JPH0476898B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 産業上の利用分野 本発明は、紙、フイルム等のシート類に、自動
的に粘着テープを貼付するための粘着テープ貼付
装置、殊に自動スプライス装置（ワインダー、ス
リツター、カツター等での前記シート類の繰出装
置）において、紙、フイルム等の巻取シート類が
巻出し終る直前に、その巾方向に切断し、その切
断縁に沿つて両面粘着テープを貼り付け、新しい
巻取シート類の端縁と貼り継ぎをおこなうための
粘着テープ貼付装置に関するものである。

従来の技術 従来の粘着テープ貼付装置、殊に自動スプライ
ス装置における巻取シートの巾方向の切断縁に沿
つての両面粘着テープの帖り付けは、切断装置と
粘着テープ貼付装置とを別々に設けねばならず、
又シートの異なる巾に応じて粘着テープの貼付長
を調節することができなかつたために、作業工程
が多くなり、非能率的であるばかりでなく、人件
費も嵩む等の欠点があつた。

発明が解決しようとする問題点 本発明は、紙、フイルム等の巻取シート類の巻
出しが終る直前におこなわれる巾方向への切断工
程、上記切断直後に切断縁に沿つて貼付される粘
着テープの貼付工程、異なるシート巾に応じた粘
着テープの貼付長の調節を１つの粘着テープ貼付
装置により、自動的且連続的におこなうとともに
前記シート類の切断工程、粘着テープ貼付工程及
び貼付長の調節工程を１つの駆動源により連動し
ておこない、作業工程を少なくするとともに装置
の機構を簡単にし、装置を廉価に提供し、且人件
費を節減することができる粘着テープ貼付装置を
得ようとするものである。

〔発明の構成〕

問題点を解決するための手段 本発明は前記目的を達成するため、駆動源と連
動して左右移行可能に構成された移行体８に、移
行フレーム１１を固定し、シート１０面よりも上
方に突出する移行フレーム部分１１ａに粘着テー
プ貼付機構取付板１２を軸１３により枢着し、上
記テープ貼付機構取付板に粘着テープ取付ホルダ
１４、上記ホルダの後方に離けい紙巻取ホルダ１
５を取付けるとともに両ホルダを連動回転させる
連動機構を設け、粘着テープ取付ホルダ１４の前
方側の斜め下方にニツプコロ１７を取付けるとと
もに、離けい紙巻取ホルダ１５の後方側の斜め下
方に移行フレーム部分１１ａにアーム１９を介し
て取付けられた押えロール１８を設け、前記移行
フレーム部分１１ａの前方に基部が固定され、ニ
ツプコロ１７の前方に突設したアーム２０にナイ
フ２１を取付けてなるシート切断及び粘着テープ
貼付機構と、前記軸１３の移行フレーム部分１１
ａの背面側に突出した部分に、アームを介して上
部を枢着して垂下するロツド２３を具え、移行フ
レーム１１の下方に基部を回転可能に取付けたベ
ルクランクレバー３１の二叉状レバー間に突設し
て上記ベルクランクレバー３１に基部を固定され
たアーム３２の先端と、移行フレーム１１の下方
とをスプリング３３により連結し、前記アーム３
２に前記ロツドの下部を枢着し、前記ベルクラン
クレバーのコロ３４をガイドしてロツドを昇降ガ
イドする昇降ガイド板を具えた粘着テープ貼付長
調節機構とからなる粘着テープ貼付装置なる構成
を有するものである。

実施例 前記本発明の構成を図面に示す実施例について
説明すれば次の通りである。

図示の実施例における駆動源と連動して左右移
行可能に構成された移行体は、第１図、第２図に
示すように、駆動源としてマシンサイドのブラケ
ツト２上にブレーキ付正逆転モータ１を設ける。
上記モータ１の回転軸３と同軸にプーリ４を固定
し、紙、フイルム等のシート類の巾方向に対設さ
れた左右プーリ５，６の一方、即ち、図示の実施
例においては右側のプーリ６と前記プーリ４とを
エンドレスベルト７を懸張することによりプーリ
４の回転をプーリ６の回転に伝達する。９は正逆
転モータ１及びプーリ４の位置調節装置である。
左右プーリ５，６にエンドレスベルト８を懸張す
る。このエンドレスベルト８は前記正逆転モータ
１の正逆転により左側に移行し、又右側に復帰移
行する移行体８を形成する。前記エンドレスベル
ト８即ち移行体８に移行フレーム１１を固定す
る。２４は移行フレームに取付けられたサクシヨ
ンボツクスである。上記移行フレーム１１の紙、
フイルム等のシート類１０の巾方向に上方に突出
する移行フレーム部分１１ａに、粘着テープ貼付
機構取付板１２を軸１３により枢着する。上記軸
１３は移行フレーム部分１１ａの背面に突出して
いる。前記粘着テープ貼付機構取付板１２には、
粘着テープ貼付ホルダ１４を回転自在に取付けそ
の後方側に離けい紙巻取ホルダ１５を回転自在に
取付ける。前者のホルダ１４の回転軸と後者のホ
ルダ１５の回転軸とにそれぞれ同軸にギヤを取付
け両ギヤに連動ギヤ１６を噛合し、前者のホルダ
１４の回転を後者のホルダ１５の回転に連動す
る。又粘着テープ貼付機構取付板１２の粘着テー
プ取付ホルダ１４の前方側の斜め下方にニツプコ
ロ１７を取付ける。又、基部を前記移行フレーム
部分１１ａに取付け、後方に突出するアーム１９
の軸受板に押えロール１８を離けい紙巻取ホルダ
１５の後方側斜め下方に突出するように回転自在
に取付ける。更に又移行フレーム部分１１ａの前
方に基部が固定され、ニツプコロ１７の前方に突
設したアーム２０の軸受部に円形のナイフ２１を
回転自在に取付ける。図示実施例の粘着テープ貼
付装置におけるシート切断及び粘着テープ貼付機
構Ａは以上述べた構成を有する。２２はロツド取
付用アームである。尚プーリ４，５，６にかえ、
スプロケツトギヤを取付け、エンドレスベルト
７，８にかえエンドレスチエンを懸張してもよ
い。

次に粘着テープ長調節機構の実施例を説明すれ
ば次の通りである。

前記移行フレーム部分１１ａの背面に突出する
軸１３に取付けられ後方に延在する前記アーム２
２にロツド２３の上部を回動自在に枢着し、ロツ
ド２３を垂下する。移行フレーム１１の下方であ
つて、前記ロツド２３の垂下下方寄りにベルクラ
ンクレバー３１の基部３１ａを回動自在に取付け
る。前記ベルクランクレバー３１の二叉状のアー
ム３１ｂ，３１ｃはロツド２３の方向に突出し、
前記アーム間にスプリング固定アーム３２を突設
してその基部をベルクランクレバー３１の基部に
固定する。前記スプリング固定アーム３２の先端
と、その基部側外方の移行フレーム１１とをスプ
リング３３により連結する。３４はベルクラング
レバー３１に設けたコロである。

４１は、ロツド２３の昇降をガイドするガイド
板４２を取付けた外筐でありガイド板４２は後方
が上方に向いゆるいテーパ４２ａに頂部に水平部
４２ｂを前方にテーパ４２ｃに連続して垂直部４
２ｄが形成されガイド板４３は外筐４１内におい
てスプリング４３により常に前方側斜め上方に弾
圧することにより外筐４１の上面よりも上方に突
出している。スプリング４３は、第６図において
左からコロ３４が垂直部４２ｄをたたいてガイド
板４２が外筐４１内へ入り込みコロ３４が通過し
たあと、もとの位置まで復帰させるためのもので
ある。このときストツパー４２ｅに４２ｄが接す
るまで復帰する。外筐４１はガイド杆４４に沿つ
て位置可変に取付けられている。ガイド杆４４
は、螺杆に形成され、ハンドル４５の回動により
螺杆に螺合された外筐４１を前後動し、固定ハン
ドル４６で螺杆の回転を固定する他、所望の位置
で通常用いられている固定手段、例えば外筐４
１、ガイド杆４４を貫通する固定ピンを挿通する
等の手段により固定してもよい。４７は、移行フ
レーム１１及び粘着テープ貼付機構取付板１２の
旧位への復帰、即ち図示において左側に移行した
前記移行フレーム１１及び取付板１２の右側に移
行する際ロツド２３を下方に降下し、前記取付板
１２を枢軸１３において、その前方を上方に傾動
させた状態で復帰させるためのガイド板である。
４８はガイド板４７のガイド用螺杆４９を回転す
るためのハンドル、５０は固定用杆である。２５
は離けい紙巻取ホルダ１５と同軸に設けられたラ
チエツトギヤ２６はラチエツト爪であり、スプリ
ング２７によりラチエツト爪２６を常にラチエツ
トギヤ２５に弾圧係合して離けい紙巻取ホルダ１
５の逆転を防止している。

上記実施例の作用について説明すれば次の通り
である。

粘着テープ取付ホルダ１４に離けい紙付両面粘
着テープ巻取体５１を挿入装着し、離けい紙付前
記テープ５１を引き出し、ニツプコロ１７を介し
て、剥離した離けい紙５１ａの先端を離けい紙巻
取ホルダ１５の紙管に固定する。駆動源１即ち正
逆転モータ１を正転側に作動する。エンドレスベ
ルト７により前記モータの駆動軸の回転をプーリ
４からプーリ６の矢印ａ方向の回転に連動する。
プーリ５，６間に懸張されたエンドレスベルト８
即ち移行体８は前方（矢印Ｘ方向）に移行する。
移行体８に取付けられた移行フレーム１１も、と
もに前方（矢印Ｘ方向）に移行する。フイルム、
紙等のシート類のシート面１０よりも上方に突出
する移行フレーム部分１１ａに取付けられたアー
ム２０に取付けられたナイフ２１、前記フレーム
部分に取付けられたテープ貼付機構取付板１２も
ともに前方に移行し、上記取付板１２に取付けら
れたニツプコロ１７、離けい紙付両面粘着テープ
巻取板５１を取付けた粘着テープ取付ホルダ１
４、離けい紙巻取ホルダ１５、移行フレーム１１
ａに取付けられた押えロール１８がともにシート
面１６上を前方に移行する。ナイフ２１が先ずシ
ート面１０を巾方向に転動切断した直後ニツプコ
ロ１７がシート面１０上を前方（矢印Ｘ方向）に
転動とすることにより、離けい紙付両面粘着テー
プ５１を引つ張り、離けい紙付面粘着テープ巻取
体５１を矢印方向に回転させ、従つて、粘着テー
プ取付ホルダ１４も矢印方向に回転する。上記ホ
ルダ１４の回転を連動歯車１６により離けい紙巻
取ホルダ１５と同軸に固定したヤに連動し、前記
ホルダ１５に離けい紙５１ａを巻取る。従つてナ
イフ２１によりシート面１０を巾方向に切断した
直後、ニツプコロ１７で前記切断線に沿つて粘着
テープ５１ｂの粘着面を接着しつつ離けい紙５１
ａを剥離し、その上を押えロール１８で圧着しつ
つシート切断及び粘着テープ貼付機構が前進す
る。

ところでナイフ２１で切断され、粘着テープを
貼布されるフイルム、紙等のシート類１０の巾
は、一定ではなく、種々の巾のものがあり、ナイ
フ２１による切断長、粘着テープの接長位置は前
記巾に応じて調整されなければならない。本発明
における前記実施例においては常時は、第４図に
示すごとく、スプリング３３の撥力とベルクラン
クレバー３１のレバー３２の位置関係でロツド２
３は下降状態にあり、そのときテープ貼付機構取
付板１２は枢軸１３を中心にニツプコロ１７側が
上昇してシート面１０から上方に離れるように傾
動する。

ベルクランクレバー３１のコロ３４がガイド板
４２のテーパ４２ａの下部に接しテーパ４２ａを
上昇するに従いロツド２３は上昇し、これにとも
ない第４図のごとくニツプコロ１７側が上昇する
ように傾斜したテープ粘着機構取付板１２は枢軸
１３を中心に下方に降下し第５図に示す状態とな
り前進（Ｘ方向）を続け、ニツプコロ１７により
粘着テープ５１ｂをシート面１０に接着しつつ押
えロール１８で圧着する。従つてガイド板４２を
取付けた外筐４１はシート類１０の巾に応じてガ
イド杆４４に沿つて左右に摺動調節して位置決め
調節する。移行フレーム１１が更に前進してベル
クランクレバー３１のコロ３４が第６図に示すよ
うにガイド板４２の頂部を離れてもスプリング３
３の撥力によりロツド２３は下降することなく前
進移行する。従つて粘着テープ５１ｂのシート面
１０に対する接着、圧着は続けられる。ニツプコ
ロ１７がシート面１０の巾の縁部に至つたときベ
ルクランクレバー３１のコロ３４は、他のガイド
板４７にガイドされて下方に転動し、従つてロツ
ド２３も下降し粘着テープ貼付機構取付板１２の
ニツプコロ１７の取付側は第７図に示すごとく上
昇し、粘着テープの接着は終る。ここで粘着テー
プを手動により切断するか、前記上昇圧力により
切断する。

尚ベルクランクレバー３１のコロ３４がガイド
板４２に接し超える際、ガイド板４２を弾撥する
スプリング４３の撥力方向に圧力が加わるのでガ
イド板４２のテーパ４２ａの傾斜角がボツクス４
１内に入り込むことがないような適切な角度をと
つてある。またガイド板４２がボツクス４１の外
に飛び出す方向へ回転させないためにスプリング
４３のボツクス４１への固定端をストツパーとし
ている。

次に移行フレーム１１を旧位（図示の右側）に
復させるためには駆動源である正逆転モータ１を
逆転し、従つてプーリ４，６も逆転させ、移行体
であるエンドレスベルト８を後方即ち（図示にお
ける右側）に移行する。移行フレーム１１はテー
プ貼付機構取付板１２を第７図の状態に保つて後
退し、ベルクランクレバー３１のコロ３４がガイ
ド板４２をスプリング４３の撥力に抗して外筐４
１内に押込みつつ通過して旧位に復する。

〔発明の効果〕

本発明は、以上述べたごとく、紙、フイルム等
の巻取シート類の巻出し終る直前におこなわれる
巾方向への切断工程、上記切断直後に切断縁に沿
つて貼付される粘着テープの貼付工程、異なるシ
ート巾に応じた粘着テープの貼付長の調節を、１
つの粘着テープ貼付装置により自動的且連続的に
おこなうとともに、前記シート類の切断工程、粘
着テープ貼付工程及び貼付長の調節工程を１つの
駆動源により連動しておこなうことができるため
作業工程を従来に比し画期的に減少させることが
できるとともに、装置の機構を簡単にし、装置を
廉価に提供し、且人件費を節減することができる
粘着テープ貼付装置を得ることができる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明にかかる粘着テープ貼付装置の実
施例を示すものであつて、第１図は上記実施例の
平面図、第２図は同じく正面図、第３図は第２図
における一部の拡大図、第４図乃至第７図は前記
実施例の粘着テープ貼付装置のシート切断及び粘
着テープ貼付機構の作動過程を示す正面図であ
る。 ８…移行体、１０…シート、１１…移行フレー
ム、１１ａ…シート面より上方に突出する移行フ
レーム部分、１２…粘着テープ貼付機構取付板、
１４…粘着テープ取付ホルダ、１５…離けい紙巻
取ホルダ、１７…ニツプコロ、１８…押えロー
ル、１９…押えロールを取付けるアーム、２０…
ナイフ取付用のアーム、２１…ナイフ、２３…ロ
ツド、３１…ベルクランクレバー、３２…アー
ム、３３…スプリング、３４…コロ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 駆動源と連動して左右移行可能に構成された
   移行体８に、移行フレーム１１を固定し、シート
   １０面よりも上方に突出する移行フレーム部分１
   １ａに粘着テープ貼付機構取付板１２を軸１３に
   より枢着し、上記テープ貼付機構取付板に粘着テ
   ープ取付ホルダ１４、上記ホルダの後方に離けい
   紙巻取ホルダ１５を取付けるとともに両ホルダを
   連動回転させる連動機構を設け、粘着テープ取付
   ホルダ１４の前方側の斜め下方にニツプコロ１７
   を取付けるとともに、離けい紙巻取ホルダ１５の
   後方側の斜め下方に移行フレーム部分１１ａにア
   ーム１９を介して取付けられた押えロール１８を
   設け、前記移行フレーム部分１１ａの前方に基部
   が固定され、ニツプコロ１７の前方に突設したア
   ーム２０にナイフ２１を取付けてなるシート切断
   及び粘着テープ貼付機構と、前記軸１３の移行フ
   レーム部分の背面側に突出した部分に、アームを
   介して上部を枢着して垂下するロツド２３を具
   え、移行フレーム１１の下方に基部を回転可能に
   取付けたベルクランクレバー３１の二叉状レバ間
   に突設して上記クランクレバー３１に基部を固定
   されたアーム３２の先端と、移行フレーム１１の
   下方とをスプリング３３により連結し、前記アー
   ム３２に前記ロツド２３の下部を枢着し、前記ベ
   ルクランクレバーのコロ３４をガイドしてロツド
   を昇降ガイドする昇降ガイド板を具えた粘着テー
   プ貼付長調節機構とからなる粘着テープ貼付装
   置。