JPH0476820B2 - - Google Patents

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JPH0476820B2
JPH0476820B2 JP57029330A JP2933082A JPH0476820B2 JP H0476820 B2 JPH0476820 B2 JP H0476820B2 JP 57029330 A JP57029330 A JP 57029330A JP 2933082 A JP2933082 A JP 2933082A JP H0476820 B2 JPH0476820 B2 JP H0476820B2
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brake
pressure
control
piston
oil
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JP57029330A
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JPS58145555A (ja
Inventor
Tsutomu Hayashi
Hidehiko Inoe
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to US06/468,962 priority patent/US4626038A/en
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Publication of JPH0476820B2 publication Critical patent/JPH0476820B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T17/00Component parts, details, or accessories of power brake systems not covered by groups B60T8/00, B60T13/00 or B60T15/00, or presenting other characteristic features
    • B60T17/18Safety devices; Monitoring
    • B60T17/22Devices for monitoring or checking brake systems; Signal devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/26Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force characterised by producing differential braking between front and rear wheels
    • B60T8/262Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force characterised by producing differential braking between front and rear wheels using valves with stepped characteristics
    • B60T8/265Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force characterised by producing differential braking between front and rear wheels using valves with stepped characteristics for hydraulic brake systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/321Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration deceleration
    • B60T8/3225Systems specially adapted for single-track vehicles, e.g. motorcycles

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は前後輪同時に運動制動される自動二輪
車の制動装置に関し、特に必要により前後輪の制
動力配分を可変にした自動二輪車の制動装置に関
する。
従来の技術 従来自動二輪車において、手動ブレーキレバー
による第1制動操作子または足動ブレーキペダル
による第2制動操作子の何れを操作しても前後輪
同時に連動制動され、かつ少く共前輪側にアンチ
ロツク装置を備えて前輪のロツクを防止し、また
後輪側に比例減圧弁を備えて前後輪の制動力配分
を適正にして制動の確実と性能の向上を図る制動
装置が本願出願人により提案されている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記後輪側に備えた比例減圧弁は
設定圧力値が一定に固定されているため、アンチ
ロツク装置が故障した時、あるいは任意に解除し
て作動させない時等の非作動時も前後輪の制動力
配分比は変らず、従つて制動をかけた時積載荷重
や走行条件等により前輪が先にロツクする機会が
か生じる。自動四輪車等では車両の積載条件等に
対応して前記比例減圧弁の設定圧力値を可変に
し、前後輪の制動力配分比を変化させるものがあ
るが構造が複雑であり、自動二輪車においてもご
く単純な構造で比例減圧弁の設定圧力値を変化で
きる制動装置が求められていた。
課題を解決する手段 本発明は上記要求に鑑みてなされ、少なくとも
前輪側にアンチロツク装置を備え、且つ後輪側に
は設定圧力値に比例して該後輪と前記前輪の制御
力配分を設定する比例減圧弁を備え、少なくとも
一つの操作子の操作により前記前・後輪を同時に
制御し得るようにした自動二輪車の制動装置にお
いて、前記アンチロツク装置の非作動時における
前記比例減圧弁の設定圧力値を該アンチロツク装
置の作動時における該設定圧力値より大きな値に
変更する圧力値変更手段を設けたことを特徴とす
る自動二輪車の制動装置を提供するものである。
以下本発明の一実施例について図面を参照して
説明する。第1図は本制動装置を備えた自動二輪
車の透視側面図、第2図は同平面図で、自動二輪
車は操向ハンドルHに第1制御操作子である手動
ブレーキレバー1と、これにより作動される前部
マスタシリンダMfとを備え、また車体Fの下部
には第2制御操作子である足動ブレーキペダル2
と、このブレーキペダル2またはブレーキレバー
1の何れからの制動入力によるも作動しうる制動
油圧発生装置としての後部マスタシリンダMrと
を備えている。ブレーキレバー1による後部マス
タシリンダMrへの入力は前部マスタシリンダMf
の出力油圧が湯路3を通じて与えられ、ブレーキ
ペダル2による後部マスタシリンダMrへの入力
は直接機械的に伝達されるようになつている。
前輪Wfを制動する左右一対の油圧式の前輪ブ
レーキBfは油路4を介して後部マスタシリンダ
Mrに接続され、また単一の油圧式の後輪ブレー
キBrは油路5を介して後部マスタシリンダMrに
接続され、その油路5には後輪ブレーキBrに出
力される油圧が一定値以上に上昇した時、その油
圧を比較的に減圧して後輪ブレーキBrに伝達す
る比例減圧弁Vpが介装される。この比例減圧弁
Vpはその設定圧力を簡単な構造で変更しうるよ
うになつており、その詳細は後述する。
一方自動二輪車の前、後輪Wf,Wrの中間部で
水平対向型のエンジンEが車体Fに搭載され、こ
のエンジンEの左エンジンブロツクEaよりやや
前方に偏位した右エンジンブロツクEbの背後の
空間を有効利用してエンジンEによ駆動される油
圧ポンプPが装着され、この油圧ポンプPの後部
に、制動時後部マスシリンダMrの作動を制御し
て前輪ブレーキWfの制動力の緩和、回復を自動
的に行うアンチロツク装置Alの制御弁装置Vm
が、又車体中央上部側面にリザーバRが配設され
る。リザーバRは油路6,7を介して油圧ポンプ
P及び後部マスタシリンダMrに夫々接続され、
またアンチロツク装置Alの制御弁装置Vmは油圧
ポンプP及びリザーバRに接続する油路8,9と
マスタシリンダMrへ接続する油路10との間に
介装される。
第3図は上記のように配設された本制動装置の
詳細構成図、第4図は後部マスタシリンダMrの
詳細縦断面図を示し、次に両図により各部の構成
を説明する。
前部マスタシリンダMfは公知のシングル型に
構成され、シリンダ本体11のシリンダ孔12に
は手動ブレーキレバー1により作動される1個の
ピストン13が摺合され、このピストン13によ
りシリンダ孔12の前部に画成される油圧室14
の出力ポツト15に後部マスタシリンダMrに連
通する油路3が接続される。従つてブルーキレバ
ー1を操作してピストン13を前進させれば、油
圧室14に油圧が発生し、その油圧が出力ポート
15より出力され、後部マスタシリンダMrに入
力される。シリンダ本体11には油圧室14に作
動油を補給し得るリザーバ16を一体的に備えて
いる。
後部マスタシリンダMrはタンデム型に構成さ
れる。即ち、シリンダ本体17のシリンダ孔18
には上方より第1制御ピストン191及び第2制
御ピストン192が直列に摺合され、第1制御ピ
ストン191とシリンダ孔18上方の固定の隔壁
20との間に第1制動油圧室211を画成し、ま
た両制動ピストン191,192の間に第2制動油
圧室212を画成する。第1制動油圧室211は第
1出力ポート221を、また第2制動油圧室212
は第2出力ポート222を夫々側壁に開口させて
おり、その第1出力ポート221に前輪ブレーキ
Bfに通じる前記油路4が、また第2出力ポート
222に後輪ブレーキBrに通じる前記油路5が
夫々接続される。
第2制動ピストン192は、シリンダ孔18の
下端開口部に嵌合して固定されたスリーブ23を
摺動自在に貫通して外部に突出するピストンロツ
ド192aが一体に形成され、このピストンロツド
192aがプツシユロツド24を介して足動ブレー
キペダル2に連接される。従つてブレーキペダル
2を踏込めば、プツシユロツド24を介して第2
制動ピストン192を上方に押動することができ
る。ブレーキペダル2は戻しばね25により戻さ
れ、その後退限は車体Fより延出したブラケツト
26に螺装されたストツパボルト27で調節し得
るようになつている。
シリンダ孔18において、第2制動ピストン1
2とスリーブ23とはそれらの間に油圧室28
を画成し、該油圧室28の一側に開口する入力ポ
ート29に前部マスタシリンダMfに通じる前記
油路3が接続される。
第1及び第2制動油圧室211,212には第1
及び第2制動ピストン191,192を夫々後退方
向、即ち下方へ付勢する第1及び第2戻しばね3
1,302が夫々収容され、その際第2戻しばね
302のセツト荷重は第1戻しばね301のそれよ
りも小さく設定される。第1制動ピストン191
の後退限を規制するために、該ピストン191
前面より突出して隔壁20を摺動自在に貫通する
ピストンロツド191aの先端に、隔壁20の上面
に当接するサークリツプ状のストツパ31が係止
される。また第2制動ピストン192の上端面に
当接するサークリツプ状のストツパ32が該ピス
トン192のピストンロツド192aに係止される。
第2戻しばね302は、第2制動ピストン192
の上端にボルト33で固定された固定座板34
と、上記ボルト33上を限られたストローク範囲
で摺動し得るカツプ状の可動座板35との間に縮
設され、この可動座板35は固定座板34からの
最大離間時、従つて両制動ピストン191,192
が後退限に位置するときには第1制限ピストン1
1の下端に実質的に当接する。
第1及び第2制動ピストン191,192は上端
にピストンカツプ361,362が夫々付設され、
また中間部を小径にしてその外周に補給油室37
,372を夫々形成し、これら補給油室371
372をピストンカツプ361,362の背部に連
通させる給油孔381,382が各制動ピストン1
1,192に穿設されている。
シリンダ本体17にはリザーバRに通じる油路
7と連通する油路39がシリンダ孔18と平行に
穿設されており、両制動ピストン191,192
後退限に位置するときにそれらのピストンカツプ
361,362直前で、第1、第2制動油圧室21
,212に夫々開口するリリーフポート401
402と、補給油室371,372に常時開口する
サプライポート411,412とが上記油路39と
連通する。
シリンダ本体17の上端部を構成するシリンダ
キヤツプ17aには隔壁20を挾んでシリンダ孔
18と同軸線上に並ぶシリンダ孔42が形成され
ており、このシリンダ孔42に、前面にピストン
カツプ43を備えた制御ピストン44が摺合さ
れ、該ピストン44を第1制動ピストン191
ピストンロツド191aの先端に対向させる。制御
ピストン44は、シリンダ孔42内を上部の制御
油圧室45と下部の補給油室46とに区画し、そ
の制御油圧室45に縮設した戻しばね47により
隔壁20に当接した後退限に通常は保持される。
補給油室46は前記補給油室371,372と同様
に油路39,7を介してリザーバRと連通し、該
補給油室46をピストンカツプ43の背面に連通
させる給油孔48が制御ピストン44に穿設され
ている。尚シリンダキヤツプ17aには制御油圧
室45に通じるエアブリーダ49、シリンダ側壁
には第2制動ピストン192の油圧室28に通じ
るエアブリーダ50が設けられる。
アンチロツク装置Alは、前記制御ピストン4
4と、この制御ピストン44の作動を制御する一
対の常閉型電磁制御弁51及び常開型電磁制御弁
52よりなる制御弁装置Vmと、制御ピストン4
4の作動油圧を蓄える蓄圧器Acと、この蓄圧器
Acに油圧を供給するポンプPを主要部として構
成される。常閉型電磁制御弁51の一方の接続口
はフイルタ53、蓄圧器Ac、逆止弁54,55、
フイルタ56が介装された油路8により油圧ポン
プPと接続され、常開型電磁制御弁52の一方の
接続口はフイルタ57が介装された油路9により
リザーバRに接続され、両制御弁51,52の他
方の接続口はフイルタ58が介装された共通の油
路10により後部マスタシリンダMrの制御油圧
室45に接続される。両制御弁51,52の制御
入力は、前輪Wfに設けられた前輪速度センサS
の検出信号が電子制御装置ECUで処理されて与
えられる。
第5図は後部マスタシリンダMrの第2出力ポ
ート222と後輪ブレーキBrとを通じる油路5に
介装された比例減圧弁Vpとその操作ノブOkの詳
細断面図を示す。比例減圧弁Vpは、本体59の
弁孔60内に上方より上部支軸61a、断面積A
のバルブヘツド61b、バルブヘツド61bより
断面積が小さい断面積Bのバルブステム61cを
備え、バルブステム61cの中間部にフランジ6
1dが形成されたプランジヤ61が、上部支軸6
1aを本体59の支持孔59aで、バルブステム
61c下部を弁孔60の下部に螺合されたプラグ
62の内孔62aで支持され、上下にストローク
するように設けられている。弁孔60は、プラン
ジヤ61のバルブヘツド61bとフランジ61d
との中間部にリツプシール63が装着され、また
バルブステム61cの下部はプラグ62の上面に
保持されたカツプシール64を介装し、弁孔60
と大気圧のプラグ62の内孔62aとの間を液封
している。また弁孔60のバルブステム61cに
対応する位置には入力油圧入口65が開口し、油
路5を介して前記後部マスタシリンダMrの第2
出力ポート222に接続され、弁孔60の上部は
出力油圧出口66が開口し、後輪ブレーキBrに
接続される。
本体59の下部は制御ばね室67が画成され、
この中に制御ばね68がばねホルダ69とばねリ
テーナ70との間に縮設され、ばねホルダ69の
下面は突起69aを介して制御ばね室67の下部
を水平方向に貫通する制御ロツド71の側面に係
止され、制御ばね68はばねリテーナ70の上面
にプラグ62を貫通して当接するプツシユロツド
72を介してプランジヤ61を上方に付勢する。
制御ロツド71は小径部711と大径部712とが
形成され、ロツドばね73により通常小径部71
がばねホルダ69の突起69aと係合するよう
に付勢される。制御ロツド71の小径部711
端部は取付金具74を介して可撓管75内を挿通
した制御ワイヤ76の一端が係止され、制御ワイ
ヤ76の他端は操向ハンドルHに設けられた操作
ノブOkの端部に連結される。尚図中77は比例
減圧弁Vpの本体59に上記可撓管75の端部を
固定する固定金具である。
操作ノブOkは前記制御ロツド71を切換え操
作すると共に、アンチロツク装置Alを制御する
電子制御装置ECUの電源78、警報ランプ79、
警報ブザー80の回路に接続される第1スイツチ
811、第2スイツチ812を備える。即ち、操作
ノブOkのクリツクボール82が第1溝821に嵌
落した位置で、前記制御ロツド71の小径部71
がばねホルダ69の突起69aに係合し制御ば
ね68に第1設定荷重を与えると共に第1スイツ
チ811がオン、第2スイツチがオフになる。こ
の時電子制御装置ECUに電源78から回路83、
第1スイツチ811、回路84及び回路85を通
じて電力が供給されアンチロツク装置Alが作動
する。ここでアンチロツク装置Alに故障が発生
した場合、電子制御装置ECUから回路86を通
じて信号が発せられ、警報ランプ79が点滅し、
警報ブザー80が断続信号音を発する。この時操
作ノブOkを引いてクリツクボール82が第2溝
822に嵌落する位置に移動させれば、制御ロツ
ド71の大径部712がばねホルダ69の突起6
9aに係合し、制御ばね68は圧縮されて第2設
定荷重が与えられると共に第1スイツチ811
オフ、第2スイツチ812はオンになり電子制御
回路ECUの電源78の回路83と84は断たれ
アンチロツク装置Alは解除され、同時に警報ブ
ザー80の信号音が消え、かつ第2スイツチ81
により警報ランプ79はアースされて連続点灯
となり、比例減圧弁Vpが第2設定圧力値である
ことを表示する。
上述の構成になる本制動装置の作用について次
に説明する。
先ず、第3図及び第4図において、ブレーキレ
バー1により前部マスタシリンダMfを作動すれ
ば、その油圧室14に発生する油圧が油路3を経
て入力ポート29から後部マスタシリンダMrの
油圧室28に入力され、その油圧により第2制動
ピストン192は上方へ押動される。また、ブレ
ーキペダル2を踏込むと、その踏力がブツシユロ
ツド24を介して第2制動ピストン192に機械
的に入力され、これにより同じく第2制動ピスト
ン192は上方へ押動される。したがつて、ブレ
ーキレバー1及びブレーキペダル2を同時に操作
したときには、前部マスタシリンダMfの出力油
圧による押圧力とブツシユロツド24による押圧
力との和が第2制御ピストン192に制動入力と
して加わる。
そして、第2制動ピストン192が上方へ押動
されると、第1及び第2制動ピストン191,1
2は第1及び第2戻しばね301,302を圧縮
しながら前進し、それらのピストンカツプ361
362がリリーフボート401,402を通過して
から各制動ピストン191,192の前進量に応じ
て第1及び第2制動油圧室211,212に油圧が
発生し、第1制動油圧室211に発生した油圧は
第1出力ポート221から油路4を介して前輪ブ
レーキBfに伝達してそれを作動し、第2制動油
圧室212に発生した油圧は第2出力ポート222
から油路5を介して後輪Brに伝達してそれを作
動し、前、後輪Wf,Wrにそれぞれ制動力が加え
られる。
ところで、前述のように第2戻しばね302
セツト荷重は第1戻しばね301のそれより小さ
く設定してあるので、第2制動ピストン192
初動時には第1制限ピストン191の前進に先立
つて第2戻しばね302が圧縮されて、最初に第
2制動油圧室212に油圧が発生する。そして、
その油圧が一定値P1に達してから第1戻しばね
301が圧縮されて第1制動ピストン191の前進
が始まり、第1制動油圧室211に油圧が発生す
る。また、第2制動油圧室212の出力ポート2
2と後輪ブレーキBr間の油路5には公知の比例
減圧弁Vpが設けられているので、第2出力ポー
ト222の出力油圧が所定値P2以上に上昇すると
その出力油圧は比例減圧弁Vpの作用により一定
の比率で減圧されて後輪ブレーキBrに伝達され
る。
上記比例減圧弁Vpの作動について第5図を参
照して次に詳しく説明する。
入力油圧入口65から入力される入力油圧
Pm、出力油圧出口66から出力される出力油圧
をPr、制御ロツド71の小径部711にばねホル
ダ69の突起69aが係合した時の制御ばね68
の第1設定荷重をF、バルブステム61cの断面
積をA、バルブヘツド61bの断面積をB(但し
A<B)とすれば、PmA<Fの間はプラジヤ6
1は制御ばね68により上方に押し上げられ、作
動油は入力側から出力側へプランジヤ61と弁孔
60との間隙を自由に流通でき、従つてPm=
Pr、即ち入力油圧はそのまま出力油圧となる。
次に入力油圧が増大してPmA>Fとなるとプ
ランジヤ61は制御ばね68を縮圧して下降し、
バルブヘツド61bはリツプシール63に接して
入力側と出力側とを遮断する。この時のプランジ
ヤ61の釣合いは下記のようになる。
PrB=Pm(B−A)+F 更に入力油圧がΔP増加すると、 PrB<(Pm+ΔP)(B−A)+F となりプランジヤは上方へ微少変位し、バルブヘ
ツド61bとリツプシール63とに間隙が生じて
増加油圧ΔPは出力側に伝達され、 (Pr+ΔPr)B>(Pm+ΔPm)(B−A)+F となりプランジヤは再び下降しバルブヘツド61
bとリツプシール63との間隙が閉じ PrB=Pm(B−A)+F を満足するPr,Pmになるまでバルブヘツド61
bはリツプシール63に食込み出力側の体積を僅
かに増加させ、Pm>Prの条件を成立させる。こ
こでプランジヤ61が最初に降下を開始する油圧
を折点、またtanθ=(B−A)/Bを減圧比と呼
び、入力油圧Pmはバルブステム61cの断面積
Aと、バルブヘツド61bの断面積Bに関する一
定の比率で減圧され出力油圧Prが発生する。
一方において、第1制御油圧室211の出力ポ
ート221と前輪ブレーキBf間の油路4は常に導
通状態にあるので、第1出力ポート221の出力
油圧はそのまま前輪ブレーキBfに伝達される。
第6図は前輪対後輪の制動力配分特性を示すグ
ラフで、実線イは上記制動作動による実際の前輪
対後輪の制動力配分分線を示し、まず第2制動油
圧室212の油圧が一定値P1に達するまでは後輪
のみに制動力が働らき、その油圧が一定値P1
超すと前輪にも制動力が働き、更に第2制動油圧
室212の油圧Pmが比例減圧弁Vpの第1設定圧
力値P2を超すと制動力配分線イは折点xで折れ
曲がり、傾斜角が小になつて後輪に働く制動力は
一定の比率で減圧されることを示している。また
同グラフ中の実線ロは1人乗りの時の前輪対後輪
の理想制動力配分線で、実線イは理想制動力配分
線ロに近似し、かつ該配分線ロより後輪の制動力
が優越しているため安定した制動性能を得ること
ができる。制動時、第1制動ピストン191の上
動に伴いそのピストンロツド191aを介して制御
ピストン44をも上動させるが、通常は制御油圧
室42は常開型制御弁52を介してリザーバRに
流通しているので、制動油圧室45の作動油は制
動ピストン44の上動に伴いリザーバR側へ排出
され、殆んど制動入力の抵抗とはならない。
制動に伴い、若し、前輪Wfがロツクを起こそ
うとすると、第3図の電子制御装置ECUが入力
する前輪速度センサSの発生信号等よりその状況
を素早く判断して常閉型制御弁51に開弁信号を
また常開制御弁52に閉弁信号を送る。これら両
制御弁51,52が上記信号通りに作動すると、
油路8が導通されると共に油路9が遮断されるの
で、油圧ポンプPにより蓄圧器Acに蓄圧された
圧油が油路8を通して制御油圧室45に供給さ
れ、その油圧により制御ピストン44が第1制動
ピストン191を制動入力に抗して僅かに後退さ
せ、第1制動油圧室211内を減圧させる。その
結果、前輪ブレーキBfの制動力が減少し、前輪
Wfロツク現象は回避される。
すると、電子制御装置ECUはその状況を察知
して両制御弁51,52を通常位置に復帰させ、
制御油圧室45を減圧させる。その結果、前輪ブ
レーキBfの制動力は再び増加し、以上の作動が
高速で繰り返されることにより、前輪Wfはロツ
クを起こすことなく効率良く制動される。
制動ピストン44の作動による第1制動ピスト
ン191の後退は、逆に第2制動油圧室212内の
昇圧をもたらすが、その昇圧は瞬間的であるの
で、後輪ブレーキBrの油圧系各部の弾性変形に
より吸収され、したがつてブレーキレバー1及び
ブレーキペダル2の操作感覚を損うようなことは
ない。
このようにして、アンチロツク装置Alが前輪
ブレーキBfの制動力を制御している間でも、第
2制動ピストン192に対する制動入力を加減す
ることにより後輪ブレーキBrの制動力は自由に
調節することができる。
前輪Wf及び後輪Wrの制動を解除すべく、ブレ
ーキレバー1及びブレーキペダル2を解放する
と、第1、第2戻しばね301,302の弾発力に
より第1、第2制動ピストン191,192が後退
し、それに伴い第1、第2制動油圧室211,2
2内が大気圧以下に減圧すると、大気圧以下の
補給油室371,372内との圧力差によりピスト
ンカツプ361,362の外周部が各制動油圧室2
1,212側に萎んでシリンダ孔18内壁との間
に隙間をあけるので、補給油室371,372から
給油孔381,382を通して各制動油圧室211
212に給油され、その余剰給油分は各リリーフ
ポート401,402から油路7、したがつてリザ
ーバRに戻される。この間、各補給油室371
372には油路39によりサプライポート411
412を通して給油される。
一方、制動ピスト44の後退時にも、上記と同
様の作用により補給油室46から給油孔48を通
して制御油圧室45に給油される。したがつて、
特に制御ピストン44が往復運動することによ
り、制動油圧室45、油路9、リザーバR、油路
7、補給油室46、給油孔48、制御油圧室45
の経路で油の循環が起こるため、制御油圧室45
を含む制御油圧回路に気泡が残留することを防止
できる。
以上はアンチロツク装置Alが作動し、比例減
圧弁Vpの制御ロツド71の小径部711にばねホ
ルダ69の突起69aが係合し、制御ばね68に
第1設定荷重が与えられた通常時の作動である
が、アンチロツク装置に故障が発生した場合、電
子制御装置ECUから回路86を通じて信号が発
せられ、警報ランプ79が点滅し、警報ブザー8
0が断続信号音を発する。この時操縦者が操作ノ
ブOkを引いてクリツクボール82が第2溝822
に嵌落する位置に移動させれば、前記したように
制御ロツド71の大径部712がばねホルダ69
の突起69aに係合し、制御ばね68は圧縮され
て第2設定荷重が与えられると共に警報ブザー8
0の信号音が消え、かつ警報ランプ79は連続点
灯となり、アンチロツク装置Alが作動せず、比
例減圧弁Vpが第2設定圧力値となつたことを操
縦者に報らせる。比例減圧弁Vpの制御ばね68
に第1設定荷重より大きい第2設定荷重が与えら
れることにより、プランジヤ61はより大きい入
力油圧Pmが入力されなければ制御ばね68を縮
圧して下降せず、従つて前記第6図に示した制動
力配分線イの折点xは後輪ブレーキBrの油圧が
P3(>P2)となるx′の点に上昇し、比例減圧弁Vp
が第2設定圧力値をとつた時の前輪対後輪の制動
力配分線は第6図に示す破線ニのごとくなる。即
ち比例減圧弁Vpが第1設定圧力値であつた時よ
り後輪の制動力配分が増大し、前輪Wfにアンチ
ロツク装置Alが作動しなくても安定した傾動力
を得ることができる。尚、同グラフ中の実線ハは
2人乗りの時の前輪対後輪の理想制動力配分線
で、1人乗りの場合より、後輪に大きい制動力配
分を要することを示している。従つてアチロツク
装置Alに故障が生じなくても2人乗りのような
場合に操作ノブOkを引いて比例減圧弁Vpを第2
設定圧力値に切換えれば、2人乗りの時の理想制
動力配分線ハより実際の制動力配分線ニは上方、
即ち後輪の制動力配分が増加し前輪Wfにロツク
を起こすことなく効率の良い制動特性を得ること
ができる。上記実施例によれば、その構造は比例
減圧弁の下部に設けた小径部と大径部とを形成し
た制御ロツドを操作ワイヤを介して操作ノブで引
き、制御ばねの設定荷重を切換えるだけであるか
ら極めて簡単である。
[発明の効果] 本発明では、アンチロツク装置の非作動時にお
ける前記比例減圧弁の設定圧力値を該アンチロツ
ク装置の作動時における該設定圧力値より大きな
値に変更する圧力値変更手段を設けたので、アン
チロツク装置に故障が発生した時、上記操作で比
例減圧弁の設定圧力値を高くして後輪の制動力配
分を多くし後輪より先に前輪がロツクする機会を
なくして制動の安定性を高めることができ、また
操縦者の判断によりアンチロツク装置を解除し、
後輪の制動力配分を多くして積載荷重や、路面条
件に応じた適切な制動を行なうことも可能であ
る。
尚、制御ロツドの段部を多段にし、比例減圧弁
の設定圧力値を多段に可変し、走行条件に応じ前
後輪により適切な制動力配分を与えることも勿論
可能である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は本制
動装置を備えた自動二輪車の透視側面図、第2図
は同平面図、第3図は本制動装置の詳細構成図、
第4図は後部マスタシリンダの詳細縦断面図、第
5図は比例減圧弁とその操作ノブの詳細縦断面
図、第6図は前輪対後輪の制動力配分特性を示す
グラフである。 Wf……前輪、Wr……後輪、Bf……前輪ブレー
キ、Br……後輪ブレーキ、Mr……後部マスタシ
リンダ、Vp……比例減圧弁、Al……アンチロツ
ク装置、Ok……操作ノブ、1……第1制動操作
子(手動ブレーキレバー)、2……第2制動操作
子(足動ブレーキペダル)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 少なくとも前輪側にアンチロツク装置を備
    え、且つ後輪側には設定圧力値に比例して該後輪
    と前記前輪の制御力配分を設定する比例減圧弁を
    備え、少なくとも一つの操作子の操作により前記
    前・後輪を同時に制御し得るようにした自動二輪
    車の制御装置において、前記アンチロツク装置の
    非作動時における前記比例減圧弁の設定圧力値を
    該アンチロツク装置の作動時における該設定圧力
    値より大きな値に変更する圧力値変更手段を設け
    たことを特徴とする自動二輪車の制動装置。
JP2933082A 1982-02-25 1982-02-25 自動二輪車の制動装置 Granted JPS58145555A (ja)

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US06/468,962 US4626038A (en) 1982-02-25 1983-02-23 Fluid brake system for a motorcycle

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS526880A (en) * 1975-07-07 1977-01-19 Aisin Seiki Co Ltd Anti-skid control mechanism
JPS55140637A (en) * 1979-04-13 1980-11-04 Yamaha Motor Co Ltd Braking device for autobicycle

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS55140637A (en) * 1979-04-13 1980-11-04 Yamaha Motor Co Ltd Braking device for autobicycle

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