JPH047822Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案はタオルホルダーの改良に関する。

〈従来技術〉 一ケ所に多数枚用意されたタオルを各人が一枚
づつ使用し、使用されたタオルは収納容器内に投
棄するようにした、タオルの使われ方が多数人の
使用を対象とした洗面所のみならず各家庭におい
ても普及しはじめている。

このようなタオルの使われ方に際して、従来、
未使用タオルは、棚上に多数折り畳んだ状態に重
ねて載置したり、取出し容器内に収容してあり、
使用された使用済タオルは床に置かれた収納容器
内に投棄しているケースが多い。しかし、この場
合、多数の未使用タオルと多数の使用済タオルと
を別個に配置し、特に使用済タオルを収納してお
く収納容器などの設置スペースを必要としている
ため、スペースの有効利用を図りにくい弊害があ
つた。

〈考案が解決しようとする問題点〉 本考案は叙上の弊害を改善するためのものであ
りその目的とする点は、使用前のタオル群と使用
済みのタオル群とを簡単な操作で区分けでき且つ
これを容易に識別できるようにすると共に、使用
済みのタオル群を収納するため別途そのための収
納容器を必要とせず、よつて収納容器を配置する
ための設置スペースを必要としないタオルホルダ
ーを提供するものである。

〈問題点を解決するための手段〉 叙上の目的を達成するために本考案のタオルホ
ルダーは、 両端部に壁に取付けられた固着具と着脱自在に
固着される固着部材を取付けたタオル掛け杆と、
該タオル掛け杆に挿通される挿通口をそのコーナ
ー方向に設けた略正方形のタオルとから成り、 前記タオル掛け杆を、未使用のタオルを吊るす
ために水平状態に設けられた未使用タオル吊下げ
杆部と、該未使用タオル吊下げ杆部に吊り下げら
れたタオルの下端位置よりも下方に位置され、使
用済みのタオルを吊るして並置しておくための使
用済タオル吊下げ杆部と、該使用済タオル吊下げ
杆部と前記未使用タオル吊下げ杆部とを垂直状態
に連結するタオル案内杆部とから形成したことを
特徴としている。

更に、前記使用済タオル吊下げ杆部を端部側に
進むに従い下方へ傾斜するような傾斜状態に設け
たことを特徴としている。

〈作用〉 使用に際しては、未使用タオル吊下げ杆部に吊
り下げられているタオル群のうち手前側に吊り下
げられているタオルを上方に反転させながら手前
方向に引いた状態で使用し、使用された使用済タ
オルはタオル案内杆部を介して未使用タオル吊下
げ杆部の下方に位置した使用済タオル吊下げ杆部
に落下させて、落下してきた使用済タオルは使用
済タオル吊下げ杆部に順次吊下げ状態に並べられ
る。

〈実施例〉 以下、本考案の好ましい実施例を図面に基づい
て説明する。

１はタオル掛け杆を示し、このタオル掛け杆１
は、スレンレス、プラスチツク等で丸棒状に形成
され、その両端部には壁などに取付けられた固着
具２ｂ，２ｂと着脱自在に固着される固着部材２
ａ，２ａを取付けている。このタオル掛け杆１の
両端部を壁などに着脱自在に固着する固着手段と
しては種々のものが存在しているが、本実施例で
は、固着部材２ａ，２ａとして鍔を、固着具２
ｂ，２ｂとして前記鍔をスライド自在に嵌合し保
持し得る嵌合溝を採用した。しかしこの実施例の
固着手段に限定されないことは勿論である。尚、
このタオル掛け杆１の特徴については後述する。

Ｔは前記タオル掛け杆１に吊下げられる略正方
形のタオルを示し、このタオルＴは前記タオル掛
け杆１に挿通され吊るすための挿通口T_aをその
コーナー方向に設けている。タオルＴのコーナー
方向に設けられた前記挿通口T_aとしては、図示
したようにタオルＴのコーナー部に挿通口T_aを
穿設して形成する他、タオルＴのコーナー部に紐
状の環状体を縫着して挿通口を形成しても良い。
尚、T¹は未使用タオルを、T³は使用済みタオル
を示し、T²は使用している状態のタオルを示し
ている。

前記タオル掛け杆１は、未使用タオルT¹を吊
るすために水平状態に設けられた未使用タオル吊
下げ杆部１ａと、該未使用タオル吊下げ杆部１ａ
に吊り下げられた未使用タオルT¹の下端位置よ
りも下方に位置され、使用済みタオルT³を吊る
して並置しておくための使用済タオル吊下げ杆部
１ｂと、該使用済タオル吊下げ杆部１ｂと前記未
使用タオル吊下げ杆部１ａとを垂直状態に連結す
るタオル案内杆部１ｃとから形成されている。

前記使用済タオル吊下げ杆部１ｂは、図示した
様に端部側に進むに従い下方に傾斜するような傾
斜状態に設けられている。このように使用済タオ
ル吊下げ杆部１ｂを傾斜状態に設けることによ
り、タオル案内杆部１ｃを介してスライド落下さ
れた使用済みタオルT³は使用済タオル吊下げ杆
部１ｂの下端位置へ落下し易いためん、その下端
位置から順に整列した状態に並置し易い。

使用に際しては、未使用タオル吊下げ杆部１ａ
に吊り下げられているタオル群のうち手前側に吊
り下げられているタオルを上方に反転させながら
手前方向に引いた状態（符号T²で図示された状
態）で使用し、使用された使用済みタオルはタオ
ル案内杆部１ｃを介して未使用タオル吊下げ杆部
１ａの下方に位置した使用済タオル吊下げ杆部１
ｂに落下させて、落下してきた使用済タオルは使
用済タオル吊下げ杆部１ｂに順次吊下げ状態に並
べられる。

〈考案の効果〉 本考案に係るタオルホルダーは、以上のような
構成と使用に際しての作用を有しているため、使
用前のタオル群と使用済みのタオル群とを簡単な
操作で区分けでき且つこれを容易に識別できると
共に、使用済みのタオル群を収納するため別途そ
のための収納容器を必要とせず、よつて収納容器
を配置するための設置スペースを必要としないた
めスペースの有効利用を図れるなどの優れた効果
を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第２図は本考案に係るタオルホルダ
ーの好ましい実施例を概略的に示し、第１図は一
部縦断側面図、第２図は一部切欠き正面図であ
る。 １……タオル掛け杆、１ａ……未使用タオル吊
下げ杆部、１ｂ……使用済タオル吊下げ杆部、１
ｃ……タオル案内杆部、２ａ……固着部材、２ｂ
……固着具、Ｔ……タオル、T_a……挿通口。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 両端部に壁に取付けられた固着具と着脱自在
   に固着される固着部材を取付けたタオル掛け杆
   と、該タオル掛け杆に挿通される挿通口をその
   コーナー方向に設けた略正方形のタオルとから
   成り、 前記タオル掛け杆を、未使用のタオルを吊る
   すために水平状態に設けられた未使用タオル吊
   下げ杆部と、該未使用タオル吊下げ杆部に吊り
   下げられたタオルの下端位置よりも下方に位置
   され、使用済みのタオルを吊るして並置してお
   くための使用済タオル吊下げ杆部と、該使用済
   タオル吊下げ杆部と前記未使用タオル吊下げ杆
   部とを垂直状態に連結するタオル案内杆部とか
   ら形成したことを特徴とするタオルホルダー。 (2) 使用済タオル吊下げ杆部を端部側に進むに従
   い下方へ傾斜するような傾斜状態に設けたこと
   を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記
   載のタオルホルダー。