JPH0476458A - 自動細胞処理装置 - Google Patents

自動細胞処理装置

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JPH0476458A
JPH0476458A JP2189400A JP18940090A JPH0476458A JP H0476458 A JPH0476458 A JP H0476458A JP 2189400 A JP2189400 A JP 2189400A JP 18940090 A JP18940090 A JP 18940090A JP H0476458 A JPH0476458 A JP H0476458A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明に係る自動細胞IA理装置は、wJ胞の大きさ
や相対的DNA量の測定を行なう為のフローサイトメト
リーを実施する為の前処理等を、自動的に行なう為に利
用する。
(従来の技術) 細胞生物学、細胞免疫学、癌の細胞診断学等の分野に於
いて、取り扱う細胞をその大きさや形態、細胞内物質の
含有量等の性格によって分類する為、フローサイトメト
リーと呼ばれる測定方法を実施する場合がある。
フローサイトメトリーは、蛍光色素で染色した細胞を、
1個ずつ遊離した状態で細い管の内側を11させつつ、
この細胞にレーザ光線を当てて蛍光を発生させ、この蛍
光の強弱を測定する事で、細胞の大きさや相対的DNA
量を測定するものである。
この様なフローサイトメトリーによる測定作業を行なう
場合には、測定作業に先立って、測定すべき細胞を蛍光
色素で染色する等の、前処理作業を行なわなければなら
ない。
この様な前処理作業は、例えば第7図に示す様な多くの
行程から成っており、この行程を決められた通りの順番
で行なわなければならない。
(発明が解決しようとする課題) 上述の様な複雑な行程を有する前処理作業を、従来は人
手により行なフていたが、作業完了迄に多くの時間を要
し、その間作業員が拘束されるだけでなく、作業員によ
って作業にバラツキが生しる為、省力化と処理の安定化
の為にも、自動化が望まれていた。
ところが、前処理作業の行程を総て自動化する事は難し
く、従来は実用的な自動処理装置が知られていなかった
本発明の自動細胞処理装置は、この様な事情に鑑みて考
えられたものである。
(課題を解決する為の手段) 本発明の自動細胞処理装置は、処理すべき細胞を含む液
状の検体を納めた検体管の上方に、この検体管に対する
相対的な昇降を自在として設けられ、この検体管内への
液体の給排を自在な出し入れノズルと、この出し入れノ
ズルに一端を連通自在とした出し入れ容器と、この出し
入れ容器と上記出し入れノズルとの間に直列に設けられ
た、比較的目の粗い不適検体除去フィルタと、上゛配出
し入れ容器の他端に直列に接続された、比較的目の細か
い検体濾過フィルタと、一端を上記不適検体除去フィル
タと上記出し入れ容器との間に、他端を上記検体濾過フ
ィルタよりも上記出し入れ容器から離れた部分に、それ
ぞれ接続し、上記出し入れ容器と検体濾過フィルタとを
短絡させるバイパスチューブと、上記検体濾過フィルタ
を介して上記出し入れ容器の他端に連通自在な負圧ポン
プと、この負圧ポンプにより生じる負圧と大気圧との圧
力差よりも大きな圧力差を大気圧に対して生じさせ、上
記負圧ポンプに代わって、上記検体濾過フィルタを介し
て上記出し入れ容器の他端に連通自在な加圧ポンプと、
上記検体管内に試薬を滴下する為の滴下手段と、検体管
内に存在する不要の液体を排出する為の排液手段と、洗
浄液を上記不適検体除去フィルタと出し入れノズルとを
通過させてから廃棄する事で、不適検体除去フィルタに
捕集された不通検体を除去すると共に、上記不適検体除
去フィルタと出し入れノズルとを洗浄する洗浄手段とか
ら構成されている。
(作  用) 上述の様に構成される本発明の自動細胞処理装置により
、フローサイトメトリーの為の前処理等、細胞の処理作
業を行なう場合、先ず滴下手段により、処理すべき細胞
を含む液状の検体を納めた検体管内に、蛍光色素等の所
定の試薬を滴下する。
次いで検体管内に出し入れノズルを挿入し、負圧ポンプ
と出し入れ容器の他端とを連通して、検体管内の液状検
体を出し入れノズルを通じ、出し入れ容器内に吸引する
この状態で出し入れ容器の他端に、負圧ポンプと加圧ポ
ンプとを交互に連通させる事により、この検体管内の検
体を、上記出し入れノズルに接続された出し入れ容器に
吸引したり、或は出し入れ容器内に吸引された検体を、
再び出し入れノズルを通じて、検体管に戻したりする事
で、上記検体と試薬とを攪拌し、検体と試薬とを反応さ
せる。
次いで、試薬と反応した検体を出し入れ容器内に吸引し
、この出し入れ容器内に保持した状態で、出し入れノズ
ルを検体管から抜ぎ出し、バイパスチューブを通じて不
適検体除去フィルタの後背側に洗浄液を、加圧ポンプで
加圧しつつ送り込んで、この不適検体除去フィルタに捕
集されていた不適検体を廃液トレイ等に排出すると共に
、出し入れノズル内を洗浄する。
その後、出し入れノズルを再び検体管に挿入した状態で
、加圧ポンプにより検体濾過フィルタの後背側を加圧し
、上記出し入れ容器内に保持されていた検体を、出し入
れノズルを介して検体管に戻す・ 上述の様な前処理を施された検体を納めた検体管は、自
動細胞処理装置から取り出し、上記検体を、フローサイ
トメトリーを行なう装置に移し替える。
(実施例) 次に、図示の実施例を説明しつつ、本発明を更に詳しく
説明する。
第1〜6図は本発明の自動細胞処理装置の回路構成を示
しており、第1図は基本構成を示す回路図、第2〜6図
は細胞処理作業を行程類に示す回路図である。
1は試験管等の検体管で、この検体管1内には、処理す
べき細胞を含む液状の検体を納める。
この検体管1の上方には出し入れノズル2が、昇降及び
水平方向の移動自在に設けられている。但し、上記検体
管1及び後述する廃液トレイ27(第4図)を移動自在
とすれば、上記出し入れノズル2を移動自在とする必要
はない。
上記出し入れノズル2には、液状の検体を一時保持して
おく為の出し人ね容器3の一端を連通自在としている。
又、この出し入れ容器3と上記出し入れノズル2との間
には、上記出し入れノズル2の側から順に、比較的目の
粗い(例えば40μm以上の粒子を捕集する。)不適検
体除去フィルタ4と第一の三方弁5とを、互いに直列に
設けている。
上記出し入れ容器3の他端にその一端を接続した、給排
チューブ22の途中には、比較的目の細かい(例えば1
μm以上の粒子を捕集する。)検体濾過フィルタ6と第
二の三方弁7とを、上記出し入れ容器3の側から順に、
互いに直列に設けている。そして、上記給排チューブ2
2の他端を、第三の三方弁14に接続している。
上記第一、第二の三方弁5.7の残りのボートには、そ
れぞれバイパスチューブ8の両端部を接続し、このバイ
パスチューブ8によって、上記出し入れ容器3と検体濾
過フィルタ6とを短絡自在としている。
9は、上記検体濾過フィルタ6を介して上記出し入れ容
器3の他端に連通自在な負圧ポンプ、10は、同じく上
記出し入れ容器3の他端に連通自在な加圧ポンプである
。この加圧ポンプ10が発生する加圧力は、例えば+3
80 mm/)Ig程度と、上記負圧ポンプ9が発生す
る、例えば−200mn+/I1g程度の負圧力よりも
、十分に大ぎな絶対値を持っている。尚、負圧ポンプ9
と加圧ポンプ10とは、単一のコンプレッサの吸入口と
吐出口とする事も出来る。但し、この場合には、上記吸
入口に負圧調整弁11を、吐出口に加圧調整弁12を、
それぞれ設けて、負圧力と加圧力とが、上記した条件を
満たす様にする。
上記負圧ポンプ9と加圧ポンプ10との内、負圧ポンプ
9の吸入口に設けた負圧調整弁11と、前記第三の三方
弁14とは、吸引チューブ13により連通している。
又、上記加圧ポンプ10の吐出口に設けた加圧調整弁1
2と上記第三の三方弁14とは、加圧チューブ15によ
りて連通自在とし、この加圧チューブ15の途中に、第
一の開閉弁16を設けている。
又、上記加圧チューブ15の途中で、加圧調整弁12と
第一の開閉弁16との開位置からその一端を分岐した、
分岐加圧チューブ17の他端を、試薬ボトル18の上部
空間に開口させている。
方、この試薬ボトル18の底部にその一端を開口させた
、送り出しチューブ19の途中に、ロータリ式切換弁2
0、第二の開閉弁21を接続している。この内のロータ
リ式切換弁20は、前記検体管1に複数種類の試薬を滴
下する必要がある場合に、これを選択する為に利用する
ものである。そして、上記送り出しチューブ19の他端
は、前記加圧チューブ15の途中で、前記第一の開閉弁
16と第三の三方弁14との開位置に接続してしする。
尚、複数種類の試薬を貯溜する為の、複数の試薬ボトル
18の上部空間には、それぞれ分岐加圧チューブ17の
他端を連通させておく。
更に、前記給排チューブ22の途中で、前記第二、第三
の三方弁7.14の開位置にその一端を接続し、途中に
第三の開閉弁25を設けた排液デユープ23の他端は、
廃液ボトル24内に開口させている。そして、この廃液
ボトル24の上部にその一端を開口した排気チューブ2
6の他端を、前記負圧調整弁11を介して、前記負圧ポ
ンプ9の吸入口に通じさせている。
上述の様に構成される本発明の自動細胞処理装置により
、フローサイトメトリーの為の前処理等、細胞の処理作
業を行なう場合、先ず第2図に太い実線で示す系統を通
じて流体が流れる様に、各弁を切り換え、加圧ポンプ1
0を運転する。この結果、試薬ボトル18内の試薬が加
圧され、この試薬が、送り出しチューブ19、ロータリ
式切換弁20、第二の開閉弁21、加圧チューブ15、
給排チューブ22、第二の三方弁7、検体濾過フィルタ
6、出し入れ容器3、第一の三方弁5、不適検体除去フ
ィルタ4を通じて出し入れノズル2に送られ、この出し
入れノズル2から、検体管1内に滴下される。滴下を中
止する際には、それ湿間いていた第二の開閉弁21を閉
じる。
上述の様にして、処理すべき細胞を含む液状の検体を納
めた検体管1内に、蛍光色素等の所定の試薬を滴下した
ならば、次いで出し入れノズル2を下降させる(又は検
体管1を上昇させる)事により、検体管1の底部に迄出
し入れノズル2を挿入する。そしてこの状態のまま、第
3図に太い実線で示す系統を通じて流体が流れる様に、
各弁を切り換え、負圧ポンプ9を運転する。この結果、
出し入れ容器3内の圧力が低下し、検体管1内の液状の
検体が、出し入れノズル2、不適検体除去フィルタ4、
第一の三方弁5を通じて、上記出し入れ容器3内に吸引
される。所定時間経過する事で、検体管1内の検体の全
部又は一部が、出し入れ容器3に移されたならば、出し
入れノズル2の下端を検体管1の底部に迄挿入した状態
のまま、第3図に太い破線で示す系統を通じて流体が流
れる様に、第三の三方弁14を切り換え、加圧ポンプ1
0を運転する。この結果、出し入れ容器3内の圧力が上
昇し、出し入れ容器3内の液状の検体が、第一の三方弁
5、不適検体除去フィルタ4、出し入れノズル2を通じ
て、検体管1内に戻される。この様に、検体管1と出し
入れ容器3との間で、試薬を滴下された検体のやり取り
を行なう事により、上記試薬と検体とを攪拌混合し、検
体と試薬とを反応させる。この作業は、前記第7図に示
す様な作業を行なうべく、異なる試薬毎に必要に応じて
繰り返し行なう。尚、出し入れ容器3部分には、必要に
応じて加温、冷却機構を付設し、この出し入れ容器3内
に送り込まれた検体と試薬との反応が、一定条件で行な
われる様にする。
又、検体管1と出し入れ容器3との間で検体及び試薬の
やり取りを行なう事で、検体と試薬とが攪拌混合される
だけでなく、上記検体中に含まれる細胞塊を分散させる
事も出来る。即ち、上記検体中には、フローサイトメト
リーの実施に通さない程大きな細胞塊が存在するが、こ
の細胞塊は、上記検体管1と出し入れ容器3との間に設
けた不適検体除去フィルタ4を通過する事でほぐされ、
個々の細胞に分散される。この様な細胞の分散をより効
率的に行なう為、検体管1又は不適検体除去フィルタ4
を超音波振動させる加振機構を設けたり、或は不適検体
除去フィルタ4を、目の大きさの異なる複数のフィルタ
を互いに直列に配置する事により構成しても良い。即ち
、検体管1の側から順に、例えば1 mm迄の塊を通過
させるフィルタと200μm迄の塊を通過させるフィル
タと40μm迄の塊を通過させるフィルタとを直列に配
置すれば、大きな塊を効率良くほぐし、不適検体除去フ
ィルタ4に過度の目詰りが生じない様に出来る。
又、上述の様にして出し入れ容器3内で検体と試薬とを
反応させる途中で、或は反応終了時に出し入れ容器3内
に検体を保持したまま、出し入れノズル2を検体管1か
ら抜き出して、この出し入れノズル2を廃液トレイ27
上に移動させてから、第4図に太い実線で示す系統を通
じて流体が流れる様に、答弁を切り換えると共に、ロー
タリ式切換弁20の切り換えによって上記系統中に、洗
浄液を貯溜した試薬ボトル18aを接続して、加圧ポン
プ10を運転する。
この結果、上記試薬ボトル18a内の洗浄液が、送り出
しチューブ19、ロータリ式切換弁20、第二の開閉弁
21、加圧チューブ15、第三の三方弁14、給排チュ
ーブ22、第二の三方弁7、バイパスチューブ8、第一
の三方弁5を介して、不適検体除去フィルタ4の後背側
に送り込まれる。
加圧ポンプ10から吐出される圧縮空気の圧力に基づき
、不適検体除去フィルタ4の後背側に送り込まれる洗浄
液の圧力は、負圧ポンプ9の運転に基づいて得られる、
上記不適検体除去フィルタ4の前面に不適検体を捕集す
る為の圧力よりも十分に大きい為、上記洗浄液の送り込
みに伴なって不適検体除去フィルタ4の前面に捕集され
ていた比較的大きな粒子(不適検体)が、洗浄液と共に
廃液トレイ27を通じ廃液ボトル24に排出されて、検
体中から不適検体が除去されると共に、不適検体除去フ
ィルタ4及び出し入れノズル2内が奇麗な状態となる。
上述の操作を行なって、検体と各試薬との反応が十分に
行なわれ、且つ不適検体の除去が行なわれたならば、第
5図に太い実線で示す様に流体が流れる様に答弁を切り
換え、出し入れ容器3内の検体を検体管1内に戻す。
この場合に於いて、前述した反応に伴なって凝集した細
胞が、不適検体除去フィルタ4を詰まらせ、出し入れ容
器3から検体管1に検体を戻せなくなる事が考えられる
。そこで、この様な場合には、第5図に鎖線で示す様に
、途中に吐出弁28を有し、上記不適検体除去フィルタ
4をバイパスさせる吐出管29を介して、出し入れ容器
3から検体管1に検体を戻す様に構成する事も出来る。
尚、上記吐出管29の上流側端部は、第一の三方弁5よ
りも出し入れ容器3側に接続する事も出来る。
検体を検体管1内に戻した後、出し入れノズル2の下端
部を検体管1の底部に迄挿入した状態にして、第6図に
太い実線で示す様に、出し入れ容器3の他端を廃液ボト
ル24を介して、負圧ポンプ9の吸入口に通じさせる状
態に、答弁を切り換え、負圧ポンプ9を運転する。この
結果、廃液ボトル24並びに出し入れ容器3内の圧力が
低下し、検体管1内の検体が、同図に太い破線で示す経
路を通じて、出し入れ容器3内に吸引され、更にその内
の液状分が同図に太い実線で示す経路を通じて、廃液ボ
トル24に移され、この廃液ボトル24に溜められる。
尚、この作業は、検体を検体管1内に戻す事なく(第5
図の状態を省略し)、出し入れ容器3内に入れた状態か
ら直ちに行なっても良い。
この様に検体管1内の検体の液状分が出し入れ容器3を
通じて廃液ボトル24に移される過程で、検体中に含ま
れる比較的大きな粒子が未だ残っている場合は、この大
きな粒子は不通検体除去フィルタ4に捕集され、比較的
小さな粒子で、フローサイトメトリーに使用するものは
、検体濾過フィルタ6に捕集される。
この様に、比較的小さな検体粒子を検体濾過フィルタ6
に捕集したならば、再び第2図に太い実線で示す系統を
通じて流体が流れる様に、各弁を切り換え、加圧ポンプ
10を運転する。但し、試薬ボトル18は、前述の場合
と別のものとなる様に、ロータリ式切換弁20を切り換
えておく。
この結果、試薬ボトル18内の試薬が加圧され、この試
薬が、送り出しチューブ19、ロータリ式切換弁20、
第二の開閉弁21、加圧チューブ15、給排デユープ2
2、第二の三方弁7を通じて検体濾過フィルタ6の後背
側(第2図の上側)に送られ、この検体濾過フィルタ6
に捕集されていた検体粒子を押し流しつつ、出し入れ容
器3、第一の三方弁5、不適検体除去フィルタ4を通じ
て出し入れノズル2に送られ、この出し入れノズル2か
ら検体ごと、検体管1内に滴下される。滴下を中止する
際には、それ湿間いていた第二の開閉弁21を閉じる。
尚、この場合に於いても、前述した様に反応に伴なって
凝集した細胞が不適検体除去フィルタ4を詰まらせてい
た場合には、前記第5図に鎖線で示した吐出管29を介
して、試薬及び検体を滴下する。
上述の様にして、検体濾過フィルタ5に捕集されていた
検体粒子と、蛍光色素等、次の反応に使用する試薬を検
体管1内に戻したならば、前述の作業を繰り返しつつ、
前記第7図に示す様な処理作業を続ける。
最後の反応が終了したならば、出し入れノズル2を検体
管1内に挿入した状態で、再び第5図に太い実線で示す
系統を通じて流体が流れる様に、答弁を切り換えて、加
圧ポンプ10を運転する。
この結果、加圧チューブ15、給排チューブ22を介し
て検体濾過フィルタ6の後背側に圧力が作用し、検体が
比し入れ容器3、不適検体除去フィルタ4、出し入れノ
ズル2を介して、検体管1に戻される。
以上に述べた行程を順番に行なう事によって、所定の前
処理を施された検体を納めた検体管1は、自動細胞処理
装置から取り出し、上記検体を、フローサイトメトリー
を行なう装置にυし替える。但し、本発明の自動細胞処
理装置を構成する検体管1内に処理すべき検体を注入し
たり、或は処理された検体をフローサイトメトリーを行
なう装置に移し替えたりする作業を自動化する事も出来
る。
例えば、バイパスチューブ8に一端を接続した送りチュ
ーブの他端をフローサイトメトリーを行なう装置に接続
し、この送りチューブを通じて、上述した一連の前処理
を完了した検体を、上記フローサイトメトリーを行なう
装置に送り込む様に構成すれば、検体の移し替え作業が
容易となる。
尚、自動細胞処理装置に複数本の検体管1をセットし、
この検体管1内への試薬の滴下作業や攪拌作業を、1本
の出し入れノズル2で行なった場合、検体管1によって
滴下時期や攪拌時期がずれる事に件ない、各検体管1毎
に反応時間の相違が生じるが、反応時間を厳密に規制す
る必要がある場合には、検体管1の数に合わせて、出し
入れノズル2を複数個設ければ、上記複数の検体管1へ
の滴下作業等を同時に行なって、各検体管1毎に反応時
間がずれる事を防止出来る。又、反応温度を規制する為
、恒温槽を設置する等の適宜手段により、検体管1や出
し入れノズル2、出し入れ容器3の温度制御を行なう。
更に、各検体管1内に滴下する試薬の中には、4℃程度
と、比較的低温で貯溜する必要のあるものが存在するが
、この様に低温で貯蔵された試薬を、そのまま検体管1
内に滴下した場合、温度が低い事により、反応時間が長
くなり過ぎる場合がある。
そこで、この桜な場合には、試薬を低温で貯蔵した貯蔵
容器(図示せず)と出し入れノズル2とを結ぶ配管の途
中に、次回の滴下に使用する程度の、少量の試薬な貯溜
自在な一時貯溜部(図示せず)を、上記配管と直列に設
ければ、貯蔵容器から取り出された試薬が、上記一時貯
溜部に存在する間に、反応温度にしてから上記出し入れ
ノズル2に送られる様になり、反応時間の長期化を防止
出来る。
(発明の効果) 本発明の自動細胞処理装置は、以上に述べた通り構成さ
れ作用する為、複雑なフローサイトメトリーの前処理作
業等を自動的に行なう事が出来、省力化を図れると同時
に、常に安定した処理作業を行なう事が出来る為、前処
理後に行なうフローサイトメトリー等による病理診断等
の信頼性が向上する。
尚、本発明の自動細胞処理装置は、フィルタの粗さを調
節する事で、血液中の赤血球を除去する等、フローサイ
トメトリー以外の細胞処理にも利用出来る。
【図面の簡単な説明】
第1〜6図は本発明の自動細胞処理装置の回路構成を示
しており、第1図は基本構成を示す回路図、第2〜6図
は細胞処理作業を行程類に示す回路図、第7図は本発明
の自動細胞処理装置により行なわれる前処理作業の1例
を示すフローチャートである。 1:検体管、2:出し入れノズル、3:出し入れ容器、
4:不適検体除去フィルタ、5:第一の三方弁、6・検
体濾過フィルタ、7:第二の三方弁、8:バイパスチュ
ーブ、9二負圧ポンプ、lO:加圧ポンプ、11:負圧
調整弁、12:加圧調整弁、13:吸引チューブ、14
;第三の三方弁、15:加圧チューブ、16:第一の開
閉弁、17:分岐加圧チューブ、18.18a:試薬ボ
トル、19:送り出しチューブ、20:ロータリ式切換
弁、21:第二の開閉弁、22:給排チューブ、23:
排液チューブ、24:廃液ボトル、25:第三の開閉弁
、26:排気チューブ、27:廃液トレイ、28:吐出
弁、29:吐出管。 特許出願人 株式会社千代田製作所 代  理  人  小 山 欽 造(ばか1名)第 図 第 図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)処理すべき細胞を含む液状の検体を納めた検体管
    の上方に、この検体管に対する相対的な昇降を自在とし
    て設けられ、この検体管内への液体の給排を自在な出し
    入れノズルと、この出し入れノズルに一端を連通自在と
    した出し入れ容器と、この出し入れ容器と上記出し入れ
    ノズルとの間に直列に設けられた、比較的目の粗い不適
    検体除去フィルタと、上記出し入れ容器の他端に直列に
    接続された、比較的目の細かい検体濾過フィルタと、一
    端を上記不適検体除去フィルタと上記出し入れ容器との
    間に、他端を上記検体濾過フィルタよりも上記出し入れ
    容器から離れた部分に、それぞれ接続し、上記出し入れ
    容器と検体濾過フィルタとを短絡させるバイパスチュー
    ブと、上記検体濾過フィルタを介して上記出し入れ容器
    の他端に接続自在な負圧ポンプと、この負圧ポンプによ
    り生じる負圧と大気圧との圧力差よりも大きな圧力差を
    大気圧に対して生じさせ、上記負圧ポンプに代わって、
    上記検体濾過フィルタを介して上記出し入れ容器の他端
    に接続自在な加圧ポンプと、上記検体管内に試薬を滴下
    する為の滴下手段と、検体管内に存在する不要の液体を
    排出する為の排液手段と、洗浄液を上記不適検体除去フ
    ィルタと出し入れノズルとを通過させてから廃棄する事
    で、不適検体除去フィルタに捕集された不適検体を除去
    すると共に、上記不適検体除去フィルタと出し入れノズ
    ルとを洗浄する洗浄手段とから成る自動細胞処理装置。
  2. (2)検体管の数に合わせて、出し入れノズルと各出し
    入れノズルに対して直列に接続自在な出し入れ容器とを
    、それぞれ複数個設ける事により、複数の検体管への液
    体の出し入れ作業を同時に行なえる様にした、請求項1
    に記載の自動細胞処理装置。
  3. (3)試薬を反応温度以外の温度で貯蔵した貯蔵容器と
    この試薬を検体管に滴下する為のノズルとを結ぶ配管の
    途中に、少量の試薬を貯溜自在な一時貯溜部を、上記配
    管と直列に設ける事により、貯蔵容器から取り出された
    試薬が、反応温度に近付いてから上記ノズルに送られる
    様にした、請求項1〜2の何れかに記載の自動細胞処理
    装置。
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