JPH0476557B2 - - Google Patents

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JPH0476557B2
JPH0476557B2 JP4822486A JP4822486A JPH0476557B2 JP H0476557 B2 JPH0476557 B2 JP H0476557B2 JP 4822486 A JP4822486 A JP 4822486A JP 4822486 A JP4822486 A JP 4822486A JP H0476557 B2 JPH0476557 B2 JP H0476557B2
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Hirohisa Yamaguchi
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KDDI Corp
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Kokusai Denshin Denwa KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はテレビジヨン等の動画像における動き
量推定方式の改善に関するものである。
(従来の技術) 動画像信号の符号化方式のひとつとして、動き
補償技術を用いたフレーム間高能率符号化方式や
標準フレーム数変換方式に関する研究開発が活発
に行われている。この動き補償を行うためには、
動画像信号の動き量を高精度で推定する技術が要
求され、標本化された画素信号のひとつひとつ
(以下、「画素」と称す)に関して行う方法と、あ
る一定数の画素をブロツク形にまとめて動き量の
推定を行う方法とがある。このうち後者のブロツ
ク単位で動き量の推定を行う方法が一般に広く採
用されているので、以下の説明ではこの方法につ
いて詳しく述べる。なお、前者の画素単位で行う
方式も後者のブロツク単位を画素単位に置き換え
るだけでほぼ同様に行える。
動画像信号の動き量をブロツク単位で推定する
場合には、1フレームを例えば横方向8画素、縦
方向8ラインの計64画素からなるブロツク単位に
分ける。次に、現フレーム内の各ブロツク単位ご
とにひとつ前のフレーム内より、 (1) ブロツク内信号パターンの類似性を用いて動
き量を推定する方法(特開昭55−162683〜5)。
(2) フレーム内信号勾配及びフレーム間信号差分
値の物理的対応等により動き量を推定する方法
(特開昭60−158786)。
等が知られている。
第3図は従来のブロツク内信号パターンの類似
性を用いて動き量を推定する方式のブロツク図で
あり、画像入力信号1は現フイールドの内容、1
つ前のフイールド内容、1フレーム前のフイール
ド内容がブロツク単位ごとにフイールドメモリ
2,3及び4にそれぞれ記憶され、現フレーム信
号であるフイールドメモリ2からあるブロツクと
1フレーム前の信号であるフイールドメモリ4か
ら読出したブロツクとが動き量推定部5へ入力さ
れる。動き量推定部5は両フレーム信号の一致度
(類似度)を検出するためのもので、現フレーム
信号は直接比較器6へ入力され、一方前フレーム
信号は可変遅延回路7で動き量を見つけようとす
る範囲(推定範囲)に合わせて遅延量が与えら
れ、その出力は比較器6に入力される。比較器6
では両フレーム信号の類似度を比較し、そのうち
最も類似した時における可変遅延回路7の遅延量
を動き量出力信号8として読み出す。このように
して、従来は連続するフレーム間でブロツク単位
ごとのパターン類似度を求めていた。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、動き量を推定しようとするあるブロツ
クに対して、前フレームで同じ位置にあるブロツ
クBから広い範囲にわたつて動き量を推定しよう
とすると、可変遅延回路が膨大な大きさとなつて
しまう。従つて、従来はハードウエア上の制限か
ら推定範囲が限定され、正確な動き量を推定する
ことができないという欠点があつた。
本発明は上述した従来技術の欠点に鑑みなされ
たもので、動き量の推定範囲に限定されることな
く、動き量を高精度に推定することが可能な動画
像の動き量推定における初期偏位方式を提供する
ことを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明の特徴は、動画像信号の性質に基づいて
平均偏位、加速度偏位及び隣接偏位の3種類の動
き量推定値を実際の推定に先立ち計算等により求
め、この計算値のうち最適と思われるものを推定
における初期偏位として用いることにより、実際
必要となる動き量の推定範囲を縮少させて、等価
的に動き量の推定範囲の限定をなくしたことにあ
る。
(発明の原理) 本発明で初期偏位の候補となる平均偏位、
加速度偏位及び隣接偏位の用語並びに特徴につ
いて説明する。なお、以下では実際のテレビジヨ
ン信号が単なるフレームの繰り返しではなく、1
フレームが奇数及び偶数フイールドの2枚から構
成されているものとする。
第4図は本発明で用いる1フレームの構成を説
明するための図であり、通常1画面(1フレー
ム)を送る場合飛び越し走査により2フイールド
(実線及び破線)に分けている。従つて、フレー
ム間Fとは奇数フイールド(破線)同志あるいは
偶数フイールド(実線)同志となる。
平均偏位(BM) 第5図は本発明に用いる平均偏位の説明図で
ある。図において、平均偏位は現フイールド
F0のうち動き量Vの推定を行おうとするブロ
ツクB0(BM)を中心として、1つ前のフイール
ドF1中のこれと同一位置を中心とする幾つか
のブロツク(図ではB1〜B9の9ブロツク例を
示す)に対し、これ等の動き量の推定結果の平
均値をとるものである。
従つて、この平均偏位は例えば画像の平坦部
分が平行移動している場合に用いれば、前フイ
ールドF1における動き量の誤差が平滑化され
推定精度が向上するという特徴を有している。
加速度偏位(BA)) 第6図及び第7図は本発明に用いる加速度偏
位の説明図である。
第6図は加速度偏位を求める場合の概略図で
あり、第5図の平均偏位を求める場合と同様
に、現フイールドF0の推定ブロツクB0(BA))
を中心とする、1つ前のフイールドF1内の9
つのブロツクB11〜B19、更に1フレーム前の
フイールドF2内の9つのブロツクB21〜B29
対してブロツクB21〜B29の動き量の平均推定
値(平均偏位)に対し乗算器4−1で(−1)
を掛けたものと、ブロツクB11〜B19の動き量
の平均推定値に対し乗算器4−2で2を掛けた
ものとを加算器4−3で加えることによりブロ
ツクB0の加速度偏位を求めるものである。す
なわち、直前フイールドF1における平均推定
値に、連続するフイールド間(F1及びF2)で
の動き量推定値の変化分(加速度)を加えるも
のである。
この加速度偏位は第7図に示すような移動す
るエツジ部G(斜線部分)に対する推定精度を
向上させる特徴がある。例えば、これを説明す
ると同図aのようにエツジ部Gが静止した背景
Mの中を速度Vで、同図bの如く静止背景Mの
約1/3のところまで移動すれば、平均偏位が
V/3となるのに対し、加速度偏位は2V/3
(0×(−1)+V/3×2}となり、より真の値に 近い推定値を得ることができるというものであ
る。
隣接偏位(BN) 第8図は本発明で用いる隣接偏位の説明図で
あり、現フイールドF0で推定値を求めようと
するブロツクB0(BN)に隣接し、かつ推定値が
すでに求められている左ブロツクBL、真上ブ
ロツクBUあるいは右上ブロツクBR、更に前フ
イールドF1でブロツクB0に相当する位置にあ
るブロツクB1に隣接し、かつ推定値がすでに
求められている真下ブロツクBDの4つのうち
最も真の動きに近いものをひとつ選ぶものであ
る。なお、この4つのパラメータとなるブロツ
クの選定は他のものを用いてもよい。
この隣接偏位は動いている背景から新たな部
分が出現したり、消えたりする時に有効であ
り、特にシーンチエンジにおける推定精度を向
上できるという特徴がある。
本発明では上述した3種類の偏位(パラメータ
としては、隣接偏位が上下・左右の4個があり、
平均偏位の1個及び加速度偏位の1個の計6個)
のうち、最適と思われる偏位を選び出し、初期偏
位として用いるものである。この初期偏位の選定
は、現フイールドF0の推定ブロツクB0と上述し
た6個の動き量をそれぞれのフイールドより読み
出した6個のブロツクBM,BA,BU,BD,BL及び
BRとの間で、例えばフレーム間差分値の二乗和
あるいは絶対和を用いて信号パターンの類似度を
調べ、最も類似しているものをひとつ選ぶもので
ある。例えば、フレーム間差分値の絶対和Po
用いる場合は、現フイールドF0内のブロツクB0
の信号をAxy、n(1〜6)番目に相当する動
き推定値分だけずらした位置のブロツクBoの信
号をB(n) xyとすれば、 Po= 〓xy|Axy−B(n) xy| ……(1) となり、この絶対的Poを6個のブロツクについ
てそれぞれ求め、このうち絶対和Poが最小とな
るブロツクの動き量を初期偏位として採用する。
第9図は本発明で述べている初期偏位として用
いられる各偏位の実際の使用率を求めた実験結果
で、縦軸は平均偏位、加速度偏位及び隣接偏位が
それぞれ初期偏位として使用された割合(%)、
横軸は実際のテレビジヨンのフイールド番号を示
している。同図から明らかなように、隣接偏位
(BN)が40〜60%と使用する割合が最も多く、次
いで加速度偏位(BA)が30〜40%、平均偏位
(BM)が10〜15%の順となつている。従つて、実
際のテレビジヨン伝送を行う場合には唯一種類の
偏位を用いて動き量を推定するよりも必要に応じ
て最適な偏位を用いた方が信号の性質に合つた推
定が実行できる上に結果として大幅に推定精度を
向上させることができる。
(発明の構成) 以下に本発明について図面を用いて詳細に説明
する。
第1図は本発明の実施例であり、ブロツク内信
号パターンの類似性を用いて動き量を推定する方
式でブロツク図である。
画像入力信号1は4フイールド(2フレーム)
分を順次蓄積するフイールドメモリ2,3,4及
び5に入力される。このうち現時点における動き
量の推定対象となるのはフイールドメモリ3及び
5に入力されている画像信号であり、動き推定回
路9により動き量Vxyが推定される。一方、フ
イールドメモリ12及び14の内容は次時点にお
ける初期偏位量を決定するもので、フレーム間差
分演算回路10に入力され、同演算回路10によ
りフレーム間差分値が計算される。次に、動き推
定回路9により推定された動き量Vxyは、推定
値記憶回路16及び17により2フイールド分記
憶されたのち、3種類の偏位を求めるためにそれ
ぞれ局部平滑回路18,19及び読み出し制御回
路20に入力される。
まず、隣接偏位(BN)21は前述した推定ブ
ロツクB0の左ブロツクBL、真上ブロツクBU及び
右上ブロツクBRを推定値記憶回路17、1フイ
ールド前の真下ブロツクBDを推定値記憶回路1
6から読み出し制御回路20により読み出すこと
により得られる。
次に、平均偏位(BM)22は推定値記憶回路
16から第5図に示す局部平滑回路18を通さ
れ、ブロツクBo(第5図では9ブロツク)の動き
量Vxyの平均値を計算することにより求められ
る。
最後に加速度偏位(BA)23は、推定値記憶
回路17から前フイールドの平均値を求めるため
の局部平滑回路19を通した出力のうち一方は、
前述の局部平滑回路18の出力を反転したものと
加算器24により加算され、他方は加算器24の
出力と加算器25で加算され、この加算器25の
出力が求める加速度偏位(BA)となる。なお、
第6図のところでは乗算器4−1及び4−2を用
いていたが、ここでは演算処理が容易な加算器2
4,25により構成した。
このようにして求められた初期偏位の候補の各
側位は前述のフレーム間差分演算回路10に送ら
れ、すでに求められているフイールドメモリ12
及び14のフレーム間差分値と比較して最も近い
値となる偏位が初期偏位として選択され、初期偏
位メモリ11に記憶される。次に、フイールドメ
モリ12及び14の内容がフイールドメモリ13
及び15へ移され、該当するブロツクの動き量を
推定する時に、初期偏位メモリ11に記憶されて
いる初期偏位を初期値として用いる。
第2図は本発明により得られた初期偏位量が動
き量推定回路9にどのように用いられるかを示す
ための具体的な回路構成図であり、特にフレーム
間差分値の絶対和Poを用いた場合の構成を示し
たものである。
フイールドメモリ13及び15に記載されてい
るブロツクのうち、動き量推定の演算を実行する
ブロツク内の各画素は読み出しアドレス制御回路
26により順次読み出される。これらはフイール
ドメモリ13内にある現フイールドにおける動き
量推定位置の推定ブロツクB0よりの信号Axy
絶対値|Axy|と、与えられる初期偏位の動き
量だけ偏位させたブロツクの信号B(n) xyの絶対
値|B(n) xy|(但し、n=1、2、…、6)と
し、更にこれらの差分(図では|B(n) xy|を反
転させて加えている)を加算器27で得る。この
結果をブロツクの画素分だけ総和した後、加算器
28に保持しておく。同様の手順を全ての検出動
き量に対して行い、その結果のうち、フレーム間
差分の絶対値和が最小となるものをフレーム間差
分和の最小値判定回路30で選定する。この出力
とすでに求めてある初期偏位置とが加算器31に
より加算されたものが実際の動き量の推定値
Vxyとなる。
なお、1フレーム前の信号を読み出しアドレス
制御回路から読み出すときには、初期偏位の候補
分だけアドレスをシフトさせるように加算器32
で制御回路32のアドレスと初期偏位を加えてい
る。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明は平均偏位、加速
度偏位及び隣接偏位の3種類の動き量を求めて、
そのうち最適となる偏位をひとつ選定して初期偏
位として用いることにより、動き量の推定範囲に
限定されることなく動き量を高精度で検出するこ
とが可能となり、かつ動画像信号の高能率符号化
やフレーム数変換にも適用可能であり、その効果
は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例で、動き量を推定する
ブロツク図、第2図は本発明の動き量推定回路の
ブロツク図、第3図は従来の動画像の動き量を推
定するブロツク図、第4図は本発明による1フレ
ームを説明するための概略図、第5図は本発明に
よる平均偏位を求めるための説明図、第6図及び
第7図は本発明による加速度偏位を求めるための
説明図、第8図は本発明による隣接偏位を求める
ための説明図、第9図は本発明による平均偏位、
加速度偏位及び隣接偏位の使用割合を示す図であ
る。 9……動き量推定回路、10……フレーム間差
分演算回路、11……初期偏位メモリ、12,1
3,14,15……フイールドメモリ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 入力動画像信号の1フイールドを複数のブロ
    ツクに分割し、該ブロツクのうち動き量を推定す
    べき推定ブロツクとすでに動き量が求められてい
    る前記ブロツクとのパターンの類似性を比較し
    て、最も類似しているブロツクの動き量を用いる
    動画像の動き量推定方式において、 前記推定ブロツクが存在する第1のフイールド
    よりも1つ前の第2のフイールドのうち複数のブ
    ロツクの動き量の推定値の平均値である平均偏位
    と、 該第2フイールドと前記第2フイールドよりも
    更に1つ前の第3フイールドとの間の動き量推定
    値の変化分である加速度偏位と、 前記推定ブロツクに近接し、かつすでに動き量
    が求められているブロツクあるいは前記第2フイ
    ールドで前記推定ブロツクに相当する位置にある
    ブロツクに近接したブロツクのうち最も真の動き
    に近いブロツクの動き推定値である隣接偏位とを
    求め、 前記平均偏位と加速度偏位と隣接偏位のうち、
    前記推定ブロツクの動き量に最もパターンが類似
    している前記偏位を初期偏位として用いることを
    特徴とする動画像の動き量推定における初期偏位
    方式。
JP61048224A 1986-03-07 1986-03-07 動画像の動き推定における初期偏位方式 Granted JPS62206980A (ja)

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