JPH0479257B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0479257B2
JPH0479257B2 JP59006267A JP626784A JPH0479257B2 JP H0479257 B2 JPH0479257 B2 JP H0479257B2 JP 59006267 A JP59006267 A JP 59006267A JP 626784 A JP626784 A JP 626784A JP H0479257 B2 JPH0479257 B2 JP H0479257B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
contrast
heartbeat
phase
processing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59006267A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60150730A (ja
Inventor
Kyoshi Okazaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Shibaura Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority to JP59006267A priority Critical patent/JPS60150730A/ja
Publication of JPS60150730A publication Critical patent/JPS60150730A/ja
Publication of JPH0479257B2 publication Critical patent/JPH0479257B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は被検体を透過したX線を検出処理する
ことにより、心機能診断に有効な画像を表示する
ことができるX線を用いた心機能診断装置に関す
るものである。
[発明の技術的背景とその問題点] 従来、X線診断装置として米国特許第4204225
号及び第4204226号に開示されているデイジタル
フルオロスコープ装置(以下「DF」という)が
知られている。
しかしながらこのDFにおいては、動画像を目
視観察することによつてのみ心機能を診断してい
たため、その定量評価が難しかつた。
また、このDFにおいてはマスク像として心拍
位相の異なる造影前画像を時間的に平均していた
ため、この造影前画像と連続した造影画像間でサ
ブトラクシヨンを実施して生成したサブトラクシ
ヨン画像には、造影血液ばかりでなく心拍動によ
る偽像も表現されてしまうという問題があつた。
核医学診断装置の分野においては、例えば「核
医学」第19巻第5号、第765頁〜第776頁(前田寿
登ほか)に核医学像を使用して心振幅画像と心位
相画像とをフーリエ展開法でソフト的に求める手
法が開示されている。
しかしながら、DFによる画像と核医学診断装
置による画像とでは画像収集法及び前処理法が全
く異なつている。
[発明の目的] 本発明は上記事情に鑑みてなされたものであ
り、周期的に拍動している心機能を定量的に表現
する診断画像を作成表示することができる心機能
診断装置の提供を目的とするものである。
[発明の概要] 上記目的を達成するための本発明の概要は、X
線を被検体に曝射するX線発生器と、被検体を透
過したX線からX線透過画像を収集する画像収集
装置と、被検体に造影剤を注入する造影剤注入装
置と、X線透過画像から造影剤が被検体に注入さ
れる前の造影前画像と注入後の造影画像とを得る
画像処理装置と、これらの画像を表示する画像表
示装置とを有する心機能診断装置において、前記
画像処理装置は、造影前画像及び造影画像の濃度
時間変化図を作成する濃度時間変化図作成処理装
置と、造影前画像及び造影画像の心拍番号及び心
拍位相を検出する心拍動周期検出処理装置と、前
記濃度時間変化図及び心拍位相を参照して同一心
拍位相を有する造影前画像と造影画像との組を抽
出し対応するもの同志間で差分をとることによつ
てで造影剤が存在しない背景を除去し、複数枚の
造影血液画像を作成する背景処理装置と、(x,
y)座標における画素濃度PC(x,y,t)を
PC(x,y,t)=Z+A1sin(2πt/KT+P1
[ただし、A1=√1 21 2,P1=tan-1(b1/a1)、
Z:定数である。]とし、この式中のa1,b1の値
を前記背景処理装置によつて既に求められた造影
血液画像データを基にして求め、上記式中のA1
=√1 21 2から前記造影血液画像の振幅画像
を、またP1=tan-1(b1/a1)から位相画像をそれ
ぞれ作成し、前記造影血液画像と位相画像とを基
に心室領域画像を抽出するとともにこの心室領域
画像と前記造影血液画像とを基に心容積の時間変
化を求める機能画像作成装置とを備え、心機能を
定量的に示す診断画像及び計測値を画像表示する
ようにしたことを特徴とするものである。
[発明の実施例] 以下に本発明の実施例を詳細に説明する。
第1図は心機能診断装置のブロツク図である。
同図において、1は被検体2の曝射するX線を
発生するたのX線発生器である。
3は画像収集装置であり、被検体2を透過した
透過X線をアナログ信号に変換する例えばイメー
ジインテシフアイアと、光学系、撮像管及び撮像
管制御装置からなるX線検出装置と、該X線検出
装置から出力されるアナログ信号をデイジタル信
号に変換し出力するA/D変換器とから構成され
いる。
4は画像処理装置であり、第2図に具体的に示
すように、各種の制御信号を送出する画像処理コ
ントローラ20と、画像収集装置3より出力され
る収集画像と所定の処理を施した処理済画像を記
憶する画像記憶装置(例えばフレームメモリ)2
5と、その記憶された両画像間の所定の関心領域
についての濃度の時間変化図を作成する濃度時間
変化図作成処理装置21と、記憶された画像の心
拍番号及び心拍位相を検出する心拍動周期検出処
理装置22と、その検出された濃度の時間変化図
と心拍位相に対応して同一心拍位相(i)を有する造
影前画像MI(i)と造影画像CI(i)との間で造影剤が
存在しない背景(例えば骨、血液以外の軟組織
等)を除去し、造影血液画像SI(i)を作成する背景
処理装置23と、その造影血液画像SI(i)のうち1
心拍分の画像間に時間フイルター処理を実施して
心血管の振幅画像AIと位相画像PIを作成する機
能画像作成装置24と、セレクタ26とから構成
されている。
5は画像表示装置で、画像処理装置4から出力
される画像のデイジタル信号をアナログ信号に変
換するD/A変換器とそのアナログ信号を画像と
して表示するデイスプレイとから構成されてい
る。
6は画像収集装置3、画像処理装置4、画像表
示装置5、X線発生制御器8、造影剤注入装置9
等の装置各部の動作を制御するシステムコントロ
ーラであり、中央演算処理装置を内蔵している。
7はシステムコンソールであり、システムコン
トローラ6内に予めプログラムされている被検体
2内の目的部位に応じた撮影条件、画像処理デー
タ、画像処理モード及びシーケンス等を選択する
選択キーを有している。
X線発生制御器8はシステムコントローラ6に
より制御され、X線発生器1の曝射条件を設定す
るようになつている。
造影剤注入装置9はシステムコントローラ6に
より制御され、所定時期に所定量の造影剤を被検
体2内へ注入するようになつている。
次に前記画像処理装置4の具体的構成例を第2
図乃至第7図を参照して詳述する。
画像処理装置4の画像処理コントローラ20
は、システムコントローラ6から送出された制御
信号C1を受けて装置内各部の動作シーケンス等
の制御を与える各種の制御信号を出力するように
なつている。
また、画像処理コントローラ20は心拍動周期
検出処理装置22が検出した心拍番号および位相
番号等の情報を制御線uを介して入力すると共
に、背景処理装置23に対しては制御線P3を介
して、機能画像作成装置24に対しては制御線
P4を介して、画像記憶装置25に対しては制御
線Q1,Q2,……,QN-1,QNを介して、セレクタ
26に対しては制御線Rを介してそれぞれ制御信
号を送出するようになつている。
濃度時間変化図作成処理装置21は、画像デー
タバスを介して画像収集装置3から伝送される
収集画像データ又は後述する画像記憶装置25か
ら画像データバス,のいずれかを介して伝送
される画像データを入力し、システムコントロー
ラ6で予め設定された所定の関心領域内の濃度値
の時間(画像番号)変化を計測し、これを画記憶
装置25内へ記憶するようになつている。
心拍動周期検出処理装置22は、濃度時間変化
図作成処理装置21で作成された濃度時間変化図
を画像データバスを介して入力し、その濃度の
極大値、極少値を示す時間(画像番号)を求め、
かつ心拍動の心拍番号及び位相番号を制御線uを
介して画像処理コントローラ20へ伝送するよう
になつている。
画像記憶装置25は、画像処理コントローラ2
0から制御線Q1〜QNを介して送られる制御信号
により制御され、画像データバスを介して入力
される画像データを前記制御信号により定められ
る所定のアドレスへ順次記憶するとともに、その
記憶された画像データを画像データバス,へ
出力するようになつている。
背景処理装置23は、第3図に示すように掛算
器231,232と減算器233とから構成さ
れ、前記画像処理コントローラ20は制御線P3
を介して掛算器231,232の動作を制御する
とともに、これらに荷重係数Gi,Gjを供給する
ようになつている。
画像データバスを介して背景処理装置23へ
送られた画像データは掛算器231に入力され、
荷重係数Giを掛けられてこの結果を減算器23
3へ出力する。
他方、画像データバスを介して背景処理装置
23へ送られた画像データは掛算器232に入力
され荷重係数Gjを掛けられてこの結果を減算器
233へ出力する。
減算器233は、掛算器231,232から送
られた二つの画像データの同一空間位置における
画素間の濃度値の差を求めこの結果を画像データ
バスを介して画像記憶装置25へ送出する。
機能画像作成装置24は、第4図に示すフーリ
エ級数の係数を求めるための時間フイルター装置
10と、第5図に示す振幅画像作成装置11及び
位相画像作成装置12と、第6図に示す位相弁別
装置27、造影領域抽出装置28及び心室領域抽
出装置29と、第7図に示す心容積時間変化図作
成装置30とから構成され、画像処理コントロー
ラ20により制御されるようになつている。
時間フイルター装置10は掛算器101,10
2及び和算器103から構成され、掛算器101
には画像データバスを介して画像記憶装置25
内の所定のアドレス領域に記憶された画像データ
のゼロクリアされたものが入力される。
また、掛算器102には画像データバスを介
して画像記憶装置25内の所定のアドレス領域に
記憶された画像データが入力される。
掛算器101,102に入力されたそれぞれの
画像データには荷重係数Fi,Fjがそれぞれ掛けら
れ、この両者の結果が和算器103に入力されて
和が求められる。
和算器103の出力は画像データバスを介し
て画像記憶装置25の所定のアドレス領域に順次
記憶される。
このような動作を連続した1心拍分の画像につ
いて行なうことにより、下記(1)式で示される時間
フイルター画像が求まる。
C=Kj=1 Fj・SI(j) …(1) (1)式において、荷重係数としてFj=2/K・
sin2π(j−1)/Kをとれば、正弦関数の係数a1
が計算され、また荷重係数としてFj=2/
Kcos2π(j−1)/Kをとれば余弦関数の係数b1
が計算される。
但しここでKは心拍周期間に収集される画像枚
数である。
振幅画像作成装置11は、第5図に示すように
2つの2乗器111,112、加算器113、平
方根器114及びグレイレベル変換器115によ
り構成されている。
そして、画像記憶装置25から画像データバス
を介してa1画像(係数a1を有する画像)が2乗
器111に入力されてここで2乗され、また同様
に画像データバスを介してb1画像(係数b1を有
する画像)が2乗器112に入力されてここで2
乗され、両者は加算器113で加算された後平方
根器114より平方根が求められ、さらにその値
がグレイレベル変換器15によりグレイレベルに
変換されて振幅画像AIとなり画像データバス
を介して画像記憶装置25の所定アドレス領域に
記憶される。
位相画像作成装置12は、第5図に示すように
逆数器121、掛算器122、逆タンジエント器
123及びグレイレベル変換器124により構成
されている。
そして、画像記憶装置25から画像データバス
を介してb1画像が掛算器122に、また同様に
画像データバスを介してa1画像が逆数器121
に入力されここでその逆数に変換された後掛算器
122にそれぞれ入力される。
掛算器122は両者の積をとりこの値は逆タン
ジエント器123により逆タンジエントされて位
相が求めら、次にグレイレベル変換器124によ
りグレイレベル変換され位相画像PIとして画像
データバスを介して画像記憶装置25の所定の
アドレス領域に記憶される。
位相弁別装置27は第6図に示すようにヒスト
グラム作成器271とレベルスライス器272と
から構成され、前記位相画像PIと画像データバ
スを介してヒストグラム作成器271に入力
し、ここでヒストグラムを作成し、その頻度が最
大になる2つのピークの位相φA,φVを求める。
ここで、φAは心房、大動脈等の心室以外の位相
を表わし、φVは心室の位相を表わしている。
心機能が正常であれば、位相φAと位相φVとは
狭い広がりを有しかつ互いに180゜近く位相が異な
つている。
心機能が異常であれば位相φAと位相φVは比較
的広い分布を有している。
レベルスライス器272はこの位相φAと位相
φVの性質を利用しその値により心室領域画像XI
と心室以外の領域画像YIを弁別する。このよう
にして弁別した心室以外の領域画像YIを画像デ
ータバスを介して画像記憶装置25内の所定の
アドレス領域に(0,1)パターンで記憶する。
造影領域抽出装置28は、第6図に示すように
1心拍分の造影血液画像SI(i)を順次画像記憶装置
25内の所定のアドレス領域から画像データバス
を介して入力し、レベルスライス器281によ
り所定のスレシヨルドレベルTHでレベルスライ
スし、造影領域画像ZI(心室及び心房等を含む)
を抽出して(0,1)パターンで作成した後画像
データバスを介して画像記憶装置25内の所定
のアドレス領域に記憶する。
これらの動作はK枚(1心拍分)の造影血液画
像S(i)について順次実施される。
心室領域抽出装置29は、第6図に示すように
画像データバスを介して心室以外の領域画像
YIを画像データバスを介して前記造影領域画
像ZIをそれぞれ入力し、減算器291により造影
領域画像ZIから心室以外の領域を除去する。
このとき負の値となるものは0とおく。このよ
うにして得られた心室領域画像XIの(0,1)
パターンは画像データバスを介して画像記憶装
置25内の所定のアドレス領域に記憶される。
心容積時間変化図作成装置30は、第7図に示
すように画像データバスを介して前記心室領域
画像XIを、画像データバスを介してこの心室
領域画像と同一の心拍位相を有する造影血液画像
SI(i)をそれぞれ入力し、空間積分器301により
心室領域画像XIをマスク画像として造影血液画
像SI(i)の濃度値の空間領域における積分値を求め
ていく。
このようにして1心拍分の造影血液画像SI(i)の
濃度積分値即ち心容積が例えば横軸を時間t、縦
軸を濃度Vとして求められ、この結果は順次画像
データバスを介して画像記憶装装置25内の所
定のアドレス領域に記憶される。
前記セレクタ26は例えば切替スイツチで構成
され、画像データバス,を介して画像データ
が入力され、いずれか一系統の画像データを画像
処理コントローラ20から送出される制御信号R
に基づいて選択し、その選択結果を画像データバ
スを介して画像表示装置5へ送出するようにな
つている。
次に上記構成の心機能診断装置の作用を、造影
左心臓の機能診断画像及び心容積変化図等を作成
表示する場合について説明する。
最初に造影前画像MI(i)と造影画像CI(i)の収集
手順を説明する。
システムコンソール7を操作して画像収集ルー
チンキーと検査部位キーとを押すと、システムコ
ントローラ6は所定の部位別の収集シーケンスを
選択し、X線曝射条件をX線発生制御器8へ送つ
てパラメータをセツトし、造影剤注入装置9をス
タンバイし、画像収集装置3、画像処理装置4及
び画像表示装置5にパラメータをセツトしこれら
をスタンバイ状態にする。
システムコンソール7上の収集開始キーを押す
と、上述した収集シーケンスで造影剤注入装置9
が駆動され造影剤を被検体2へ注入する。
次にX線発生制御器8を駆動してX線発生器1
からX線を発生させ、撮影部位に造影剤が出現す
る前の被検体2を透過させる。被検体2を透過し
たX線は画像収集装置3で検出され、電気信号に
変換されさらにA/D変換されて画像データバス
を介して画像処理装置4に送出される。
このようにして得られた画像データはまず濃度
時間変化図作成処理装置21に入力され、所定の
関心領域内の濃度が計測された後順次画像番号順
に画像データバスを介して画像記憶装置25内
の所定のアドレス領域に格納されるとともに、画
像データバス、セレクタ26、画像データバス
を介して画像表示装置5に送られ収集画像とし
て画像表示される。
X線曝射が終了すると、それまでに求められて
いた関心領域内の濃度時間変化図も画像記憶装置
25内の所定のアドレス領域に記憶され、上述し
た収集画像の場合と同様画像表示装置5に送られ
て画像表示されると同時にこの濃度時間変化図は
画像データバスを介して心拍動周期検出処理装
置22に入力される。
心拍動周期検出処理装置22において心拍動の
心拍番号及び周期と画像番号間の対応がとられ、
この対応関係が制御線uを介して画像処理コント
ローラ20に伝送される。
画像処理コントローラ20は、心拍動周期検出
処理装置22から送られる心拍動情報と前記濃度
時間変化図作成処理装置21から送られる濃度情
報とに基づき制御線P3を介して背景処理装置2
3へ荷重係数G1,G2を送出し、画像記憶装置2
5へは制御線Q1〜QNを介して同一心拍位相を有
する造影前画像MI(i)及び造影画像CI(i)の画像番
号を送出する。
画像記憶装置25は、この2つの画像番号の画
像データを画像データバス,を介して順次背
景処理装置23へ送出する。
背景処理装置23は、同一心拍位相(i)における
造影画像CI(i)と造影前画像MI(i)との間で画像処
理を行ない第3図に示すように造影血液画像SI(i)
を作成する。
すなわち、心拍位相(i)における造影前画像MI
(i)、造影画像CI(i)に対し、背景処理装置23に
おいてSI(i)=MI(i)−CI(i)の演算処理が1心拍分
のK枚の画像に対して行なわれ、それぞれ造影剤
が存在しない背景が除去される。また、このよう
にして得られた造影血液画像SI(i)は画像データバ
スを介して画像記憶装置25の所定のアドレス
領域に記憶される。
以上の処理は造影画像CI(i)が無くなるまで行
われる。
画像記憶装置25に記憶される造影血液画像SI
(i)は同時に画像データバス,のいずれかを経
てセレクタ26に送られ、さらに画像データバス
を介して画像表示装置5へ転送されて画像表示
される。
次に得られた造影血液画像SI(i)の1心拍分の画
像から心血管の振幅画像AIと位相画像PIを求め
る手順を第4図,第5図を参照して説明する。
1心拍分内の造影血液画像SI(i)をK枚、心拍周
期をT・K=1/f0とすれば、k枚目(但し、1
≦k≦K)の造影血液画像SI(i)の時刻はt=(k
−1)Tとなる。ここでTは画像のサンプル間隔
時間である。
また、(x,y)座標における画素濃度をPC
(x,y,t)とおき、これを下記(2)式のように
近似する。
PC(x,y,t)=a0/2+a1cos2πt/kT+
b1sin2πt/kT …(2) (2)式から係数a1,b1はそれぞれ以下の式で求め
ることができる。
a1=2/KK 〓 〓k=1 PC{(x,y,(k−1)T}・cos{2π(k−1
)/K}…(3) b1=2/kK 〓 〓k=1 PC{(x,y,(k−1)T}・sin{2π(k−1
)/K}…(4) ここで、A1=√1 21 2,P1=tan-1(b1/a1
とおくと(2)式は下記(5)式となる。
但しA1は振幅値を、P1は位相を示す。
PC(x,y,t)=a0/2+A1sin(2πt/KT+P1
…(5) 次に係数a1,b1を求める手順について説明す
る。画像記憶装置25内の所定のアドレス領域の
データがゼロクリアされている。
これらをa1画像、b1画像という。このa1画像は
画像データバスを介して、また造影血液画像SI
(i)の第1番目の画像は画像データバスを介して
ともに機能画像作成装置24の時間フイルター装
置10に入力され、ゼロクリアされているa1画像
には荷重係数Fiとして1、第1番目の造影血液画
像SI(i)には荷重係数Fjとして2/Kcos2π(1−
1)/Kが掛けられた後、両者の和が求められ、
この結果が画像データバスを介して画像記憶装
置25内のa1画像を記憶するための記憶領域に記
憶される。
このとき、a1画像として下記(6)式が記憶される
こととなる。
a1=2/Kcos2π(1−1)/K・PC{x,y,
(1−1)T} …(6) 次にa1画像が画像データバスを介して、第2
番目の造影血液画像SI(i)が画像データバスを介
して時間フイルター装置10に入力され、上述し
た場合と同様に荷重係数Fiとして1、荷重係数Fj
として2/Kcos2π(2−1)/Kが掛けられた後
両者の和が求められ、この結果が画像データバス
を介して画像記憶装置25内の前記記憶領域に
記憶される。
このときのa1画像として下記(7)式が記憶される
ことになる。
a1(x,y)=2 〓 〓k=1 2/Kcos2π(k−1)/K・PC{x,y,(k−1
)T}…(7) 以下同様にしてK枚の造影血液画像SI(i)が時間
フイルター装置10により処理され、1心拍分の
a1画像として下記(8)式が求められる。
a1(x,y)=2/KK 〓 〓k=1 cos2π(k−1)/K・PC{x,y,(k−1)T
}…(8) 上述したa1画像の場合と同様な処理が荷重係数
Fj=2/Ksin2π(k−1)/Kを用いてb1画像に
対して行なわれ、1心拍分のb1画像として下記(9)
式が求められる。
b1(x,y)=2/KK 〓 〓k=1 sin2π(k−1)/K・PC{x,y,(k−1)T
}…(9) 次に上述のようにして求められた画像記憶装置
25内に記憶されたa1画像が画像データバスを
介して、b1画像が画像データバスを介してとも
に第5図に示す振幅画像作成装置11に入力さ
れ、ここで既述したような演算処理及びグレイレ
ベル変換が行われ1心拍分の造影血液画像SI(i)に
対する振幅画像AI(=√1 21 2)が求められる。
この結果は画像データバスを介して画像記憶装
置25の所定の記憶領域に記憶される。
同様にa1画像、b1画像が位相画像作成装置12
に入力されここで1心拍分の位相画像PI(=
tan-1b1/a1)が求められ、この結果は画像記憶
装置25の所定の記憶領域に記憶される。
この振幅画像AI及び位相画像PIは画像データ
バス,を介してセレクタ26へ送られ、さら
に画像データバスを介して画像表示装置5へ送
出され、画像表示される。
画像記憶装置25内に記憶された位相画像PI
は画像データバスを介して位相弁別装置27に
入力され、ここでヒストグラム作成器271、レ
ベルスライス器272により処理されて心室以外
の領域画像YIが弁別される。この心室以外の領
域画像YIは画像データバスを介して一旦画像
記憶装置25内の所定のアドレス領域に記憶され
る。
一方、画像記憶装置25内に記憶された造影血
液画像SI(i)が造影領域抽出装置28に入力され、
ここでレベルスライス器281により処理されて
造影領域画像ZIが抽出される。この造影領域画像
ZIは画像データバスを介して一旦画像記憶装置
25内の所定のアドレス領域に記憶される。
次に、前記心室以外の領域画像YIは画像デー
タバスを介して、造影領域画像ZIは画像データ
バスを介してそれぞれ心室領域抽出装置29に
入力され、ここで両画像に対して減算器291に
よる減算処理が実施され、この結果心室領域画像
XIが抽出される。
この心室領域画像XIは画像データバスを介
して画像記憶装置25の所定のアドレス領域に記
憶される。
このような処理が1心拍分の造影血液画像SI(i)
のK枚に対して実施される。
次に、前記心室領域画像XIは画像データバス
を介して、これに対応する心拍位相の造影血液
画像SI(i)が画像データバスを介して心容積時間
変化図作成装置30に入力され、ここで空間積分
器301により積分処理され造影血液画像SI(i)の
濃度積分値即ち心容積が求められる。
この濃度積分値は画像データバスを介して画
像記憶装置25内の所定のアドレス領域に記憶さ
れる。
このような処理が1心拍部の造影血液画像SI(i)
のK枚に対して実施される。
以上のようにして求めた各種機能画像、グラ
フ、計測値等は画像データバス,、セレクタ
26及び画像データバスを介して画像表示装置
5へ送られ画像表示される。
本発明は上述した実施例に限定されるものでは
なく、その要旨の範囲内で種々の変形が可能であ
る。
例えば上述した実施例では画像処理装置の心拍
動周期検出処理装置に対する入力データは画像デ
ータの場合について説明したが、心電図を用いる
こともできる。
また、振幅画像、位相画像の作成に1次フーリ
エ変換を用いる場合について説明したが、機能画
像作成装置における荷重係数を高次の正弦波、余
弦波とすることにより高次のフーリエ変換による
両画像の作成を行なうことができる。
さらに、位相弁別装置において位相画像をヒス
トグラム作成器を介さず直接レベルスライス器に
入力し、所定のスレシヨルドレベルでレベルスラ
イスするようにしてもよい。
さらに、位相弁別装置において、位相画像をみ
ながら、検査者がマニユアル(トラツクボール
等)で入力して心室領域内と心室以外の領域とを
分離してもよい。
[発明の効果] 以上詳述した本発明によれば、被検体の心拍動
に対応して収集した造影前画像と造影画像との間
で背景処理を行なうものであるため、心拍動の影
響による偽像がない高画質の造影血液画像を得る
ことができるとともに、造影血液画像の1心拍分
を利用して心血管の振幅画像と位相画像とを高速
に作成表示することが可能でかつ心室領域及び心
容積の時間変化をも計測可能となり、心機能の定
量的な計測診断に有効な心機能診断装置を提供す
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すブロツク図、第
2図は第1図に示す装置を構成する画像処理装置
のブロツク図、第3図は同上の背景処理装置の構
成及び作用を示す説明図、第4図は同上の機能画
像作成装置の一部である時間フイルター装置の構
成及び作用を示す説明図、第5図は同上の機能画
像作成装置の一部である振幅画像作成装置及び位
相画像作成装置の構成及び作用を示す説明図、第
6図は同上の機能画像作成装置の一部である位相
弁別装置、造影領域抽出装置及び心室領域抽出装
置の構成及び作用を示す説明図、第7図は同上の
機能画像作成装置の一部である心容積時間変化図
作成装置の構成及び作用を示す説明図である。 1…X線発生器、2…被検体、3…画像収集装
置、4…画像処理装置、5…画像表示装置、6…
システムコントローラ、7…システムコンソー
ル、8…X線発生制御器、9…造影剤注入装置、
10…時間フイルター装置、20…画像処理コン
トローラ、21…濃度時間変化図作成処理装置、
22…心拍動周期検出処理装置、23…背景処理
装置、24…機能画像作成装置、25…画像記憶
装置、26…セレクタ、27…位相弁別装置、2
8…造影領域抽出装置、29…心室領域抽出装
置、30…心容積時間変化図作成装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 X線を被検体に曝射するX線発生器と、被検
    体を透過したX線からX線透過画像を収集する画
    像収集装置と、被検体に造影剤を注入する造影剤
    注入装置と、X線透過画像から造影剤が被検体に
    注入される前の造影前画像と注入後の造影画像と
    を得る画像処理装置と、これらの画像を表示する
    画像表示装置とを有する心機能診断装置におい
    て、前記画像処理装置は、造影前画像及び造影画
    像の濃度時間変化図を作成する濃度時間変化図作
    成処理装置と、造影前画像及び造影画像の心拍番
    号及び心拍位相を検出する心拍動周期検出処理装
    置と、前記濃度時間変化図及び心拍位相を参照し
    て同一心拍位相を有する造影前画像と造影画像と
    の組を抽出し対応するもの同志間で差分をとるこ
    とによつて造影剤が存在しない背景を除去し、複
    数枚の造影血液画像を作成する背景処理装置と、
    (x,y)座標における画素濃度PC(x,y,t)
    をPC(x,y,t)=Z+A1sin(2πt/KT+P1
    [ただし、A1=√1 21 2,P1=tan-1(b1/a1)、
    Z:定数である。]とし、この式中のa1,b1の値
    を前記背景処理装置によつて既に求められた造影
    血液画像データを基にして求め、上記式中のA1
    =√1 21 2から前記造影血液画像の振幅画像
    を、またP1=tan-1(b1/a1)から位相画像をそれ
    ぞれ作成し、前記造影血液画像と位相画像とを基
    に心室領域画像を抽出するとともにこの心室領域
    画像と前記造影血液画像とを基に心容積の時間変
    化を求める機能画像作成装置とを備え、心機能を
    定量的に示す診断画像及び計測値を画像表示する
    ようにしたことを特徴とする心機能診断装置。
JP59006267A 1984-01-19 1984-01-19 心機能診断装置 Granted JPS60150730A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59006267A JPS60150730A (ja) 1984-01-19 1984-01-19 心機能診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59006267A JPS60150730A (ja) 1984-01-19 1984-01-19 心機能診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60150730A JPS60150730A (ja) 1985-08-08
JPH0479257B2 true JPH0479257B2 (ja) 1992-12-15

Family

ID=11633658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59006267A Granted JPS60150730A (ja) 1984-01-19 1984-01-19 心機能診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60150730A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2348362A2 (en) 2010-01-20 2011-07-27 Ricoh Company, Ltd Toner, method for producing the same, and developer
WO2014002854A1 (en) 2012-06-27 2014-01-03 Ricoh Company, Ltd. Resin composition for toner, toner, developer and image forming apparatus

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0687439B2 (ja) * 1990-02-28 1994-11-02 株式会社島津製作所 X線高電圧装置
WO2011110987A1 (en) * 2010-03-12 2011-09-15 Koninklijke Philips Electronics N.V. Motion visualisation in angiographic images

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5630298A (en) * 1979-08-20 1981-03-26 Toshiba Corp X-ray picture processing device
JPS5815842A (ja) * 1981-07-20 1983-01-29 株式会社東芝 画像輪郭抽出装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5630298A (en) * 1979-08-20 1981-03-26 Toshiba Corp X-ray picture processing device
JPS5815842A (ja) * 1981-07-20 1983-01-29 株式会社東芝 画像輪郭抽出装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2348362A2 (en) 2010-01-20 2011-07-27 Ricoh Company, Ltd Toner, method for producing the same, and developer
WO2014002854A1 (en) 2012-06-27 2014-01-03 Ricoh Company, Ltd. Resin composition for toner, toner, developer and image forming apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60150730A (ja) 1985-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0429381B2 (ja)
EP1350470B1 (en) Image processing device and ultrasonic diagnostic device
JP2646663B2 (ja) 動体イメージング方法およびその装置
JPH05285125A (ja) 影像間のシード輪郭の伝搬による多重位相、多重スライス心臓mri研究での輪郭抽出の方法及び装置
CA2533538A1 (en) Method and system for identifying an optimal image within a series of images that depict a moving organ
JP2001212136A (ja) 投影データを用いて心運動を評価する方法及び装置
JP2007529272A (ja) 心拍同期ct画像取得
US20080170654A1 (en) Method and apparatus of ct cardiac diagnostic imaging using a priori motion information from 3d ultrasound and ecg gating
JP2003225234A (ja) 血流動態解析装置
JP4077929B2 (ja) 血管計測装置
JPH07148165A (ja) 心臓の2乗平均速度の診断と心筋性能監視の方法及び装置
CN1785132B (zh) 产生医学图像的方法
JP4316017B2 (ja) X線ct装置
JPH0479257B2 (ja)
JP3502513B2 (ja) 超音波画像処理方法および超音波画像処理装置
JP4268695B2 (ja) 画像診断装置及び超音波診断装置
WO2001067960A2 (en) System and method for processing an image sequence
EP1087239B1 (en) Apparatus and computer program product for quantitative determination of cardiac muscle contraction
WO2006038166A2 (en) Device, method, computer-readable medium and program element for processing image data of a movable object, and rotational x-ray angiography apparatus
JP2801538B2 (ja) 超音波診断装置
JP5660849B2 (ja) 画像処理装置およびプログラム並びに画像診断装置
JPH0432658B2 (ja)
JPS60122547A (ja) 放射線診断装置
JPH0321228A (ja) 心筋潅流解析画像の表示方法及びその装置
Heintzen The role of the digital computer in pediatric cardiology