JPH0477787B2 - - Google Patents

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JPH0477787B2
JPH0477787B2 JP61237790A JP23779086A JPH0477787B2 JP H0477787 B2 JPH0477787 B2 JP H0477787B2 JP 61237790 A JP61237790 A JP 61237790A JP 23779086 A JP23779086 A JP 23779086A JP H0477787 B2 JPH0477787 B2 JP H0477787B2
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JP
Japan
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concrete
primer
floor
hours
layer
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JP61237790A
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JPS6393957A (ja
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Tsutomu Asami
Ryuichi Chiba
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ABC Trading Co Ltd
Original Assignee
ABC Trading Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、下地コンクリート表面に塗床或いは
成型床(貼り床)等の表層床を形成するコンクリ
ート床の施工期間を短縮すると共に、該表層床の
コンクリート面に対する接着強度を向上させるよ
うにしたコンクリート床の施工方法に関する。 (従来の技術) 従来、塗床及び成型床の施工は、下地コンクリ
ートを打設した後、コンクリート中の水分が8〜
10%位に低下するまで2〜3週間の養生期間をお
き、その後にレイタンス層を機械サンデイング等
して除去すると共に、プライマーを塗布し、プラ
イマーの乾燥を待つて、エポキシ樹脂系等の塗床
材を塗布し、またはエポキシ樹脂接着剤を塗布し
て成型床を貼着するようにして行われてきた。 2〜3週間の養生期間は、主としてコンクリー
ト中の余剰水を蒸散させて該余剰水に起因すると
思われる塗床或いは成型床の剥離や膨れ現象を少
なくしようとするものである。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記養生期間をおいても塗床或
いは成型床の剥離や膨れ現象が生じてしまう事例
はしばしば見受けられており、一方養生期間をお
くかおかないかは、施工期間の長短に対してかな
りの影響を及ぼす問題でもあつた。 これらに鑑みて本発明は、従来の床施工方法に
対して工期の大巾な短縮化を図りつつ、同時に塗
床或いは成型床の接着強度の向上を図ることを目
的とするもので、レイタンス層の除去の容易性と
いう観点と、水和反応した水分の減少によるコン
クリート内の体積減少の結果コンクリート内に負
圧力が生じることになるという思考を基にして、
施工方法を開発したものである。 (問題を解決するための手段) 而して上記本発明の目的は、打設した下地コン
クリートの表面に浮くブリージング水の消失後、
早期に、遅くもコンクリート打設後約30時間以内
に、コンクリート表面に形成されたレイタンス層
を除去し、その後直ちにコンクリート表面にプラ
イマー特に好ましくは親水性プライマーを塗布
し、該プライマーの乾燥後に、合成樹脂塗床材を
塗布し或いは成型床を合成樹脂接着剤で貼着する
等の施工方法によつて達成される。 この施工方法によれば、コンクリート打設後、
コンクリートの含水率や気温、湿度等の諸条件に
よつてブリージング水の消失まで時間差がある
が、表面に浮くブリージング水消失後、早期に、
特に好ましくは約30時間以内であつて比較的早い
時期即ちブリージング水消失後数時間以内に表面
に形成されたレイタンス層を除去し、プライマー
を塗布する。レイタンス層の除去は、棕櫚製箒、
たわし乃至ブラシ、金たわし或いは金ブラシ等コ
ンクリート表層を人手で容易に擦り取る手段によ
つて除去できるようなレイタンス層未硬化状態の
内に、適宜除去手段によつて行うものとする。表
面に浮くブリージング水が消失していれば、プラ
イマーの塗布は可能であるが、コンクリート自体
は未だ湿潤状態にあるので、これに対して馴染み
性乃至濡れ性のある固形エポキシ樹脂を溶剤でカ
ツトしたもの或いは液状エポキシ樹脂等、適宜親
水性のプライマーを用いれば、塗布が容易にかつ
均一的に行え、またコンクリートとの確実な接着
一体化が図れるので好ましい。 こうして塗布したプライマーとコンクリートと
の接着性は、コンクリートが未だ湿潤状態下での
塗布に係わらず、後述実施例のとおりきわめて良
好である。 これは、コンクリートが若材令であり、レイタ
ンス層が未硬化であるのでレイタンス層を容易か
つ確実に除去することができ、従つて、微粒子状
のレイタンス層を除去することによつてコンクリ
ート表面がポーラス状態となるのでプライマーが
確実にかつ均一的にコンクリート表面部分に食い
込む如く付着することができると共に、コンクリ
ート打設後早期、特に30時間以内では水和反応の
進行が大きく、水和反応による水分の減少に応じ
てコンクリート内に負圧が発生し、この負圧は最
大約0.3Kg/cm2まで増大し、この増大しつつある
負圧によつて塗布されたプライマーがコンクリー
ト内に吸引される如くより一層食い込んで、コン
クリート表面付近がコンクリートとプライマーに
よる無機材と有機材の合成層の如くなるので、従
来の乾燥面への塗布に比してより強固な付着状態
となり、コンクリート表部付近との一体化を一層
強固にした塗布面が形成されることによるもので
あると考えられる。第1図に示したグラフは、内
径150mmで、深さが75mm、150mm、及び300mmの3
種類の余剰水排水不能型完全密閉容器A,B,C
に、水185、セメント286、細骨材887、粗骨材905
各Kg/m3、水セメント比65%、細骨材率49.7%、
実測スランプ9cmの配合からなるコンクリートを
打設して供試体A,B,Cを用意し、これらを20
℃、65%RHで養生し、これらの負圧を水銀マノ
メータで測定した経時変化を示したものである。
これによつて、負圧は水和反応に伴つて発生し、
コンクリート打設後約30時間経過までは急激に増
大し、その後10数日間徐々に生じていることが確
認された。この負圧はコンクリートに塗布したプ
ライマーがコンクリート表部へ一層深く食い込み
一体化するのを促していると考えられる。 上記プライマーの塗布によつて、コンクリート
を未乾燥状態でプライマー乃至表層床によつて被
蔽してしまうので、外気によるコンクリートの温
度低下を或る程度防ぐことも可能となり、コンク
リート強度の早期発現を助成することにもなる。 以下においては塗床についての実施例を述べる
が、合成樹脂接着剤によつて貼着する貼り床即ち
成型床等であつても、プライマーとの接着一体化
は塗床と同様に強固に行われるので、表層床材は
成型床その他任意の床材が適用可能である。 (実施例 1) 本発明によつて塗床(サンプル)を形成すると
共に、この塗床と下地コンクリートとの接着性を
調べた。これによれば、レイタンス層を除去させ
ることによつて形成した塗床とコンクリートとの
接着力はコンクリート破壊力よりも強固となつて
いることが確認された。 先ず、深さ10cm、縦横各20cmの型枠8個を準備
し、それぞれに水185、セメント308、細骨材(平
均粒径2mm以下)870、粗骨材(平均粒径20〜25
mm)905各Kg/m3、減水剤対セメント比0.25w%、
水セメント比60%、細骨材率49.5%の配合からな
る28日養生時圧縮強度210Kg/cm2のコンクリート
を満杯打設し、その内4個については、ブリージ
ング水が消失してレイタンス層が形成された時期
であつてコンクリート打設後所定時間経過時(下
記表1に記載)において、レイタンス層を除去
し、その後直ちにプライマーを各0.32Kg/m2(従
来工法は平均0.16Kg/m2)塗布し、レイタンス層
除去2時間後にフイラー入りプライマー(樹脂対
フイラー1:1)各0.4Kg/m2を塗布して金鏝で
しごき、同レイタンス層除去18時間後にエポキシ
樹脂系塗床材各0.7Kg/m2(従来工法と同じ)を
塗布して、本発明の実施品としての4つの供試体
を得、該塗床材塗布後24時間経過時に各供試体に
ついて建研式接着試験を行つた。試験は各供試体
共に任意3個所について行つた。 また一方、上記のコンクリート打設した他の4
個については、形成されたレイタンス層を除去す
ることなく、そのまま上記各本発明供試体におけ
る施工時下にあわせてプライマーを塗布し、以後
順次上記と同じにフイラー入りプライマー塗布、
エポキシ樹脂系塗床材塗布を行つて、4つの対比
供試体を得、上記と同じ建研式接着試験を行つ
た。その結果は下表のとおりである。
【表】 なお、上記レイタンス層の除去は、種類1〜3
の供試体は棕櫚たわしによつて、4は金たわしに
よつていずれも容易に行うことができた。
【表】 なお、上記表2における破壊状況は、すべてレ
イタンス層と下地コンクリート間における界面破
壊100%であり、コンクリート内での破壊はなか
つたことを示す。表1に示した本発明供試体での
界面破壊は0%であつた。 また、上記プライマーは、固形エポキシ樹脂と
メチルエチルケトンからなる基材に、トルエン、
イソブタノール、メタノール等からなるシンナ
ー、及びポリアミド硬化剤を配合したものを用い
た。 上記は更に言えば、固形分として1001タイプ固
形エポキシ樹脂60WT%(以下単位同じ)、変性
ポリアミドアミン15(硬化剤)、溶剤分としてメチ
ルエチルケトン19(基剤)、トルエン65(基剤13、
硬化剤52)、イソブタノール37(基剤8、硬化剤
29)、その他4(硬化剤)を基剤と硬化剤を1対1
の比で配合したものである。 (実施例 2) 実際の厨房改修工事において、防水処理を施し
た上に、水208Kg/m3、セメント347Kg/m3、水セ
メント比60%、細骨材率48.8%で、セメント絶対
容量110/m3、平均粒度2.5mm以下の砂同313
/m3、平均粒度20mm以下の軽量粗骨材同329
/m3の配合からなる軽量コンクリート(圧縮強
度135Kg/cm2)を約15m2の範囲、約13cm厚に打設
した。 コンクリート打設後3時間経過時に一旦木鏝押
えをし、同打設後(以下同じ)5.5時間経過時に
レイタンス層を除去し始め、6時間経過時にプラ
イマーを塗布し、22時間経過時にフイラー入りプ
ライマー塗布と金鏝しごきをし、25時間経過時に
エポキシ樹脂系塗床材を塗布した。なお各条件、
組成は実施例1と同様である。 上記本発明の施工方法によつて得た床に対し、
コンクリート打設46日後に建研式接着試験を2個
所において行つた結果、いずれも下地コンクリー
ト内において100%破壊し、プライマー(塗床)
とコンクリートとの間の界面破壊は0%であり、
2個所の各接着強度は13.1及び17.9各Kg/m2、平
均15.5Kg/m2であつた。 なお、このコンクリートの破壊力は従来工法に
よる軽量コンクリートに比して強固である。ま
た、50日経過時において塗床面の膨れ現象は全く
生じていなかつた。 (発明の効果) 以上のように、本発明は、コンクリート打設後
早期にレイタンス層を除去してプライマーを塗布
し、その上で塗床材を塗布或いは成型床を貼着す
る等して表層床を形成するもので、これによれ
ば、塗床施工の工期は従来のほぼ養生期間分例え
ばほぼ2〜3週間近くを短縮することになり、施
工効率を著しく向上させる。しかもこの表層床の
接着強度は、コンクリートとプライマー即ち表層
床との間での剥離を生じさせず、膨れのおそれの
ないほど十分に強固であり、コンクリートの強度
を弱めることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は若材令コンクリートの水和反応に伴う
コンクリート内の圧力(負圧)変化を時間経過と
水銀柱差によつて示したグラフであり、縦軸に水
銀差(単位mm)と負圧力(g/cm2)を、横軸にコ
ンクリート打設後の経過時間を示してある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 打設した下地コンクリートの表面に浮くブリ
    ージング水の消失後、早期に即ち遅くもコンクリ
    ート打設後約30時間以内にレイタンス層を除去す
    ると共に直ちにコンクリート表面にプライマーを
    塗布し、該プライマーの乾燥後に、合成樹脂塗床
    材を塗布し或いは成型床を貼着する等表層床を形
    成するコンクリート床の施工方法。 2 プライマーは極性溶剤でカツトした固形乃至
    液状エポキシ樹脂である第1項記載のコンクリー
    ト床の施工方法。
JP23779086A 1986-10-06 1986-10-06 コンクリ−ト床の施工方法 Granted JPS6393957A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5869958A (ja) * 1981-10-21 1983-04-26 株式会社大林組 コンクリ−トの表層処理法

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