部６の挟込シート４を反転することによ
り、最上部６の挟込シート４と、次の挟込シート
４との挟込口７が表出し、ハガキ９等の挟込が可
能となるものである。

＜効果＞ 本考案は以上の構成であるから以下の利点を有
する。

綴込具を備えた表紙と、その綴込具によつて
綴込まれる複数枚の台紙と、隣接する二辺で挟
込口を構成した複数枚の挟込シートとからな
り、該挟込シートの挟込口に近い部位を台紙に
適宜間隔をおいて取り付けて台紙の一方向に反
転自在に配設すると共に。挟込シートを相互に
重なり配設せしめ、それら各挟込シートのうち
最上部の挟込シートを裏返しに配設したことに
より、台紙の一方向に配設される複数枚の挟込
シートにおいて、最上部挟込シートは台紙に取
付けられた裏シートが表出し状態で反転自在に
配設されてまくれ上らないので、その挟込シー
トに挟込んで整理するハガキ等を安定よく整理
することができると共に、その挟込シートを反
転することにより挟込側のシート部分が現れる
ので挟込側の表シート部分を折れることがなく
使用することができ、整理帳として使用勝手を
著しく向上することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案整理帳を示し、第１図は最上側の
挟込シートを反転した状態を示す正面図、第２図
は最上側の挟込シートをもどした状態を示す部分
拡大正面図を示す。 尚、図中、Ａ……整理帳、１……綴込具、２…
…表紙、３……台紙、４……挟込シート、７……
挟込口、６……最上側。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 綴込具を備えた表紙と、その綴込具によつて綴
   込まれる複数枚の台紙と、隣接する二辺で挟込口
   を構成した複数枚の挟込シートからなり、該挟込
   シートの挟込口に近い部位を台紙に適宜間隔をお
   いて取り付けて台紙の一方向に反転自在に配設す
   ると共に、挟込シートを相互に重なり配設せしめ
   それら各挟込シートのうち最上部の挟込シートを
   裏返しに配設してなる整理帳。