JPH0476004A - エマルション組成物 - Google Patents

エマルション組成物

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JPH0476004A
JPH0476004A JP18954190A JP18954190A JPH0476004A JP H0476004 A JPH0476004 A JP H0476004A JP 18954190 A JP18954190 A JP 18954190A JP 18954190 A JP18954190 A JP 18954190A JP H0476004 A JPH0476004 A JP H0476004A
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川本 誠之
Tadashi Ishida
忠 石田
Takahiro Shiguma
志熊 孝弘
Keiichi Kamata
景一 鎌田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ボット・ライフか長く、常温でも塗膜形成時
に架橋構造を形成し、良好な架橋塗膜か得られることを
特徴とする自己架橋性を有するエマルション組成物に関
する。
このエマルションは、塗料、接着剤、紙加工、繊維加工
、印刷インキ、セメント混和剤なとの広い分野にわたっ
て好適に使用可能である。
〔従来の技術とその問題点〕
従来、架橋性を有するエマルションは、塗膜形成後の架
橋反応によって形成される網目構造が、塗膜の耐熱性、
機械的安定性、接着性および耐溶剤性を向トさせるため
、広い分野で使用されてきた。この架橋性を存するエマ
ルションは使用に供するときの成分数で一成分系と二成
分系とに分けられる。
二成分系は、エマルションの安定性に問題はないが、使
用に際して二液を混合しなければならないという作業性
の悪さかある。したかって、このような欠点かない一成
分系で自己架橋性を有するエマルションか理想のタイプ
である。
しかし、この様なエマルションは、相互に反応し得る官
能基を同−粒子内に均一に含んでいるため、粒子内で架
橋反応か起こり易く、ポット・ライフが短く、架橋か塗
膜の耐久性に効果的に働かなかったり、造膜性の低下を
招いたりする欠1.気をもっている。またこのような自
己架橋型のエマルジョンは、加熱を必要とすることが多
いが、常温での反応性を上げようとすると、その反応性
のためにポット・ライフが短(なってしまうという、相
反する問題を抱えている。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の課題は、相互に反応する官能基を存する共重合
体を同−粒子内に非常に安定に保持することによって、
−波型で、ポット・ライフが長く、さらに塗膜形成時に
常温でも充分な架橋反応を起こし、耐久性の良好な架橋
塗膜を与えるエマルション組成物を提供することである
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、これらの課題を解決するために鋭意検討
し、その結果、エマルションの分散粒子が、少なくとも
3層以上がらなり、互いに反応する官能基を有する共重
合体をそれぞれ別個に含有する層の間に、これらの官能
基のいずれにも不活性な共重合体を含有する層を積層し
てなるエマルション組成物の製造に成功し、これが、非
常に安定に保持でき、゛塗膜を形成するに際して、常温
ても充分な架橋反応を起こし、耐久性の良好な架橋塗膜
を与えるという事実を見出し、−波型て、ポット・ライ
フが長く、耐久性の良好な塗膜を与えるエマルション組
成物である本発明を完成した。
すなわち、本発明は、エマルションの分散粒子が、少な
くとも■エポキシ基を有する共重合体を含有する層、■
エポキシ基およびエポキシ基と反応可能な官能基のいず
れにも不活性な共重合体を含有する層および、■エポキ
シ基と反応可能な官能基を有する共重合体を含有する層
を積層してなり、■の層が■の層と■の層の間に積層さ
れてなることを特徴とするエマルション組成物を提供す
るものである。
本発明のエマルション組成物はつぎのような方法で製造
することかできる。
本発明のエマルション組成物の分散粒子に含有される各
種共重合体を製造するために使用されるモノマーは、以
下の3種に大別される。
まず、エポキシ基を有する共重合体を生成させるための
「エポキシ基を有するモノマー」としては、グリシジル
アクリレート、グリシジルメタクリレ−1・、アリルグ
リシジルエーテル等のエポキシ誘導体等か挙げられる。
これらは単独または2種以上を混合して使用してもよい
ついで、エポキシ基と反応可能な官能基を有する共重合
体を生成させるための[エポキシ基と反応可能な官能基
を有するモノマー」としては、カルボキシル基を含むア
クリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸また
はそのモノアルキルエステル、イタコン酸またはそのモ
ノアルキルエステル、フマル酸またはそのモノアルキル
エステルなどのエチレン性不飽和カルボン酸;アミノ基
を含むN−メチルアミノエチルアクリレート、Nメチル
アミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルア
クリレート、ジ・メチルアミノエチルメタクリレート等
のアクリル酸またはメタクリル酸のアルキルアミノエス
テ、ル類:ピニルピリジン等のモノビニルピリ゛ジン類
ニジメチルアミノエチルビニルエーテルなどのアルキル
アミノ基を有するビニルエーテル類;N−(2−ジメチ
ルアミノエチル)アクリルアミド、N−(2−ジメチル
アミノエチル)メタクリルアミド等のアルキルアミノ基
を有する不飽和アミド類等が挙げられる。
これらは単独または2種以上を混合して使用してもよい
さらに、「その他のモノマー」、すなわち、[エポキシ
基およびエポキシ基と反応可能な官能基のいずれにも不
活性な共重合体」、「エポキシ基を有する共重合体」お
よび「エポキシ基と反応可能な官能基を有する共重合体
」を生成させるのに使用されるモノマーとしては、メチ
ル−、エチル−、イソプロピル−1n−ブチル−、イソ
ブチル−1n−アミル−イソアミル−1n−へキシル−
12−エチルヘキシル、オクチル−、デシル、ドデシル
−、オクタデシル−、シクロへキシル−、フェニル−、
ベンジル−12−ヒドロキシエチル−、ヒ、ドロキシプ
ロピル−アクリレートまたはメタクリレート等のアクリ
ル酸エステルまたはメタクリル酸エステル類:酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;アクリ
ロニトリル、メタアクリロニトリル等、スチレン、2メ
チルスチレン、ビニルトルエン’tt−ブチルスチIノ
ン、クロルスチレン、ビニルアニソール、ビニルナフタ
Lノン、シビールヘンセン等の芳香族ビニル類、アクリ
ルアミド、メタクリルアミド、マレイン酸)′ミド、N
−メチロールアクリルアミド、N−メチロールアクリル
アミド、ジアセトンアクリルアミド フッ化ビニリデン等のハロケン化ヒニリデン類エチレン
、プロピI/ン、イソプ1/ン、ブタンエン、ビニルピ
ロリ)〜ン、塩化ビニル、ビニルエーテル、ビニルケト
ン、ビニルアミト、クロロプレン等がある。これらは単
独または2種以上を混合して使用してもよい。
したかって、本発明の組成物に含有される分散i(Z子
は、[エポキシ基を有するモノマー1と[その他のモ,
ツマ−」を原料モノマーとして使用し[エポキシ基を仔
する共重合体」を生成させ、2種以上の「その他のモノ
マー」を原11として使用し[エポキシ基およびエポキ
シ基と反応1拝能な官能基のいずれにも不活性な共重合
体」を生成させ、さらに「エポキシ基と反応可能な官能
基を有するモノマー」と「その他のモノマー」を原料モ
ノマーとして使用し「エポキシ基と反応可能な官能基を
有する共重合体」を生成させ、これらの共重合体をそれ
ぞれ含有する層を積層させて製造する。
「エポキシ基を有する共重合体」を含有する層の共重合
体を生成させるのに使用されるモノマーの量は、分散粒
子中の全共重合体の生成のために使用する全モノマー量
100重量部に対して、10〜80重量部であり、 [
エポキシ基およびエポキシ基と反応可能な官能基のいず
れにも不活性な共重合体」を含有する層の共重合体を生
成させるのに使用されるモノマーの量は、同しく全モノ
マー量100重量部に対して、10〜60重量部、さら
に[エポキシ基と反応可能な官能基を有する共重合体」
を含有する層の共重合体を生成させるのに使用されるモ
ノマーの量は、同じく全モノマー量100重量部に対し
て、20〜90重量部である。
また、「エポキシ基を有する共重合体」を生成させるた
めに使用されるエポキシ基を有するモノマーは、全モノ
マー量の0.1〜40重量%て、好ましくは3〜20重
量%である。また「エポキシ基と反応可能な官能基を有
する共重合体Iを生成させるために使用されるエポキシ
基と反応可能な官能基を汀Vるモノマーは、全モノマー
量の0.1〜40重量%て、好ましくは3〜20重量%
である。各モノ\・−とも量か減ると塗膜形成時の架橋
密度か下かり、量か多ずぎると重合時の安定性か低下す
る。
本発明の組成物の分散粒子は、所望の共重合体を順次生
成させるために必要なモノマーを使用して、順次エマル
ション重合法により共重合させて生成する共重合体を積
層して得られる。
この重合に際して乳化剤、重合開始剤、連鎖移動剤か用
いられる。
重合の際に用いられる乳化剤は、通常の乳化重合に使用
されている公知の乳化剤であり、例えは、1ヘデシルベ
ンセンスルホン酸すトリウム、ラウリル硫酸すl・リウ
ム、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸すトリウ
ム、アルキルナフタレンスルホン酸すトリウム、ジアル
キルスルホコハク酸すトリウム、ステアリン酸すl・リ
ウム、オレイン酸カリウム、ナトリウムジオクチルスル
ホザクシネ−1−、ポリオギソエチレンアルギルエーテ
ル硫酸すl・リウム、ポリオギノエチレンアルギルフェ
ニルエーテル硫酸すトリウム等のアニオン性乳化剤,ポ
リオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレ
ンオレイルエーテル、ポリオギシエチレンオクチルフェ
ニルエーテル、ポリオキソエチレンノニルフェニルエー
テル、オキシエチレン・オキシプロピレンブロックコポ
リマー等の非イオン性乳化剤ニラウリル1−リメチルア
ンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニ
ウムクロライド等の陽イオン性乳化剤等がある。
使用される乳化剤の量は、全モノマー量100重量部に
対して、0.05〜20重量部、重合時の安定性の面な
どから、0.2〜5重量部かより好ましい。
重合開始剤は通常の乳化重合に用いられる公知のものか
使われるが、例えば、過酸化水素、過硫酸アンモニウム
、過硫酸カリウム等の過硫酸塩,アゾビスイソブチロニ
トリルおよびその塩酸塩:クメンハイドロパーオキサイ
ド、tert−ブチルハイドロパーオキサイド等の有機
過酸化物;これらの過硫酸塩または過酸化物と鉄イオン
等の金属イオンおよびナトリウムスルホキシレート、ホ
ルムアルデヒド、ピロ亜硫酸ソーダ、L−アスコルビン
酸等の還元剤との組合せによるレドックス開始剤なとか
ある。
これらの開始剤が全モノマー量100重量部に対して、
0.1〜4重量部使用される。
さらに、必要に応してメルカプタン類などの連鎖移動剤
の添加も可能である。
また、本発明のエマルション組成物の最終固形分は、実
用的な面から30〜70重量%が好ましい。
本発明の組成物に含有される分散粒子の製造において、
乳化重合の方法は、通常の乳化重合方法と同様に実施で
きる。ただ、分散粒子の層毎に、添加するモノマー組成
・量を変化させ、各層の共重合体の生成に必要なモノマ
ーの添加終了時に、乳化重合が完結するように充分な熟
成時間を取られる。
本発明の上記の分散粒子の製造において、各層の共重合
体の生成に必要なモノマーの選択は重要である。
まず、最初の層に含有される共重合体の製造のためには
、[エポキシ基を有するモノマー」と[1種以上のその
他のモノマー」、あるいは「エポキシ基と反応可能な官
能基を有するモノマー」と「1種以上のその他のモノマ
ー」を原料モノマーとして選択して、「エポキシ基を有
する共重合体」、あるいは「エポキシ基と反応可能な官
能基を有する共重合体」を生成させる。これらの共重合
体を含有する層に積層させる層は、2種以上の「その他
のモノマー」を原料として選択して「エポキシ基および
エポキシ基と反応可能な官能基のいずれにも不活性な共
重合体」を・生成させ、これを含有する層を形成させる
ことが重要である。
この層にさらに最初の層に含有される共重合体と反応す
る官能基を有する共重合体を含有する層を形成するよう
に原料モノマーを選択して共重合体を生成させ、これを
含有する層を積層させる。
すなわち、「エポキシ基と反応可能な官能基を有するモ
ノマー」と「1種以上のその他のモノマー」、あるいは
[エポキシ基を有するモノマー」と[1種以上のその他
のモノマーJを原料モノマーとして選択し、「エポキシ
基と反応可能な官能基を有する共重合体」、あるいは[
エポキシ基を有する共重合体」を生成させる。
以上のように、分散粒子中で少なくとも3層がらなり、
中間の層に内部層と外部層に含有される共重合体の官能
基が、エマルション組成物中で分散粒子中の各共重合体
が互いに反応するのを抑制し、安定性を向上させること
が可能である。
本発明の組成物の製造は、一般に、乳化剤、重合開始剤
を含む水相に、モノマーの滴下および共重合を完結させ
るための充分な熟成を各層毎に繰り返すことによって行
なわれる。各層のモノマー滴下開始時に、新たに重合開
始剤を添加することや、モノマーを水および乳化剤と混
合して乳化モノマーとして滴下しても良い。
重合は、温度30〜90°C1圧力は常圧乃至加圧で行
なわれる。重合は窒素などの不活性ガス中で行なうのか
好ましい。
本発明のエマルション組成物において、上記方法で製造
される分散粒子は、「エポキシ基を有するモノマー」と
「その他のモノマー」をモノマーとして得られる「エポ
キシ基を有する共重合体」を含有する層、2種以上の「
その他のモノマー」をモノマーとして得られる「エポキ
シ基およびエポキシ基と反応可能な官能基のいずれにも
不活性な共重合体」を含有する層、さらに「エポキシ基
と反応可能な官能基を有するモノマー」と「その他のモ
ノマー」をモノマーとして得られる「エポキシ基と反応
可能な官能基を有する共重合体」を含有する層の少なく
とも3層が含有積層されてなるものである。
この組成物において、各層は、それぞれ全モノマー量1
00重量部に対して、10〜80重量部、10〜60重
量部および20〜90重量部を含有してなる。
とくに、「エポキシ基およびエポキシ基と反応可能な官
能J3のいずれにも不活性な共重合体」を含有する層は
10〜60重量部の範囲か好ましいが、10重量部未満
ては貯蔵中に粒子内で架橋反応か起こり易く、エマルシ
ョンの安定性か悪くなり、60重量部を越えると塗膜形
成時での架橋反応性か低−ドしてしよう。
また、本発明のエマルシコン組成物では、所望の効果を
阻害しない限り、通常のエマルションに添加される添加
剤、例オーば中和剤、消泡剤、分散剤、増粘剤、顔料、
増膜助剤、有機溶剤、可塑剤、防腐剤、1:)J菌剤、
防錆剤および界面活性剤等、また塗膜形成時での架橋反
応の触媒となる4ような添加剤、例えは1〜リメチルア
ミン、I・リエクノールアミン、I−リエチルアミン、
ンメヂルエタノールアミン、ソエ介ルエタノールアミン
等の三級アミンを添加しても何ら差し7支えかない。
〔実施例〕
以Fに実施例で本発明の詳細な説明する。
なお、実施例および比較例の組成の一覧を第1表に示す
、7 実施例1 第−層、第二層、第三層の重量比が2・4:4となる本
発明のエマルション組成物を製造した。
まず、撹拌機、還流コンデンサー、滴トー装置および温
度計を備えた反応容器に、純水370g、ドデシルベン
センスルホン酸すトリウム(以下、DBSと略す)Ig
を仕込み、窒素雰囲気中、撹拌下、温度70°Cて過硫
酸カリウム2.3gを添加した。
方、下記組成の3層の乳化モノマーを別々に準備した。
つぎに、上記の水溶液に第−層の乳化モノマーを滴下し
た後、熟成させた。さらに、第二層および第三層の乳化
モノマーの滴下および熟成を順次繰り返した。
滴下時間は第−層では3時間、第二層および第三層では
2時間、また熟成時間は各層で2時間であった。各層に
おける乳化モノマーの組成は次の通りであった。
(第−層) 純水36.0g、 DBS 0.2g、ス
チレン38.6g、ブチルアクリレ−1−28,9g、
グリシジルメタクリレ−1−22,5g、 t−Fデノ
ルメルカプタニ10.Ig (第二層) 純水72.0g5DB30.4g、スチL
ノン93.2g、ブチルアクリレ−1〜86.8g、 
 t−1デシルメルカプタン0.2g (第三層) 純水72.0g、 DBS 0.4g、ス
チレン57、6 g、ブチルアクリレ−1108,9g
、/タクリル酸13.5g、  t −ドデシルメルカ
プタン0.2得られたエマルション組成物を常温まで冷
却した後、中和剤としてアンモニア水を添加してPHを
7.1jに調整し、200 メツシュ濾布て濾過した。
実施例2 各層の重量比は実施例1と同様で、第−層のガラス転移
温度(以下、Tgと略する)を下げた本発明のエマルシ
コン組成物を製造した。操作は実施例1と同様て、各層
の乳化モノマーの組成は、以下の通りであった。
(第−層)−純水36.0g、 DBS 0.2g、ス
チレン20.7g、ブチルアクリレ−刊〜46.8 g
、クリシジルメタクリレー)22.5g、 t−ドデシ
ルメルカプタン0.1g (第二層) 実施例1と同し。
(第三層)一実施例1と同し。
実施例3 第−層、第二層、第三層の重量比か5:2.5:2.5
となる本発明のエマルション組成物を製造した。
操作は実施例1と同様で、各層の乳化モノマーの組成は
、以下の通りであった。
(第−層) 純水90.0g、 DBS 0.5g、ス
チレン121.1g、ブチルアクリレート81.4g、
グリシジルメタクリし−1−22,5g、 t−ドデシ
ルメルカプタン 0.25g (第二層)・純水45.0g、 DBS 0.25g、
スチレン58.1g、ブチルアクリレ−1□54.4g
S t−ドデシルメルカプタン0.13g (第三層)、純水45.0g、 DBS 0.25g、
スチレン30、2 g 、ブチルアクリレ−1〜68.
8 g 、メタクリル酸13.5g、t−ドデシルメル
カプタン0.13g実施例4 実施例3の第−層のTgを下げた本発明のエマルジョン
組成物を製造した。操作は実施例1と同様で各層の乳化
モノマーの組成は以下の通りであった。
(第−層):純水90.0g1DBS 0.5 g、ス
チレン76、5 g 、ブチルアクリレート126.0
g、グリシジルメタクリレート22.5g、t−ドデシ
ルメルカプタン0.25g (第二層):実施例3と同じ。
(第三層):実施例3と同じ。
実施例5 実施例1の第二層および第三層のモノマーの中でスチレ
ンをメチルメタクリレートに代えて、本発明のエマルシ
ョン組成物を製造した。操作は実施例1と同様で、各層
の乳化モノマーの組成は以下の通りであった。
(第−層):実施例1と同じ (第二層):純水72.0g、 DBS 0.4 g、
メチルメタクリレ−)91.8g、ブチルアクリレ−)
 88.2g、t−ドデシルメルカプタン0.2g(第
三層):純水72.0g、、DBS 0.4 g、メチ
ルメタクリレート56.7g、ブチルアクリレート 1
09゜8g1メタクリル酸13.5g、t−ドデシルメ
ルカプタン0.2g 実施例6 実施例1の各層のモノマーの中でブチルアクリレートを
2−エチルへキシルアクリレートに代えて、本発明のエ
マルション組成物を製造した。操作は実施例1と同様で
、各層の乳化モノマーの組成は以下の通りであった。
(第−層):純水36.0g、 DBS 0.2 g、
スチレン42.8g、2−エチルへキシルアクリレート
24.7g1グリシジルメタクリレート22.5g、t
−ドデシルメルカプタン0.1g (第二層):純水72.0g、 DBS 0.4 g、
 スチレン105.3g12−エチルへキシルアクリレ
ート74.7g、t〜ドデシルメルカプタン0.2g(
第三層):純水72.0g、 DBS 0.4 g、 
スチレン72.9g、2−エチルへキシルアクリレート
93.6g、メタクリル酸13;5gS t−ドデシル
メルカプタン0.2g 実施例7 実施例6の第二層および第三層のモノマーの中でスチレ
ンをメチルメタクリレートに代えて、本発明のエマルシ
ョン組成物を製造した。操作は実施例1と同様で、乳化
モノマーの組成は以下の通りであった。
(第−層):実施例6と同じ (第二層):純水72.0g1DBS 0.4 g、メ
チルメタクリレート104.0g、 2−エチルへキシ
ルアクリレート76.0g1 t−ドデシルメルカプタ
ン0.2g (第三層)4純水72.0g5DBS 0.4 gl 
メチルメタクリレート72.0g、2−エチルへキシル
アクリレート94.5 g、メタクリル酸13.5g、
’t−ドデシルメルカプタン012g 比較例1 各層の重量比およびTgは実施例1と同様で、ただし、
第−層にエポキシ基を含まないエマルション組成物を製
造した。操作は実施例1と同様で、各層の乳化モノマー
の組成は、以下の通りであった。
(第−層):純水36.6g、 DBS 0.2 ’g
、スチレン54、9 g 、ブチルアクリレート35.
1gS t−ドデシルメルカプタン0.1g (第二層):実施例1と同じ (第三層):実施例1と同じ。
比較例2 各層の重量比およびTgは実施例2と同様で、ただし、
第−層にエポキシ基を含まないエマルション組成物を製
造した。操作は実施例Iと同様で、各層の乳化モノマー
の組成は、以下の通りであった。
(第一11):純水36.0g、 DBS 0.2 g
、 スチレン36、9 g 1ブチルアクリレート53
.1g、t−ドデシルメルカプタン0.、I g (第二層):実施例1と同じ (第三層):実施例Iと同じ。
比較例3 各層の重量比およびTgは実施例3と同様で、ただし、
第−層にエポキシ基を含まないエマルショ21〜 ン絹酸物を製造した。操作は実施例1と同様で、各層の
乳化モノマーの組成は、以下の通りてあっj二。
(第−層) 純水90.0g、 DBS 0.5 g、
スチレン137.7 g、フ千ルアクリレ−1−87,
3g、  t−ドデンルメル力ブタン0.25g (第二層)、実施例3と同し く第三層)、実施例3と同じ。
比較例4 各層の重量比およびTgは実施例4と同様で、たたし、
第−層にエポキシ基を含まないエマルション組成物を製
造した。操作は実施例1と同様で、各層の乳化モノマー
の組成は、以下の通りであった。
(第一・層)、純水9o、Og、 DBS 0.5 g
、スチレン92、7 g 、ブチルアクリレート 13
2.3g、  t−Fデシルメルカプタン0.25 g (第二層):実施例3と同し く第三層)一実施例3と同じ。
比較例5 使用したモノマーの種類・量は実施例3と同様である。
たたし、乳化モノマーを3回に分けて滴下することは行
なわす、全ての乳化モノマーを一同で滴下し、単層構造
のエマルション組成物を製造した。全ての乳化モノマー
を3時間で滴下し、2時間熟成した以外は実施例1と同
様の操作で行なった。
試験例1 実施例1〜7より得られたエマルション組成物の酸価を
、理論値と測定値で第2表に示した。
なお、酸価の測定方法は、次の通りであった。
酸価 試料をn−ブタノールとギシレンの混合溶剤(1
: L体積比)に溶解させ、1%フェノルフタレインを
指示薬として、N/1.0 KOH(アルコール溶液)
にて滴定する。
第2表に示されるように、酸価の理論値と測定値はほぼ
一致している。もし、カルボキシル基とエポキシ基か架
橋反応を起こせは、カルボキシル基か消失し、酸価か減
少する筈である。
このことから、実施例ではカルボキシル基とエポキシ基
は反応せず、両者は安定に存在していることかわかる。
試験例2 実施例1−7および比較例1・〜4より得られたエマル
ション組成物を、テフロン板J−に塗布し、常温で乾燥
して、フィルムを作製した。
第3表に、これらのフィルムのケル含率および酸価を示
しまた。
なお、これらの測定方法は次の通りであった。
ケル含率 フィルムの質ffi(M、)を測定した後こ
れをトルエンに3目間浸漬し、トルエンに溶解した固形
分の質量(M2)から、以下の式により計算した。
ケル含率(%)−((Ml−fVI2)/M、) X1
00酸価 試験例1と同様である。
第3表でゲル含率と酸価について、実施例と比較例を比
・\る。まず、ケル含率ては実施例の方か著しく高く、
また、乾燥か進むにつれ増加する。
また、酸価ては、実施例の方か低く、乾燥によって減少
する。これらのことから、実施例では常温ての乾燥によ
って、カルボキシル基とエポキシ#か反応し、架橋か進
んでいることかわかった。
試験例3 試験例2の方法に、より作製されたフィルムの弓張り強
度および伸び率を第4表に示した。
第4表に示されるように、フィルム強度はエポキシ基を
含んだ実施例の方か高く、架橋構造による強度向」二の
効果か発現している。
試験例4 試験例2の方法により作製されたフィルムの耐水性、吸
水率および耐溶剤性を第5表に示した。
なお、これらの測定方法は、次の通りであった。
耐水性 フィルムを30間、水浸漬し、白化状態を目視
観察した。
白化状態の結果は、○(良好)〉△(普通)〉×(不良
)で表示した。
吸水率 フィルムを3日間、水浸漬し、その重量増加分
の割合を測定した。
耐溶剤性 フィルムを3日間、トルエンに浸漬し、その
変化を目視観察した。
結果は、◎(変化なし)〉○(膨潤)〉△(−部溶解)
〉×(全溶解)で表示した。
第5表に示されるように、フィルムの耐水性、吸水率お
よび耐溶剤性はエポキシ基を含んだ実施例の方が良好で
あった。
試験例5 実施例1〜7および比較例5より得られたエマルション
組成物の貯蔵安定性を検討した。
なお、その測定方法は、次の通りであった。
貯蔵安定性:エマルション組成物を40°Cの恒温室に
保存し、酸価、固形分および粘度の経口変化を測定した
。酸価の測定方法は試験例1と同様であった。
まず、1ケ月後の固形分および粘度ではどのエマルショ
ン組成物でも大きな変化は見られなかった。また、第6
表に示すように、酸価については実施例1〜7では一定
かまたは僅かに変化するだけである。一方、比較例5の
酸価は経日で徐々に減少する。
このことから、3層構造を有する実施例のエマルション
組成物は単層構造の比較例5の組成物に比へて架橋反応
を起こさず安定であると言える。
〔発明の効果〕
本発明は、従来技術ては達成されなかった、波型で、ポ
ット・ライフか長く、且つ、常温でも塗膜形成時に効果
的な架橋反応を起こすエマルション組成物を提供するも
のである。
即ち、反応性官能基を含まない本発明の範囲外である比
較例1〜4は、架橋度、強度、耐水性および耐溶剤性が
劣っている。また3層構造を有5しない本発明の範囲外
である比較例5は、貯蔵安定性に劣っている。これに対
し、反応性官能基を有し、3層構造を形成している本発
明の範囲内である実施例は、これらの性能が全て優れて
いる。
このように本発明はポット・ライフが長く、常温でも塗
膜形成時に架橋構造を形成し、良好な架橋塗膜か得られ
るので、塗料、接着剤、紙加工、繊維加工、印刷インキ
、セメント混和剤などの広い分野にわたって好適である
□り 第2表 エマルション組成物の酸価 第3表 常温乾燥によるフィルムの架橋反応性 第4表 フィルムの機械的性質 副疋1MLj3E”’zO−(、: 第6表 エマルションの貯蔵安定性

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)エマルションの分散粒子が、少なくとも(1)エポ
    キシ基を有する共重合体を含有する層、(2)エポキシ
    基およびエポキシ基と反応可能な官能基のいずれにも不
    活性な共重合体を含有する層および、(3)エポキシ基
    と反応可能な官能基を有する共重合体を含有する層を積
    層してなり、(2)の層が(1)の層と(3)の層の間
    に積層されてなることを特徴とするエマルション組成物
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