JPH0476595B2 - - Google Patents

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JPH0476595B2
JPH0476595B2 JP60193294A JP19329485A JPH0476595B2 JP H0476595 B2 JPH0476595 B2 JP H0476595B2 JP 60193294 A JP60193294 A JP 60193294A JP 19329485 A JP19329485 A JP 19329485A JP H0476595 B2 JPH0476595 B2 JP H0476595B2
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JP
Japan
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cask
fuel
cell
storage
basket assembly
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JP60193294A
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English (en)
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JPS6166194A (ja
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Antonii Dooteii Deuitsudo
Jon Joojizu Nikorasu
Edowaado Furandaasu Junia Harii
Jooji Mashadoo Okutauio
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CBS Corp
Original Assignee
Westinghouse Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Westinghouse Electric Corp filed Critical Westinghouse Electric Corp
Publication of JPS6166194A publication Critical patent/JPS6166194A/ja
Publication of JPH0476595B2 publication Critical patent/JPH0476595B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C19/00Arrangements for treating, for handling, or for facilitating the handling of, fuel or other materials which are used within the reactor, e.g. within its pressure vessel
    • G21C19/40Arrangements for preventing occurrence of critical conditions, e.g. during storage
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21FPROTECTION AGAINST X-RADIATION, GAMMA RADIATION, CORPUSCULAR RADIATION OR PARTICLE BOMBARDMENT; TREATING RADIOACTIVELY CONTAMINATED MATERIAL; DECONTAMINATION ARRANGEMENTS THEREFOR
    • G21F5/00Transportable or portable shielded containers
    • G21F5/005Containers for solid radioactive wastes, e.g. for ultimate disposal
    • G21F5/008Containers for fuel elements
    • G21F5/012Fuel element racks in the containers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)
  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)
  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)
  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)
  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、原子炉から取り出された使用済み燃
料を長期間貯蔵する技術に関し、特に、使用済み
燃料を支持し且つ該使用済み燃料から発生した熱
を散逸させる格子状の連続バスケツト組立体を有
する使用済み燃料貯蔵キヤスクに関するものであ
る。
このようなキヤスクに課される要求はどちらか
と言えば厳しいものである。キヤスクは長期間貯
蔵中の化学作用に対して抵抗性がなければならな
い。また、キヤスクは、手荒な扱いを受けたり落
下のような事故に会つたりしても、長期間の貯蔵
中に及び搬送中に小さな裂開或は割れ目といえど
も生じないように、機械的に十分頑丈でなければ
ならない。更に、キヤスクは使用済み燃料によつ
て発生された熱を周囲の環境に伝達しうることが
必要であり、且つそれにも拘わらず使用済み燃料
によつて発生する放射線から周囲の環境を遮蔽し
なければならない。ジルコニウム合金製のハウジ
ングの劣化を防ぐために、使用済みの燃料棒の温
度は例えば375℃というような最高温度以下に維
持しておく必要がある。また、キヤスク内で連鎖
反応が維持できないように確保にするため、即ち
実効臨界係数Keffを1以下に保つて自己持続反
応が確実に起きないようにするための措置が講じ
られていなければならない。
従つて、本発明の主な目的は、核分裂生成物及
び放射線が周囲の環境に逃げるのを防止すると共
に、内部に収容した使用済み燃料から発生する熱
を散逸させる、機械的に頑丈な貯蔵キヤスクを提
供することである。
上述の目的を達成するため、使用済み燃料を長
期間貯蔵するための貯蔵キヤスクは、本発明によ
ると、内部に空所を有すると共に、頂部と、床部
を画定する底部と、該頂部及び底部間に延在する
側壁とを有する容器、並びに前記空所内に配設さ
れる格子状のバスケツト組立体から構成され、該
バスケツト組立体が、垂直状態に互いに一緒に接
合されて細長い平行な貯蔵スペースのマトリツク
スを造る複数の平らな金属板と、前記使用済み燃
料を収容するため前記貯蔵スペース内に配設され
た収容手段と、温度変化に応動して前記バスケツ
ト組立体が前記側壁に関して動くのを許容しなが
ら、熱を前記バスケツト組立体から前記側壁に伝
達するための伝達手段とを含み、前記収容手段の
各々が、フランジで終端する側部を有する4枚の
細長いパネル部分と、該パネル部分にそのフラン
ジ間で取着されたラツパー部分と、前記パネル部
分及び前記ラツパー部分の間に設けられた中性子
毒物のシートと、前記床部に関して実質的に直角
をなして前記貯蔵スペースの壁体に取着された複
数の細長いタブとを備え、前記フランジを前記貯
蔵スペースの前記壁体と前記タブとの間に受け入
れるようにしている。
上述のように収容手段を構成して貯蔵スペース
内に取着することによつて、該収容手段の隅部領
域に沿つて、良好な熱伝達を可能にする緊密な接
触状態を収容手段と貯蔵スペースを画成する金属
板との間に保持しながら、諸部分の膨張差を吸収
することができる。
セルの壁の少なくとも幾つかは、ラツパー部分
によつて支持された炭化ホウ素その他の“中性子
毒物”からなるシートを有しており、該ラツパー
部分には、中性子毒物が存在することを目視で確
認しうるように、また、使用済み燃料をキヤスク
内に装荷する時にほう酸水の排水が容易なように
開口を設けることができる。貯蔵スペースが減容
化された形態の燃料を貯蔵するのに使用されるの
なら、燃料集合体を受け容れるセルの代わりに、
燃料棒を収容する減容容器を貯蔵スペース内に置
くことができる。
本発明は、添付図面に例示したその好適な実施
例に関する以下の説明から一層容易に明らかとな
ろう。
第1図は原子炉に核燃料を供給するための代表
的な燃料集合体20を示している。この燃料集合
体20は下部ノズル22及び上部ノズル24を有
しており、両ノズル間に細長い燃料棒26が設け
られている。各燃料棒26は、商業的に入手しう
る「ジルカロイ−4」のようなジルカロイ合金か
ら造られた円筒形ハウジングを有しており、U−
235が濃縮された核分裂性燃料のペレツトが装填
されている。燃料棒26のアツセンブリ内には、
下部ノズル22及び上部ノズル24間において管
状の案内体(図示せず)が配設されており、可動
に装着された制御棒(図示せず)、計装器具(図
示せず)を収容している。これ等の管状案内体の
両端は下部ノズル22及び上部ノズル24に取着
されていて、下部ノズル22及び上部ノズル24
に固着されるのではない燃料棒26の支持骨組体
を形成している。格子部材28はセルを有し、該
セルを通つて燃料棒26及び管状案内体が延長し
一緒に束ねられている。加圧水型原子炉用に商業
的に入手しうる燃料集合体は、特定の設計に応じ
て179〜264本の燃料棒を含んでいる。代表的な燃
料集合体は長さが約4.1m、幅が約19.7cm、重量が
約585Kgであるが、これ等の諸元は燃料集合体の
設計毎に変わるものであることを理解されたい。
加圧水型原子炉中における約3年の供用寿命
後、燃料集合体20のU−235濃縮度は劣化して
いる。更に、種々の半減期を有する多種の核分裂
生成物が燃料棒26中に存在する。これ等の核分
裂生成物は、燃料集合体20を原子炉から取り出
した時に強い放射線と熱とを出すので、短期間の
貯蔵のため、水に溶解したホウ素塩(以下、ほう
酸水という)を含むプールに移される。このプー
ルは第2図において符号30で表されている。
プール30は代表的には深さが12.2mである。
プール30の底部で位置決めされた多数の使用済
み燃料ラツク32は、燃料集合体20を垂直に収
容する貯蔵スペース34を備えている。
燃料集合体20がプール30内に貯蔵されてい
る期間中、燃料棒26内の使用済み燃料の組成が
変化する。短い半減期を有する同位元素が崩壊
し、その結果、相対的に長い半減期を有する核分
裂生成物の割合が増加する。従つて、燃料集合体
20によつて発生される放射線及び熱のレベルが
ある期間の間に比較的急速に低減し、最終的に
は、熱及び放射線が非常にゆつくり減じる状態に
達する。しかし、この低減レベルであつても、そ
の後、燃料棒26は信頼性ある態様で不定期間環
境から隔離されていなければならない。
乾式貯蔵キヤスクは使用済み燃料の長期間貯蔵
の一つの形式である。各燃料集合体20から発生
される熱が、多分プール30内において10年貯蔵
した後、1燃料集合体当たり0.5〜1.0キロワツト
というような所定量に低下したら、開放している
キヤスクを受台36まで降ろす。遠隔制御によつ
て使用済み燃料をキヤスクまで搬送し、その後キ
ヤスクを封止し、ほう酸水を排水する。しかる
後、キヤスクをプール30から取り出して、長期
間貯蔵のため地上の貯蔵区域に運ぶ。
第9図を参照すると、本発明のキヤスク38は
内部に格子状のバスケツト組立体42を配設せし
めたほぼ円筒形の容器40から構成されている。
格子状のバスケツト組立体42は、垂直に配置さ
れた整理棚のマトリツクスに似た形状に作られ
た、貯蔵スペース44の配列を有しており、各貯
蔵スペース44がセル収容手段46を収容してい
る。燃料集合体20は貯蔵のためセル46内に置
かれる。
続いて第9図を参照して、容器40は、蓋50
を受け入れるような形状に作られた頂部を有する
本体部48を含んでいる。本体部48内に設けら
れた空所51は、長期間貯蔵の間実質的に水平で
ある底部55から立ち上がる実質的に円筒形の側
壁53を有する。本体部48及び蓋50は炭素鋼
部分52を有し、そこにステンレス鋼からなる被
覆層54が取着されている。炭素鋼部分52は厚
さが約25cmであり、周囲の環境をガンマ線から守
るように機能する。被覆層54は本体部48に例
えば次のようにして取着することができる。即
ち、本体部48をターンテーブル上に置き、ター
ンテーブルを回転させながら、ステンレス鋼溶接
棒を使用して内部の回りに連続的なスパイラル路
を溶接することにより、本体部48の底部55及
び側壁53を完全に覆うステンレス鋼表面を形成
する。炭素鋼部分52、本体部48及び蓋50の
外側には、樹脂でよい7.0cmの厚さの中性子吸収
物質からなる層56が設けられている。この中性
子吸収物質56として使用するのに適当な樹脂は
原料番号N.S.−3としてアメリカ合衆国のビス
コ・プロダクツ社(Bisco Products Inc.)から
商業的に入手できる。中性子吸収物質56を囲ん
でいるのは、周囲の環境からキヤスク38を保護
するためのステンレス鋼外層58である。また、
キヤスク38は、周囲の環境による化学作用から
保護するように処理されているのが好ましい炭素
鋼からなる冷却フイン60を有する。冷却フイン
60は炭素鋼部分52に溶接されており、中性子
吸収物質56及び外層58を貫いて延びている。
この実施例においては、キヤスク38は高さが約
4.8mであり、冷却フイン60を除く外径が約
2.5mである。使用済み燃料が装填されている時
には、キヤスク38は10万Kg以上の重量を有す
る。図示していないが、取り扱いを容易にするた
めに本体部48の頂部及び底部に一対のトラニオ
ンを取着しておくことが有利である。
第3図において、格子状のバスケツト組立体4
2は大きな金属性の主板62,64,66,6
8,70,72,74,76,78及び80(貯
蔵スペースの壁体)を有する。これ等の板は、高
さが約3.7m、厚さが約2.0cmのアルミニウム板か
ら製作しうる。第4図を参照すると、例えば板6
6の底部には下向きに配向された5つのスロツト
82が設けられていて、該スロツト82が板66
の底部を6つの部分に分割しており、これ等の部
分の各々が1つの貯蔵スペース44の4つの側壁
83(第3図)の一つの一部分を形成する。同じ
ような仕方で、例えば板76の上方部分は上方に
延びる5つのスロツト84を有する。板66にあ
るスロツト82も、板76にあるスロツト84も
約26.3cm離れており、明らかなように、このよう
な寸法にすると中心間が約26.3cm離れた貯蔵スペ
ース44が作られる。組み立ての間、板62,6
4,66,68及び70を板72,74,76,
78及び80に対して90°の角度に保持し、次い
でスロツト82をスロツト84中に挿入して、板
の全長に亙つて延びる交差部が造られる。これ等
の板は交差部の両側に沿つて全長すみ肉溶接によ
つて接合されるので、各交差部に沿つて延びる2
本の溶接部が存在する。これは第5図に最も良く
示されており、第5図においては、例えば溶接部
86が板68及び78によつて形成された交差部
に沿つて対向して設けられている。
第3図に戻つて、小さな副板88は主板66の
一端に溶接され、副板90は他端に溶接されてい
る。同様に、副板92は主板76の一端に溶接さ
れ、副板94は他端に溶接されている。副板96
は主板62及び72の交差部で溶接され、副板9
8は主板62及び80の交差部で溶接され、副板
100は主板80及び70の交差部で溶接され、
副板102は主板70及び72の交差部で溶接さ
れ、副板103は主板64,68,74及び78
に溶接されている。
次に第5図及び第6図を参照してセル46につ
いて説明する。セルのパネルを支持するため、タ
ブ104が交差部の近くで板に溶接されている。
厚さが約.25cmのステンレス鋼からなるパネル部
分106は湾曲していて、タブ104間を滑動可
能に延びるセル壁107及びフランジ108を造
つている。貯蔵中、燃料集合体20間の間隔を維
持するために、セル壁107は燃料集合体20の
側辺に接触して同燃料集合体20を貯蔵スペース
44内の所定位置に位置決めさせている。好適な
実施例においては、燃料集合体20は貯蔵スペー
ス44内の中央に位置決めされており、また、便
宜上、燃料集合体はセル壁107によつて貯蔵ス
ペース44内の中央に位置されていると言うが、
これは他の一様な位置決めパターンを排除するも
のではない。燃料集合体を中央に位置させるため
にセル壁107が貯蔵スペース44中に突入する
距離は、セル46に囲まれる特定の燃料集合体の
寸法によつて決定される。厚さが約.076cmのス
テンレス鋼ラツパー部分110は炭化ホウ素のよ
うな中性子毒物のシート112を支持するための
パネル部分106に溶接されている。幅が約19
cm、厚さが約.19cmのシート112は、燃料集合
体をキヤスク38に装荷している間キヤスク38
がプール30内にある時に、燃料集合体20から
放出される中性子を減速するために存在する。こ
のシート112は、連鎖反応の可能性を減少させ
るべく臨界係数Keffを1以下に維持するように
助成している。即ちシート112及び間隔は、原
子炉内に在る時には連鎖反応を促進するように勿
論設計されている燃料集合体20間の核的相互作
用を制限する。装荷過程中にキヤスク38からほ
う酸水を排水した後にシート112がその目的を
遂行したことに気付くのは価値がある。何故な
ら、その後は連鎖反応の可能性が減少するからで
ある。諸ステンレス鋼部材の厚さ及び中性子毒物
質に関する上述した詳細はここに開示した他のセ
ル実施例の特徴であり、繰り返す必要はない。
所望ならば、ラツパー部分110に開口114
を設けて、シート112が存在することを目視で
確認したり、キヤスク38を排水する時にほう酸
水が出易いようにすることができる。排水中、キ
ヤスク38内の温度はほう酸水の沸騰温度まで上
昇するので、長い乾燥時間は必要ない。
続いて第6図を参照して、パネル部分106は
延長部116を有する。該延長部116は、パネ
ル部分106を据え付けた時に格子状のバスケツ
ト組立体42を越えて延長し、湾曲してフランジ
118を造る。
第7図を参照して、ブレース部材120は格子
状バスケツト組立体42を越えて延長するセル4
6の部分を支持するために延長部116に溶接さ
れている。第7図から諒解されるように、フラン
ジ118はキヤスク38を装荷する時に燃料集合
体20をセル46内に案内するため漏斗状に造ら
れている。
第8図は格子状のバスケツト組立体42内に据
え付けられたセル46を示す。セル46はバスケ
ツト組立体42の下方部分122においてのみ該
バスケツト組立体42に機械的に取着されている
ので、バスケツト組立体42及びセル46の上方
部分は、セル46及びバスケツト組立体42間の
熱膨張係数の差を吸収するために、互いに関して
動きうる。バスケツト組立体42及びセル46間
の膨張差は、キヤスク38の使用中における温度
範囲内において2cmもしくはそれ以上の量に達す
る。第8図から分かるように、中性子毒物質のシ
ート112及びラツパー部分110のないパネル
部分106は、板74,78及び62間の2つの
セル46の各々の1つの壁を造る。この理由はセ
ルの壁がバスケツト組立体42の周囲にあるから
であり、その結果、臨界質量を避けるために、こ
れ等のセルで発生し容器40へ直接に飛走する中
性子を減速する必要がない。同様の仕方で、板6
4,68及び72によつて境界されたセル46の
外壁と、板74,78及び70によつて境界され
たセル46の外壁と、板64,68及び80によ
つて境界されたセル46の外壁とをラツパー部分
110及び中性子毒物質のシート112のないパ
ネル部分106によつて造ることができる。
第10図はキヤスク38内に装着される格子状
のバスケツト組立体42を示しており、該バスケ
ツト組立体42内には、燃料集合体20を受け入
れる貯蔵スペース44を与えるためにセル46が
据え付けられている。本発明に従つて、キヤスク
38及びバスケツト組立体42は別個に製作され
ている。(ラツパー部分110又はシート112
なしにパネル部分106のみによつて形成され
る、バスケツト組立体42の周囲にある8つのセ
ル壁を除いて)セル46は格子状のバスケツト組
立体42内に据え付けられており、そしてバスケ
ツト組立体42がキヤスク38内に挿入される前
に、後述するステンレス鋼のチヤンネル部分が板
64,66,68,74,76,78及び96,
98,100及び102の突出端に取着される。
チヤンネル部分を受け入れるステンレス鋼被覆層
54の部分は平滑な表面を与えるように機械仕上
げし、その後、チヤンネル部分が取り付けられて
いるが永久的には接合されていないバスケツト組
立体42がキヤスク38に挿入される。次いで全
長すみ肉溶接(溶接口ボツトによつて付けるのが
好ましい)を使用してチヤンネル部分をキヤスク
38に永久的に取着し、その後からパネル部分1
06のみによつて形成された8つの周辺セル壁を
据え付ける。チヤンネル部分を溶接するためのス
ペースがあるように、これ等の8つのセル壁の据
え付けはこのような仕方で遅らされている。バス
ケツト組立体42を据え付ける前というより、む
しろ後にチヤンネル部分を溶接することは、関連
した精密公差のため、部分的に据え付けている間
にバスケツト組立体42が上に浮いてしまう可能
性を排除する。
第11図、第12図及び第13図を参照して、
チヤンネル部分によるキヤスク38へのバスケツ
ト組立体42の結合について詳細に説明する。こ
れ等の図面は3個のかかる結合のみを示している
が、実際には合計16個の結合が存在しており、こ
れ等の結合の各々が第11図〜第13図の一つに
従つて行なわれる。
第11図において、細長いチヤンネル部分(伝
達手段)124は全長すみ肉溶接部126を介し
てキヤスク38の側壁53に取着されている。チ
ヤンネル部分124は、板66の厚さよりも若干
幅が広いほぼU形のチヤンネル128を有してい
て、狭い隙間130を与えており、該隙間130
は各側で等しければ多分.025〜.05cmの幅であ
る。しかし、隙間130は対称である必要はな
く、板66がチヤンネル128の一方の側に接触
していても、何等悪い結果は生じない。キヤスク
38を封止する前に、熱を狭い隙間を通して伝達
するヘリウムのような不活性ガスでフラツデイン
グすることが好ましい。しかし、窒素のようなそ
の他の不活性ガスを使用することができ、また、
キヤスクの特性は空気でも利用可能である。ま
た、チヤンネル128の端にはスペース132が
あり、これによりチヤンネル部分124が種々の
温度でのキヤスク38及びバスケツト組立体42
の膨張差による板66の寸法変化を吸収できるよ
うにしている。
第12図は、板64の縁を収容するためキヤス
ク38の内壁53に溶接された細長いチヤンネル
部分134を示しており、第13図は、板96を
吸収するためキヤスク38の内壁53に溶接され
た細長いチヤンネル部分136を示している。第
11図の場合のように、板とチヤンネル部分との
間には狭い隙間130があつて、これ等の隙間が
特にヘリウム雰囲気中における熱伝達に対して殆
ど障害にならず、また、諸要素間の膨張差を吸収
するスペース132がある。
使用済み燃料をキヤスク内に貯蔵の準備をして
いるときのほう酸水の除去を容易にするために
は、キヤスク38の底部又は床部55より上方に
バスケツト組立体42を持ち上げることが望まし
い。この持ち上げを行うために、第14図は、板
66を持ち上げるべくチヤンネル部分124の下
方部分138がソリツドであるとして図示してい
る。勿論、その他のチヤンネル部分の下方部分も
同様な形状に造られている。或は、格子状のバス
ケツト組立体42の板は排水用の切欠きを備えて
いてよい。第15図は、排水用の切欠き143を
備える板140及び142を図示しており、この
板はそれぞれ第4図の板66及び76に相当す
る。
第16図及び第17図はセルの参考例を示して
いる。前述の実施例と違つて、第16図及び第1
7図の参考例はタブ104を必要としない。これ
は、貯蔵スペース44における利用可能な空間が
効果的に増大され、燃料集合体20の貯蔵に使用
される同じバスケツト組立体42を使用して燃料
を減容化した状態で貯蔵できるので、有利であ
る。減容貯蔵のためキヤスク38を使用すること
については以下に説明する。
第16図及び第17図を参照して、セル144
は、隅角部150によつて結合された壁部148
を有する中空のステンレス鋼シエル部材146を
含んでいる。他のセル実施例のように、セル14
4内に貯蔵すべき特定の燃料集合体に応じて、壁
部148により画成される横断面積が決まる。隅
角部150はバスケツト組立体42のその板の交
差部近くで接触する。中性子毒物のシート154
を支持するため、4枚のステンレス製ラツパー部
分152が隅角部150間のシエル部材146に
溶接されている。所望ならば、ほう酸水の排水を
容易にするように、及びシート154が存在する
ことを確証するように、ラツパー部分152は開
口を有していてよい。第16図及び第17図の参
考例においては、バスケツト組立体42より上方
に延びるセル144の部分を支持するためにブレ
ース部材120は必要ないが、その理由は、この
領域における支持が隅角部150によつて与えら
れるからである。しかし、壁部148の上端は外
側に湾曲してフランジ156を形成しており、該
フランジが燃料集合体20をセル内に案内するた
めの漏斗状通路として機能している。前述の実施
例の場合のように、セル144は底端122でバ
スケツト組立体42に取着され、種々の温度での
バスケツト組立体42に関するセル144の膨張
差を許容することができる。
しかし、セル144をバスケツト組立体42に
取着する代わりに、セル底部を床部55上に直接
置くことによつても膨張差を許容することができ
る(この場合、第15図の切欠き143に類似す
る排水用切欠きを設けるべきである)。この代替
例には勿論利点があり、それは、バスケツト組立
体42が容器40内に据え付けられる前にバスケ
ツト組立体42内にセル144を入れなくてよい
ので、製造の際にキヤスク38を特定の寸法を有
する燃料集合体20の貯蔵専用にする必要がない
ことである。特定の燃料集合体20に適する内部
寸法を有するセル144はキヤスク38を製作し
た後に据え付けることができ、或は、燃料を後述
するように減容化した状態で貯蔵すべきなら全く
省略することができる。従つて、キヤスク38は
特定の貯蔵用途のために製作する必要はなく、こ
れは明らかにキヤスクの融通性に貢献する因子で
ある。
便宜上、燃料を統合状態で受けるようにキヤス
ク38を製作できるように、キヤスク38を製作
した後にキヤスク内に容易に据え付けることがで
きるセル、或は燃料集合体20の貯蔵後にキヤス
ク38から容易に取り出せるセルは、“取り出し
自在”のセルと見なすことにする。セル144は
貯蔵スペース44の中へ或は外へ容易に滑動させ
ることができるので、製造の際にバスケツト組立
体42に永久的に据え付けられていなければ、該
セル144は取り出し自在のセルである。
次に第18図及び第19図を参照して、別の取
り出し自在のセルの実施例について説明する。こ
の実施例では、貯蔵スペース44内においてセル
を中心に位置決めするために、セル壁面上にスペ
ーサ部材を有している。これ等の図において、セ
ル158は4つの側壁を有するステンレス鋼製胴
部160を含んでおり、この胴部160の上端に
は燃料集合体20をセル内に案内するフランジ1
61が設けられている。胴部160にはステンレ
ス鋼製ラツパー部分162が溶接されていて、胴
部160とラツパー部分162との間に中性子毒
物のシート166を支持するようになつている。
この実施例のスペーサ部材は、胴部166の上端
近くにあるデインプル部分168と、ラツパー部
分162に沿つて種々の高さに配置されたデイン
プル部分170とから形成されている。セル15
8の底端は前述した態様でバスケツト組立体42
の下端122にボルト締め或は溶接により取着す
ることができ、或は第22図及び第23図に示す
ように支持部材上に単に載置してもよい。
第22図及び第23図において、ステンレス鋼
支持部材172は、バスケツト組立体42の板の
底部を収容するため、交差する通路173を備え
ている。第22図において、板66及び76はそ
れ等の交差部で支持されており、また、板の他の
交差部も支持を与えられていることは明らかであ
る。支持部材172はキヤスク38の床部55で
はなくバスケツト組立体38に溶接されており、
これにより、バスケツト組立体38に関するキヤ
スク38の膨張差を許容するにも拘わらず、使用
済み燃料を装荷している時のキヤスク38からの
ほう酸水の排水を容易にするためにキヤスク38
の床部の上方にバスケツト組立体42を支持す
る。支持部材172はフランジ174を備え、該
フランジ174に、貯蔵スペース44に挿入され
た後のセル158の下端が載つており、また、支
持部材172は傾斜壁175を備えていて、該傾
斜壁175が、セルを挿入する時に該セルを中心
に位置決めすると共に下端をフランジ174に向
かつて案内する。このようにして、デインプル部
分168、デインプル部分170及びフランジ1
74がボルト締めや、溶接や、クランプ止めをす
ることなくセル158をバスケツト組立体42内
に適切に位置決めする。
第20図の実施例は、デインプル部分168が
胴部178に溶接されたスペーサ部材176に代
わつている点を除いて、第18図及び第19図の
実施例に類似している。第20図には図示してい
ないが、スペーサ部材もステンレス鋼製ラツパー
部分179に溶接されている。勿論、スペーサ部
材176の厚さは、セルの横方向の支持を与えな
がらバスケツト組立体42内へのセルの組み込み
を容易にするように、ラツパー部分178に溶接
された諸部材より厚くなつている。
第18図〜第20図の実施例とは異なつて、第
21図に示した取り出し自在のセルの実施例は支
持部材172又は床部55の上には載らない。代
わりに、フツク部182を有するステンレス鋼製
スペーサ部材180がステンレス鋼胴部184に
溶接されている。スペーサ部材180は、第20
図の実施例におけるスペーサ部材176の態様
で、セルを貯蔵スペースの壁83から離して中心
に位置決めするだけでなく、セルをその頂部近く
で支持するので、セルは底部から支持されるとい
うよりもむしろ頂部から吊り下げられる。前述の
実施例と同様に、この実施例がバスケツト組立体
42に関するセルの膨張差を吸収することは明ら
かである。第21図には図示していないが、ステ
ンレス鋼製のラツパー部分186には複数のスペ
ーサ部材が溶接されており、該スペーサ部材が炭
化ホウ素のような中性子毒物のシート188を支
持する。
キヤスク38に完全に燃料集合体20が装荷さ
れた時、前述したセルの実施例は、中性子毒物を
支持することによつて、及び燃料集合体20が適
切に隔置されるのを確保するためにバスケツト組
立体42により与えられた貯蔵スペース44中に
燃料集合体20を入れることによつて、ほう酸水
が排水される前の自己持続反応を防止する。これ
等のフアクターは異常な状態の下でも臨界を防止
するのに十分である。第24図は、約10年間ほう
酸水のプール30に貯蔵した後の燃料集合体20
を全部装荷されたキヤスク38内の、異常状態を
仮定した臨界係数、即ち中性子増倍率Keffのグ
ラフであり、各燃料集合体20は15×15本の燃料
棒26の配列を有する。第24図において、横軸
は真水の密度Dgr/cm3、即ちキヤスク38内の液
相の水及び気相の水の質量をキヤスクに収容する
ことができる液体の総量で割つた値を示してい
る。明らかなように、密度D=1.0gr/cm3はキヤ
スクが完全に溢水されていることを示しており、
この状態においては、中性子増倍率Keffはここ
に開示したセル(実線)と中性子毒物のないセル
(点線)との双方について最も大きい。実線は水
の密度が最大の際でもKeff=0.95より下方にある
ことが分かる。また、実線で示されているよう
に、中性子毒物を全てのセルから取り除いたとし
ても、キヤスク38が半分以上真水で満たされて
いる限り、Keffは1.0以下に維持される。特に、
中性子毒物の存在を目視で確認できるようにする
開口がラツパー部分にあれば、この可能性は極端
に少なくなり、キヤスク38の特性を評価するた
めの信ずるにたる条件を与えない。また、セルの
全てに中性子毒物のシートがなく、キヤスクが真
水ではなくほう酸水で溢水されているとすれば、
最大のKeffは約0.83であろう。従つて、Keffは一
つの異常状態(キヤスクが真水で溢水されてい
る)或は別の異常状態(全ての中性子毒物のシー
トがない)の下では0.95以下であり、また、双方
の異常状態がどういう理由にしろ同時に起こる単
なる理論的確立が臨界という結果になる。勿論、
キヤスク38内に入るのはほう酸水だけであり、
また、目視検査の機会があるのでセルが中性子毒
物のシートを適切に備えることを確実にする。中
性子毒物のシートがあれば、キヤスク38がほう
酸水で溢水されているとき、Keffは約0.74に達す
る。
燃料集合体が貯蔵されているときのKeffの値
が、どちらかと言えば同一の条件下で減容化した
形態で燃料が貯蔵されているときの値より大きい
ことは、当該技術分野において一般に認められて
いる。この理由は、水が中性子を低速にし、即ち
熱化して、核分裂反応の確率を増大させること
と、きつちり詰まつた燃料がさもなければ水の入
るスペースを実効的に排除することにある。従つ
て、貯蔵スペース44の幾分か或は全てが減容化
した貯蔵のために使用されれば、キヤスク38内
のKeffは.95以下に留どまつている。
当該技術分野で既知のように、減容化した貯蔵
においては、燃料棒26は燃料集合体20から取
り出され、1体の燃料集合体中の数よりも多い多
数の燃料棒を保持する減容容器に入れられる。そ
の後、下部ノズル22及び上部ノズル24は、格
子部材28のような燃料集合体20の他の非燃料
部分と共に、低レベル貯蔵設備に別個に貯蔵でき
る。
第25図は使用済み燃料で満たされたステンレ
ス鋼製の減容容器を示す。この容器190は、基
部192と、上端にカラー196を有する中空の
本体部194と、容器190を閉止するためカラ
ー196にねじ200により止着された蓋体19
8とから構成されている。ロツド204を支持す
るため棒202が蓋体198に溶接されている。
このロツド204は、容器190に使用済み燃料
を装荷した後、該容器190をキヤスク38中に
巻上機で降ろすためのフツク(図示しない)を受
けるために存在している。
続いて第25図を参照して、本体部194の外
側には、キヤスク38内における容器190の横
方向の支持を与えるために、容器190をキヤス
ク38内に据え付けたときに貯蔵スペース44の
壁に接触する突出部206を備えている。また、
本体部194はほう酸水の通過を許容する開口2
08を備えている。第25図において、燃料棒2
06は開口208から見ることができる。
第27図は、2体の燃料集合体20から取り出
した使用済み燃料棒26を装荷した後の本体部1
94の上端を示している。分割装置210は、本
体部194の一部として設けられていて、本体部
194の一側に溶接されたフランジ214を有す
るステンレス鋼板212と、本体部194の他側
に溶接されたフランジ218を有する別の板21
6とから構成されている。フランジ214とは反
対の板212の側には、板216に溶接されるフ
ランジ222で終端する脚部220がある。同様
に、板216の脚部224は板212に溶接され
るフランジ226を有する。
続いて第27図を参照して、1体の燃料集合体
20からの燃料棒26は分割装置210の一方の
側に挿入され、別の燃料集合体からの燃料棒26
は他方の側に挿入される。しかし、燃料集合体の
設計が異なると燃料棒の数も異なるので、分割装
置210は、特定燃料集合体20の燃料棒26を
貯蔵する容器190がこの特定の燃料集合体20
の設計に従つて製作されているときに、該容器1
90が標準化されるのを許容する。即ち、明らか
なように、容器190が受け入れるべき燃料棒2
6に具合良く適合するように、容器190の製作
中に、板212、脚部220、板216及び脚部
224によつて画定されるスペースを調節でき
る。
更に第27図を参照して、本体部194のカラ
ー196を貫通するねじ孔228は、蓋体198
(第25図)を止着したときにねじ200(第2
5図)を受け入れるために設けられている。
次に第26図において、基部192はステンレ
ス鋼からなる脚板230を含んでいる。脚板23
0の側辺は、本体部194からのほう酸水の排水
を容易にするため、本体部192を貫通する通路
(図示しない)と連通する中空にされた領域23
4を有している。また、脚板230はその底部に
面取りした領域234を有する。支持部材172
(第22図及び第23図参照)によつて支持され
るバスケツト組立体42を有するキヤスク38と
共に容器190を使用する場合、脚板230の面
取り領域234が支持部材172のフランジ17
4と重なり合い、脚板230の縁236が支持部
材172の側壁238に組み合う状態で、脚板2
30がキヤスク38の床部55上に固定的に載る
のを許容している。
続いて第25図を参照して、ステンレス鋼製の
支持体240が脚板230に溶接されている。支
持体240は中空であり、また、容器190が使
用済み燃料を装荷した後で事故により軸方向に沿
つて落下した場合に曲がる壁を有している。この
湾曲は、事故中にさもなければ容器190を裂開
させるかもしれないエネルギを吸収する。支持体
240に溶接されたステンレス鋼の台座242
は、外方に延びて本体部192の下端に当接する
リム224を造つている。台座242のプラツト
フオーム部分246は若干本体部192の内方に
延びて燃料棒26の下端を支持する。プラツトフ
オーム部分246は特定の燃料集合体構造の燃料
棒26に対して容器190を標準化する別の手段
を与える。即ち、プラツトフオーム部分246
は、比較的に長い燃料棒26ではなく比較的に短
い燃料棒26を貯蔵すべきなら、更に本体部19
2内に入れ子式に入るように製作されている。従
つて、当業者にとつて明らかなように、分割装置
210及び台座242は、容器190が、製作中
に、特定の燃料集合体20の燃料棒に対して適応
するように変えられることを可能にする。このよ
うに、製作中、キヤスク38はどちらの貯蔵モー
ド(燃料集合体そのままの貯蔵又は減容化した燃
料の貯蔵)にも専用とされる必要はなく、或はど
んな特定の源からの使用済み燃料(即ち、どんな
特定の燃料集合体構造からのそのままの又は減容
化した使用済み燃料)にも専用とされる必要はな
い。全ての必要なことは、装荷作業中に、適切な
形状に作られたセル及び/又は減容容器が存在す
ることである。セル及び容器についてのコスト及
び製造上のリードタイムは貯蔵キヤスクについて
よりも明らかに小さいので、キヤスク38の融通
性は相当な実用上の意味を有するものと考えられ
る。
キヤスク38は減容化した燃料と燃料集合体そ
のままとの双方を同時に貯蔵することができる。
また、貯蔵を開始した後に貯蔵モードを変えるこ
とができる。例えば、キヤスク38が最初に24体
の燃料集合体20を貯蔵しているなら、それをプ
ール30に戻して開くことができ、燃料棒26を
燃料集合体20から取り出して減容容器190に
入れることができ、その後キヤスク38に最初に
貯蔵されていたよりももつと多い使用済み燃料を
再装荷することができる。
第28図及び第29図は使用済み燃料を周囲の
環境から隔離するキヤスク38の有効性を表して
いる。これ等の図において、キヤスク38の24の
全ての貯蔵スペース44には減容化した燃料が装
荷されており、各容器190は、約10年間ほう酸
水中に貯蔵した後の450本の燃料棒26を収納し
ている。第28図は、隣接するフイン60間のキ
ヤスク38の側壁の外表面に沿う線量率をレント
ゲン毎時の単位で表している。第28図に見るこ
とができるように、線量率Dはキヤスクの底部上
方の高さH(cm)に応じて変わる。約100〜350cm
の高さの間では、最大中性子線量率(実線)は20
ミリレム毎時以下であり、最大一次ガンマ線量率
(即ち、キヤスク38の内部からのキヤスク壁を
透過したガンマ線)は30ミリレム毎時以下であり
(点線)、最大二次ガンマ線量率(中性子を吸収し
た時に中性子吸収物質56により発生されるガン
マ線)は3ミリレム毎時以下である(鎖線)。従
つて、キヤスク38の側面での総最大線量率は60
ミリレム毎時以下であり、この線量率は側面から
の距離が変わるにつれて急速に低下する。第29
図は、キヤスク38の底部の外面での線量率Dを
ミリレントゲン毎時で表している。底部は、例え
ば離れた貯蔵場所へのキヤスク38の輸送中に、
露出されていたかも知れない。第29図におい
て、“R”はキヤスク38の軸心から側壁までの
下面に沿つた距離(cm)であり、この線量率Dは
側壁に接近するに連れて急速に低下することが分
かる。底面においては、最大中性子線量率(実
線)は15ミリレム毎時以下であり、最大一次ガン
マ線量率(点線)は10ミリレム毎時以下であり、
そして最大二次ガンマ線量率(鎖線)は2ミリレ
ム毎時以下である。
上述した説明から明らかなように、本発明が提
供する融通性があり且つ機械的に頑丈な使用済み
燃料貯蔵キヤスクは、キヤスク内への燃料の装荷
中及び長期間の貯蔵中に生ずる温度変化にも拘わ
らず、その中に貯蔵された使用済み核燃料により
生ずる放射線から周囲の環境を遮蔽する信頼性が
ある。セル内に貯蔵された燃料集合体及び/又は
減容容器内に貯蔵された燃料棒からの熱は、バス
ケツト組立体によつて、U形のチヤンネルと板の
端との間に狭い隙間を介して、キヤスク内壁に取
着されたチヤンネル部分に伝達される。また、チ
ヤンネル部分は、温度が変化するときのキヤスク
に関するバスケツト組立体の半径方向移動を吸収
するために、チヤンネルの底部と板の端との間に
スペースを与えている。多数のセルの実施例は、
燃料集合体をキヤスクに装荷したときに持続反応
が起こり得ないことを保証し、また、開示された
幾つかのセル実施例は、減容化した燃料の貯蔵の
ためキヤスク及びバスケツト組立体の迅速な改造
を可能にする。
【図面の簡単な説明】
第1図は代表的な燃料集合体の斜視図、第2図
は使用済み燃料集合体を短期貯蔵するためのプー
ルの平面図、第3図は格子状のバスケツト組立体
の平面図、第4図はバスケツト組立体の2枚の板
をどのようにして一緒に適合させるのかを説明す
る分解斜視図、第5図は、バスケツト組立体によ
つて形成された貯蔵スペースと使用済み燃料集合
体と共に使用するセルの一実施例とを示すため、
第3図の紙面に平行に切断した断面図、第6図は
第5図のセルの壁の一つを示す正面図、第7図は
第5図のセル実施例の頂部斜視図、第8図は、第
5図の実施例のセルを据え付けたバスケツト組立
体の正面図、第9図は、燃料集合体を収容するた
め内部にセルが据え付けられているキヤスクとバ
スケツト組立体とを示す断面図、第10図は、第
5図の実施例のセルが入つているバスケツト組立
体を有する貯蔵キヤスクを示すため、第9図の紙
面に対して90°の角度の面に沿つて切断した断面
図、第11図は、バスケツト組立体の板の縁と協
働する第10図に示したチヤンネル部分の一つを
示す詳細図、第12図は、バスケツト組立体の板
の縁と協働する第10図に示したチヤンネル部分
の別の一つを示す詳細図、第13図は、バスケツ
ト組立体の板の縁と協働する第10図に示したチ
ヤンネル部分の別の一つの詳細図、第14図は、
排水を容易にするようバスケツト組立体の板を持
ち上げるため、キヤスクの床部の上方で終端する
チヤンネルを有するチヤンネル部分の底部の斜視
図、第15図は、排水を容易にするための排水用
切欠きを有するバスケツト組立体中の2枚の板を
示す斜視図、第16図はバスケツト組立体の貯蔵
スペース及びセルの参考例を示すため、第3図の
紙面に平行な面で切断した断面図、第17図は第
16図のセルの頂部の斜視図、第18図はセルの
別の実施例の頂部を示す斜視図、第19図は第1
8図の19−19線における断面図、第20図は第1
8図の実施例の変形例を示す断面図、第21図
は、バスケツト組立体を構成する板からセルを懸
架するフツク部を含む、第18図の実施例の更に
別の変形例の断面図、第22図は、バスケツト組
立体をキヤスクの床部より上方に持ちあげるのに
使用可能であると共に、セルの底部を支持するか
或は減容容器の底部をキヤスク床部上に載せるよ
うにする支持部材の平面図、第23図は第22図
の支持部材の斜視図、第24図は、本発明のキヤ
スクに完全に燃料集合体が装荷されており且つほ
う酸水というよりむしろ真水が充填されている時
の中性子増倍率の臨界係数Keffを示すもので、
実線は中性子毒物がセル壁内に在る時のKeffを
示し、点線は中性子毒物がセル壁内に無い場合の
Keffを示す、“ワーストケース”の線図、第25
図は燃料集合体から取り出した使用済み燃料棒を
貯蔵するための減容容器の斜視図、第26図は第
25図の減容容器のエネルギ吸収基部の側面図、
第27図は使用済み燃料棒が完全に装荷されてい
る時の第25図の減容容器の本体部の平面図、第
28図は、減容容器内に燃料が完全に装荷されて
いる時の本発明のキヤスクの外部側面における線
量率D(ミリレントゲン毎時)をキヤスクの高さ
H(cm)の関数として示すもので、実線は中性子
線量率、点線は一次ガンマ線量率、鎖線は二次ガ
ンマ線量率を示す線図、第29図は、減容容器内
に燃料が完全に装荷されている時の本発明のキヤ
スクの外部底面における線量率D(ミリレントゲ
ン毎時)をキヤスクの半径R(キヤスクの軸心か
らの距離cm)の関数として示すもので、実線は中
性子線量率、点線は一次ガンマ線量率、鎖線は二
次ガンマ線量率を示す線図である。 20……燃料集合体、38……キヤスク、40
……容器、42……バスケツト組立体、44……
貯蔵スペース、46……セル、48……本体部、
50……蓋、51……空所、53……側壁、55
……底部、190……容器、104……タブ、1
06……パネル部分、108……フランジ、11
0……ラツパー部分、112……中性子毒物のシ
ート、124,134,136……チヤンネル部
分(伝達手段)、62,64,66,68,70,
72,74,76,78,80……金属板。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 使用済み燃料を長期間貯蔵するために、内部
    に空所を有すると共に、頂部と、床部を画定する
    底部と、該頂部及び底部間に延在する側壁とを有
    する容器、並びに前記空所内に配設される格子状
    のバスケツト組立体から構成され、該バスケツト
    組立体が、垂直状態に互いに一緒に接合されて細
    長い平行な貯蔵スペースのマトリツクスを造る複
    数の平らな金属板と、前記使用済み燃料を収容す
    るため前記貯蔵スペース内に配設された収容手段
    と、温度変化に応動して前記バスケツト組立体が
    前記側壁に関して動くのを許容しながら、熱を前
    記バスケツト組立体から前記側壁に伝達するため
    の伝達手段とを含み、前記収容手段の各々が、フ
    ランジで終端する側部を有する4枚の細長いパネ
    ル部分と、該パネル部分にそのフランジ間で取着
    されたラツパー部分と、前記パネル部分及び前記
    ラツパー部分の間に設けられた中性子毒物のシー
    トと、前記床部に関して実質的に直角をなして前
    記貯蔵スペースの壁体に取着された複数の細長い
    タブとを備え、前記フランジを前記貯蔵スペース
    の前記壁体と前記タブとの間に受け入れるように
    してなる、使用済み燃料の貯蔵キヤスク。
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