JPH0476319B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0476319B2
JPH0476319B2 JP29715187A JP29715187A JPH0476319B2 JP H0476319 B2 JPH0476319 B2 JP H0476319B2 JP 29715187 A JP29715187 A JP 29715187A JP 29715187 A JP29715187 A JP 29715187A JP H0476319 B2 JPH0476319 B2 JP H0476319B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
net
lacquer
color
drying
polished
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP29715187A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01136799A (ja
Inventor
Ryohei Shintani
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP29715187A priority Critical patent/JPH01136799A/ja
Publication of JPH01136799A publication Critical patent/JPH01136799A/ja
Publication of JPH0476319B2 publication Critical patent/JPH0476319B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、種々の素材の大小様々な漆器に容易
に網状の模様を付けるための漆器の模様付け方法
に関するものである。
[従来の技術] 従来網状の模様を平滑な面から盛り上げないで
描く技法は存在していない。もし描くとすれば、
地の色の上に他の色で網状の模様を描き出すしか
ないのが実情である。
[発明が解決しようとする問題点] 上記のように、地の色の上に他の色の色うるし
で、網状の模様を描くとすれば、上塗り上に模様
が盛り上がることになる。
本発明では、模様が盛り上がることを避けて、
簡単に網状模様を得る技法を提供することを目的
とするものである。
[問題点を解決するための手段及びその作用] 本発明は次のような手順で行なわれる。
まず檜等の木材、陶器、合板、ガラス又は合成
樹脂等の素地に一般の技法により漆塗装用の下地
を形成し、次いで同様に一般の技法により、下地
に、下塗り、中塗り及び上塗りを施す。
上記素地の構成する物品は、用途及び大小等い
ずれも問わない。たんすのような大型のものから
花瓶のような小型のものまでを含む。
また上記下塗りは、うるしの塗布の外、その後
に行なう下塗り研ぎ、及びその後に行なう下塗り
むら直しの工程をも含む。上記中塗りは下塗りと
同様に塗り、かつ下塗りと同様に中塗り研ぎを行
なう。上塗りは中塗りと同様に行なう。上塗り研
ぎは若干丁寧に行なう。いずれにしても従来の技
法を適切に用いる。
まず上記素地上の上塗り塗装面に、網状体を剥
離可能に密着被覆し、その上から上記上塗りと同
色の色うるしを第一色の色うるしとして塗布す
る。
ところで上記網状体はポリアミド繊維、ポリエ
ステル繊維、又はポリエチレン繊維等のプラスチ
ツク繊維が適当である。うるしが浸透せず、うる
し塗装後に、剥離可能な強度を有するものであれ
ば良い。網目の形状は特に問わない。デザイン上
好ましいものを選択すれば良い。
なお、上記網状体の被覆上には、場合によつて
は、重ねて他の線材を所望の形態で巻付ける等を
し、その上で上記のように上記第一色の色うるし
を塗布することとしても良い。勿論これも上記網
状体と同様な材質のもので、剥離可能に密着外装
するものである。
上記第一色の色うるしの乾燥後、上記素地表面
から上記網状体を剥離する。他の線材を被覆した
場合はこれも剥離する。そうすると、素地表面に
は上記第一色の色うるしが固結した網状等の突条
が残存する。この網状等の突条は、第一色の色う
るしの塗布の際に、網状体等の裏側付近に残つた
ものである。しかしてこの網状の突条の中央部に
は網状体の剥離跡である中央小溝が残つている。
しかして上記網状体の剥離後、上記剥離面を研
いだ上で、更に上記第一色の色うるしを塗重ね、
上記網状の突条の中央小溝を埋める。乾燥後には
研摩する。これを必要回数繰返す。こうして上記
網状の突条の高さを一定になるように調整する。
その上で、上記素地の塗装面には、更に所望の
第二色の色うるしを塗布し、乾燥後、若干研摩し
て網状の第一色と、その間の第二色を出現させ
る。
更にその後、次の工程を、上記素地の塗装面に
上記第一色及び第二色の色うるしによる網状の模
様及び下記第三色の色うるしによる地の色が出現
し、かつ表面が平滑になるまで繰返す。
即ち、この工程は、上記素地の塗装面には、所
望の第三色の色うるしを重ねて塗布し、乾燥後、
上記素地の塗布面を研摩するものである。
こうして漆器に、美しい網状の模様を容易かつ
スピーデイに付することができる。
[実施例] 以下図面に基づいて本発明の一実施例を説明す
る。
まず第1図に示したような陶器素地の花瓶素材
1に、漆塗装用の下地を構成する。
これは次のような一般の技法による。
まず瀬占うるしと姫糊を等量混合した糊うるし
にこくそ綿または木粉を飽和状態の固さになるま
で練り合わせ、これを上記花瓶素材1にこくそべ
らで平に詰める。
こくそが乾いて痩せた上に、地の粉と砥の粉の
等量混合物を水練りし、これに約6%の瀬占うる
しを加えて練り合わせた切り子を、少々盛り上げ
るようにへら付けする。次にこくその上を素材面
と平になるように砥石で水研ぎする。
その後、糊うるしで麻布を全体に被覆するよう
に着せて貼付け、次いで乾燥後、布目の凹凸を中
荒砥石で水を用いずに空研ぎして平にする。
上記空研ぎ後、水練り地の粉に約60%の瀬占う
るしを練り合わせたものをへら又は下地刷毛で薄
く平らに付ける。乾燥後、これをもう一回行な
う。その次に中荒砥石で平に水研ぎし、研いだ面
をへら又は刷毛により瀬占うるしで固める。
その後、上記瀬占うるしで固めた面に切り子地
をへらか刷毛で薄く平に付ける。乾燥後、これを
もう一回行なう。次に切り子地を中荒砥石で平に
水研ぎし、研ぎ面を瀬占うるしで固める。
上記の下地に、下地作りと同様に従来技法によ
り下塗り、中塗り及び上塗りを行なう。
上記花瓶素材1の下地に、まず黒うるし(無
油)に油煙を混ぜたうるしを薄めに平に塗る。乾
燥後、駿河炭で水研ぎをして平滑にする。その
後、下塗り研ぎ面の凹部をうるし分の多い錆で補
修的につけ、乾燥後平滑に研摩する。
次いで、上記下塗り上に、下塗りと同様に、黒
うるしに油煙を混ぜたうるしを薄めにかつ平に塗
り、中塗りをする。乾燥後、駿河炭で水研ぎをし
て平にする。
その後、研出黒呂色うるしを中塗り同様に塗布
する。次に駿河炭で水研ぎし、呂色炭で研ぎ傷の
炭跡を消しながら平滑に研ぎあげ、次に胴摺り及
び摺りうるし磨きを、以上と同様に従来技法によ
り、繰返して、上塗り工程を完了する。
こうして従来技法で上塗りまでを完了した後、
第2図に示したように、花瓶素材1に、その塗布
面に密着状態かつ剥離可能に網状体2を被覆す
る。上記網状体2としては、ポリアミド繊維で構
成され、全体として筒状のものを使用し、これを
上記花瓶素材1に外装被覆し、その上で上下に引
張つて花瓶素材1の直上及び直下で上記網状体2
を固縛する。こうして花瓶素材1の外表面に網状
体2を密着外装させ、網状体2の固縛紐3を延長
して適当なフツク等より花瓶素材1を吊下状態と
する。
このように網状体2を被覆した後、上記上塗り
と同色の赤色(第一色)の色うるしを数回塗布
し、この色うるしの乾燥後に、上記網状体2を、
第3図に示したように、その上下端をカツトした
上で剥離する。網状体2を剥離すると、花瓶素材
1の塗装面に赤色の色うるしの網状の突条が残
る。この網状突条の色うるしは、網状体2を被覆
した状態で、塗布した際に、網状体2の個々の網
糸の裏面に残存したものが固化したものである。
しかして上記網状の突条の中央部には、網状体2
の剥離跡である小溝が残ることになる。
次に上記塗布面を研摩し、その後網状の突条が
残つた花瓶素材1の表面に、更に上記赤色の色う
るしを塗布して上記小溝を埋め、乾燥後に研摩す
る。これを数回繰返して上記網状の突条の高さを
一定になるように調整する。
その後、白色(第二色)の色うるしを塗布し、
乾燥後、若干研摩して網状の赤色とその間の白色
を出現させる。これも数回繰返す。
更にその後、黒色(第三色)の色うるしを、花
瓶素材1の塗装面に塗布し、乾燥後、研摩する。
この工程を、赤色と白色による網状の模様及び黒
色の地の色が出現し、かつ表面が平滑になるまで
繰返す。
その後、従来技法により鹿角を砕いて形成した
角粉を用いて摩き、艶を出す。
こうして第4図に示した網状模様を備えた花瓶
4を得ることができる。
[発明の効果] 本発明によれば、表面より盛り上げずに、中央
に第一色、その両側に第二色、地の色を第三色と
する網状の美しい模様を漆器に容易に形成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例の工程の一部を示した
もので、第1図は花瓶素材の斜視図、第2図は上
塗りをした花瓶素材に網状体を被覆した状態を示
した概略斜視図、第3図は網状体を剥離する様子
を示した概略斜視図、第4図は完成した花瓶を示
した概略斜視図である。 1……花瓶素材、2……網状体、3……固縛
紐、4……花瓶。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 素材に一般の技法により漆塗り用の下地を構
    成し、更に一般の技法により下塗り、中塗り及び
    上塗りの工程を経た後、 上記素材の上塗り面には網状体を剥離可能に密
    着被覆した上で第一色の色うるしとして上記上塗
    りと同色の色うるしを塗布し、 乾燥後、素材より上記網状体を剥離し、研いだ
    上で、上記網状体の剥離跡に残つた網状の突条中
    の中央小溝を埋めるべく更に上記第一色の色うる
    しを塗重ね、かつ乾燥後に研摩して上記網状の突
    条の高さを同一にし、 その上で、上記素材の塗装面には更に所望の第
    二色の色うるしを塗布し、 乾燥後、僅かに研摩して網状の第一色と、その
    間の第二色を出現させ、 更にその後、上記素材の塗装面に、所望の第三
    色の色うるしを塗布し、乾燥後、上記素材の塗装
    面を研摩する工程を、塗装面が平滑になり、かつ
    上記第一色、第二色及び第三色の色うるしが出現
    するまで繰返すことによる漆器の模様付け方法。
JP29715187A 1987-11-25 1987-11-25 漆器の模様付け方法 Granted JPH01136799A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29715187A JPH01136799A (ja) 1987-11-25 1987-11-25 漆器の模様付け方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29715187A JPH01136799A (ja) 1987-11-25 1987-11-25 漆器の模様付け方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01136799A JPH01136799A (ja) 1989-05-30
JPH0476319B2 true JPH0476319B2 (ja) 1992-12-03

Family

ID=17842856

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29715187A Granted JPH01136799A (ja) 1987-11-25 1987-11-25 漆器の模様付け方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01136799A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05318993A (ja) * 1992-05-25 1993-12-03 Ryohei Shintani 漆器の模様付け方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01136799A (ja) 1989-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2288386A (en) Method of manicuring and article for same
US4919975A (en) Method of producing a painted marbleized finish on an exposed surface
US4295347A (en) Simulated gem
US5866206A (en) Decorative painting apparatus and method
JPH0476319B2 (ja)
KR20190020413A (ko) 레진을 이용한 다층구조 제조공법
US4774108A (en) Methods of forming and using mat to obtain surface finishes
CN106869499A (zh) 墙体沥粉装饰线条工艺
US1829262A (en) Method of ornamenting surfaces
US2075186A (en) Metal flowerpot and method of decorating same
US3655469A (en) Process for forming a decorative structure
CN110390920B (zh) 一种改良式博拊及其制备方法
JPH06235257A (ja) 無機質壁板
JPH02206599A (ja) 漆器の模様付け方法
US1899488A (en) Surface ornamentation and method of producing same
JPS5841106B2 (ja) 漆塗製品製造方法
JP2698763B2 (ja) 凹凸模様を有するうるし塗り製品の製造方法
JP3348186B2 (ja) 木製品への絵模様表出方法
JP3068305U (ja) 爪装飾具
JPS6388083A (ja) 漆塗製品の製造方法
JPH05318993A (ja) 漆器の模様付け方法
JPH01136800A (ja) 漆器の模様付け方法
KR101256575B1 (ko) 연근 또는 표고버섯을 이용한 액세서리 및 그 제조방법
JPS6342159Y2 (ja)
JPH02203968A (ja) 塗装方法